JP7469214B2 - ドア装置、及び、ドア装置の組付け方法 - Google Patents
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Description
したがって、上述のドア装置を採用した場合には、ドアハンガーに対するドアリーフの組付け作業効率を高めることができる。
ドア装置1は、乗員が出入りする出入口2(乗降口)を開閉するドアリーフ10と、出入口2の上部に固定設置されたドアレール3と、ドアレール3に図示しない戸車を介して移動可能に取り付けられるとともに、ドアリーフ10を吊り下げ支持するドアハンガー11と、ドアハンガー11を介してドアリーフ10を開閉方向に移動させる駆動装置4と、を備えている。ドアハンガー11は、ドアレール3に案内されることにより、ドアリーフ10の開閉方向に沿う方向に移動可能とされている。
本実施形態のドア装置1は、二枚のドアリーフ10が相反方向に移動して出入口2を開閉する。ただし、出入口2を開閉するドアリーフ10の枚数や移動方式はこれに限定されるものではない。
ドアリーフ10は、図1に示すように、正面視が縦長の略長方形状に形成されている。ドアリーフ10は、図2,図3に示すように、略一定厚みに形成され、上面10aは厚み方向と直交する方向(ドアリーフ10の開閉方向)に延びる平坦面とされている。ドアリーフ10は、上面10aを含む主要部が金属材料によって形成されている。
なお、図面の適所には、鉛直上方を向く矢印Auと、ドア厚み方向外側(車外側)を向く矢印Aoと、ドア厚み方向内側(車内側)を向く矢印Aiが記されている。
ドアハンガー11は、図2~図4に示すように、ドア開閉方向に長尺に延び、ドアリーフ10の上面10aに締結部材であるボルト17によって固定される平坦な締結壁12と、締結壁12のドア厚み方向内側の端部から上方に屈曲して延びる屈曲壁13と、を備えている。ドアハンガー11は、充分な厚みを持つ金属プレートによって形成されている。屈曲壁13のドア開閉方向に離間した複数個所(4個所)には、略矩形状の組付け孔14が形成されている。各組付け孔14は屈曲壁13の下端に達する位置まで広がり、その下端位置において、締結壁12のドア厚み方向内側の端部を内側(車内側)に露出させている。
角座金19は、ドア開閉方向に長い略長方形状に形成されている。本実施形態の角座金19は、全体が一定厚みの金属プレートによって形成されている。角座金19は、ドアリーフ10の上面10aに重ねられる長方形状のベース壁19aと、ベース壁19aのドア厚み方向外側の辺に上方側に屈曲して形成された補強壁19bと、ベース壁19aのドア厚み方向内側の辺に下方側に屈曲して形成された回転止め部19cと、を有する。
なお、角座金19は、ドアリーフ10の上面10aに締結された状態で、ドアリーフ10に対して車外側にはみ出さない大きさと形状に形成されている。ただし、角座金19が、ドアリーフ10の上面10aに締結された状態で、ドアリーフ10に対して車外側にはみ出さないことは必須ではなく、角座金19は、車外側にはみ出す大きさや形状であっても良い。
なお、本実施形態では、貫通孔20は円形に形成されている。また、貫通孔20は、ベース壁19aのドア厚み方向の中心に対してドア厚み方向外側にずれた位置に形成されている。
なお、補強壁19bは、角座金19のうちの貫通孔20を挟んで重心Gと反対側の端部に形成されている。
ドアハンガー11は、先に、出入口2の上部のドアレール3に戸車を介して取り付けておく。
一方、ドアリーフ10側では、各ボルト17の軸部17aにスプリングワッシャ18と角座金19を取り付け、その状態で各ボルト17の軸部17aの先端部をドアリーフ10の上面10aに仮固定(仮締め)しておく(図5,図7参照)。なお、ボルト17の軸部17aは角座金19の貫通孔20に挿入される。
なお、角座金19は、角座金19の下面とドアリーフ10の上面10aの間に充分な隙間が確保されるように上下方向の位置を調整する。また、角座金19は、ドアリーフ10の上面10aと角座金19の間の離間距離が最大となる側がドア厚み方向外側を向くように貫通孔20(軸部17a)を中心とした回転位置を調整する。
なお、角座金19が組付け孔14内に挿入されるときには、ドアハンガー11側の締結壁12の端部に角座金19の湾曲面21が当接することにより、角座金19の締結壁12の上面側への相対移動が円滑に案内される。
したがって、本実施形態のドア装置1を採用した場合には、ドアハンガー11に対するドアリーフ10の組付け作業効率を高めることができる。
さらに、本実施形態のように、ドアリーフ10の開閉方向に長い長方形状の角座金19を採用した場合には、肉厚の厚い角座金19によってドアハンガー11の締結壁12の長手方向の曲げ剛性を効率良く高めることができる。したがって、ドア装置1の実使用時に、ドアリーフ10の下方側にドア開き方向に大きな荷重が作用したときに、その荷重によるモーメントによって締結壁12に曲げ変形が生じるのを効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態のドア装置1は、回転止め部19cが角座金19のドア厚み方向内側の端部に設けられているため、回転止め部19cの重量を利用して角座金19の重心Gの位置を貫通孔20に対してドア厚み方向内側によりずらすことができる。
上記の実施形態では、座金(角座金19)の形状中心が貫通孔20のボルト挿入位置の中心からずれるように設定することによって、座金の重心の位置を貫通孔20の貫通位置の中心o1からずらしている。座金の重心の位置を貫通孔20の貫通位置の中心o1からずらす手法はこれに限定されるものではない。他の手法としては、例えば、以下のものも採用することができる。
座金の重心の位置が貫通孔のボルト挿入位置の中心からずれるように、座金の一部の厚みを他の部分よりも厚くする。
座金の重心の位置が貫通孔のボルト挿入位置の中心からずれるように、座金の貫通孔を楕円形状等の非円形形状にする。
座金の重心の位置が貫通孔のボルト挿入位置の中心からずれるように、錘となる部材を取り付ける。
座金の重心の位置が貫通孔のボルト挿入位置の中心からずれるように、座金の一部を他の部分と比重の異なる材料によって形成する。
例えば、上記の実施形態では、角座金19(座金)をドアハンガー11とともにドアリーフ10に締結する締結部材として頭部17bを有するボルト17を採用しているが、締結部材は、ドアリーフの上面側に固定したスタッドボルトと、その軸部に締め込まれるナットによって構成するようにしても良い。
また、本実施形態では、ドアハンガー11が出入口の上部に、戸車とドアレールによって移動可能に取り付けられているが、ドアハンガー11は、戸車やドアレールを用いずに、例えば、ドア開閉方向に移動する駆動装置の軸部に直接連結することも可能である。
さらに、上記の実施形態では、ドア装置を鉄道車両の乗降口に適用しているが、ドア装置は、鉄道車両以外の建造物等の出入口にも適用可能である。
また、締結部材であるボルト等の軸部は、断面円形であるものに限定されるものではなく、外周面の一部に切欠きのあるもの等、断面が非円形のものも含まれる。
Claims (7)
- 出入口を開閉可能なドアリーフと、
前記出入口の上部に、前記ドアリーフの開閉方向に沿って移動可能に支持されるとともに、前記ドアリーフの上部に結合されて当該ドアリーフを吊り下げ支持するドアハンガーと、
前記ドアリーフの開閉方向に沿って延びた前記ドアハンガーの締結壁を前記ドアリーフの上面に締結する締結部材と、
前記締結部材の軸部を挿入可能な貫通孔を有する座金であって、下面と前記ドアリーフの上面との間に前記締結壁を挟み込んだ状態で前記締結部材によって前記締結壁とともに前記ドアリーフの上面に締結される、前記座金と、を備え、
前記締結壁は、前記ドアリーフの厚み方向の一端側に向かって開口するとともに、前記ドアリーフの上面に固定された前記締結部材の軸部を開口側から受容可能な切欠きを有し、
前記座金は、前記締結部材が貫通する前記貫通孔の貫通位置の中心と重心の位置がずれているドア装置。 - 前記座金は、前記切欠きに嵌り合って当該座金の前記軸部周りの回転を規制する回転止め部を備える請求項1に記載のドア装置。
- 前記座金は、前記貫通孔を挟んで前記重心と反対側の端部に、前記ドアリーフの開閉方向に沿って延びる補強壁が屈曲、若しくは、湾曲して形成されている請求項1または2に記載のドア装置。
- 前記座金は、前記貫通孔を挟んで前記重心と反対側の端部の下方の角部に湾曲面が設けられている請求項1~3のいずれか1項に記載のドア装置。
- 前記座金は、前記貫通孔を挟んで前記重心と反対側の端部の下方の角部に湾曲面が設けられ、
前記補強壁の前記重心と反対側の外側面と前記座金の下面とが前記湾曲面を介して連続している請求項3に記載のドア装置。 - 前記ドアハンガーは、
前記締結壁の前記ドアリーフの厚み方向の前記一端側から上方に屈曲して延びる屈曲壁を備え、
前記屈曲壁には、ドアハンガーにドアリーフを仮組みする際に、前記軸部に支持された前記座金の挿入を許容する組付け孔が形成されている請求項1~5のいずれか1項に記載のドア装置。 - 出入口を開閉可能なドアリーフと、
前記出入口の上部に、前記ドアリーフの開閉方向に沿って移動可能に支持されるとともに、前記ドアリーフの上部に結合されて当該ドアリーフを吊り下げ支持するドアハンガーと、
前記ドアリーフの開閉方向に沿って延びた前記ドアハンガーの締結壁を前記ドアリーフの上面に締結する締結部材と、
前記締結部材の軸部が挿入可能な貫通孔を有する座金であって、下面と前記ドアリーフの上面との間に前記締結壁を挟み込んだ状態で前記締結部材によって前記締結壁とともに前記ドアリーフの上面に締結される、前記座金と、を備え、
前記締結壁は、前記ドアリーフの厚み方向の一端側に向かって開口するとともに、前記ドアリーフの上面に固定された前記締結部材の軸部を開口側から受容可能な切欠きを有し、
前記座金は、前記締結部材が貫通する前記貫通孔の貫通位置の中心と重心の位置がずれているドア装置の組付け方法であって、
前記座金の前記貫通孔に前記締結部材の軸部を挿入した状態で前記締結部材を前記ドアリーフに仮固定する工程と、
その後、前記座金を当該座金の重心方向に傾斜させて前記座金の前記貫通孔のエッジ部を前記締結部材の軸部の外周面に引っ掛け、前記座金を傾斜姿勢に維持する工程と、
その後、前記ドアハンガーの前記締結壁が前記ドアリーフの上面と前記座金の間の隙間に挿入され、かつ前記締結部材の軸部が前記切欠き内に受容されるように、前記ドアリーフを前記ドアハンガーに仮組みする工程と、
その後、前記締結部材を締め込んで前記ドアハンガーを前記ドアリーフに固定する工程と、
を備えるドア装置の組付け方法。
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JP2002201849A (ja) | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Itoki Crebio Corp | 吊り下げ式引き戸装置 |
JP2002227502A (ja) | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Toyota Auto Body Co Ltd | 上レール式引戸のハンガー構造 |
JP2005240272A (ja) | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Kurogane Kosakusho Ltd | 吊り戸装置 |
JP2006152612A (ja) | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Chikura Kogyo Kk | 自動ドア装置 |
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