JP3567084B2 - 電子ブック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部記憶媒体に記録された書物,新聞,雑誌などの文字,グラフィックス,画像等の内容を読み出して表示する電子ブック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、大量の情報を記録することができる例えばCD−ROM等の光ディスクが開発され、このような記録媒体に書物,新聞,雑誌などの文字,グラフィックス,画像等の内容を保存し、表示すべき情報(データ)をキー操作により読み出し、表示画面に割り付けて表示する電子ブック装置が知られている。
【0003】
従来のこの種の電子ブック装置について、図9及び図10とともに、以下説明する。ここで、図9は従来の電子ブック装置の外観を示す斜視図、図10は従来の電子ブック装置の概略構成を示すブロック図である。
【0004】
図9において、1は各種書籍本の文字,画像等の情報が記録されたCD−ROM等の外部記憶媒体、2は該外部記憶媒体1を挿入するための記録媒体挿入部、3は前記記憶媒体1に記憶されている書籍本の1ページ分の情報を表示するLCD等の表示部である。
【0005】
4は機能のメニューを表示部3に表示操作するメニューキー、5aは表示部3に表示されたページを次のページに送る次ページキー、5bは表示部3に表示されたページを前のページに戻す前ページキー、6はメニューキー4により表示された機能メニューの内の何れかを選択する機能選択キー、7はメニュー及び機能を取り消す取り消しキーである。
【0006】
図10において、5は次ページキー5a及び前ページキー5bからなるページキー、12はページキー5の操作を検出するキー操作検出部、13は当該ページキー操作が検出されたときに、記憶媒体1から次のページの表示情報を読み出す読出し表示制御部、14は読出し表示制御部13により読み出された次のページの表示情報を一旦格納し、該表示情報を読出し表示制御部13からの指示に応じて表示部3に出力する記憶部である。
【0007】
上記のように構成してなる電子ブック装置においては、ページキー5が操作されると、キー操作検出部12でその操作があったことが検出され、読出し表示制御部13は記憶部14に格納されている表示情報を表示部3に転送するとともに、記憶媒体1から次のページの表示情報を読み出し、表示部3で表示する形態に作成した後、記憶部14に格納する。
【0008】
これによって、表示部3であるページを表示している間に、記憶媒体1から次のページの表示情報を読み出して、記憶部14に格納しておくことにより、読者のページめくりの要求に応じて、迅速に応答表示を行うことができる。
【0009】
ところが、上述した電子ブック装置の場合、読者が指先で次ページキー5a又は前ページキー5bを操作して、表示画面のページ単位の切り替えを行う必要があり、電車内などで手が自由に使えない場合、操作性が悪いという問題があり、この問題を解決するために、例えば特開平7−141398号公報、特開平7−168852号公報には、読者に合わせた自動ページ送りを可能とするものが提案されている。
【0010】
これによれば、読者の個人差に応じて、1ページを読み取る所要時間を算出することにより、読者は自身に最適なページめくり時間により自動ページ送りを実行することができ、ページめくりのためのキー操作を不要とすることが可能となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電子ブック装置においては、読者が1ページを読み取る所要時間の平均値を算出し、この平均値に基づいて自動ページ送りを行っているため、必ずしも1ページの表示時間が読者にとって最適なページめくり時間とはならないという問題があった。
【0012】
すなわち、読者の疲労度や読書環境などに応じて、1ページを読み取る時間は常に変化するため、一定の時間単位で自動ページ送りを行った場合、1ページの表示時間が読者にとって長過ぎたり、短過ぎたりすることが発生し、使い勝手が悪くなるという問題があった。
【0013】
本発明は、上述したような点に鑑みてなされたものであり、ページめくりのためのキー操作を必要とせず、常に読者の要求通りに自動ページめくりを実現することができる電子ブック装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明に係る電子ブック装置は、外部記憶媒体に記録された表示情報を読み出す読み出し手段と、該読み出し手段により読み出された1ページ分の表示情報を表示する表示手段とを備えた電子ブック装置において、読者の顔を撮影するための撮像手段と、該撮像手段で撮像された読者の顔から、読者の注視点を算出する注視点算出手段と、該注視点算出手段で求められた読者の注視点に基づき、前記読み出し手段に対して前記表示手段で表示される表示情報のページを切り替えるよう制御するページめくり判定手段とを設け、前記ページめくり判定手段は、読者の注視点が1ページ分の表示情報の行数回移動したときに、表示情報のページを切り替えるよう制御するものである。
【0015】
これによって、読者の注視点に基づいて、表示手段で表示される表示情報のページを自動的に切り替えることができるので、ページめくりのためのキー操作を必要とせず、常に読者の要求通りに自動ページめくりを行うことが可能となるとともに、読者の注視点が1ページ分の表示情報の行数回移動したときに、表示情報のページを自動的に切り替えることができるので、より確実に、読者の要求通りに自動ページめくりを行うことが可能となる。
【0020】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、前記請求項に記載の電子ブック装置において、前記注視点算出手段で求められた読者の注視点に基づき、前記表示手段で表示される表示情報の表示形態を切り替えるよう制御する表示制御手段とを設けたものである。
【0021】
これによって、読者の注視点に基づいて、表示手段における表示情報の表示形態を自動的に切り替えることができるので、読者は自身の注視点が表示画面上のどの位置にあるかを確認することができ、視線による要求入力を確実に行うことが可能となる。
【0022】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、前記請求項に記載の電子ブック装置において、前記注視点算出手段で求められた読者の注視点を記憶する記憶手段を設け、前記表示制御手段は、該記憶手段で記憶された既視の表示情報の表示形態を切り替えるよう制御するものである。
【0023】
これによって、既視の表示情報を記憶手段に記憶しておき、この既視の表示情報を再び表示手段で表示する際には、既視の表示情報の表示形態を自動的に切り替えることができるので、読者は既視の表示情報と未読の表示情報との区別を、表示形態の違いにより容易に理解することが可能となる。
【0024】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、前記請求項又はに記載の電子ブック装置において、前記表示制御手段は、読者の注視点に位置する表示情報、又は既視の表示情報に対して、少なくとも色、フォント、サイズのうちいずれか一つを切り替えるよう制御するものである。
【0025】
これによって、読者の注視点に位置する表示情報、又は既視の表示情報に対して、その表示色、フォント、サイズを切り替えて表示することができるので、簡単な構成で、読者は自身の注視点が表示画面上のどの位置にあるかを、表示色、フォント、サイズの違いによって容易に確認することができる。また、既視の表示情報と未読の表示情報との区別を、表示色、フォント、サイズの違いにより容易に理解することも可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子ブック装置の第1実施形態を、図1乃至図5とともに説明するが、上記従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0027】
ここで、図1は本実施形態の電子ブック装置の外観を示す斜視図、図2は本実施形態の電子ブック装置の概略構成を示すブロック図、図3は本実施形態の電子ブック装置における表示部の表示画面の一例を示す説明図、図4は本実施形態の電子ブック装置における表示部の具体例を示す機能ブロック図、図5は本実施形態の電子ブック装置におけるページめくり判定部の動作を示すフローチャートである。
【0028】
本実施形態の電子ブック装置は、図1に示すように、表示部23の表示画面と同一面にレンズ窓を有し、読者の顔を撮影するための撮像部8と、表示部3で表示される表示情報のページめくり動作における自動/手動モードを切り替えるためのモード切替キー9とを設けている。
【0029】
また、図2において、10は撮像部8より入力された読者の顔画像に基づいて、表示部23の表示画面(ディスプレイ)上における読者の注視点を算出する注視点算出部であり、例えば顔上の数点と瞳孔の空間位置情報をステレオ画像計測等により計測する方法や、顔の向き検出にモザイク特徴を用いるアスペクト法等により画像データを低減した方法などの一般的に知られた方法を利用して、読者の視線の方向、及び視線の表示画面との交点である注視点を算出するものである。
【0030】
11は注視点算出部10にて求められた読者の注視点から、読者が表示情報を次ページ或いは前ページに切り替えることを要求しているか否かを判定するページめくり判定部であり、ここでは、読者が表示部23の表示画面上の左下部分を注視している場合、次ページに切り替えることを要求し、表示部23の表示画面上の右上部分を注視している場合、前ページに切り替えることを要求しているものと判定する。
【0031】
21はページめくり判定部11とキー操作検出部12との出力を切り替え選択して、読出し表示制御部13に入力するための切替選択部、22はモード切替キー9の操作を検出するキー操作検出部であり、自動ページめくりモードの設定が検出された場合、切替選択部21に対して、ページめくり判定部11の出力を選択するよう切り替え制御を行うとともに、表示部23に対して、図3に示すような前ページアイコン24及び次ページアイコン25をスーパーインポーズ表示するように制御を行う。
【0032】
尚、上記構成において、注視点算出部10で求められた読者の注視点情報は、記憶媒体1及び表示部23にも出力され、記憶媒体1ではこの注視点情報を更新保持することにより、読者に既視された表示情報に対応する既視データを一対で記憶する。また、この注視点情報に基づいて、表示部23では読者の注視点に位置する表示情報に対してのみ、その表示色、文字フォント、文字サイズを切り替える。
【0033】
すなわち、本実施形態における表示部23は、図4に示すように、キー操作検出部22からのモード切替信号に基づき、記憶部14より転送された表示情報に対して、前ページアイコン24及び次ページアイコン25をスーパーインポーズ制御するアイコン表示制御部26と、入力表示情報に対応する既視データの有無を判別する既視データ判別部27とを備えている。
【0034】
また、注視点算出部10からの注視点情報、及び既視データ判別部27での判別結果に基づいて、読者の注視点に位置する表示情報、及び既視の表示情報に対して、ディスプレイ29に表示する表示色、文字フォント、文字サイズを可変制御する表示色/フォント/サイズ制御部28を備えている。
【0035】
上記のように構成してなる電子ブック装置においては、まず、モード切替キー9を操作して、表示部23で表示される表示情報のページめくり動作における自動/手動モードを切り替える。このとき、自動ページめくりモードが設定されると、キー操作検出部22は切替選択部21に対して、ページめくり判定部11の出力を選択するよう切り替え制御を行うとともに、表示部23のアイコン表示制御部26に対して、前ページアイコン24及び次ページアイコン25を表示するように制御を行う。
【0036】
従って、自動ページめくりモードの場合、読出し表示制御部13は、ページめくり判定部11の出力に基づき、記録媒体1から所望のページの表示情報を読み出して、記憶部14に出力するとともに、記憶部14に記憶された表示情報を表示部23に転送して表示することができる。
【0037】
ここで、注視点算出部10の出力に基づいて、表示部23の表示色/フォント/サイズ制御部28では、読者の注視点が位置する表示文字或いはアイコン等の表示情報の表示色を白黒反転したり、文字フォント、文字サイズを可変するなどして切り替えているので、例えば読者が前ページアイコン24又は次ページアイコン25を注視すると、注視された前ページアイコン24又は次ページアイコン25の表示色、フォント、サイズが変化するため、視線による要求入力を確実に行うことが可能である。
【0038】
また、注視点算出部10の出力に基づいて、記憶媒体1では読者に既視された表示情報の範囲を既視データとして記憶しているため、今後再び読み出されて表示される表示情報においては、既視の表示情報と未読の表示情報とを区別して異なる色、フォント、サイズで表示することが可能となっている。
【0039】
次に、本実施形態のページめくり判定部11の動作について、図5のフローチャートとともに詳述する。まず、注視点算出部10で求められた読者の注視点が表示部23の表示画面(ディスプレイ)に表示された前ページアイコン24内にあるか否かを検知し(ステップ1)、前ページアイコン24内にある場合、この状態が3秒以上継続したか否かを検出する(ステップ2)。
【0040】
一方、読者の注視点が前ページアイコン24内にない場合、次ページアイコン25内にあるか否かを検知し(ステップ3)、次ページアイコン25内にある場合、この状態が3秒以上継続したか否かを検出する(ステップ4)。尚、読者の注視点が前ページアイコン24内にも次ページアイコン25内にもないときは、ページめくりは要求されていないものと判定して、スタートに戻る。
【0041】
そして、読者の注視点が前ページアイコン24内に3秒以上ある場合は、前ページへ戻すよう要求されているものと判定して、切替選択部21を介して、読出し表示制御部13へ制御信号を出力する(ステップ5)。また、読者の注視点が次ページアイコン25内に3秒以上ある場合は、次ページへ送るよう要求されているものと判定して、切替選択部21を介して、読出し表示制御部13へ制御信号を出力する(ステップ6)。
【0042】
尚、読者の注視点が前ページアイコン24又は次ページアイコン25内にある時間が3秒未満の場合は、ページめくりは要求されていないものと判定して、スタートに戻る。
【0043】
以上のように、本実施形態の電子ブック装置においては、表示部23の表示画面上に前ページアイコン24又は次ページアイコン25を表示し、読者が各々のアイコン24,25を3秒以上注視している場合は、表示情報のページ切り替えを要求しているものと判定して、前ページに戻したり、次ページに送ったりすることができるので、ページめくりのための手動キー操作を必要とせず、常に読者の要求通りに自動ページめくりを実現することができる。
【0044】
また、注視点算出部10の出力に基づいて、表示部23では読者が注視している位置の表示情報の色、フォント、サイズを変えているので、視線による要求入力を確実に行うことができる。さらに、注視点算出部10の出力は、記憶媒体1で既視データとして保持されているので、再び読み出されて表示される場合には、既視の表示情報と未読の表示情報とを区別して異なる色、フォント、サイズで表示することが可能となり、読者はどこまで読んだか等を容易に知ることができる。
【0045】
尚、上記実施形態においては、より使い勝手を向上させるために、表示部23の表示画面上に前ページアイコン24又は次ページアイコン25を表示するようにしているが、必ずしもこれを表示する必要はなく、例えば単に表示画面の右下隅を前ページ戻しを要求するための注視位置、左上隅を次ページ戻しを要求するための注視位置として予め設定しておいても良い。
【0046】
また、ページめくり判定の精度を向上させるために、前ページアイコン24又は次ページアイコン25の注視時間が3秒以上のときに、ページめくりが要求されているものと判定しているが、この注視時間はページめくり判定の正確さと速さに応じて任意に設定することができる。
【0047】
さらに、ページめくり判定部11の出力とキー操作検出部12の出力とを、切替選択部21で切り替えて、いずれか一方のみを読出し表示制御部13へ入力しているが、ページめくり判定部11とキー操作検出部12との出力双方を用いて、読出し表示制御部13を制御するように構成しても良い。
【0048】
そしてまた、表示部23では新規な1ページ分の表示情報に対して、読者が現在注視している位置の表示情報のみ色、フォント、サイズを変えているが、一旦色、フォント、サイズを変えた表示情報に対してはそのままの色、フォント、サイズで表示し、既に注視した表示情報の全てを異なる色、フォント、サイズで表示するようにしても良い。ここで、必ずしも表示色、フォント、サイズの全てを可変する必要はなく、必要に応じて少なくとも一つを変えるようにすれば良いことは言うまでもない。
【0049】
次に、本発明の電子ブック装置の第2実施形態を、図6乃至図8とともに説明するが、上記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0050】
ここで、図6は本実施形態の電子ブック装置の概略構成を示すブロック図、図7は本実施形態の電子ブック装置における表示部の表示画面の一例を示す説明図、図8は本実施形態の電子ブック装置におけるページめくり判定部の動作を示すフローチャートである。
【0051】
本実施形態の電子ブック装置は、図6に示すように、表示部23で表示されている1ページ分の表示情報の行数を検出する行数検出部30と、該行数検出部30で検出された1ページ分の行数と、注視点算出部10にて求められた読者の注視点の移動回数とから、表示情報を次ページ或いは前ページに切り替えるべきか否かを判定するページめくり判定部31とを設けている。
【0052】
このページめくり判定部31は、読者の注視点が表示部23の表示画面(ディスプレイ)上で、上→下→左上へと移動した回数a、または下→上→右下へと移動した回数bを計数し、図7に示すような表示部3の表示画面上の行数cと比較して、a=cとなった場合、次ページに切り替えるべきであると判定するとともに、b=cとなった場合、前ページに切り替えるべきであると判定する。
【0053】
尚、キー操作検出部32は、モード切替キーの操作を検出し、自動ページめくりモードが設定された場合は、切替選択部21に対して、ページめくり判定部11の出力を選択するよう切り替え制御を行うものである。
【0054】
次に、本実施形態のページめくり判定部31の動作について、図8のフローチャートとともに詳述する。まず、注視点算出部10で求められた読者の注視点が表示部23の表示画面において上から下、さらに左上方向に移動したか否かを検知し(ステップ1)、上から下、さらに左上方向に移動した場合、この上から下への移動回数aを計数する(ステップ2)。
【0055】
一方、読者の注視点が下から上、さらに右下方向に移動したか否かを検知し(ステップ3)、下から上、さらに右下方向に移動した場合、この下から上への移動回数bを計数する(ステップ4)。尚、読者の注視点が上から下、さらに左上方向にも下から上、さらに右下方向にも移動しないときは、ページめくりは不要と判定して、スタートに戻る。
【0056】
そして、読者の注視点の上から下への移動回数aが、表示情報の行数cと一致するか否かを検出し(ステップ5)、移動回数aが行数cと一致した場合は、次ページへ送る必要があるものと判定して、切替選択部21を介して、読出し表示制御部13へ制御信号を出力する(ステップ6)とともに、移動回数aを0にリセットして(ステップ7)、スタートに戻る。
【0057】
また、読者の注視点の下から上への移動回数bが、表示情報の行数cと一致するか否かを検出し(ステップ8)、移動回数bが行数cと一致した場合は、前ページへ送る必要があるものと判定して、切替選択部21を介して、読出し表示制御部13へ制御信号を出力する(ステップ9)とともに、移動回数bを0にリセットして(ステップ10)、スタートに戻る。
【0058】
尚、読者の注視点の移動回数a,bが表示情報の行数cに満たない場合は、ページめくりは不要であると判定して、スタートに戻る。
【0059】
以上のように、本実施形態の電子ブック装置においては、表示部23の表示画面上における全ての行を、読者が注視したことを検出した場合は、表示情報のページ切り替えが必要であると判定して、次ページに送ったり、前ページに戻したりすることができるので、ページめくりのための手動キー操作を必要とせず、常に読者の要求通りに自動ページめくりを実現することができる。
【0060】
尚、上記実施形態においては、ページめくり判定部31の出力とキー操作検出部12の出力とを、切替選択部21で切り替えて、読出し表示制御部13へ入力しているが、ページめくり判定部31とキー操作検出部12との出力双方を用いて、読出し表示制御部13を制御するように構成しても良い。
【0061】
【発明の効果】
本願請求項1に記載の発明に係る電子ブック装置は、上述したような構成としているので、読者の注視点に基づいて、表示手段で表示される表示情報のページを自動的に切り替えることができるため、ページめくりのためのキー操作を必要とせず、常に読者の要求通りに自動ページめくりを行うことが可能となり、また、読者の注視点が1ページ分の表示情報の行数回移動したときに、表示情報のページを自動的に切り替えることができるので、より確実に、読者の要求通りに自動ページめくりを行うことが可能となる。
【0064】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、読者の注視点に基づいて、表示手段における表示情報の表示形態を自動的に切り替えることができるので、読者は自身の注視点が表示画面上のどの位置にあるかを確認することができ、視線による要求入力を確実に行うことが可能となる。
【0065】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、既視の表示情報を記憶手段に記憶しておき、この既視の表示情報を再び表示手段で表示する際には、既視の表示情報の表示形態を自動的に切り替えることができるので、読者は既視の表示情報と未読の表示情報との区別を、表示形態の違いにより容易に理解することが可能となる。
【0066】
本願請求項に記載の発明に係る電子ブック装置は、読者の注視点に位置する表示情報、又は既視の表示情報に対して、その表示色、フォント、サイズを切り替えて表示することができるので、簡単な構成で、読者は自身の注視点が表示画面上のどの位置にあるかを、表示色、フォント、サイズの違いによって容易に確認することができる。また、既視の表示情報と未読の表示情報との区別を、表示色、フォント、サイズの違いにより容易に理解することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ブック装置の第1実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の電子ブック装置の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の電子ブック装置の第1実施形態における表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の電子ブック装置の第1実施形態における表示部の具体例を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の電子ブック装置の第1実施形態におけるページめくり判定部の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の電子ブック装置の第2実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の電子ブック装置の第2実施形態における表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の電子ブック装置の第2実施形態におけるページめくり判定部の動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の電子ブック装置の外観を示す斜視図である。
【図10】従来の電子ブック装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記憶媒体
5 ページキー
9 モード切替キー
10 注視点算出部
11 ページめくり判定部
12 キー操作検出部
13 読出し表示制御部
14 記憶部
21 切替選択部
22 キー操作検出部
23 表示部
24 前ページアイコン
25 後ページアイコン
26 アイコン表示制御部
27 既視データ判別部
28 表示色/フォント/サイズ制御部
29 ディスプレイ
30 行数検出部
31 ページめくり判定部
32 キー操作検出部

Claims (4)

  1. 外部記憶媒体に記録された表示情報を読み出す読み出し手段と、
    該読み出し手段により読み出された1ページ分の表示情報を表示する表示手段とを備えた電子ブック装置において、
    読者の顔を撮影するための撮像手段と、
    該撮像手段で撮像された読者の顔から、読者の注視点を算出する注視点算出手段と、
    該注視点算出手段で求められた読者の注視点に基づき、前記読み出し手段に対して前記表示手段で表示される表示情報のページを切り替えるよう制御するページめくり判定手段とを設け
    前記ページめくり判定手段は、読者の注視点が1ページ分の表示情報の行数回移動したときに、表示情報のページを切り替えるよう制御することを特徴とする電子ブック装置。
  2. 前記請求項に記載の電子ブック装置において、
    前記注視点算出手段で求められた読者の注視点に基づき、前記表示手段で表示される表示情報の表示形態を切り替えるよう制御する表示制御手段とを設けたことを特徴とする電子ブック装置。
  3. 前記請求項に記載の電子ブック装置において、
    前記注視点算出手段で求められた読者の注視点を記憶する記憶手段を設け、
    前記表示制御手段は、該記憶手段で記憶された既視の表示情報の表示形態を切り替えるよう制御することを特徴とする電子ブック装置。
  4. 前記請求項2又は3に記載の電子ブック装置において、
    前記表示制御手段は、読者の注視点に位置する表示情報、又は既視の表示情報に対して、少なくとも色、フォント、サイズのうちいずれか一つを切り替えるよう制御することを特徴とする電子ブック装置。
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