JP3566916B2 - マルチ画面制御装置及び方法並びにこれに利用される記憶媒体 - Google Patents

マルチ画面制御装置及び方法並びにこれに利用される記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の表示装置の画面から構成されたマルチ画面を制御するマルチ画面制御装置及び方法並びにこれに利用される記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、展示会やデモンストレーションなどの広い会場において行われるイベントで、例えば、複数台の表示装置とホストコンピュータをケーブル接続して、LAN接続方式、複数グラフィックサブシステム方式、または表示メモリ分割方式により各表示装置の画面に同じ画像情報、あるいは異なる画像情報を表示することにより、大勢の人達に同じ画像情報や異なる画像情報を提供していた。
【0003】
しかしながら、LAN接続方式では、1台の表示装置に対して、1つのホストコンピュータと表示制御装置が必要になるためコストが高くなり、制御プログラムも大規模になるという問題がある。
また、複数グラフィックサブシステム方式では、1台の表示装置に対して、1台の表示制御装置が必要になるためコストが高くなり、1台のホストコンピュータに接続される表示制御装置及び表示装置の数が制限されるという問題がある。また、表示メモリ分割方式では、表示メモリからの読み出し可能速度によって接続可能な表示装置の数が制限されるという問題がある。
このように、複数の表示装置を制御する場合、表示制御装置が表示装置と同じ台数必要であったり、接続可能な表示装置の数が制限されるという問題があった。
【0004】
これらの問題を改善する従来技術として、特開平11−38950号公報の記載によれば、各表示装置に識別IDを設け、中継器を介して各表示装置からの画像情報要求信号の出力の有無を監視し、その監視結果に基づいて、対象IDの表示装置に対応する画像情報を画像メモリから読み出し、対象IDの表示装置に分配して表示することにより、複数台の表示装置の表示制御を中継器を介して1台のホストコンピュータで制御することができ、かつ接続される表示装置の数に制限されない柔軟な表示制御システムが提案されている。
【0005】
また、Windows98など最近のウインドウシステム表示において、複数の表示装置を用いて、デスクトップ画面を表示することが可能なマルチディスプレイ機能がある。この機能は、大きな1台のモニタ画面を複数の画面に分割したようなものである。
【0006】
図9は従来のマルチ画面制御方法の一例を示す図である。図9(a)は4台のモニタとホストコンピュータをケーブルで電気的に接続したマルチモニタを示している。例えば、図9(b)に示すように、表示サイズが限られた一つの画面で、表、図、文章などを含む画像情報を編集することは難しいので、図9(c)に示すように、複数の画面を連結した仮想画面を構成し、一つの画像情報を適当に分割して仮想画面の各画面に違う画像情報を表示することにより画像情報の編集操作を向上させることができる。
【0007】
【発明か解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマルチ画面制御方法では、例えば、図9(d)に示すような画像情報の編集において、現在、表示されているモニタのカーソルを所望のモニタの画面にカーソルを移動させる場合、図9(e)に示すように、カーソルが所定の順に配列された画面に移動する。
このように、カーソルを対象モニタの画面に瞬時に移動させることができないため、カーソル移動量が非常に大きくなり、カーソルの操作性が非常に悪いという問題がある。
【0008】
また、特開平11−38950号公報の記載では、複数台の表示装置の画面を用いた画像情報の作成時におけるカーソルの操作性の改善技術は言及されていない。
【0009】
本発明は以上の事情を考慮してなされたものであり、例えば、電気的に接続した複数の外部表示装置の各画面からなるマルチ画面に画像情報を編集する際に、マルチ画面に表示されたカーソルを次ぎに編集する画面に直接移動できるよう構成したことにより、マルチ画面におけるカーソルの移動処理を迅速に行うことができるマルチ画面制御装置及び方法並びにこれに利用される記憶媒体を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のディスプレイを制御するディスプレイ制御部と、前記ディスプレイの1つに表示されているカーソルを異なるディスプレイへ移動させるように指示するカーソル指示イベントを入力する入力部と、カーソルが表示されているディスプレイにおけるカーソルの位置を記憶する記憶部と、前記カーソル指示イベントの入力に基づき、前記記憶部に記憶されたカーソル位置を基準に異なるディスプレイにおけるカーソル位置を同じ位置に決定するカーソル制御部とを備えることを特徴とするマルチ画面制御装置を提供するものである。
【0011】
本発明によれば、電気的に接続した複数の外部表示装置の各画面からなるマルチ画面に画像情報を編集する際に、マルチ画面に表示されたカーソルを次ぎに編集する画面に直接移動できるよう構成したことにより、マルチ画面におけるカーソルの移動処理を迅速に行うことができる。これにより、編集する画面に表示されたカーソルを連続的に隣画面に移動させる必要がない。
【0012】
前記カーソル制御部は、カーソルを設定されたIDの外部表示装置の画面のカーソル位置に移動させた際、入力部からのカーソル指示情報に応答してカーソルを該画面の任意のカーソル位置に移動させる構成にしてもよい。
この構成によれば、設定されたIDの外部表示装置の画面にカーソルを直接移動させてから、同画面で任意のカーソルを移動させて画像情報を編集することができるので、マルチ画像における編集操作が向上する。
【0013】
前記入力部により設定画面において設定された設定結果を記憶する設定結果記憶部をさらに備え、前記設定結果記憶部は、カーソルの移動が許可された外部表示装置のIDを記憶する構成にしてもよい。
この構成によれば、カーソルが移動できる外部表示装置を制限することが可能となる。例えば、外部表示装置4台で構成されたマルチ画面のうち、2画面(ウインドウ)は、カーソルを移動して修正、追加を行う画面で、残りの2画面は、カーソルを表示しないで、画像情報を参照するだけの画面のような使い分けができる。また、カーソルが移動すると画像情報が壊れるような画面では、カーソルの移動を制限することもできる。
【0014】
前記カーソル制御部によりカーソルを設定されたIDの外部表示装置の画面のカーソル位置に移動させた際、該画面に表示するウインドウの機能を有効にするウインドウ制御部をさらに備えた構成にしてもよい。
この構成によれば、カーソルを移動させてから、使用したいウインドウの機能(アプリケーション)を有効に設定する操作を省くことができる。
【0015】
前記ウインドウ制御部により有効にしたウインドウのIDを記憶するウインドウID記憶部をさらに備え、前記カーソル制御部によりカーソルを次の外部表示装置の画面のカーソル位置に移動させた際、前記ウインドウ制御部は、ウインドウID記憶部に記憶されたIDのウインドウの機能を有効にする構成にしてもよい。
この構成によれば、前の画面で有効にしたウインドウの機能を、カーソルを移動した次の画面で有効にすることができる。
【0016】
本発明の別の観点によれば、複数のディスプレイを制御するディスプレイ制御部を用いて、複数のディスプレイを制御し、入力部を用いて、前記ディスプレイの1つに表示されているカーソルを異なるディスプレイへ移動させるように指示するカーソル指示イベントを入力し、記憶部を用いて、カーソルが表示されているディスプレイにおけるカーソルの位置を記憶し、カーソル制御部を用いて、前記カーソル指示イベントの入力に基づき、前記記憶部に記憶されたカーソル位置を基準に異なるディスプレイにおけるカーソル位置を同じ位置に決定することを特徴とするマルチ画面制御方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態に基づいて本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0018】
図1は本発明の一実施形態のマルチ画面制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、マルチ画面制御装置は、主制御部1、入力部2、入力制御部3、設定画面表示部4、設定画面表示制御部5、バッファメモリ6、プログラムメモリ7、画像メモリ8、外部記憶媒体9、外部記憶媒体制御部10、外部表示制御部11−1〜11−4、及びバス12から構成されている。
【0019】
主制御部1は、例えば、コンピュータのCPUやMPUで構成され、プログラムメモリ8または外部記憶媒体9に記憶されている制御プログラムを実行することによって装置全体をバス12を介して制御し、かつ各種データの入出力を制御する。
【0020】
また、主制御部1は、現在、外部表示装置のいずれかの画面に表示されているカーソルを設定されたIDの外部表示装置の画面のカーソル位置に直接移動させるカーソル制御部1aとして機能する。
さらに、カーソル制御部1aは、カーソルを設定されたIDの外部表示装置の画面のカーソル位置に移動させた際、入力部2からのカーソル指示情報に応答してカーソルを該画面の任意のカーソル位置に移動させるよう構成されている。
【0021】
また、主制御部1は、カーソル制御部1aによりカーソルを設定されたIDの外部表示装置12の画面のカーソル位置に移動させた際、該画面に表示するウインドウの機能(アプリケーション)を有効にするウインドウ制御部1bとして機能する。
さらに、ウインドウ制御部1bは、カーソル制御部1aによりカーソルを次の外部表示装置の画面のカーソル位置に移動させた際、ウインドウID記憶部6bに記憶されたIDのウインドウの機能を有効にするよう構成されている。
【0022】
入力部2は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどで構成され、複数の外部表示装置13−1〜13−4の各画面に出力するための画像情報の入力、及び画像情報を編集するための指示情報を入力する。
入力制御部3は、例えば、入力制御プログラムで構成され、入力部2を制御し、入力された画像情報、カーソル指示イベントを含む指示情報を主制御部1に出力する。
【0023】
設定画面表示部4は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、カーソルの移動先の外部表示装置のID(識別番号)及びその画面のカーソル位置を設定するための設定画面を表示する。
設定画面表示制御部5は、例えば、設定画面表示制御プログラムで構成され、設定画面表示部4を制御し、設定画面表示部4の画面に表示する表示データの入出力を制御する。
【0024】
バッファメモリ6は、例えば、RAM、EEPROMなどの記憶媒体で構成され、主制御部1が装置の制御や画像の編集を行う際に使用するデータなどを記憶する。
また、バッファメモリ6は、入力部2により設定画面において設定された設定結果を記憶する設定結果記憶部6aの領域を備えており、この設定結果記憶部6aにカーソルの移動が許可された外部表示装置のIDやカーソル位置を記憶する。また、バッファメモリ6は、ウインドウ制御部1bにより有効にしたウインドウのIDを記憶するウインドウID記憶部6bの領域を備えている。
【0025】
プログラムメモリ7は、例えば、ROM、EEPROMなどの記憶媒体で構成され、主制御部1が装置を制御するための制御プログラムを記憶している。
画像メモリ8は、例えば、VRAMで構成され、画面に表示されるべき画像データをビットマップで記憶している。
また、画像メモリ8は、入力された画像情報を各外部表示制御部11−1〜11−4の各接続部を介して各外部表示装置12−1〜12−4に出力可能に記憶する画像記憶部として機能する。
【0026】
外部記憶媒体9は、例えば、フロッピーディスク(FD)、ハードディスク(HD)、光磁気ディスク(MO)などの記憶媒体で構成され、アプリケーションプログラム、制御プログラムを記憶する補助記憶媒体として使用する。
外部記憶媒体制御部10は、FD、HD、MOを駆動する駆動部とデータの書き込み/読み出し行うR/W部とを備えている。
【0027】
外部表示制御部11−1〜11−4は、例えば、外部表示制御プログラム、接続部(インタフェース)などで構成され、IDが付加された外部表示装置を接続部を介して無線または有線により電気的に接続し、複数の外部表示装置12−1〜12−4を個別に制御する。
【0028】
外部表示装置(モニタ)13−1〜13−4は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、本装置の外部表示制御部11−1〜11−4と電気的に接続して、マルチ画面を構成して、展示会やデモンストレーション、画像データの編集に利用される。また、外部表示装置13−1〜13−4は、個別に制御するためにそれぞれID(識別番号)が設定される。
【0029】
この実施形態では、図1に示すように、4台の外部表示装置(モニタ)を電気的に接続するため、本装置内に4つの外部表示制御部11−1〜11−4を備えているが、主としてインタフェース機能として動作するため構成部品は大規模にならない。また、接続形態により1つの外部表示制御部でもIDを含めた制御信号によりIDを付加した外部表示装置を個別に制御することができる。
【0030】
また、本実施形態では、設定画面を表示する設定画面表示部4及び設定画面表示制御部5を構成しているが、いずれかの外部表示装置の画面及び外部表示制御部を用いることにより、設定画面表示部4及び設定画面表示制御部5を削除することができる。
【0031】
また、外部記憶媒体9に、IDが付加された外部表示装置を電気的に接続する接続部を有する複数の外部表示制御部11−1〜11−4を用いて、接続部を介して複数の外部表示装置13−1〜13−4を個別に制御する機能と、入力部2を用いて、複数の外部表示装置13−1〜13−4の各画面に出力するための画像情報及び画像情報を編集するための指示情報を入力する機能と、画像記憶部8を用いて、入力された画像情報を各外部表示制御部11−1〜11−4の接続部を介して各外部表示装置13−1〜13−4に出力可能に記憶する機能と、設定画面表示部4を用いて、外部表示装置13−1〜13−4の各画面に表示された画像情報を編集する際にカーソルの移動先の外部表示装置13−1〜13−4のID及びその画面のカーソル位置を設定するための設定画面を表示する機能と、カーソル制御部1a用いて、現在、いずれかの画面に表示されているカーソルを設定されたIDの外部表示装置13−1〜13−4の画面のカーソル位置に直接移動させる機能とをコンピュータに実行させるマルチ画面制御プログラムを記憶してもよい。
【0032】
よって、外部記憶媒体制御部10により、外部記憶媒体9に記憶されたマルチ画面制御プログラムを読み出し、主制御部1に送出することにより、本発明のマルチ画面制御を実現することができる。
【0033】
<実施形態1>
モニタの各画面に表示された画像情報を編集する際にカーソルの移動先のモニタのID及びその画面のカーソル位置を設定するための設定画面を設定画面表示部4により表示し、どのモニタの画面にカーソルを移動するかを決定し、カーソル制御部1aの制御によって、現在、いずれかのモニタの画面に表示されているカーソルを設定されたIDのモニタの画面のカーソル位置に直接移動させる機能である。
【0034】
例えば、マルチ画面で表示している際に、ある任意のイベント(「コントロール」+「マウス左クリック」)で、カーソルが別のモニタに移動する。現在、カーソルを表示しているモニタにあるカーソル位置(モニタ1の中のカーソル位置)が別のモニタに移動した場合も同じ位置に移るものである。
通常は、カーソル移動順序はモニタ1→モニタ2→モニタ3→モニタ4→となるが、設定したモニタの画面に直接移動することができる。
【0035】
<実施形態2>
カーソル制御部1aが、カーソルを設定されたIDのモニタの画面のカーソル位置に移動させた際、入力部2からのカーソル指示情報を、カーソル移動データとして処理して、カーソルを同モニタの画面の任意のカーソル位置に移動させる機能である。
これにより、設定されたIDの外部表示装置の画面にカーソルを直接移動させてから、同画面で任意のカーソルを移動させて画像情報を編集することができるので、マルチ画像における編集操作が向上する。
【0036】
図2は本実施形態の設定画面に表示される設定内容(1)を示す図である。図2に示す設定画面は、カーソルの移動先の外部表示装置のID(モニタ番号)及びその画面のカーソル位置を設定するためのものであり、入力部2により、モニタ1〜4の画面から表示すべきモニタのカーソル位置を設定する。また、各画面に対する相対的なカーソル位置を設定し、設定画面のOKボタンを押す。
この例では、マルチ画面は、モニタが4つあり横に並んでいる仮想画面とする。1画面はXGA(1024X768ドット)画面としている。
【0037】
図3は本実施形態の設定結果記憶部に記憶される設定結果(1)を示す図である。図3に示すように、設定結果記憶部6aに図2に示す設定画面で設定された設定結果を記憶する。ここでは、各モニタの画面にカーソルを移動する値を設定結果記憶部6aを記憶する。
【0038】
<実施形態3>
入力部2により設定画面において設定された設定結果として、カーソルの移動が許可されたモニタのIDを設定結果記憶部に記憶する機能である。
これにより、カーソルが移動できる外部表示装置13−1〜13−4を制限することが可能となる。例えば、4台の外部表示装置の画面で構成したマルチ画面のうち、2画面は、カーソルを移動して修正、追加を行う画面で、残りの2画面は、カーソルを表示しないで、画像情報を参照するだけの画面のような使い分けができる。また、カーソルが移動すると画像情報が壊れるような画面では、カーソルの移動を制限することもできる。
【0039】
図4は本実施形態の設定画面に表示される設定内容(2)を示す図である。図4に示すように、カーソル移動が可能なモニタを選択するための設定画面を表示し、入力部2からのカーソル移動指示によりカーソルを移動する場合、どのモニタに移動するかを設定する。
ユーザーは、この設定画面で、例えば、モニタ1を移動可能とするが、モニタ2は移動させない設定を行う。これにより、画像情報を参照だけの画面にはカーソルを移動させない設定が可能となる。
【0040】
図5は本実施形態の設定結果記憶部に記憶される設定結果(2)を示す図である。また、図5に示すように、設定結果記憶部6aにカーソル移動が可能なモニタを記憶する。カーソルを異なるモニタに移動する場合、設定結果記憶部を参照することにより、カーソルを移動させようとしているモニタが移動可能かどうかを判断することができる。
【0041】
<実施形態4>
カーソル制御部1aによりカーソルを設定されたIDのモニタの画面のカーソル位置に移動させた際、ウインドウ制御部1bによりその画面に表示するウインドウの機能(アプリケーション)を有効(アクティブ)にする機能である。
これにより、カーソルを移動させてから、使用したいウインドウの機能を有効に設定する操作を省くことができる。
【0042】
図6は本実施形態のマルチ画面及び設定画面の表示内容を示す図である。図6(a)では、モニタ1〜4の画面において、矩形枠内がウインドウを示し、アクティブに設定するものとする。
図6(b)では、各モニタにカーソルを移動させた場合、どのウインドウをアクティブにするかを設定する設定画面を示す。それぞれ設定したいウインドウをマウスでクリックする。
図6(c)では、モニタ4までのウインドウの設定について終了すれば、設定画面に確認内容が表示される。設定画面で確認して、これでOKならば、OKボタンをクリックすることで、アクティブにしたいウインドウが設定される。
【0043】
<実施形態5>
ウインドウ制御部1bにより有効にしたウインドウのIDをウインドウID記憶部6bに記憶し、カーソル制御部1aによりカーソルを次のモニタの画面のカーソル位置に移動させた際、ウインドウ制御部1bは、ウインドウID記憶部6bに記憶されたIDのウインドウの機能を有効にする機能である。
これにより、前の画面で有効にしたウインドウの機能を、カーソルを移動した次の画面で有効にすることができる。
【0044】
図7は本実施形態のウインドウID記憶部に記憶される記憶内容を示す図である。ウインドウIDをモニタ毎にウインドウID記憶部6bに記憶しておき、移動すべきモニタにカーソルを移動したとき、ウインドウID記憶部6bからアクティブにすべきウインドウを検索して、対象IDのウインドウをアクティブに設定する。
【0045】
図8は本実施形態のマルチ画面におけるカーソル移動処理を示すフローチャートである。図8において、
S1:入力部2からの指示情報の入力を待つ。
S2:カーソル移動指示(例えば、「コントロール」+「マウス左クリック」)が入力されたか否かを判定する。
【0046】
S3:S2で、カーソル移動指示以外の指示入力ならば、指示内容に対するイベント処理を行い、S1に戻る。
S4:S2で、カーソル移動指示が入力されたならば、現在、カーソルを表示しているモニタにおいて、アクティブになっているウインドウのIDをウインドウID記憶部6bに記憶する。
S5:現在、モニタの画面に表示されているカーソルのカーソル位置を計算し、カーソルが表示されているモニタのID(モニタ番号)を取得する。
【0047】
S6:現在のモニタ番号から次にカーソルを移動するモニタのモニタ番号を取得する。この場合は、「モニタ番号+1」の値を次にカーソルを移動するモニタ番号とする。
S7:カーソルを移動させるモニタでのカーソル位置を計算する。本実施形態では、仮想画面(計算上のマルチ画面)はXGA(1024ドット×768ドット)の画面が横に4個配列した画面とする。例えば、モニタ1からモニタ2に対してカーソルを移動する場合、仮想画面では、(X1、Y1)→(X1+1024、Y1)とする。
S8:計算したカーソル位置を設定結果記憶部6aに記憶する。
【0048】
S9:設定結果記憶部6aを参照し、カーソル移動が許可されたモニタか否かをチェックする。
これには2つの意味がある。まず、第1に、S6で、次のモニタに移動する場合に「+1」していたが、最終のモニタ4から次のモニタに移るのはモニタ1であるため、単純に「+1」してはいけない。この場合は、モニタ1に設定しなおし、S6に移行する。
第2に、S6で、次に移動するモニタが、カーソルの移動が許可されているか否かをチェックする。
【0049】
S10:S9で、カーソルの移動が許可されたモニタでないならば、設定結果記憶部6aからカーソルの移動が許可されたモニタのIDを取得し、S7に戻る。
S11:S9で、カーソルの移動が許可されたモニタならば、そのモニタのカーソル移動およびカーソル表示を実行する。
【0050】
S12:ウインドウID記憶部6bから、現在表示しているモニタのウインドウの機能をアクティブにするウインドウIDを取得する。
S13:取得したウインドウIDのウインドウの機能をアクティブにする。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、電気的に接続した複数の外部表示装置の各画面からなるマルチ画面に画像情報を編集する際に、マルチ画面に表示されたカーソルを次ぎに編集する画面に直接移動できるよう構成したことにより、マルチ画面におけるカーソルの移動処理を迅速に行うことができる。これにより、編集する画面に表示されたカーソルを連続的に隣画面に移動させる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のマルチ画面制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の設定画面に表示される設定内容(1)を示す図である。
【図3】本実施形態の設定結果記憶部に記憶される設定結果(1)を示す図である。
【図4】本実施形態の設定画面に表示される設定内容(2)を示す図である。
【図5】本実施形態の設定結果記憶部に記憶される設定結果(2)を示す図である。
【図6】本実施形態のマルチ画面及び設定画面の表示内容を示す図である。
【図7】本実施形態のウインドウID記憶部に記憶される記憶内容を示す図である。
【図8】本実施形態のマルチ画面におけるカーソル移動処理を示すフローチャートである。
【図9】従来のマルチ画面制御方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 主制御部
1a カーソル制御部
1b ウインドウ制御部
2 入力部
3 入力制御部
4 設定画面表示部
5 設定画面表示制御部
6 バッファメモリ
6a 設定結果記憶部
6b ウインドウID記憶部
7 プログラムメモリ
8 画像メモリ
9 外部記憶媒体
10 外部記憶媒体制御部
11−1〜11−4 外部表示制御部
12 バス
13−1〜13−4 外部表示装置(モニタ)

Claims (3)

  1. 複数のディスプレイを制御するディスプレイ制御部と、
    前記ディスプレイの1つに表示されているカーソルを異なるディスプレイへ移動させるように指示するカーソル指示イベントを入力する入力部と、
    カーソルが表示されているディスプレイにおけるカーソルの位置を記憶する記憶部と、
    前記カーソル指示イベントの入力に基づき、前記記憶部に記憶されたカーソル位置を基準に異なるディスプレイにおけるカーソル位置を同じ位置に決定するカーソル制御部と
    を備えることを特徴とするマルチ画面制御装置。
  2. 複数のディスプレイを制御するディスプレイ制御部を用いて、複数のディスプレイを制御し、
    入力部を用いて、前記ディスプレイの1つに表示されているカーソルを異なるディスプレイへ移動させるように指示するカーソル指示イベントを入力し、
    記憶部を用いて、カーソルが表示されているディスプレイにおけるカーソルの位置を記憶し、
    カーソル制御部を用いて、前記カーソル指示イベントの入力に基づき、前記記憶部に記憶されたカーソル位置を基準に異なるディスプレイにおけるカーソル位置を同じ位置に決定することを特徴とするマルチ画面制御方法。
  3. マルチ画面制御装置に利用される記憶媒体であって、
    複数のディスプレイを制御するディスプレイ制御部を用いて、複数のディスプレイを制御し、
    入力部を用いて、前記ディスプレイの1つに表示されているカーソルを異なるディスプレイへ移動させるように指示するカーソル指示イベントを入力し、
    記憶部を用いて、カーソルが表示されているディスプレイにおけるカーソルの位置を記憶し、
    カーソル制御部を用いて、前記カーソル指示イベントの入力に基づき、前記記憶部に記憶されたカーソル位置を基準に異なるディスプレイにおけるカーソル位置を同じ位置に決定する機能をコンピュータに実行させるマルチ画面制御プログラムを記憶した記憶媒体。
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