JP3564711B2 - ジフルオロ誘導体化合物およびそれを含有する液晶組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ジフルオロ誘導体化合物およびそれを含有する液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示素子は、時計、電卓をはじめ、近年では測定器、自動車用計器、複写器、カメラ、OA機器用表示装置、家電製品用表示装置等種々の用途に使用され始めており、広い動作温度範囲、低動作電圧、高速応答性、高コントラスト比、広視角、化学的安定性等の種々の性能要求がなされている。
【0003】
しかし、現在のところ、これらの特性を単独の材料で全て満たす材料はなく、複数の液晶、および非液晶の材料を混合して液晶組成物として要求性能を満たしている状態である。このため、各種特性のすべてではなく、一または二以上の特性に優れた液晶または非液晶の材料開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
液晶を用いた表示素子分野においては、その性能向上が望まれており、低電圧駆動、高精細表示、高コントラスト比、広視角特性、低温応答特性、広動作温度範囲等が望まれており、これらはいずれかを向上させると他のいずれかが犠牲になるという傾向がある。
【0005】
特に、最近、電池駆動においては低電圧駆動と高速応答、OA機器等においては高精細表示と高速応答、自動車用表示等においては低温応答または広動作温度範囲で高速応答というように、その応答速度の向上が望まれている。
【0006】
このためには、いくつかの改善方法が考えられるが、その一つとして低粘性の液晶組成物の採用がある。即ち、液晶組成物の粘性が低下すれば、応答速度は向上し、低温でも実用的な速度での表示が可能になる。また、従来と同じ応答速度でよければ、より低電圧で駆動できたり、より高いデューティ駆動が可能、即ち、高精細駆動が可能になる。
【0007】
このような目的のため、第16回液晶討論会で講演されたようなp,p’− 二置換ジフルオロスチルベン化合物が提案されている。この化合物は以下の一般式(3)で示されるような化学構造を有している。
【0008】
【化1】
【0009】
ただし、一般式(3)のRA、RBはn−アルキル基、n−アルコキシ基、n−アルコキシカルボニル基を意味する。
【0010】
この一般式(3)の化合物は、低粘性でフッ素置換されていないスチルベン化合物よりも光に対する安定性が向上しているものであった。しかし、通常使用されている一般の液晶化合物に比しては、光に対する安定性がまだ劣っており、使用環境が限定されたり、紫外線カットフィルターを併用せざるを得ないことが多かった。
【0011】
したがって、低粘性で光に対する安定性が高い液晶材料が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決すべく、新規な材料を提供するものであり、下記一般式 (1) で表されるジフルオロ誘導体化合物を提供する。
R1-(A1-Y1)m-A2-CF=CF-C≡C-A3-(Y2-A4)n-R2 (1)
ただし、一般式 (1) 中、A1、A2、A3、A4、Y1、Y2、m 、n 、R1、R2は下記のものを示す。
A 1 、A4は相互に独立してトランス-1,4- シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニレン基および1,4-フェニレン基から選ばれる環基であり、A 2 、 A 3 は相互に独立して 1,4- シクロヘキセニレン基および 1,4- フェニレン基から選ばれる環基である。これらの環基は夫々非置換であるかまたは置換基として1個以上のハロゲン原子もしくはシアノ基を有し、これらの環基中環を構成する1個以上の=CH-基は窒素原子に置換されていてもよく、環を構成する1個以上の-CH2- 基は酸素原子もしくは硫黄原子に置換されていてもよい。
Y1、Y2は相互に独立して-COO- 、-OCO- 、-C≡C-、-CH2CH2-、-CH=CH- 、-OCH2-、-CH2O-または単結合を示す。
m 、n は相互に独立して 0または 1を示す。
R1、R2は相互に独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、アルキル基の場合には、このアルキル基中の炭素−炭素結合間またはこのアルキル基と環基との間の炭素−炭素結合間に酸素原子、カルボニルオキシ基またはオキシカルボニル基が挿入されていてもよく、このアルキル基中の炭素−炭素結合の一部が三重結合または二重結合に置換されていてもよく、このアルキル基中の1個の-CH2- 基がカルボニル基に置換されていてもよく、このアルキル基中の水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換されていてもよい。ただし、「R1-(A1-Y1)m-A2-」と「R2-(A4-Y2)n-A3-」とは同一構造でない。
【0013】
また、下記一般式 (4)(ただし、一般式 (4)中、A2、A3、R1、R2については、一般式 (1)のものと同じものを示す)で表される上記のジフルオロ誘導体化合物を提供する。
R1-A2-CF=CF-C ≡C-A3-R2 (4)
ただし、「 R 1 -A 2 - 」と「 R 2 -A 3 - 」とは同一構造でない。
また、上記のジフルオロ誘導体化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物を提供する。
【0014】
また、上記の液晶組成物を電極付基板間に挟持してなる液晶電気光学素子を提供する。
【0015】
本発明の一般式(1)の化合物は、低粘性であり、かつ、他の液晶または非液晶との相溶性に優れ、化学的にも安定な、特に光に対して安定な材料である。
【0016】
本発明の化合物の具体的構造としては、以下のような化合物がある。その代表的化合物として、環の数が2個の化合物として以下のような化合物がある。
R1−A2−CF=CF−C≡C−A3−R2 (4)
【0017】
一般式(4)の化合物としては、より具体的には、以下のような化合物がある。なお、以下の説明においては、一般式(4)の化合物に限らず、「−Ph−」は1,4−フェニレン基を表し、「−Cy−」はトランス−1,4− シクロヘキシレン基を表し、「−Ch−」は1,4−シクロヘキセニレン基を表す。
R1−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−R2 (4A)
【0018】
【化2】
【0021】
また、一般式(4A)の1,4−フェニレン基を1,4−シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以下のような化合物がある。
R1−Ch−CF=CF−C≡C−Ch−R2 (4C)
【0022】
【化3】
【0025】
また、一般式(4A)の1,4−フェニレン基の1つを1,4−シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以下のような化合物がある。
R1−Ph−CF=CF−C≡C−Ch−R2 (4E)
【0026】
【化4】
【0029】
また、一般式(4A)の1,4−フェニレン基を一部の水素原子がフッ素原子に置換されたフェニレン基とした化合物として以下のような化合物がある。なお、「−PhF− 」はモノフルオロ−1,4− フェニレン基またはポリフルオロ−1,4− フェニレン基を表す。ただし、j 、k はそれぞれ相互に独立に 1〜4 の整数を表す。
R1−PhF−CF=CF−C≡C−PhF−R2 (4G)
【0030】
【化5】
【0031】
また、環の数が3個の化合物として、以下のような化合物がある。
R1−A1−A2−CF=CF−C≡C−A3−R2 (5)
R1−A2−CF=CF−C ≡C−A3−A4−R2 (6)
【0032】
一般式(5)の化合物として、より具体的には以下のような化合物がある。
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−R2 (5A)
【0033】
【化6】
【0034】
R 1-Ch-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5C)
R 1-Ph-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5E)
R 1-Ch-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (5H)
R 1-Cy-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (5J)
R 1-Ph-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (5L)
R1-Ch-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (5M)
R1-Cy-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (5N)
R 1-Cy-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5W)
R1-Ph-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5X)
R1-Ch-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5Y)
R1-Cy-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (5Z)
R 1-Ph-PhF-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (5b)
R1-Cy-PhF-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (5c)
R1-Ch-PhF-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (5d)
R 1-Ph-PhF-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (5h)
R1-Cy-PhF-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (5i)
R1-Ch-PhF-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (5j)
【0035】
一般式(6)の化合物として、より具体的には以下のような化合物がある。
R1−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ph−R2 (6A)
【0036】
【化7】
【0037】
R 1-Ch-CF=CF-C ≡C-Ch-Ch-R2 (6C)
R 1-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-Ph-R2 (6E)
R 1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-Ch-R2 (6H)
R 1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-Cy-R2 (6J)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-Ch-R2 (6K)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-PhF-Ph-R2 (6J)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-PhF-Cy-R2 (6M)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-PhF-Ch-R2 (6N)
【0038】
このほか、3環の化合物の場合、環と環との間のY1、Y2を単結合以外に変更した以下のような化合物もある。
【0039】
R1-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (7A)
R1-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (7B)
R1-Ph-OCH2-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (7C)
R1-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-R2 (7D)
R1-Ph-COO-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (7E)
R1-Ph-OCO-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-R2 (7F)
R 1-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (7M)
R1-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (7N)
R1-Ph-OCH2-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (7O)
R1-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-R2 (7P)
R1-Ph-COO-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (7Q)
R1-Ph-OCO-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-R2 (7R)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-C≡C-Ph-R2 (7S)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2-Ph-R2 (7T)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-OCH2-Ph-R2 (7U)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2O-Ph-R2 (7V)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-COO-Ph-R2 (7W)
R1-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-OCO-Ph-R2 (7X)
【0040】
また、環の数が4個の化合物として、以下のような化合物がある。
R1−A1−A2−CF=CF−C≡C−A3−A4−R2 (8)
【0041】
一般式(8)の化合物として、より具体的には以下のような化合物がある。
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ph−R2 (8A)
【0042】
【化8】
【0043】
R 1-Ch-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-Ch-R2 (8C)
R1-Cy-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-Cy-R2 (8D)
R1-Ch-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-Ch-R2 (8E)
R 1-Ph-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-Ph-R2 (8H)
R1-Cy-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-Cy-R2 (8I)
R1-Ph-PhF-CF=CF-C ≡C-PhF-Ph-R2 (8J)
R1-Cy-PhF-CF=CF-C ≡C-PhF-Cy-R2 (8K)
R1-Ch-PhF-CF=CF-C ≡C-PhF-Ch-R2 (8L)
R 1-Ph-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-Ch-R2 (8N)
R 1-Ch-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-Ph-R2 (8Q)
【0044】
このほか、4環の化合物の場合、環と環との間のY1、Y2を単結合以外に変更した以下のような化合物もある。
【0045】
R1−Ph−C ≡C−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ph−R2 (9A)
R1−Ph−CH2CH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ph−R2 (9B)
R1−Ph−OCH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ph−R2 (9C)
R1−Ph−CH2O−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ph−R2 (9D)
R1−Ph−COO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ph−R2 (9E)
R1−Ph−OCO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ph−R2 (9F)
R1−Ph−C ≡C−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Cy−R2 (9G)
R1−Ph−CH2CH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Cy−R2 (9H)
R1−Ph−OCH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Cy−R2 (9I)
R1−Ph−CH2O−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Cy−R2 (9J)
R1−Ph−COO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Cy−R2 (9K)
R1−Ph−OCO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Cy−R2 (9L)
R1−Ph−C ≡C−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ch−R2 (9M)
R1−Ph−CH2CH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ch−R2 (9N)
R1−Ph−OCH2−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ch−R2 (9O)
R1−Ph−CH2O−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−Ch−R2 (9P)
R1−Ph−COO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ch−R2 (9Q)
R1−Ph−OCO−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−Ch−R2 (9R)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−C≡C−Ph−R2 (9S)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−CH2CH2−Ph−R2 (9T)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−OCH2−Ph−R2 (9U)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−CH2O−Ph−R2 (9V)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−COO−Ph−R2 (9W)
R1−Ph−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−OCO−Ph−R2 (9X)
【0046】
また、A1〜A4の1,4−フェニレン基、トランス−1,4− シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基の水素原子の一部をハロゲン原子もしくはシアノ基に置換したり、環を構成する=CH−基の一部を窒素原子に置換したり、環を構成する−CH2− 基の一部を酸素原子または硫黄原子に置換した例として以下のような化合物が挙げられる。
【0047】
【化9】
【0048】
本発明の一般式(1)の化合物は、その少なくとも1種を、他の液晶材料および/または非液晶材料と混合して液晶組成物にして使用される。それによりその液晶組成物を低粘性とすることができ、液晶表示素子とした場合に高速応答が可能になる。
【0049】
本発明の化合物と混合させる物質としては、例えば以下のようなものがある。なお、以下の式でのRC、RDはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基等の基を表す。ただし、「−NON− 」はアゾキシ基を表す。
【0050】
RC−Cy−Cy−RD ;
RC−Cy−Ph−RD ;
RC−Ph−Ph−RD
【0051】
RC−Cy−COO−Ph−RD ;
RC−Ph−COO−Ph−RD ;
RC−Cy−CH=CH−Ph−RD ;
RC−Ph−CH=CH−Ph−RD ;
RC−Cy−CH2CH2−Ph−RD;
RC−Ph−CH2CH2−Ph−RD;
RC−Ph−N=N−Ph−RD ;
RC−Ph−NON−Ph−RD ;
RC−Cy−COS−Ph−RD
【0052】
RC−Cy−Ph−Ph−RD;
RC−Cy−Ph−Ph−Cy−RD ;
RC−Ph−Ph−Ph−RD;
RC−Cy−COO−Ph−Ph−RD;
RC−Cy−Ph−COO−Ph−RD;
RC−Cy−COO−Ph−COO−Ph−RD;
RC−Ph−COO−Ph−COO−Ph−RD;
RC−Ph−COO−Ph−OCO−Ph−RD
【0053】
【化10】
【0054】
なお、これらの化合物は単なる例示であり、環構造または末端基の水素原子をハロゲン原子、シアノ基、メチル基等に置換してもよく、また、シクロヘキサン環、ベンゼン環を他の六員環、五員環、例えば、ピリジン環、ジオキサン環等に置換してもよく、さらに、環と環の間の結合基を変更することもでき、所望の性能に合わせて種々の材料が選択使用されればよい。
【0055】
本発明の化合物を含む液晶組成物は、液晶セルに注入する等して、電極付の基板間に挟持され、液晶電気光学素子を構成する。
【0056】
代表的な液晶セルとしては、ツイストネマチック(TN)型液晶電気光学素子がある。なお、ここで液晶電気光学素子と表現しているのは、表示用途以外、例えば、調光窓、光シャッター、偏光交換素子等にも使用できるためである。
【0057】
上記液晶電気光学素子は、ツイストネマチック方式、ゲスト・ホスト方式、動的散乱方式、フェーズチェンジ方式、DAP方式、二周波駆動方式、強誘電性液晶表示方式等種々のモードで使用することができる。
【0058】
以下に、液晶電気光学素子の構成および製法の具体例を示す。
プラスチック、ガラス等の基板上に、必要に応じてSiO2、Al2O3 等のアンダーコート層やカラーフィルター層を形成し、In2O3−SnO2(ITO)、SnO2等の電極を設け、パターニングした後、必要に応じてポリイミド、ポリアミド、SiO2、Al2O3 等のオーバーコート層を形成し、配向処理し、これにシール材を印刷し、電極面が相対向するように配して周辺をシールし、シール材を硬化して空セルを形成する。
【0059】
この空セルに、本発明の化合物を含む組成物を注入し、注入口を封止剤で封止して液晶セルを構成する。この液晶セルに必要に応じて偏光板、カラー偏光板、光源、カラーフィルター、半透過反射板、反射板、導光板、紫外線カットフィルター等を積層する、文字、図形等を印刷する、ノングレア加工する等して液晶電気光学素子とする。
【0060】
なお、上述の説明は、液晶電気光学素子の基本的な構成および製法を示したにすぎなく、例えば2層電極を用いた基板、2層の液晶層を形成した2層液晶セル、TFT、MIM等の能動素子を形成したアクティブマトリクス基板を用いたアクティブマトリクス素子等、種々の構成のものが使用できる。
【0061】
本発明の化合物を液晶組成物に用いることにより、高デューティ駆動を行っても、高速応答が期待できる。このため、近年注目されている高ツイスト角のスーパーツイスト(STN)型液晶電気光学素子に好適である。
その他、多色性色素を用いたゲストホスト(GH)型液晶表示素子、強誘電性液晶電気光学素子等にも使用できる。
【0062】
本発明の一般式(1)の化合物は、例えば、次の方法に従って製造される。
【0063】
【化11】
【0064】
なお、 X は臭素原子またはヨウ素原子を示す。
【0065】
式(10)のクロロトリフルオロエチレンをn−ブチルリチウムによってリチオ化し、次いで式(11)のクロロトリメチルシランと反応させることによって、式(12)の1,1,2−トリフルオロ−2− トリメチルシリルエチレンとする。次に、この化合物(12)を単離することなく、さらに式(13)のリチウム化合物と反応させることによって、式(14)のジフルオロエチレン化合物を得る。
【0066】
得られた化合物(14)をフッ化カリウムと水にて加水分解して、式(15)のジフルオロエチレン化合物とする。これをn−ブチルリチウムにてリチオ化した後、ヨウ素と反応させて式(16)のヨウ素化合物とする。そしてさらに式(17)のアセチレン誘導体化合物をパラジウム触媒、ヨウ化銅、トリエチルアミン存在下で反応させることによって、一般式(1)の化合物を得ることができる。
【0067】
また、一般式(1)の化合物のR1、R2にアシル基を導入するには、R1、R2が水素原子である一般式(1)の化合物とアシルハライドとのフリーデル・クラフツ反応を用いればよい。また、シアノ基を導入するには、R1、R2が臭素原子またはヨウ素原子である一般式(1)の化合物をCuCNと反応させればよい。また、一般式(1)の化合物のY1、Y2にエチニレン基(−C≡C−)を導入するには、R1、R2が臭素原子またはヨウ素原子である一般式(1)の化合物とアルキニルリチウム化合物とのカップリング反応を用いればよい。
【0068】
【実施例】
[参考例1]
[第1ステップ]
冷却管およびガス吹き込み管付きの500ml 三ツ口フラスコにテトラヒドロフラン(THF) を 100ml入れ、−100 ℃に冷却した。ここにクロロトリフルオロエチレンを11.7g(0.1mol) 吹き込んだ。次いで、n-ブチルリチウムのn-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)を30分かけて滴下した。さらに30分撹拌後、クロロトリメチルシラン10.9g(0.1mol) を滴下した。
【0069】
滴下後、さらに 1時間撹拌後、4−プロピルヨードベンゼン24.6g(0.1mol) とn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)によって別途合成した4−プロピルフェニルリチウムの THF溶液を−100 ℃にて滴下した。さらに 0℃にて 2時間撹拌後、希塩酸水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、(Z)−1,2−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−2−トリメチルシリルエチレンを19.1g (収率75%)得た。
CH3CH2CH2−Ph−CF=CF−Si(CH3)3
【0070】
[第2ステップ]
次に、得られた(Z)−1,2−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−2−トリメチルシリルエチレン19.1g(0.075mol) を50mlのアセトニトリルに溶解し、フッ化カリウム8.70g(0.15mol)および水4.05g(0.225mol) を加え、70℃にて 1時間反応させた。冷却後、水 200mlを注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾燥した。濾過後、溶媒および低沸物を留去し、さらに減圧蒸留して(E)−1,2−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル) エチレンを11.3g (収率83%)得た。
CH3CH2CH2−Ph−CF=CFH
【0071】
[第3ステップ]
次に、得られた(E)−1,2−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル) エチレン11.3g(0.062mol) を50mlの THFに溶解し、−78℃に冷却した。ここにn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.61M) 38.5ml(0.062mol)を30分かけて滴下した。さらに30分撹拌後、−78℃にてヨウ素を15.7g(0.062mol) 添加した。
【0072】
さらに、室温まで昇温し、 4時間撹拌後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、得られた粗油を減圧蒸留して(Z)−1,2−ジフルオロ−1− ヨード−2−(4−プロピルフェニル) エチレンを15.8g (収率83%)得た。
CH3CH2CH2−Ph−CF=CFI
【0073】
[第4ステップ]
次に、得られた(Z)−1,2−ジフルオロ−1− ヨード−2−(4−プロピルフェニル) エチレン15.8g(0.051mol) と4−プロピルフェニルアセチレン7.34g(0.051mol) を100ml のトリエチルアミンに溶解し、さらにPd[P(C 6 H 5 ) 3 ] 2 Cl 2 を0.7g、CuI を0.2g添加し、室温で 6時間反応させた。
【0074】
反応後、トリエチルアミンを留去し、塩化メチレンを100ml 加え、 5%塩酸水、ついで水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、(E)−3,4−ジフルオロ−1,4− ビス (4−プロピルフェニル)−3−ブテン−1− インを11.6g (収率70%)得た。
CH3CH2CH2−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−CH2CH2CH3
【0075】
【化12】
【0076】
本化合物の分析結果を以下に示す。
19F NMR(CDCl3) δppm from CFCl3:
−145.2ppm(d,JF−F=134Hz),
−148.4ppm(d,JF−F=134Hz)、
MS: m/e 324(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0082】
[実施例1]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりに4-プロピル-1- ヨード-1- シクロヘキセンを25.0g(0.1mol) 用いる以外は参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(4-プロピルシクロヘキセン-1- イル)-3-ブテン-1- インを9.8g(収率30%)得た。
CH3CH2CH2-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0083】
【化13】
【0084】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 328(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0085】
実施例1と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH3;
CH3CH2CH2CH2CH2-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH2CH2CH3;
CF3-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CF3;
F-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-F;
CH3O-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-OCH3 ;
CH3CH2CH2O-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-OCH2CH2CH3 ;
CH2=CH-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH=CH2
【0086】
[実施例2]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりに1,4-ジブロモベンゼンを23.6g(0.1mol) 用いる以外は参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(4-ブロモフェニル)-3-ブテン-1- インを13.7g (収率38%)得た。
Br-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0087】
【化14】
【0088】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 361(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0089】
実施例2と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
Br-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0090】
[実施例3]
冷却管付きの 300ml三ツ口フラスコに、CuCN 0.90g(0.01mol) および無水ジメチルスルホキシド(DMSO) 50ml を入れ、90℃に加熱し溶解させた。次いで、撹拌下、実施例2にて得られた(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(4-ブロモフェニル)-3-ブテン-1- イン3.61g(0.01mol)のDMSO溶液を滴下した。その後さらに 150℃にて 1時間撹拌後、室温まで冷却した。
【0091】
水 200mlを注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾燥した。濾過後、溶媒を留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、(E)−3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−4− (4−シアノフェニル)−3−ブテン−1− インを2.52g (収率82%)得た。
NC−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−CH2CH2CH3
【0092】
【化15】
【0093】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 307(M+)、
IR: 1160cm−1(C−F),2230cm−1(C≡N)
【0094】
実施例3と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
NC-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0095】
[実施例4]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりに5-メチル-2- ブロモピリミジンを17.5g(0.1mol) 用いて参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(5-メチルピリミジン-2- イル)-3-ブテン-1- インを9.54g (収率32%)得た。なお、以下において「-Py-」はピリミジン-2,5- ジイル基を表す。
CH3-Py-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0096】
【化16】
【0097】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 298(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0098】
実施例4と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3CH2CH2-Py-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3O-Py-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2O-Py-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0103】
[実施例5]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりに4-( トランス-4- プロピルシクロヘキシル) ヨードベンゼンを32.8g(0.1mol) 用いて参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-4-[4- (トランス-4- プロピルシクロヘキシル) フェニル]-1-(4-プロピルフェニル)-3-ブテン-1- インを14.6g (収率36%)得た。
CH3CH2CH2-Cy-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0104】
【化17】
【0105】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 406(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0106】
実施例5と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3CH2CH2-Ph-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3 ;
CH3CH2CH2-Ph-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2-Ch-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2-Ch-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0107】
[参考例2]
参考例1の第4ステップにおいて、4-プロピルフェニルアセチレンのかわりにトランス-4- プロピルシクロヘキシルアセチレンを用いて、参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1-(トランス-4- プロピルシクロヘキシル)-4-(4-プロピルフェニル)-3-ブテン-1- インを8.25g (収率25%)得た。
CH3CH2CH2-Ph-CF=CF-C≡C-Cy-CH2CH2CH3
【0108】
【化18】
【0109】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 330(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0110】
参考例2と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2CH2CH2-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CF3-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
F-Ph-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3O-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2O-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH2=CH-Ph-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3
【0111】
[参考例3]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりにトランス-4- プロピルシクロヘキシルブロミドを20.5g(0.1mol) 用い、第4ステップにおいて、4-プロピルフェニルアセチレンのかわりにトランス-4- プロピルシクロヘキシルアセチレンを用いて、参考例1と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1,4- ビス(トランス-4- プロピルシクロヘキシル)-3-ブテン-1- インを7.39g (収率22%)得た。
CH3CH2CH2-Cy-CF=CF-C≡C-Cy-CH2CH2CH3
【0112】
【化19】
【0113】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 336(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0114】
参考例3と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2CH2CH2-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CF3-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
F-Ch-CF=CF-C≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3O-Ch-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH3CH2CH2O-Ch-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3;
CH2=CH-Ch-CF=CF-C ≡C-Ch-CH2CH2CH3
【0115】
[実施例6]
アルゴン雰囲気下、還流管付きの 100ml三ツ口フラスコにマグネシウム0.13g(0.0055mol)および乾燥THF 10mlを入れた。次いで、1-ブロモプロパンを数滴加え、さらに4-メチルフェネチルブロミド1.01g(0.0055mol)を発熱が続く速度で滴下した。滴下終了後、さらに 1時間還流を続けた後、室温まで放冷した。
【0116】
別途、アルゴン雰囲気下、還流管付きの 100ml三ツ口フラスコ中に、実施例2にて得られた(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(4-ブロモフェニル)-3-ブテン-1- インを1.81g(0.005mol) および1,3-ビス( ジフェニルホスフィノ) プロパンジクロロニッケル[NiCl2(dppp)] 0.1gを含む乾燥THF 溶液20mlを入れ、この中に上記溶液を滴下漏斗を用いて滴下した。
【0117】
滴下後さらに室温にて24時間撹拌した後、水20mlを加えた。さらに20%塩酸20mlを加えて有機層を分離し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、(E)−3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−4−[4−(4−メチルフェネチル) フェニル]−3−ブテン−1− インを0.90g (収率45%)得た。
CH3−Ph−CH2CH2−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−CH2CH2CH3
【0118】
【化20】
【0119】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 400(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0120】
実施例6と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-CH2CH2-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3O-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0121】
[実施例7]
実施例6において、4-メチルフェネチルブロミドのかわりに1-ブロモ-2-(4-メチルフェニル) エテンを1.08g(0.0055mol)用いる以外は実施例6と同様に反応を行い、(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-[4-(2-p-メチルフェニルエテニル) フェニル]-3-ブテン-1- インを1.00g (収率50%)得た。
CH3-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0122】
【化21】
【0123】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 398(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0124】
実施例7と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-CH=CH-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH3;
CH3O-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-OCH3
【0125】
[実施例8]
アルゴン雰囲気下、100ml 三ツ口フラスコにヨウ化第一銅2.86g と実施例2で得られた(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-(4-ブロモフェニル)-3-ブテン-1- インを4.33g(0.012mol)および無水THF を30ml仕込み、室温で撹拌した。これに、n-ブチルアミンを1.42g とp-トルイルアセチレン1.53g を加えた。次いで、Pd[P(C6H5)3]4 0.69g を含む無水THF 溶液10mlを加え、室温で 2時間撹拌した。飽和NaHCO3水30mlを加えて、分液後、塩化メチレンで抽出した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(E)-3,4-ジフルオロ-1-(4-プロピルフェニル)-4-[4-(2-p-トルイルエチニル) フェニル]-3-ブテン-1- インを3.09g (収率65%)得た。
CH3-Ph-C≡C-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0126】
【化22】
【0127】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 396(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0128】
実施例8と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-C≡C-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3O-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0129】
[実施例9]
参考例1の第1ステップにおいて、4-プロピルヨードベンゼンのかわりに2-(4- ヨードフェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピランを30.4g(0.1mol) 用いる以外は参考例1と同様に反応を行い、最後に酸で処理することによって、(E)-3,4-ジフルオロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-(4-プロピルフェニル)-3-ブテン-1- インを8.05g (収率27%)得た。
HO-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0130】
次いで、得られた(E)−3,4−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−プロピルフェニル)−3−ブテン−1− インを1.49g(0.005mol) 、炭酸カリウムを1.52g およびアセトンを30ml加え、さらに室温下でα− ブロモ−p− キシレンを2.79g 滴下した。 4時間還流させた後、冷却し、濾過後、溶媒を留去し、得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、(E)−3,4−ジフルオロ−4−[4−(4− メチルベンジルオキシ) フェニル−1−(4−プロピルフェニル)−3−ブテン−1− インを1.71g (収率85%)得た。
CH3−Ph−CH2O−Ph−CF=CF−C≡C−Ph−CH2CH2CH3
【0131】
【化23】
【0132】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 402(M+) 、
IR: 1160cm−1(C−F)
【0133】
実施例9と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-CH2O-Ch-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3O-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0134】
[実施例10]
実施例9で得られた(E)-3,4-ジフルオロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-(4-プロピルフェニル)-3-ブテン-1- イン1.49g(0.005mol) を20mlの塩化メチレンに溶解し、室温下ピリジンを0.87g 加え、 0℃に冷却後、さらにp-トルイル酸クロリドを1.70g 滴下した。
【0135】
室温下にて 1時間撹拌し、冷却後、希塩酸を加え、濾過後、溶媒を留去して得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、(E)−3,4−ジフルオロ−4−[4−(4− メチルベンゾイルオキシ)]−1−(4−プロピルフェニル)−3−ブテン−1− インを1.87g (収率90%)得た。
CH3−Ph−COO−Ph−CF=CF−C ≡C−Ph−CH2CH2CH3
【0136】
【化24】
【0137】
本化合物の分析結果を以下に示す。
MS: m/e 416(M+)、
IR: 1160cm−1(C−F),1720cm−1(C=O)
【0138】
実施例10と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3-Ph-COO-Ch-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CH3O-Ph-COO-Ph-CF=CF-C≡C-Ph-CH2CH2CH3
【0139】
[実施例11]
アルゴン雰囲気下、200ml 三ツ口フラスコにPd[P(C6H5)3]2Cl2を1.34g 、CuI を0.37g およびトリエチルアミンを100ml 仕込み、室温下4-エチニルトルエン4.7g(0.04mol) を滴下した。15分撹拌後、さらにヨードトリフルオロエチレン8.4g(0.04mol) を滴下し、室温で20時間反応させた。
【0140】
濾過後、トリエチルアミンを留去し、塩化メチレンを100ml 加え、5%塩酸水、ついで水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗油をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、1−p−トルイル −3,4,4−トリフルオロ−3− ブテン−1− インを4.0g(収率51%)得た。
CH3−Ph−C≡C−CF=CF2
【0141】
次に、アルゴン雰囲気下、100ml 三ツ口フラスコに3−フルオロ−4− ヨードトルエン5.0g(0.021mol)および無水エーテル50mlを仕込み−78℃に冷却した。ここにn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.61M) 13.7ml(0.022mol)を15分かけて滴下した。さらに30分撹拌後、−78℃にて先に得られた1−p−トルイル −3,4,4−トリフルオロ−3− ブテン−1− イン2.77g(0.014mol) の THF溶液を滴下した。
【0142】
さらに、室温まで昇温し、1時間撹拌後、1N水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、得られた固体をメタノールより再結晶して(E)−3,4−ジフルオロ−1− (p−トルイル)−4−(2−フルオロ−4− メチルフェニル)−3− ブテン−1− インを1.24g (収率31%)得た。なお、以下において「 −Ph(F)− 」は2−フルオロ−1,4− フェニレン基を表す。
CH3−Ph(F)−CF=CF−C ≡C−Ph−CH3
【0143】
【化25】
【0144】
本化合物の分析結果を以下に示す。
19F NMR(CDCl3) δppm from CFCl3:
−110.9ppm(m),
−137.0ppm(d,d,JF−F=140Hz),
−146.6ppm(d,d,JF−F=140Hz)
【0145】
1H NMR(CDCl3) δppm from (CH3)4Si :
2.40ppm(s,6H),
7.20ppm(m,7H)
【0146】
MS: m/e 286(M+)、
IR: 2204cm−1(C≡C), 1160cm−1(C−F)
【0147】
実施例11で得られた(E)-3,4-ジフルオロ-1- (p-トルイル)-4-(2-フルオロ-4- メチルフェニル)-3- ブテン-1- インについて、紫外吸収領域に現れる吸収帯の最大吸収波長を測定した結果、300nm であった。
なお、紫外吸収スペクトルの測定は、自記分光光度計UV−3100(島津製作所製)を用い、溶媒にはシクロヘキサンを用いた。試料の濃度は1 ×10-5mol/l とし、Path Length が1cm の石英セルを用いて測定した。この時、バックグランド補正を大気を参照とし、スリット幅は2nm とした。測定した波長領域は、長波長側は500nm から、短波長側は200nm までとした。
【0148】
一方、トランス−1,2− ジフルオロ−1,2− ビス(4−メトキシフェニル)エチレンの該最大吸収波長は310nm であり、本化合物は、トランス−1,2− ジフルオロ−1,2− ビス(4−メトキシフェニル)エチレンと比較し、該最大吸収波長が短波長側である。
したがって、約290nm より立ち上がり、長波長ほど光の強度が強くなる太陽光の紫外光波長分布と、本発明のジフルオロ化合物の紫外光吸収領域とは、その重なり部分が小さく、本発明の化合物は対紫外光安定性が向上したものであることがわかる。
【0149】
実施例11と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
CH3CH2CH2-Ph(F)-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH2CH3;
CF3-Ph(F)-CF=CF-C ≡C-Ph-CF3;
F-Ph(F)-CF=CF-C ≡C-Ph-F;
CH3O-Ph(F)-CF=CF-C≡C-Ph-OCH3 ;
CH3CH2CH2O-Ph(F)-CF=CF-C≡C-Ph-OCH2CH2CH3 ;
CH2=CHCH2-Ph(F)-CF=CF-C ≡C-Ph-CH2CH=CH2
【0150】
[実施例12]
メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」80wt%に、本発明の実施例11で得られた化合物を20wt%加えて液晶組成物とし、その液晶物性値を測定した。その結果を表1に示す。なお、比較のために、ZLI-1565の液晶物性値も示す。
【0151】
【表1】
【0152】
表1より明らかなように、本発明の化合物を加えた液晶組成物は従来のものに比べ優れたものになっている。
【0153】
[参考例4]
メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」80wt%に、本発明の参考例1で得られた化合物を20wt%加えて液晶組成物とした。比較例として、メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」のみの液晶組成物(比較例1)およびメルク社製液晶組成物「ZLI-1565」80wt%にトランス-4,4'-ビス-(n-プロピル) ジフルオロスチルベンを20wt%加えた液晶組成物(比較例2)を作成した。これらを偏光板付きの液晶セルに封入して、STN型液晶表示素子を作成した。
【0154】
この参考例および比較例1の液晶表示素子の素子の表示特性はほぼ同程度であり、比較例2の素子に比べて高速応答が得られた。次いで、参考例および比較例2の液晶表示素子を紫外線カーボンアークランプで 200時間照射した。照射後、各素子内の液晶組成物を分析した。
【0155】
その結果、参考例の液晶組成物の場合には、ほとんど新たな化合物の生成は認められなかった。一方、比較例2の液晶組成物の場合には、シス-4,4'-ビス-(n-プロピル) ジフルオロスチルベンの発生が確認された。
【0156】
【発明の効果】
本発明の上記一般式(1)で表される化合物は、粘性が低く、液晶組成物として用いることにより、少量の添加でも応答速度が向上するものであり、低電圧駆動、高デューティ駆動、広温度域動作等が可能になる。
【0157】
また、紫外線等に対する耐久性もジフルオロスチルベンタイプの液晶よりも高く、その低粘性の特徴を充分活かすことができる。
Claims (5)
- 下記一般式 (1) で表されるジフルオロ誘導体化合物。
R1-(A1-Y1)m-A2-CF=CF-C≡C-A3-(Y2-A4)n-R2 (1)
ただし、一般式 (1) 中、A1、A2、A3、A4、Y1、Y2、m 、n 、R1、R2は下記のものを示す。
A 1 、A4は相互に独立してトランス-1,4- シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニレン基および1,4-フェニレン基から選ばれる環基であり、A 2 、 A 3 は相互に独立して 1,4- シクロヘキセニレン基および 1,4- フェニレン基から選ばれる環基である。これらの環基は夫々非置換であるかまたは置換基として1個以上のハロゲン原子もしくはシアノ基を有し、これらの環基中環を構成する1個以上の=CH-基は窒素原子に置換されていてもよく、環を構成する1個以上の-CH2- 基は酸素原子もしくは硫黄原子に置換されていてもよい。
Y1、Y2は相互に独立して-COO- 、-OCO- 、-C≡C-、-CH2CH2-、-CH=CH- 、-OCH2-、-CH2O-または単結合を示す。
m 、n は相互に独立して 0または 1を示す。
R1、R2は相互に独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、アルキル基の場合には、このアルキル基中の炭素−炭素結合間またはこのアルキル基と環基との間の炭素−炭素結合間に酸素原子、カルボニルオキシ基またはオキシカルボニル基が挿入されていてもよく、このアルキル基中の炭素−炭素結合の一部が三重結合または二重結合に置換されていてもよく、このアルキル基中の1個の-CH2- 基がカルボニル基に置換されていてもよく、このアルキル基中の水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換されていてもよい。ただし、「R1-(A1-Y1)m-A2-」と「R2-(A4-Y2)n-A3-」とは同一構造でない。 - 下記一般式 (4)(ただし、一般式 (4)中、A2、A3、R1、R2については、一般式 (1)のものと同じものを示す)で表される請求項1記載のジフルオロ誘導体化合物。
R1-A2-CF=CF-C ≡C-A3-R2 (4)
ただし、「R1-A2-」と「R2-A3-」とは同一構造でない。 - 請求項1または2記載のジフルオロ誘導体化合物から選ばれる液晶性を有するジフルオロ誘導体化合物。
- 請求項1、2または3記載のジフルオロ誘導体化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物。
- 請求項4記載の液晶組成物を電極付基板間に挟持してなる液晶電気光学素子。
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