JP3563196B2 - 記録ヘッドの圧力調整方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、記録材料への画像記録を行うための記録ヘッドによる記録材料への圧力分布を均一にする記録ヘッドの圧力調整方法および装置に関し、詳しくは、B4サイズ等の大サイズの感熱記録材料への画像記録に対応する長尺の記録ヘッドであっても、プラテンローラ上の感熱記録材料に印加される記録ヘッドの圧力分布のずれを均一となるように調整することができる記録ヘッドの圧力調整方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断等の画像記録に感熱フィルムなどの感熱記録材料(以下、感熱材料または感熱フィルムという)を用いた画像記録が利用されている。また近年では、湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、感熱フィルムを用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)は、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の大型の画像が要求される医療診断への利用も検討されている。
【0003】
周知のように感熱画像記録は、感熱材料を像様に加熱して画像を記録する発熱素子が一方向に配列されてなるサーマルヘッドを用い、サーマルヘッドと感熱材料とを発熱素子の配列方向と直交する方向に相対的に移動することにより画像記録を行うものである。ここで、感熱画像記録においては、サーマルヘッドのグレーズの各々の発熱素子に画像信号に基づいてエネルギーを供給して、各発熱素子を像様に加熱して感熱材料を加熱することにより画像記録を行う。このため、感熱画像記録においては、サーマルヘッド、特に、記録部であるグレーズを加圧してプラテン上の感熱材料上に押し付けている。
【0004】
このようなサーマルヘッドを用いて感熱紙に印字する記録ヘッドの加圧装置およびその記録ヘッドとプラテンとの相対位置精度を自動的に高めることのできる記録装置が、それぞれ特開平7−214864号公報および同7−214867号公報に開示されている。これらに開示の記録装置において、支持フレーム1に開閉部材4が開閉自在に連結され、開閉部材4にプラテン7が回転自在に支持され、プラテン7に接離させられる記録ヘッド10を支持しかつ支持フレーム1に固定されている支軸8に対し間隙をもって嵌合して揺動自在に係合しているヘッド支持板9が設けられている。そして、これらの記録装置には、さらに、開閉部材4が閉位置にある時に、プラテン7の軸7aを回転自在に支持すべく開閉部材4に設けられている軸受6に当接可能である規制板9aがヘッド支持板9と一体に設けられ、記録ヘッド10が、プラテン7に弾接するようヘッド支持板9を加圧する加圧手段が設けられている。
こうして、ここに開示された記録装置は、記録ヘッドとプラテンとの相対位置精度を自動的に高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらの公開公報に開示された記録ヘッドは、幅108mmの小サイズ(例えばA6サイズ)の感熱紙に文字等を印字するために用いられるもので、記録時の記録ヘッドのプラテンに対する加圧が2kgf/108mm(プラテン全長)と高いことから、プラテンが変形しないように、非記録時には、加圧を自動的に解除し、200gf/108mmの通紙が容易な軽いフリクションを持たせた予備加圧状態にするためのものである。
【0006】
このため、ここに開示された記録装置は、開閉部材4が閉位置にある時、付勢バネ13によってヘッド支持板9の規制板9aをプラテン7の軸7aの軸受6に当接させ、かつ記録ヘッド10をプラテン7に微小加圧させて両者7、10との間に軽くフリクションを持たせるように付勢することにより、予備加圧状態を実現するものにすぎないために、小サイズの感熱紙において許容される程度の精度には記録ヘッド10とプラテン7との相対位置を合わせることができるが、A4サイズやB4サイズ等の大サイズの感熱フィルムを像様加熱する長尺の記録ヘッドと長尺のプラテンローラの組み合わせに適用すると、記録ヘッドとプラテンローラとの接触圧力をその全長に亘って均一に加圧し、プラテンローラ上の感熱フィルムに記録中常に所定の均一な圧力で押し付けることはできないという問題があった。特に、X線診断画像のように中間調画像も正確に画像再現する必要のある高画質、高解像度画像(例えば300dpi)を再現するための記録ヘッドでは、均一かつ適正な加圧力が要求されるために必要な記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を達成できないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、A4やB4サイズ以上の大型の感熱フィルムなどの記録材料に画像記録を行う記録ヘッドを用いる記録装置であっても、記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を高精度に合わせることができ、記録ヘッドとプラテンローラとの間に挟持される記録材料に記録ヘッドによって印加される圧力の均一度を記録ヘッドの全長に亘って高精度に調整することができる記録ヘッドの圧力調整方法および装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、記録材料に所定圧力で接触して画像を記録する長尺の記録ヘッドとこの記録ヘッドと対向して設けられ、記録される記録材料を支持搬送するプラテンローラとをそれぞれ支持する2枚の支持側板の少なくとも一方を、調整手段によって、これらの支持側板を取り付ける支持台に対して移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整し、前記記録ヘッドとプラテンローラとの間に挟持される前記記録材料に前記記録ヘッドによって印加される圧力の均一度を調整することを特徴とする記録ヘッドの圧力調整方法を提供するものである。
【0009】
ここで、前記記録ヘッドは、2本のヘッド固定アームによって両側から位置決めして固定され、これらのヘッド固定アームは、前記プラテンローラ軸と前記記録ヘッドの記録位置とを結ぶ直線上から離れた位置で前記支持側板に軸受を介して枢支される支軸に固定されるのが好ましい。
また、前記調整手段は、その先端が前記支持台に当接し、前記少なくとも一方の支持側板の下方に略直角に設けられた張出部に螺合する調節ねじであり、前記少なくとも一方の支持側板の移動は、前記調整ねじで調整されるのが好ましい。
また、前記少なくとも一方の支持側板の移動は、一方の支持側板を前記支持台に固定し、他方の支持側板を前記一方の支持側板に平行に捩じることにより行われるのが好ましい。
【0010】
また、本発明は、記録材料に所定圧力で接触して画像を記録する長尺の記録ヘッドと、
この記録ヘッドを支持する支軸と、
前記記録ヘッドと対向して設けられ、記録される記録材料を支持搬送するプラテンローラと、
このプラテンローラの軸をその両側で回転可能に軸受を介して支承するとともに前記支軸をその両側で軸受を介して枢支する2枚の支持側板と、
この2枚の支持側板を取り付ける支持台と、
この支持台に対して前記2枚の支持側板の少なくとも一方を移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整する調整手段と、
前記記録ヘッドとプラテンローラとの間に挟持される前記記録材料に前記記録ヘッドによって前記所定圧力を印加する加圧手段とを有し、
前記調整手段によって、前記2枚の支持側板の少なくとも一方を前記支持台に対して移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整し、前記加圧手段によって前記記録材料に印加される前記所定圧力の均一度を調整することを特徴とする記録ヘッドの圧力調整装置を提供するものである。
【0011】
ここで、前記支軸は、前記プラテンローラ軸と前記記録ヘッドの記録位置とを結ぶ直線上から離れた位置で前記支持側板に回動可能に支持され、
前記記録ヘッドは、この記録ヘッドを両側から位置決めして固定するとともに前記支軸に固定される2本のヘッド固定アームを備えるのが好ましい。
また、前記調節手段が、前記少なくとも一方の支持側板を移動するために、その先端が前記支持台に当接し、前記少なくとも一方の支持側板の下方に略直角に設けられた張出部に螺合する調節ねじであるのが好ましい。
【0012】
また、前記加圧手段は、
前記支軸に回動可能に支持され、前記記録ヘッドを押圧するヘッド押し付け部材と、
このヘッド押し付け部材と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段と、
前記支軸に回動可能に支持され、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧するヘッド押圧アームと、
このヘッド押圧アームを前記ヘッド押し付け部材および押圧分散手段を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する方向に付勢する付勢手段と、
前記ヘッド押圧アームを、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧する押圧位置と、前記ヘッド押し付け部材の係合を取り外し可能な押圧解除位置とに切り換える押圧切換カムと、
前記押圧切換カムを駆動する駆動手段とを有するのが好ましい。
【0013】
さらに、前記記録ヘッドの両端には前記ヘッド固定アームに固定するために予め位置決めされて取り付けられる2個の位置決め部材を有するのが好ましい。
また、前記ヘッド押し付け部材は、前記支軸に前記ヘッド固定アームの両外側で支持され、この支持点から所定距離離間した位置に設けられた前記ヘッド押圧アームとの係合手段を持つ両端部とこれらの両端部をつなぐ頂板とからなるコの字状の部材であるのが好ましい。
さらに、前記押圧分散手段は、前記ヘッド押し付け部材の頂板の下側において前記頂板の長手方向と直交する方向を中心として揺動するように取り付けられ、前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する押圧点を少なくとも2つ持つ押圧分散部材であるのが好ましい。
【0014】
また、上記の記録ヘッドの圧力調整装置は、
一端に前記ヘッド押し付け部材の両端部の開口に係合するロックピンが固定され、中間部が前記両端部の上方部分で回動可能に支持され、前記押し付け部材の頂板両端部から突出する他端部が互いに連結部材で連結されたロックレバーを有し、
前記ヘッド押圧アームは、それぞれ前記支軸に前記押し付け部材の両端部の外側で固定される2個のアームからなり、先端に前記ロックレバーに固定されたロックピンが係合する切欠孔を持ち、
前記付勢手段は、これらのヘッド押圧アームの少なくとも一方を付勢して、前記記録ヘッドを前記ロックピン、前記ヘッド押し付け部材および押圧分散部材を介して前記プラテンに押圧し、
前記押圧切換カムによる前記ヘッド押圧アームの押圧位置および押圧解除位置は、それぞれ前記切欠孔に係合する前記ロックピンを押圧する位置および前記ロックピンを前記切欠孔から取り外し可能な位置であるのが好ましい。
ここで、前記ヘッド押し付け部材の両端部には、さらに前記ロックピンを前記支軸方向に付勢する付勢手段を有するのが好ましい。
また、前記ヘッド押圧アームの先端の切欠孔には、前記ロックピンをロックするために前記プラテンと対向する方向の窪みを有するのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る記録ヘッドの圧力調整方法および装置を添付の図面に示す好適実例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の記録ヘッド(以下、サーマルヘッドという)の圧力調整方法を実施する本発明の記録ヘッドの圧力調整装置を用いた感熱画像記録装置の一実施例の概略断面図である。
図1に示される感熱画像記録装置12(以下、記録装置12とする)は、例えばB4等の所定サイズの感熱記録材料(以下、感熱フィルムという)、いわゆるカットシートの感熱フィルムAを用いて、サーマルヘッド10によって感熱フィルムAに感熱画像記録を行うものであり、装填部14、供給搬送部16、記録搬送部18、本発明の記録ヘッドの圧力調整装置を含み、サーマルヘッド10を支持し、かつ適正な圧力で均一に加圧する加圧支持装置11を用いる記録部20および排出部22を有する。
【0017】
この記録装置12においては、感熱フィルムAは感熱記録層を下面として、マガジン24に多数枚積層されて収納されている。
マガジン24は、蓋体26を有する筐体で、記録装置12の装填部14に装填される。装填部14は、記録装置12のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32および案内ロール34,34、停止部材36を有しており、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口30から記録装置12内に挿入され、案内板32および案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置12の所定の位置に装填される。
【0018】
供給搬送手段16は、吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42および搬送ガイド44を有するものであり、マガジン24から感熱フィルムAを取り出して、搬送方向下流の記録搬送部18に搬送する。
搬送手段42は、搬送ローラ46と、搬送ローラ46と同軸のプーリ47a,回転駆動源と接続されるプーリ47bおよびテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50とを有して構成され、吸盤40によって枚葉された感熱フィルムAの先端を搬送ローラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱フィルムAを下流に搬送する。
【0019】
記録装置12においては、記録開始の指示が出されると、図示しない開閉機構によってマガジン24の蓋体26が開放され、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24内の感熱フィルムAの先端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に供給する。供給された感熱フィルムAは、搬送ガイド44によって案内されつつ搬送手段42によって記録搬送部18に搬送される。
なお、搬送ローラ46とニップローラ50とによって感熱フィルムAが挟持された時点で、吸盤40による吸引は開放され、また、記録に供される感熱フィルムAがマガジン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0020】
記録搬送部18は、規制ローラ対52、搬送ローラ対56およびガイド58を有するものであり、感熱フィルムAは、先ずその先端が規制ローラ対52に至る。従って、搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52までの距離は、感熱フィルムAの搬送方向の長さより若干短く設定される。
規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱フィルムAの先端が規制ローラ対52に至ると、サーマルヘッド10の温度が確認され、サーマルヘッド10の温度が所定温度であれば、規制ローラ対52による感熱フィルムAの搬送が開始され(この点に関しては、後に詳述する)、ガイド58に案内にされつつ記録部20に搬送される。
【0021】
記録部20は、サーマルヘッド10、このサーマルヘッド10を支持し、かつプラテンローラ60に押圧するサーマルヘッドの加圧支持装置(以下、単に加圧装置という)11、ガイド62および冷却ファン76を有する。
サーマルヘッド10は、加圧装置11の支軸86に対して回動自在なヘッド固定アーム82によって支持されている。感熱フィルムAが搬送される前は、ヘッド固定アーム82は、サーマルヘッド10をプラテンローラ60と接触していない位置に回動させている。記録搬送部18によって感熱フィルムAの先端が記録開始位置(サーマルヘッド10のグレーズ70に対応する位置(図2および図4参照))に搬送されるとサーマルヘッド10、ヘッド固定アーム82は回動して、感熱フィルムAをサーマルヘッド10とプラテンローラ60との間に挟持するとともに、加圧装置11によってサーマルヘッド10は、その全長に亘って、プラテンローラ60上の感熱フィルムAを所定の圧力で均一に押圧する。こうして、感熱フィルムAは、プラテンローラ60によって所定位置に保持されて下流に搬送されつつ、サーマルヘッド10によって感熱画像記録される。
このサーマルヘッド10および加圧装置11については、後述する。
【0022】
感熱画像記録が終了した感熱フィルムAは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置12の外部に突出しており、画像が記録された感熱フィルムAは、この排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
【0023】
図2に示すように、このサーマルヘッド10は、例えば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うことのできる長尺の記録ヘッドであって、感熱フィルムAへの感熱画像記録を行う部分であるグレーズ70が形成されたセラミックス基板であるサーマルヘッド本体64、このサーマルヘッド本体64に直接固定されるヒートシンク66、ヒートシンク66の基部66に取り付けられる、サーマルヘッド本体64を所定温度に予備加熱する面状ヒータ68および図示しない温度調節用のサーミスタならびにヒートシンク66のフィン66aに取り付けられ、サーマルヘッド本体64の異常加熱を検出するためのサーマルプロテクタ69を有する。
本発明において、サーマルヘッド10の構成、ヒートシンク66の構造や形状などは、図示例に限定はされず、例えば、サーマルヘッド本体64をアルミニウム製などの金属製ベースに固定し、この金属ベースにヒートシンク66を固定してもよいし、ヒートシンク66のフィン66aの構造や形状や配置もサーマルヘッド本体64やグレーズ70に応じて適宜選択すればよい。
【0024】
また、このサーマルヘッド10のヒートシンク66の近傍に設けられる冷却ファン76は、ヒートシンク66と共に冷却手段を構成する。冷却ファン76は、グレーズ70の延在方向に3つ配列され、主にフィン66aにハウジング28に形成される吸気口78(図1参照)から吸引した冷却風を当てて、フィン66aを冷却することにより、サーマルヘッド本体64、従ってグレーズ70を冷却する。なお、冷却ファン76は吸気口78に連通するファンボックス77内に配置され、装置外の冷たい空気を選択的に取り込んで、優れた冷却効率を得るのが好ましい。
【0025】
図3は、このようなサーマルヘッド10を支持し、かつプラテンローラ60の上の感熱フィルムA上に所定の適正な圧力で押し付けるための加圧支持装置11の正面模式図である。
同図に示すように、加圧支持装置11は、サーマルヘッド10に対向して設けられるプラテンローラ60と、サーマルヘッド10の位置決め部材80と、ヘッド固定アーム82と、装置の支持枠を構成する支持側板84aおよび84bに軸受85を介して枢支される支軸86と、ヘッド押し付け部材88と、押圧分散部材90と、ロックレバー92と、ヘッド押圧アーム94と、引張ばね96と、押圧切換カム98(図5参照)と、押圧切換カム98の駆動手段(図示せず)と、本発明の最も特徴とする圧力調整装置を構成する調整部100と、この加圧支持装置11を支持する支持台102とを有する。
【0026】
位置決め部材80は、サーマルヘッド10のグレーズ70の位置を正確にプラテンローラ60に合わせるためのもので、図4に示すように、サーマルヘッド10の左右両端にそれぞれ予めサーマルヘッド本体64のグレーズ70に対して位置決めされて、図示例ではその端面がグレーズ70の位置から距離xだけ離隔するように取り付けられる。2個の位置決め部材80のそれぞれの端面をヘッド固定アーム82の位置決めピン81または突起(出っ張り)などに突き当てて固定する。こうして、プラテンローラ60に対してサーマルヘッド本体64のグレーズ70の正確かつ適正な位置を自動的に決めることができる。従って、本発明では、サーマルヘッド10の位置決め調整が不要となる。
ヘッド固定アーム82は、サーマルヘッド10を支持するためのもので、L字状をなし、先端部(一端部)に位置決め部材80をそれぞれ位置決めピン81などを用いて固定するとともに、その頂部(他端部)がプラテンローラ60の軸中心と異なる位置で支軸86に固定される。こうして、サーマルヘッド10は回転可能な支軸86に固定され、回転可能に支持される。
【0027】
ヘッド押し付け部材88は、サーマルヘッド10をプラテンローラ60に押し付けるためのもので、図3および図5に示すように、コの字型の帯板状の部材で、その両端部(一端部)88aは支軸86にヘッド固定アーム82の両外側で回動可能に支持されるL字状をなし、これらの両端部88aの頂部を繋ぐ頂板88bとからなる。両端部88aは、各々その(L字の)基部、すなわち支軸86によるヘッド押し付け部材88の支持点から所定距離離間した位置にロックレバー92の両側板92aの下端部(開放端部)に固定されたそれぞれのロックピン93が係合する開口(長穴)88cが設けられている。頂板88bの両端(両端部88aとの接続部)近傍にはロックレバー92の側板92aが貫通する開口88dが設けられている。
【0028】
ロックレバー92は、ヘッド押し付け部材88によるサーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧のロックおよびロック解除を行うためのものであって、2枚の側板92aとこれらの2枚の側板92aを連結する連結部材92bとから構成される。この側板92aの一端(開放端)部にはヘッド押し付け部材88の端部88aの開口88cに係合するロックピン93が固定される。ロックピン93には引張ばね91の一端を取り付け、引張ばね91の他端をヘッド押し付け部材88の端部88aに取り付け、ロックピン93を開口88cおよびヘッド押圧アーム94の切欠孔94aの奥の方の押圧位置、すなわちロック位置に付勢するのが好ましい。側板92aの中間部は端部88aの上方部分の支点92cで回動可能に支持される。側板92aの他端部(連結端部)はヘッド押し付け部材88の頂板88bの開口88dから突出する。従って、この押し付け部材88の開口88dは、ロックレバー92の側板92bを回動させて、ロックピン93を長穴88c内のロック位置とロック解除位置との間で揺動させることができるように構成される。なお、ロックピン93を直接ヘッド押し付け部材88に設け、ロックレバー92を省略してもよいが、ロックピン93によるロックおよびロック解除の容易さの点からは、ロックレバー92を設けるのが好ましい。
【0029】
押圧分散部材90は、ヘッド押し付け部材88によるサーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧力をその全長に亘って均一にするためのもので、ヘッド押し付け部材88の頂板88bの下側にこの頂板88bの長手方向に直交する方向(図3中紙面に垂直な方向)に取り付けられた揺動軸90aと、頂板88bの下側において揺動軸90aを中心として図3中矢印a方向に揺動するように取り付けられた揺動板90bと、この揺動板90bの下面の揺動軸90aを挟んで両側に固定された押圧ピン90cと、揺動板90bを頂板88bに揺動可能に支持する支持ピン90dとを有する。2個の押圧ピン90cは、直接サーマルヘッド10のヒートシンク66の冷却フィン66aを対称な2点で押圧するが、押圧ピン90cの数、すなわちサーマルヘッド10をプラテンローラ60に押圧する押圧点の数は2個以上あり、均一に加圧できれば、その数は制限的ではない。
なお、図示例の加圧支持装置11では、例えばベースの厚みが175μmの感熱フィルムの場合、サーマルヘッド10の加圧力、すなわちプラテンローラ60への押圧力は約7kg/257mmである。
【0030】
ヘッド押圧アーム94は、ヘッド押し付け部材88にサーマルヘッド10の加圧力を付与するためのもので、その鉤型の基部で支軸86に押し付け部材88の両端部88aの外側でそれぞれ固定され、その鉤型の先端にロックレバー92に固定されたロックピン93が係合する切欠孔94aを持ち、その鉤型の他端の延長部(柄の部分)94bが長く延びる部材である。これらの2枚のヘッド押圧アームの少なくとも一方、図示例では両方の延長部94bの先端近傍には引張ばね96の一端が取り付けられ、引張ばね96の他端は支持側板84aおよび84bに取り付けられる。こうして、引張ばね96は、ヘッド押圧アーム94の切欠孔94aに係合するロックレバー92のロックピン93、これを支点92cで回動可能に支持するヘッド押し付け部材88およびこれに取り付けられた押圧分散部材90を介してその押圧ピン90によってサーマルヘッド10をプラテンローラ60に押圧する方向に付勢する。すなわち、サーマルヘッド10への加圧は、付勢手段を構成する引張ばね96の付勢力によってヘッド押圧アーム94の切欠孔94aによってロックレバー92に固定されたロックピン93を押し下げ、ロックレバー92が支持される支点92cによってヘッド押し付け部材88の両端部88aを押し下げることにより、押圧分散部材90を介して行われる。ここで、ヘッド押し付け部材88、押圧分散部材90、ロックレバー92、ヘッド押圧アーム94、引張ばね96、押圧切換カム98および押圧切換カム98の駆動手段は、本発明の記録ヘッドの圧力調整装置の加圧手段を構成する。
【0031】
ここで、切欠孔94aは、押圧時、押圧位置、すなわちロック位置にあるロックピン93によるサーマルヘッド10のピンロックが外れないように、押圧位置、すなわちロック位置でプラテンローラ60に対向する方向、図5中では上方に一段深くなる形状とする、すなわち窪みを持たせるのが好ましい。なお、この場合でも、ヘッド押圧アーム94が、図5中点線で示す押圧解除位置にあれば、ヘッド押し付け部材88あるいはロックレバー92またはその両方を下方に少し押し下げることにより、容易にロックピン93を切欠孔94aから外し、ヘッド押し付け部材88、およびサーマルヘッド10を回転させ、グレーズ70の部分を上に向けて開放できるので、容易に清掃することができる。
【0032】
押圧切換カム98は、ヘッド押圧アーム94を、切欠孔94aに係合するロックピン93を押圧する、図5中実線で示す押圧位置と、ロックピン93を切欠孔94aから取り外し可能な、図5中点線で示す押圧解除位置とに切り換えるもので、図示しない駆動手段によって駆動される。なお、押圧切換カム98およびその駆動手段は特に制限的ではなく、公知のカムおよびその駆動手段が適用可能である。ここで、駆動手段は、押圧切換カム98を自動的に切り換え回転させるモータ等の駆動源であってもよいし、手動での切り換えを行う切り換えレバーであってもよい。
【0033】
本発明の最も特徴とする圧力調整装置100は、図3、図6および図7に示すように、サーマルヘッド10をヘッド固定アーム82を介して固定する支軸86を軸受85を介して回動可能に支持するとともに、プラテンローラ60の回転軸61を軸受85を介して回転可能に枢支する支持側板84aおよび84bと、支持側板84aの一方の側端(図7中では右端)下端部に設けられた突出部104および支持側板84aの下方、図7では底部に垂直に設けられた張出部106と、この張出部106に設けられた雌ねじ部と螺合する調節ねじ108と、支持側板84aを支持台102に固定するブラケット110aおよび110bと、これらのブラケット110a、110bおよび支持側板84bを支持台102に、さらにブラケット110aおよび110bを支持側板84aに固定する固定ねじ112とから構成される。なお、支持側板84aと84bとの平行度を保つために両者の間は少なくとも一本のステー(図示せず)によって連結されている。
【0034】
ここで、支持側板84bは、その下端部の張出部を固定ねじ112によって支持台102に取り付けられ、堅固に固定される。これに対し、支持側板84aは、図7中右下端部の突出部104を除いて下端部分が切り欠かれており、突出部104を支点として図7中左端部が矢印b方向に回動するように構成される。突出部104を支点とする支持側板84aの左端部の矢印b方向の回動は、先端が支持台102に当接し、支持側板84aの張出部106の雌ねじ部に螺合する調節ねじ108を回転させることによって、支持側板84aの左下端部を移動し、その高さを支持台102に対して変えることによって行われる。突出部104は、突出していなくても、例えば円筒状のスペーサを挟み込み、自由端として回転自在とすることにより、支持側板84aの回動の支点とすることができる。
【0035】
こうして、支持側板84aは、支持側板84bに対して平行に捩じられることになる。このとき、支持側板84aと84bとを連結するステー自体も板金によって作られており、ねじれによって生じる歪みを吸収できる構造になっている。その結果、支持側板84aおよび84bに軸受85を介して回転可能に支持されているプラテンローラ60の回転軸61およびサーマルヘッド10の回動軸である支軸86が相対的に捩じられることになる。こうして、支持側板84a,84bや、プラテンローラ60の回転軸61、サーマルヘッド10の支軸86などの加工誤差や組立誤差、取付誤差などに起因するプラテンローラ60の回転軸61とサーマルヘッド10の支軸86との平行度のずれを補正し、両軸の平行度を高精度に調整することができる。その結果、サーマルヘッド10、特にそのグレーズ70は、プラテンローラ60に平行かつ一直線上で均一に接触し、加圧手段によってサーマルヘッド10に印加される圧力をサーマルヘッド10のグレーズ70の全長に亘って、均等にすることができる。なお、調節ねじ108は本発明の支持側板の相対移動(少なくとも一方の移動)による平行度調整手段として機能する。
【0036】
ブラケット110aおよび110bは、サーマルヘッド10とプラテンローラ60の平行度が高精度に調整された支持側板84aを支持台102に固定するためのL字状の部材(アングル)であって、平行度の調整後、複数の固定ねじ112によって支持側板84aおよび支持台102の両方をそれぞれ固定し、両者を堅固に固定する。ブラケット110aおよび110bには、支持側板84aの移動に対して適用可能なように最大移動量に見合う長孔が穿孔され、支持側板84aおよび支持台102には、固定ねじ112が螺合するねじ孔が設けられる。
【0037】
本発明に係る記録ヘッドの圧力調整装置は、基本的に以上のように構成されるが、以下に、本発明に係る記録ヘッドの圧力調整方法を詳細に説明する。
図2〜図5に示す記録ヘッドの加圧支持装置11が組み立てられた時、支持側板84bは、固定ねじ112で支持台102にしっかりと固定されている。これに対し、支持側板84aは、固定ねじ112を使ってブラケット110a、110bを介して支持側板84aおよび支持台102に仮止めされる。
【0038】
組立後、加圧支持装置11を駆動し、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との間に圧力調整用感圧紙、例えば、プレスケール(富士写真フイルム社製)を供給して、通過させる。通過後の感圧紙の着色(プレスケールでは赤色の着色)の度合および均一度を目視で判断する。ここで、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との間に加えられる力は、B4サイズ(260mm幅で)全5〜15kg,好ましくは7〜9kgである。目視判断の結果、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との接触圧力にばらつき、例えば左右のばらつきがある場合には、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との平行度が悪いことになる。
【0039】
このように両者の平行度が悪く、両者の接触圧力に左右のばらつきがある場合には、ブラケット110a、110bを支持側板84aおよび支持台102に仮止している固定ねじ112を緩め、支持側板84aが支持台102に対して可動にする。ここで、通過後の感圧紙の着色の目視判断に従って、調整ねじ108を使って、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との平行度が補正される方向に所定量だけ支持側板84aの左下端部(図7中)を突出部104を支点として回動させる。ここで、支持側板84aの寸法が矩形として約400×400mmであり、プラテンローラ60の軸61の軸心と支点(突出部104)との距離が約300mmである時、支持側板84aの左下端部の移動量が1mmとすると、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との相対移動は0.1mmであった。
【0040】
調整ねじ108による調整後、ブラケット110a、110bを固定ねじ112によって支持側板84aおよび支持台102に仮止する。この後、再び圧力調整用感圧紙をサーマルヘッド10とプラテンローラ60との間に通過させ、通過した感圧紙の着色を目視判断する。着色にばつきがある場合には、上記手順を繰り返す。その結果、通過感圧紙の着色にばらつきがなくなった、あるいは許容限度以下になった時には、ブラケット110a、110bと支持側板84aおよび支持台102とを仮止していた固定ねじ112を所定トルクで締めつけ、堅固に固定する。
このようにして、支持側板84aを支持側板84bに対して平行に捩じることにより、これらの支持側板84a、84bに軸受85を介して回転可能に支持されるサーマルヘッド10の支軸86とプラテンローラ60の回転軸61との平行度を高精度に調整し、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との接触圧力をサーマルヘッド10の全長に亘って均等にすることができる。
【0041】
上述した圧力調整方法では、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との接触圧力をプレスケールなどの圧力調整用感圧紙を用いて検定しているけれども、本発明はこれに限定されるわけではなく、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との接触面の面圧をゲージなどのセンサによって測定してもよいし、支軸86と回転軸61の平行度を、例えば光学的に測定するとともに両軸の両端にかかる力を測定して接触圧力を検定してもよいなど、従来公知の測定方法を用いて検定してもよい。図示例においては、調節ねじ108によって支持側板84aをその突出部104を支点として回動してサーマルヘッド10とプラテンローラ60との平行度を調整しているけれども、本発明はこれに限定されるわけではなく、サーマルヘッド10とプラテンローラ60との平行度を調整できれば、支持側板84bを回動させるものであってもよいし、支持側板84aと84bとの両者を移動して両者の相対的移動を発生させるものであってもよい。また、ブラケット110a、110bを固定ねじ112によって支持側板84aおよび支持台102に固定しているけれども、本発明はこれに限定されず、堅固に固定できる従来公知の固定具や固定金具を用いてもよく、またその固定方法も特に制限はなく、従来公知の方法であってもよい。
【0042】
以上、本発明の記録ヘッドの圧力調整方法および装置について詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や設計の変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の記録ヘッドの圧力調整方法および装置によれば、A4やB4サイズ以上の大型の画像記録に対応する記録ヘッドを用いて画像記録する場合であっても、記録ヘッドとプラテンローラとの平行度の高精度の調整を簡単な装置構成で容易に行うことができる。その結果、本発明によれば、記録ヘッドとプラテンローラとの接触圧力を記録ヘッドの左右は勿論、その全長に亘って均等にすることができ、記録ヘッドの全長に渡って、所定圧力を均一にかけることができる。
【0044】
また、本発明によれば、さらに、記録ヘッドおよびプラテンローラの軸を支持する位置から離れた所に、回動支点や調整手段を設けたので、調整手段による調整量を大きく取ることができ、記録ヘッドおよびプラテンローラの間の微小なずれ、平行度のずれを簡単にしかも高精度に調整することができる。従って、本発明によれば、記録ヘッドおよびプラテンローラやこれらを支持する支持側板の加工精度にばらつきがあっても、また、支持側板を支持する支持台、あるいは支持台となる床やフレームの平行度や平面の平坦度が悪くとも、本発明の調整手段や調整機構を使って吸収することができるので、記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を高精度に調整し、その接触圧力を全長に亘って均一にし、感熱記録材料に加えられる記録時の圧力を均等にすることができる。その結果、本発明を適用する画像記録装置によれば、常に濃度ばらつきなどのない高画質、高解像度画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録ヘッドの圧力調整装置を適用する感熱画像記録装置の一実施例の概略断面図である。
【図2】本発明に用いられる記録ヘッドの一実施例の概略斜視図である。
【図3】本発明に用いられる記録ヘッドの加圧支持装置の一実施例の正面模式図である。
【図4】本発明に用いられる位置決め部材を取り付けた記録ヘッドの一実施例の概略底面図である。
【図5】図3に示す記録ヘッドの加圧支持装置の側面模式図である。
【図6】本発明に係る記録ヘッドの圧力調整装置の一実施例の模式的斜視図である。
【図7】図6に示す記録ヘッドの圧力調整装置の正面模式図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド
11 加圧支持装置
12 感熱画像記録装置
60 プラテンローラ
61 回転軸
80 位置決め部材
82 ヘッド固定アーム
84a,84b 支持側板
86 支軸
88 ヘッド押し付け部材
90 押圧分散部材
92 ロックレバー
94 ヘッド押圧アーム
96 引張ばね
98 押圧切換カム
100 圧力調整装置
102 支持台
104 突出部
106 張出部
108 調整ねじ
110a,110b ブラケット
112 固定ねじ

Claims (8)

  1. 記録材料に所定圧力で接触して画像を記録する長尺の記録ヘッドとこの記録ヘッドと対向して設けられ、記録される記録材料を支持搬送するプラテンローラとをそれぞれ支持する2枚の支持側板の少なくとも一方を、調整手段によって、これらの支持側板を取り付ける支持台に対して移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整し、前記記録ヘッドとプラテンローラとの間に挟持される前記記録材料に前記記録ヘッドによって印加される圧力の均一度を調整することを特徴とする記録ヘッドの圧力調整方法。
  2. 前記記録ヘッドは、2本のヘッド固定アームによって両側から位置決めして固定され、これらのヘッド固定アームは、前記プラテンローラ軸と前記記録ヘッドの記録位置とを結ぶ直線上から離れた位置で前記支持側板に軸受を介して枢支される支軸に固定される請求項1に記載の記録ヘッドの圧力調整方法。
  3. 前記調整手段は、その先端が前記支持台に当接し、前記少なくとも一方の支持側板の下方に略直角に設けられた張出部に螺合する調節ねじであり、
    前記少なくとも一方の支持側板の移動は、前記調節ねじで調整される請求項1または2に記載の記録ヘッドの圧力調整方法。
  4. 前記少なくとも一方の支持側板の移動は、一方の支持側板を前記支持台に固定し、他方の支持側板を前記一方の支持側板に平行に捩じることにより行われる請求項1〜3のいずれかに記載の記録ヘッドの圧力調整方法。
  5. 記録材料に所定圧力で接触して画像を記録する長尺の記録ヘッドと、
    この記録ヘッドを支持する支軸と、
    前記記録ヘッドと対向して設けられ、記録される記録材料を支持搬送するプラテンローラと、
    このプラテンローラの軸をその両側で回転可能に軸受を介して支承するとともに前記支軸をその両側で軸受を介して枢支する2枚の支持側板と、
    この2枚の支持側板を取り付ける支持台と、
    この支持台に対して前記2枚の支持側板の少なくとも一方を移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整する調整手段と、
    前記記録ヘッドとプラテンローラとの間に挟持される前記記録材料に前記記録ヘッドによって前記所定圧力を印加する加圧手段とを有し、
    前記調整手段によって、前記2枚の支持側板の少なくとも一方を前記支持台に対して移動して、前記記録ヘッドとプラテンローラとの平行度を調整し、前記加圧手段によって前記記録材料に印加される前記所定圧力の均一度を調整することを特徴とする記録ヘッドの圧力調整装置。
  6. 前記支軸は、前記プラテンローラ軸と前記記録ヘッドの記録位置とを結ぶ直線上から離れた位置で前記支持側板に回動可能に支持され、
    前記記録ヘッドは、この記録ヘッドを両側から位置決めして固定するとともに前記支軸に固定される2本のヘッド固定アームを備える請求項5に記載の記録ヘッドの圧力調整装置。
  7. 前記調節手段が、前記少なくとも一方の支持側板を移動するために、その先端が前記支持台に当接し、前記少なくとも一方の支持側板の下方に略直角に設けられた張出部に螺合する調節ねじである請求項5または6に記載の記録ヘッドの圧力調整装置。
  8. 前記加圧手段は、
    前記支軸に回動可能に支持され、前記記録ヘッドを押圧するヘッド押し付け部材と、
    このヘッド押し付け部材と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段と、
    前記支軸に回動可能に支持され、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧するヘッド押圧アームと、
    このヘッド押圧アームを前記ヘッド押し付け部材および押圧分散手段を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する方向に付勢する付勢手段と、
    前記ヘッド押圧アームを、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧する押圧位置と、前記ヘッド押し付け部材の係合を取り外し可能な押圧解除位置とに切り換える押圧切換カムと、
    前記押圧切換カムを駆動する駆動手段とを有する請求項5〜7のいずれかに記載の記録ヘッドの圧力調整装置。
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