JP3907754B2 - 記録ヘッドの加圧支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録材料への画像記録を行うための記録ヘッドの加圧支持装置に関し、詳しくは、B4サイズ等の大サイズの感熱記録材料への画像記録に対応する大型の記録ヘッドであっても、プラテン上の感熱記録材料への記録ヘッドの押圧力が適正かつ均一となるように記録ヘッドを加圧し、支持することができる記録ヘッドの加圧支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断等の画像記録に感熱フィルムなどの感熱記録材料(以下、感熱材料または感熱フィルムという)を用いた画像記録が利用されている。また近年では、湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、感熱フィルムを用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)は、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の大型の画像が要求される医療診断への利用も検討されている。
【0003】
周知のように感熱画像記録は、感熱材料を像様に加熱して画像を記録する加熱記録点(記録ドット)が一方向に配列されてなるサーマルヘッドを用い、サーマルヘッドと感熱材料とをドットの配列方向と直交する方向に相対的に移動することにより画像記録を行うものである。ここで、感熱画像記録においては、サーマルヘッドのグレーズの各々の記録ドットに画像信号に基づいてエネルギーを供給して、各記録ドットを像様に加熱して感熱材料を加熱することにより画像記録を行う。このため、感熱画像記録においては、サーマルヘッド、特に、記録部であるグレーズを加圧してプラテン上の感熱フィルム上に押し付けている。
【0004】
このようなサーマルヘッドを用いて感熱紙に印字する記録ヘッドの加圧装置が特開平7−214864号公報に開示されている。この記録ヘッドの加圧装置では、支持フレームに固定的に設けられている支軸にヘッド支持板が揺動自在係合しており、ヘッド支持板の一端部には記録ヘッドが設けられ、一端部がヘッド支持板と対向するように支持フレームにヘッド加圧板が回転自在に設けられ、記録ヘッドと対向するようにプラテンを設けられ、ヘッド支持板を介して記録ヘッドがプラテンに弾接される方向にヘッド加圧板を付勢する加圧用バネが設けられ、ヘッド加圧板をヘッド支持板と係合する加圧位置とヘッド支持板から離間する加圧解除位置とに切換える加圧切換えカムが設けられている。
こうして、ここに開示された記録ヘッドは、記録ヘッドのプラテンに対する加圧およびこの加圧解除を自動的に行ない、記録ヘッドのプラテンに対する加圧によって生じるプラテンの変形を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平7−214864号公報に開示された記録ヘッドは、幅108mmの小サイズ(例えばA6サイズ)の感熱紙に文字等を印字するために用いられるもので、記録時の記録ヘッドのプラテンに対する加圧が2kgf/108mm(プラテン全長)と高いことから、プラテンが変形しないように、非記録時には、加圧を自動的に解除し、200gf/108mmの通紙が容易な軽いフリクションを持たせた予備加圧状態にするためのものである。
【0006】
このため、ここに開示された加圧装置は、記録ヘッドがその下面に設けられたヘッド支持板を上面から直接ヘッド加圧板で所定加圧に加圧するものにすぎないために、A4サイズやB4サイズ等の大サイズの感熱フィルムを像様加熱する大サイズの記録ヘッドに用いると、記録ヘッドをその全長に亘ってがたつくことなく均一に加圧し、プラテン上の感熱フィルムに記録中常に所定の均一な圧力で押し付けることはできないという問題があった。特に、X線診断画像のように中間調画像も正確に画像再現する必要のある高画質、高解像度画像を再現するための記録ヘッドでは、均一かつ適正な加圧力が要求されるため、適用できないという問題があった。
【0007】
また、開示の加圧装置は、その下面に記録ヘッドが設けられたヘッド支持板を上からヘッド加圧板が加圧する構造であるので、記録ヘッドを表側に向けることができず、記録ヘッドの交換が面倒であるし、メンテナンス時に簡単に記録ヘッドの発熱体(グレーズ)を清掃できないという問題があった。
【0008】
本発明の第1の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、A4やB4サイズ以上の大型の画像記録に対応する記録ヘッドであっても、記録ヘッドがその全長に亘ってがたつくことなく、記録中常時適正な所定圧力を均一にかけることができる記録ヘッドの加圧支持装置を提供するにある。
本発明の第2の目的は、上記主目的に加え、A4やB4サイズ以上の大型の画像記録に対応する記録ヘッドであっても、記録ヘッドの位置決めの調整が不要であり、記録ヘッドの交換が容易で、かつメンテナンス時、簡単に記録ヘッドの発熱体を清掃することができる記録ヘッドの加圧支持装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、長尺の記録ヘッドと、
この記録ヘッドと対向して設けられるプラテンと、
前記記録ヘッドを両側から位置決めして固定する2本のヘッド固定アームと、
これらのヘッド固定アームが固定され、前記プラテン軸中心と異なる位置で支持側板に軸受を介して枢支される支軸と、
前記記録ヘッドを押圧するヘッド押圧手段と、
このヘッド押圧手段と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段とを有する記録ヘッドの加圧支持装置であって、
前記ヘッド押圧手段は、前記支軸に回動可能に支持される両端部とこれらの両端部をつなぐ頂板とからなるコの字状のヘッド押し付け部材を有し、
前記押圧分散手段は、前記ヘッド押し付け部材の頂板の下側において前記頂板の長手方向と直交する方向に配置された揺動軸に接し、この揺動軸を中心として揺動するように取り付けられ、前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する押圧点を少なくとも2つ持つ押圧分散部材であり、
記ヘッド押し付け部材により、前記押圧分散部材を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧することを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置を提供するものである。
【0010】
ここで、前記押圧分散部材は、多段に重ね合わされた階層構造をなすのが好ましい。
【0011】
上記第2の目的を達成するために、本発明の第2の態様は、長尺の記録ヘッドと、
この記録ヘッドと対向して設けられるプラテンと、
前記記録ヘッドを両側から位置決めして固定する2本のヘッド固定アームと、
これらのヘッド固定アームが固定され、前記プラテン軸中心と異なる位置で支持側板に軸受を介して枢支される支軸と、
この支軸に回動可能に支持され、前記記録ヘッドを押圧するヘッド押し付け部材と、
このヘッド押し付け部材と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段と、
前記支軸に回動可能に支持され、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧するヘッド押圧アームと、
このヘッド押圧アームを前記ヘッド押し付け部材および押圧分散手段を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する方向に付勢する第1付勢手段と、
前記ヘッド押圧アームを、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧する押圧位置と、前記ヘッド押し付け部材の係合を取り外し可能な押圧解除位置とに切り換える押圧切換手段と、
前記押圧切換手段を駆動する駆動手段とを有することを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置を提供するものである。
【0012】
ここで、前記記録ヘッドの両端には前記ヘッド固定アームに固定するために予め位置決めされて取り付けられる2個の位置決め部材を有するのが好ましい。
また、前記ヘッド押し付け部材は、前記支軸に前記ヘッド固定アームの両外側で支持され、この支持点から所定距離離間した位置に設けられた前記ヘッド押圧アームとの係合手段を持つ両端部とこれらの両端部をつなぐ頂板とからなるコの字状の部材であるのが好ましい。
さらに、前記押圧分散手段は、前記ヘッド押し付け部材の頂板の下側において前記頂板の長手方向と直交する方向を中心として揺動するように取り付けられ、前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する押圧点を少なくとも2つ持つ押圧分散部材であるのが好ましい。
【0013】
また、本発明は、上記の記録ヘッドの加圧支持装置であって、
一端に前記ヘッド押し付け部材の両端部の開口に係合するロックピンが固定され、中間部が前記両端部の上方部分で回動可能に支持され、前記押し付け部材の頂板両端部から突出する他端部が互いに連結部材で連結されたロックレバーを有し、
前記ヘッド押圧アームは、それぞれ前記支軸に前記押し付け部材の両端部の外側で固定される2個のアームからなり、先端に前記ロックレバーに固定されたロックピンが係合する切欠孔を持ち、
前記第1付勢手段は、これらのヘッド押圧アームの少なくとも一方を付勢して、前記記録ヘッドを前記ロックピン、前記ヘッド押し付け部材および押圧分散部材を介して前記プラテンに押圧し、
前記押圧切換手段による前記ヘッド押圧アームの押圧位置および押圧解除位置は、それぞれ前記切欠孔に係合する前記ロックピンを押圧する位置および前記ロックピンを前記切欠孔から取り外し可能な位置であることを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置を提供するものである。
【0014】
ここで、前記ヘッド押し付け部材の両端部には、さらに前記ロックピンを前記支軸方向に付勢する第2付勢手段を有するのが好ましい。
また、前記ヘッド押圧アームの先端の切欠孔には、前記ロックピンをロックするために前記プラテンと対向する方向の窪みを有するのが好ましい。
さらに、前記押圧分散部材が、多段に重ね合わされた階層構造をなすのが好ましい。
前記押圧切換手段が、前記ヘッド押圧アームに摺接して前記ヘッド押圧アームを前記押圧位置と前記押圧解除位置とに切り換える押圧切換カムであり、前記第1付勢手段の一端は前記ヘッド押圧アームの端部に、他端は前記支持側板の所定位置に係合されるのが好ましい。
【0015】
前記押圧切換手段が、前記ヘッド押圧アームにその一端が係合された前記第1付勢手段の他端を係合するブラケットと、このブラケットの先端を固定し、このブラケットを回動する回動軸を有し、この回動軸の回動により前記ブラケットを所定角度範囲で回動させて前記押圧アームを前記押圧位置と前記押圧解除位置とに切り換え、前記駆動手段が、前記回動軸の駆動モータであるのが好ましい。
前記押圧切換手段が、さらに、前記ブラケットを前記第1付勢手段の付勢方向と逆方向に付勢する第3付勢手段を有するのが好ましい。
前記押圧切換手段が、さらに、前記ブラケットと前記ヘッド押圧アームとの間の距離を所定距離以上に維持するストッパ部材とを有し、前記第3付勢手段が、コイル部が前記回動軸に嵌入され、その一端が前記ブラケットに係合し、他端は前記支持側板の所定位置に係合されるねじりコイルばねであり、前記駆動モータを駆動状態にして前記回動軸を回動して前記ブラケットおよび前記第1付勢手段を介して前記ヘッド押圧アームを前記押圧位置に維持し、前記駆動モータの停止状態では、前記第3付勢手段の付勢力によって前記ブラケットを逆方向に回動させ前記ストッパ部材を介して前記ヘッド押圧アームを前記押圧解除位置に戻して維持するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の第2の態様の記録ヘッド(以下、サーマルヘッドという)の加圧支持装置を用いた感熱画像記録装置の一実施例の概略断面図である。
図1に示される感熱画像記録装置12(以下、記録装置12とする)は、例えばB4等の所定サイズの感熱記録材料(以下、感熱フィルムという)、いわゆるカットシートの感熱フィルムAを用いて、サーマルヘッド10によって感熱フィルムAに感熱画像記録を行うものであり、装填部14、供給搬送部16、記録搬送部18、本発明のサーマルヘッド10を支持し、かつ適正な圧力で加圧する加圧支持装置11を用いる記録部20および排出部22を有する。
【0018】
この記録装置12においては、感熱フィルムAは感熱記録層を下面として、マガジン24に多数枚積層されて収納されている。
マガジン24は、蓋体26を有する筐体で、記録装置12の装填部14に装填される。装填部14は、記録装置12のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32および案内ロール34,34、停止部材36を有しており、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口30から記録装置12内に挿入され、案内板32および案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置12の所定の位置に装填される。
【0019】
供給搬送手段16は、吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42および搬送ガイド44を有するものであり、マガジン24から感熱フィルムAを取り出して、搬送方向下流の記録搬送部18に搬送する。
搬送手段42は、搬送ローラ46と、搬送ローラ46と同軸のプーリ47a,回転駆動源と接続されるプーリ47bおよびテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50とを有して構成され、吸盤40によって枚葉された感熱フィルムAの先端を搬送ローラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱フィルムAを下流に搬送する。
【0020】
記録装置12においては、記録開始の指示が出されると、図示しない開閉機構によってマガジン24の蓋体26が開放され、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24内の感熱フィルムAの先端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に供給する。供給された感熱フィルムAは、搬送ガイド44によって案内されつつ搬送手段42によって記録搬送部18に搬送される。
なお、搬送ローラ46とニップローラ50とによって感熱フィルムAが挟持された時点で、吸盤40による吸引は開放され、また、記録に供される感熱フィルムAがマガジン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0021】
記録搬送部18は、規制ローラ対52、搬送ローラ対56およびガイド58を有するものであり、感熱フィルムAは、先ず、その先端が規制ローラ対52に至る。従って、搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52までの距離は、感熱フィルムAの搬送方向の長さより若干短く設定される。規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱フィルムAの先端が規制ローラ対52に至ると、サーマルヘッド10の温度が確認され、サーマルヘッド10の温度が所定温度であれば、規制ローラ対52による感熱フィルムAの搬送が開始され(この点に関しては、後に詳述する)、ガイド58に案内されつつ記録部20に搬送される。
【0022】
記録部20は、サーマルヘッド10、このサーマルヘッド10を支持し、かつプラテンローラ60に押圧する本発明のサーマルヘッドの加圧支持装置(以下、単に加圧装置という)11、ガイド62および冷却ファン76を有する。
サーマルヘッド10は、加圧装置11の支軸86に対して回動自在なヘッド固定アーム82によって支持されている。感熱フィルムAが搬送される前は、ヘッド固定アーム82は、サーマルヘッド10をプラテンローラ60と接触していない位置に回動させている。記録搬送部18によって感熱フィルムAの先端が記録開始位置(サーマルヘッド10のグレーズ70に対応する位置(図2および図4参照))に搬送されるとサーマルヘッド10、ヘッド固定アーム82は回動して、感熱フィルムAをサーマルヘッド10とプラテンローラ60との間に挟持するとともに、加圧装置11によってサーマルヘッド10は、その全長に亘って、プラテンローラ60上の感熱フィルムAを所定の圧力で均一に押圧する。こうして、感熱フィルムAは、プラテンローラ60によって所定位置に保持されて下流に搬送されつつ、サーマルヘッド10によって感熱画像記録される。
このサーマルヘッド10および加圧装置11については、後述する。
【0023】
感熱画像記録が終了した感熱フィルムAは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置12の外部に突出しており、画像が記録された感熱フィルムAは、この排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
【0024】
図2に示すように、このサーマルヘッド10は、例えば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うことのできる長尺の記録ヘッドであって、感熱フィルムAへの感熱画像記録を行う部分であるグレーズ70が形成されたセラミックス基板であるサーマルヘッド本体64、このサーマルヘッド本体64に直接固定されるヒートシンク66、ヒートシンク66の基部66に取り付けられる、サーマルヘッド本体64を所定温度に予備加熱する面状ヒータ68および図示しない温度調節用のサーミスタならびにヒートシンク66のフィン66aに取り付けられ、サーマルヘッド本体64の異常加熱を検出するためのサーマルプロテクタ69を有する。
本発明において、サーマルヘッド10の構成、ヒートシンク66の構造や形状などは、図示例に限定はされず、例えば、サーマルヘッド本体64をアルミニウム製などの金属製ベースに固定し、この金属ベースにヒートシンク66を固定してもよいし、ヒートシンク66のフィン66aの構造や形状や配置もサーマルヘッド本体64やグレーズ70に応じて適宜選択すればよい。
【0025】
また、このサーマルヘッド10のヒートシンク66の近傍に設けられる冷却ファン76は、ヒートシンク66と共に冷却手段を構成する。冷却ファン76は、グレーズ70の延在方向に3つ配列され、主にフィン66aにハウジング28に形成される吸気口78(図1参照)から吸引した冷却風を当てて、フィン66aを冷却することにより、サーマルヘッド本体64、従ってグレーズ70を冷却する。なお、冷却ファン76は吸気口78に連通するファンボックス77内に配置され、装置外の冷たい空気を選択的に取り込んで、優れた冷却効率を得るのが好ましい。
【0026】
図3は、このようなサーマルヘッド10を支持し、かつプラテンローラ60の上の感熱フィルムA上に均一に所定の適正な圧力で押し付けるための本発明の加圧支持装置11の正面模式図である。
同図に示すように、本発明の加圧支持装置11は、サーマルヘッド10に対向して設けられるプラテンローラ60と、サーマルヘッド10の位置決め部材80と、ヘッド固定アーム82と、装置の支持フレームを構成する支持側板84に軸受85を介して枢支される支軸86と、ヘッド押し付け部材88と、押圧分散部材90と、ロックレバー92と、ヘッド押圧アーム94と、引張ばね96と、押圧切換カム98(図5参照)と、押圧切換カム98の駆動手段(図示せず)とを有する。
【0027】
位置決め部材80は、サーマルヘッド10のグレーズ70の位置を正確にプラテンローラ60に合わせるためのもので、図4に示すように、サーマルヘッド10の左右両端にそれぞれ予めサーマルヘッド本体64のグレーズ70に対して位置決めされて、図示例ではその端面がグレーズ70の位置から距離xだけ離隔するように取り付けられる。2個の位置決め部材80のそれぞれの端面をヘッド固定アーム82の位置決めピン81または突起(出っ張り)などに突き当てて固定する。こうして、プラテンローラ60に対してサーマルヘッド本体64のグレーズ70の正確かつ適正な位置を自動的に決めることができる。従って、本発明では、サーマルヘッド10の位置決め調整が不要となる。
ヘッド固定アーム82は、サーマルヘッド10を支持するためのもので、L字状をなし、先端部(一端部)に位置決め部材80をそれぞれ位置決めピン81などを用いて固定するとともに、その頂部(他端部)がプラテンローラ60の軸中心と異なる位置で支軸86に固定される。こうして、サーマルヘッド10は回転可能な支軸86に固定され、回転可能に支持される。
【0028】
ヘッド押し付け部材88は、サーマルヘッド10をプラテンローラ60に押し付けるためのもので、図3および図5に示すように、コの字型の帯板状の部材で、その両端部(一端部)88aは支軸86にヘッド固定アーム82の両外側で回動可能に支持されるL字状をなし、これらの両端部88aの頂部を繋ぐ頂板88bとからなる。両端部88aは、各々その(L字の)基部、すなわち支軸86によるヘッド押し付け部材88の支持点から所定距離離間した位置にロックレバー92の両側板92aの下端部(開放端部)に固定されたそれぞれのロックピン93が係合する開口(長穴)88cが設けられている。頂板88bの両端(両端部88aとの接続部)近傍にはロックレバー92の側板92aが貫通する開口88dが設けられている。
【0029】
ロックレバー92は、ヘッド押し付け部材88によるサーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧のロックおよびロック解除を行うためのものであって、2枚の側板92aとこれらの2枚の側板92aを連結する連結部材92bとから構成される。この側板92aの一端(開放端)部にはヘッド押し付け部材88の端部88aの開口88cに係合するロックピン93が固定される。ロックピン93には第2付勢手段として機能する引張ばね91の一端を取り付け、引張ばね91の他端をヘッド押し付け部材88の端部88aに取り付け、ロックピン93を開口88cおよびヘッド押圧アーム94の切欠孔94aの奥の方の押圧位置、すなわちロック位置に付勢するのが好ましい。側板92aの中間部は端部88aの上方部分の支点92cで回動可能に支持される。側板92aの他端部(連結端部)はヘッド押し付け部材88の頂板88bの開口88dから突出する。従って、この押し付け部材88の開口88dは、ロックバー92の側板92bを回動させて、ロックピン93を長穴88c内のロック位置とロック解除位置との間で揺動させることができるように構成される。なお、ロックピン93を直接ヘッド押し付け部材88に設け、ロックレバー92を省略してもよいが、ロックピン93によるロックおよびロック解除の容易さの点からは、ロックレバー92を設けるのが好ましい。
【0030】
押圧分散部材90は、ヘッド押し付け部材88によるサーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧力をその全長に亘って均一にするための押圧分散手段として機能するもので、ヘッド押し付け部材88の頂板88bの下側にこの頂板88bの長手方向に直交する方向(図3中紙面に垂直な方向)に取り付けられた揺動軸90aと、頂板88bの下側において揺動軸90aを中心として図3中矢印a方向に揺動するように取り付けられた揺動板90bと、この揺動板90bの下面の揺動軸90aを挟んで両側に固定された押圧ピン90cと、揺動板90bを頂板88bに揺動可能に支持する支持ピン90dとを有する。2個の押圧ピン90cは、直接サーマルヘッド10のヒートシンク66の冷却フィン66aを対称な2点で押圧するが、押圧ピン90cの数、すなわちサーマルヘッド10をプラテンローラ60に押圧する押圧点の数は2個以上あり、均一に加圧できれば、その数は制限的ではない。
なお、図示例の加圧支持装置11では、例えばベースの厚みが175μmの感熱フィルムの場合、サーマルヘッド10の加圧力、すなわちプラテンローラ60への押圧力は約7kg/257mmである。
【0031】
ヘッド押圧アーム94は、ヘッド押し付け部材88にサーマルヘッド10の加圧力を付与するためのもので、その鉤型の基部で支軸86に押し付け部材88の両端部88aの外側でそれぞれ固定され、その鉤型の先端にロックレバー92に固定されたロックピン93が係合する切欠孔94aを持ち、その鉤型の他端の延長部(柄の部分)94bが長く延びる部材である。これらの2枚のヘッド押圧アームの少なくとも一方、図示例では両方の延長部94bの先端近傍には引張ばね96の一端が取り付けられ、引張ばね96の他端は支持側板84に取り付けられる。こうして、引張ばね96は、プラテンローラ60へのサーマルヘッド10の押圧力を生じさせる本発明の第1付勢手段として機能するもので、ヘッド押圧アーム94の切欠孔94aに係合するロックバー92のロックピン93、これを支点92cで回動可能に支持するヘッド押し付け部材88およびこれに取り付けられた押圧分散部材90を介してその押圧ピン90によってサーマルヘッド10をプラテンローラ60に押圧する方向に付勢する。すなわち、サーマルヘッド10への加圧は、引張ばね96の付勢力によってヘッド押圧アーム94の切欠孔94aによってロックレバー92に固定されたロックピン93を押し下げ、ロックレバー92が支持される支点92cによってヘッド押し付け部材88の両端部88aを押し下げることにより、押圧分散部材90を介して行われる。
【0032】
ここで、切欠孔94aは、押圧時、押圧位置、すなわちロック位置にあるロックピン93によるサーマルヘッド10のピンロックが外れないように、押圧位置、すなわちロック位置でプラテンローラ60に対向する方向、図5中では上方に一段深くなる形状とする、すなわち窪みを持たせるのが好ましい。なお、この場合でも、ヘッド押圧アーム94が、図5中点線で示す押圧解除位置にあれば、ヘッド押し付け部材88あるいはロックピン9またはその両方を下方に少し押し下げることにより、容易にロックピン9を切欠孔94aから外し、ヘッド押し付け部材88、およびサーマルヘッド10を回転させ、グレーズ70の部分を上に向けて開放できるので、容易に清掃することができる。
【0033】
押圧切換カム98は、ヘッド押圧アーム94を、切欠孔94aに係合するロックピン93を押圧する、図5中実線で示す押圧位置と、ロックピン93を切欠孔94aから取り外し可能な、図5中点線で示す押圧解除位置とに切り換える押圧切換手段として機能するもので、図示しない駆動手段によって駆動される。なお、押圧切換カム98およびその駆動手段は特に制限的ではなく、公知のカムおよびその駆動手段が適用可能である。ここで、駆動手段は、押圧切換カム98を自動的に切り換え回転させるモータ等の駆動源であってもよいし、手動での切り換えを行う切り換えレバーであってもよい。
【0034】
ところで、押圧切換手段として押圧切換カム98を用いる図5に示す実施例では、記録中は、押圧切換カム98によってヘッド押圧アーム94を押圧位置に維持して、引張ばね96の付勢力によってサーマルヘッド10をプラテンローラ60に均一な適正圧力で押圧し、非記録時には駆動手段を駆動して押圧切換カム98を回転させ、ヘッド押圧アーム94を引張ばね96の付勢力に抗して押圧解除位置に回動させ、ロックレバー92によってロックピン93を切欠孔94aから外し、ロック解除するように構成されている。
【0035】
このため、記録中などサーマルヘッド10がプラテンローラ60に押圧された状態で、停電等で突然電源が切れたり、モータが故障したりすると、押圧切換カム98が駆動されず、ヘッド押圧アーム94が押圧位置に維持されるため、記録中同様サーマルヘッド10がプラテンローラ60に押圧されたままの状態になる。その結果、プラテンローラ60はゴム製ローラである場合も多いため、変形してしまう可能性があり、最悪の場合には記録された感熱画像にムラが発生することになる。このような非常時には、ユーザがロックレバー92によって強制的にロック解除できるように構成されているが、常に直ちにロック解除できるとは限らないし、ユーザにとって使い勝手がよいとはいえないことになる。
従って、このような非常時の不都合を回避し、ユーザにとって使い勝手のよいものとするには、たとえ記録中であっても、電源の遮断やモータの故障などの非常時には、サーマルヘッド10がプラテンローラ60を押圧しないような構成とするのが好ましい。
【0036】
このような構成の加圧支持装置の一実施例を図6に示す。図6に示す加圧支持装置110は、押圧切換手段11の構成および引張ばね96の取り付けを除いて全く同一であるので、同一の構成要素には同一の番号を付し、その説明は省略する。
図6に示す加圧支持装置110は、押圧切換手段111として図5に示す押圧切換カム98の代わりに回動軸112と、この回動軸112の円周(接線)方向にその一端部が固定され、その他端部が引張ばね96の他端に係合されるブラケット114と、回動軸112にそのコイル部が嵌入され、その一端がブラケット114に取り付けられた係合ピン114aに係合され、その他端が支持側板84に取り付けられる部材115に係合され、ブラケット114をヘッド押圧アーム94側に付勢する捩じりコイルばね116と、その一端部がブラケット114の係合ピン114aに回動可能に取り付けられ、その他端に、ヘッド押圧アーム94の延長部94bの先端近傍に取り付けられる係合ピン94cに係合する長孔118aが設けられたストッパ部材118とを用いるものである。なお、ヘッド押圧アーム94の係合ピン94cには引張ばね96の一端も係合されるのが好ましい。
【0037】
ここで、捩じりコイルばね116は、その一端がブラケット114の係合ピン114aに係合され、ブラケット114を図6中左方向に付勢し、ストッパ部材118を介してヘッド押圧アーム94を図6中左方向に付勢する。なお、ストッパ部材118は、その長孔118aでヘッド押圧アーム94の係合ピン94cに係合し、ヘッド押圧アーム94とブラケット114との間を、長孔118aの基部とブラケット114の係合ピン114aとの係合部との間の一定の所定距離以上に保つ。一方、引張ばね96は、ブラケット114によってヘッド押圧アーム94を図6中右方向に付勢する。すなわち、引張ばね96と捩じりコイルばね116とはヘッド押圧アーム94を互いに逆方向に付勢するように機能する。また、ストッパ部材118と引張ばね96とは共にブラケット114の係合ピン114aに係合されているが、別々に係合させてもよい。また、図示例のストッパ部材118の他端部に設けられる長孔118aは、その先端部側で開放しているが、閉塞していてもよい。
【0038】
図6に示す加圧支持装置110においては、記録時には、モータなどの図示しない駆動手段を駆動し、捩じりコイルばね116に抗して回動軸112を図6中矢印120のA方向に回動させると、ブラケット114も同じ方向に回動して引張ばね96を図6中右方向に引っ張り、ヘッド押圧アーム94を図6中矢印121のA方向に回動させ、サーマルヘッド10が図6中矢印122のA方向に回動し、プラテンローラ60に引張ばね96の付勢力による所定押圧力で均一に押圧される。この時、ヘッド押圧アーム94の係合ピン94cは、ストッパ部材118の長孔118aの基部から離れた位置で長孔118aに係合する。
一方、非記録時には、駆動手段および/または捩じりコイルばね116によって回動軸112を図6中矢印120のB方向に回動させると、ブラケット114も同じ方向に回動して引張ばね96を図6中左方向に縮め、ブラケット114とヘッド押圧アーム94との間を一定距離以上に保持するためのストッパ部材118の長孔118aの基部をヘッド押圧アーム94の係合ピン94cに係合させ、ストッパ部材118を介してヘッド押圧アーム94を図6中矢印121のB方向に回動させ、サーマルヘッド10が図6中矢印122のB方向に回動し、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧が開放される。
【0039】
加圧支持装置110では、サーマルヘッド10をプラテンローラ60に押圧する状態は、ブラケット114の回動軸112の回転駆動手段の保持力(例えば、モータなどの励磁ホールディングトルク等)によって行えばよい。このため、記録途中などにおいて、サーマルヘッド10がプラテンローラ60を押圧している状態で、もし電源などが切れた場合には、回動軸112に回転駆動手段の保持力が働かないので、捩じりコイルばね116がブラケット114と共に回動軸112を図6中矢印120のB方向に回動させ、上述したようにして引張ばね96を図6中左方向に縮めて、ストッパ部材118によってヘッド押圧アーム94を図6中矢印121のB方向に回動させ、サーマルヘッド10が図6中矢印122のB方向に回動し、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態が開放される。こうして、電源遮断や駆動手段の故障などの非常時であっても、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態が自動的に開放されるので、プラテンローラ60の変形や記録画像のムラの発生の心配がなく、ユーザが非常時毎にロック解除を行う必要のない使い勝手のよい装置とすることができる。
【0040】
なお、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態を自動的に開放できる加圧支持装置は、図6に示す加圧支持装置110に限定されるわけではなく、どのような構成の装置でもよい。例えば、図7に示す加圧支持装置130のように、図6に示す加圧支持装置110の捩じりコイルばね116の代わりに、押圧切換手段131の押圧解除手段としてヘッド押圧アーム94に対して引張ばね96と反対側に本発明の第3の付勢手段として機能する引張ばね132を設けて、互いに逆方向に作用する付勢力を持つ2つの引張ばね96と引張ばね132と連結する構成として、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態を自動的に開放するようにしてもよい。なお、引張ばね132の引張ばね96に連結されない側の端部は装置の支持側板84に取り付ければよい。さらに、図6や図7において、捩じりコイルばね116や引張ばね132を取り外し、非常時に引張ばね96のみで、サーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態を自動的に開放するようにしてもよい。
【0041】
本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置、特に第2の態様に係る記録ヘッドの加圧支持装置は、基本的に以上のように構成されるが、本発明は上述した実施例に限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本発明の第1の態様に係る記録ヘッドの加圧支持装置においては、上述した加圧支持装置11、110、130のように、ヘッド押圧手段として、ヘッド押し付け部材88およびこのヘッド押し付け部材88に圧力を印加する手段としてのヘッド押圧アーム94ならびに引張ばね96を用いるものに限定されず、押圧分散手段を用いてサーマルヘッド10のプラテンローラ60への押圧状態を均一にできるものであれば、どのような構成でもよい。
また、本発明の第1および第2の態様の記録ヘッドの加圧支持装置に用いられる押圧分散手段は、上述したものに限定されず、図8に示すように、上述した押圧分散部材90を多段に重ね合わせた階層構造をなす多点への圧力分割を行う押圧分散手段100であってもよい。
【0042】
また、上述した例では、サーマルヘッド10をヘッド固定アーム82で支持しているが、図9に示すように、サーマルヘッド10の後縁部の中央を回転軸102で支持し、この回転軸102周りの揺動を防ぐために、サーマルヘッド10の両端を軸受104で抑えるように構成してもよい。
さらに、上述した例では、ヘッド押し付け部材88によるサーマルヘッド10への加圧力は、ヘッド押圧アーム94、ロックレバー92、ヘッド押し付け部材88および押圧分散部材90を介して引張ばね96によって付与しているが、図10(a)および(b)に示すように、ヘッド押し付け部材88とサーマルヘッド10との間に直接圧縮ばね108を取り付け、引張ばね96をなくし、ヘッド押圧アーム94の延長部94bの末端を揺動可能に押圧切換カム98に係合させ、ヘッド押圧アーム94を直接押圧切換カム98によって揺動させてもよい。この場合には、押圧分散部材90などの押圧分散機構は設けなくともよい。
【0043】
以上、本発明の記録ヘッドの加圧支持装置について種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や設計の変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の記録ヘッドの加圧支持装置によれば、A4やB4サイズ以上の大型の画像記録に対応する記録ヘッドであっても、記録ヘッドの支持や固定と、記録ヘッドへの加圧(押圧)を別々の部材で行い、記録ヘッドへの加圧を分散する手段を持っているので、記録ヘッドをがたつかせることなく、記録ヘッドの全長に渡って、所定圧力を均一にかけることができる。
【0045】
また、本発明によれば、さらに、記録ヘッドを回転可能としたので、記録ヘッドの交換が容易であり、メンテナンス時、簡単に記録ヘッドの発熱体を清掃することができる。さらに、本発明によれば、これに加え、記録ヘッド位置決め部材を備えているので、記録ヘッドの位置決めの調整が不要である。さらにまた、本発明によれば、これに加え、記録ヘッドの上部をヘッド押し付け部材で覆う構造であるので、高熱になった記録ヘッドに触れにくくする保護カバーとしても機能することができ、特別の保護カバーが不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置を適用する感熱画像記録装置の一実施例の概略断面図である。
【図2】 本発明に用いられる記録ヘッドの一実施例の概略斜視図である。
【図3】 本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置の一実施例の正面模式図である。
【図4】 本発明に用いられる位置決め部材を取り付けた記録ヘッドの一実施例の概略底面図である。
【図5】 図3に示す記録ヘッドの加圧支持装置の側面模式図である。
【図6】 本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置の別の実施例の側面模式図である。
【図7】 本発明に係る記録ヘッドの加圧支持装置の別の実施例の側面模式図である。
【図8】 本発明に用いられるヘッド押し付け部材の別の実施例の構造を示す正面模式図である。
【図9】 本発明に用いられる記録ヘッドの支持構造の別の実施例の正面模式図である。
【図10】 (a)および(b)は、それぞれ本発明に用いられる記録ヘッドの加圧構造の別の実施例の正面模式図および側面模式図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド
11 加圧支持装置
12 感熱画像記録装置
60 プラテンローラ
64 サーマルヘッド本体
70 グレーズ
80 位置決め部材
81 位置決めピン
82 ヘッド固定アーム
84 支持側板
85 軸受
86 支軸
88 ヘッド押し付け部材
88a 端部
88b 頂板
88c 開口(長穴)
88d 開口
90 押圧分散部材
90a 揺動軸
90b 揺動板
90c 押圧ピン
90d 支持ピン
91 引張ばね
92 ロックバー
92a 側板
92b 連結部材
92c 支点
93 ロックピン
94 ヘッド押圧アーム
94a 切欠孔
94b 延長部
94c 係合ピン
96 引張ばね
98 押圧切換カム
100 押圧分散手段
102 回転軸
104 軸受
108 圧縮ばね
11 押圧切換手段
112 回動軸
114 ブラケット
114a 係合ピン
115 部材
116 捩じりコイルばね
118 ストッパ部材
118a

Claims (14)

  1. 長尺の記録ヘッドと、
    この記録ヘッドと対向して設けられるプラテンと、
    前記記録ヘッドを両側から位置決めして固定する2本のヘッド固定アームと、
    これらのヘッド固定アームが固定され、前記プラテン軸中心と異なる位置で支持側板に軸受を介して枢支される支軸と、
    この支軸に回動可能に支持され、前記記録ヘッドを押圧するヘッド押し付け部材と、
    このヘッド押し付け部材と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段と、
    前記支軸に回動可能に支持され、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧するヘッド押圧アームと、
    このヘッド押圧アームを前記ヘッド押し付け部材および押圧分散手段を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する方向に付勢する第1付勢手段と、
    前記ヘッド押圧アームを、前記ヘッド押し付け部材に係合して押圧する押圧位置と、前記ヘッド押し付け部材の係合を取り外し可能な押圧解除位置とに切り換える押圧切換手段と、
    前記押圧切換手段を駆動する駆動手段とを有することを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置。
  2. 前記記録ヘッドの両端には前記ヘッド固定アームに固定するために予め位置決めされて取り付けられる2個の位置決め部材を有する請求項1に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  3. 前記ヘッド押し付け部材は、前記支軸に前記ヘッド固定アームの両外側で支持され、この支持点から所定距離離間した位置に設けられた前記ヘッド押圧アームとの係合手段を持つ両端部とこれらの両端部をつなぐ頂板とからなるコの字状の部材である請求項1または2に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  4. 前記押圧分散手段は、前記ヘッド押し付け部材の頂板の下側において前記頂板の長手方向と直交する方向を中心として揺動するように取り付けられ、前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する押圧点を少なくとも2つ持つ押圧分散部材である請求項3に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  5. 請求項3または4に記載の記録ヘッドの加圧支持装置であって、
    一端に前記ヘッド押し付け部材の両端部の開口に係合するロックピンが固定され、中間部が前記両端部の上方部分で回動可能に支持され、前記押し付け部材の頂板両端部から突出する他端部が互いに連結部材で連結されたロックレバーを有し、
    前記ヘッド押圧アームは、それぞれ前記支軸に前記押し付け部材の両端部の外側で固定される2個のアームからなり、先端に前記ロックレバーに固定されたロックピンが係合する切欠孔を持ち、
    前記第1付勢手段は、これらのヘッド押圧アームの少なくとも一方を付勢して、前記記録ヘッドを前記ロックピン、前記ヘッド押し付け部材および押圧分散部材を介して前記プラテンに押圧し、
    前記押圧切換手段による前記ヘッド押圧アームの押圧位置および押圧解除位置は、それぞれ前記切欠孔に係合する前記ロックピンを押圧する位置および前記ロックピンを前記切欠孔から取り外し可能な位置であることを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置。
  6. 前記ヘッド押し付け部材の両端部には、さらに前記ロックピンを前記支軸方向に付勢する第2付勢手段を有する請求項5に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  7. 前記ヘッド押圧アームの先端の切欠孔には、前記ロックピンをロックするために前記プラテンと対向する方向の窪みを有する請求項5または6に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  8. 前記押圧分散部材が、多段に重ね合わされた階層構造をなす請求項4〜7のいずれかに記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  9. 前記押圧切換手段が、前記ヘッド押圧アームに摺接して前記ヘッド押圧アームを前記押圧位置と前記押圧解除位置とに切り換える押圧切換カムであり、前記第1付勢手段の一端は前記ヘッド押圧アームの端部に、他端は前記支持側板の所定位置に係合される請求項1〜8のいずれかに記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  10. 前記押圧切換手段が、前記ヘッド押圧アームにその一端が係合された前記第1付勢手段の他端を係合するブラケットと、このブラケットの先端を固定し、このブラケットを回動する回動軸を有し、この回動軸の回動により前記ブラケットを所定角度範囲で回動させて前記押圧アームを前記押圧位置と前記押圧解除位置とに切り換え、前記駆動手段が、前記回動軸の駆動モータである請求項1〜8のいずれかに記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  11. 前記押圧切換手段が、さらに、前記ブラケットを前記第1付勢手段の付勢方向と逆方向に付勢する第3付勢手段を有する請求項10に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  12. 前記押圧切換手段が、さらに、前記ブラケットと前記ヘッド押圧アームとの間の距離を所定距離以上に維持するストッパ部材とを有し、前記第3付勢手段が、コイル部が前記回動軸に嵌入され、その一端が前記ブラケットに係合し、他端は前記支持側板の所定位置に係合されるねじりコイルばねであり、前記駆動モータを駆動状態にして前記回動軸を回動して前記ブラケットおよび前記第1付勢手段を介して前記ヘッド押圧アームを前記押圧位置に維持し、前記駆動モータの停止状態では、前記第3付勢手段の付勢力によって前記ブラケットを逆方向に回動させ前記ストッパ部材を介して前記ヘッド押圧アームを前記押圧解除位置に戻して維持する請求項11に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
  13. 長尺の記録ヘッドと、
    この記録ヘッドと対向して設けられるプラテンと、
    前記記録ヘッドを両側から位置決めして固定する2本のヘッド固定アームと、
    これらのヘッド固定アームが固定され、前記プラテン軸中心と異なる位置で支持側板に軸受を介して枢支される支軸と、
    前記記録ヘッドを押圧するヘッド押圧手段と、
    このヘッド押圧手段と前記記録ヘッドとの間に介在して前記記録ヘッドへの押圧力を均一分散する押圧分散手段とを有する記録ヘッドの加圧支持装置であって、
    前記ヘッド押圧手段は、前記支軸に回動可能に支持される両端部とこれらの両端部をつなぐ頂板とからなるコの字状のヘッド押し付け部材を有し、
    前記押圧分散手段は、前記ヘッド押し付け部材の頂板の下側において前記頂板の長手方向と直交する方向に配置された揺動軸に接し、この揺動軸を中心として揺動するように取り付けられ、前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧する押圧点を少なくとも2つ持つ押圧分散部材であり、
    前記ヘッド押し付け部材により、前記押圧分散部材を介して前記記録ヘッドを前記プラテンに押圧することを特徴とする記録ヘッドの加圧支持装置。
  14. 前記押圧分散部材が、多段に重ね合わされた階層構造をなす請求項13に記載の記録ヘッドの加圧支持装置。
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