JP2572348Y2 - サーマル印字機構 - Google Patents

サーマル印字機構

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JP2572348Y2
JP2572348Y2 JP1991112583U JP11258391U JP2572348Y2 JP 2572348 Y2 JP2572348 Y2 JP 2572348Y2 JP 1991112583 U JP1991112583 U JP 1991112583U JP 11258391 U JP11258391 U JP 11258391U JP 2572348 Y2 JP2572348 Y2 JP 2572348Y2
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昭 深町
竹章 中山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば駅の出札業務に
使われている自動発券機、携帯用発券機等において用
い、キップ・カード等の各種券紙にサーマルヘッドによ
り印字を行うためのサーマル式印字機構に関し、特に印
字する際に券紙にサーマルヘッドを押圧密着させるため
の機構部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】乗車券を発行する自動発券機等には、印
字すべき券紙にサーマル印字をするためのサーマル式印
字機構を内部に有しているものがある。こうしたサーマ
ル式印字機構にはアレイ状の加熱素子をサーマルヘッド
として配置してこれに券紙を搬送しながら可変情報を任
意に印字するものも用いられるが、これ以外に券紙の搬
送を一時的に停止させ印字を行うものがある。なお、固
定情報を印字するのであれば単に加熱印版を備えてこれ
を所定温度に保ち暫時停止せしめた券紙に接触させて印
字させることもできる。また、加熱素子をドットマトリ
クス状に配置したサーマルヘッドを用いて搬送中に暫時
停止せしめた券紙にサーマルヘッドを押しあて所望の加
熱素子に通電し加熱することにより券紙に任意形状の印
字を行う。この種の印字機構即ち券紙を停止させ印字を
行うものの一例を図を用いて説明する。
【0003】図6は従来の印字機構の要部を示す図であ
る。図の印字機構40は、サーマルヘッド2′、このサ
ーマルヘッド2′を移動自在に支持する可動部4′、こ
の可動部4′を駆動する電磁ソレノイド12、そして前
記各部を支持する支持基部1から成っている。支持基部
1には印字時に券紙9が載置される平面部を有する台座
(プラテン)3′が取付けられている。この台座3′に
対向してサーマルヘッド2′がアーム状の可動部4′の
先端部に固設されている。可動部4′の残る端部の軸支
部4′aは支持基部1に軸支されておりサーマルヘッド
2′が回動して前記台座3′との間に券紙9を挟持可能
となっている。前記可動部の中間部には受軸4′bが固
設されていて、筒部が前記支持部1に固定されたソレノ
イド12の駆動軸12aの先端部が前記受軸4′bで軸
支されている。これにより、ソレノイド12の駆動力に
より可動部4′が回動し先端のサーマルヘッド2′を券
紙9上へと移動し券紙印字面に接触し台座3′との間に
これを挟持し押圧する。サーマルヘッド2′は例えば既
述したドットマトリクス状の加熱素子を用いた可変情報
印字用のものを用いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した如
き印字機構においては券紙9にサーマルヘッド2′を接
触させ加熱印字させる場合に、券紙各部が充分にサーマ
ルヘッドに接触していないとサーマルヘッドによる熱が
充分に伝わらず印字内容がかすれたり途切れたりして印
字品質を悪化させる。従って印字品質を良好なものとす
るためには券紙全体を均一にある程度強い力で押圧する
ことが重要である。また、券紙への接触状態そして券紙
を挟持する速度も印字機構の重要な性能である。
【0005】そして上述装置等従来の装置にあっては、
サーマルヘッドの移動駆動源としてソレノイド等を用
い、この駆動源の駆動力を直接可動部に伝達して券紙に
サーマルヘッド等を移動させ押圧する構成であった。こ
のような従来の構成は、印字品質を確保するため駆動源
に大形・強力のものを用いることになり、駆動装置に電
力を印加しても例えば図5(b)のグラフに線Bにて例
示するように直ぐに所望の駆動力p1 (加圧力P)を得
ることはできず相応の時間t′が必要となりその後サー
マルヘッドに加熱電力が印加されるので、処理速度を上
げることが困難であった。
【0006】更には、サーマルヘッドの取り付け姿勢は
固定的で機械加工精度のバラツキ、組立作業の精度、ま
た使用中の経時変化等の理由でしばしばサーマルヘッド
と台座との合わせ状態が悪くサーマルヘッドが券紙に均
一に接触しない場合が生じ印字品質を悪化させる場合が
生じるという問題点も有していた。この他、駆動源の駆
動力に依らずに付勢手段を具備した構成の感熱印刷装置
も知られており、例えば特開昭52-83236号公報(「感熱
印刷方法およびその装置」)には、その実施例としてア
ーム(13)、支軸(16)、ころ(17)を備え、更にサーマルヘ
ッド(3) と感熱記録紙(P) が配置される受圧台(6) を挟
持押圧する付勢手段としてのスプリング(10)、スプリン
グに抗してサーマルヘッド(3) と感熱記録紙(P) を離間
状態に保つカム(18)、このカムを駆動するためのモータ
およびプーリ(21)等を具備しており、加熱印刷版(A) を
通常時は感熱記録紙(P) から離間し、かつ印刷時は感熱
記録紙に対して所定時間だけ押圧するように構成した例
が開示されている。なお、スプリング(10)に抗する駆動
源としてソレノイドを用いる構成例も挙げているがこの
構成は一部または全部停電による無用な印刷が発生する
ことが同公報中で触れられている。なお同公報に係る発
明の主たる目的は券紙への固定項目用印刷部を分離し設
けることで処理速度の向上を図ること、また印刷鮮明度
を保証することである。本考案は、これらの従来の印刷
装置の実状に鑑みてなされたものであって、その第一の
目的は駆動力の比較的弱い小形のソレノイドを有効に活
用してサーマルヘッドの券紙上への移動速度を更に
め、印字速度の速い印字機構を新たに提案することにあ
る。更には、新規な構成にてサーマルヘッドの券紙への
接触状態を常に均一にして高い印字品質を得ることがで
きる印字機構を提案することを第二の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願第一の考案によれば、サーマル印字機構を、券紙
にサーマル印字をするためのサーマルヘッドと、このサ
ーマルヘッドに対応配置され券紙が載置される台座と、
前記サーマルヘッドを券紙面上に移動接触させ券紙を前
記台座との間に挟持押圧する駆動機構とを有していて、
前述駆動機構が、前記サーマルヘッドを券紙押圧方向に
常に付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記サ
ーマルヘッドを券紙と離間状態に保持し得るサーマルヘ
ッドの係止手段と、この係止手段を駆動しサーマルヘッ
ドの離間状態を開放しサーマルヘッドに券紙を押圧させ
或いは離間状態となすための開放手段とからなるサーマ
ル印字機構において、 前記付勢手段を、一端が印字機構
の支持基部に固定され他端に前記サーマルヘッドを固定
した長腕状可動部とこれに一端が係合張設されたコイル
バネで、前記係止手段は前記長腕状可動部の略中央部に
周縁最外点で当接する偏心カムで、また、前記開放手段
は前記偏心カムに固着されたカム腕を介して前記偏心カ
ムを回動させる電磁ソレノイドで構成する。
【0008】また、本願第二の考案のサーマル印字機構
は、略上記考案の如き構成を有し、特に、前記付勢手段
、一端が印字機構の支持基部に固定され他端に前記サ
ーマルヘッド固定され長手方向略中間部に台座側に突
出した湾曲部が形成された板バネであり、前記係止手段
は前記板バネの前記湾曲部に周縁最外点で当接する偏心
カムであり、前記開放手段を前記偏心カムに固着された
カム腕を介して前記偏心カム(7A)を回動させる電磁ソレ
ノイド(12)で構成する。
【0009】
【作用】上述第一の考案では、サーマルヘッドが券紙を
押圧する方向に付勢手段によって常時付勢されており、
常態では係止手段である偏心カムが前記長腕状可動部の
略中央部に周縁最外点で当接していて付勢手に抗してサ
ーマルヘッドを券紙より離間状態にしており、印字動作
時には開放手段である電磁ソレノイドが前記偏心 カム
係止手段回動駆動して上述付勢手段の付勢力を開
放しこの付勢力によりサーマルヘッド券紙上に移動
券紙を押圧る。偏心カムとソレノイドを組み合わせ
た付勢力開放動作は充分高速であり、従って、開放手段
の速度に依存せず専ら付勢手段に起因する高い移動押圧
速度が得られ、且つ強い押圧力が得られる。また、第二
の考案ではサーマルヘッドが板バネを介して支持されて
いるので、第一の考案と同様に高速な移動押圧速度と強
い押圧力が得られることに加えて、板バネの弾性作用に
よって組立の差異や経時変化に影響されずサーマルヘッ
ドが台座上の券紙と接触時に自ずと姿勢を合わせるので
常に印字面が券紙に均一に接触し印字加熱時に熱が券紙
各部に均一で良好な状態で伝わり、良好なサーマル印字
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本願発明を添附図面に沿って詳細に説
明する。図1及び図2は本願考案のサーマル印字機構の
一実施例を示す概略側面図であり、図1はサーマルヘッ
ド2が券紙9より離間して保持されている状態を、また
図2はサーマルヘッド2が券紙面に接触しこれを押圧し
ている状態を夫々示している。
【0011】図示の印字機構20は、図6に示した機構
と類似の部分、即ち支持基部1、サーマルヘッド2、こ
れを支持しており駆動機構の付勢手段の一部となる長腕
可動部4を含むとともに、更には駆動機構10を構成
する残りの各部分すなわち前記長腕状可動部4を券紙押
圧方向に常に付勢する狭義の付勢手段であるコイルスプ
リング6、コイルスプリング6の付勢力に抗して付勢手
を係止するあるいは係止状態を解除する係止手段11
(偏心カム7)、この係止手段11を駆動する駆動源
(開放手段)5としての電磁ソレノイド12から構成さ
れている。
【0012】支持基部1には印字時に券紙9を受けるた
めの平面部を有する台座(プラテン)3が取付けられて
いる。そしてこの台座3の側面に突出部3dが設けられ
ている。前記台座3に対向してサーマルヘッド2がアー
ム状の長腕状可動部4の先端部に固設されている。そし
てサーマルヘッドの側面にも前記突出部3dに対応して
突出部2dが設けられている。なお、サーマルヘッド2
はドットマトリクス状の加熱素子を用いた可変情報印字
用のものを用いている。付勢手段を構成する部分でもあ
る長腕状可動部4の残る端部は支持基部1に軸部4aに
て回動自在に軸支されておりサーマルヘッド2が回動し
て前記台座3との間に券紙9を挟持する構成となってい
る。
【0013】前記突出部2d及び3dには貫通孔が設け
られており、両貫通孔を利用して狭義の付勢手段である
コイルバネが両突出部2d、3d間に掛け渡されてい
て両者を従ってサーマルヘッド2を台座3に接近させる
べく常に付勢している。しかしながら図1に示す如き印
字待機状態においては後述する偏心カムによる係止手段
11により付勢力に抗して長腕状可動部4従ってサーマ
ルヘッド2を台座3より離間した状態に係止し保持して
おり、サーマルヘッド2は券紙9からも離間した位置に
保たれている。係止手段11は軸7aにより支持基部1
に軸支された偏心カム7と、該偏心カム7と一端が一体
に固着されたカム腕8により構成されていて、カム腕8
の他端部には長孔8aが設けられている。
【0014】前記長孔8aには、開放手段5(駆動源)
としてソレノイド12の駆動軸12aの先端部に設けら
れたピン12bが遊嵌されている。ソレノイド12の筒
部は前記支持基部1に固定されている。これにより、
レノイド12の駆動力によりカム腕8が偏心カム7と一
体に回動して偏心カム7の周縁最外点7b(頂面)が前
記可動部4に当接あるいはこれと離間することにより
腕状可動部4ひいては先端に取り付けられたサーマルヘ
ッド2が券紙9上へと移動し接触し押圧する、或いは券
紙9と離間することが可能となっている。図1は、ソレ
ノイド12の駆動軸12aが筒部に吸入駆動されてサー
マルヘッド2が台座3より離間している状態を、また図
2は駆動軸12aが筒部より突出駆動されてその結果サ
ーマルヘッド2が台座3に接触しコイルバネ(付勢手
6の付勢力により券紙9を押圧して券紙9各部がサ
ーマルヘッド2の印字面と均一に密着している状態を示
している。
【0015】実施例では付勢手段6(コイルバネ)が常
にサーマルヘッド2を台座側へと付勢しており係止手段
11がこの付勢力に抗してサーマルヘッド2を台座3
(従って券紙9)より離間させている構成であるから、
開放手段5が作動すると係止手段11に作用して付勢手
段6により常に生じている付勢力を速やかに開放しこの
付勢力により直ちにサーマルヘッド2を台座3へと移動
押圧させる。なお、偏心カム7を利用しているため開放
手段5の僅かな移動動作量によりサーマルヘッド2が大
きく移動することになり移動押圧動作が迅速である。こ
のため図5(a)に示す加圧力Pの変化曲線Aのように
駆動開始時から時間tまでの僅かな時間で所望の加圧力
p1 が得られていて、従来のものと較べて迅速に所望の
券紙押圧状態が得られる。なお開放手段の駆動源と付勢
手段の押圧力は直接関連しないことから比較的小さな駆
動源を用いて強い押圧力を得ることが可能である。
【0016】図3及び図4は、何れも本願他の考案のサ
ーマル印字機構の一実施例30を示した概略側面図であ
り、図3はサーマルヘッド2が券紙9より離間して保持
されている状態を、また図4はサーマルヘッド2が券紙
面に接触しこれを押圧している状態を夫々示している。
図示の印字機構30も、サーマルヘッド2、台座3、支
持基部1を含み構成される。そして駆動機構10のうち
付勢手段6として前実施例のコイルバネに変えてサーマ
ルヘッド2の支持部分でもある長腕状可動部(前実施例
の4に対応)を兼ねた板バネ6Aを使用している。ま
た、全く同様の板バネ6Bを用いて台座3をサーマルヘ
ッド2に対向する位置に支持している。そして、前記板
バネ6Aに対応して係止手段11に偏心カム、特に板バ
ネ6Bにも対応させて周縁最外点(頂面)を二つ持つ楕
円カム7Aを用いたものである。
【0017】サーマルヘッド2及び台座3が夫々固着さ
れる長腕状可動部も同時に兼ねている付勢手段6(6
A、6Bは一端6aが支持基部1に固定された板バネ
6bでなりそのバネ力によりサーマルヘッド2と台座3
を互いに接近させるように常に付勢している。両板バネ
の長手方向中間部には対向する内方側(サーマルヘッド
側の付勢手段6Aなら台座側に)に湾曲部6cが形成さ
れていて常態では夫々係止手段11に当接していて(図
3)付勢力が係止保持されている。即ち、係止手段11
は軸7aにより軸支された楕円カム7Aと一端がこの楕
円カム7Aと一体に固着されたカム腕8により構成され
ていて、カム腕8の他端部には長孔8aが設けられてい
る。
【0018】前実施例同様に前記長孔8aには、開放手
段5(駆動源)即ちソレノイド12の駆動軸12aの先
端部に設けられたピン12bが遊嵌されている。ソレノ
イド12の筒部は前記支持基部1に固定されていて、ソ
レノイド12(開放手段5)の駆動力によりカム腕8が
楕円カム7Aと一体に回動して楕円カム7Aの最外点7
bが前記板バネ6A(付勢手段6且つ可動部)と当接あ
るいはこれと離間することにより可動部ひいては先端に
取り付けられたサーマルヘッド2が券紙9上へと移動し
接触し押圧する、或いは券紙9と離間することが可能と
なっている。なお、台座3もこれと同調して同様に移動
する。図3は、ソレノイド12の駆動軸12aが筒部よ
り突出駆動されてサーマルヘッド2と台座3が離間して
いる状態を、また図4は駆動軸12aが筒部に吸入駆動
されてその結果サーマルヘッド2と台座3が接触し付勢
手段6の付勢力により券紙9を挟持押圧して券紙9各部
がサーマルヘッド2の印字面と均一に密着している状態
を示している。
【0019】本実施例も前考案実施例と略同様に付勢手
である板バネ6Aが常にサーマルヘッド2を(また板
バネ6Bが台座3を)互いに当接すべく付勢しておりこ
れに抗して係止手段11として楕円カム(偏心カム)7
が両者を互いに離間させている構成であり、先例同様
に図5(a)に示す加圧力Pの変化曲線Aのように迅速
に所望の券紙押圧状態を得ることができる。なお、楕円
カム7Aを利用しているためやはりソレノイド12の僅
かな移動によりサーマルヘッド2等が大きく移動し動作
が迅速であり、また開放手段の駆動源と付勢手段の押圧
力は直接関連しないことから比較的小さな駆動源を用い
て強い押圧力を得ることも可能となっている。
【0020】本実施例の印字機構30に於いては上述の
速度向上効果に加えて、サーマルヘッド2及び台座3の
支持機構(長腕状可動部)に付勢手段をも兼ねた板バネ
6A、6Bを用いているためサーマルヘッド2及び台座
3の支持姿勢に融通性を備えている。即ち、サーマルヘ
ッド2と台座3の相対的支持姿勢に多少の傾きがあって
も、サーマルヘッド2と台座3とで券紙9を押圧する際
には支持状態に左右されずサーマルヘッド2と台座3夫
々の平面部が平行となるように両者の姿勢を適宜補正し
ながら券紙9を挟持押圧する。従って、例えばサーマル
ヘッド2の取り付けの微細な傾きや経時変化による位置
ずれ等は、板バネのバネ作用により吸収されサーマルヘ
ッド2の印字平面部が常に券紙に均等に接触することと
なる。このためサーマルヘッド2から券紙への熱の伝導
も常に均一良好で、高品位なサーマル印字ができる。
【0021】本願考案は付勢手段としては第1考案で
は長腕状可動部とコイルバネの組み合わせを、第2考案
では板バネを用い、且つ、係止手段に偏心カムを、ま
た、開放手段の駆動源としてソレノイドを用いる。他の
部分については以上説明した実施例に限定されず適宜等
価のものを使用して良い。
【0022】
【考案の効果】以上詳述した本願2つの考案のサーマル
印字機構は共に、サーマルヘッドの駆動機構に、サーマ
ルヘッドを券紙押圧方向に常に付勢する付勢手段と、こ
付勢手段に抗して前記サーマルヘッドを券紙と離間状
態に保持し得るサーマルヘッドの係止手段としての偏心
カム、この係止手段を駆動しサーマルヘッドの離間状態
を開放しサーマルヘッドに券紙を押圧させ或いは離間状
態となすための開放手段としてのソレノイドを有するか
ら、極めて迅速にサーマルヘッドを券紙上に移動させる
ことができ、従って総体として印字動作が高速な印字機
構を得られる。
【0023】また本願第2考案のサーマル印字機構では
特に、付勢手段として一端が前記サーマルヘッドに固定
されてこれを支持するとともに他端が印字機構支持部に
固定された板バネであり、係止手段が前記板バネに最外
周で当接する偏心カムであり、また開放手段は前記カム
を回動させる電磁ソレノイドであるため、上述考案と同
じ動作の高速性に加えて取り付け状態の差異に依らずサ
ーマルヘッドが券紙各部に均等に当たりこれと密着して
高品位のサーマル印字ができるし、経時変化による印字
品位の低下もない。なお、図3及び図4に示した実施例
では台座も同様に板バネで付勢されておりこの構成も
印字動作速度の向上と印字の高品位化に寄与し更に効果
を高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の印字機構の一実施例を示す側面図で
ある。
【図2】図1の実施例の異なる状態を示す側面図であ
る。
【図3】本願他の考案の印字機構の一実施例を示す側面
図である。
【図4】図3の実施例の異なる状態を示す側面図であ
る。
【図5】本願に係る2種類の印字機構の、券紙に対する
サーマルヘッドの押圧力の例を示すグラフである。
【図6】従来の印字機構の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…支持基部、 2…サーマルヘッド、 3…台座、
5…開放手段、6…付勢手段、 6A…板バネ、 7、
7A…カム、 9…券紙、10…駆動機構、 11…係
止手段、 12…電磁ソレノイド、20、30…サーマ
ル印字機構。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】券紙(9) にサーマル印字をするためのサー
    マルヘッド(2) と、 このサーマルヘッド(2) に対応配置され券紙(9) が載置
    される台座(3) と、 前記サーマルヘッド(2) を券紙面上に移動接触させ券紙
    (9) を前記台座(3) との間に挟持押圧する駆動機構(10)
    とを具備しており、前記駆動機構(10)が、前記サーマル
    ヘッド(2) を券紙押圧方向に常に付勢する付勢手段(6)
    と、この付勢手段(6) に抗して前記サーマルヘッド(2)
    を券紙(9) と離間状態に保持し得るサーマルヘッドの係
    止手段(11)と、係止手段(11)を駆動しサーマルヘッド
    の離間状態を開放しサーマルヘッド(2) に券紙(9) を押
    圧させる或いは前述離間状態にさせるための開放手段
    (5) とからなるサーマル印字機構であって、 前記付勢手段(6) は、一端が印字機構の支持基部(1) に
    固定され他端に前記サーマルヘッド(2) を固定した長腕
    状可動部(4) とこれに一端が係合張設されたコイルバネ
    であり、 前記係止手段(11)は前記長腕状可動部(4) の略中央部に
    周縁最外点で当接する偏心カム(7) であり、 前記開放手段(5) は前記偏心カム(7) に固着されたカム
    腕(8) を介して前記偏心カム(7) を回動させる電磁ソレ
    ノイド(12)である ことを特徴とするサーマル印字機構。
  2. 【請求項2】券紙(9) にサーマル印字をするためのサー
    マルヘッド(2) と、 このサーマルヘッド(2) に対応配置され券紙(9) が載置
    される台座(3) と、 前記サーマルヘッド(2) を券紙面上に移動接触させ券紙
    (9) を前記台座(3) との間に挟持押圧する駆動機構(10)
    とを具備しており、前記駆動機構(10)が、前記サーマル
    ヘッド(2) を券紙押圧方向に常に付勢する付勢手段(6)
    と、この付勢手段(6) に抗して前記サーマルヘッド(2)
    を券紙(9) と離間状態に保持し得るサーマルヘッドの係
    止手段(11)と、該係止手段(11)を駆動しサーマルヘッド
    の離間状 態を開放しサーマルヘッド(2) に券紙(9) を押
    圧させる或いは前述離間状態にさせるための開放手段
    (5) とからなるサーマル印字機構であって、 前記付勢手段(6) は、一端が印字機構の支持基部(1) に
    固定され他端に前記サーマルヘッド(2) 固定され長手
    方向略中間部に台座側に突出した湾曲部(6c)が形成され
    た板バネ(6A)であり、 前記係止手段(11)は前記板バネ(6A)の前記湾曲部(6c)
    周縁最外点で当接する偏心カム(7A)であり、 前記開放手段(5)前記偏心カム(7A)に固着されたカム
    腕(8) を介して前記偏心カム(7A)を回動させる電磁ソレ
    ノイド(12)であることを特徴とするサーマル印字機構。
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