JP3561828B2 - 間仕切りパネル用支柱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動可能な間仕切りパネルを設置するための間仕切りパネル用支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動可能な間仕切りパネルを支持する支柱は、パネルを支柱の間に係止させることによって壁面を形成するようにしている。この支柱は、間仕切りパネルを支持する下部レール内の支柱下部に設けられたアジャスタを調節することによって、支柱の高さを、天井と床との距離、即ち、天井の高さに合わせることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の支柱の構造では、下部レール内のアジャスタを調整することによってパネルの高さを調整するために、調整時に、間仕切りパネル及び支柱等の重さがアジャスタに直接かかり、高さ調整がしづらいという問題がある。更に、アジャスタの構造が複雑なため、支柱を固定する作業に時間を要し、作業能率が悪いという問題もある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上述のような問題点に鑑みてなされたもので、コスト的に安価で、間仕切りパネル、支柱の設置作業が容易な間仕切りパネル用支柱を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のようにして上記課題を解決している。
(1) 支柱によって間仕切りパネルの側端面を支持するとともに、支柱の上端部に、上端に水平部を有する固定部材におけるコ字状部を、その内面の一部が支柱の内側に設けた断面コ字状の凸部に当接するようにして外嵌し、この固定部材の水平部に設けたねじ孔に雄ねじを螺合させて雄ねじを上下動可能とするとともに、前記固定部材のコ字状部の外側に、天井面と当接する水平な受け部を有する摺動部材におけるコ字状部をスライド自在に摺接させ、前記雄ねじの頭部を、摺動部材の受け部の下面に当接させることにより、摺動部材を上下動自在として、支柱の高さを天井高に合わせて変更可能とし、天井面と前記摺動部材の受け部とを当接させて支柱を立設させる。
【0006】
(2) 支柱によって間仕切りパネルの側端面を支持するとともに、支柱の上端部に、水平部を有する固定部材を固定し、この固定部材の水平部のねじ孔に雄ねじを螺合させて雄ねじを上下動可能とするとともに、前記固定部材に、天井面と当接する水平な受け部を有する摺動部材を、固定部材にスライド自在に摺接させ、前記雄ねじの頭部を、摺動部材の受け部の下面に当接させることにより、摺動部材を上下動自在として、支柱の高さを天井高に合わせて変更可能とし、天井面と前記摺動部材の受け部とを当接させて支柱を立設させるようにし、さらに、支柱の側面に、間仕切りパネルの側端面が嵌入する係合溝を形成し、この係合溝の隙間から工具を挿入して前記雄ねじを回転させうるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る間仕切りパネル用支柱の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1は、本実施形態の間仕切りパネル用支柱によって、移動可能な間仕切りパネルを設置した状態の概略を示している。図1に示すように、上下に2分割された2枚の移動可能な間仕切りパネル(14)(14)は、延長片(13)の上部及び下部の溝(13a)に挿入されて所定の長さとされている。
【0009】
移動可能な間仕切りパネル(14)は、その上端(14a)及び下端(14b)を、図示しない天井面に取り付けられている天井レール(10)と、同じく図示しない床面に取り付けられている床レール(12)との間に、はめ込まれた状態で設置されている。
【0010】
移動間仕切りパネル(14)は、その側端を、間仕切りパネル用支柱(16)(以下、支柱と略す。)の側面に上下方向に亘って形成されている係合溝(16a)に嵌入することにより支柱(16)に支持されている。
【0011】
支柱(16)の上端部には、後述する高さ調整装置が取り付けられ、支柱(16)の下端部は、床面に直接、隙間なく支持されている。
【0012】
図2は、支柱(16)の上端部と、その上端に取り付けられる高さ調整装置(18)とを示す。
【0013】
高さ調整装置(18)は、固定部材(20)と、摺動部材(22)と、雄ねじ(24)とから構成されている。
【0014】
固定部材(20)は、平面視コ字状に形成されたコ字状部(20a)と、その上端に直角に延出して設けられた平形の水平部(20b)とからなっている。水平部(20b)は、コ字状部(20a)の長さLよりもL´分だけ、その先端が延出して設けられている。水平部(20b)のやや先端よりの中央部には、ねじ孔(26)が穿設され、ねじ孔(26)の内周面には、雄ねじ(24)が螺合するねじ山が切られている。固定部材(20)が支持される支柱(16)の上端部は、一部切り欠かれている。
【0015】
摺動部材(22)は、平面視コ字状に形成されたコ字状部(22a)と、水平な受け部(22b)とから構成されている。摺動部材(22)のコ字状部(22a)の上端には、直線状部(22c)が、上方に所定量だけ立ち上がった後、雄ねじ(24)の頭部(24b)が当接する水平な受け部(22b)が先端(22d)から、直角に延出して設けられている。
【0016】
コ字状部(22a)の内側の幅Xは、前述した固定部材(20)のコ字状部(20a)の幅Wと、ほぼ等しいか、わずかに大きくなっており、摺動部材(22)は、固定部材(20)のコ字状部(20a)に摺接した状態で、上下動することができるようになっている。
【0017】
次いで、高さ調整装置(18)の使用状態について説明する。
【0018】
図3は、支柱(16)上端に、高さ調整装置(18)が取り付けられた平面を示している。まず、高さ調整装置(18)のうち、固定部材(20)は、支柱(16)の断面コ字状の凸部(16b)に、その内面の一部が当接して外嵌される。図2に示すように、固定部材(20)の外側には、摺動部材(22)が摺接し、固定部材(20)のねじ孔(26)に螺合した雄ねじ(24)の螺合位置を変化させることによって摺動部材(22)が一定範囲で上下にスライド自在となる。
【0019】
図4及び図5は、前述した高さ調整装置(18)を利用して支柱(16)を設置する際の作業要領を示している。
【0020】
図4に示すように、天井(28)には、天井レール(10)が取り付けられ、高さ調整装置(18)の雄ねじ(24)を、係合溝(16a)の隙間から、工具を挿入して雄ねじ(24)を回転させ、摺動部材(22)を雄ねじ(24)の頭部(24b)によって押圧支持しながら天井レール(10)に向かって、徐々に上昇させていく。
【0021】
すると、図5に示すように、摺動部材(22)の受け部(22d)は、天井レール(10)の下面を押圧することによって、支柱(16)は、図示しない床面と、天井(28)との間に突っ張っらせた状態となって固定される。
【0022】
その後、移動間仕切りパネル(14)の側端面を、係合溝(16a)に嵌入させて支持させることにより、パネル(14)による壁面を室内に形成することができる。
【0023】
以上説明したように、本実施形態の間仕切りパネル用支柱によれば、支柱(16)に、移動間仕切りパネル(14)の側端面を嵌入させて支持する係合溝(16a)を形成してあるので、パネル(14)の固定作業が容易に行えるとともに、1本の支柱(16)で様々な天井高さを有する部屋に対応することができる。
【0024】
また、支柱(16)は、床に対して直接、固定するため、床との間に隙間が生じず、間仕切りとしての使い勝手が向上する。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1の発明によると、支柱の上部に設けた高さ調整装置によって、自由に支柱の高さを調整することができるため、下部にアジャスタを設けた従来の支柱に比較して取り扱いが容易となる。また、高さ調整装置の構造が簡単化されているために、価格的にも安価となる。
【0026】
(b) 請求項2の発明によると、間仕切りパネルを支柱の係合溝に嵌入するだけで、壁面を構成することができるので、設置作業が容易となるだけでなく、係合溝の隙間から、工具を挿入して雄ねじを回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の間仕切りパネル用支柱の一実施形態によって壁面を構成した状態を示す斜視図である。
【図2】図1の間仕切りパネル用支柱に使用される高さ調整装置の分解斜視図である。
【図3】本実施形態における間仕切りパネル用支柱及び高さ調整装置の関係を示す平面図である。
【図4】本実施形態の間仕切りパネル用支柱の要部拡大正面図である。
【図5】図4の状態から間仕切りパネル用支柱を立設固定した場合の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
(10)天井レール
(12)床レール
(13)延長片
(13a)溝
(14)間仕切りパネル
(14a)上端
(14b)下端
(16)間仕切りパネル用支柱
(16a)係合溝
(16b)凸部
(18)高さ調整装置
(20)固定部材
(20a)コ字状部
(20b)水平部
(22)摺動部材
(22a)コ字状部
(22b)受け部
(22c)直線状部
(22d)先端
(24)雄ねじ
(24a)下端部
(24b)頭部
(26)ねじ孔
(28)天井
Claims (2)
- 支柱によって間仕切りパネルの側端面を支持するとともに、支柱の上端部に、上端に水平部を有する固定部材におけるコ字状部を、その内面の一部が支柱の内側に設けた断面コ字状の凸部に当接するようにして外嵌し、この固定部材の水平部に設けたねじ孔に雄ねじを螺合させて雄ねじを上下動可能とするとともに、前記固定部材のコ字状部の外側に、天井面と当接する水平な受け部を有する摺動部材におけるコ字状部をスライド自在に摺接させ、前記雄ねじの頭部を、摺動部材の受け部の下面に当接させることにより、摺動部材を上下動自在として、支柱の高さを天井高に合わせて変更可能とし、天井面と前記摺動部材の受け部とを当接させて支柱を立設させることを特徴とする間仕切りパネル用支柱。
- 支柱によって間仕切りパネルの側端面を支持するとともに、支柱の上端部に、水平部を有する固定部材を固定し、この固定部材の水平部のねじ孔に雄ねじを螺合させて雄ねじを上下動可能とするとともに、前記固定部材に、天井面と当接する水平な受け部を有する摺動部材を、固定部材にスライド自在に摺接させ、前記雄ねじの頭部を、摺動部材の受け部の下面に当接させることにより、摺動部材を上下動自在として、支柱の高さを天井高に合わせて変更可能とし、天井面と前記摺動部材の受け部とを当接させて支柱を立設させるようにし、さらに、支柱の側面に、間仕切りパネルの側端面が嵌入する係合溝を形成し、この係合溝の隙間から工具を挿入して前記雄ねじを回転させうるようにしたことを特徴とする間仕切りパネル用支柱。
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JPH11190086A JPH11190086A (ja) | 1999-07-13 |
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