JP3121650B2 - 壁パネル支持装置 - Google Patents

壁パネル支持装置

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JP3121650B2
JP3121650B2 JP03322024A JP32202491A JP3121650B2 JP 3121650 B2 JP3121650 B2 JP 3121650B2 JP 03322024 A JP03322024 A JP 03322024A JP 32202491 A JP32202491 A JP 32202491A JP 3121650 B2 JP3121650 B2 JP 3121650B2
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清司 細田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁パネル支持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】床面上にパネル体を立設させて間仕切り
壁等を形成するために使用される壁パネル支持装置の従
来例を図7に示す。この従来例において、床面1上には
断面コ字状の床レール2が固定され、該床レール2内に
支柱受け具3が挿入される。支柱受け具3は調整脚13
に支柱支持部材14を上下位置調節可能に螺合して形成
され、該支柱支持部材14により支柱5の下端を支持す
る。
【0003】また、上記床レール2の開口を閉塞するた
めに幅木15が装着され、該幅木15を装着するための
固定具16が支柱に止着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、支柱受け具3は床レール2に嵌合保持され
ているだけであり、支柱5の上端部が固定されるまでは
自立することができないために、支柱5の立設作業時に
は、支柱受け具3を正規位置に押さえておくことが必要
となり、作業性が極めて悪い上に、パネル体4の下端を
支持するための幅木15が別途必要となり、部品点数、
および組付工数が増加するという欠点を有するものであ
った。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、壁面形成の作業効率が高い壁パネル支
持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、実施例に対応する図1に示すように、開口縁を上方
に向けて床面1上に設置される断面コ字状の床レール2
と、床面1からの設置高さが調節可能な支柱受け具3
と、前記支柱受け具3に下端を支承されて所定ピッチで
立設される支柱5と、前記支柱5により両端部が支持さ
れて支柱5間に設置されるパネル体4とを有し、前記支
柱受け具3には、床レール2の長手方向に直交して配置
され、該床レール2の開口内に挿入される挿入片6と、
前記床レール2の外壁に当接する外壁当接片7とを設
け、該支柱受け具3は、前記挿入片6と外壁当接片7と
により床レール2の立上がり壁2aを挟持して床レール
2上に仮設置可能とされる壁パネル支持装置を提供する
ことにより達成される。
【0007】
【作用】壁パネル支持装置は、支柱受け具3により下端
が支承されて立設される支柱5を有し、支柱受け具3に
は、床レール2の開口内に挿入される挿入片6と、床レ
ール2の外壁に当接する外壁当接片7が設けられる。挿
入片6と外壁当接片7は、互いに協働して床レール2の
立上がり片を挟持し、支柱受け具3を自立させる。
【0008】支柱受け具3が床レール2に対して自立
し、仮設置可能とされることにより、支柱5の立設作業
時に支柱受け具3を支えておく必要がなくなり、作業性
が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。本発明に係る壁パネル支持装
置を適用して設置された壁面の構造を図1、図2に示
す。この実施例において、壁面構造は、壁面基部17に
所定ピッチで固着される断面L字状のブラケット18
と、このブラケット18に固定金具19を介してボルト
締めされる長尺状の天井レール20と、床面1に設置さ
れた床レール2の長手方向に沿って所定ピッチで配置さ
れる支柱受け具3と、上記天井レール20、および支柱
受け具3により上下端を支持されて壁面基部17に沿っ
て立設される複数の支柱5、5・・を有し、該支柱5に
着脱可能に装着されるフック部材21に係止させてパネ
ル体4が装着される。
【0010】次に、上記支柱5の下端部の支持構造を説
明する。先ず、図3に示すように、支柱5は断面略C字
状のチャンネル材であり、開口形成面に隣接する二側壁
は下方に延長されて突出片5aが形成され、さらに、上
記二側壁の内一方には、上記フック部材21の係止溝2
2が開口される。なお、壁面基部17に沿ってパネル体
4を設置してパネル壁面を構成するこの実施例におい
て、係止溝22は一側壁にのみ形成されるが、支柱5の
表裏面にパネル体4を装着して間仕切り壁面を構成する
場合には、対向する二側壁に係止溝22が形成される。
【0011】一方、支柱受け具3は中央部に雌ネジが形
成された支持プレート8の側縁から等幅の舌片9、9・
・を垂下させた受け具本体23と、上記支持プレート8
の雌ネジに螺入される螺杆12とを備え、該螺杆12の
下端を床レール2上に載置して保持される。
【0012】上記受け具本体23の舌片9は、床レール
2の開口幅寸法よりやや幅広で、かつ、対向する舌片9
間の間隔が床レール2の外壁間の間隔よりやや小さくさ
れており、その内の対向する二片が挿入片6として床レ
ール2の開口に圧入状態で挿入される。なお、上記挿入
片6の先端はアール状の面取がなされており、床レール
2への挿入を容易にしている。
【0013】一方、他の二片が外壁当接片7として床レ
ール2を跨架するようにして該床レール2の外壁に当接
した状態で床レール2に装着され、これら挿入片6と外
壁当接片7とは協動して床レール2の立上がり壁2aを
挟持することにより、受け具本体23に螺入される螺杆
12は床レール2内で自立状態とされ、同時に挿入片6
により、床レール2の立上がり壁2aの内方への変形が
防止される。
【0014】なお、以上においては、挿入片6を床レー
ル2の開口幅よりやや大きくすることにより、床レール
2に圧入する場合を示したが、この他に、床レール2の
立上がり片2a間の間隔を外壁当接片7間の間隙より大
きくし、外壁当接片7側で床レール2を挟みこむように
することも可能である。
【0015】また、上記受け具本体23の外壁当接片7
は、下端部において外方に折曲されて支柱支持片10が
形成され、支柱5の突出片5aを支承し、同時に該支柱
5により支持されるパネル体4の下端を支承する。しか
して、上記支柱支持片10により下端を支持し、かつ、
上端を天井レール20に嵌合させることにより支柱5は
所定位置に立設され、この後、螺杆12の上端に形成さ
れた六角孔に工具等を嵌合して該螺杆12を回転させる
と、支柱受け具3は上下に移動し、支柱5の係止溝22
の床面1からの高さが調整される。
【0016】支柱受け具3の他の実施例を図4、図5に
示す。この実施例における受け具本体23は、三個の舌
片9の下端に支柱支持片10を曲成して形成され、隣接
する二個の舌片9、9が直交状に衝接する二本の床レー
ル2、2の外壁に当接する外壁当接片7となり、他の二
片が挿入片6として使用される。
【0017】さらに、図5に示した実施例において、壁
面のコーナー部に配置される支柱5の隅角部には、支柱
カバー部材11が装着されており、該支柱カバー部材1
1の下端を外壁当接片7の支柱支持片10が支承する。
【0018】なお、上記実施例は、壁面のコーナー部に
のみ使用されるものとして説明されているが、各舌片
9、9・・を使用部位により挿入片6、あるいは外壁当
接片7として使い分けることも可能であり、この場合に
は、部品の共用化を図ることができる。
【0019】なお、以上の説明においては、壁面基部1
7に沿って壁面を形成する際に使用する場合を示した
が、図6に示すように、両面にパネル体4を装着して間
仕切り壁を形成する場合にも適用が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による壁パネル支持装置によれば、支柱を支承する支柱
受け具に挿入片と外壁当接片を設け、これらにより床レ
ールを挟持するようにしたので、支柱受け具を床レール
に仮保持することが可能であり、支柱立設作業に際して
支柱受け具を押さえる等の作業を要せず、設置作業性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】支柱の立設状態を示す斜視図である。
【図3】支柱受け具を示す斜視図である。
【図4】支柱受け具の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】コーナー部における支柱の立設状態を示す断面
図である。
【図6】壁面構造の変形例を示す断面図である。
【図7】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 床面 2 床レール 2a 立上がり壁 3 支柱受け具 4 パネル体 5 支柱 5a 突出片 6 挿入片 7 外壁当接片 8 支持プレート 9 舌片 10 支柱支持片 11 支柱カバー部材 12 螺杆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松元 康行 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 株式会社ナカ技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−169633(JP,A) 特開 平4−169634(JP,A) 実開 昭56−70013(JP,U) 実開 平4−72107(JP,U) 実開 平2−85713(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/74 511

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口縁を上方に向けて床面上に設置される
    断面コ字状の床レールと、 床面からの設置高さが調節可能な支柱受け具と、 前記支柱受け具に下端を支承されて所定ピッチで立設さ
    れ、パネル体の両側縁を支持する支柱とを有し、 前記支柱受け具には、床レールの長手方向に直交して配
    置され、該床レールの開口内に挿入される挿入片と、前
    記床レールの外壁に当接する外壁当接片とを設け、 該支柱受け具は、前記挿入片と外壁当接片とにより床レ
    ールの立上がり壁を挟持して床レール上に仮設置可能と
    される壁パネル支持装置。
  2. 【請求項2】前記外壁当接片と、挿入片とは、矩形状の
    支持プレートの各辺から垂下される舌片であって、 かつ、前記外壁当接片の下端を外方に折曲して支柱支持
    片を形成するとともに、前記支柱の下端には、前記外壁
    当接片を跨架する突出片を形成し、 前記支柱支持片により支柱の突出片を支承する請求項1
    記載の壁パネル支持装置。
  3. 【請求項3】前記各舌片は、等幅に形成されるととも
    に、これら舌片の内少なくとも三片の下端には、支柱支
    持片を曲成し、 前記支柱受け具は、壁面のコーナ部において、隣接する
    二片を外壁当接片とし、かつ、他の二片を挿入片として
    床レールに装着される請求項2記載の壁パネル支持装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の壁パネル支持装置におい
    て、 前記壁面のコーナ部に配置される支柱の隅角部は支柱カ
    バー部材により覆われており、 かつ、該支柱カバー部材の下端は、前記外壁当接片の支
    柱支持片により支承される壁パネル支持装置。
  5. 【請求項5】前記支柱受け具は、前記支持プレートに螺
    入される螺杆により床面からの設置高さを調整可能とさ
    れる請求項1、2、3または4記載の壁パネル支持装
    置。
  6. 【請求項6】前記支柱により左右両側縁部を支持されて
    装着されるパネル体の下端縁部を前記支柱支持片にて支
    承する請求項1、2、3、4または5記載の壁パネル支
    持装置。
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