JP3543684B2 - 壁面パネル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空間の間仕切壁又は構造壁面に沿って設けて化粧壁を形成する壁面パネル装置に係わり、更に詳しくは立設した支柱にパネルを装着するとともに、該パネルの上動を規制してなる壁面パネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天井と床面にそれぞれ固定した天レールと地レール間に複数の支柱を立設し、該支柱を介して複数のパネルを取付け、該パネルの下部を前記支柱の下端部に取付けたパネル受具によって支持するとともに、隣接するパネルの上端部同士と支柱の上端部とを天連結具にて連結し、パネルの上動を規制してなる構造の壁面パネル装置は、本出願人の先願に係る特開平10−317550号公報にて開示されている。
【0003】
つまり、前述の壁面パネル装置は、前記支柱は支柱部の少なくとも前面に断面略T字形の保持部を有し且つ側面上部に装着孔を有し、前記パネルは両側縁に前記保持部に嵌合するU字溝部を設けた係合縁を有し且つ上部縁板の端部に係合孔を有し、前記天連結具は前記保持部を突設した支柱部の前面又は後面に接合する基板の中央部から下端へかけて前記保持部の首部を受け入れる開口部を形成するとともに、該基板の上端に外向きに押え板を形成し且つ該押え板の両端前縁に下向き係合爪を折曲形成し、更に前記基板の下端部両縁に後向きに前記支柱部の両側面に接合する規制板を直角に形成するとともに、各規制板に上方内方へ傾斜した戻止爪を形成したものであり、前記支柱の保持部の首部を天連結具の開口部に受け入れて、基板と両規制板とで支柱部を抱持するとともに、両下向き係合爪を隣接するパネルの係合孔に係入し且つパネルの上方縁板を押え板で押さえると同時に、各戻止爪が対応する装着孔に戻り止め状態で係合するものである。
【0004】
前記天連結具によって、隣接するパネルの上端部同士と支柱の上端部とを確実に連結してパネルに面外方向の引き離し力が作用しても該パネルが支柱から外れないようにすることができ、更にパネルの上動を規制して前記パネル受具による係合が外れることがないようにすることができるが、パネルの上部縁板の端部に係合孔を形成する必要があるため、該パネルの上下寸法は規定のものとならざるを得ない。しかし、施工現場では、天井面と床面の間隔は一定ではないため、その間隔にパネルを合致させるには、種々の上下寸法のパネルを用意しなければならず、コスト高となるばかりでなく、パネルの種類が増えると現場施工が煩雑になる。
【0005】
そこで、一定の上下寸法のパネルを用意し、現場施工の天井面と床面の間隔に合わせて該パネルの上部を切断することが考えられるが、前述の天連結具は、パネルの切断面に適用できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、現場施工の天井面と床面の間隔に合わせて上部を切断した該パネルを、隣接する支柱間に前面側からの嵌合作業のみで取付けるとともに、該パネルの上動を規制して装着することが可能な壁面パネル装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、天井と床面にそれぞれ固定した天レールと地レール間に複数の支柱を立設し、隣接する支柱間にパネルの両側部を前面側からの嵌合作業のみで取付けるとともに、該パネルの下部を前記支柱の下端部に取付けたパネル受具によって支持し、パネルの上端部を天押え具にて上動を規制してなる壁面パネル装置であって、前記支柱の上部又は支柱を前記天レールに保持するために設けた天固定部材のパネル装着面側に嵌合孔を形成し、前記天押え具は、本体部の背面の偏心位置に前記嵌合孔に抜け止め嵌合する突起を形成するとともに、本体部の周囲に複数の当止側面を形成し、前記突起の中心から各当止側面までの距離を互いに異なる寸法に設定し、何れか一つの当止側面でパネルの上端を当止してなる壁面パネル装置を構成した。
【0008】
ここで、前記天押え具は、本体部の正面視形状が四角形であり、該本体部の周囲に前記当止側面を四面形成したものであることが好ましい。また、前記天押え具の本体部の正面であって、前記突起の延長線上にドライバーの係合穴を形成してなるも好ましい。そして、前記嵌合孔は、前記支柱の上部又は前記天固定部材のパネル装着面側に二列で複数段に形成すれば、更に多様なパネルの上下寸法に対応できるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る壁面パネル装置の分解斜視図であり、図中符号1は天レール、2は地レール、3は支柱、4は横桟、5Aは下パネル、5Bは上パネルをそれぞれ示している。本実施形態では、パネルを下パネル5Aと上パネル5Bとに分割した構造のものを示したが、1枚物のパネルでも勿論構わないのである。
【0010】
本発明に係る壁面パネル装置は、天井と床面にそれぞれ天レール1と地レール2とを固定し、該天レール1と地レール2間に、複数の支柱3,…を立設するとともに、隣接する支柱3,3間に横桟4を取付けて両支柱3,3の間隔を一定に設定し、そして両支柱3,3の表裏両面側又は表面側に下パネル5Aと上パネル5Bを取付けて、室内空間に間仕切壁を構成したり、構造壁面に沿って形成して化粧壁を構成したりするものである。
【0011】
前記支柱3には、その下端にアジャスター部材6を嵌着するとともに、下パネル5Aの下部を支持するパネル受具7を固定し、その上端に天固定部材8を嵌着するとともに、上パネル5Bの上動を規制するための天押え具9を取付けている。また、隣接した支柱3,3間には、金属製のブラケット10と合成樹脂製の保持部材11とで前記横桟4を架設している。そして、下パネル5Aの両側上端部と上パネル5Bの両側下端部は、それぞれ嵌合構造によって互いに連結している。
【0012】
更に詳しく本発明に係る壁面パネル装置の各部材を以下に説明する。先ず、前記天レール1は、レール部材12と該レール部材12の少なくともパネル装着面側に沿って前面側から嵌着するカバー部材13とからなり、レール部材12に形成した下方へ向いた凹溝1A内に前記天固定部材8を受け入れて支柱3を立起状態に保持する。また、前記地レール2は、上方開放した断面コ字形の長尺部材で床面Fにネジ止め等の適宜な固定手段で固定するものあり、その上方へ向いた凹溝2Aに前記アジャスター部材6を受け入れて支柱3を立起状態に保持する。
【0013】
そして、本発明は、図2及び図3に示すように、前記支柱3の上部又は支柱3を前記天レール1に保持するために設けた天固定部材8のパネル装着面側に嵌合孔14を形成し、前記天押え具9は、本体部15の背面の偏心位置に前記嵌合孔14に抜け止め嵌合する突起16を形成するとともに、本体部15の周囲に複数の当止側面17,…を形成し、前記突起16の中心から各当止側面17,…までの距離を互いに異なる寸法に設定し、何れか一つの当止側面17でパネル5(上パネル5B)の上端を当止してなるものである。本実施形態では、前記嵌合孔14を天固定部材8に設けたが、前記支柱3の上部に直接設けても良いのである。
【0014】
更に具体的には、前記天押え具9は、本体部15の正面視形状が四角形であり、該本体部15の周囲に前記当止側面17を四面形成したものである。ここで、前記突起16の中心から各当止側面17,…までの距離を、短い順にD1、D2、D3、D4に設定し、それに対応する当止側面17を17A、17B、17C、17Dとして示している。
【0015】
また、前記天押え具9の本体部15の正面であって、前記突起16の延長線上にドライバーの係合穴18を形成し、当該天押え具9の突起16を前記嵌合孔14に嵌入する際に、係合穴18にドライバーの先端を係合した状態で、該ドライバーで押し込むのである。また、選択した当止側面17と上パネル5Bの上端との間に隙間がある場合には、ドライバーで天押え具9を回転させ、上パネル5Bの上端に他の当止側面17を密接させることも可能である。このように、前記天押え具9を用いれば、図4に示すように、4通りの上パネル5Bの上端高さ位置に対応できるのである。更に、図2及び図7に示すように、前記嵌合孔14は、前記天固定部材8のパネル装着面側に二列で複数段、本実施形態では3段に形成している。これにより、上下の嵌合孔14,14の間隔を、前記D1、D2、D3、D4と一致させない場合には、4×3(12)通りの組み合わせができ、更に多様なパネルの高さに対応できるのである。
【0016】
本実施形態では、前記下パネル5Aの上下寸法は規定のものを用い、上パネル5Bの上下寸法のものでも、また多少大き目のものを用意しておき、施工現場で上部を切断して使用するものでも良いのである。
【0017】
また、前記支柱3は、図1、図5、図7、図8及び図9に示すように、断面略正方形の中空の支柱部19を有し、該支柱部19の表裏両面の中央部に沿って断面略T字形の保持部20を一体形成したものである。ここで、前記保持部20は、支柱部19から突出した首部20Aと、該首部20Aの両側に突出した係合部20B,20Bとを有している。本実施形態では、前記支柱3はスチール板を折曲形成して作製したものを例示したが、アルミニウム製で押出し成形したものでも勿論構わない。
【0018】
また、前記下パネル5Aと上パネル5Bは、図1、図5、図7及び図11に示すように、上下寸法が異なる以外は同一の構造を有し、スチール板の周囲を内向きに折曲形成して作製し、表面板21の周囲に背面側へ縁板22を直角に折曲形成するとともに、両側部の縁板22,22の端縁を内方へ折曲し、その内縁を断面U字状に折返して弾性を有する係合縁23を形成し、更に前記表面板21の背面側にその周囲を余して石膏ボード24を接着した構造である。そして、前記係合縁23は、前記支柱3の係合部20Bに係合するU字溝部23Aと、該U字溝部23Aに連続して内方へ断面V字状に折り返した案内部23Bとを有している。また、前記下パネル5Aの係合縁23の下部と、それに連続する下縁板22,22の両端部及び両側の縁板22,22の一部を切り欠いて切欠部25を形成している。
【0019】
前記アジャスター部材6は、図1、図5及び図6に示すように、前記支柱3の支柱部19の下端部に嵌挿するアジャスター受具26と、該アジャスター受具26に螺合したアジャスターボルト27とからなり、前記アジャスター受具26の両側面の上部には、支柱部19の内面に密嵌状態で当接する一対の垂直な圧接片28,28を切起し形成するとともに、その下方に前記支柱部19の下端を当止する三角ダボ29を切起し形成している。
【0020】
前記天固定部材8は、図1、図7及び図14に示すように、前記支柱3の支柱部19の上端部に弾性状態で嵌挿する断面コ字形の部材であり、対向する前後両面に支柱部19の内面に圧接し、また天レール1の凹溝1Aの内面に圧接する凸部30を複数形成するとともに、上端には天レール1及び天井にネジ止めするための固定片31を折曲形成している。尚、この天固定部材8は、支柱3の上端部に嵌着しておき、該支柱3を立起状態となした後に、突き上げて上方へスライドさせて天レール1の凹溝1A内に当接させるものであるが、壁面パネル装置の端部に位置する支柱3に設けたものにあっては、前記固定片31,31を利用して天レール1及び天井にネジ止め固定する。また、前記天固定部材8の一側面に縦長の凹陥部32を形成し、その底部に沿ってスリット溝33を形成し、前記支柱部19の側面上部に形成した通孔34に挿通したネジ35を前記スリット溝33に螺合して支柱3に固定するようにしている。
【0021】
そして、前記支柱3を上下の天レール1と地レール2間に立設するには、以下のようにして行う。先ず、各アジャスター部材6を上下反転させて地レール2の凹溝2B内に載置し、各アジャスターボルト27を回転させてその上面のレベル出しを行う。それから、アジャスター部材6を上下反転させて所定の支柱3の支柱部19の下端部に嵌入し、該支柱部19の下端が三角ダボ29に当たるまで挿入し(図5及び図12参照)、また各支柱3の支柱部19の上端部には前述の天固定部材8を嵌着する。次に、支柱3を傾斜させた状態で、アジャスター部材6を地レール2の凹溝2A内に配し、それから支柱3を立起させて天固定部材8を天レール1の凹溝1B内に配する。そして、前記天固定部材8を天レール1に当接するまで上方へ突き上げて、支柱3を立起状態に保持する(図14参照)。この場合、前記支柱3の下端部における各首部20Aにスリット36,…を形成し、該スリット36内に地レール2の両垂直板2B,2Bを嵌挿する。
【0022】
このように略一定間隔に複数の支柱3,…を立設した後、隣接する支柱3,3間に前記横桟4を架設して、該支柱3,3の間隔を正確に一定に設定する。前記横桟4は、図1、図8〜図10に示すように、上面板37とその前後両縁から垂下した側面板38,38とからなる下方開放した断面コ字形の長尺部材であり、前記上面板37の両端部には嵌合孔39を形成するとともに、該嵌合孔39よりも中央寄りに配線用の開口40を形成している。
【0023】
また、前記ブラケット10は、水平な載置板41と垂直な支持板42とで正面視倒L字形に形成した部材であり、前記載置板41の基端部両側に上向き突片43,43を切起し形成するとともに、前記支持板42の下端部両側に横向き突片44,44を折曲形成し、更に前記載置板41の遊端側であって、略中央部に上向きに係合片45を切起し形成したものである。一方、前記上向き突片43,43及び横向き突片44,44を係合する前記支柱3の両側面に、4つの係止孔46,…を形成している。
【0024】
また、前記保持部材11は、合成樹脂製で一体成形したものであり、前記ブラケット10の載置板41に上方から外嵌する凹部47を下面側に形成するとともに、前記係合片45を嵌入する孔を中心部に有し且つ前記横桟4の嵌合孔39に抜け止め嵌合する嵌合突部48を突設し、更に支柱3の側面側に対面する前後端縁に沿って、該支柱3の側面に当接し且つ横桟4の側面板38,38の端縁に当接するスペーサー49をそれぞれ突設している。尚、前記嵌合突部48は、外周に前記横桟4の上面板37の嵌合孔39の上側孔縁に係止する三角形状の突部48Aを有するとともに、十文字状のスリット48Bを形成し、内外に弾力性を持たせている。
【0025】
そして、隣接する支柱3,3間に横桟4を架設するには、先ずブラケット10を傾斜させた状態で上向き突片43,43を支柱3の上側の係止孔46,46に挿入した後、該ブラケット10の載置板41が水平になるように上向き突片43を中心として回転させて横向き突片44,44を下方の係止孔46,46に挿入し、支持板42を支柱3の側面に当接する。この状態で、ブラケット10から手を離しても該ブラケット10は落下することはない。それから、前記保持部材11の凹部47を上方からブラケット10の載置板41に外嵌するとともに、嵌合突部48の内部に係合片45を挿入する。この状態で、保持部材11はブラケット10に対して前後左右に移動することはない。そして、前記横桟4を保持部材11に上方から載置して、前記嵌合孔39内に前記嵌合突部48を抜け止め嵌合するとともに、上面板37を保持部材11の上面に載置し且つ側面板38,38の端縁を保持部材11の両スペーサー49,49に当接して取付ける。この取付状態において、前記支柱3の側面と横桟4の端部間に前記保持部材11のスペーサー49,49が介在するのである。従って、支柱3と横桟4がスチール製で形成されていても、合成樹脂からなるスペーサー49がその間に介在しているので、壁面パネル装置に外圧が加わって支柱3と横桟4とに相対的に変位する力が作用しても、金属同士が擦れることがないので、金属音が発生しないのである。
【0026】
本発明に係る壁面パネル装置は、室内空間を間仕切る場合には、前述の如く立設した支柱3,…の表裏両面に下パネル5A,…と上パネル5B,…を装着して間仕切壁を形成するが、構造壁面に沿って設ける場合には、表面側にのみ下パネル5A,…と上パネル5B,…を装着すれば良く、その場合に端から支柱3と下パネル5Aとを順次組み立てていけば、支柱3,…の間隔は下パネル5Aによって規定されるので、支柱3,3間に横桟4を架設しなくても良い。
【0027】
次に、前記支柱3,…に下パネル5Aと上パネル5Bを装着する構造を説明する。前記下パネル5Aと上パネル5Bは、両側に形成した係合縁23,23のU字溝部23A,23Aを、両側に位置する支柱3,3の各保持部20,20の係合部20B,20Bに弾性的に嵌合するとともに、該下パネル5Aの下部を前記支柱3の下端部とアジャスター部材6に取付けた前記パネル受具7によって支持し、そして上パネル5Bの両側下端縁の内側に沿って下向きに係合片50を下パネル5Aの上端縁背面側に係止し、該上パネル5Bの上部を前記天押え具9によって上動を規制して装着するのである。
【0028】
具体的には、前記パネル受具7は、図5、図6、図11〜図13に示すように、前記支柱3の支柱部19の側面、即ち前記保持部20を突設していない面に接合する基板51の両側に、前記支柱3の下端部のスリット36,36に挿入する突片52,52を下部に直角に延設するとともに、その上方に前記支柱部19の前後面、即ち前記保持部20を突設した面に接合する折曲板53,53を直角に形成し、各折曲板53の上端に前記下パネル5Aの切欠部25の上端、即ち前記係合縁23の下端23Cを載置する水平な支持片54を折曲形成し且つ該支持片54の外側縁に逆J字形の弾片55を立ち上げ形成し、更に前記折曲板53の上部に前記支持片54を補強するための折曲片56を折曲形成したものである。
【0029】
そして、前記支柱3の支柱部19の下端部にアジャスター部材6のアジャスター受具26を嵌挿し、支柱部19の下端を三角ダボ29を当止した状態で、前記パネル受具7の基板51を支柱部19の側面に接合し且つ両折曲板53,53を支柱部19の前後面に接合した状態で、基板51の上部に設けた通孔57,57に挿通したネジ58,58を支柱部19に形成した螺孔59,59又は孔に螺合して固定する。
【0030】
それから、前記下パネル5Aを所定の装着位置よりも若干上方位置に、前記下パネル5Aの一側のU字溝部23Aを対応する支柱3の係合部20Bに斜め側方から係合した後、下パネル5Aの他側を対応する他の支柱3に押圧し、前記係合部20Bに案内部23Bを摺接して係合縁23を弾性変形させながら乗り越えさせて、U字溝部23Aを係合部20Bに係合する。そして、前記下パネル5Aを下方へスライド移動させて、前記係合縁23の下端23Cをパネル受具7の支持片54の上面で載支するとともに、前記弾片55を下パネル5Aの表面板21とU字溝部23Aとの間に嵌入して、ガタツキなく下パネル5Aの下部を支持するのである。
【0031】
また、上パネル5Bも下パネル5Aと同様に両支柱3,3に係合する。即ち、所定の装着位置よりも若干上方位置に、前記上パネル5Bの一側のU字溝部23Aを対応する支柱3の係合部20Bに斜め側方から係合した後、上パネル5Bの他側を対応する他の支柱3に押圧し、前記係合部20Bに案内部23Bを摺接して係合縁23を弾性変形させながら乗り越えさせて、U字溝部23Aを係合部20Bに係合する。そして、上パネル5Bを下方へスライド移動させて、下端の係合片50を下パネル5Aに係止する。
【0032】
このように、隣接する両支柱3,3間に取付けた上パネル5Bの上端部は、寸法調節のため切断することがあるが、その場合、上パネル5Bの切断縁が露出したままでは外観性に劣るため、本実施形態では前記天レール1を構成するカバー部材13で隠蔽している。
【0033】
前記レール部材12は、天井に固定する長尺部材であり、本実施形態ではアルミニウムの押出し成形した型材である。図14には、天井Sにレール部材12を取付けて支柱3の上部を付き合い状態で立設し、該支柱3の表裏両面に装着した上パネル5Bの上端部を、レール部材12に取付けたカバー部材13で隠蔽した状態を示している。
【0034】
更に詳しくは、前記レール部材12は、中央部に凹溝1Aを有し、その両側に前記嵌合溝60,60を側方へ開放した状態で形成し、各嵌合溝60内の両側面部に該溝に沿って係合突条61,62を形成したものであり、両係合突条61,62の内、前記凹溝1Aの底壁部63の略延長線上に設けたもの、つまりパネル5Bの端縁部から離れた方を第1係合突条61とし、もう一方を第2係合突条62としている。
【0035】
また、前記カバー部材13は、弾性復元性を有する素材、例えば合成樹脂製で形成し、前記パネル5Bの上端縁部を隠蔽する化粧板64部分が、二条の係合爪65,66が延びた方向に対して鋭角となして該パネル5B側に傾斜したものである。更に、前記カバー部材13の二条の係合爪65,66の内、前記パネル3から離れた方を第1係合爪65とし、もう一方を第2係合爪66としている。
【0036】
そして、前記カバー部材13を前面側から前記レール部材12の所定位置に取付ける際に、両係合爪65,66をレール部材12の嵌合溝60内に挿入すると、第1係合爪65が第1係合突条61を乗り越えて係止すると略同時に第2係合爪66が変形しながら第2係合突条62に係止するとともに、化粧板64が外側に湾曲してその先端部がパネル5Bの表面を押圧する。
【0037】
また、図15及び図16に示した実施形態は、壁面パネル装置の上部をガラスパネル67としたものである。このガラスパネル67は、前記天レール13に取付けた上部枠体68と隣接する両支柱3,3に取付けた側部枠体69,69及び図示しない中間枠体とで囲まれた空間内にそれぞれパッキン70,71,71によって弾性的に保持されている。ここで、前記上部枠体68は、その上部に前記レール部材12の凹溝1A内に嵌合する突部72を有するとともに、支柱3に装着状態の前記パネル5Aの表面と同一レベルの厚さの枠部73とを有し、該枠部73は前記カバー部材13で覆われている。また、前記レール部材12の凹溝1Aの開口部近傍には内向きに開口した係合溝74,74を有し、該係合溝74,74に前記突部72の前後面に突設したダボ75,75を係合して、当該上部枠体68はレール部材12に取付けてある。ここで、前記突部72は、レール部材12の凹溝1A内に嵌合する際に、上端部の薄肉部が弾性的に湾曲するようにしている。また、上部枠体68の下面には前記パッキン70を嵌着する溝76を形成してあり、また側部枠体69の内側面にも前記パッキン71を嵌着する溝77を形成してある。尚、前記側部枠体69は、支柱3の略半分を囲むように外嵌している。
【0038】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の壁面パネル装置は、支柱の上部又は支柱を天レールに保持するために設けた天固定部材のパネル装着面側に嵌合孔を形成し、天押え具は、本体部の背面の偏心位置に前記嵌合孔に抜け止め嵌合する突起を形成するとともに、本体部の周囲に複数の当止側面を形成し、前記突起の中心から各当止側面までの距離を互いに異なる寸法に設定し、何れか一つの当止側面でパネルの上端を当止してなるので、天井面と床面の間隔が一定ではなくても、その間隔に合わせて上部を切断した該パネルを、隣接する支柱間に前面側から取付けた状態で、天押え具でパネルの上動を確実に規制することができる。
【0039】
請求項2に係る発明は、天押え具を嵌合孔に嵌着する際に、その下面側に向く当止側面を選択することにより、4段階のパネルの高さに対応することができる。
【0040】
請求項3に係る発明は、天押え具の本体部に形成した係合穴に、ドライバーの先端を係合させた状態で突起を嵌合孔に嵌入することができるので、嵌着作業が極めて容易であるとともに、選択した当止側面とパネルの上端との間に隙間がある場合には、ドライバーで天押え具を回転させ、パネルの上端に他の当止側面を簡単に密接させることができる。
【0041】
請求項4に係る発明は、嵌合孔を支柱の上部又は天固定部材のパネル装着面側に二列で複数段に形成することにより、更に多様なパネルの高さに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面パネル装置の簡略分解斜視図である。
【図2】本発明の要部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る天押え具の正面図である。
【図4】本発明に係る天押え具を用いてパネルの上端を当止した状態の簡略正面図である。
【図5】壁面パネル装置の下部構造を示す部分分解斜視図である。
【図6】同じく組立状態の部分縦断面図である。
【図7】壁面パネル装置の上部構造を示す部分分解斜視図である。
【図8】支柱に横桟を連結する構造を示す部分分解斜視図である。
【図9】同じく支柱と横桟の連結状態を示す部分横断面図である。
【図10】同じく支柱と横桟の連結状態を示す部分縦断面図である。
【図11】パネル受具を用いて下パネルの下部を支持する構造を示す分解斜視図である。
【図12】同じく組立状態の壁面パネル装置の下部構造を示す部分縦断面図である。
【図13】同じく組立状態の壁面パネル装置の下部構造を示す部分横断面図である。
【図14】天押え具を用いて上パネルの上部を当止した組立状態を示す部分縦断面図である。
【図15】上部にガラスパネルを設けた実施形態を示す縦断面図である。
【図16】同じく横断面図である。
【符号の説明】
S 天井 F 床面
1 天レール 1A 凹溝
2 地レール 3 支柱
4 横桟 5 パネル
5A 下パネル 5B 上パネル
6 アジャスター部材 7 パネル受具
8 天固定部材 9天押え具
10 ブラケット 11 保持部材
12 レール部材 13 カバー部材
14 嵌合孔 15 本体部
16 突起 17 当止側面
18 係合穴 19 支柱部
20 保持部 21 表面板
22 縁板 23 係合縁
24 石膏ボード 25 切欠部
26 アジャスター受具 27 アジャスターボルト
28 圧接片 29 三角ダボ
30 凸部 31 固定片
32 凹陥部 33 スリット溝
34 通孔 35 ネジ
36 スリット 37 上面板
38 側面板 39 嵌合孔
40 開口 41 載置板
42 支持板 43 突片
45 係合片 45 係合片
46 係止孔 47 凹部
48 嵌合突部 49 スペーサー
50 係合片 51 基板
52 突片 53 折曲板
54 支持片 55 弾片
56 折曲片 57 通孔
58 ネジ 59 螺孔
60 嵌合溝 61 第1係合突条
62 第2係合突条 63 底壁部
64 化粧板 65 第1係合爪
66 第2係合爪 67 ガラスパネル
68 上部枠体 68 上部枠体
69 側部枠体 70 パッキン
71 パッキン 72 突部
73 枠部 76 溝
77 溝

Claims (4)

  1. 天井と床面にそれぞれ固定した天レールと地レール間に複数の支柱を立設し、隣接する支柱間にパネルの両側部を前面側からの嵌合作業のみで取付けるとともに、該パネルの下部を前記支柱の下端部に取付けたパネル受具によって支持し、パネルの上端部を天押え具にて上動を規制してなる壁面パネル装置であって、前記支柱の上部又は支柱を前記天レールに保持するために設けた天固定部材のパネル装着面側に嵌合孔を形成し、前記天押え具は、本体部の背面の偏心位置に前記嵌合孔に抜け止め嵌合する突起を形成するとともに、本体部の周囲に複数の当止側面を形成し、前記突起の中心から各当止側面までの距離を互いに異なる寸法に設定し、何れか一つの当止側面でパネルの上端を当止してなることを特徴とする壁面パネル装置。
  2. 前記天押え具は、本体部の正面視形状が四角形であり、該本体部の周囲に前記当止側面を四面形成したものである請求項1記載の壁面パネル装置。
  3. 前記天押え具の本体部の正面であって、前記突起の延長線上にドライバーの係合穴を形成してなる請求項1又は2記載の壁面パネル装置。
  4. 前記嵌合孔は、前記支柱の上部又は前記天固定部材のパネル装着面側に二列で複数段に形成してなる請求項1又は2又は3記載の壁面パネル装置。
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