JP3561616B2 - レベリング装置の作動油補給装置 - Google Patents

レベリング装置の作動油補給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブームの起伏作動に応じて作業台を揺動させ、作業台を水平に維持するレベリング装置に作動油を補給する作動油補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブームの起伏作動に応じて作業台を揺動させ、作業台を水平に維持するレベリング装置を有する作業装置には高所作業車がある。高所作業車は、車体上に設けられ起伏等の作動が自在なブームと、このブームの先端に上下に揺動自在に取り付けられた作業者搭乗用の作業台と、上記のようなレベリング装置とを有している。このような構成により、ブームを作動させて作業台を所望高所に移動し、作業台に搭乗した作業者により高所作業を行わせることができるとともに、ブームの起伏角度の如何に拘わらず作業台を常時水平に維持することができる。
【0003】
図5には、レベリング装置の構成を示している。図に示すレベリング装置は、車体とブームとの間に設けられブームの起伏作動により伸縮される下部レベリングシリンダ122と、ブームと作業台との間に設けられ伸縮作動して作業台を上下に揺動させる上部レベリングシリンダ123と、これら両レベリングシリンダ122,123を繋ぐ油路等とから構成される。
【0004】
これら両レベリングシリンダ122,123のボトム側油室122a,123a同士は、油路71(ボトム側油路)を介して繋がっており、ロッド側油室122b,123b同士は、油路72(ロッド側油路)を介して繋がっている。このため、ブームが起伏作動して下部レベリングシリンダ122が伸縮作動すると、この伸縮方向と反対方向に上部レベリングシリンダ123が伸縮作動し、ブームの起伏作動に応じその逆方向に作業台が揺動して常時水平に維持される。
【0005】
また、油路71,72には、パイロットチェックバルブ81,82が設けられており、この油路71,72を構成するホースが破裂などした場合でも、上部レベリングシリンダ123の各油室123a,123bからの作動油の流出を阻止して、作業台が急激に下方へ揺動して作業者が落下するといった事故を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上部レベリングシリンダ123のボトム側油室123aからの作動油の流出がパイロットチェックバルブ81により規制されることにより、レベリングの追従遅れが生じるという問題がある。すなわち、作業台の自重や作業台に搭乗した作業者、作業台上の荷の重量により、通常、上部レベリングシリンダ123には圧縮方向に力が作用している。この状態においては、そのボトム側油室123aおよび油路71におけるこのボトム側油室123aとパイロットチェックバルブ81との間71b内の圧力が高圧に維持され、パイロットチェックバルブ81の開弁圧が高くなる。
【0007】
このため、このような状態からブームを起仰作動させた場合、下部レベリングシリンダ122の伸長作動に伴って上部レベリングシリンダ123が縮小作動するとき、パイロットチェックバルブ81を開かせるのに高いパイロット圧が必要となる。このため、ロッド側油路72内の油圧が十分に上昇していない場合等には、ロッド側油路内の油圧がパイロット圧となるまで昇圧されるのに時間がかかり、パイロットチェックバルブ81が開くのに時間がかかる。このため、下部レベリングシリンダ122の作動に対して上部レベリングシリンダ123の作動が遅れる、すなわちレベリングの追従遅れが生じる。
【0008】
このような問題に対し、ロッド側油路72内に作動油を補給してロッド側油路72内を十分に作動油で満たし、下部レベリングシリンダ122の伸長作動に遅れることなくパイロットチェックバルブ81が開くようにするという手段が考えられる。しかし、このようにロッド側油路72内に作動油を補給する場合、その補給用油路内にはロッド側油路72内の作動油の流出を規制するチェックバルブを設ける必要があるが、補給操作時間が短いと、チェックバルブが開いてロッド側油路72内の作動油が流出するだけで作動油補給が実質的に開始される前にチェックバルブが閉じてしまいロッド側油路72内に作動油が補給されないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、補給操作時間に拘わらず確実に作動油を補給することのできる作動油補給装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の作動油補給装置は、基台上に起伏自在に配設されたブームとこのブームの先端に上下に揺動自在に取り付けられた作業台との間に配設され、ブームに対して作業台を揺動作動させる上部レベリングシリンダと、ブームの起伏作動に応じて伸縮する下部レベリングシリンダと、上部レベリングシリンダのボトム側油室と下部レベリングシリンダのボトム側油室とを繋ぐボトム側油路と、上部レベリングシリンダのロッド側油室と下部レベリングシリンダのロッド側油室とを繋ぐロッド側油路と、ボトム側油路上に設けられ、ロッド側油路内の油圧が開弁圧より低いときは上部レベリングシリンダのボトム側油室からの作動油の流出を規制し、ロッド側油路内の油圧が開弁圧に達したときは流出を許可するカウンタバランスバルブとからなり、ブームの起伏作動に応じて作業台を水平に維持するレベリング装置に油圧を補給するものであり、補給用油路と、作動油供給手段と、補給操作を行う操作手段と、作動制御手段とから構成される。
【0011】
補給用油路は、ロッド側油路に繋がれるとともにロッド側油路からの作動油の流出を規制するチェックバルブが設けられてなり、操作手段は補給操作を行うための操作信号を出力し、作動制御手段は操作信号の入力に応じて作動油供給手段の作動を制御するための作動信号を作動油供給手段に出力し、作動油供給手段は、補給用油路を介してロッド側油路へ作動油を供給する。作動制御手段は、少なくとも操作信号の入力時間と同じ時間の作動信号を出力し、操作信号の入力が入力開始から所定時間以下のときには作動信号を所定時間経過まで出力して作動油供給手段によるロッド側油路への作動油供給を所定時間だけ行わせる。
【0012】
このような構成によれば、作動油供給手段によりロッド側油路に作動油を供給してロッド側油路内を十分に作動油で満たせば、作業台の荷重によりカウンタバランスバルブの開弁圧が高くなっていても、ブームを起仰作動させる場合に、ロッド側油路内の油圧が上記開弁圧まで昇圧されてカウンタバランスバルブが開くまで時間がかからなくなり、レベリングの追従遅れが解消される。
【0013】
ここで、作動油供給手段によりロッド側油路に作動油を供給する際、作動油供給手段によるロッド側油路への作動油供給時間が短いと、チェックバルブが開いてロッド側油路内の作動油が流出するだけで作動油供給が実質的に開始される前にチェックバルブが閉じてしまいロッド側油路に作動油を補給することができないが、操作手段による補給操作時間が所定時間以下のときには、作動油供給手段によるロッド側油路への作動油供給が所定時間だけ行われる(すなわち、所定時間だけチェックバルブが開放される)ので、確実に作動油を補給することができる。このことから分かるように所定時間とは、チェックバルブを開いて油の初期流出があっても、それに続いて一定量以上の作動油補給を行えるだけチェックバルブを開放させておくだけの時間である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照して説明する。図2には、本発明のレベリング装置の補給装置を有する高所作業車10の構成を示している。この高所作業車10は、車体11上に旋回モータ(図示せず)により旋回作動自在な旋回台12を有しており、この旋回台12には、ブーム13が起伏自在に取り付けられている。ブーム13は、基端ブーム13a、中間ブーム13b、先端ブーム13cからなり、これら3段のブームは入れ子式に伸縮自在に構成されている。
【0015】
このブーム13は、内部に配設された伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮作動により伸縮作動し、旋回台12と基端ブーム13aとの間に配設された起伏シリンダ21の伸縮作動により起伏作動するようになっている。先端ブーム13cの先端には、支持部材15を介して垂直ポスト16が左右に揺動自在に取り付けられており、垂直ポスト16には、作業者搭乗用の作業台14が首振り(水平旋回)自在に取り付けられている。
【0016】
この作業台14上には上部操作装置17が、車体11側には下部操作装置18がそれぞれ設けられており、これら操作装置17,18の操作により旋回モータ、起伏シリンダ21、伸縮シリンダへの作動油の給排が制御され、ブーム13の旋回、起伏、伸縮作動が制御されるようになっている。これにより、上部操作装置17または下部操作装置18を操作してブーム13の作動制御を行い、作業台14を所望高所に移動して作業台14に搭乗した作業者により高所作業を行わせることができるようになっている。
【0017】
ここで、この旋回モータ、起伏シリンダ21、伸縮シリンダへの作動油の給排制御は、操作バルブ30(図1参照)により行われるようになっている。操作バルブ30は、旋回モータへの作動油の給排制御を行う旋回制御バルブ、起伏シリンダ21への作動油の給排制御を行う起伏制御バルブ、伸縮シリンダへの作動油の給排制御を行う伸縮制御バルブからなり、各バルブは独立して作動するようになっている。ポンプPからの作動油は作動油供給ライン31を介して各バルブに供給され、各アクチュエータからの排出油は油路37に排出される。また、操作バルブ30の非作動時においては、作動油供給ライン31が油路37に繋がるようになっており、油路37が供給用油路として用いられる。
【0018】
なお、図1においては、操作バルブ30の内部構成については図示せず、アクチュエータについては起伏シリンダ21のみを示している。起伏シリンダ21のボトム側油室21aは、油路41を介して操作バルブ30(起伏制御バルブ)の一方のポートに繋がっており、ロッド側油室21bは、油路42を介して他方のポートに繋がっている。
【0019】
ところで、作業台14は作業者が搭乗するため、ブーム13の起伏角度の如何に拘わらず常時水平に維持する必要がある。このため、高所作業車1には、このような作業台14を常時水平に維持するレベリング装置が設けられており、作業台14に搭乗した作業者が安定して作業を行えるようになっている。
【0020】
このレベリング装置は、旋回台12とブーム13との間に設けられブーム13の起伏作動により伸縮される下部レベリングシリンダ22(図2参照)と、ブーム13と支持部材15との間に設けられ、伸縮作動して垂直ポスト16を左右に揺動させ、作業台14上下に揺動させてその姿勢を変化させる上部レベリングシリンダ23(図2参照)と、これら両レベリングシリンダ22,23を繋ぐ油路等とから構成される。
【0021】
図1に示すように、両レベリングシリンダ22,23のボトム側油室同士22a,23aは、油路51a,51b(ボトム側油路)およびこれらの間に設けられたダブルカウンタバランスバルブ53の一方のカウンタバランスバルブ53aを介して繋がっている。ロッド側油室同士22b,23bは、油路52a,52b(ロッド側油路)およびこれらの間に設けられたダブルカウンタバランスバルブ53の他方のカウンタバランスバルブ53bを介して繋がっている。
【0022】
ダブルカウンタバランスバルブ53において、上部レベリングシリンダ23のボトム側油室23aに繋がるバルブ53aは、油路52a内の油圧が開弁圧より低いときは油路51bから油路51aへの作動油の流出を規制し、油路52a内の油圧が開弁圧に達したときは流出を許可する。ロッド側油室23bに繋がるバルブ53bは、油路51a内の油圧が開弁圧より低いときは油路52bから油路52aへの作動油の流出を規制し、油路51a内の油圧が開弁圧に達したときは流出を許可する。
【0023】
このような構成によれば、ブーム13を起仰作動させる場合、上部操作装置17または下部操作装置18の起伏操作レバーを起仰操作すると、起仰操作信号がコントローラ(図示せず)に入力され、コントローラから操作バルブ30(起伏制御バルブ)に作動信号が出力され、操作バルブ30(起伏制御バルブ)が作動する。
【0024】
これにより、作動油供給ライン31、操作バルブ30、油路41を介して起伏シリンダ21のボトム側油室21aに作動油が供給されるとともに、ロッド側油室21b内の作動油が、油路42、操作バルブ30、油路37を介して排出される(図1参照)。このため、起伏シリンダ21が伸長作動し、ブーム13が起仰作動する(図2参照)。
【0025】
ブーム13が起仰作動するのに伴い、下部レベリングシリンダ22が伸長し、下部レベリングシリンダ22のロッド側油室22b内の作動油が油路52a,52bを介して上部レベリングシリンダ23のロッド側油室23bに流入する。同時に、油路52a内の油圧によりバルブ53aが開き、ボトム側油室23a内の作動油が流出して上部レベリングシリンダ23が縮小作動する。そして、この流出した作動油は、油路51b、バルブ53a、油路51aを介して下部レベリングシリンダ22のボトム側油室22aに流入する。これにより、下部レベリングシリンダ22の伸縮方向と反対方向に上部レベリングシリンダ23が伸縮作動し、ブームの起仰作動に応じその逆方向に作業台14が揺動して常時水平に維持される。
【0026】
一方、ブーム13を倒伏作動させる場合、操作装置17,18の起伏操作レバーを倒伏操作すると、油路42を介して起伏シリンダ21のロッド側油室21bに作動油が供給されるとともにボトム側油室21a内の作動油が油路41を介して流出し、起伏シリンダ21が縮小作動してブーム13が倒伏作動する。
【0027】
これに伴い、下部レベリングシリンダ22が縮小し、下部レベリングシリンダ22のボトム側油室22a内の作動油が油路51a,51bを介して上部レベリングシリンダ23のボトム側油室23aに流入する。同時に油路51a内の油圧によりバルブ53bが開き、ロッド側油室23b内の作動油が流出して下部レベリングシリンダ22のロッド側油室22bに流入する。これにより、ブームの倒伏作動に応じその逆方向に作業台14が揺動して常時水平に維持される。
【0028】
ところで、油路52aは、その内部の作動油の容積が温度低下により減少することがある。また、油路51a,52aへ作動油を給排して上部レベリングシリンダのレベリング調整が行えるように構成される場合には、このレベリング調整により作動油が流出することによっても油路52a内部の作動油の容積が減少することがある。ロッド側油路52aを構成するホースはある程度の弾性を有していることから、このように内部の作動油の容積が減少した場合、油路52a内の油圧が昇圧されるのに時間がかかる。
【0029】
このため、このように油路52a内部の作動油の容積が減少していると、図2に示すように、作業台14の自重や、作業台14に搭乗した作業者、作業台14上の荷の重量により、上部レベリングシリンダ23に圧縮方向に力が作用し、上部レベリングシリンダ23のボトム側油室23aおよび油路51b(図1参照)内の油圧が高圧に維持され、バルブ53aの開弁圧が高くなっている場合に、ブーム13を起仰作動させるときに、バルブ53aが開くのに時間がかかり、下部レベリングシリンダ22の作動に対して上部レベリングシリンダ23の作動が遅れ、レベリングの追従遅れが生じることになる。
【0030】
そこで、図示のレベリング装置には、本発明の作動油補給装置が設けられており、レベリングの追従遅れが生じた場合に、油路52a内に作動油を補給してレベリングの追従遅れを解消することができるようになっている。このため、油路52aには、油路(補給用油路)34の一端が繋がっており、この油路34の他端は、レベリング補給用切換バルブ(以下、補給用バルブという)60の一方のポートに繋がっている。
【0031】
この油路34には、油路52aからの作動油の流出を防止するため、チェックバルブ61が設けられている。また、このチェックバルブ61と補給用バルブ60との間には、バルブ61が設けられている。このバルブ61は、油路34に供給される作動油の油圧が所定圧以上になるように設けられたものであり、供給された作動油が所定圧に達すると開き、この油圧が所定圧より低いときは閉じるようになっている。
【0032】
補給用バルブ60の他方のポートには、作業台14側まで延びる油路35が繋がっている。ここで、補給用バルブ60は、2位置タイプの電磁切換弁であり、そのソレノイドが非励磁のときは左動位置に位置して油路34を第2排出ライン33に繋げ、油路35を油路37に繋げる。ソレノイドが励磁されたときは、右動位置に位置して油路34を油路37に繋げ、油路35を第2排出ライン33に繋げる。
【0033】
この補給用バルブ60は、補給スイッチ(操作手段)19からの操作信号に基づきタイマ(作動制御手段)20から出力された作動信号によりソレノイドが励磁して右動するようになっている(図1参照)。補給スイッチ19は、例えば中立復帰型のスイッチからなり、操作に応じて操作信号を出力するように構成されており、下部操作装置18近傍に設けられている。
【0034】
タイマ20には補給スイッチ19から出力された操作信号が入力されるようになっており、タイマ20は、基本的には、入力された操作信号に応じて補給用バルブ60のソレノイドに作動信号を出力する。すなわち、操作信号が入力が開始されると同時に作動信号の出力を開始し、操作信号の入力が終了すると同時に作動信号の出力を終了して、操作信号の入力時間と同じ時間だけ作動信号を出力する。
【0035】
但し、操作信号の入力が入力開始から所定時間経過する前に終了した場合には、終了した後も引き続き作動信号を出力し続け、作動信号の出力開始から所定時間経過した後に作動信号の出力を終了する。この所定時間は、油路34を介して油路52aに作動油を補給する際に、チェックバルブ62が開いて油の初期流出があっても、それに続いて一定量以上の作動油補給を行えるだけチェックバルブ62を開放させておくだけの時間であり、具体的には、例えば1秒以上の所定時間が設定される。なお、このタイマ20は、電気回路を用いてハード的に構成しても、コントローラの一機能としてソフト的に構成してもよい。
【0036】
このような構成によれば、補給スイッチ19を操作すると、タイマ20から補給用バルブ60に作動信号が出力されて補給用バルブ60が右動し、油路31、油路37、補給用バルブ60、油路34を介して油路52aに作動油が供給される。そして、油路52a内を構成するホースが弾性変形しなくなる程度にまで作動油が十分に供給されれば、この油圧補給後にブーム13を起仰作動させた場合、下部レベリングシリンダ22の伸長作動により速やかに油路52a内の油圧が昇圧されてバルブ53aが開くことになり(図1参照)、レベリングの追従遅れが解消される。
【0037】
ここで、油路52aへ作動油を供給するときにチェックバルブ61が開く際、開いた瞬間には、チェックバルブ61と油路52aとの間の油路34内の作動油が流出し、一瞬(1/10秒程度)このチェックバルブ61と油路52aとの間の油路34内の油圧が低下し、油路52a内の油圧が低下する。しかし、本発明の作動油補給装置では、操作時間が所定時間以内であった場合には、所定時間、補給用バルブ60に作動信号が出力されるため、作動油供給時間がこのように短い時間となることがないので、確実に油路52aに作動油を供給することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明の作動油補給装置によれば、操作手段による補給操作時間が所定時間以下のときには、作動油供給手段によるロッド側油路への作動油供給が所定時間だけ行われるので、補給操作時間が短すぎて、補給用油路内のチェックバルブが開いてロッド側油路内の作動油が流出するだけで作動油補給が実質的に開始される前にチェックバルブが閉じてしまいロッド側油路内に作動油が供給されないといった事態を生じさせることがなく、ロッド側油路に確実に作動油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベリング装置の作動油補給装置の構成を示す油圧回路図である。
【図2】本発明のレベリング装置の作動油補給装置を備える高所作業車10の構成を示す側面図である。
【図3】従来のレベリング装置の構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
13 ブーム
14 作業台
19 補給スイッチ(操作手段)
20 タイマ(作動制御手段)
22 下部レベリングシリンダ
23 上部レベリングシリンダ
34 油路(補給用油路)
51a,51b ボトム側油路
52a,52b ロッド側油路
53 ダブルカウンタバランスバルブ
60 レベリング補給用切換バルブ
61 チェックバルブ

Claims (2)

  1. 基台上に起伏自在に配設されたブームとこのブームの先端に上下に揺動自在に取り付けられた作業台との間に配設され、前記ブームに対して前記作業台を揺動作動させる上部レベリングシリンダと、前記ブームの起伏作動に応じて伸縮する下部レベリングシリンダと、前記上部レベリングシリンダのボトム側油室と前記下部レベリングシリンダのボトム側油室とを繋ぐボトム側油路と、前記上部レベリングシリンダのロッド側油室と前記下部レベリングシリンダのロッド側油室とを繋ぐロッド側油路と、前記ボトム側油路上に設けられ、前記ロッド側油路内の油圧が開弁圧より低いときは前記上部レベリングシリンダのボトム側油室からの作動油の流出を規制し、前記ロッド側油路内の油圧が開弁圧に達したときは前記流出を許可するカウンタバランスバルブとからなり、前記ブームの起伏作動に応じて前記作業台を水平に維持するレベリング装置の作動油補給装置であって、
    前記ロッド側油路に繋がれるとともに前記ロッド側油路からの作動油の流出を規制するチェックバルブが設けられてなる補給用油路と、
    該補給用油路を介して前記ロッド側油路へ作動油を供給する作動油供給手段と、
    補給操作を行うための操作信号を出力する操作手段と、
    該操作手段からの操作信号の入力に応じて前記作動油供給手段の作動を制御するための作動信号を前記作動油供給手段に出力する作動制御手段とからなり、
    該作動制御手段は、少なくとも前記操作信号の入力時間と同じ時間の前記作動信号を出力し、前記操作信号の入力が入力開始から所定時間以下のときには前記作動信号を該所定時間経過まで出力して作動油供給手段による前記ロッド側油路への作動油供給を前記所定時間だけ行わせることを特徴とするレベリング装置の作動油補給装置。
  2. 前記作業台の荷重により前記上部レベリングシリンダに圧縮方向に力が作用し、前記上部レベリングシリンダのボトム側油室と前記カウンタバランスバルブとの間の前記ボトム側油路内に油圧がたっていることを特徴とする請求項1に記載のレベリング装置の作動油補給装置。
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