JP3167617B2 - 流体圧制御装置 - Google Patents

流体圧制御装置

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JP3167617B2
JP3167617B2 JP07975396A JP7975396A JP3167617B2 JP 3167617 B2 JP3167617 B2 JP 3167617B2 JP 07975396 A JP07975396 A JP 07975396A JP 7975396 A JP7975396 A JP 7975396A JP 3167617 B2 JP3167617 B2 JP 3167617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧アクチュエ
ータに対して作動流体を給排させる流体圧回路に取り付
けられる流体圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油等の作動流体は作業装置を作動させる
力の伝達媒体として多く利用されている。例えば、高所
作業車やクレーン車に取り付けられるブームは、油圧に
より作動するアクチュエータ(油圧シリンダ)により起
伏等の駆動がなされる。油圧シリンダ(複動式のもの)
のボトム側油室およびロッド側油室には、油圧ポンプ、
タンクおよび切り換えバルブ等から構成される給排手段
から各油室に対して作動油を給排する第1および第2油
圧ラインがそれぞれ接続される。
【0003】例えば、ボトム側油室に接続された第1油
圧ラインを介してボトム側油室に作動油を供給するとと
もに、ロッド側油室に接続された第2油圧ラインを介し
てロッド側油室から作動油を排出させれば油圧シリンダ
は伸長作動し、ブームを起仰させる。逆に、第2油圧ラ
インを介してロッド側油室に作動油を供給するととも
に、第1油圧ラインを介してボトム側油室から作動油を
排出させれば油圧シリンダは縮小作動し、ブームを倒伏
させる。
【0004】ところで、図2に示すような高所作業車1
においても、ブーム12の起伏シリンダ13のボトム側
油室には第1油圧ラインが繋がれ、ロッド側油室には第
2油圧ラインが繋がれている。このような高所作業車1
においては、ブーム12の起伏角度の変化により、起伏
シリンダ13の伸縮作動を停止させたときに起伏シリン
ダ13に作用する力の方向(引張もしくは圧縮方向)が
変わる。
【0005】このため、第1,第2油圧ラインにはそれ
ぞれカウンタバランスバルブ(背圧保持弁)が取り付け
られる。このカウンタバランスバルブは、スプールが閉
位置に位置することによって各油圧ラインにおける作動
流体の流れを阻止する一方、スプールが開位置に移動し
て各油圧ラインにおける作動油の給排手段へ向かう作動
油の流れを許容するシーケンスバルブと、このシーケン
スバルブを迂回して各々の油圧ラインに接続されたバイ
パス油圧ラインにおける起伏シリンダ13へ向かう作動
油の流れは許容するが給排手段へ向かう作動油の流れは
阻止するチェックバルブとから構成される。なお、シー
ケンスバルブのスプールは、他方の油圧ラインから取り
出した所定圧以上のパイロット圧を受けたときに限り開
位置に移動する。
【0006】このようなカウンタバランスバルブによれ
ば、例えば、図2に鎖線で示すような起伏状態(起伏シ
リンダ13に圧縮方向の力が作用した状態)に保持する
ため油圧シリンダの伸長作動を途中で停止させておきた
いときは、第2の油圧ライン内の油圧を所定圧より低い
圧力(例えば、大気圧)にして、閉状態になったシーケ
ンスバルブおよびチェックバルブによってボトム側油室
からの作動油の排出を阻止すればよい。これにより、圧
縮されて圧力が高くなったボトム側油室内の作動油は、
ブームの荷重を支えることができる。
【0007】ここで、シーケンスバルブにおいてはバル
ブボディにシートが配設されているため、スプールが完
全に閉位置に位置した場合にはこのシート面で作動油の
流れは完全に遮断される。しかしながら、作動油中に含
まれるゴミ等がシート面に詰まってスプールが完全に閉
位置に位置しなくなると、作動油が給排手段に向かって
漏れ、起伏シリンダ13が自然縮小作動してしまう。逆
に、図2において実線で示すような起伏状態(起伏シリ
ンダ13に引っ張り方向の力が作用した状態)では、前
記と同様の理由により左側に倒伏する方向に起伏シリン
ダ13が自然伸長作動してしまう。
【0008】ここで、油圧シリンダの伸縮作動停止時に
シリンダを圧縮する方向にのみ力が作用する(ボトム側
油室に繋がれた第1流体ラインにのみ背圧が作用する)
ように構成されている流体圧回路においては、上記のよ
うな速い速度での自然伸縮作動を生じないようにするた
めに二重の安全機能を有する流体圧制御装置が設けられ
たものがある。
【0009】この流体圧制御装置は、第1流体圧ライン
において第2流体圧ラインから第1パイロット圧を受け
たときに限り第1流体圧ラインにおける流体の給排手段
へ向かう作動油の流れを許容するシーケンスバルブと、
バイパス流体圧ラインにおけるシリンダへ向かう作動流
体の流れは許容するが給排手段へ向かう作動油の流れを
阻止する第1チェックバルブとから構成されるカウンタ
バランスバルブに加えて、第2のチェックバルブを有し
て構成している。
【0010】第2チェックバルブは、第1流体圧ライン
におけるカウンタバランスバルブよりも給排手段側に取
り付けられ、第1流体圧ラインにおけるシリンダへ向か
う作動油の流れを許容し、第2流体圧ラインから第2パ
イロット圧を受けたときに限り第1流体圧ラインにおけ
る給排手段へ向かう作動油の流れを許容する。
【0011】このような流体圧制御装置では、第1流体
圧ラインを介してアクチュエータに作動油を供給すると
きは、第2チェックバルブおよび第1チェックバルブの
双方がこの作動油の流れを許容するため、スムーズにア
クチュエータを作動させることができる。そして、第1
流体圧ラインからの作動油の供給を停止した後において
シーケンスバルブから作動油が排出方向に漏れ出ても、
この漏れた作動油自体によって第2チェックバルブのポ
ペット(スプール)がバルブボディのシート面に押し付
けられ、第1流体圧ラインが完全に閉塞される。このた
め、第2チェックバルブから先への作動油漏れはなく、
アクチュエータが自然に動いてしまうことはない。
【0012】そこで、起伏シリンダ13の作動制御を行
う流体圧回路においても、上記のような二重の安全機能
を有する油圧制御装置を設けることが考えられる。すな
わち、第1流体圧ラインのみならず第2流体圧ラインに
も、第1チェックバルブに相当する第3チェックバルブ
を設たカウンタバランスバルブ(第2カウンタバランス
バルブ)を設けるとともに、第2チェックバルブに相当
する第4チェックバルブも設けるように構成することが
考えられる。
【0013】このとき、第1流体圧ラインに設けられた
第2チェックバルブのパイロット圧を、第2流体圧ライ
ンにおいて第4チェックバルブよりも給排手段側から取
るようにするとともに、第2流体圧ラインに設けられた
第4チェックバルブのパイロット圧を、第1流体圧ライ
ンにおいて第2チェックバルブよりも給排手段側から取
るようにし、第1流体圧ラインに配設された第1シーケ
ンスバルブを作動させるための第1パイロット圧は、第
2流体圧ラインにおける第2カウンタバランスバルブと
第4チェックバルブとの間から取るようにするととも
に、第2流体圧ラインに配設された第2シーケンスバル
ブを作動させるための第3パイロット圧は、第1流体圧
ラインにおける第1カウンタバランスバルブと第2チェ
ックバルブとの間から取るようにしたとする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような構成とする
と、例えば、第2チェックバルブが第1カウンタバラン
スバルブよりも先に閉じた場合、第2チェックバルブと
第1カウンタバランスバルブとの間の圧力がシリンダの
保持圧と等しくなるため、第2カウンタバランスバルブ
は開いたままになってしまう。また、第4チェックバル
ブが第2カウンタバランスバルブよりも先に閉じると第
1カウンタバランスバルブが開いたままになってしま
い、二重の安全機能が発揮されなくなるという問題があ
る。
【0015】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、流体圧アクチュエータの作動を確実に停止
させておくことができる流体圧制御装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流体圧制御装置は、各流体圧ラインにお
いてアクチュエータへ向かう作動流体の流れを阻止する
とともに、他方の流体圧ラインから第1パイロット圧も
しくは第2パイロット圧を受けたときに限り当該流体圧
ラインにおける給排手段へ向かう作動流体の流れを許容
するシーケンスバルブと、各バイパス流体圧ラインにお
けるアクチュエータへ向かう作動油の流れは許容するが
給排手段へ向かう作動流体の流れは阻止する第1もしく
は第3チェックバルブとから構成される第1および第2
カウンタバランスバルブに加えて、第2および第4のチ
ェックバルブを有して構成される。
【0017】これら第2および第4チェックバルブは、
各流体圧ラインにおける各カウンタバランスバルブより
も給排手段側に取り付けられ、当該流体圧ラインにおい
てアクチュエータへ向かう作動流体の流れを許容し、他
の流体圧ラインから第2もしくは第4パイロット圧を受
けたときに限り当該流体圧ラインにおける給排手段へ向
かう作動流体の流れを許容する。そして、第1および第
2パイロット圧は第2流体圧ラインにおける第4チェッ
クバルブよりも給排手段側から取り出し、第3および第
4パイロット圧は第1流体圧ラインにおける第2チェッ
クバルブよりも給排手段側から取り出す。
【0018】このような流体圧制御装置では、各流体圧
ラインを介してアクチュエータに作動油を供給するとき
は、第2もしくは第4チェックバルブと第1もしくは第
3チェックバルブとの双方がこの作動油の流れを許容す
るため、スムーズにアクチュエータを作動させることが
できる。そして、シーケンスバルブおよび第2,第4チ
ェックバルブのパイロット圧は、同じ油圧ラインにおけ
る給排手段側から取っているため、給排手段からの作動
流体の供給を停止した後においては、シーケンスバルブ
および第2,第4チェックバルブは給排手段に向う作動
流体の流れを阻止する方向に必ず作動する。
【0019】このため、シーケンスバルブから作動流体
が給排手段に向かって漏れ出たとしてもその量は少量で
あり、また、この漏れた作動流体自体によって第2もし
くは第4チェックバルブのポペットがバルブボディのシ
ート面に押し付けられ、流体圧ラインが完全に閉塞され
る。このため、第2,第4チェックバルブから先への作
動流体の漏れはなく、アクチュエータが自然に動いてし
まうことはない。したがって、アクチュエータがブーム
の起伏シリンダである場合には、ブームの自然起伏を確
実に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明
に係る流体圧制御装置を備えた高所作業車について、図
2を参照しながら説明する。この高所作業車1は、車体
2の上に旋回自在に旋回台11を有し、旋回台11に起
伏自在に屈伸ブーム10が取り付けられている。屈伸ブ
ーム10は、ロアブーム12とアッパブーム15とから
構成されている。
【0021】ロアブーム12は、起伏シリンダ13によ
り車体2に対して起伏自在に構成され、アッパブーム1
5は屈伸シリンダ16によりロアブーム12に対して起
伏自在に構成されている。なお、ロアブーム12は基端
ロアブーム部材12aおよび先端ロアブーム部材12b
によってテレスコピックに(入れ子式に)構成されてお
り、内蔵の伸縮シリンダ14により伸縮自在である。
【0022】ロアブーム12の先端には屈折ピン19を
介して起伏自在にアッパブーム15が取り付けられてい
る。アッパブーム15は伸縮作動が自在に構成されると
ともに、先端に作業台18を取り付けて構成されてい
る。作業台18は、作業者が搭乗可能に形成されてお
り、アッパブーム15の先端にレベリング機構(図示せ
ず)を介して取り付けられることにより、屈伸ブーム1
0の作動の如何に拘らず常時水平に保持される。また、
ロアブーム12は起伏シリンダ13により車体2に対し
て起伏自在に構成され、アッパブーム15は屈伸シリン
ダ16によりロアブーム12に対して起伏自在に構成さ
れている。
【0023】高所作業を行う時には、作業台18に搭乗
した作業者が操作レバーの操作を行い、旋回台11の旋
回制御、ロアブーム12の起伏および伸縮制御、アッパ
ブーム15の起伏および伸縮制御を行って屈伸ブーム1
0を作動させ、作業台18を高所における任意の作業位
置に移動させることができる。
【0024】このときのロアブーム12とアッパブーム
15の起伏および伸縮制御は油圧シリンダや油圧モータ
などの油圧アクチュエータ(流体圧アクチュエータ)の
作動を制御することによりなされる。油圧アクチュエー
タは、車体2に備えられた油圧ポンプ(図示せず)から
供給される作動油を、作動制御バルブによって給排制御
することにより作動が制御されるようになっている。こ
の作動制御バルブの作動制御は操作レバー等の操作に基
づいてなされる。
【0025】ここで、図1を加えて起伏シリンダ13に
対する油圧の供給制御を行う油圧回路20を説明する。
この油圧回路20は、起伏シリンダ13のボトム側油室
13aにつながる第1油圧ラインL1と、起伏シリンダ
13のロッド側油室13bにつながる第2油圧ラインL
2と、これら油圧ラインL1,L2を油圧ポンプP又は
オイルタンクT選択的に接続させる切換バルブ23とを
有して構成される。なお、油圧ポンプP、オイルタンク
Tおよび切換バルブ23が請求の範囲に記載の作動流体
給排手段を構成する。
【0026】この油圧回路20では、切換バルブ23を
中立位置から切換えて第1油圧ラインL1を油圧ポンプ
Pに接続するとともに第2油圧ラインP2をオイルタン
クTに接続すると、油圧ポンプPから吐出された作動油
は第1油圧ラインL1を介してボトム側油室13aに流
入するとともに、ロッド側油室13b内の作動油が第2
油圧ラインL2を介してオイルタンクTに排出され、起
伏シリンダ13は伸長作動し、屈伸ブーム10を起仰さ
せる。
【0027】逆に、第1油圧ラインL1をオイルタンク
Tに接続するとともに第2油圧ラインL2を油圧ポンプ
Pに接続すると、油圧ポンプPから吐出された作動油は
第2油圧ラインL2を介してロッド側油室13bに流入
するとともに、ボトム側油室13a内の作動油が第1油
圧ラインL1を介してオイルタンクTに排出され、起伏
シリンダ13は縮小作動し、屈伸ブーム10を倒伏させ
る。
【0028】そして、屈伸ブーム10を任意の起伏状態
で停止させておくために、油圧回路20には、本発明に
係る油圧制御装置(流体圧制御装置)30が取り付けら
れている。この油圧制御装置30は、第1および第2油
圧ラインL1,L2にそれぞれ設けられた第1,第2カ
ウンタバランスバルブ21,22と、第2,第4チェッ
クバルブ33,36とから構成されている。なお、各油
圧ラインに設けられるカウンタバランスバルブおよびチ
ェックバルブは同一の構成であるため、以下第1油圧ラ
インL1に設けられる第1カウンタバランスバルブ21
および第2チェックバルブ33について説明する。
【0029】第1カウンタバランスバルブ21は、シー
ケンスバルブ31および第1チェックバルブ32から構
成されている。シーケンスバルブ31は、第1油圧ライ
ンL1上において上下移動が自在なスプール31aと、
このスプール31aを下動方向に付勢するバネ31b
と、バルブボディ(図示せず)の下側に接続された第1
パイロットライン31cとから構成されている。
【0030】第1パイロットライン31cはL1用パイ
ロットライン37を介して第2油圧ラインL2に繋がっ
ており、第2油圧ラインL2内の油圧をパイロット圧と
してスプール31aの下側に導く。なお、L1用パイロ
ットライン37は、第2油圧ラインL2における第2チ
ェックバルブ36よりも切換バルブ23側に繋がれてい
る。
【0031】この第1シーケンスバルブ31では、パイ
ロット圧がバネ31bの付勢力より小さいときは、スプ
ール31aが下動位置に位置して第1油圧ラインL1を
閉塞する。一方、パイロット圧がバネ31bの付勢圧を
上回ったときは、スプールが上動位置に位置し、第1油
圧ラインL1内における作動油の流れを許容する。な
お、バネ31bの付勢力を上回るパイロット圧を、第1
パイロット圧と称する。
【0032】第1チェックバルブ32は、第1シーケン
スバルブ31を迂回して第1油圧ラインL1に接続され
た第1バイパス油圧ラインL3上に取り付けられてい
る。この第1チェックバルブ32は、ポペット32a
と、このポペット32aをバルブボディ(図示せず)の
シート面に当接させる方向(左方)に付勢するバネ(図
示せず)とから構成されている。この第1チェックバル
ブ32では、第1バイパス油圧ラインL3内において作
動油が切換バルブ23に方向に流れようとするときは、
この作動油自体がポペット32aをシート面に密着させ
るため、この流れは完全に阻止される。その一方、第1
バイパス油圧ラインL3内において作動油が起伏シリン
ダ13の方向に流れようとするときは、この作動油の圧
力(バネの付勢圧を上回る圧力)によってポペット32
aがシート面から離されるため、この流れが許容され
る。
【0033】第2チェックバルブ33は、第1油圧ライ
ンL1における第1カウンタバランスバルブ21よりも
切換バルブ23側に取り付けられている。この第2チェ
ックバルブ33は、ポペット33aと、このポペット3
3aをバルブボディ(図示せず)のシート面に当接させ
る方向(左方)に付勢するバネ(図示せず)と、ポペッ
ト33aの左側に左右に移動自在に配置されたピストン
(図示せず)と、バルブボディにおけるピストンの左側
に接続された第2パイロットライン33bとから構成さ
れている。
【0034】第2パイロットライン33bは第1パイロ
ットライン31cと一緒にL1用パイロットライン37
を介して第2油圧ラインL2に繋がっており、第2油圧
ラインL2内の油圧をパイロット圧としてピストンの左
側に導く。
【0035】この第2チェックバルブ33では、第1油
圧ラインL1内において作動油が起伏シリンダ13の方
向に流れようとする場合は、この作動油の圧力がバネの
付勢力を上回ることによりスプール33aが右動し、こ
の流れを許容する。また、第1油圧ラインL1内におい
て作動油が切換バルブ23の方向に流れようとする場合
において、第2パイロットライン33bから供給される
パイロット圧がバネの付勢圧と作動油の圧力の和より小
さいときは、この作動油自体がポペット33aをシート
面に密着させるため、この流れは完全に阻止される。
【0036】しかし、バネの付勢圧と作動油の圧力の和
を上回るパイロット圧がピストンに作用したときは、右
動するピストンによってポペット32aが右方に押され
てシート面から離されるため、この流れが許容される。
なお、バネの付勢力と作動油の圧力の和を上回るパイロ
ット圧を、第2パイロット圧と称する。この第2パイロ
ット圧は第1パイロット圧よりも小さい。
【0037】このように第1油圧ラインL1に設けられ
た第1カウンタバランスバルブ21および第2チェック
バルブ33と同様に構成された第2カウンタバランスバ
ルブ22および第4チェックバルブ36が第2油圧ライ
ンL2にも設けられている。そして、第1パイロットラ
イン31cに作用する第1パイロット圧に相当するのが
第3パイロットライン34cに作用する第3パイロット
圧であり、第2パイロットライン33bに作用する第2
パイロット圧に相当するのが第4パイロットライン36
bに作用する第4パイロット圧である。
【0038】すなわち、第2油圧ラインL2に設けられ
る第2カウンタバランスバルブ22は、第2シーケンス
バルブ34およびポペット35aを有する第3チェック
バルブ35から構成され、第2シーケンスバルブ34
は、スプール34aと、バネ34bと、第3パイロット
ライン34cとから構成されている。第3パイロットラ
イン34cおよび第4パイロットライン36bはL2用
パイロットライン38を介して第1油圧ラインL1にお
ける第2チェックバルブ33よりも切換バルブ23側に
取り付けられている。
【0039】次に、このように構成された油圧制御装置
30の作動について説明する。例えば、起伏シリンダ1
3の伸長作動を行うために、第1油圧ラインL1に油圧
ポンプPからの作動油が供給されると、この作動油が持
つ圧力によって第2チェックバルブ33および第1チェ
ックバルブ32のポペット33a,32aがシート面か
ら離され、第1油圧ラインL1における作動油の起伏シ
リンダ13の方向の流れが許容されるため、作動油は第
1油圧ラインL1および第1バイパス油圧ラインL3を
通ってボトム側油室13aに流入する。
【0040】このとき、第1油圧ラインL1内の油圧が
第4パイロット圧まで上昇すると、まず第4チェックバ
ルブ36が開作動する。さらに、第1油圧ラインL1内
の油圧が第3パイロット圧まで上昇すると、第2シーケ
ンスバルブ34が開作動する。こうして、第1油圧ライ
ンL1内の油圧と第3パイロット圧とを同等に維持した
状態で、起伏シリンダ13はロッド側油室13b内の作
動油を第2油圧ラインL2を介してタンクTに排出しな
がら伸長作動する。
【0041】また、起伏シリンダ13の縮小作動を行う
ために、第2油圧ラインL2に油圧ポンプPからの作動
油が供給されると、ロッド側油室13bに作動油の供給
がなされるとともに、第2油圧ラインL2内の油圧が第
2パイロット圧まで上昇することにより第2チェックバ
ルブ33が開作動する。さらに、前記と同様に第2油圧
ラインL2内の油圧が第1パイロット圧まで上昇する
と、シーケンスバルブ31が開作動し、ボトム側油室1
3b内の作動油を第1油圧ラインL1を介してタンクT
に排出しながら縮小作動する。
【0042】ここで、図2において鎖線で示すように、
起伏シリンダ13がある程度伸長作動した状態、すなわ
ち屈伸ブーム10の重心が、旋回台11と屈伸ブーム1
0との枢支点11aよりも右側にあって屈伸ブーム10
を右側に倒伏させる方向のモーメントM1が作用してい
る状態で、第1油圧ラインL1に対する作動油の供給を
停止させると、第2シーケンスバルブ34が閉作動した
後、第4チェックバルブ36が閉作動する。このとき、
第2油圧ラインL2内における第4チェックバルブ36
と切換バルブ23との間には、油圧はほとんど立ってい
ないため、第1シーケンスバルブ31のスプール31a
は下動(閉)位置に位置する。
【0043】このため、ボトム側油室13a内の大部分
の作動油はこの第1シーケンスバルブ31によって切換
バルブ23の方向への流れが阻止されるのであるが、第
1シーケンスバルブ31内におけるスプール31aとバ
ルブボディとの隙間から一部の作動油が漏れ出す。しか
し、この漏れ出した作動油自体により、第2チェックバ
ルブ33のポペット33aがシート面に押し付けられる
ことになるため、漏れ出した作動油の給排手段23の方
向への流れは第2チェックバルブ33によって完全に阻
止される。したがって、起伏シリンダ13の自然縮小が
生じることがなく、屈伸ブーム10をそのときの起伏状
態に維持することができる。
【0044】また、図2において実線で示すように、起
伏シリンダ13をさらに伸長作動させた状態、すなわち
屈伸ブーム10の重心が、旋回台11と屈伸ブーム10
との枢支点11aよりも左側にあって屈伸ブーム10を
より起仰(左側に倒伏)させる方向のモーメントM2が
作用している状態で、第1油圧ラインL1に対する作動
油の供給を停止させると、前記と同様の作動により第2
シーケンスバルブ34のスプール34aは上動(閉)位
置に位置する。
【0045】そして、前記第1カウンタバランスバルブ
21および第2チェックバルブ33における作動油の流
出阻止作動と同様の阻止作動が、第2カウンタバランス
バルブ21および第4チェックバルブ36においてもな
される。したがって、起伏シリンダ13の自然伸長が生
じることがなく、屈伸ブーム10をそのときの起伏状態
に維持することができる。
【0046】また、第2,第4チェックバルブ33,3
6に作動不良が生じて各油圧ラインL1,L2において
切換バルブ23に向かう流れが阻止できなくなった場合
でも、第1,第2シーケンスバルブ31,32において
は、スプール31a,32bとバルブボディとの隙間か
ら一部の作動油が漏れ出すだけであるため、速い速度で
の起伏シリンダ13の自然伸縮が生じることはない。
【0047】なお、上記の実施の形態では、起伏シリン
ダ13の油圧回路に取り付けた場合を説明したが、本発
明の流体圧制御装置はこれに限られることなく、アッパ
ブーム15の起伏作動を行う屈伸シリンダ16用の油圧
回路にも取り付けることもできる。また、本発明の流体
圧制御装置は、上記の実施の形態に示した高所作業車で
はなく、クレーン車当の作業装置に広く採用することが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体圧制
御装置は、各流体圧ラインにおけるカウンタバランスバ
ルブよりも給排手段側に、当該流体圧ラインにおける流
体のアクチュエータへ向かう作動流体の流れを許容する
とともに、他の流体圧ラインから取り出した第2もしく
は第4パイロット圧を受けたときに限り当該流体圧ライ
ンにおける流体の排出方向への流れを許容する第2,第
4チェックバルブを配置して構成されている。
【0049】このため、本流体圧制御装置を用いれば、
流体圧ラインからアクチュエータへの作動油の供給を停
止した後においてシーケンスバルブから作動油が給排手
段に向かって漏れたとしても、この漏れた作動油自体に
よって第2もしくは第4チェックバルブのポペットがバ
ルブボディのシート面に押し付けられるので、流体圧ラ
インが完全に閉塞される。したがって、第2もしくは第
4チェックバルブから先への作動油漏れによるアクチュ
エータの自然作動を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体圧制御装置を備えた油圧回路
図である。
【図2】上記流体圧制御装置を備えた高所作業車の背面
図である。
【符号の説明】
13 油圧起伏シリンダ(流体圧アクチュエータ) 30 流体圧制御装置 31 第1シーケンスバルブ 32 第1チェックバルブ 33 第2チェックバルブ 34 第2シーケンスバルブ 35 第3チェックバルブ 36 第4チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 賢 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の 10 株式会社アイチコーポレーション 上尾工場内 (56)参考文献 特開 平8−68403(JP,A) 実開 昭56−125504(JP,U) 実開 昭55−68701(JP,U) 実開 昭54−150090(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/08 F15B 11/02 B66C 23/687

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧アクチュエータに接続され、この
    アクチュエータに作動流体給排手段からの作動流体を給
    排する第1および第2流体圧ラインを有した流体圧回路
    に取り付けられる流体圧制御装置であって、 前記第1流体圧ラインに配設されて第1パイロット圧を
    受けたときに限り前記第1流体圧ラインを通る作動流体
    の流れを許容する第1シーケンスバルブおよび前記第1
    シーケンスバルブを迂回して前記第1流体圧ラインに接
    続された第1バイパス流体圧ラインに配設されて前記ア
    クチュエータへ向かう作動流体の流れは許容するが前記
    給排手段へ向かう作動流体の流れは阻止する第1チェッ
    クバルブからなる第1カウンタバランスバルブと、 前記第1流体圧ラインにおける前記第1カウンタバラン
    スバルブよりも前記給排手段側に配設され、前記第1流
    体圧ラインにおける前記アクチュエータへ向かう作動流
    体の流れは常時許容するが、前記第1流体圧ラインにお
    ける前記給排手段へ向かう作動流体の流れは第2パイロ
    ット圧を受けたときに限り許容する第2チェックバルブ
    と、 前記第2流体圧ラインに配設されて第3パイロット圧を
    受けたときに限り前記第2流体圧ラインを通る作動流体
    の流れを許容する第2シーケンスバルブおよび前記第2
    シーケンスバルブを迂回して前記第2流体圧ラインに接
    続された第2バイパス流体圧ラインに配設されて前記ア
    クチュエータへ向かう作動流体の流れは許容するが前記
    給排手段へ向かう作動流体の流れは阻止する第3チェッ
    クバルブからなる第2カウンタバランスバルブと、 前記第2流体圧ラインにおける前記第2カウンタバラン
    スバルブよりも前記給排手段側に配設され、前記第2流
    体圧ラインにおける前記アクチュエータへ向かう作動流
    体の流れは常時許容するが、前記第2流体圧ラインにお
    ける前記給排手段へ向かう作動流体の流れは第4パイロ
    ット圧を受けたときに限り許容する第4チェックバルブ
    とから構成され、 前記第1パイロット圧および前記第2パイロット圧が、
    前記第2流体圧ラインにおいて前記第4チェックバルブ
    よりも前記給排手段側から取り出され、 前記第3パイロット圧および前記第4パイロット圧が、
    前記第1流体圧ラインにおいて前記第2チェックバルブ
    よりも前記給排手段側から取り出されていることを特徴
    とする流体圧制御装置。
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