JP2008121404A - 作業機械 - Google Patents

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邦嗣 冨田
Kazuo Fujishima
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Abstract

【課題】作業機械の作業腕の過負荷からの保護と、作業効率の低下防止を両立する。
【解決手段】オンオフスイッチ37がオンされて電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通されると、コントロール弁38は、油路41b,42bのうち、圧力が高圧となった方の油路を油路45を介してアキュムレータ39と接続し、圧力が低圧となった方の油路を油路46に接続する。これにより把持爪19と作業対象物との接触力に応じて上昇するいずれかの油室14a,14bの圧油が、その圧力に応じてアキュムレータ39で吸収・蓄積および放出される。オンオフスイッチ37がオフされて電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが遮断されている場合、ブームシリンダ14の挙動はコントロール弁38およびアキュムレータ39の影響を受けない。
【選択図】図3

Description

本発明は、作業腕を有する作業機械に関する。
油圧ショベルをベースとして、様々な作業具を取り付けることで種々の作業を行うことができる作業機械が知られている。また、この作業機械に取り付けられる作業具として、作業機械のアームへの過負荷による破損を防止するために、作業具からアームへ作用する負荷を緩和するスプリング装置が取り付けられた作業具が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−295901号公報
しかし、従来の作業具は、アームの先端にピンで連結され、ピンを中心とする回動をスプリング装置で規制しつつ作業具からアームへ作用する負荷を緩和する構造となっている。そのため、作業機械で作業を行う場合、作業具に対してピンを中心に回動させるような外力が働くと常に作業具がアームに対して回動してしまうため、作業力の応答が遅れるとともに操作性が悪化し、作業効率が低下してしまう。
(1) 請求項1の発明による作業機械は、作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた作業腕と、作業腕に取り付けられる作業具と、作業機本体に対する作業腕の姿勢を決定する姿勢決定手段と、作業腕の姿勢を決定する姿勢決定手段で決定される作業腕の姿勢を変更することで、作業具に接触して外力を与える接触物の動きに作業腕を追従させる追従可能化手段と、作業腕を追従させる追従可能化手段によって接触物の動きに作業腕を追従させるか否かを切り替える切換手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明による作業機械は、作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた作業腕と、作業腕に取り付けられる作業具と、作業機本体に対する作業具の姿勢を決定する姿勢決定手段と、作業具の姿勢を決定する姿勢決定手段で決定される作業具の姿勢を変更することで、作業具に接触して外力を与える接触物の動きに作業具を追従させる追従可能化手段と、作業具を追従させる追従可能化手段によって接触物の動きに作業具を追従させるか否かを切り替える追従切換手段とを備えることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、姿勢決定手段は、シリンダロッドを伸縮させることで姿勢を決定する油圧シリンダであり、追従可能化手段は、油圧シリンダに供給される圧油を吸収または放出することで、シリンダロッドを伸縮させて姿勢を変更するアキュムレータであることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項3に記載の作業機械において、追従切換手段は、油圧シリンダとアキュムレータとを接続する油路に設けられて、油圧シリンダとアキュムレータとの間の圧油の流通を許可または禁止する切替弁であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の作業機械において、油圧シリンダの油室であるボトム室またはロッド室のうち、圧油の圧力が高い方の油室を選択してアキュムレータと接続する油室選択手段をさらに備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械において、作業機本体を旋回可能に保持する走行体をさらに備えることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、追従可能化手段による追従特性を変更する追従特性変更手段をさらに備えることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項2に記載の作業機械において、姿勢決定手段は、シリンダロッドを伸縮させることで作業具の姿勢を決定する油圧シリンダであり、油圧シリンダのボトム側油室とロッド側油室と連通する油路と、油路を連通もしくは遮断する切替弁とをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、作業腕や作業具への過負荷による破損を防止できるとともに、作業力の応答遅れを防止でき、操作性が悪化しないので、作業効率の低下を防止できる。
−−−第1の実施の形態−−−
図1〜3を参照して、本発明による作業機械の第1の実施の形態を説明する。図1に示すように、油圧ショベルをベースとした作業機械100においては、走行体12に旋回体11が旋回可能に取り付けられている。旋回体11の前部には運転室11aが取り付けられている。運転室11aの後方にはエンジンおよび油圧ポンプを含む主要駆動装置11bが設けられている。
旋回体11には多関節の腕を有するフロント作業腕10が取り付けられている。フロント作業腕10は、ブームシリンダ14により上下方向に揺動自在に旋回体11に取り付けられたブーム13と、ブーム13に連結されてアームシリンダ16により上下方向に揺動自在に取り付けられたアーム15と、アーム15の先端部分に連結されて作業具シリンダ18により上下方向に回動自在に取り付けられた作業具である把持装置101とを有する。
図2に把持装置101の構造を示す。把持装置101は、アーム15の先端に取り付けられる把持装置本体17と、先端側で対象物を把持できるように対向して設けられた一対の把持爪19と、把持爪19を開閉駆動するシリンダ20とを有する。
図3は、作業機械100のブームシリンダ14および作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。以下の説明ではブームシリンダ14を駆動する油圧回路について説明するが、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路も同様の構成である。この油圧回路には、メインポンプ31と、コントロール弁30と、メインリリーフ弁33と、作動油タンク32と、作業負荷追従装置200とが設けられている。また、この油圧回路には、コントロール弁30を制御するために、不図示のパイロットポンプと、操作レバー34とが設けられている。
メインポンプ31は作業機械100の各アクチュエータに圧油を供給するポンプであり、図示しないエンジンにより駆動されると作動油タンク32の作動油をコントロール弁30を介してブームシリンダ14に供給する。メインポンプ31から供給される圧油は、不図示の各コントロール弁を介してアームシリンダ16、作業具シリンダ18、シリンダ20にも供給される。メインリリーフ弁33は、この油圧回路の最高圧力を規定する。
作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35と、コントロール弁38と、アキュムレータ39と、リリーフ弁40とが設けられている。また、作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35の作動位置を切り替えるための駆動回路36と、オンオフスイッチ37とが設けられている。電磁切替弁35は油路41,42の途中に設けられ、油路41,42の上流(油路41a,42a)と下流(油路41b,42b)とを連通または遮断する。油路41aはブームシリンダ14のボトム側油室14aと接続され、油路42aはブームシリンダ14のロッド側油室14bに接続されている。
コントロール弁38は、油路41b,42bの圧力に応じてスプールの位置を切り替えて、油路41b,42bと油路45,46との接続状態を切り換えるバルブである。すなわち、コントロール弁38では、油路41bに接続された油路43、および、油路42bに接続された油路44からの圧油をパイロット圧油としてスプールが駆動される。油路41bおよび油路42bの圧力がともに低圧である場合、もしくは、油路41bおよび油路42bの圧力が略等しい場合、コントロール弁38のスプールは中立位置となり、油路41b,42bと油路45,46とが遮断される。
油路41bの圧力が高圧となり油路42bの圧力が低圧となった場合、コントロール弁38のスプールが中立位置から移動して、油路41bと油路45とが接続され、油路42bと油路46とが接続される。これとは逆に、油路41bの圧力が低圧となり油路42bの圧力が高圧となった場合、コントロール弁38のスプールが中立位置から移動して、油路41bと油路46とが接続され、油路42bと油路45とが接続される。すなわち、コントロール弁38は、油路41b,42bの圧力が、いずれか一方が高圧となり、他方が低圧となった場合に、圧力が高圧となった方の油路を油路45と接続し、圧力が低圧となった方の油路を油路46に接続する。
アキュムレータ39は、油路45に接続されて、油路45の圧油を吸収し、または吸収した圧油を油路45に放出する。リリーフ弁40は、油路45の圧力が設定圧力を超えると油路45の圧油を油路46へ逃がす。リリーフ弁40の設定圧力はメインリリーフ弁33の設定圧力よりも低い圧力に設定されている。なお、油路46は作動油タンク32に接続されている。
駆動回路36は、運転室11aに設けられたオンオフスイッチ37のオンオフ状態に応じて電磁切替弁35の作動位置を切り替える。オペレータの操作によってオンオフスイッチ37がオンされると、駆動回路36は、電磁切替弁35のソレノイドを励磁して、油路41a,42aと油路41b,42bとを連通するようにソレノイドを駆動させる。オペレータの操作によってオンオフスイッチ37がオフされると、駆動回路36は、電磁切替弁35のソレノイドを消磁する。その結果、電磁切替弁35のバネの力でスプールが駆動されて、油路41a,42aと油路41b,42bとが遮断される。
このように構成される作業機械100では、各操作レバーが操作されると各油圧シリンダに対応する各コントロール弁のスプールが駆動され、各操作レバーの操作量に応じた速度で各油圧シリンダが駆動される。たとえば、ブームシリンダ14は、操作レバー34が操作されると、不図示のパイロットポンプからのパイロット圧油が操作レバー34の操作量に応じた圧力でコントロール弁30のスプールを駆動させる。その結果、ブームシリンダ14が操作レバー34の操作量に応じた速度で駆動される。
ブームシリンダ14のボトム側油室14aに圧油が供給されると、ブーム13は旋回体11に対して上方向に揺動駆動され、ロッド側油室14bに圧油が供給されると、ブーム13は旋回体11に対して下方向に揺動駆動される。アームシリンダ16の図示しないボトム側油室に圧油が供給されると、アーム15はブーム13に対して下方向に揺動駆動され、図示しないロッド側油室に圧油が供給されると、アーム15はブーム13に対して上方向に揺動駆動される。
作業具シリンダ18のボトム側油室18aに圧油が供給されると、把持装置101はアーム15に対して下方向に揺動駆動され、ロッド側油室18bに圧油が供給されると、把持装置101はアーム15に対して上方向に揺動駆動される。シリンダ20の図示しないボトム側油室に圧油が供給されると、一対の把持爪19は把持方向に駆動され、図示しないロッド側油室に圧油が供給されると、一対の把持爪19は開放方向に駆動される。
−−−作業負荷追従装置200およびブームシリンダ14の動作について−−−
オンオフスイッチ37がオンされている場合、上述したように、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通されるので、ブームシリンダ14のボトム側油室14aおよびロッド側油室14bの圧油は電磁切替弁35の下流に流入する。したがって、ブームシリンダ14の挙動はコントロール弁38およびアキュムレータ39の影響を受ける。ブーム13は上述したように、操作レバー34の操作に従い、ボトム側油室14aに圧油が供給された場合には、旋回体11に対して上方向に揺動駆動され、ロッド側油室14bに圧油が供給された場合には、旋回体11に対して下方向に揺動駆動される。
操作レバー34が操作された状態のまま、把持爪19が作業対象物と接触してブーム13の揺動が停止された状態となると、コントロール弁30を介して圧油が供給されるいずれかの油室14a,14bの圧力は把持爪19と作業対象物との接触力(作業負荷)に応じて上昇する。そして、油室14a,14bと連通する油路41b,42bの圧力が、いずれか一方が高圧となり、他方が低圧となると、コントロール弁38は圧力が高圧となった方の油路を油路45と接続し、圧力が低圧となった方の油路を油路46に接続する。その結果、油室14a,14bのうち高圧となった方の油路と連通する油室(以下、高圧側油室と呼ぶ)の圧油がアキュムレータ39に吸収される。これにより、アキュムレータ39が作業負荷に対するバネ要素として作用するので、作業負荷の急激な上昇を防止できる。
把持爪19が作業対象物と接触した後も操作レバー34が操作された状態のままであれば、高圧側油室の圧油(またはコントロール弁30から高圧側油室に向かって流れる圧油)は、圧力がリリーフ弁40の設定圧力に上昇するまではアキュムレータ39に吸収・蓄積される。高圧側油室の圧油(またはコントロール弁30から高圧側油室に向かって流れる圧油)は、圧力がリリーフ弁40の設定圧力に上昇するとリリーフ弁40から作動油タンク32に解放される。すなわち、リリーフ弁40はアキュムレータ39に作用する圧油の圧力を規制してアキュムレータ39を保護する。またリリーフ弁40は設定圧に応じた任意の作業負荷(接触力)によって把持爪19が作業対象物へ接触することを可能とする。
操作レバー34が操作されない状態で、たとえばアーム15が揺動されるなどして把持爪19が作業対象物と接触すると、ブームシリンダ14のいずれかの油室14a,14bの圧力は作業負荷に応じて上昇する。操作レバー34が操作されない状態では、高圧側油室の圧油がコントロール弁30を介して外部に流出することはない。しかし、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bと連通されているので、上述したように高圧側油室の圧油はコントロール弁38を介してアキュムレータ39へ流入する。
その結果、高圧側油室の圧油が作業負荷に応じてアキュムレータ39で吸収・蓄積されるので、アキュムレータ39による圧油の蓄積量に応じてブームシリンダ14が伸縮してブーム13が揺動する。作業負荷が低減すると、アキュムレータ39で蓄積されていた圧油が高圧側油室に戻るので、ブームシリンダ14が伸縮する。したがって、ブーム13は作業負荷の大小に応じて揺動する。すなわち、高圧側油室の圧油を作業負荷に応じてアキュムレータ39で吸収・蓄積し、および放出することによって、ブーム13が揺動するので、把持爪19に接触して外力を与える作業対象物の動きに把持装置101が追従する。
作業負荷の作用時の油路45の圧力がリリーフ弁40の設定圧力以下であれば、高圧側油室の圧油はリリーフ弁40を介して作動油タンク32に戻っていない。この場合、作業負荷が作用しなくなってアキュムレータ39に蓄積されていた圧油が高圧側油室に戻ると、ブームシリンダ14のシリンダロッドは作業負荷の作用前の伸縮位置に復帰する。
作業負荷の作用時の油路45の圧力がリリーフ弁40の設定圧力を超えていれば、高圧側油室の圧油はリリーフ弁40を介して作動油タンク32に戻る。この場合、作業負荷が作用しなくなってアキュムレータ39に蓄積されていた圧油が高圧側油室に戻ると、ブームシリンダ14のシリンダロッドは作業負荷の作用前の伸縮位置に近づくように復帰するが、作動油タンク32に戻った圧油の分だけ復帰量が減少する。
このように、電磁切替弁35で油路41a,42aと油路41b,42bとを連通することで作業負荷追従装置200がブームシリンダ14の動作に影響を与えるので、作業負荷を与える作業対象物の動きにブーム13を追従させる場合には、オンオフスイッチ37をオンとすればよい。
オンオフスイッチ37がオフされている場合、上述したように、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが遮断されるので、ブームシリンダ14のボトム側油室14aおよびロッド側油室14bの圧油は電磁切替弁35の下流には流入しない。したがって、ブームシリンダ14の挙動はコントロール弁38およびアキュムレータ39の影響を受けない。これにより、ブーム13は上述したように、操作レバー34の操作に従い、ボトム側油室14aに圧油が供給された場合には、旋回体11に対して上方向に揺動駆動され、ロッド側油室14bに圧油が供給された場合には、旋回体11に対して下方向に揺動駆動される。
操作レバー34が操作された状態のまま、把持爪19が作業対象物と接触してブーム13の揺動が停止された状態となると、ブームシリンダ14に供給される圧油の圧力はメインリリーフ弁33で規定される圧力まで上昇する。操作レバー34が操作されない状態で、たとえばアーム15が揺動されるなどして把持爪19が作業対象物と接触すると、ブームシリンダ14のいずれかの油室14a,14bの圧力は作業負荷に応じて上昇する。操作レバー34が操作されない状態では、ブームシリンダ14の油室14a,14bの圧油の外部への流出がコントロール弁30および電磁切替弁35で遮られるため、ブーム13が揺動することはない。
このように、電磁切替弁35で油路41a,42aと油路41b,42bとを遮断することで作業負荷追従装置200がブームシリンダ14の動作に影響しなくなるので、作業負荷を与える作業対象物の動きにブーム13を追従させない場合には、オンオフスイッチ37をオフとすればよい。
本実施の形態の作業機械100では、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路にも作業負荷追従装置200が接続されている。作業具シリンダ18の動作については上述したブームシリンダ14の動作と同様であるので説明は省略する。ブームシリンダ14を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とするか否か、および、作業具シリンダ18を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とするか否かはそれぞれ任意に設定可能である。たとえば、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18の双方を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とした場合、作業対象物の動きに追従して回動する関節が2箇所となり、2自由度となるので、より広範な作業対象物の動きに対してフロント作業腕10が追従可能となる。
ブームシリンダ14および作業具シリンダ18の双方を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従しないようにした場合、作業負荷追従装置200を設けていない従来の作業機械と同様に作業を行うことができる。また、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18のいずれか一方のみを作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能としてもよく、作業内容に応じて、それぞれのオンオフスイッチ37の操作で適宜設定すればよい。
上述した第1の実施の形態の作業機械100では次の作用効果を奏する。
(1) 作業負荷を与える作業対象物の動きにフロント作業腕10が追従するように作業負荷追従装置200を設けるとともに、オンオフスイッチ37のオンオフによって作業負荷を与える作業対象物の動きにフロント作業腕10を追従させるか否かを選択できるように構成した。これにより、フロント作業腕10への過負荷による破損を防止できるとともに、作業力の応答遅れを防止でき、操作性が悪化しないので、作業効率の低下を防止できる。また、作業負荷を与える作業対象物の動きにフロント作業腕10を追従させることができるので、把持装置101を壁面や床面等に対して倣い動作をさせることも可能となり利便性が高い。たとえば、作業具として把持装置101に代えてバケットを取り付けた場合、地ならしなどの倣い動作が容易となる。
(2) ブームシリンダ14を駆動する油圧回路に作業負荷追従装置200を接続することで、作業負荷を与える作業対象物の動きにブーム13が追従するように構成した。また、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路に作業負荷追従装置200を接続することで、作業負荷を与える作業対象物の動きに把持装置101が追従するように構成した。作業具にスプリング装置を取り付けた従来の作業具では可搬重量が増加するとともに操作性も悪化するので結果として作業効率が低下してしまうが、本発明による作業機械ではそのような悪影響がない。また、簡単な構成で把持爪19に作用する作業負荷によるフロント作業腕10の破損を防止できるので、コスト増を低減できる。なお、既存の作業機械に対しては、油圧シリンダへの油路の途中に作業負荷追従装置200を接続するだけでよいので、既存の作業機械に対して、作業負荷を与える作業対象物の動きに追従する機能を低コストで付加できる。
(3) ブームシリンダ14を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とするか否か、および、作業具シリンダ18を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とするか否かをそれぞれ任意に設定可能とした。ブームシリンダ14および作業具シリンダ18の双方を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能とした場合、作業対象物の動きに追従して回動する関節が2箇所となり、2自由度となるので、より広範な作業対象物の動きに対してフロント作業腕10が追従可能となり、フロント作業腕10の破損の可能性を大幅に低減できる。また、作業内容に応じて、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18のいずれか一方のみを作業負荷を与える作業対象物の動きに追従可能としてもよく、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18の双方を作業負荷を与える作業対象物の動きに追従しないように設定することもできるので、作業内容に柔軟に対応できる。
(4) ブームシリンダ14および作業具シリンダ18の高圧側油室の圧油をアキュムレータ39で吸収・蓄積および放出することで、フロント作業腕10が作業負荷を与える作業対象物の動きに追従するように構成した。また電磁切替弁35によって高圧側油室の圧油をアキュムレータ39で吸収させるか否かを切り替えるように構成した。これにより、作業負荷を与える作業対象物の動きに追従したブームシリンダ14および作業具シリンダ18のシリンダロッドの伸縮、および、作業負荷を与える作業対象物の動きに追従したブームシリンダ14および作業具シリンダ18のシリンダロッドの伸縮の許可/禁止を簡単な油圧回路で実現できる。したがって、動作が確実で信頼性が高く、コストも安価である。
(5) コントロール弁38によって高圧側油室の圧油をアキュムレータ39に導くように構成したので、アキュムレータ39が1つで済み、コスト低減に寄与できる。また、高圧側油室の圧油をパイロット圧油としてコントロール弁38のスプールを駆動するようにしたので、簡単な構成で動作の信頼性が高い。
−−−第2の実施の形態−−−
図4を参照して、本発明による作業機械の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、作業負荷追従装置200内の油路45と油路46との間にさらにもう一組のアキュムレータとリリーフ弁が設けられている点で、第1の実施の形態と異なる。
図4は、第2の実施の形態の作業機械100のブームシリンダ14および作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。以下の説明ではブームシリンダ14を駆動する油圧回路について説明するが、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路も同様の構成である。本実施の形態における作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35と、コントロール弁38と、アキュムレータ39と、リリーフ弁40と、電磁切替弁301と、アキュムレータ302と、リリーフ弁303とが設けられている。また、作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35,301の作動位置を切り替えるための駆動回路36と、オンオフスイッチ37,304とが設けられている。
油路45と油路46と結ぶ油路47には、油路45側から順に電磁切替弁301とリリーフ弁303とが直列に配設されている。アキュムレータ302は、電磁切替弁301とリリーフ弁303との間の油路47に接続されている。すなわち、電磁切替弁301と、アキュムレータ302と、リリーフ弁303は、油路45と油路46との間に、アキュムレータ39およびリリーフ弁40と並列に配設されている。
電磁切替弁301は、油路45からアキュムレータ302およびリリーフ弁303への圧油の流れを許可または禁止する切替弁である。電磁切替弁301の作動位置は、運転室11aに設けられたオンオフスイッチ304のオンオフ状態に応じて駆動回路36によって切り替えられる。アキュムレータ302は、電磁切替弁301を介して油路45に接続されて、油路45の圧油を吸収し、または吸収した圧油を油路45に放出する。アキュムレータ302には、その作動特性としてアキュムレータ39よりも低圧側で圧油を吸収するものが用いられている。
リリーフ弁303は、アキュムレータ39におけるリリーフ弁40の場合と同様に、主にアキュムレータ302の保護のために配設されている。リリーフ弁303の設定圧力は、リリーフ弁40の設定圧力よりも低い圧力に設定されている。
このように構成される本実施の形態における作業負荷追従装置200では、オンオフスイッチ37がオンされ、かつ、オンオフスイッチ304がオフされている場合には、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通されるが、油路45と電磁切替弁301の下流側の油路47とが遮断される。この場合には、本実施の形態における作業負荷追従装置200の動作は、第1の実施の形態における作業負荷追従装置200の動作と同じとなる。
オンオフスイッチ37,304がいずれもオンされている場合には、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通され、油路45と電磁切替弁301の下流側の油路47とが連通される。その結果、油路45の圧油は、アキュムレータ302に流入可能となる。この場合には、上述したように、アキュムレータ302がアキュムレータ39よりも低圧側で圧油を吸収するため、油路45の圧油は、アキュムレータ39よりもアキュムレータ302で優先的に吸収されることとなる。
また、上述したように、リリーフ弁303の設定圧力は、リリーフ弁40の設定圧力よりも低い圧力に設定されているため、油路45の圧力が上昇すると、油路45の圧油はリリーフ弁303を介して油路46へ逃げる。
したがって、オンオフスイッチ37,304がいずれもオンされている場合には、オンオフスイッチ37がオンされ、かつ、オンオフスイッチ304がオフされている場合と比べて、より小さな作業負荷領域で、作業負荷を与える作業対象物の動きに対してブーム13を追従させることができる。すなわち、オンオフスイッチ304のオンオフ操作によって電磁切替弁301を開閉することで、作業負荷に対するブーム13の追従特性を切り替える(変更する)ことができる。
本実施の形態の作業機械100では、第1の実施の形態と同様に、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路にも作業負荷追従装置200が接続されている。作業具シリンダ18の動作については上述したブームシリンダ14の動作と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態の作業機械100では、たとえば、アキュムレータ39の作動特性およびリリーフ弁40の設定圧力を、作業負荷によるフロント作業腕10の破損防止を目的として比較的高い圧力範囲に設定してもよい。また、アキュムレータ302の作動特性およびリリーフ弁303の設定圧力を、把持対象物の破損防止や作業具の倣い動作(位置誤差吸収)を目的として比較的低い圧力範囲に設定してもよい。
上述した第2の実施の形態の作業機械100では、第1の実施の形態の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
(1) 電磁切替弁301と、アキュムレータ302と、リリーフ弁303とを追加することによって、より小さな作業負荷領域であっても、作業負荷を与える作業対象物の動きに対してフロント作業腕10を追従させることができるように構成した。これにより、オペレータは、作業状況に合わせてオンオフスイッチ304を操作することで、作業負荷に対するフロント作業腕10の追従特性を変更できるので、作業性および作業効率が向上する。
(2) 目的に応じてアキュムレータ39,302の作動特性およびリリーフ弁40,303の設定圧力をそれぞれ設定すれば、作業機械100の耐久性や利便性を向上できる。
−−−第3の実施の形態−−−
図5を参照して、本発明による作業機械の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1および第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1および第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、作業負荷追従装置200内の油路45と油路46との間に電磁切替弁が設けられている点、および、作業負荷追従装置200が作業具シリンダ18を駆動する油圧回路にのみ設けられている点で、第1の実施の形態と異なる。
図5は、第3の実施の形態の作業機械100の作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。上述したように、作業負荷追従装置200は作業具シリンダ18を駆動する油圧回路にのみ設けられている。本実施の形態における作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35と、コントロール弁38と、アキュムレータ39と、リリーフ弁40と、電磁切替弁301とが設けられている。また、作業負荷追従装置200には、電磁切替弁35,301の作動位置を切り替えるための駆動回路36と、オンオフスイッチ37,304とが設けられている。なお、上述した第2の実施に形態のおける作業負荷追従装置200と比べると、本実施の形態の作業負荷追従装置200は、アキュムレータ302およびリリーフ弁303が設けられていない点が異なっている。
油路47は、油路45と油路46とを結ぶ油路である。電磁切替弁301は、油路47における油路45から油路46への圧油の流れを許可または禁止する切替弁である。電磁切替弁301の作動位置は、運転室11aに設けられたオンオフスイッチ304のオンオフ状態に応じて駆動回路36によって切り替えられる。
このように構成される本実施の形態における作業負荷追従装置200では、オンオフスイッチ37がオンされ、かつ、オンオフスイッチ304がオフされている場合には、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通されるが、油路45と電磁切替弁301の下流側の油路47とが遮断される。この場合には、本実施の形態における作業負荷追従装置200の動作は、第1の実施の形態における作業負荷追従装置200の動作と同じとなる。
オンオフスイッチ37,304がいずれもオンされている場合には、電磁切替弁35によって油路41a,42aと油路41b,42bとが連通され、油路45と油路46とが連通され、油路45の圧油は、油路46に流入可能となる。
作業具シリンダ18のボトム側油室18aとロッド側油室18bとで圧力差が生じると、コントロール弁38の働きにより、油路41は油路45または油路46のいずれか一方と連通し、油路42は油路45または油路46のいずれか他方と連通する。油路41はボトム側油室18aと連通し、油路42はロッド側油室18bと連通しているので、ボトム側油室18aとロッド側油室18bとで圧力差が生じると、ボトム側油室18aが油路45または油路46のいずれか一方と連通し、ロッド側油室18bが、油路45または油路46のいずれか他方と連通する。この場合、油路47は、作業具シリンダ18のボトム側油室18aとロッド側油室18bとを連通することとなる。
そのため、アーム15先端の把持装置101の回動中心の鉛直下方ではない位置に把持装置101の重心が位置していた場合には、把持装置101の自重によってボトム側油室18aとロッド側油室18bとの圧力に差が生じる。この場合には、圧力の高い方の油室の圧油が電磁弁35およびコントロール弁38を経由して、油路45から油路47および電磁切替弁301を介して油路46へ逃げることができる。その結果、作業具シリンダ18が把持装置101の自重によって伸縮可能となるので、把持装置101はその自重によってアーム15先端で鉛直下方に吊り下げられた状態となる。すなわち、ブーム13およびアーム15の姿勢に関わらず、把持装置101が常に鉛直下方に向くこととなる。
したがって、オンオフスイッチ37,304がいずれもオンされている場合には、作業機械100を把持装置101による把持対象物の吊り下げ作業に適した状態にできる。オンオフスイッチ37がオンされ、かつ、オンオフスイッチ304がオフされている場合には、第1の実施の形態の場合と同様に、作業負荷を与える作業対象物の動きに把持装置101を追従させることができる。オンオフスイッチ37,304がいずれもオフされている場合には、従来の作業機械と同様に、作業負荷を与える作業対象物の動きに把持装置101が追従しない。
上述した第3の実施の形態の作業機械100では、第1および第2の実施の形態の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
(1) 油路45と油路46とを結ぶ油路47、および、油路47における圧油の流れを許可または禁止する電磁切替弁301とを設け、オンオフスイッチ304により電磁切替弁301を開閉できるように構成した。これにより、ブーム13およびアーム15の姿勢に関わらず、把持装置101を自重にて常に鉛直下方に向けることができるので、把持装置101による把持対象物の吊り下げ作業に適し、吊り下げ作業における作業性および作業効率を向上できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、パイロット圧油を操作レバー34で制御することでコントロール弁30のスプールを駆動しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図6,7に示すように、いわゆる電気レバーを用いてコントロール弁50を制御するようにしてもよい。図6において、51は電気式操作レバーである。136は制御回路であり、電気式操作レバー51の操作量に応じた指令値をコントロール弁50のソレノイドに出力するとともに、オンオフスイッチ37のオンオフ状態に応じて電磁切替弁35の作動位置を切り替える。図7において、51は電気式操作レバーである。336は制御回路であり、電気式操作レバー51の操作量に応じた指令値をコントロール弁50のソレノイドに出力する。なお、図6における作業負荷追従装置200は、一例として第1の実施の形態の作業負荷追従装置200に対応する例として記載し、図7における作業負荷追従装置200は一例として第2の実施の形態の作業負荷追従装置200に対応する例として記載しているが、本発明はこれに限定されない。
(2) 上述の説明では、高圧側油室の圧油を1つのアキュムレータ39で吸収・蓄積するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば図8に示すように、電磁切替弁35の下流の油路41b,42bにそれぞれアキュムレータ60,61とパイロットチェック弁62,63とを並列に配設し、アキュムレータ60,61の下流にリリーフ弁64,65を直列に配設してもよい。油路41a,42aと油路41b,42bとが連通されると、ブームシリンダ14の各油室14a,14bがそれぞれアキュムレータ60,61と接続されることとなる。いずれかの油室が高圧となると、高圧側油室の圧油がいずれかのアキュムレータ60,61に吸収・蓄積されることとなる。すなわち、アキュムレータ60,61は作業負荷追従装置201のバネ要素として作用し、作業負荷を与える作業対象物の動きにブーム13を追従させることができる。これにより、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。なお、図8に示すように作業負荷追従装置201を構成した場合には、コントロール弁38は不要である。
(3) 上述の説明では、アキュムレータ39の種類については特に言及していないが、たとえばプラダ形アキュムレータであってもよく、バネ式アキュムレータやピストン式アキュムレータであってもよい。
(4) 上述の説明では、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18へ圧油を供給する油圧回路に作業負荷追従装置200を接続しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば図9に示すように、追従用シリンダ82を別途設け、旋回体11のフレーム80に固定する。ブーム13の基端部13aをスライド溝83に沿って作業機械100の前後方向(図示左右方向)にスライド可能とするブラケット81をフレーム80の先端に設ける。追従用シリンダ82のシリンダロッド先端をブーム13の基端部13aとピン接続するとともに、作業負荷追従装置200を追従用シリンダ82へ圧油を供給する油圧回路に接続する。
このように構成することで、作業負荷を与える作業対象物の動きに応じてブーム13の姿勢が変化するように、ブーム13の基端部13aがスライド溝83に沿って移動可能となる。これにより上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。
(5) 上述の説明では、油路41bに接続された油路43、および、油路42bに接続された油路44からの圧油をパイロット圧油としてコントロール弁38のスプールを駆動するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図10,11に示すように、コントロール弁38の代わりに電磁式のコントロール弁138を設け、油路41,42に圧力センサ91,92を配設する。そして、圧力センサ91,92の検出圧力およびオンオフスイッチ37のオンオフ状態に応じて制御回路236がコントロール弁138のソレノイドを励磁/消磁することで、コントロール弁138のスプールの位置を切り替えてもよい。これにより、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。図10,11に示すように作業負荷追従装置202を構成した場合には、電磁切替弁35は不要である。なお、図10における作業負荷追従装置202は、一例として第1の実施の形態の作業負荷追従装置200に対応する例として記載し、図11における作業負荷追従装置202は一例として第2の実施の形態の作業負荷追従装置200に対応する例として記載しているが、本発明はこれに限定されない。
(6) 上述の説明では、作業負荷を与える作業対象物の動きにフロント作業腕10を追従させるために油圧シリンダへ圧油を供給する油圧回路上で高圧側油室の圧油を吸収・蓄積および放出しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、機械的なバネをシリンダとフロント作業腕10との間に介在させて、このバネの伸縮によって作業負荷を与える作業対象物の動きにフロント作業腕10を追従させるように構成してもよい。
(7) 上述の説明では、ブームシリンダ14および作業具シリンダ18に対して作業負荷追従装置200による高圧側油室の圧油の吸収・蓄積および放出を行うように構成したが、本発明はこれに限定されない。ブームシリンダ14およびアームシリンダ16に対して作業負荷追従装置200による高圧側油室の圧油の吸収・蓄積および放出を行うように構成してもよく、アームシリンダ16および作業具シリンダ18に対して作業負荷追従装置200による高圧側油室の圧油の吸収・蓄積および放出を行うように構成してもよい。
(8) 上述の説明では、オンオフスイッチ37のオンオフ操作によって電気的に電磁切替弁35を操作するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電磁切替弁35の代わりに手動切替弁を用いて、オペレータが直接手動で操作するように構成してもよい。また、図3において油路41a,42aに圧力センサをそれぞれ配設し、この圧力センサの検出圧力値に応じて、駆動回路36が電磁切替弁35を切替操作するように構成してもよい。この場合には、圧力センサ、駆動回路36および電磁切替弁35が作業負荷に追従させるか否かを切り替える切換手段として機能する。
(9) 上述の説明では、リリーフ弁40によって油路45の圧油を油路46へ逃がすように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、リリーフ弁40の代わりに比例電磁式圧力制御弁を配設してもよい。この場合には、アキュムレータ39に作用する圧油の圧力の最大値が任意に設定可能となるので、作業機械100で行う作業の汎用性を高めることができる。
(10) なお、上述した作業負荷追従装置200をシリンダ20へ圧油を供給する油圧回路に接続してもよい。このように構成することで、オンオフスイッチ37がオンされていれば、作業対象物(把持対象物)を把持することでシリンダ20の図示しないボトム側油室の圧力が上昇すると、当該ボトム室が電磁切替弁35およびコントロール弁38を介してアキュムレータ39と連通される。これにより把持爪19が作業対象物を把持した後に把持力が急激に増大することを防止できるので、把持力の過多による把持対象物の破損を防止できる。すなわち、ソフトな把持が可能となる。また、予期せず作業対象物が把持爪19に接触しても、接触力に応じて把持爪19が閉じ、または、開くこととなるので、作業対象物および把持爪19の破損を防止できる。
(11) 上述した第3の実施の形態では、作業負荷追従装置200は作業具シリンダ18を駆動する油圧回路にのみ設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、アームシリンダ16など作業腕10を駆動する他の油圧シリンダの油圧回路に作業負荷追従装置200を設けてもよい。また、油圧シリンダを駆動する複数の油圧回路に作業負荷追従装置200を設けてもよい。
(12) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上述の実施の形態およびその変形例において、たとえば、作業腕はフロント作業腕10に、姿勢決定手段はブームシリンダ14、作業具シリンダ18、および追従用シリンダ82に、追従可能化手段はアキュムレータ39,60,61に、切換手段は電磁切替弁35およびコントロール弁138に、油室選択手段はコントロール弁38およびコントロール弁138に対応する。追従特性変更手段は、電磁切替弁301、アキュムレータ302、リリーフ弁303に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、作業負荷に応じて高圧となった油室の圧油を吸収・蓄積し、作業負荷がなくなったら(または減ったら)吸収・蓄積した圧油を放出してもとの油室に戻すという構成と、このような圧油の吸収・蓄積を許可/禁止する構成とを備える各種構造の作業機械を含むものである。
作業機械100の外観図である。 把持装置101の構造を示す図である。 作業機械100のブームシリンダ14および作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。 第2の実施の形態の作業機械100のブームシリンダ14および作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。 第3の実施の形態の作業機械100のブームシリンダ14および作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。
符号の説明
10 フロント作業腕 13 ブーム
14 ブームシリンダ 18 作業具シリンダ
30,38,50,138 コントロール弁 35,301 電磁切替弁
36 駆動回路 37,304 オンオフスイッチ
39,60,61,302 アキュムレータ 40、64,65,303 リリーフ弁
82 追従用シリンダ 100 作業機械
101 把持装置 136,236,336 制御回路
200〜202 作業負荷追従装置

Claims (8)

  1. 作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた作業腕と、
    前記作業腕に取り付けられる作業具と、
    前記作業機本体に対する前記作業腕の姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記作業腕の姿勢を決定する姿勢決定手段で決定される前記作業腕の姿勢を変更することで、前記作業具に接触して外力を与える接触物の動きに前記作業腕を追従させる追従可能化手段と、
    前記作業腕を追従させる追従可能化手段によって前記接触物の動きに前記作業腕を追従させるか否かを切り替える切換手段とを備えることを特徴とする作業機械。
  2. 作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた作業腕と、
    前記作業腕に取り付けられる作業具と、
    前記作業機本体に対する前記作業具の姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記作業具の姿勢を決定する姿勢決定手段で決定される前記作業具の姿勢を変更することで、前記作業具に接触して外力を与える接触物の動きに前記作業具を追従させる追従可能化手段と、
    前記作業具を追従させる追従可能化手段によって前記接触物の動きに前記作業具を追従させるか否かを切り替える追従切換手段とを備えることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
    前記姿勢決定手段は、シリンダロッドを伸縮させることで前記姿勢を決定する油圧シリンダであり、
    前記追従可能化手段は、前記油圧シリンダに供給される圧油を吸収または放出することで、前記シリンダロッドを伸縮させて前記姿勢を変更するアキュムレータであることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記追従切換手段は、前記油圧シリンダと前記アキュムレータとを接続する油路に設けられて、前記油圧シリンダと前記アキュムレータとの間の圧油の流通を許可または禁止する切替弁であることを特徴とする作業機械。
  5. 請求項3または請求項4に記載の作業機械において、
    前記油圧シリンダの油室であるボトム室またはロッド室のうち、圧油の圧力が高い方の油室を選択して前記アキュムレータと接続する油室選択手段をさらに備えることを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械において、
    前記作業機本体を旋回可能に保持する走行体をさらに備えることを特徴とする作業機械。
  7. 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
    前記追従可能化手段による追従特性を変更する追従特性変更手段をさらに備えることを特徴とする作業機械。
  8. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記姿勢決定手段は、シリンダロッドを伸縮させることで前記作業具の姿勢を決定する油圧シリンダであり、
    前記油圧シリンダのボトム側油室とロッド側油室と連通する油路と、
    前記油路を連通もしくは遮断する切替弁とをさらに備えることを特徴とする作業機械。
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