JP2010248766A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロント作業腕10の油圧シリンダ14,16,18,20から選択された例えば作業具シリンダ18のロッド側油室18bに接続されたアキュムレータ52と、作業具シリンダ18のロッド側油室18bとアキュムレータ52の間に設けた切換弁50と、作業具シリンダ18のボトム側油室18aを作動油タンク32に接続する油路41と、油路41に設けた可変絞り54と、作業具シリンダ18のボトム側油室18aと作動油タンク32の間に設けた切換弁51と、作業具シリンダ18の動作を指示する操作レバー34と、操作レバー34の無操作時にのみ切換弁50,51を開放位置に切り換えてアキュムレータ52及び可変絞り54に作動油を流通させるコントローラ36とを備える。
【選択図】 図3
Description
図1−図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る作業機械の全体構成を表す概略図である。
図3は作業機械100の作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。
図3に示したように、負荷軽減回路200は、切換弁50,51と、アキュムレータ52と、リリーフ弁53と、可変絞り54とを備えている。
コントローラ36は、前述したように操作レバー34の操作に応じてコントロールバルブ30への指令信号を出力する機能の他、操作レバー34から作業具シリンダ18への動作指示がない間にのみ切換弁50,51を開放位置に切り換えてアキュムレータ52及び可変絞り54に作動油を流通させ得る機能を有する。またコントローラ36には、アキュムレータ52又は可変絞り54への作動油の流通を許可する許可信号を出力するスイッチ57が接続されている。すなわち、切換弁50,51に通電し得るのはスイッチ57が入り状態のときに制限され、スイッチ57が入ってスイッチ57からの許可信号が入力されて、なおかつ操作レバー34が無操作の間(コントロールバルブ30への指令信号の出力がない間)、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力して切換弁50,51を開放位置に切り換える。スイッチ57が入り状態であること、またコントロールバルブ30の駆動に関して操作レバー34が無操作であること、このいずれかの条件が満たされない場合には、コントローラ36は、切換弁50,51に通電せず切換弁50,51を遮断位置にしてアキュムレータ52及び可変絞り54への作動油の流通を禁止する。
ステップS701において、コントローラ36はまず、運転開始(スタート)後、スイッチ57が入り状態にあるかどうかを判定する。スイッチ57が入っておらずステップS701の判定が満たされない場合、コントローラ36は手順をステップS704に移す。一方、スイッチ57が入り状態にあってステップS701の判定が満たされた場合、コントローラ36は手順をステップS702に移す。
ステップS702に手順が移行すると、コントローラ36は、操作レバー34がコントロールバルブ30の駆動に関して無操作状態であるかどうかを判定する。コントロールバルブ30を駆動させるべく操作レバー34が操作されていてステップS702の判定が満たされない場合、コントローラ36は手順をステップS704に移す。一方、コントロールバルブ30の駆動に関して操作レバー34が操作されておらずステップS702の判定が満たされた場合には、コントローラ36は手順をステップS703に移す。
ステップS703に手順を移すと、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力(通電)し、切換弁50,51をともに開放位置に切り換えて手順を終了する。これにより、把持装置101に外力がかかる等して作業具シリンダ18が伸び方向又は縮み方向に力を受けた場合には、油室18a又は18bから押し退けられた作動油がアキュムレータ52又は可変絞り54に流通し、その分だけ作業具シリンダ18が伸縮する(作業具101が回動する)。
ステップS704に手順を移すと、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力(通電)せず、切換弁50,51をともに遮断位置に切り換えて手順を終了する。この場合、把持装置101に外力がかかる等して作業具シリンダ18が伸び方向又は縮み方向に力を受けた場合でも、油室18a及び18bからアキュムレータ52、可変絞り54への作動油の流れは遮断され、操作レバー34の操作と無関係に油室18a及び18bから作動油が押し退けられて作業具シリンダ18が伸縮する(作業具101が回動する)ことはない。
ここでは、スイッチ57の入り切り、操作レバー34の操作の有無で場合分けして作業具シリンダ18の動きを説明する。
スイッチ57がオフの場合、切換弁50,51はともに遮断位置となるため、コントロールバルブ30を通過した作動油は、負荷軽減回路200に流入することがない。
スイッチ57がオンの場合、図4に示したようにレバー操作の有無が判定されるが、操作レバー34の操作に伴う作業具シリンダ18への駆動指令がある場合はブロック714の処理に移って切換弁50,51は遮断位置となる。これはスイッチ57がオフの場合と同じ状態であり、動作に関してもスイッチ57がオフの場合と同様である。
スイッチ57がオンの場合、レバー操作の有無が判定され、操作レバー34の操作に伴う作業具シリンダ18への駆動指令がない場合はブロック713の処理に移って切換弁50,51が開放位置に切り換わる。このとき作業具シリンダ18のロッド側油室18bはアキュムレータ52に、ボトム側油室18aは可変絞り54を介して作動油タンク32にそれぞれ接続される。
(1−6.1)本実施形態によれば、スイッチ57を入れておけば、操作レバー34で作業具シリンダ18を操作していないときに不測に把持装置101が何らかの障害物に接触したような場合、把持装置101が付勢力に従って柔軟に揺動する。したがって、作業対象物、作業機械100の作業腕10、把持装置101等の破損を抑制することができる。また、作業具シリンダ18の操作を伴わない場合、開いた把持爪19の間に作業対象物が入れられさえすれば、把持装置101の中心が作業対象物から多少ずれていても把持爪19を閉じた際に把持装置101が片当たりに追従して回動し自然と芯出しされる。これにより、作業対象物に対する把持装置101の位置合わせに高い精度が要求されず、例えば高所作業や遠隔作業、水中作業のように作業対象物を操作者が目視し難い状況下で作業具の位置合わせが容易となる。
本発明の作業機械の実施態様は、第1実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、第1実施形態ではコントロールバルブ30が電気式の操作レバー34で動作指示される構成であったが、コントロールバルブ30を油圧パイロット駆動式とした場合にも本発明は適用可能である。
図8は本発明の第3実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。
第1−3実施形態では、操作レバー34の操作の有無で切換弁50,51又は150,151を切り換え制御する構成を例に挙げて説明したが、作業姿勢や作業負荷等をトリガーとして切換弁50,51又は150,151を切り換え制御する構成とすることも可能である。
本実施形態は、フロント作業腕10の姿勢に応じて作業機械100の作業状態を判定し、作業状態の判定結果を基に切換弁50,51を切り換え制御する。本実施形態の場合、油圧シリンダ14,16,18,20に作動油を切り換え供給する各コントロールバルブ30及び作業具シリンダ18の駆動回路に接続した切換弁50,51は電磁駆動式である。また、フロント作業腕10の関節部に設けた各角度検出手段(ポテンショメータ等)からの信号に応じ、コントローラ36によって、フロント作業腕10が予め定めた設定範囲内の姿勢にある場合に切換弁50,51を遮断位置にし、一方、フロント作業腕10が設定範囲外の姿勢にある場合に切換弁50,51を開放位置にする。もう少し具体的な実施例を図11及び図12を用いて説明する。
以上に第1−第5の実施形態を説明したが、これら実施形態は本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更可能である。
11 旋回体
13 ブーム
14 ブームシリンダ
14a ボトム側油室
14b ロッド側油室
15 アーム
16 アームシリンダ
17 把持装置本体
18 作業具シリンダ
18a ボトム側油室
18b ロッド側油室
19 把持爪
20 油圧シリンダ
30 コントロールバルブ
31 油圧ポンプ
32 作動油タンク
34 操作レバー(操作手段)
36 コントローラ
41,42 油路(排油管)
50,51 切換弁
52 アキュムレータ(蓄圧手段)
54 可変絞り(流量調整手段)
55,56 逆止弁
57 スイッチ
58,59 補油管
100 作業機
101 作業具
151,152 切換弁
155,156 逆止弁
158,159 補油管
200 負荷軽減回路
801 圧力センサ
901−903 ポテンショメータ(角度検出手段)
Claims (7)
- 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記対象シリンダの動作を指示する操作手段と、
前記操作手段の無操作時にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させる切換弁制御手段と
を備えたことを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において、
前記コントロールバルブ及び前記切換弁はパイロット駆動式であり、
前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記操作手段を通じて前記コントロールバルブに導かれるパイロット圧を分流して前記切換弁のパイロット駆動部に供給し、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にする回路であることを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において、
前記コントロールバルブ及び前記切換弁は電磁駆動式であり、
前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にするコントローラであることを特徴とする作業機械。 - 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記作業腕の角度を検出する角度検出手段と、
前記角度検出手段からの信号に応じ、前記作業腕が予め定めた設定範囲内の姿勢にある場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラと
を備えたことを特徴とする作業機械。 - 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
前記複数の油圧シリンダから選択された作業状態判定用の少なくとも1つの判定用シリンダの油室の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサからの信号に応じ、前記判定用シリンダの負荷が予め定めた閾値以上になった場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラと
を備えたことを特徴とする作業機械。 - 請求項3−5のいずれかの作業機械において、前記蓄圧手段又は前記流量調整手段への作動油の流通を許可する許可信号を出力するスイッチを備え、
前記コントローラは、前記スイッチからの許可信号が入力された場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換え得ることを特徴とする作業機械。 - 請求項1−6のいずれかの作業機械において、
前記作動油タンクを前記対象シリンダの油室に接続する補油管と、
前記補油管に設けられ、前記油室から前記作動油タンクへの作動油の逆流を防止する逆止弁とを備え、
前記蓄圧手段又は前記流量調整手段に作動油が流通した際に前記補油管を介して前記作動油タンクから前記油室に作動油が吸い上げられ、前記油室が負圧になることを防止するようにしたことを特徴とする作業機械。
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