JP2010248766A - 作業機械 - Google Patents

作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2010248766A
JP2010248766A JP2009098236A JP2009098236A JP2010248766A JP 2010248766 A JP2010248766 A JP 2010248766A JP 2009098236 A JP2009098236 A JP 2009098236A JP 2009098236 A JP2009098236 A JP 2009098236A JP 2010248766 A JP2010248766 A JP 2010248766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic oil
hydraulic
oil
work
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009098236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5183558B2 (ja
Inventor
Kunitsugu Tomita
邦嗣 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2009098236A priority Critical patent/JP5183558B2/ja
Publication of JP2010248766A publication Critical patent/JP2010248766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5183558B2 publication Critical patent/JP5183558B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Shovels (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】応答遅れを抑制しつつも、作業対象物に過度の負荷がかかること、また作業腕が急激に復元動作することを抑制できる作業機械を提供する。
【解決手段】フロント作業腕10の油圧シリンダ14,16,18,20から選択された例えば作業具シリンダ18のロッド側油室18bに接続されたアキュムレータ52と、作業具シリンダ18のロッド側油室18bとアキュムレータ52の間に設けた切換弁50と、作業具シリンダ18のボトム側油室18aを作動油タンク32に接続する油路41と、油路41に設けた可変絞り54と、作業具シリンダ18のボトム側油室18aと作動油タンク32の間に設けた切換弁51と、作業具シリンダ18の動作を指示する操作レバー34と、操作レバー34の無操作時にのみ切換弁50,51を開放位置に切り換えてアキュムレータ52及び可変絞り54に作動油を流通させるコントローラ36とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は作業腕を有する作業機械に関する。
油圧ショベルをベースとして、様々な作業具を取り付けることで種々の作業を行うことができる作業機械が知られている。また、この作業機械に取り付けられる作業具として、作業機械のアームへの過負荷による破損を防止するために、作業具からアームへ作用する負荷を緩和するスプリング装置が取り付けられた作業具が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−295901号公報
上述した従来の作業具によれば、外力を受けて作業具が柔軟に揺動するので、作業機械のアームや作業具の破損を抑制することができる他、作業対象物に対する作業具の位置合わせに高い精度が要求されないので、例えば高所作業や遠隔作業、水中作業のように作業対象物を操作者が目視し難い状況下で作業具の位置合わせが容易となるメリットがある。
しかしながら、上述した作業具はアームの先端にピンで連結され、ピンを中心とする回動をスプリング装置で規制しつつ作業具からアームへ作用する負荷を緩和する構造となっているため、作業具に対してピンを中心に回動させる外力が働けば状況に関係なく常に作業具が回動してしまい、応答遅れにより作業効率が低下する恐れがある。
加えて、例えば作業対象物に対して重力方向に作業具が押し付けられて作業具が重力方向と反対側に回動した状況を想定すると、作業対象物には作業具の自重に加えて圧縮されたスプリングの復元力が作用する。このような場合には却って作業対象物にかかる力が増し、それが過負荷となって作業対象物を破損させる恐れがある。さらに、作業具が外力から解放された途端にスプリングの復元に伴って作業具が中立位置に向かって動作するため、この急激な復元動作によって操作者の意図しない構造物等に作業具が衝突する等の不具合を起こす可能性もある。
本発明はこうした事情に鑑みなされたもので、応答遅れを抑制しつつも、作業対象物に過度の負荷がかかること、また作業腕が急激に復元動作することを抑制できる作業機械を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記対象シリンダの動作を指示する操作手段と、前記操作手段の無操作時にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させる切換弁制御手段とを備えたことを特徴とする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記コントロールバルブ及び前記切換弁はパイロット駆動式であり、前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記操作手段を通じて前記コントロールバルブに導かれるパイロット圧を分流して前記切換弁のパイロット駆動部に供給し、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にする回路であることを特徴とする。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記コントロールバルブ及び前記切換弁は電磁駆動式であり、前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にするコントローラであることを特徴とする。
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記作業腕の角度を検出する角度検出手段と、前記角度検出手段からの信号に応じ、前記作業腕が予め定めた設定範囲内の姿勢にある場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラとを備えたことを特徴とする。
(5)上記目的を達成するために、また本発明は、作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、前記複数の油圧シリンダから選択された作業状態判定用の少なくとも1つの判定用シリンダの油室の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサからの信号に応じ、前記判定用シリンダの負荷が予め定めた閾値以上になった場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラとを備えたことを特徴とする。
(6)上記(3)−(5)のいずれかにおいて、好ましくは、前記蓄圧手段又は前記流量調整手段への作動油の流通を許可する許可信号を出力するスイッチを備え、前記コントローラは、前記スイッチからの許可信号が入力された場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換え得ることを特徴とする。
(7)上記(1)−(6)のいずれかにおいて、好ましくは、前記作動油タンクを前記対象シリンダの油室に接続する補油管と、前記補油管に設けられ、前記油室から前記作動油タンクへの作動油の逆流を防止する逆止弁とを備え、前記蓄圧手段又は前記流量調整手段に作動油が流通した際に前記補油管を介して前記作動油タンクから前記油室に作動油が吸い上げられ、前記油室が負圧になることを防止するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、応答遅れを抑制しつつも、作業対象物に過度の負荷がかかること、また作業腕が急激に復元動作することを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の全体構成を表す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る作業機械に備えられた把持装置の構成を表す一部破断図である。 本発明の第1実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る作業機械に備えられたコントローラによる切換弁の制御手順を表すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る作業機械に備えられたコントローラによる切換弁の制御概念の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る作業機械におけるフロント作業椀の制御領域の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る作業機械のブームシリンダを駆動する油圧回路を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る作業機械に備えられたコントローラによる切換弁の制御手順を表すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る作業機械に備えられたコントローラによる切換弁の制御手順を表すフローチャートである。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
[1]第1実施形態
図1−図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
(1−1)作業機械の外観構成
図1は本発明の第1実施形態に係る作業機械の全体構成を表す概略図である。
図1に示したように本実施形態の作業機械100は油圧ショベルをベースとしており、走行体12上に旋回体11が旋回可能に取り付けて作業機本体を構成している。旋回体11の前部には運転室11aが、運転室11aの後方にはエンジンや油圧ポンプを含む動力装置(パワーユニット)11bが設けられている。
旋回体11には多関節のフロント作業腕10が取り付けられている。フロント作業腕10は、旋回体11に対して上下に揺動自在に取り付けられたブーム13と、ブーム13の先端部分に上下に揺動自在に取り付けられたアーム15と、アーム15の先端部分に上下に回動自在に取り付けられた作業具である把持装置101と、ブーム13、アーム15、把持装置101をそれぞれ回動させるブームシリンダ14、アームシリンダ16、作業具シリンダ18とを有している。
図2は把持装置101の構成を表す一部破断図である。
図2に示したように、把持装置101は、アーム15の先端に回動可能に取り付けられる把持装置本体17と、対象物を把持するために把持装置本体17の先端に設けた一対の把持爪19と、把持爪19を開閉駆動するシリンダ20とを有する。
本実施形態では、図2の把持装置101を備えた図1の作業機械100において、把持装置101が非操作状態にあるときに把持爪19に作用する外力に追従して把持装置101が回動動作するように、作業具シリンダ18に対して次の図3に示されるような負荷軽減回路200が備えられている。なお、本実施例では作業具シリンダ18を対象シリンダとして負荷軽減回路200を作業具シリンダ18の油圧駆動回路に設けた場合を例に挙げて説明するが、負荷軽減回路200は他の油圧シリンダ14,16,20の油圧駆動回路に設けることもできるし、油圧シリンダ14,16,18,20のうちの複数のシリンダの油圧駆動回路に設けることもできる。
(1−2)油圧駆動回路の基本構成
図3は作業機械100の作業具シリンダ18を駆動する油圧回路を示す図である。
図3に示した油圧回路には、作業具シリンダ18に供給する作動油を貯留する作動油タンク32と、作動油タンク32の作動油を吸い込んで吐出する油圧ポンプ31と、作動油タンク32から作業具シリンダ18への作動油の方向及び流量を制御するコントロールバルブ30と、油圧ポンプ30の吐出管路の最高圧を規定するメインリリーフ弁33と、前述した負荷軽減回路200とが設けられている。また、この油圧回路には、コントロールバルブ30を制御するために、操作レバー34と、コントローラ36とが設けられている。操作レバー34は、いわゆる電気レバーと呼ばれる電気式操作レバーである。コントローラ36には、運転室11aに設けられたスイッチ57が接続されている。
油圧ポンプ31は作業機械100の各アクチュエータに作動油を供給するポンプであり、図示しないエンジンにより駆動されると作動油タンク32の作動油を吸い込んでコントロールバルブ30を介して作業具シリンダ18に供給する。油圧ポンプ31から供給される作動油は、図示しない各コントロールバルブを介してアームシリンダ16、作業具シリンダ18、シリンダ20にも供給される。
例えば、図示しないコントロールバルブを介して油圧ポンプ31からの作動油がブームシリンダ14のボトム側油室(不図示)に供給された場合にはブーム13は旋回体11に対して上方向に駆動し、反対にロッド側油室(不図示)に供給された場合にはブーム13は旋回体11に対して下方向に駆動する。アームシリンダ16のボトム側油室(不図示)に作動油が供給された場合にはアーム15はブーム13に対して下方向に駆動し、反対にロッド側油室(不図示)に作動油が供給された場合にはアーム15はブーム13に対して上方向に駆動する。作業具シリンダ18のボトム側油室18aに作動油が供給された場合には把持装置101はアーム15に対して下方向に回動し、反対にロッド側油室18bに作動油が供給された場合には把持装置101はアーム15に対して上方向に回動する。把持シリンダ20のボトム側油室(不図示)へ作動油が供給された場合には把持爪19は閉動作し、反対にロッド側油室(不図示)に供給された場合には把持爪19は開動作する。作業負荷によって各油圧シリンダ14,16,18,20のいずれかの油室がメインリリーフ弁33により規定される圧力に達した際には、メインリリーフ弁33が作動して昇圧した油室が作動油タンク32に連通する。
各油圧シリンダ14,16,18,30のコントロールバルブについて作業具シリンダ18のコントロールバルブ30で代表して図3により説明すると、コントロールバルブ30のポジションは、操作レバー36の操作(操作方向及び操作量)に応じてコントローラ36からソレノイド駆動部に指令信号が出力されることで切り換わる。ソレノイド駆動部は比例電磁式であるため、操作レバー34の操作量に応じた大きさの指令信号がコントロールバルブ30に入力されることでコントロールバルブ30の開度が制御され、これによって操作レバー34の操作量に比例して作業具シリンダ18への作動油の供給流量すなわち作業具シリンダ18の動作速度が変化する。操作レバー34を中立にあるとき、コントロールバルブ30のスプールはバネ力によって中立位置になって油圧ポンプ31から作業具シリンダ18への作動油の供給が遮断され、作業具シリンダ18は停止した状態となる。
(1−3)負荷軽減回路200
図3に示したように、負荷軽減回路200は、切換弁50,51と、アキュムレータ52と、リリーフ弁53と、可変絞り54とを備えている。
切換弁50は、油路42を介して作業具シリンダ18のロッド側油室18bに接続されている。油路42はさらに切換弁50と作動油タンク32とを接続している。油路42における切換弁50の位置は作業具シリンダ18のロッド側油室18bとアキュムレータ52の間であり、切換弁50はロッド側油室18bからアキュムレータ52へ導かれる作動油を遮断する役割を果たす。本実施形態における切換弁50は、ソレノイド駆動式の2位置切換弁であり、コントローラ36からの指令信号をソレノイド駆動部に受けると遮断位置から開放位置に切り換わり、指令信号が遮断されるとバネ力で遮断位置に復帰する(図3は遮断位置にある状態を示している)。
切換弁51は、排油管としての油路41を介して作業具シリンダ18のボトム側油室18aに接続されている。油路41は油路42に合流し切換弁51と作動油タンク32とを接続している。油路41における切換弁51の位置は作業具シリンダ18のボトム側油室18aと可変絞り54の間であり、切換弁51はボトム側油室18aから可変絞り54への作動油を遮断する役割を果たす。この切換弁51は、切換弁50と同じくソレノイド駆動式の2位置切換弁であり、コントローラ36からの指令信号をソレノイド駆動部に受けると遮断位置から開放位置に切り換わり、指令信号が遮断されるとバネ力で遮断位置に復帰する(図3は遮断位置にある状態を示している)。
アキュムレータ52は、切換弁50の下流側、すなわち油路42における切換弁50と作動油タンク32との間に設けられ、油路42を介して作業具シリンダ18のロッド側油室18bに接続されている。切換弁50が開放位置にある間、作動油シリンダ18のロッド側油室18bが昇圧した場合には、ロッド側油室18bから押し退けられた作動油はこのアキュムレータ52に一時的に貯留される。アキュムレータ52では加圧状態で作動油が蓄えられるので、作動油シリンダ18のロッド側油室18bが減圧した際、切換弁50が開放位置にあればアキュムレータ52の作動油がロッド側油室18bに戻される。
リリーフ弁53は、アキュムレータ52の下流側、すなわち油路42におけるアキュムレータ52と作動油タンク32との間に設けられている。切換弁50が開放位置にある場合、ロッド側油室18bから押し退けられる作動油がアキュムレータ52の容量に対して過剰で油路42の圧力が規定値に達したときに、このリリーフ弁53が開放位置に切り換わり、余剰の作動油を作動油タンク32に排出してアキュムレータ52を保護する。このリリーフ弁53は可変リリーフ弁であってリリーフ圧が調整可能である。
可変絞り54は、切換弁51の下流側、すなわち油路41における切換弁51と作動油タンク32との間に設けられ、油路41を介して作業具シリンダ18のボトム側油室18aに接続されている。切換弁51が開放位置にある間、作動油シリンダ18のボトム側油室18aが昇圧した場合には、ボトム側油室18aから押し退けられた作動油は油路41を介して作動油タンク32に排出される。可変絞り54は油路41を介して排出される作動油の流量(排出速度)を調整する役割を果たす。
なお、作業具シリンダ18の油室18a,18bとコントロールバルブ30を接続する各作動油供給管路は、それぞれ補油管58,59を介して作動油タンク32に接続されている。このように作業具シリンダ18の油室18a,18bが補油管58,59を介して作動油タンク32に接続していることで、アキュムレータ52又は可変絞り54に作動油が流通した際に補油管58又は59を介して作動油タンク32から油室18a,18bに作動油が吸い上げられる。こうして作動油タンク32から作動油が補填されることで、作業具シリンダ18の油室18a,18bが負圧になることが防止される。補油管58,59にはそれぞれ逆止弁56,55が設けられており、作業具シリンダ18の油室18a,18bから作動油タンク32への作動油の逆流(排出)を逆止弁56,55で防止している。
(1−4)コントローラ36
コントローラ36は、前述したように操作レバー34の操作に応じてコントロールバルブ30への指令信号を出力する機能の他、操作レバー34から作業具シリンダ18への動作指示がない間にのみ切換弁50,51を開放位置に切り換えてアキュムレータ52及び可変絞り54に作動油を流通させ得る機能を有する。またコントローラ36には、アキュムレータ52又は可変絞り54への作動油の流通を許可する許可信号を出力するスイッチ57が接続されている。すなわち、切換弁50,51に通電し得るのはスイッチ57が入り状態のときに制限され、スイッチ57が入ってスイッチ57からの許可信号が入力されて、なおかつ操作レバー34が無操作の間(コントロールバルブ30への指令信号の出力がない間)、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力して切換弁50,51を開放位置に切り換える。スイッチ57が入り状態であること、またコントロールバルブ30の駆動に関して操作レバー34が無操作であること、このいずれかの条件が満たされない場合には、コントローラ36は、切換弁50,51に通電せず切換弁50,51を遮断位置にしてアキュムレータ52及び可変絞り54への作動油の流通を禁止する。
図4はコントローラ36による切換弁50,51の制御手順を表すフローチャートである。
(ステップS701)
ステップS701において、コントローラ36はまず、運転開始(スタート)後、スイッチ57が入り状態にあるかどうかを判定する。スイッチ57が入っておらずステップS701の判定が満たされない場合、コントローラ36は手順をステップS704に移す。一方、スイッチ57が入り状態にあってステップS701の判定が満たされた場合、コントローラ36は手順をステップS702に移す。
(ステップS702)
ステップS702に手順が移行すると、コントローラ36は、操作レバー34がコントロールバルブ30の駆動に関して無操作状態であるかどうかを判定する。コントロールバルブ30を駆動させるべく操作レバー34が操作されていてステップS702の判定が満たされない場合、コントローラ36は手順をステップS704に移す。一方、コントロールバルブ30の駆動に関して操作レバー34が操作されておらずステップS702の判定が満たされた場合には、コントローラ36は手順をステップS703に移す。
なお、コントロールバルブ30の駆動に関する操作レバー34の操作の有無は、図5に判定概念を例示したように、不感帯を超えて操作レバー34が操作された場合を「レバー操作有り」、全く操作レバー34が操作されないか操作量が不感帯内の場合を「レバー操作無し」と判定することができる。ここで言う不感帯には操作レバー34のいわゆる“遊び”を用いることができる。また、レバー操作量に対して予め定めた制御閾値で不感帯を規定することもできる。この場合、例えば、操作量に応じて操作レバー34から入力される操作信号が閾値を超えた場合にコントローラ36は“操作有り”と判定する。また言うまでもないが、操作レバー34の操作があった場合、図4の手順とは別に、コントローラ36は、操作レバー34の操作方向と操作量に応じて生成した指令信号をコントロールバルブ30の対応のソレノイド駆動部に出力し、作業具シリンダ18への作動油の方向及び流量を制御して把持装置101を回動させる。
(ステップS703)
ステップS703に手順を移すと、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力(通電)し、切換弁50,51をともに開放位置に切り換えて手順を終了する。これにより、把持装置101に外力がかかる等して作業具シリンダ18が伸び方向又は縮み方向に力を受けた場合には、油室18a又は18bから押し退けられた作動油がアキュムレータ52又は可変絞り54に流通し、その分だけ作業具シリンダ18が伸縮する(作業具101が回動する)。
作業具シリンダ18の伸び側に外力がかかってアキュムレータ52に作動油が流入する場合、作業具シリンダ18の伸び動作に伴って補油管58を介してボトム側油室18aに作動油が補填される。その後、作業具シリンダ18の伸び側にかかった外力がなくなった場合には、アキュムレータ52からロッド側油室18bに作動油が戻り、その分だけ作業具シリンダ18が縮み側に押し戻され、これに伴ってボトム側油室18aから押し退けられる作動油が可変絞り54を通って作動油タンク32に排出される。
反対に作業具シリンダ18の縮み側に外力がかかって可変絞り54を介して作動油タンク52に作動油が排出される場合、作業具シリンダ18の縮み動作に伴って補油管59を介してロッド側油室18bに作動油が補填される。この場合、そのあと作業具シリンダ18の縮み側にかかった外力がなくなったとしても、可変絞り54を流通した作動油がボトム側油室18aに戻ることはなく、その時点の伸長量を維持した状態で作業具シリンダ18の姿勢が保たれる。
(ステップS704)
ステップS704に手順を移すと、コントローラ36は、切換弁50,51のソレノイド駆動部に指令信号を出力(通電)せず、切換弁50,51をともに遮断位置に切り換えて手順を終了する。この場合、把持装置101に外力がかかる等して作業具シリンダ18が伸び方向又は縮み方向に力を受けた場合でも、油室18a及び18bからアキュムレータ52、可変絞り54への作動油の流れは遮断され、操作レバー34の操作と無関係に油室18a及び18bから作動油が押し退けられて作業具シリンダ18が伸縮する(作業具101が回動する)ことはない。
(1−5)動作説明
ここでは、スイッチ57の入り切り、操作レバー34の操作の有無で場合分けして作業具シリンダ18の動きを説明する。
(1−5.1)スイッチ57がオフの場合
スイッチ57がオフの場合、切換弁50,51はともに遮断位置となるため、コントロールバルブ30を通過した作動油は、負荷軽減回路200に流入することがない。
この場合、操作レバー34が操作されても、作業具シリンダ18の挙動に負荷軽減回路200が影響することはく、単に操作レバー34の操作に従って把持装置101が回動する。例えば、把持装置101は、作業具シリンダ18のボトム側油室18aに作動油が供給された場合にアーム15に対して下方向に回動し、ロッド側油室18bに作動油が供給された場合にアーム15に対して上方向に回動する。また、例えば把持爪19が作業対象物と接触する等して拘束され、その結果操作レバー34を操作しても作業具シリンダ18が動作しない、また動作に抗する抵抗が大きい場合に油圧ポンプ31の吐出管路の圧力がメインリリーフ弁33で規定した所定圧力まで上昇すると、メインリリーフ弁33が開放位置に切り換わって作動油タンク32に作動油が排出される。
一方、操作レバー34が操作されない場合にはコントロールバルブ30が中立位置であるため、油室18a又は18bに油圧ポンプ31からの作動油が供給されないので作業具シリンダ18は伸縮しない。この作業具シリンダ18が駆動されていない状況下で、ブーム13、アーム15、把持爪19等の他の駆動装置の動作に伴って把持爪19が作業対象物と接触した場合には、その負荷に応じて作業具シリンダ18の油室18a又は18bの圧力が上昇するが、油室18a,18bの作動油はコントロールバルブ30と切換弁50,51とで密封された状態にあるので把持装置101は基本的に回動しない。こうした場合の回路保護を考慮する場合、コントロールバルブ30と切換弁50,51の間に別途リリーフ弁を設ける。
(1−5.2)スイッチ57がオンでレバー操作が有る場合
スイッチ57がオンの場合、図4に示したようにレバー操作の有無が判定されるが、操作レバー34の操作に伴う作業具シリンダ18への駆動指令がある場合はブロック714の処理に移って切換弁50,51は遮断位置となる。これはスイッチ57がオフの場合と同じ状態であり、動作に関してもスイッチ57がオフの場合と同様である。
(1−5.3)スイッチ57がオンでレバー操作が無い場合
スイッチ57がオンの場合、レバー操作の有無が判定され、操作レバー34の操作に伴う作業具シリンダ18への駆動指令がない場合はブロック713の処理に移って切換弁50,51が開放位置に切り換わる。このとき作業具シリンダ18のロッド側油室18bはアキュムレータ52に、ボトム側油室18aは可変絞り54を介して作動油タンク32にそれぞれ接続される。
したがって、把持爪19に加わる作業対象物等からの作業負荷と把持装置101の自重の合力によって作業具シリンダ18のロッド側油室18bの圧力が上昇する状況下では、負荷の大きさに応じた量の作動油がアキュムレータ52に蓄積され、蓄積量に応じたストロークだけ作業具シリンダ18が伸び、把持装置101が下向きに回動する。このとき、ボトム側油室18aには補油管58、逆止弁56を介して作動油が補填され負圧が防止される。その後、作業腕10の姿勢や把持爪19の負荷状態が変化してロッド側油室18bの圧力が低下した場合にはアキュムレータ52に蓄積されていた作動油がロッド側油室18bに戻され、これによる作業具シリンダ18の縮み量に応じてボトム側油室18aの作動油が可変絞り54を通過して作動油タンク32に排出される。その際の把持装置101の戻り動作速度は可変絞り54の設定で調整することができ、絞り込むことで戻り動作を緩やかにすることができる。
以上のように、ロッド側油室18bが高圧となった場合には作業具シリンダ18はアキュムレータ52の持つバネ特性に応じて伸長方向に弾性的に伸長し、その後の負荷の低下に伴ってアキュムレータ52の持つバネ特性(復元力)と可変絞り54の設定に応じて所望の速度で復帰動作(縮退)する。但し、ロッド側油室18bの圧力がリリーフ弁53の設定圧を上回って上昇した場合には、リリーフ弁53を介して作動油タンク32に排出された作動油分だけ復帰量が減少し得る。
反対に、把持爪19に加わる作業負荷と把持装置101の自重の合力によって作業具シリンダ18のボトム側油室18aの圧力が上昇する状況下では、ボトム側油室18aの作動油が可変絞り54を通過して作動油タンク32に排出され、作業具シリンダ18が縮退する。このとき、ロッド側油室18bには補油管59、逆止弁55を介して作動油が補填され負圧が防止される。作業腕10の姿勢や把持爪19の負荷状態が変化して作業具シリンダ18が縮みきる前にボトム側油室18aの圧力が低下した場合には、作業具シリンダ18の縮退動作は停止する。
以上のように、ボトム側油室18aが高圧となった場合には作業具シリンダ18は可変絞り54の設定に応じて縮退方向にダンパ動作する。
(1−6)効果
(1−6.1)本実施形態によれば、スイッチ57を入れておけば、操作レバー34で作業具シリンダ18を操作していないときに不測に把持装置101が何らかの障害物に接触したような場合、把持装置101が付勢力に従って柔軟に揺動する。したがって、作業対象物、作業機械100の作業腕10、把持装置101等の破損を抑制することができる。また、作業具シリンダ18の操作を伴わない場合、開いた把持爪19の間に作業対象物が入れられさえすれば、把持装置101の中心が作業対象物から多少ずれていても把持爪19を閉じた際に把持装置101が片当たりに追従して回動し自然と芯出しされる。これにより、作業対象物に対する把持装置101の位置合わせに高い精度が要求されず、例えば高所作業や遠隔作業、水中作業のように作業対象物を操作者が目視し難い状況下で作業具の位置合わせが容易となる。
(1−6.2)また、操作レバー34を操作して作業具シリンダ18の動作させる場合には切換弁50,51が遮断位置に切り換わって負荷軽減回路200が機能しないので、操作レバー34で指示した程度を超えて把持装置101が回動することがなく、負荷軽減回路200の作動に伴って生じ得る応答遅れを抑制することができ、作業効率の低下を抑制することができる。
また、上記のスイッチ57を設けた場合には、スイッチ57をオフにするによって負荷軽減回路200の作動を強制的に禁止することができる。したがって、例えば作業負荷(把持装置101の作業対象物等への接触)に対して把持装置101が自動的に追従することを望まない場合、また作業腕10、把持装置101又は作業対象物の破損に気を使う必要がない場合等、状況に関係なく負荷軽減回路200の作動を禁止したいときには、スイッチ57をオフにして作業することで、負荷軽減回路200による把持装置101の回動動作に起因して発生し得る応答遅れを回避することができる。
(1−6.3)加えて、スイッチ57を入れた状態では操作レバー34によって作業具シリンダ18の駆動指令を行なわなければ、作業具シリンダ18は負荷軽減回路200の影響を受けて追従動作する。
ここで、例えば作業時には、把持装置101が鉛直下向きに対して後方(運転室11a側)を向くのに比べて前方を向く頻度が一般に多い。すなわち図6に示したように作業機械100のような油圧ショベルをベースとしたハンドリング機械では、作業領域の大部分において把持装置101の自重負荷が作業具シリンダ18のロッド側油室18b(伸長側)に付加される。
仮にロッド側油室18bだけでなくボトム側油室18aにもアキュムレータを接続した場合を想定すると、例えば作業対象物に対して重力方向に把持装置101が押し付けられて把持装置101が重力方向と反対側に回動したとき、作業対象物には把持装置101の自重に加えてアキュムレータのバネ特性による復元力が作用する。このような場合には却って作業対象物にかかる力が増し、それが過負荷となって作業対象物を破損させる恐れがある。さらに、把持装置101が外力から解放された途端にアキュムレータのバネ特性による復元に伴って把持装置101が中立位置に向かって復帰動作するため、この急激な復帰動作によって操作者の意図しない構造物等に把持装置101が衝突する等、作業面や安全面で不具合を起こす可能性もある。
そこで、本実施形態では負荷軽減回路200によって、把持装置101が前方を向いているとき把持装置101の自重で圧縮力を受けるロッド側油室18bにアキュムレータ52によるバネ特性を与え、把持装置101に対して反重力方向に自重を超える外力が加わった場合に圧縮力を受けるボトム側油室18aに可変絞り54によるダンパ特性を与えている。これによって、作業領域の大部分において、上述のように把持装置101が作業対象物に重力方向に押圧された場合には把持装置101は可変絞り54の設定によってダンパ動作するので、負荷軽減回路200のバネ特性が逆効果となって作業対象物に過負荷を与えるような事態を作業領域の大部分において防止することができる。
また、前述した通り、アキュムレータ52に作動油が流入することによって把持装置101が弾性的に回動動作した場合でも、復帰時にボトム側油室18aから押し退けられる作動油の流量が可変絞り52で緩和されるので、把持装置101の急激な復元動作を抑制することができる。
[2]第2実施形態
本発明の作業機械の実施態様は、第1実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、第1実施形態ではコントロールバルブ30が電気式の操作レバー34で動作指示される構成であったが、コントロールバルブ30を油圧パイロット駆動式とした場合にも本発明は適用可能である。
図7は本発明の第2実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。
図7において、操作レバー134は油圧パイロット式であり、パイロットポンプ(図示せず)から吐出される作動油の方向及び流量を制御することでコントロールバルブ130を駆動する。コントロールバルブ130及び切換弁150,151はパイロット駆動式である。切換弁150は作業具シリンダ18のロッド側油室18bに、切換弁151はボトム側油室18aにそれぞれ接続されている。また、操作レバー134からコントロールバルブ130のパイロット駆動部に接続する2本のパイロット管路のパイロット圧は分岐管路を介してシャトル弁500の両側にそれぞれ導かれ、操作レバー134が操作されていてシャトル弁500の両端に差圧が発生している場合(シャトル弁500が作動した場合)、シャトル弁500を介して切換弁150,151にパイロット圧が導かれ、切換弁150,151が遮断位置に切り換わる。操作レバー134が操作されていない場合、シャトル弁500が中立となってパイロット圧が遮断されるので切換弁150,151がバネの付勢力で開放位置に復帰する。すなわち、本実施形態の負荷軽減回路200は、操作レバー134が操作された際に操作レバー134を通じてコントロールバルブ130に導かれるパイロット圧を分流して切換弁150,151のパイロット駆動部に供給し、操作レバー134が操作された際に切換弁150,151を遮断位置にして操作レバー134の操作のない間は切換弁150,151を開放位置にする。
その他の構成は第1実施形態と同様であり、操作レバー134の操作に対する負荷軽減回路200の動作も第1実施形態とほぼ同様である。よって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スイッチ57による負荷軽減回路200の作動を強制禁止する機能は本実施形態には備えられていないが、切換弁150,151をパイロット電磁駆動式にしてスイッチが入り状態の間は、操作レバー134の操作に関わらずスイッチの入り状態に応じて出力される電気指令信号によって切換弁150,151を遮断位置に切り換える構成とすることもできるし、シャトル弁500の弁体を強制的に中立位置で拘束する構成として操作レバー134の操作に関わらず負荷軽減回路200が作動しないようにすることも考えられる。
[3]第3実施形態
図8は本発明の第3実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。
本実施形態が第1実施形態と相違する点は負圧防止手段の構成にあり、第1実施形態では補油管58,59をコントロールバルブ30から作業具シリンダ18への作動油の供給管路に接続したのに対し、本実施形態では切換弁50,51を設けた油路41,42に補油管158,159を接続している。補油管158,159はそれぞれ可変絞り54、リリーフ弁53の前後を接続し、補油管158,159には逆止弁156,155がそれぞれ備えられている。つまり逆止弁156,155は、それぞれ可変絞り54、リリーフ弁53と並列に接続されており、作動油シリンダ18側から作動油タンク32への作動油の流れを防止する向きに取り付けられている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施の形態の場合、切換弁50,51が開放位置に切り換わって作業具シリンダ18の油室18a又は18bから作動油が押し退けられた場合には反対側の油室18b又は18aに補油管159又は158、切換弁50,51を介して作動油が補填され、油室18b又は18aが負圧に陥ることが防止される。その他の動作については第1実施形態と同様であり、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[4]第4実施形態
第1−3実施形態では、操作レバー34の操作の有無で切換弁50,51又は150,151を切り換え制御する構成を例に挙げて説明したが、作業姿勢や作業負荷等をトリガーとして切換弁50,51又は150,151を切り換え制御する構成とすることも可能である。
本実施形態が第1−第3実施形態と相違する点は、作業負荷の大小に応じて作業機械100の作業状態を判定し、作業状態の判定結果を基に切換弁50,51を切り換え制御する点である。具体的には、把持爪19の閉方向への負荷からフロント作業腕10の作業状態を判断し、負荷の小さいときには負荷軽減回路200を作動させて例えばブーム13あるいは把持装置101を追従動作させ、負荷が大きいときには負荷軽減回路200を遮断してフロント作業腕10を通常動作させる。
本実施形態の場合、油圧シリンダ14,18に作動油を切り換え供給する各コントロールバルブ30及びこれら油圧シリンダ14,18の駆動回路にそれぞれ接続した切換弁50,51は電磁駆動式である。また、油圧シリンダ14,16,18,20から選択された作業状態判定用の判定用シリンダ(本例では油圧シリンダ20)の油室の圧力を検出する圧力センサを追加し、圧力センサからの信号に応じ、コントローラ36によって、油圧シリンダ20の負荷が予め定めた閾値より大きい場合には切換弁50,51を遮断位置にし、一方、油圧シリンダ20の負荷が閾値以下の場合には切換弁50,51を開放位置にする。もう少し具体的な実施例を図9及び図10を用いて説明する。
図9は本発明の第4実施形態に係る作業機械のブームシリンダを駆動する油圧回路を示す図である。この図において既述した実施形態と同様の部分には既出図面と同符号を付して説明を省略する。また、本実施形態ではブームシリンダ14を駆動する油圧回路について説明するが、作業具シリンダ18を駆動する油圧回路も同様の構成である(作業具シリンダに関して符号18を括弧書きした)。また、油圧シリンダ20を駆動する油圧回路については作業負荷追従装置200を設けていないが、回路の基本構成はブームシリンダ14や作業具シリンダ18を駆動する油圧回路と同様である。
図9に示した油圧回路には、油圧ポンプ31と、コントロールバルブ30と、メインリリーフ弁33と、作動油タンク32と、切換弁50,51と、負荷軽減回路200とが設けられている。また、この油圧回路には、コントロールバルブ30を制御するために、操作レバー34と、コントローラ36とが設けられている。コントローラ36には、スイッチ57と、圧力センサ801と、作業負荷設定器602とが接続されている。
圧力センサ801は、把持爪19を閉じる際に油圧シリンダ20に供給される圧油の圧力を検出する手段であり、すなわち油圧シリンダ20の図示しないボトム側油室に供給される圧油の圧力Pを検出する。作業負荷設定器602は、閾値P1を設定する手段である。閾値P1は油圧シリンダ20のボトム側油室の圧力Pについて設定した値であり、後述するように作業機械100の作業状態を判定する際に用いられる。
図10はコントローラ36による切換弁50,51の制御手順を表すフローチャートである。
図10において、作業機械100の不図示のイグニッションスイッチが入れられると、図10に示す処理を実行するプログラムが起動され、コントローラ36で実行される。
すると、まずステップS711において、作業機械100の各部の状態の情報を取得する。具体的には、圧力センサ801で検出した油圧シリンダ20のボトム側油室の圧力P、スイッチ57の入り切り状態、及び作業負荷設定器602で設定された閾値P1を取得する。ステップS711を実行するとステップS712へ進み、ステップS711で取得した情報からスイッチ57がオンされているか否かを判断する。ステップS712が肯定判断されるとステップS713へ進み、作業機械100の作業状態を判定する。具体的には、圧力センサ801で検出した油圧シリンダ20のボトム側油室の圧力Pが作業負荷設定器602で設定された閾値P1未満であるか否かを判断する。ステップS713が肯定判断されるとステップS714へ進み、切換弁50,51の開指令を出力、すなわち切換弁50,51のソレノイドを励磁してリターンする。ステップS712が否定判断されるか、ステップS713が否定判断されるとステップS715へ進み、切換弁50,51の閉指令を出力、すなわち切換弁50,51のソレノイドを消磁してリターンする。
このように切換弁50,51が制御される結果、負荷軽減回路200及びブームシリンダ14は次のように動作する。スイッチ57がオンされており(ステップS712肯定判断)、かつ、圧力センサ801で検出したシリンダ20のボトム側油室の圧力Pが作業負荷設定器602で設定された閾値P1未満である場合(ステップS713肯定判断)、切換弁50,51のソレノイドが励磁される(ステップS714)。
すなわち、本実施形態では、スイッチ57がオンで、なおかつ圧力センサ801で検出した油圧シリンダ20のボトム側油室20aの圧力Pが作業負荷設定器602で設定された閾値P1未満である場合に、把持爪19に作用する外力に応じて、ブーム13および把持装置101が追従する。
例えば把持すべき対象物の位置が対向する把持爪19の中間地点からずれている場合、把持爪19が対象物に片当たりする。把持爪19が対象物に片当たりすることで、油圧シリンダ20のボトム側油室の圧力Pが上昇するが、スイッチ57がオンで圧力Pが閾値P1未満であれば、切換弁50,51が開放位置に切り換わってブーム13が曲げモーメントを緩和するように回動し、このブーム13の追従動作に伴って把持装置101の位置が微調整される。
また、油圧シリンダ20を駆動する操作レバー34が操作され、把持爪19による把持力が増加して圧力Pが閾値P1以上となると、切換弁50,51が遮断位置に切り換わり、負荷軽減回路200がブームシリンダ14の動作に影響しなくなり、ブーム13はブーム13を操作する操作レバー34の操作に従って揺動駆動される。
これにより、上述した第1実施の形態と同様に、把持爪19に作用する力、対象物に作用する力、フロント作業腕10にかかる曲げモーメントの急激な上昇を防止して、把持対象物及びフロント作業腕10の破損を防止できるとともに、繊細さが要求される軽負荷のハンドリングに好適である。その際、ブームシリンダ13や作業具シリンダ18のいずれかの油室にはダンパ特性を与えることによって、第1−第3実施形態と同様の効果を得ることができる。また本実施形態の場合、所定の把持力以上で対象物を把持していれば負荷軽減回路200がブームシリンダ14の動作に影響しなくなるので、把持装置101で把持した対象物を所定位置に配設する作業等に好適である。
なお、本実施形態では、圧力センサ801で検出した油圧シリンダ20のボトム側油室20aの圧力Pに基づいて作業機械100の作業状態を判定するように構成したが、他の油圧シリンダ14,16又は18に供給される作動油の圧力に基づいて作業機械100の作業状態を判定するように構成しても良い。また油圧シリンダ20のボトム側油室20aの圧力Pの代わりに、力センサを用いて把持爪19の把持力を直接測定して作業機械100の作業状態を判定するように構成することもできる。
[5]第5実施形態
本実施形態は、フロント作業腕10の姿勢に応じて作業機械100の作業状態を判定し、作業状態の判定結果を基に切換弁50,51を切り換え制御する。本実施形態の場合、油圧シリンダ14,16,18,20に作動油を切り換え供給する各コントロールバルブ30及び作業具シリンダ18の駆動回路に接続した切換弁50,51は電磁駆動式である。また、フロント作業腕10の関節部に設けた各角度検出手段(ポテンショメータ等)からの信号に応じ、コントローラ36によって、フロント作業腕10が予め定めた設定範囲内の姿勢にある場合に切換弁50,51を遮断位置にし、一方、フロント作業腕10が設定範囲外の姿勢にある場合に切換弁50,51を開放位置にする。もう少し具体的な実施例を図11及び図12を用いて説明する。
図11は本発明の第5実施形態に係る作業機械の作業具シリンダを駆動する油圧回路を示す図である。この図において既述した実施形態と同様の部分には既出図面と同符号を付して説明を省略する。また、本実施形態では、負荷軽減回路200は作業具シリンダ18に対してのみ設けられている。図11の油圧回路には、油圧ポンプ31と、コントロールバルブ30と、メインリリーフ弁33と、作動油タンク32と、切換弁50,51と、負荷軽減回路200とが設けられている。また、この油圧回路には、コントロールバルブ30を制御するために、操作レバー34と、コントローラ36とが設けられている。コントローラ36には、スイッチ57と、ポテンショメータ901−903とが接続されている。本実施の形態では、負荷軽減回路200のリリーフ弁53は、把持装置101の自重による作業具シリンダ18の伸長動作を許容する程度に設定されている。
ポテンショメータ901は旋回体11に対するブーム13の角度位置を検出するセンサであり、検出した角度を角度情報としてコントローラ36に出力する。ポテンショメータ902はブーム13に対するアーム15の角度位置を検出するセンサであり、検出した角度を角度情報としてコントローラ36に出力する。ポテンショメータ903はアーム15に対する把持装置101の角度位置を検出するセンサであり、検出した角度を角度情報としてコントローラ36に出力する。
図12はコントローラ36による切換弁50,51の制御手順を表すフローチャートである。
まず作業機械100の不図示のイグニッションスイッチがオンされると、図12に示す処理を行うプログラムが起動され、コントローラ36で実行される。ステップS721において、作業機械100の各部の状態の情報を取得するとともに、把持装置101の姿勢を演算する。具体的には、作業具シリンダ18を駆動する操作レバー34の操作量、スイッチ57の入り切り状態、及びポテンショメータ901−903から出力された角度情報を取得し、取得した角度情報に基づいて把持装置101の対地角度を演算する。ステップS721を実行するとステップS722へ進み、ステップS721で取得した情報からスイッチ57が入り状態にあるか否かを判断する。
ステップS722が肯定判断されるとステップS726へ進み、ステップS721で取得した作業具シリンダ18を駆動する操作レバー34の操作量を基に、把持装置101が回動操作されていないか否かを判断する。ステップS726が肯定判断されるとステップS723へ進み、作業機械100の作業状態を判定する。具体的には、ステップS721で演算した把持装置101の対地角度から把持装置101が下向きの姿勢にあるか否かを判断する。
ステップS723が肯定判断されるとステップS724へ進み、切換弁50,51の開指令を出力、すなわち切換弁50,51のソレノイドを励磁してリターンする。ステップS722、ステップS726、ステップS723のいずれかで否定判断されるとステップS725へ進み、切換弁50,51の閉指令を出力、すなわち切換弁50,51のソレノイドを消磁してリターンする。
上述したように切換弁50,51が制御される結果、スイッチ57が入り状態にあって(ステップS722肯定判断)、把持装置101が回動操作されておらず(ステップS726肯定判断)、かつ把持装置101の先端が下方を向いている場合(ステップS723肯定判断)、切換弁50,51のソレノイドが励磁される(ステップS724)。前述のようにリリーフ弁53の設定圧力は把持装置101の自重による作業具シリンダ18の伸び動作を許容する程度に設定されているので、スイッチ57が切られるか把持装置101が回動操作されるまでは、ブーム13又はアーム15が回動してフロント作業腕10の姿勢が変化しても把持装置101が自重で略鉛直下方に向く。
このように本実施形態では、スイッチ57が入り状態にあり、把持装置101が回動操作されておらず、かつ把持装置101が下向き姿勢にある場合に、アーム15に対して把持装置101が自重で回動可能に吊り下げられた状態となる。したがって、把持装置101で把持した対象物を安定した姿勢で所定位置に配設する荷役・運搬作業等に好適である。その際、作業具シリンダ18のいずれかの油室(本例ではボトム側油室18a)にダンパ特性を与えることによって、第1−第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では把持装置101が先端を下向きに向けた姿勢にあるか否かで切換弁50,51を開閉する構成としたが、“下向き”の判断に閾値を設けて対地角度がある範囲に納まっている場合に把持装置101が下向きの姿勢にあると判断することが好ましい。また、フロント作業腕10の姿勢に応じて切換弁50,51を制御するにしても、把持装置101が下向き姿勢にあるか否かに限られず、フロント作業腕10が予め定めた設定範囲内の姿勢(例えば把持装置101が前方向きのある角度範囲にある姿勢、或いはフロント作業腕10の重心が設定ラインよりも前方にある姿勢)にある場合に切換弁50,51を遮断位置にし、一方、フロント作業腕10が設定範囲外の姿勢にある場合に切換弁50,51を開放位置にする等、必要に応じて制御の基礎とする姿勢は設定変更可能である。さらに、本実施形態では、ポテンショメータ901−903で検出された各角度位置に基づいて把持装置101の姿勢を演算する構成としたが、油圧シリンダ14,16,18等のシリンダストロークを検出し、検出したシリンダストロークに基づいて把持装置101の姿勢を演算する構成とすることもできる。
[6]その他
以上に第1−第5の実施形態を説明したが、これら実施形態は本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更可能である。
(1)例えば、対象の油圧シリンダ14,16,18又は20の一方の油室にダンパ特性を与えるのに可変絞りを用いたが、油圧シリンダの油室から作動油タンク32に排出される作動油の流量を調節する機能を果たすものであれば、いかなる流量調整手段も適用可能である。可変絞りの代わりに固定絞りを用いることもできるし、流量調整弁で代替することもできる。また、可変絞り54の設置位置は切換弁51と作動油タンク32の間に限らず、対象の油圧シリンダと切換弁51の間を含めて油路41上であれば良い。また、対象シリンダに対するバネ特性とダンパ特性の付与方向を逆にする場合には、アキュムレータ53と可変絞り54の設置位置を入れ替えることもできる。
(2)各実施形態において負荷軽減回路200を接続する油圧シリンダは図示した態様に限られず、目的に応じて設計変更可能である。また、負荷軽減回路200を接続する油圧シリンダの数も図示した態様に限定されない。複数の油圧シリンダに対して負荷軽減回路200を接続する場合、共用の負荷軽減回路200を複数の油圧シリンダに対して接続することもできるし、各油圧シリンダにそれぞれ別個の負荷軽減回路200を接続することもできる。負荷軽減回路200を接続する油圧シリンダの数が増えると、それだけ追従動作する関節数が増えるため、追従動作範囲が広くなるメリットがある。
(3)第1−第5実施形態では、別個の切換弁50,51を用いて負荷軽減回路200の作動可否を切り換る構成を例に挙げて説明したが、例えば単一の3位置切換弁を用いて油路41,42の同時に遮断・連通する構成とすることもできる。
(4)また、対象シリンダを駆動する操作レバー34の操作量、制御判定用に選択したシリンダのボトム側油室の圧力P、またフロント作業腕10の姿勢のいずれかに基づいて作業機械100の作業状態を判定しているが、本発明はこれに限定されず、例えば対象シリンダを駆動する操作レバー34の操作量と判定用シリンダのボトム側油室の圧力Pとに基づいて作業機械100の作業状態を判定する等、複数の判定基準に基づいて作業機械100の作業状態を判定する構成とすることもできる。
(5)またアキュムレータ52の種類について特に言及していないが、代表的にはプラダ形アキュムレータ、バネ式アキュムレータ、ピストン式アキュムレータ等が適用可能である。
(6)またフロント作業腕10は旋回体11に対して上下方向にのみ回動可能であるが、本発明の適用対象はこうした作業機械に限定されない。例えばフロント作業腕10を旋回体11に対してさらに左右方向に回動可能な作業機械にも本発明は適用可能である。この場合、フロント作業腕10を左右方向に揺動させるために油圧シリンダ(揺動シリンダ)が設けられるが、この揺動シリンダを駆動する油圧回路に負荷軽減回路200を接続することも当然できる。これにより、把持爪19に作用する外力に応じてフロント作業腕10が左右方向に揺動可能となるので、より広範な外力の入力方向に対してフロント作業腕10が追従可能となる。
(7)以上に述べた各実施形態及び変形例は任意に組み合わせ可能である。
10 作業腕
11 旋回体
13 ブーム
14 ブームシリンダ
14a ボトム側油室
14b ロッド側油室
15 アーム
16 アームシリンダ
17 把持装置本体
18 作業具シリンダ
18a ボトム側油室
18b ロッド側油室
19 把持爪
20 油圧シリンダ
30 コントロールバルブ
31 油圧ポンプ
32 作動油タンク
34 操作レバー(操作手段)
36 コントローラ
41,42 油路(排油管)
50,51 切換弁
52 アキュムレータ(蓄圧手段)
54 可変絞り(流量調整手段)
55,56 逆止弁
57 スイッチ
58,59 補油管
100 作業機
101 作業具
151,152 切換弁
155,156 逆止弁
158,159 補油管
200 負荷軽減回路
801 圧力センサ
901−903 ポテンショメータ(角度検出手段)

Claims (7)

  1. 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
    前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
    前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
    前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
    前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記対象シリンダの動作を指示する操作手段と、
    前記操作手段の無操作時にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させる切換弁制御手段と
    を備えたことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1の作業機械において、
    前記コントロールバルブ及び前記切換弁はパイロット駆動式であり、
    前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記操作手段を通じて前記コントロールバルブに導かれるパイロット圧を分流して前記切換弁のパイロット駆動部に供給し、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にする回路であることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1の作業機械において、
    前記コントロールバルブ及び前記切換弁は電磁駆動式であり、
    前記切換弁制御手段は、前記操作手段が操作された際に前記切換弁を遮断位置にして前記操作手段の操作のない間は前記切換弁を開放位置にするコントローラであることを特徴とする作業機械。
  4. 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
    前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
    前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
    前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
    前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記作業腕の角度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段からの信号に応じ、前記作業腕が予め定めた設定範囲内の姿勢にある場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラと
    を備えたことを特徴とする作業機械。
  5. 作業機本体と、前記作業機本体に取り付けた作業腕と、前記作業腕に取り付けた作業具と、前記作業腕及び前記作業具を駆動する複数の油圧シリンダと、前記複数の油圧シリンダに供給する作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクからの作動油を吐出する油圧ポンプと、対応の油圧シリンダに供給される前記油圧ポンプからの作動油を制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械において、
    前記複数の油圧シリンダから選択された少なくとも1つの対象シリンダのボトム側及びロッド側のいずれか一方の油室にそれぞれ接続され、前記対象シリンダの一方の油室から押し退けられた作動油を一時貯留可能な少なくとも1つの蓄圧手段と、
    前記対象シリンダの一方の油室と対応の前記蓄圧手段の間に設けられ、前記蓄圧手段へ導かれる作動油を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記少なくとも1つの対象シリンダの他方の油室を前記作動油タンクに接続する排油管と、
    前記排油管に設けられ、前記作動油タンクに排出される作動油の流量を調整する少なくとも1つの流量調整手段と、
    前記対象シリンダの他方の油室と前記作動油タンクの間に設けられ、前記流量調整手段を介する作動油の排出を遮断する少なくとも1つの切換弁と、
    前記複数の油圧シリンダから選択された作業状態判定用の少なくとも1つの判定用シリンダの油室の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサからの信号に応じ、前記判定用シリンダの負荷が予め定めた閾値以上になった場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換えて前記蓄圧手段及び前記流量調整手段に作動油を流通させるコントローラと
    を備えたことを特徴とする作業機械。
  6. 請求項3−5のいずれかの作業機械において、前記蓄圧手段又は前記流量調整手段への作動油の流通を許可する許可信号を出力するスイッチを備え、
    前記コントローラは、前記スイッチからの許可信号が入力された場合にのみ前記切換弁を開放位置に切り換え得ることを特徴とする作業機械。
  7. 請求項1−6のいずれかの作業機械において、
    前記作動油タンクを前記対象シリンダの油室に接続する補油管と、
    前記補油管に設けられ、前記油室から前記作動油タンクへの作動油の逆流を防止する逆止弁とを備え、
    前記蓄圧手段又は前記流量調整手段に作動油が流通した際に前記補油管を介して前記作動油タンクから前記油室に作動油が吸い上げられ、前記油室が負圧になることを防止するようにしたことを特徴とする作業機械。
JP2009098236A 2009-04-14 2009-04-14 作業機械 Expired - Fee Related JP5183558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009098236A JP5183558B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009098236A JP5183558B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 作業機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010248766A true JP2010248766A (ja) 2010-11-04
JP5183558B2 JP5183558B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=43311398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009098236A Expired - Fee Related JP5183558B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5183558B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013123792A1 (zh) * 2012-02-23 2013-08-29 湖南三一智能控制设备有限公司 一种液压控制系统及挖掘机
JP2016183451A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 コベルコ建機株式会社 作業機械
JP2016183450A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 コベルコ建機株式会社 作業機械
WO2017013962A1 (ja) * 2015-07-21 2017-01-26 Kyb株式会社 ブーム昇降装置及びブームスプレーヤ
KR101851400B1 (ko) 2011-12-27 2018-04-24 두산인프라코어 주식회사 휠로더의 충격완화장치
JP2019196797A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 駆動装置
CN115190929A (zh) * 2020-06-17 2022-10-14 日立建机株式会社 工程机械

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05295901A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Sanwa Bureekaa Kk アタッチメントの取り付け装置
JP2005307631A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 把持力制御装置および解体作業機
JP2008121404A (ja) * 2006-10-19 2008-05-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械
JP2008127752A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05295901A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Sanwa Bureekaa Kk アタッチメントの取り付け装置
JP2005307631A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 把持力制御装置および解体作業機
JP2008121404A (ja) * 2006-10-19 2008-05-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械
JP2008127752A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101851400B1 (ko) 2011-12-27 2018-04-24 두산인프라코어 주식회사 휠로더의 충격완화장치
WO2013123792A1 (zh) * 2012-02-23 2013-08-29 湖南三一智能控制设备有限公司 一种液压控制系统及挖掘机
JP2016183451A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 コベルコ建機株式会社 作業機械
JP2016183450A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 コベルコ建機株式会社 作業機械
KR20180020253A (ko) * 2015-07-21 2018-02-27 케이와이비 가부시키가이샤 붐 승강 장치 및 붐 스프레이어
CN107708415A (zh) * 2015-07-21 2018-02-16 Kyb株式会社 喷杆升降装置和喷杆式喷雾机
JP2017023041A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 Kyb株式会社 ブーム昇降装置及びブームスプレーヤ
WO2017013962A1 (ja) * 2015-07-21 2017-01-26 Kyb株式会社 ブーム昇降装置及びブームスプレーヤ
KR102078486B1 (ko) * 2015-07-21 2020-02-17 케이와이비 가부시키가이샤 붐 승강 장치 및 붐 스프레이어
CN107708415B (zh) * 2015-07-21 2021-03-23 Kyb株式会社 喷杆升降装置和喷杆式喷雾机
JP2019196797A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 駆動装置
JP7117728B2 (ja) 2018-05-09 2022-08-15 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 駆動装置
CN115190929A (zh) * 2020-06-17 2022-10-14 日立建机株式会社 工程机械
CN115190929B (zh) * 2020-06-17 2024-03-29 日立建机株式会社 工程机械

Also Published As

Publication number Publication date
JP5183558B2 (ja) 2013-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5183558B2 (ja) 作業機械
US10030355B2 (en) Hydraulic control system for construction machine
JP5410373B2 (ja) 双腕型作業機械
US8919115B2 (en) Hydraulic drive device for hydraulic excavator
JP4855783B2 (ja) 走行振動抑制装置
JP5886976B2 (ja) 作業機械
JP6484021B2 (ja) 作業機械
WO2019220872A1 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
JP6718370B2 (ja) 液圧システム
WO2020158390A1 (ja) 作業機械における油圧シリンダの駆動装置
JP7382792B2 (ja) 再生装置、それを備える液圧駆動システム、及びその制御装置
WO2004005727A1 (ja) 油圧駆動装置
JP2008121404A (ja) 作業機械
US20160265559A1 (en) Meterless hydraulic system having improved force modulation
WO2014061407A1 (ja) 油圧駆動システム
JP2008127752A (ja) 作業機械
JP2010248738A (ja) 作業腕の制御装置および作業機械
JP4159504B2 (ja) 把持力制御装置および解体作業機
JP2011006919A (ja) 作業機械
JP7161465B2 (ja) 建設機械の油圧回路
WO2020183891A1 (ja) 作業機械
JP2010112075A (ja) 作業機械のアクチュエータ速度制御装置
US9783959B2 (en) Method of operating ride control system
US20240150995A1 (en) Construction Machine
JP2015031377A (ja) 油圧駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5183558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees