JP3560868B2 - 内視鏡用可撓管の製造方法 - Google Patents

内視鏡用可撓管の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡用可撓管の製造方法、詳しくは部分的に可撓性の異なる内視鏡用可撓管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように医療用等に用いられる軟性内視鏡は図11に示すように構成されている。すなわち、この内視鏡1は、各種の操作を手元で行う操作部本体2と、患者の体腔内に挿入される可撓性の長尺の体腔内挿入部3とから成っている。この内視鏡1の上記操作部本体2には、接眼部4,湾曲用操作ノブ5,鉗子等の患部処置具の挿入口6,処置具起上用操作ノブ7,送気・送水ボタン8,吸引ボタン9等が配設されており、また照明用の光源装置(図示されず)に接続されるライトガイドコード10が連結されるようになっている。
【0003】
上記体腔内挿入部3は、上記操作部本体2に連設された屈曲自在な長尺の可撓管11と、この可撓管11に連設されていて上記操作部本体2の湾曲用操作ノブ5によって先端構成部13を任意の向きに変位させる湾曲管12と、この湾曲管12に連設されており、照明窓、観察窓、処置具出入口、送気・送水口(いずれも図示されず)等が設けられている先端構成部13から成っている。
【0004】
そして、この体腔内挿入部3の可撓管11内と湾曲管12内には、周知のように、イメージガイドファイバーやライトガイドファイバー等の光伝達用部材、処置具挿通管、送気・送水チューブ及び処置具起上装置等の操作部材(いずれも図示されず)等、多くの内蔵部材が引き通されており、これらの各内蔵部材の各先端部は先端構成部13内に固定されている。
【0005】
このように構成された軟性内視鏡1の可撓管11は、図12に示すように構成され、その先後端部をそれぞれ湾曲管12及び操作部本体2に接続されている。すなわち、可撓管11は周知のように、その基体となる帯状の弾性薄板を螺旋状に巻いて形成した螺旋管状のフレックス(可撓体)14と、このフレックス14の外周に嵌装した管状のブレード(金網)15と、このブレード15の外周面に被覆された熱可塑性樹脂から成る外皮16とで構成されている。そして、その先端部は上記湾曲管12の後端部に対して次のようにして結合されている。
【0006】
すなわち、可撓管11の先端部はその外皮16が削り取られて、湾曲管12内の関節コマ19の後部に固着されたリング状の接続用口金20内に嵌入され、ハンダ付け等によって同接続用口金20に固着される。上記ハンダ付けに際しては、上記接続用口金20の外周部分の湾曲管12の外皮17aはめくり上げられ、ハンダ付け終了後、元に戻されて図に示すように、その後端面を可撓管11の外皮16の先端面に密着させた上、密着部分近傍の外皮16,17aの外周面を糸27等によってしばりあげ、更にその上に接着剤等を塗布して外皮16,17aのめくれを防止するとともに、水密的に密封している。なお、図12中符号17は湾曲管12の外皮、18は関節コマ19が嵌装される湾曲管12のブレードをそれぞれ示している。
【0007】
また、上記可撓管11の後端部は、上記操作部本体2の先端部に対して次のようにして結合されている。すなわち、可撓管11の後端部の外皮16の削り取られたブレード15にハンダ付けによって固定された短筒状の接続用口金21と、操作部本体2の先端部に形成されたリング状の可撓管取付部2aとが、それぞれの対向面に形成された互いに当接するテーパー面を衝き合わされ、結合用ねじ環22を上記取付部2aの外周に嵌合することにより両者が密着して結合されるようになっている。
【0008】
そして、上記可撓管11の後端部の外周と接続用口金21の外周とに亘って補強管23が嵌装されるとともに、操作部本体2の可撓管取付部2aにビス26によって固定された取付部材24を介して、合成ゴム又はプラスチック材等で形成されたコーン状の折れ止め防止部材25が嵌装され、長尺の可撓管11の基部が極端に折れ曲がって内蔵する部材が損傷することがないようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように構成されている軟性内視鏡1の体腔内挿入部3は、通常1.5m前後の長いものであり、その大部分を占める可撓管11は1m以上の長尺のものである。このように長い可撓管11を有する体腔内挿入部3を患者の体腔内に挿入する場合は、操作部本体2を手で持って先端構成部13を、湾曲管12を上記操作ノブ5を操作して湾曲させながら体腔内の患部に向けて挿入するのであるが、可撓管11が全長に亘って同じ可撓性を有していては、特に手持ちをする後部側が湾曲し易く、不安定になって挿入操作が極めて厄介となってしまう。そのため可撓管11の前部(湾曲部)は可撓性が大で後部が小さい方が望ましい。しかし、可撓管11の可撓性を体腔内に円滑に挿入し易い形で、部分的に異なるように作ることは極めて困難なものとなっていた。
【0010】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、可撓性が先端部で大きく、後端部で小さく形成でき、挿入操作をきわめて容易にした、又、全外周面を平滑に形成できるようにし、挿入時に患者に与える苦痛を最小限にした内視鏡用可撓管を連続して容易に得られる内視鏡用可撓管の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の内視鏡用可撓管の製造方法は、螺旋管状フレックスの外周面をブレードで被覆し、このブレードの外周面を熱可塑性の樹脂、ゴム、合成ゴム等の外皮で被覆し、外皮の硬度を異ならしめることにより可撓性に変化を与えるようにした内視鏡用可撓管の製造方法において、可撓管形成母体のブレードの外周面の一部を耐熱性チューブでマスキングし、しかる後、マスキングした側から前記熱可塑性材の外皮を連続的に被覆し、次いで、前記マスキングした耐熱性チューブを剥ぎ取り、剥ぎ取られて露呈したブレード側からブレード外周面と前記外皮で被覆された外周面との両全外周面全面を、前記先に被覆した外皮の硬度と異なる硬度を有する熱可塑性材から成る外皮で被覆するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項2の内視鏡用可撓管の製造方法は、請求項1の構成にあって、前記可撓管形成母体のブレードの外周面を被覆する外皮は、熱可塑性材から成る外皮の被覆装置を用いて形成するとともに、前記第1回目に被覆した熱可塑性樹脂の外周に、前記第2回目の熱可塑性樹脂を被覆する際に、前記被覆装置におけるダイスへの熱可塑性樹脂の吐出量と前記マスキングした耐熱性チューブを剥ぎ取って露呈したブレードへの熱可塑性樹脂の吐出量を調整することにより均一な外径の外皮を形成することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の請求項3の内視鏡用可撓管の製造方法は、請求項1の構成にあって、前記可撓管形成母体のブレードの外周面に外皮を被覆する方法は、可撓管形成母体をリングで連結し連続的に被覆することを特徴とする。
【0014】
すなわち、請求項1の内視鏡用可撓管の製造方法にあっては、可撓管のブレードに外皮を被覆するに際し、ブレードの外周面の一部を耐熱性チューブでマスキングしてしかる後に、熱可塑性材の外皮で被覆し、次いで上記チューブを剥ぎ取った後、今度は全外周面を上記熱可塑性材より硬度の低い熱可塑性材から成る外皮で被覆することによって、可撓管の可撓性が部分的に異なるようにする。
【0015】
また、請求項2の内視鏡用可撓管の製造方法にあっては、先(第1回目)に被覆した熱可塑性材の外周に、第2回目の硬度の低い熱可塑性材を被覆する際、第2回目の熱可塑性材のみから成る外皮と、先に被覆した熱可塑性材の上に薄く被覆した第2回目の熱可塑性材の外皮が同一径になるように、熱可塑性材の吐出量を調整する。
【0016】
さらに、請求項3の内視鏡用可撓管の製造方法にあっては、可撓管形成母体を連結し、多数本の可撓性形成母体のブレード外周面に連続して熱可塑性材から成る外皮を被覆する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の実施の形態の内視鏡用可撓管の製造方法の製造工程を示す図である。本製造方法においては、先ず図1に示すように、可撓管の母体となるフレックス30の巻装される丸棒31が用意される。上記フレックス30は前述の通り周知のもので、帯状の薄い鋼板等を螺旋状に巻いた弾力性と可撓性を有する管状体のものであり、所定の可撓管の長さよりやや長く形成されている。
【0018】
上記丸棒31は上記フレックス30よりわずかに長く、同フレックス30の内径よりわずかに大きい弾力性、延性に富む耐熱性シリコンゴム等から成るものであって、その外周面にボロン、タルク、2硫化モリブデン、テフロン粉末等の減摩剤を塗布した後、この丸棒31は上記フレックス30内に挿入される。この場合、丸棒31は引き延ばせば細径となるので、フレックス30内に容易に挿入することができる。
【0019】
次に図1に示すように、丸棒31が挿入されたフレックス30を、その螺旋ピッチが均等になるように修正し、その両端部を丸棒31に粘着テープ等で固定し、フレックス30が軸方向に移動しないようにする。そして、図2に示すように、フレックス30の外周面に金網のブレード32を被覆し、同ブレード32の両端部をねじり込んで、その先に連結用リング33a、33bを形成し、上記ねじり込み部32a、32bがほどけないようにハンダ付けあるいは銀ロー付け等によって固定する。
【0020】
次に、所定の可撓管の長さlの両端部分、すなわち湾曲管12(図11参照)及び操作部本体2(図11参照)との接続部分の長さl1、l2の部分のフレックス30とブレード32はハンダ付け等によって固着される。この時、ハンダ付け等は接続部分の長さl1、l2より可撓管の長さlを超えていっても良いことは勿論である。これは、後の工程において、フレックス30内から上記丸棒31を引き抜くとき、フレックス30とブレード32がバラバラになったり、フレックス30の移動により可撓管の長さlが変わったりすることがないようにするためである。
【0021】
次に図3に示すように、上記ブレード32の前部、すなわち、可撓管の所望の可撓性の大きい部分を形成する部分l3までの部分に、F.E.P等の耐熱性の熱収縮チューブ35を被せた後、同チューブ35を加熱収縮させてブレード32に密着させる。
【0022】
次いで、このようにして得られた可撓管形成母体34を図4に示すように、上記連結用リング33a、33bにリングとしてのC字状のクリップ36を用いて、長手方向に多数本接続する。なお、上記クリップ36の外形の大きさは次工程における熱可塑性材から成る外皮の被覆装置37(図5参照)のダイス37aの内径より小さくする。
【0023】
次に、上記多数本接続された可撓管形成母体34は、図5に示すように熱収縮チューブ35を被覆した側から供給されるように、供給ドラム40に巻き付けられた後、順次、引き出されて外皮を形成する熱可塑性樹脂の被覆装置37及び冷却装置43を通して、高硬度外皮を形成する熱可塑性樹脂41が被覆され、巻取ドラム42に巻き取られる。
【0024】
次いで、図6に示すように、上記巻取ドラム42に巻き取られた可撓管形成母体34から熱収縮チューブ35を剥ぎ取り、ブレード32面を露呈させる。
【0025】
一方、高硬度外皮を形成した熱可塑性樹脂41の表面で、かつ、可撓管形成母体34の可撓管の長さlの範囲外にブレード露呈部と前記熱可塑性樹脂41の境界部から各々の可撓管形成母体34の等距離の位置に銀テープ101を貼り付ける。この銀テープ101は、次工程のダイス穴内径より径が太くならないように全周に亘って巻くのが良い。
【0026】
これを図7に示すように、ブレード32面を露呈した側から供給されるように、供給ドラム40に再び巻き込む。そして、これを順次引き出して再度熱可塑性材から成る外皮の被覆装置37及び冷却装置43に通して、今度は先に被覆した熱可塑性樹脂41より硬度の低い熱可塑性樹脂44から成る外皮を可撓管形成母体34の全外周面に被覆して、巻取ドラム42に巻き取る。従って、全外周面に被覆するために第1回目の熱可塑性樹脂41を被覆した時のダイス37aよりわずかにダイス径の大きいダイス37bを使用するので、およそ半径の差分の肉盛りがなされる。
【0027】
一方、第1回目に被覆した熱可塑性樹脂41の上に第2回目の熱可塑性樹脂44を被覆する際のダイス37bへの樹脂44の吐出量と、露呈したブレード32への熱可塑性樹脂44の吐出量を調整すれば、均一な外径を有する可撓管形成母体34を得ることができる。なお、第1回目の熱可塑性樹脂41と、露呈したブレード32面とに被覆した第2回目の熱可塑性樹脂44の外径にダイス37b通過時の圧力変化による外径の変動が生ずる場合は、第1回目の熱可塑性樹脂41の露呈したブレード32面側を面取りあるいはテーパー面を設けるか再度吐出量の変化のタイミングの調整をすればよい。
【0028】
ところで、前述の吐出量の調整は、図6で述べた銀テープ101を検知して行われる。すなわち、図7で示すように、ブレード露呈部と第1回目に被覆した熱可塑性樹脂41の移行部がダイス37b通過前に、同可撓管形成母体34に貼った銀テープ101による反射光量の変化を検知したセンサー102の電流信号を操作盤103に送り、操作盤103で被覆装置37の吐出量を調整するスクリュー104の回転数をモーター105を介して制御している。すなわち、前記移行部がダイス37b通過前にスクリュー104の回転数が減少して吐出量が減少し、このとき、第1回目の熱可塑性樹脂41の上に第2回目の熱可塑性樹脂44が被覆される。このスクリュー104の回転数が減少している時間を予め設定しておき、この時間経過後、再び元の回転数に戻るようにしておく。
【0029】
ところで、センサー102は可撓管形成母体34の進行方向に移動できるようにすれば、可撓管形成母体34の長さによりあるいは前記移行部から銀テープ101までの距離により、各ロット毎に対応できることは勿論である。なお、前記センサー102は被覆装置37の供給ドラム40側に配置することは勿論である。
【0030】
なお、銀テープ101は市販の装飾用テープ「マイラップ」等、純度の高い金属粒子を蒸着させたメタリックカラーの粘着テープであり、色は銀色にかかわらず金、赤、青、緑等の色であっても良い。
【0031】
なお、上記外皮の被覆工程においては、一般に熱可塑性樹脂41,44は、溶融した状態で塗布されるので、ダイス37a、37bを通過後冷却装置43により水冷または空冷によって冷却される。
【0032】
次に、巻取ドラム42から上記クリップ36を外して一本一本にした可撓管形成母体34の両端部のブレードねじり込み部32a、32bを切り開いて図8に示す状態にする。
【0033】
次いで、この状態にある可撓管形成母体34からシリコンゴム材から成る上記丸棒31を引き抜く。この場合、この丸棒31の外周面には上述したように減摩剤が塗布されているとともに、延性を有して引張により細径となるので、極めて容易に引き抜くことができる。
【0034】
次に図9に示すように、全長が可撓管の所定の長さlになるように両端部を切断した後、両端部の上記接続部となるl1、l2の長さの部分に被覆された熱可塑性樹脂41,44を切り剥ぐ。このように作られた可撓管51は、図10に示すように、図12に示した可撓管11の場合と全く同様に形成されているので、その端部を湾曲管12に、後端部を操作部本体2に同様にして結合される。
【0035】
そして、この可撓管51は、図10に示すように、その外皮が、前部が硬度の低い熱可塑性樹脂44のみで形成されているのに対し、後部は硬度の高い熱可塑性樹脂41と硬度の低い上記樹脂44とが重合されて形成されているので、前部は可撓性が大きく、後部は小さいものとなる。従って、上述したように内視鏡の体腔内挿入部3(図11参照)を患者の体腔内に挿入する場合、その挿入操作が極めて容易となる。なお、上記熱可塑性樹脂材41,44の構成比は長さにおいても厚みにおいても任意に変えることができるので、内視鏡の使用目的に応じて好適に選ぶことができる。
【0036】
なお、本発明の製造方法は、上記実施の形態に限ることなく、例えば上記丸棒31は肉厚の筒体でも良く、上記外皮となる熱可塑性樹脂41,44は被覆後、加硫するゴム材でも良い。
【0037】
また、上記実施の形態では熱可塑性樹脂材から成る外皮を2重層で構成したが、同様に硬度の異なる熱可塑性樹脂を更に被覆し、3重層以上にして可撓性が多段に変化するようにしても良く、必要に応じて所望部分の可撓性が大きくなるようにしても良い。
【0038】
さらに、上記耐熱性の熱収縮チューブ35としては、フッ素系の熱収縮性樹脂材、熱照射収縮性ポリエチレン、PVC、シリコン系の熱収縮性樹脂材のチューブを用いても良く、更に内径が小さいゴムチューブを拡げて被せるようにしても良い。また、上記ブレード32に熱可塑性樹脂41,44から成る外皮を被覆する場合、同樹脂41,44の材質によっては、ブレード32の外周面にウレタン系等の接着剤を塗布した後、上記樹脂41,44を被覆して、これらがブレード32と密着するようにしても良いが、この場合は上記接着剤がフレックス30の内面まで浸透しないようにしなければならない。
【0039】
また、上記2回目の外皮を被覆するに際しては、1回目の外皮の形成時に、熱収縮チューブ35と1回目の樹脂外皮との境界部に溜まった樹脂は、ナイフで削ったり、手の爪で剥ぎ取ったりして滑らかな外表面にし、熱収縮チューブ35を剥ぎ取った状態では、その境界が一見して判るようにした後に、2回目の被覆を行う。なお、熱収縮チューブ35を剥がすとき、ブレード32表面に塗布した接着剤が剥がれた場合にはその部分を補修塗りすることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の内視鏡用可撓管の製造方法によれば、可撓性が先端部で大きく、後端部で小さくできるので、挿入操作が極めて容易となり、更に全外周面を熱可塑性材から成る外皮で被覆して平滑に形成することができるので、挿入時に患者に与える苦痛も最小限の内視鏡用可撓管を容易に得ることができる。
【0041】
また、本発明の請求項2の内視鏡用可撓管の製造方法によれば、硬度の低い熱可塑性材のダイスからの吐出量を先に被覆した外皮に被覆する時に減じて均一な外径の外皮を形成する際、先に被覆した外皮とブレード露呈部との移行部に充分に圧力がかかるので、所期の目的を見事に達成した可撓管を容易に得ることができる。
【0042】
さらに、本発明の請求項3の内視鏡用可撓管の製造方法によれば、多数本の内視鏡用可撓管を連続して容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の一製造工程を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態により得られた内視鏡用可撓管の要部拡大断面図である。
【図11】軟性内視鏡の一例を示す正面図である。
【図12】図12の内視鏡の可撓管の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡
11,51 可撓管
14,30 フレックス(可撓管)
15,32 ブレード(金網)
16,41,44 熱可塑性樹脂(外皮)
34 可撓管形成母体
35 耐熱性チューブ
36 クリップ
37 外皮の被覆装置
37a,37b ダイス

Claims (3)

  1. 螺旋管状フレックスの外周面をブレードで被覆し、このブレードの外周面を熱可塑性の樹脂、ゴム、合成ゴム等の外皮で被覆し、外皮の硬度を異ならしめることにより可撓性に変化を与えるようにした内視鏡用可撓管の製造方法において、可撓管形成母体のブレードの外周面の一部を耐熱性チューブでマスキングし、しかる後、マスキングした側から前記熱可塑性材の外皮を連続的に被覆し、次いで、前記マスキングした耐熱性チューブを剥ぎ取り、剥ぎ取られて露呈したブレード側からブレード外周面と前記外皮で被覆された外周面との両全外周面全面を、前記先に被覆した外皮の硬度と異なる硬度を有する熱可塑性材から成る外皮で被覆するようにしたことを特徴とする内視鏡用可撓管の製造方法。
  2. 前記可撓管形成母体のブレードの外周面を被覆する外皮は、熱可塑性材から成る外皮の被覆装置を用いて形成するとともに、前記第1回目に被覆した熱可塑性樹脂の外周に、前記第2回目の熱可塑性樹脂を被覆する際に、前記被覆装置におけるダイスへの熱可塑性樹脂の吐出量と前記マスキングした耐熱性チューブを剥ぎ取って露呈したブレードへの熱可塑性樹脂の吐出量を調整することにより均一な外径の外皮を形成することを特徴とする請求項1記載の内視鏡用可撓管の製造方法。
  3. 前記可撓管形成母体のブレードの外周面に外皮を被覆する方法は、可撓管形成母体をリングで連結し連続的に被覆することを特徴とする請求項1記載の内視鏡用可撓管の製造方法。
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