JPH02283346A

JPH02283346A - 内視鏡用可撓管

Info

Publication number: JPH02283346A
Application number: JP1105282A
Authority: JP
Inventors: Koji Morishita; 森下　耕治
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1989-04-25
Filing date: 1989-04-25
Publication date: 1990-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［Ｊ菫業１−の利用分野」この発明は、たとλば体腔内へ挿入する挿入部を形成す
る内視鏡用可撓管に関する。

［従来の技術］医療用の内視鏡のように、十二指腸、小腸、大腸のよう
に体腔内の深部にまで内視鏡の挿入部を１層人するもの
では、その挿入部を形成するｉ１Ｊ撓管の撓ろ易さ（［
り撓性）と復元力（弾発性）の度合いか挿入性に大きく
影響すると共に、患者にり−える苦届の大小となること
が臨床に確認されている。

一般に、可撓管は先端側が柔軟で手元側か比較的硬く、
さらに全長もしくは少なくとも手元側は弾発性に優れて
いるものが挿入部ｆ′１に対しての追従性かよく、挿入
性に優れているとされている。

そこで、従来、実公昭６０−３８９６１号公報に示すよ
うに、内視鏡の挿入部を構成する可撓管の外皮の一部を
２層として操作部側を硬質と１〜たものや、特開昭６２
−８７２８号公報ｊこ示すように、異なる材料を積層し
て弾発性を上げようとしたものなどがある。

これらの内視鏡は挿入部は体腔内に挿入するＪｉｌｉ人
操作に対して弾発性があり追従性かよ＜　、Ｊｉｌｉ人
性の向」二が期待できる。

［発明が解決しようとする課題］ところか、前述した先行技術のものは、可撓管の外皮を
高度の異なる材質あるいは特性か異なる材質、すなわち
伸び率や縮み率、表面の濡れ性などの性質か異なるもの
を積層したために、挿入操作の際に頻繁な曲げ、ねじり
の繰返しによって層間に歪みが発生し易い。したがって
、剥離による急激な軟化、シワの発生等、その耐久性に
おいて問題かあった。

この発明は、前記重積に４今目してなされたもので、そ
の目的とするところは、挿入操作に対する追従性、挿入
性を保つとともに、挿入操作の際の頻繁な曲げ、ねじり
の繰返しに対しても耐久性を向」二できる内視鏡用可撓
管を提供することにある。

［課題を解決するための手段及び作用コこの発明は、前
記１」的を達成するために、請求項１は、少なくとも２
層に高分子材料を積層して外皮を構成する内視鏡用可撓
管おいて、少なくとも前記外皮の各層に共通の高分子材
料を内在させ、密着性を向上させたことにある。

請求項２は、少なくとも２層に高分子材料を積層して外
皮を構成する内視鏡用可撓管おいて、前記外皮の各層の
うち内層を弾発性のよい第１の材料で形成し、外層を耐
薬品性、耐摩耗性のよい前記材料と異なる第２の材料で
形成し、かつ前記両層の少なくとも一方に他の層を形成
する材料を混入させ、弾発性を向上させるとともに、密
着性を向上させたことにある。

請求項３は、請求項２において、第１の材料をポリエス
テル系熱可塑性エラストマ、第２の材料をポリウレタン
系熱可塑性エラストマとし、前記内層はポリエステル系
熱可塑性エラストマにポリウレタン系熱可塑性エラスト
マを混入して形成したことにある。

［実施例］以下、この発明の各実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図は第１の実施例を示すもので、第３図は
内視鏡１の全体を示す。この内視鏡１は操作部２と挿入
部３およびユニバーサルコード４とから構成されている
。そして、このユニバーザルコード４の先端にはコネク
タ５が設けられ、図示しない光源装置に接続される。操
作部２には送気・送水・吸引切換えボタン６、湾曲操作
ノブ７、接眼部８および鉗子等の処置具挿入口体９が設
けられている。

また、前記挿入部３は、可撓管１０の先端側に湾曲管部
１］および先端構成部３ａが順次連結されている。そし
て、湾曲管部１１は前記操作部２に設けられた湾曲操作
ノブ７によって湾曲操作できるようになっている。なお
、この挿入部３の内部には図示しないライトガイドファ
イバ、イメジガイドファイバ、挿通チャンネル等の各種
内蔵物か挿入されている。

前記可撓管１０について説明すると、第１図および第２
図に示すように構成されている。すなわち、１２は帯状
の金属製累月を螺旋状に巻回してなるフレックスである
。このフレックス１２の外周にはブレード１３を介して
外皮１４が被覆されている。外皮］４は可撓性変化点１
５を境界として先端側軟性部］６と手元側硬性部］７と
に区分されており、先端側軟性部１６は１層に、手元側
硬性部１７は２層構造になっている。そして、この手元
側硬性部１７は内層１８と外層１９とからなり、押し出
し成形によって前記内層］８をブレード１３に被着形成
し、その外側に外層］９を前記可撓性変化点１５で肉厚
を変化させながら、外径を一定として押し出し成形等に
よって形成している。したがって、先端側軟性部１６の
外皮１４は外層１９のみによって、手元側硬性部１７は
内層１８と外層１９とによって形成されている。

ここで、前記外皮１４は、内層１８が第１の材料として
機械的強度が高く、弾発性に優れたポリエステル系熱可
塑性エラストマａ１外層１９は第２の材料として耐摩耗
性、耐薬品性に優れたポリウレタン系熱可塑性エラスト
マｂによって形成されている。さらに、内層］８には外
層１９に用いたポリウレタン系熱可塑性エラストマｂが
約３０〜５０％の割合で混合されている。

前述のように構成されたＩＮＪ撓管３．　Ｏによれば、
外皮１４を構成する内層］８と外層１９が別工程による
成形で積層されているか、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマａとポリウレタン系熱可塑性エラストマｂとの密
着性に優れているために、繰返しての曲げや捩りに対し
ても剥離することはなく、挿入操作における耐久性か向
上する。さらに、可撓性変化点］５における急激な特性
変化が幾分緩和され、滑らかな曲げ形状か得られるとい
う効果もある。

第４図は第２の実施例を示すもので、第１の実施例の外
皮１４を形成する外層］９に、耐摩耗性、耐薬品性に優
れたポリウレタン系熱可塑性エラストマｂに加えて第３
の材料として可塑剤により軟化された軟質ポリ塩化ビニ
ルＣを混合したものである。

なお、前記第１、第２の実施例において、第１の材料と
してポリエステル系熱可塑性エラストマａ　％　Ｎ　２
の材料としてポリウレタン系熱可塑性エラストマｂとし
たが、材質は前記実施例に限定されず、第１の材料はポ
リオレフィン系やポリアミド系やポリ塩化ビニル系でも
よい。また、第２の材料もエチレン酢酸ビニル系や弗素
ゴム系でもよい。

さらに、第１の材料と第２の材料は別の系のものでなく
てもよく、たとえば同じポリウレタン系であっても、第
１の材料がソフトセグメント部にエーテル結合を有して
いるもので、第２の材料が同様にエステル結合を有して
いるものであるような場合である。つまり、両名の特性
に差異があれば、この発明に当てはまる。

また、前述のようにポリウレタン系に限らず、同一の系
であっても、その重合度、結晶化度また可塑剤の添加量
等で第１の材料と第２の材料の硬度が著しく異なる場合
にも当てはまる。（高度の差は、たとえば、第１の材料
が５ｈｏｒｅＤで３５−５５．第２の材料かＨｓ−ＪＩ
ＳＡで６０〜８０）さらに、第２の実施例において、第１の４Ａ料（ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマａ）に混合するのは、第２
の４１料（ポリウレタン系熱可塑性エラストマｂ）のみ
ではなく、この第２の材料と第３の４４料としての軟質
ポリ塩化ビニルの両方でもよい。この場合、混合比は第
１の材料に対し、第２の材料と第３の材料の合計で約３
０〜５０％でよい。

さらに、第１の材料には第３の材料のみを混合してもよ
い。この場合、混合比は同様である。つまり接触する２
層間に共通する拐質が両層に存在していればよい。

第５図〜第７図は第３の実施例を示すもので、電子内視
鏡２０にこの発明を適用したものであり、同一構成部分
は同一？］号をイ・Ｊして説明を省略する。

すなわち、２０ａは操作部２に設けられた制御スイッチ
部、２０ｂは接続コートであり、この接続コード２０ｂ
の先端部には光源装置２０ｃのビデオプロセッサ２０ｄ
に接続されるコネクタ２０ｅが設けられている。なお、
２Ｏｆは外部モニタである。この電子内視鏡２０の挿入
部３を構成する可撓管］０の外皮１４は内層２１、中層
２２および外層２３の３層構造となっている。内層２１
が第１の材料としてのポリエステル系熱可塑性エラスト
マａ、中層２２と外層２３が第２の材料としてのポリウ
レタン系熱可塑性エラストマｂからなる。内層２２と外
層２３は共にポリウレタン系であるが、中層２２のポリ
ウレタン系熱可塑性エラストマｄはセグメント部にエー
テル結合を有し、その硬度が５ｈｏｒｅＤで約４５と高
く、外層２３は同じくエステル結合を有し、硬度はＨｅ
ＪＩＳ　　Ａで約７０と低い。なお、成形方法は第１、
第２の実施例と同様に順次積層した。

そして、前記中層２３はポリウレタン系熱可塑性エラス
トマｂに対し約３０〜５０％の混合比でポリウレタン系
熱可塑性エラストマｄか添加されており、内層２１と中
層２２あるいは中層２２と外層２３、そして外層２３と
内層２１という接する各層間にはいずれもポリウレタン
系熱可塑性エラストマｂという共通の材質を有している
。

以上のように構成したので、内層２１、中層２２に共に
外層２３の特性がイで１与され、別］で程により３層が
順次積層されたにも拘らず、各層間の密着が良く、挿入
操作における耐久性が向上した。

第８図は第４の実施例を示すもので、同一構成部分は同
一符号を付して説明を省略する。

可撓管１０の外皮１４は内層２１、中層２２および外層
２３の３層構造となっている点は第３の実施例と同じで
あるか、外層２３がポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ｂ単体ではなく、軟質ポリ塩化ビニルＣが混合されてい
る点と中層２２にポリウレタン系熱可塑性エラストマｂ
のみではなく、軟質ポリ塩化ビニルＣも混合している点
が第３の実施例と異なる。

なお、第３、第４の実施例において、各々３種、４種の
エラストマを混合して形成したものを示したが、各層間
に共通する材質が少なくとも１つあ］１れば、数量はこの限りでない。また、材質についてもこ
の限りでない。

第１〜第４の実施例に通して、混合比は３０〜５０％と
したが、数値は厳密なものでなく、各々に±１０％程度
の誤差があってもよい。

また、フレックス１２およびブレード１３は単層とした
が、複層で構成されているものでもよい。

［発明の効果］以上説明したように、この発明によれば、少なくとも２
層に高分子材料を積層して外皮を構成する内視鏡用可撓
管おいて、少なくとも前記外皮の各層に共通の高分子材
料を内在させたから、各層の密着性を向上させることが
できる。さらに、前記外皮の各層のうち内層°を弾発性
のよい第１の材料で形成し、外層を耐薬品性、耐摩耗性
のよい前記材料と異なる第２の材料で形成し、かつ前記
両層の少なくとも一方に他の層を形成する材料を混入さ
せたから、弾発性を向上させることができ、挿入操作に
対しての追従性がよく、挿入性が向」ニするという効果
がある。

］２

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の第１の実施例を示すもので
、第１図は可撓管の半断面図、第２図は外皮を拡大して
示す断面図、第３図は内視鏡の斜視図、第４図はこの発
明の第２の実施例の外皮を拡大して示す断面図、第５図
〜第７図はこの発明の第３の実施例を示すもので、第５
図は電子内視鏡の斜視図、第６図は可撓管の半断面図、
第７図は外皮を拡大して示す断面図、第８図はこの発明
の第４の実施例の外皮を拡大して示す断面図である。１０・・・可撓管、１４・・・外皮、１８・・・内層、
１９・・・外層。出願人代理人　弁理士　　坪井　淳］　３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも２層に高分子材料を積層して外皮を構
成する内視鏡用可撓管おいて、少なくとも前記外皮の各
層に共通の高分子材料を内在させたことを特徴とする内
視鏡用可撓管。
（２）少なくとも２層に高分子材料を積層して外皮を構
成する内視鏡用可撓管おいて、前記外皮の各層のうち内
層を弾発性のよい第１の材料で形成し、外層を耐薬品性
、耐摩耗性のよい前記材料と異なる第２の材料で形成し
、かつ前記両層の少なくとも一方に他の層を形成する材
料を混入させたことを特徴とする内視鏡用可撓管。
（３）前記第１の材料をポリエステル系熱可塑性エラス
トマ、第２の材料をポリウレタン系熱可塑性エラストマ
とし、前記内層はポリエステル系熱可塑性エラストマに
ポリウレタン系熱可塑性エラストマを混入して形成した
請求項第２項記載の内視鏡用可撓管。