JP3558980B2 - 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍冷蔵庫および冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ - Google Patents

真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍冷蔵庫および冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、真空断熱材の適用機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題である温暖化を防止することの重要性から、省エネルギー化が望まれており、民生用機器に対しても省エネルギーの推進が行われている。特に温冷熱利用の機器や住宅に関しては、熱を効率的に利用するという観点から、優れた断熱性を有する断熱材が求められている。
【0003】
また、冷温熱利用機器以外の機器としては、ノート型コンピュータにおいて、装置内部で発生した熱が装置ケースの表面に伝達され、装置ケース表面の温度が上昇したとき、装置利用者の身体と前記装置ケース表面とが長時間接触する部分の熱が、装置利用者に不快感を与えることが問題となっており、ここでも優れた断熱性を有する断熱材が求められている。
【0004】
一般的な断熱材としては、グラスウールなどの繊維体やウレタンフォームなどの発泡体が用いられている。しかし、これらの断熱材の断熱性を向上するためには断熱材の厚さを増す必要があり、断熱材を充填できる空間に制限があって省スペースや空間の有効利用が必要な場合には適用することができない。
【0005】
このような課題を解決する一手段として、空間を保持する芯材と、空間と外気を遮断する外被材によって構成される真空断熱材がある。その芯材として、一般に、粉体材料、繊維材料、連通化した発泡体などが用いられているが、近年では、真空断熱材への要求が多岐にわたってきており、従来より一層高性能な真空断熱材が求められている。
【0006】
そこで、芯材の高性能化を目的に、特開昭60−33479号公報では、パーライト粉末中に粉末状カーボンが均一分散していることを特徴とする真空断熱材を提案している。また、粉末状カーボンが、カーボンブラックであることを特徴とする真空断熱材を提案しており、パーライト中にカーボンブラックを均一分散させることにより、最適条件において断熱性能が20%改善されることを提案している。
【0007】
また、特開昭61−36595号公報では、種々粉体にカーボン粉末が均一分散していることを特徴とした真空断熱材を提案している。実施例では、単粒子径100nmのシリカに、カーボンブラックを均一分散することにより、最適条件において断熱性能が20%改善されることを提案している。
【0008】
また、特許公報 特公平8−20032では、フェロシリコン生産で発生するヒュームより生成される微粉末を用いた真空断熱材を提案している。また、その微粉末には少なくとも炭素が1wt%以上含有されていることを特徴とする真空断熱材を提案している。本提案では、23%の断熱性能の改善が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭60−33479号公報におけるパーライトや、特開昭61−36595号公報における単粒子径100nmのシリカ、特公平8−20032号公報におけるフェロシリコン生産で発生するヒュームに、粉末状カーボンや炭素を含有した仕様では、母材として用いるパーライトや、単粒子径100nmのシリカ、フェロシリコン生産で発生するヒュームが、真空断熱材の芯材として特別優れた性能を示すものではないため、粉末状カーボンや炭素を含有した高度化を狙った仕様においても、従来の真空断熱材と比較して、飛躍的に断熱性能が向上するものではない。その断熱性能改善効果は、20%程度である。
【0010】
また、粉末状カーボンとしてカーボンブラックを用いる仕様では、カーボンブラックは、一般に、油成分を不完全燃焼することによって得られる煤状生成物であるため、その不純物として有機ガスを含んでいることから、経時的にガスが発生し、そのために真空断熱材の内圧が増加、断熱性能が悪化するという課題があった。また、カーボンブラックの分子構造末端に存在するカルボニル基などの反応活性基が、空気中の水分などと反応し、やはり経時的にガスを発生し、同様に、真空断熱材の内圧が増加、断熱性能が悪化するという課題があった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、適切な母材と粉末状カーボンの選択により、粉末状カーボン未添加と比較して30%以上の断熱性能の改善が得られる非常に高性能な、かつ、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことない真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法を提供することにある。また、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことない高性能な真空断熱材を具備することにより、省エネルギーに貢献できる機器を提供することにある。また、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことのない高性能な真空断熱材を具備することにより、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることのない機器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の真空断熱材は、粉末状カーボン材料を少なくとも1wt%以上含有するヒュームドシリカを芯材とした被覆材を有するものである。
【0013】
本発明の真空断熱材は、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の真空断熱材は、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の真空断熱材は、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の真空断熱材は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものである。
【0017】
本発明の真空断熱材は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の真空断熱材は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものである。
【0019】
本発明の真空断熱材の製造方法は、少なくとも、攪拌羽根を有する混合容器内に1wt%以上の粉末状カーボン材料とヒュームドシリカを投入し、攪拌羽根による混合によって均一分散させる粉体均一分散ステップと、減圧下で粉体混合材料である芯材を被覆材に封止する真空封止ステップとを有することを特徴とするものである。
【0020】
本発明の真空断熱材の製造方法は、混合容器が、自ら回転することにより、または、底部にローターを有することにより、粉体を回転混合することを特徴とするものである。
【0021】
本発明の真空断熱材の製造方法は、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とするものである。
【0022】
本発明の真空断熱材の製造方法は、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とするものである。
【0023】
本発明の真空断熱材の製造方法は、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とするものである。
【0024】
本発明の真空断熱材の製造方法は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものである。
【0025】
本発明の真空断熱材の製造方法は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものである。
【0026】
本発明の真空断熱材の製造方法は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものである。
【0027】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、粉末状カーボン材料を少なくとも1wt%以上含有するヒュームドシリカを芯材とした被覆材を有する真空断熱材を具備するものである。
【0028】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0029】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0030】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0031】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0032】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0033】
本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0034】
本発明のノート型コンピュータは、粉末状カーボン材料を少なくとも1wt%以上含有するヒュームドシリカを芯材とした被覆材を有する真空断熱材を具備するものである。
【0035】
本発明のノート型コンピュータは、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0036】
本発明のノート型コンピュータは、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0037】
本発明のノート型コンピュータは、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0038】
本発明のノート型コンピュータは、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0039】
本発明のノート型コンピュータは、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0040】
本発明のノート型コンピュータは、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0041】
本発明の電気湯沸かし器は、粉末状カーボン材料を少なくとも1wt%以上含有するヒュームドシリカを芯材とした被覆材を有する真空断熱材を具備するものである。
【0042】
本発明の電気湯沸かし器は、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0043】
本発明の電気湯沸かし器は、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0044】
本発明の電気湯沸かし器は、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0045】
本発明の電気湯沸かし器は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0046】
本発明の電気湯沸かし器は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0047】
本発明の電気湯沸かし器は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0048】
本発明のオーブンレンジは、粉末状カーボン材料を少なくとも1wt%以上含有するヒュームドシリカを芯材とした被覆材を有する真空断熱材を具備するものである。
【0049】
本発明のオーブンレンジは、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0050】
本発明のオーブンレンジは、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0051】
本発明のオーブンレンジは、粉末状カーボンが、比表面積300m/g未満、100m/g以上のカーボンブラックであり、その添加量が30wt%以下であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0052】
本発明のオーブンレンジは、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0053】
本発明のオーブンレンジは、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0054】
本発明のオーブンレンジは、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備するものである。
【0055】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の真空断熱材は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填したものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0057】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、断熱性能の向上が得られる。
【0058】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られる。
【0059】
本発明の請求項2に記載の真空断熱材は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填したものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0060】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がない。
【0063】
本発明の請求項3に記載の真空断熱材は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるこ
とを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0064】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を得ることができる。
【0065】
本発明の請求項4に記載の真空断熱材は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0066】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0067】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0068】
本発明の請求項5に記載の真空断熱材は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0069】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、さらに優れた断熱性能を示す。
【0070】
本発明の請求項6に記載の真空断熱材の製造方法は、少なくとも、攪拌羽根を有する混合容器内に平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%投入するステップと、攪拌羽根による混合によって均一分散させる粉体均一分散ステップと、減圧下で粉体混合材料である芯材を被覆材に封止する真空封止ステップとを有することを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0071】
また、粉体均一分散ステップにおいて、攪拌羽根を有する混合容器を使用するために、原料中に存在するヒュームドシリカの二次、あるいは、三次凝集体を解砕できる。その結果、ヒュームドシリカと粉末状カーボン材料は、均一に分散されるため、部分的な分散度の低下による断熱性能の悪化を抑制できる。
【0075】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、断熱性能の向上が得られる。
【0076】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られる。
【0077】
本発明の請求項7に記載の真空断熱材の製造方法は、少なくとも、攪拌羽根を有する混合容器内に平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを投入するステップと、攪拌羽根による混合によって均一分散させる粉体均一分散ステップと、減圧下で粉体混合材料である芯材を被覆材に封止する真空封止ステップとを有することを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0078】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がない。
【0079】
本発明の請求項8に記載の真空断熱材の製造方法は、混合容器が、自ら回転することにより、または、底部にローターを有することにより、粉体を回転混合することを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0080】
また、粉体均一分散ステップにおいて、攪拌羽根を用いた混合に加え、さらに、自ら回転、または、底部のローターにより、粉体を回転混合することにより、原料中に存在するヒュームドシリカの二次、あるいは、三次凝集体を解砕するのに要する時間が短縮され、より効率のよい均一分散が可能となる。
【0081】
本発明の請求項9に記載の真空断熱材の製造方法は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0082】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を得ることができる。
【0083】
本発明の請求項10に記載の真空断熱材の製造方法は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0084】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0085】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0086】
本発明の請求項11に記載の真空断熱材の製造方法は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を提供することができる。
【0087】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、さらに優れた断熱性能を示す。
【0089】
本発明の請求項12に記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0090】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、真空断熱材の断熱性能が改善され、その結果、省エネルギー効果が高くなる。
【0091】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られ、省エネルギー効果が高くなる。
【0092】
本発明の請求項13に記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0093】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がなく、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0096】
本発明の請求項14に記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0097】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を具備するために、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0098】
本発明の請求項15に記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0099】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0100】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0101】
本発明の請求項16に記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0102】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、さらに優れた断熱性能を示し、省エネルギーに貢献するものである。
【0103】
本発明の請求項17に記載のノート型コンピュータは、平均一次粒子径が50nm以下
であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0105】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、真空断熱材の断熱性能が改善され、その結果、内部の熱が表面に伝達することを防ぐことが可能である。
【0106】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られ、さらに、内部の熱が表面に伝達することを防ぐことが可能である。
【0107】
本発明の請求項18に記載のノート型コンピュータは、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0108】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がない。
【0111】
本発明の請求項19に記載のノート型コンピュータは、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0112】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を具備するために、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0113】
本発明の請求項20に記載のノート型コンピュータは、芯材が、不織布にて被覆された
上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0114】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0115】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0116】
本発明の請求項21に記載のノート型コンピュータは、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることがない。
【0117】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、優れた断熱性能を示すため、内部の熱が表面に伝達することを防ぐことが可能である。
【0118】
本発明の請求項22に記載の電気湯沸かし器は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0120】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、真空断熱材の断熱性能が改善され、その結果、省エネルギー効果が高くなる。
【0121】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られ、省エネルギー効果が高くなる。
【0122】
本発明の請求項に記載の電気湯沸かし器は、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0123】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がなく、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0126】
本発明の請求項24に記載の電気湯沸かし器は、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0127】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を具備するために、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0128】
本発明の請求項25に記載の電気湯沸かし器は、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0129】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0130】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0131】
本発明の請求項26に記載の電気湯沸かし器は、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0132】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、さらに優れた断熱性能を示し、省エネルギーに貢献するものである。
【0133】
本発明の請求項27に記載のオーブンレンジは、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとしてカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュ
ームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0135】
また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が、50nm以下であるため、粉体間の空隙が微細になり気体熱伝導率が低下する効果により、真空断熱材の断熱性能が改善され、その結果、省エネルギー効果が高くなる。
【0136】
また、要因は明らかではないが、おそらく、粉末状カーボン材料との均一分散により、接点での伝熱抵抗が高くなり、固体熱伝導率が低減し、断熱性能の向上が得られ、省エネルギー効果が高くなる。
【0137】
本発明の請求項28に記載のオーブンレンジは、平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m 2 /g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0138】
また、粉末状カーボンが、比表面積100m/g未満のカーボンブラックであるため、カーボンブラックより経時的に発生するガスは、カーボンブラックの比表面積が100m/g未満の場合、断熱性能向上の妨害とならならない程度に抑制されるため、経時的な断熱性能の劣化がなく、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0141】
本発明の請求項29に記載のオーブンレンジは、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。
【0142】
また、粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であるため、あらかじめ高温焼成により結晶化度の高い構造を有しており、有機ガスのような不純物を含むことがなく、また、末端に反応活性基を有することもないため、経時的にガスを発生することがなく、断熱性能の悪化が生じることのない高性能な真空断熱材を具備するために、省エネルギー効果の経時劣化のおそれがない。
【0143】
本発明の請求項30に記載のオーブンレンジは、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである

【0144】
また、芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材にて封止されるため、芯材からの粉立ちを防止でき、真空断熱材の製造における取り扱い性が改善される。
【0145】
また、真空断熱材は熱可塑性ポリマー層の加熱によるヒートシールにて封止されるが、ヒートシール部に粉が存在することによるヒートシール不良が起こることがない。
【0146】
本発明の請求項31に記載のオーブンレンジは、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とするものであり、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱材を具備することによって、高断熱化が達成され、省エネルギーに貢献できるものである。


【0147】
また、被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むものであるため、ガスバリア層として作用する金属蒸着フィルム層が、金属箔のような連続体と比較して、著しくヒートリーク量が少ないために、さらに優れた断熱性能を示し、省エネルギーに貢献するものである。
【0148】
以下、本発明による実施の形態について、図1から図11を用いて説明する。
【0149】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施例である真空断熱材1の断面図であり、金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有する被覆材2に、ヒュームドシリカ3と、粉末状カーボン材料4が均一分散され、充填されているものである。
【0150】
(実施の形態2)
図2は、本発明の一実施例である真空断熱材1の断面図であり、金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有する被覆材2に、平均一次粒子径50nm以下であるヒュームドシリカ5と粉末状カーボン材料4が均一分散され、充填されているものである。
【0151】
(実施の形態3)
図3は、本発明の一実施例である真空断熱材1の断面図であり、金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを有する被覆材2に、平均一次粒子径50nm以下であるヒュームドシリカ5と、比表面積100m/g未満のカーボンブラック6が均一分散され、充填さ
れているものである。
【0152】
(実施の形態4)
図4は、本発明の一実施例である真空断熱材1の断面図であり、金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを有する被覆材2に、平均一次粒子径50nm以下であるヒュームドシリカ5と、黒鉛化炭素粉末7が均一分散され、充填されているものである。
【0153】
(実施の形態5)
図5は、本発明の一実施例である真空断熱材1の断面図であり、金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを有する被覆材2に、あらかじめ不織布8にて被覆された平均一次粒子径50nm以下であるヒュームドシリカ5と、比表面積100m/g未満のカーボンブラック6が均一分散され、充填されているものである。
【0154】
(実施の形態6)
図6は、本発明の冷凍冷蔵庫9の断面図であり、内箱10と外箱11とで構成される箱体内部にあらかじめ実施の形態5における真空断熱材1を配設し、前記真空断熱材以外の空間部を硬質ウレタンフォーム12で発泡充填したことを特徴としており、冷蔵庫下部に位置する機械室13にあるコンプレッサー14近傍と庫内15との間にも真空断熱材を配設している。このように構成された冷凍冷蔵庫は、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有し、かつ、金属蒸着フィルム層を有する被覆材の使用によりヒートリークが抑制されているため、優れた省エネルギー効果を示す。また、適切な粉末状カーボン材料の選択により、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことがなく、省エネルギー効果の経時劣化がない。
【0155】
(実施の形態7)
図7は、本発明のノート型コンピュータ16の断面図であり、装置内部のメインボード17上の発熱部18と装置ケース19底部との間を遮断する、実施の形態5における真空断熱材1と、放熱板20とを具備することを特徴とする。このように構成された冷凍冷蔵庫は、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有し、かつ、金属蒸着フィルム層を有する被覆材の使用によりヒートリークが抑制されているため、底面への熱伝達を効果的に遮断することが可能となり、装置表面の温度上昇を抑え利用者に不快感を与えることがない。また、適切な粉末状カーボン材料の選択により、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことがなく、断熱効果の経時劣化がない。
【0156】
(実施の形態8)
図8は、本発明の電気湯沸かし器21の断面図であり、外容器22と、貯湯容器23と、蓋体24と、加熱器25と、実施の形態5における真空断熱材1とから構成されることを特徴としている。また、貯湯容器の下部に取り付けられた加熱器の近傍付近まで、真空断熱材を取り付けている。このように構成された電気湯沸かし器は、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有し、かつ、金属蒸着フィルム層を有する被覆材の使用によりヒートリークが抑制されているため、優れた省エネルギー効果を示す。また、適切な粉末状カーボン材料の選択により、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことがなく、省エネルギー効果の経時劣化がない。
【0157】
(実施の形態9)
図9は、本発明のオーブンレンジ26の断面図であり、外壁27、オーブン壁28、誘電加熱手段29、電力変換器30、高周波磁界発生手段31、および、実施の形態5における真空断熱材1を具備することを特徴としている。このように構成されたオーブンレンジは、断熱性能に優れたヒュームドシリカを母材として選択し、さらに、粉末状カーボンが均一に分散されることにより、ヒュームドシリカのみを芯材として用いた場合よりも一層優れた断熱性能を有し、かつ、金属蒸着フィルム層を有する被覆材の使用によりヒートリークが抑制されているため、優れた省エネルギー効果を示す。また、適切な粉末状カーボン材料の選択により、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことがなく、省エネルギー効果の経時劣化がない。
【0158】
(実施の形態10)
図10は、本発明の真空断熱材の製造方法における、攪拌羽根32を有する混合容器33であり、粉体均一分散ステップにおいて、攪拌羽根を有する混合容器を使用するために、原料中に存在するヒュームドシリカの二次、あるいは、三次凝集体を解砕できる。その結果、ヒュームドシリカと粉末状カーボン材料は、均一に分散可能となるため、部分的な分散度の低下による断熱性能の悪化を抑制できる。
【0159】
(実施の形態11)
図11は本発明の真空断熱材の製造方法における、攪拌羽根32を有する混合容器33であり、さらに、混合容器が自ら回転することにより、または、底部にローター34を有することにより、粉体を回転混合することを特徴とするものである。粉体均一分散ステップにおいて、攪拌羽根を用いた混合に加え、さらに、自ら回転、または、底部のローターにより、粉体を回転混合することが可能となるため、原料中に存在するヒュームドシリカの二次、あるいは、三次凝集体を解砕するのに要する時間が短縮され、より効率のよい均一分散が可能となる。
【0160】
本発明の真空断熱材は、芯材と被覆材とからなり、減圧下で芯材を被覆材に封入したものである。また、合成ゼオライト、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル、ドーソナイト、ハイドロタルサイトなどの物理吸着剤、および、アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤などの、水分吸着剤やガス吸着剤を使用しても良い。また、芯材を不織布にて封入したあと、さらに被覆材に封入してもよい。また、真空封止前に、芯材の乾燥工程を加えても良い。
【0161】
また、本発明の冷凍冷蔵庫および冷凍機器は、これらの動作温度帯である−30℃から常温、また自動販売機などの、より高温までの範囲で温冷熱を利用した機器を指す。また、電気機器に限ったものではなく、ガス機器なども含むものである。
【0162】
また、本発明のノート型コンピューターは、動作温度帯である常温から80℃付近までの範囲で断熱を必要とする機器の代表として記したものであり、特にこれに限ったものではない。例えば、液晶パネルを有するカーナビゲーションシステムの液晶部分とCPUによる発熱部分の断熱にも利用可能である。
【0163】
また本発明の電気湯沸かし器は、動作温度帯である常温から100℃付近までの範囲で断熱を必要とする機器の代表として記したものであり、例えば、炊飯器、食器洗浄乾燥器などにも同様に利用できるものである。また、電気機器に限ったものではなく、ガス機器なども含むものである。
【0164】
また、本発明のオーブンレンジは、動作温度帯である常温から250℃付近までの範囲で断熱を必要とする機器の代表として記したものであり、例えば、トースター、ホームベーカリーなどにも同様に利用できるものである。また、電気機器に限ったものではなく、ガス機器なども含むものである。
【0165】
本発明のヒュームドシリカは、アーク法により製造されたケイ酸、熱分解により製造されたケイ酸などの乾式により製造された種々の粒径を有する酸化珪素化合物が使用可能である。また、種々の粒径ヒュームドシリカの混合物も利用可能である。例えば、粒径を規定した量産品Aと量産品Bの生産切り替えの際に生成する粒径がAからBの間で制御されていない正規ロット外品であっても利用することが可能であり、より低コストで真空断熱材を製造することが可能である。断熱性能を最も重視するのであれば、平均一次粒子径が50nm以下のものを、より高性能を求める場合には10nm以下のものを使用することができる。
【0166】
本発明の粉末状カーボン材料は、カーボンブラック、黒鉛化炭素粉末、活性炭、アセチレンブラックなど、粉末状のカーボン材料であれば使用可能である。汎用性があり安価であることから、カーボンブラックの使用が簡便であるが、カーボンブラックを用いる際には経時的なガス発生を制御し、長期間にわたって優れた断熱性能を維持するため、比表面積100m/g未満が好ましい。また、同様の理由により、黒鉛化炭素粉末の利用も好ま
しい。
【0167】
本発明の被覆材は、芯材と外気とを遮断することが可能なものが利用できる。例えば、ステンレススチール、アルミニウム、鉄などの金属薄板や、金属薄板とプラスチックフィルムとのラミネート材などである。ラミネート材は、表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されることが好ましい。表面保護層としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品などが利用でき、さらに、外側にナイロンフィルムなどを設けると可とう性が向上し、耐折り曲げ性などが向上する。ガスバリア層としては、アルミなどの金属箔フィルムや金属蒸着フィルムが利用可能であるが、よりヒートリークを抑制し、優れた断熱効果を発揮するには金属蒸着フィルムが好ましい。ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどへの蒸着が好ましい。また、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが使用可能である。
【0168】
本発明の真空断熱材の製造方法における攪拌羽根を有する混合容器は、原料中に存在するヒュームドシリカの二次、あるいは、三次凝集体を解砕できる攪拌羽根を有しているものであれば、使用することができる。混合容器は、円筒状・球・立方体であっても、特に形状を問わず適用することが可能である。また、混合容器は、攪拌羽根を用いた混合に加え、さらに、自ら回転、または、底部のローターにより、粉体を回転混合することが可能なものもしようでき、より混合分散に要する時間が短縮される。
【0169】
【実施例】
以下に実施例を用いて、本発明を具体的に説明する。本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0170】
(実施例1)
種々の平均1次粒子径のヒュームドシリカ89wt%、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%、その他1%を、攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0171】
得られたそれぞれの真空断熱材の熱伝導率を測定した結果を表1に示した。
【0172】
表1から明らかなように、種々平均1次粒子径のヒュームドシリカに対して、カーボンブラックを添加することにより、無添加のヒュームドシリカと比較すると熱伝導率が30%から47%まで改善されていることがわかる。また、ヒュームドシリカの平均一次粒子径が50nm以下の場合には、この改善効果は40%以上となり、特に効果的であることがわかる。
【0173】
(実施例2)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ89wt%、粉末状カーボン材料として種々の比表面積のカーボンブラック10wt%、その他1%を、攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0174】
得られたそれぞれの真空断熱材の熱伝導率を測定した結果を表2に示した。
【0175】
表2から明らかなように、種々比表面積のカーボンブラックをヒュームドシリカに10wt%添加することにより、無添加のヒュームドシリカと比較すると熱伝導率が43%から51%まで改善されていることがわかる。
【0176】
また、カーボンブラックの比表面積により、熱伝導率の改善効果が異なり、比表面積のより大きいカーボンブラックの方が熱伝導率改善効果が大きいことがわかる。
【0177】
しかしながら、比表面積が100m/g以上のカーボンブラックを添加した場合、経時10日後の熱伝導率が若干悪化していることがわかる。これは、カーボンブラックより発生する気体による内圧増加によるものと考える。
【0178】
しかし、比表面積が100m/g以上のカーボンブラックを使用した場合であっても、添加量が10%であるため、熱伝導率が大きく悪化するものではない。
【0179】
(実施例3)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ59wt%、粉末状カーボン材料として種々の比表面積のカーボンブラック40wt%、その他1%を、攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0180】
得られたそれぞれの真空断熱材の熱伝導率を測定した結果を表3に示した。
【0181】
表3より明らかなように、種々比表面積のカーボンブラックをヒュームドシリカに40wt%添加することにより、無添加のヒュームドシリカと比較すると熱伝導率が37%から43%まで改善されていることがわかる。
【0182】
しかしながら、比表面積が100m/g以上のカーボンブラックを添加した場合、経時10日後の熱伝導率が悪化していることがわかる。これは、カーボンブラックの添加量が40wt%であるため、カーボンブラックより発生する気体により内圧が増加し、熱伝導率に10wt%添加の際より顕著に影響を及ぼしているものと考える。
【0183】
(実施例4)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ59wt%、粉末状カーボン材料として2種の比表面積の黒鉛化炭素粉末40wt%、その他1%を、攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0184】
得られたそれぞれの真空断熱材の熱伝導率を測定した結果を表4に示した。
【0185】
表4から明らかなように、2種の比表面積の黒鉛化炭素粉末をヒュームドシリカに40wt%添加することにより、無添加のヒュームドシリカと比較すると熱伝導率が39%から41%まで改善されていることがわかる。
【0186】
また、黒鉛化炭素粉末の比表面積により、熱伝導率の改善効果が異なり、比表面積のより大きいカーボンブラックの方が熱伝導率改善効果が大きいことがわかる。
【0187】
また、黒鉛化炭素粉末では、経時10日後の熱伝導率に変化がないことがわかる。これは、黒鉛化炭素粉末からは経時的に発生する気体よる内圧変化がないことによるものである。
【0188】
(実施例5)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ89wt%、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%、その他1%を、攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がアルミ箔、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0189】
この真空断熱材のヒートリークを見込んだ実質熱伝導率を熱流計にて測定したところ、0.0033kcal/mh℃/mKであった。
【0190】
(実施例6)
芯材であるヒュームドシリカ、粉末状カーボン材料と、その混合比、混合方法は実施例5と同様とした。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0191】
この真空断熱材のヒートリークを見込んだ実質熱伝導率を熱流計にて測定したところ、0.0028kcal/mh℃であり、実施例5におけるガスバリア層がアルミ箔仕様のものより熱伝導率が改善された。これは、被覆材のガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したものであるために、ヒートリークが抑制された効果によるものである。
【0192】
(実施例7)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ89wt%、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%、その他1%を、攪拌羽根を有し、さらに底部のローターを回転させることにより、混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0193】
この真空断熱材のヒートリークを見込んだ実質熱伝導率を熱流計にて測定したところ、0.0028kcal/mh℃であり、実施例6と同等であった。
【0194】
しかしながら、混合方法が、攪拌羽根を有し、さらに底部のローターを回転させる方法であったため、混合時間が実施例6と比較して、20%短縮された。
【0195】
(実施例8)
実施例1におけるヒュームドシリカ平均一次粒子径が7nmの真空断熱材を図6のように冷蔵庫に適用し、消費電力量を測定したところ、真空断熱材を適用していない際よりも10%低下しており、断熱効果を確認した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価したが、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できなかった。
【0196】
(実施例9)
実施例1におけるヒュームドシリカ平均一次粒子径が7nmの真空断熱材を図7のようにノート型コンピュータに装填し、底面の温度を測定したところ、真空断熱材を適用していない際よりも5℃低下しており、断熱効果を確認した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価したが、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できなかった。
【0197】
(実施例10)
実施例1におけるヒュームドシリカ平均一次粒子径が7nmの真空断熱材を図8のように電気湯沸かし器に適用し、消費電力量を測定したところ、真空断熱材を適用していない際よりも45%低下しており、断熱効果を確認した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価したが、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できなかった。
【0198】
(実施例11)
実施例1におけるヒュームドシリカ平均一次粒子径が7nmの真空断熱材を図9のようにオーブンレンジに適用し、消費電力量を測定したところ、真空断熱材を適用していない際よりも58%低下しており、断熱効果を確認した。また、加速試験による断熱材の劣化を評価したが、10年経過条件での断熱性能の劣化は確認できなかった。
【0199】
(比較例1)
真空断熱材の芯材には、平均粒径8μmのパーライト粉末90wt%と、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%とを攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がアルミ箔、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0200】
この真空断熱材の熱伝導率を測定したところ、0.0052kcal/mh℃であった。
【0201】
パーライト粉末単独で真空断熱材としたときの熱伝導率は、0.0065kcal/mh℃であり、カーボンブラックをパーライト粉末に10wt%添加することにより得られる改善効果は20%であり、本発明の仕様と比較して断熱性能改善効果が小さいことがわかる。
【0202】
(比較例2)
真空断熱材の芯材には、平均粒径24μmのパーライト粉末90wt%と、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%とを攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がアルミ箔、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0203】
この真空断熱材の熱伝導率を測定したところ、0.0050kcal/mh℃であった。
【0204】
パーライト粉末単独で真空断熱材としたときの熱伝導率は、0.0058kcal/mh℃であり、カーボンブラックをパーライト粉末に10wt%添加することにより得られる改善効果は15%であり、本発明の仕様と比較して断熱性能改善効果が小さいことがわかる。
【0205】
(比較例3)
真空断熱材の芯材には、平均1次粒子径20nmの湿式シリカ90wt%と、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック10wt%とを攪拌羽根を有する混合容器内で均一混合させたものを芯材として用いた。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がアルミ箔、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0206】
この真空断熱材の熱伝導率を測定したところ、0.0049kcal/mh℃であった。
【0207】
パーライト粉末単独で真空断熱材としたときの熱伝導率は、0.0062kcal/mh℃であり、カーボンブラックを湿式シリカに10wt%添加することにより得られる改善効果は20%であり、本発明の仕様と比較して断熱性能改善効果が小さいことがわかる。
【0208】
(比較例4)
平均1次粒子径が7nmのヒュームドシリカ90wt%、粉末状カーボン材料として比表面積50m/gのカーボンブラック9wt%、その他1%を、攪拌羽根のない、底部にローターのみで混合攪拌させたものを芯材として用いた。この芯材には、均一混合されていないために生じるヒュームドシリカの塊が確認された。芯材を、ポリエステル製不織布からなる袋に充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリア層がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層が無延伸ポリプロピレンのラミネート袋の被覆材に充填し、圧力133Paにて熱融着装置にて封止し、真空断熱材とした。
【0209】
この真空断熱材の熱伝導率を測定したところ、0.0048kcal/mh℃であった。これは、攪拌羽根がないために、ヒュームドシリカの二次凝集体が解砕されることなく、カーボンブラックと均一に混合されなかったために、断熱性能改善効果が著しく低下したものと考える。
【0210】
(比較例5)
比較例3の真空断熱材を図6のように冷蔵庫に適用し、消費電力量を測定したところ、実施例7と比較して断熱効果は5%少なかった。
【0211】
(比較例6)
比較例3の真空断熱材を図7のようにノート型コンピュータに装填し、底面の温度を測定したところ、真空断熱材を適用しない際よりも2℃低下であり、実施例8より断熱効果は低かった。
【0212】
(比較例7)
比較例3の真空断熱材を図8のように電気湯沸かし器に適用し、消費電力量を測定したところ、実施例9と比較して省エネルギー効果は約25%少なかった。
【0213】
(比較例8)
比較例3の真空断熱材を図9のようにオーブンレンジに適用し、消費電力量を測定したところ、実施例10と比較して断熱効果は約35%少なかった。
【0214】
【表1】
Figure 0003558980
【0215】
【表2】
Figure 0003558980
【0216】
【表3】
Figure 0003558980
【0217】
【表4】
Figure 0003558980
【0218】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、適切な母材と粉末状カーボンの選択により、従来より一層高性能な、かつ、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことない真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法を提供することができる。また、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことない高性能な真空断熱材を具備することにより、省エネルギーに貢献できる機器を提供することができる。また、内圧増加による断熱性能の劣化を招くことのない高性能な真空断熱材を具備することにより、装置内部の熱が表面に伝達することにより利用者に不快感を与えることのない機器を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である真空断熱材の断面図
【図2】本発明の一実施例である真空断熱材の断面図
【図3】本発明の一実施例である真空断熱材の断面図
【図4】本発明の一実施例である真空断熱材の断面図
【図5】本発明の一実施例である真空断熱材の断面図
【図6】本発明の一実施例である冷凍冷蔵庫の断面図
【図7】本発明の一実施例であるノート型コンピュータの断面図
【図8】本発明の一実施例である電気湯沸かし器の断面図
【図9】本発明の一実施例であるオーブンレンジの断面図
【図10】本発明の一実施例である混合容器を示す図
【図11】本発明の一実施例である混合容器を示す図
【符号の説明】
1 真空断熱材
2 被覆材
3 ヒュームドシリカ
4 粉末状カーボン材料
5 ヒュームドシリカ(平均一次粒子径50nm)
6 カーボンブラック(比表面積100m/g未満)
7 黒鉛化炭素粉末
8 不織布
9 冷凍冷蔵庫
10 内箱
11 外箱
12 硬質ウレタンフォーム
13 機械室
14 コンプレッサー
15 庫内
16 ノート型コンピュータ
17 メインボード
18 発熱部
19 装置ケース
20 放熱板
21 電気湯沸かし器
22 外容器
23 貯湯容器
24 蓋体
25 加熱器
26 オーブンレンジ
27 外壁
28 オーブン壁
29 誘電加熱手段
30 電力変換器
31 高周波磁界発生手段
32 攪拌羽根
33 混合容器
34 ローター

Claims (34)

  1. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして黒煙化炭素粉末を1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材。
  2. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする請求項1記載の真空断熱材。
  3. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の真空断熱材。
  4. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材。
  5. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材。
  6. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする請求項5記載の真空断熱材。
  7. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項記載の真空断熱材。
  8. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする請求項4から7のいずれか一項記載の真空断熱材。
  9. 少なくとも、攪拌羽根を有する混合容器内に平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%投入するステップと、攪拌羽根による混合によって均一分散させる粉体均一分散ステップと、減圧下で粉体混合材料である芯材を被覆材に封止する真空封止ステップとを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  10. 少なくとも、攪拌羽根を有する混合容器内に平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを投入するステップと、攪拌羽根による混合によって均一分散させる粉体均一分散ステップと、減圧下で粉体混合材料である芯材を被覆材に封止する真空封止ステップとを有することを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  11. 混合容器が、自ら回転することにより、または、底部にローターを有することにより、粉体を回転混合することを特徴とする請求項9または10記載の真空断熱材の製造方法。
  12. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする請求項10または請求項11記載の真空断熱材の製造方法。
  13. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項記載の真空断熱材の製造方法。
  14. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする請求項10から請求項13記載の真空断熱材の製造方法。
  15. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備する冷凍冷蔵庫および冷凍機器。
  16. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備する冷凍冷蔵庫および冷凍機器。
  17. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項15または16記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器。
  18. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項15から17のいずれか一項記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器。
  19. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備する請求項15から18のいずれか一項記載の冷凍冷蔵庫および冷凍機器。
  20. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するノート型コンピュータ。
  21. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するノート型コンピュータ。
  22. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項20または21記載のノート型コンピュータ。
  23. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項20から22のいずれか一項記載のノート型コンピュータ。
  24. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備する請求項20から24のいずれか一項記載のノート型コンピュータ。
  25. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備する電気湯沸かし器。
  26. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備する電気湯沸かし器。
  27. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項25または26記載の電気湯沸かし器。
  28. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項25から27のいずれか一項記載の電気湯沸かし器。
  29. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備する請求項25から28のいずれか一項記載の電気湯沸かし器。
  30. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積300mm 2 /g未満、100mm 2 /g以上のカーボンブラックを1〜10wt%含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するオーブンレンジ。
  31. 平均一次粒子径が50nm以下であるヒュームドシリカに粉末状カーボンとして比表面積100m2/g未満のカーボンブラックを含有した芯材を被覆材に充填した真空断熱材を具備するオーブンレンジ。
  32. 粉末状カーボンが、黒鉛化炭素粉末であることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項30または31記載のオーブンレンジ。
  33. 前記芯材が、不織布にて被覆された上に、被覆材に封止されることを特徴とする真空断熱材を具備する請求項30から32のいずれか一項記載のオーブンレンジ。
  34. 被覆材が、少なくとも金属蒸着フィルム層と熱可塑性ポリマー層とを含むことを特徴とする真空断熱材を具備する請求項30から33のいずれか一項記載のオーブンレンジ。
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