JP3555676B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の動力源を複数の制御装置で分担して制御するシステムにおける車両の盗難判定方式を改善した車両盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の盗難防止効果を高めるために、例えば、エンジン始動用のキーに格納されたコードを盗難防止用の外部装置で暗証コードと照合して正規のキーであるか否かを判定し、更に、この盗難防止用の外部装置とエンジン制御装置との間でコードを送受信して、外部装置の不正改造等のシステム異常の有無を判定して車両の盗難判定を行うようにしたものがある。一般的な車両は、エンジン制御装置が1系統であるが、例えば、V型多気筒エンジンを搭載した車両の中には、2つのエンジン制御装置を搭載して、エンジンの左バンクと右バンクを独立して制御するようにしたものがある。このような車両に車両盗難防止装置を搭載する場合には、一方の主たるエンジン制御装置のみが盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信して盗難の有無を判定し、その判定結果に応じて2つのエンジン制御装置によるエンジン制御を禁止/許可するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の車両盗難防止システムでは、主たるエンジン制御装置が故障して、盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信できなくなると、盗難判定を行うことができなくなってしまう。このため、主たるエンジン制御装置によるエンジン制御が許可されないばかりか、他方のエンジン制御装置も、盗難判定結果を得ることができず、エンジン制御が許可されない。その結果、他方のエンジン制御装置が正常に機能していても、車両を全く走行させることができなくなってしまうという不具合が発生していた。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、車両の動力源を複数の制御装置で分担して制御するシステムにおいて、盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信する特定の制御装置が故障しても、他の制御装置を用いて盗難判定することができ、盗難でない場合は、車両を走行させることができる車両盗難防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の車両盗難防止装置は、通常時には、車両を動力源を分担して制御する複数の制御装置のうちの特定の制御装置から暗証コード要求信号を盗難防止用の外部装置に送信し、それに応じて、外部装置から返送されてくる暗証コードを特定の制御装置で受信して盗難判定する。しかし、何等かの原因で、特定の制御装置がコード要求信号を外部装置に所定期間以上送信しない場合には、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置がコード要求信号を外部装置に送信し、この外部装置から返送されてくる暗証コードを受信して盗難判定する。このようにすれば、仮に、特定の制御装置が故障したとしても、これに代わって他の制御装置が特定の制御装置と同様の盗難判定を行うことができ、その結果、盗難でないと判定された場合には、他の正常な制御装置によって車両の動力源を制御して、車両を走行させることができる。
【0006】
また、請求項2では、通常時には、特定の制御装置から基準コードを盗難防止用の外部装置に送信し、外部装置が基準コードを演算処理して暗証コードを作成して特定の制御装置に返送する。一方、特定の制御装置は、送信した基準コードを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを外部装置から返送されてくる暗証コードと照合して盗難判定する。しかし、何等かの原因で、特定の制御装置が基準コードを外部装置に所定期間以上送信しない場合には、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置が基準コードを外部装置に送信すると共に、この基準コードを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成して盗難判定する。このようにすれば、仮に、特定の制御装置が故障したとしても、これに代わって他の制御装置が特定の制御装置と同様の盗難判定を行うことができ、その結果、盗難でないと判定された場合には、他の正常な制御装置によって車両の動力源を制御して、車両を走行させることができる。しかも、外部装置で基準コードを演算処理して暗証コードを作成するので、制御装置で基準コードを毎回、ランダムに変更すれば、暗証コードを毎回、ランダムに変更することができ、システムの不正改造に対するセキュリティ性を更に高めることができる。
【0007】
本発明の車両盗難防止装置は、1つの制御装置で行った盗難判定結果を他の制御装置に送信することで、1つの制御装置で行った盗難判定結果に基づいて全ての制御装置の制御を禁止/許可するようにしても良いが、複数の制御装置でそれぞれ個別に盗難判定して、各々の制御装置の制御を個別に禁止/許可するようにしても良い。この場合、請求項3のように、基準コードを送信しない制御装置は、他の制御装置が送信した基準コードを受信し、これを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを外部装置から返送されてくる暗証コードと照合して盗難判定すると良い。このようにすれば、複数の制御装置のうちのいずれか1つの制御装置から基準コードを送信すれば、それ以外の制御装置は、基準コードを送信しなくても、盗難判定することができ、迅速な盗難判定が可能となる。
【0008】
また、請求項4のように、暗証コード要求信号により暗証コードを出力する外部装置は、始動用のキーから暗証コードを読み取るトランスポンダで構成すると良い。この場合、外部装置に暗証コードを作成するマイクロコンピュータ等を設ける必要がない。
【0009】
また、請求項5のように、基準コードを演算処理して暗証コードを作成する外部装置は、始動用のキーからキーコードを読み取ってそのキーが正規のキーであるか否かを判定する手段を備えた盗難診断用マイクロコンピュータで構成すると良い。このようにすれば、始動用のキーのキーコードによる盗難判定及び前述した暗証コードによる盗難判定の両方を実施することができ、セキュリティ性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明をV型多気筒エンジンを搭載した車両に適用した実施形態(1)について図1乃至図3に基づいて説明する。まず、図1に基づいて、車両盗難防止装置全体の概略構成を説明する。
【0011】
V型多気筒エンジン(図示せず)の左右のバンクに対応して、第1のエンジン制御装置(以下「第1のECU」と表記する)11と第2のエンジン制御装置(以下「第2のECU」と表記する)12とが設けられている。これら2つのECU11,ECU12によって、左右のバンクに対応して2系統に分けられた燃料噴射装置13L,13Rと点火装置14L,14Rとがそれぞれ独立して制御される。
【0012】
また、エンジン始動用のキー15には、所定のキーコードを格納するメモリ16が設けられ、このキー15が差し込まれるキーシリンダ17には、キー15のキーコードを読み取るトランスポンダ18が設けられている。このトランスポンダ18で読み取られたキーコードは、盗難診断用マイクロコンピュータ(以下「イモビECU」という)19のコード照合回路20に入力され、このコード照合回路20のメモリに格納されている内部キーコードと照合されて、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーであるか否かが判定され、正規のキーでなければ、車両盗難と判定される。この盗難判定の処理結果である許可信号又は禁止信号が第1のECU11及び第2のECU12に入力される。本実施形態(1)では、イモビECU19が特許請求の範囲の請求項2,3,5でいう外部装置に相当する。
【0013】
上記キー15をキーシリンダ17に差し込んで回動操作(エンジン始動操作)すると、イグニッションスイッチ(図示せず)とスタータスイッチ(図示せず)とが順次オンし、イグニッションスイッチのオンにより、イモビECU19、第1のECU11、第2のECU12、燃料噴射装置13L,13R及び点火装置14L,14Rにバッテリ(図示せず)から電力が供給される。
【0014】
一方、第1のECU11と第2のECU12には、各種センサからの運転状態に関する各種のデータが入力される。これら第1のECU11と第2のECU12は、マイクロコンピュータを主体として構成され、それぞれ、ROM(図示せず)に記憶されたエンジン制御プログラムを実行することで、各種センサからの入力データを用いてCPU26L,26Rで燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算結果に応じて、燃料噴射信号を噴射出力バッファ21L,21Rを介して燃料噴射装置13L,13Rに出力すると共に、点火信号を点火出力バッファ22L,22Rを介して点火装置14L,14Rに出力する。また、第1のECU11と第2のECU12は、相互に通信IC23L,23Rを介して高速通信ライン27により接続されている。
【0015】
更に、イモビECU19の不正改造等のシステム異常を監視するために、第1のECU11と第2のECU12は、それぞれ入力バッファ24L,24R、出力バッファ25L,25R、信号ライン31,32を介してイモビECU19との間でローリングコード(基準コードに相当)と暗証コードを送受信できるように接続され、更に、第1のECU11と第2のECU12との間でもローリングコードを送受信できるように接続されている。
【0016】
通常は、第1のECU11は、ローリングコードをランダムに生成してイモビECU19へ送信すると共に、該ローリングコードを演算処理して内部暗証コードを作成する。一方、イモビECU19は、第1のECU11からのローリングコードを受信して演算処理して暗証コードを作成する。そして、第1のECU11は、自ら作成した内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否か(盗難か否か)を判定する。この際、ローリングコードは毎回ランダムに生成されるため、このローリングコードを基に暗証コードと内部暗証コードを毎回作成することによって、暗証コードと内部暗証コードを毎回ランダムに変更することができ、システムの不正改造等を一層困難にし、盗難防止効果を高めるようにしている。
【0017】
一方、第2のECU12も、第1のECU11からのローリングコードを信号ライン31を介して受信して演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否か(盗難か否か)を判定する。
【0018】
更に、第2のECU12は、第1のECU11からローリングコードが所定期間以上送信されない場合に、第1のECU11に代わってローリングコードをランダムに生成してイモビECU19へ送信すると共に、該ローリングコードを演算処理して内部暗証コードを作成する。この場合、イモビECU19は、第2のECU12からのローリングコードを受信して演算処理して暗証コードを作成する。そして、第2のECU12は、自ら作成した内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否かを判定する。これにより、第1のECU11が故障しても、第2のECU12によって盗難判定を行うことができる。この場合、第1のECU11が特許請求の範囲でいう特定の制御装置に相当し、第2のECU12が特許請求の範囲でいう他の制御装置に相当する。
【0019】
以下、第1のECU11、第2のECU12が実行する盗難防止制御プログラムの具体的処理内容を図2及び図3に基づいて説明する。
図2は、第1のECU11で実行されるプログラムであり、例えば第1のECU11ヘの電源投入後(つまりイグニッションスイッチのオン後)又は始動後に起動される。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、第2のECU12からローリングコードRCODE2の出力が有るか否かを判定する。
【0020】
通常は、後述する図3のステップ202の処理によって、第1のECU11が優先的にローリングコードRCODE1を出力するように設定されているが、何らかの原因(例えばCPU26Lの他の処理の遅れ等)で本プログラムの起動が遅れて、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合、第1のECU11からローリングコードRCODE1を出力すると、2つのローリングコードが衝突して、正常な暗証コードを作成できない。
【0021】
従って、もし、何等かの原因で、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合は、ローリングコードの衝突を避けるために、ステップ102に進み、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE2*…/Y
この際、イモビECU19は、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0022】
通常は、第1のECU11が先にローリングコードRCODE1を出力するため、ステップ101で、「No」と判定され、ステップ103に進み、第1のECU11でローリングコードRCODE1をランダムに生成し、このローリングコードRCODE1をイモビECU19へ送信する。そして、次のステップ104で、送信したローリングコードRCODE1を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE1*…/Y
この際、イモビECU19は、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0023】
その後、ステップ102又は104からステップ105に進み、イモビECU19から送信されてくる暗証コードRCALRを読み込み、次のステップ106で、第1のECU11が作成した内部暗証コードRCAL2とイモビECU19が作成した暗証コードRCALRとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する。
【0024】
もし、内部暗証コードRCAL2と暗証コードRCALRとが一致(RCAL2=RCALR)すれば、イモビECU19の不正改造等のシステム異常が無い、つまり盗難でないと判断して、ステップ107に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を許可して、本プログラムを終了する。
【0025】
一方、ステップ106で、内部暗証コードRCAL2と暗証コードRCALRとが一致しない(RCAL2≠RCALR)場合には、イモビECU19の不正改造等のシステム異常がある、つまり、盗難と判断して、ステップ108に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して、本プログラムを終了する。
【0026】
尚、第1のECU11の故障により第1のECU11からローリングコードRCODE1が送信されない場合、通常は、第1のECU11によるエンジン制御が禁止されるが、この場合でも、第1のECU11のCPU26Lが正常で、且つ受信側が正常に機能していれば、第1のECU11は、図2のステップ101→102→105→…の処理により、第2のECU12からのローリングコードRCODE2とイモビECU19からの暗証コードRCALRを受信して盗難判定し、その結果、盗難でないと判定されれば、第1のECU11によるエンジン制御も許可される。
【0027】
図3は、第2のECU12で実行されるプログラムであり、例えば第2のECU12ヘの電源投入後又は始動後に起動される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、第1のECU11のローリングコードRCODE1の出力状態をモニタし、次のステップ202で、始動後、所定時間Tが経過する前に第1のECU11がローリングコードRCODE1を出力したか否かを判定する。ここで、所定時間Tは、始動後、第1のECU11がローリングコードRCODE1を出力し終えるまでの正常時の最大時間よりも若干長い時間(例えば1秒)に設定されている。従って、第1のECU11が正常であれば、所定時間T経過前に第1のECU11からローリングコードRCODE1が出力される。
【0028】
所定時間Tが経過するまでに第1のECU11からローリングコードRCODE1の出力が有れば、ステップ203に進み、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE1*…/Y
この際、イモビECU19は、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0029】
一方、第1のECU11からローリングコードRCODE1の出力がないまま所定時間Tが経過した場合、つまり、第1のECU11の故障、又は、何等かの原因で図2のプログラムの起動が遅れた場合には、ステップ204に進み、第2のECU12でローリングコードRCODE2をランダムに生成し、このローリングコードRCODE2をイモビECU19へ送信する。次のステップ205で、送信したローリングコードRCODE2を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE2*…/Y
この際、イモビECU19は、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0030】
その後、ステップ203又は205からステップ206に進み、イモビECU19から暗証コードRCALRを読み込んだ後、第2のECU12が作成した内部暗証コードRCAL2とイモビECU19が作成した暗証コードRCALRとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する(ステップ207)。もし、RCAL2=RCALRであれば、盗難でないと判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を許可し(ステップ208)、RCAL2≠RCALRであれば、盗難と判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して(ステップ209)、本プログラムを終了する。
【0031】
以上説明した実施形態(1)によれば、第1のECU11が故障して、ローリングコードRCODE1を送信できない場合、始動後、所定時間T以上経過すると、第1のECU11に代わって第2のECU12がローリングコードRCODE2を生成してイモビECU19へ送信する。そして、第2のECU12は、自らがローリングコードRCODE2を基に作成した内部暗証コードRCAL2と、イモビECU19がローリングコードRCODE2を基に作成した暗証コードRCALRとを照合することで、盗難判定する。これにより、第1のECU11の故障により、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御が許可されなくても、第2のECU12で盗難でないと判定されれば、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御が許可され、車両を走行させることができ、サービス工場等への自走が可能となる。
【0032】
しかも、上記実施形態(1)では、何等かの原因で、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合、第1のECU11は、ローリングコードRCODE1を出力することなく、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を利用して盗難判定するようにしたので、ローリングコードの衝突を避けることができて、盗難防止制御の信頼性も向上できる。
【0033】
更に、上記実施形態(1)では、イモビECU19に内蔵されたコード照合回路20より始動用のキー15が正規のキーであるか否かを判定し、その上で、第1のECU11、第2のECU12によりイモビECU19の不正改造等のシステム異常も判定するので、セキュリティ性をより高めることができる。尚、イモビECU19は、キー15のキーコードを照合するものに限定されず、他の盗難診断機能を備えたものであっても良い。
【0034】
尚、上記実施形態(1)では、通常時(第1のECU11の正常時)に、第2のECU12は、第1のECU11が送信したローリングコードRCODE1を受信して、第2のECU12においても盗難判定を実施するようにしたが、通常時には、第2のECU12による盗難判定を実施せず、第1のECU11による盗難判定結果を第2のECU12に送信して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を第1のECU11による盗難判定結果に応じて禁止/許可するようにしても良い。
【0035】
[実施形態(2)]
次に、本発明の実施形態(2)を図4乃至図6を用いて説明する。本実施形態(2)では、前記実施形態(1)のシステム構成からイモビECU19を省略し、トランスポンダ18を内蔵したキーシリンダ17と第1のECU11、第2のECU12とを信号ライン31,32で接続して、トランスポンダ18がキー15から読み取った暗証コードと、第1のECU11、第2のECU12に格納されている内部暗証コードとを照合することで、盗難判定を行うようにしている。この場合、トランスポンダ18が特許請求の範囲の請求項1,4に記載した外部装置に相当する。
【0036】
図5は、第1のECU11が例えば第1のECU11ヘの電源投入後又は始動後に実行するプログラムである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2の出力が有るか否かを判定する。
【0037】
後述する図6のステップ402の処理によって、第1のECU11が優先的にコード要求信号CODEY1を出力するように設定されているため、通常は、ステップ301で、「No」と判定され、ステップ302に進み、暗証コード要求信号CODEY1をトランスポンダ18へ送信した後、ステップ303に進む。
【0038】
一方、何等かの原因で、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2が先に出力されてしまった場合は、暗証コード要求信号の衝突を避けるために第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1を送信せずに、ステップ303に進む。この際、トランスポンダ18は、受信した暗証コード要求信号に応じて、キー15から読み取った暗証コードYCODEを返送する。
【0039】
そして、ステップ303で、トランスポンダ18から返送されてくる暗証コードYCODEを読み込み、次のステップ304で、第1のECU11に格納されている内部暗証コードNCODEとキー13から読み取った暗証コードYCODEとを照合して、両コードが一致している(NCODE=YCODE)か否かを判定する。
【0040】
もし、内部暗証コードNCODEと暗証コードYCODEとが一致(NCODE=YCODE)すれば、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーである、つまり、盗難でないと判断して、ステップ305に進んで、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を許可して、本プログラムを終了する。
【0041】
一方、ステップ304で、内部暗証コードNCODEと暗証コードYCODEとが一致しない(NCODE≠YCODE)場合には、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーでない、つまり、盗難と判断して、ステップ306に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して、本プログラムを終了する。
【0042】
図6は、第2のECU12で実行されるプログラムである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ401で、第1のECU11の暗証コード要求信号CODEY1の出力状態をモニタし、次のステップ402で、始動後、所定時間Tが経過する前に第1のECU11が暗証コード要求信号CODEY1を出力したか否かを判定する。ここで、所定時間Tは、始動後、第1のECU11が暗証コード要求信号CODEY1を出力し終えるまでの正常時の最大時間よりも若干長い時間(例えば1秒)に設定されている。従って、第1のECU11が正常であれば、所定時間T経過前に第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1が出力される。
【0043】
所定時間Tが経過するまでに第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1の出力が有れば、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2を送信せずに、ステップ404に進む。これに対して、第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1の出力がないまま所定時間Tが経過した場合、つまり、第1のECU11の故障、又は、何等かの原因で図5のプログラムの起動が遅れた場合には、ステップ403に進み、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2をトランスポンダ18へ送信した後、ステップ404に進む。この際、トランスポンダ18は、受信した暗証コード要求信号に応じて、キー15から読み取った暗証コードYCODEを返送する。
【0044】
そして、ステップ404で、トランスポンダ18から返送されてくる暗証コードYCODEを読み込んだ後、第2のECU12に格納されている内部暗証コードNCODEとキー15から読み取った暗証コードYCODEとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する(ステップ405)。もし、NCODE=YCODEであれば、盗難でないと判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を許可し(ステップ406)、NCODE≠YCODEであれば、盗難と判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して(ステップ407)、本プログラムを終了する。
【0045】
以上説明した実施形態(2)では、第1のECU11が故障して、暗証コード要求信号CODEY1を送信できない場合には、始動後、所定時間T以上経過すると、第1のECU11に代わって第2のECU12が暗証コード要求信号CODEY2をトランスポンダ18へ送信する。そして、第2のECU12は、内部暗証コードNCODEと、トランスポンダ18から読み取った暗証コードYCODEとを照合することで、盗難判定する。これにより、前記実施形態(1)と同じく、第1のECU11の故障により、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御が許可されなくても、第2のECU12で盗難でないと判定されれば、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御が許可され、車両を走行させることができ、サービス工場等への自走が可能となる。
【0046】
尚、上記実施形態(2)においても、第1のECU11と第2のECU12でそれぞれ個別に盗難判定して、各ECU11,12の制御を個別に禁止/許可するようにしたが、一方のECUで行った盗難判定結果を他方のECUに送信することで、一方のECUで行った盗難判定結果に基づいて2つのECUの制御を禁止/許可するようにしても良い。
【0047】
また、上記各実施形態(1),(2)では、本発明をV型多気筒エンジンを2つのECU11,12で制御する車両に適用したが、V型多気筒エンジン以外のエンジンを2つのECUで分担して制御する車両や、いわゆるハイブリッドカーのように、エンジンとモータ等、2種類の動力源を2つのECUで分担して制御する車両に本発明を適用しても良い。更には、車両の動力源を3つ以上のECUで分担して制御する車両に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるシステム全体の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態(1)において第1のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の実施形態(1)において第2のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の実施形態(2)におけるシステム全体の概略構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施形態(2)において第1のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図6】本発明の実施形態(2)において第2のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…第1のECU(特定の制御装置)、12…第2のECU(他の制御装置)、15…キー、17…キーシリンダ、18…トランスポンダ、19…イモビECU(盗難診断用の外部装置,盗難診断用マイクロコンピュータ)、20…コード照合回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の動力源を複数の制御装置で分担して制御するシステムにおける車両の盗難判定方式を改善した車両盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の盗難防止効果を高めるために、例えば、エンジン始動用のキーに格納されたコードを盗難防止用の外部装置で暗証コードと照合して正規のキーであるか否かを判定し、更に、この盗難防止用の外部装置とエンジン制御装置との間でコードを送受信して、外部装置の不正改造等のシステム異常の有無を判定して車両の盗難判定を行うようにしたものがある。一般的な車両は、エンジン制御装置が1系統であるが、例えば、V型多気筒エンジンを搭載した車両の中には、2つのエンジン制御装置を搭載して、エンジンの左バンクと右バンクを独立して制御するようにしたものがある。このような車両に車両盗難防止装置を搭載する場合には、一方の主たるエンジン制御装置のみが盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信して盗難の有無を判定し、その判定結果に応じて2つのエンジン制御装置によるエンジン制御を禁止/許可するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の車両盗難防止システムでは、主たるエンジン制御装置が故障して、盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信できなくなると、盗難判定を行うことができなくなってしまう。このため、主たるエンジン制御装置によるエンジン制御が許可されないばかりか、他方のエンジン制御装置も、盗難判定結果を得ることができず、エンジン制御が許可されない。その結果、他方のエンジン制御装置が正常に機能していても、車両を全く走行させることができなくなってしまうという不具合が発生していた。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、車両の動力源を複数の制御装置で分担して制御するシステムにおいて、盗難防止用の外部装置との間でコードを送受信する特定の制御装置が故障しても、他の制御装置を用いて盗難判定することができ、盗難でない場合は、車両を走行させることができる車両盗難防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の車両盗難防止装置は、通常時には、車両を動力源を分担して制御する複数の制御装置のうちの特定の制御装置から暗証コード要求信号を盗難防止用の外部装置に送信し、それに応じて、外部装置から返送されてくる暗証コードを特定の制御装置で受信して盗難判定する。しかし、何等かの原因で、特定の制御装置がコード要求信号を外部装置に所定期間以上送信しない場合には、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置がコード要求信号を外部装置に送信し、この外部装置から返送されてくる暗証コードを受信して盗難判定する。このようにすれば、仮に、特定の制御装置が故障したとしても、これに代わって他の制御装置が特定の制御装置と同様の盗難判定を行うことができ、その結果、盗難でないと判定された場合には、他の正常な制御装置によって車両の動力源を制御して、車両を走行させることができる。
【0006】
また、請求項2では、通常時には、特定の制御装置から基準コードを盗難防止用の外部装置に送信し、外部装置が基準コードを演算処理して暗証コードを作成して特定の制御装置に返送する。一方、特定の制御装置は、送信した基準コードを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを外部装置から返送されてくる暗証コードと照合して盗難判定する。しかし、何等かの原因で、特定の制御装置が基準コードを外部装置に所定期間以上送信しない場合には、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置が基準コードを外部装置に送信すると共に、この基準コードを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成して盗難判定する。このようにすれば、仮に、特定の制御装置が故障したとしても、これに代わって他の制御装置が特定の制御装置と同様の盗難判定を行うことができ、その結果、盗難でないと判定された場合には、他の正常な制御装置によって車両の動力源を制御して、車両を走行させることができる。しかも、外部装置で基準コードを演算処理して暗証コードを作成するので、制御装置で基準コードを毎回、ランダムに変更すれば、暗証コードを毎回、ランダムに変更することができ、システムの不正改造に対するセキュリティ性を更に高めることができる。
【0007】
本発明の車両盗難防止装置は、1つの制御装置で行った盗難判定結果を他の制御装置に送信することで、1つの制御装置で行った盗難判定結果に基づいて全ての制御装置の制御を禁止/許可するようにしても良いが、複数の制御装置でそれぞれ個別に盗難判定して、各々の制御装置の制御を個別に禁止/許可するようにしても良い。この場合、請求項3のように、基準コードを送信しない制御装置は、他の制御装置が送信した基準コードを受信し、これを外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを外部装置から返送されてくる暗証コードと照合して盗難判定すると良い。このようにすれば、複数の制御装置のうちのいずれか1つの制御装置から基準コードを送信すれば、それ以外の制御装置は、基準コードを送信しなくても、盗難判定することができ、迅速な盗難判定が可能となる。
【0008】
また、請求項4のように、暗証コード要求信号により暗証コードを出力する外部装置は、始動用のキーから暗証コードを読み取るトランスポンダで構成すると良い。この場合、外部装置に暗証コードを作成するマイクロコンピュータ等を設ける必要がない。
【0009】
また、請求項5のように、基準コードを演算処理して暗証コードを作成する外部装置は、始動用のキーからキーコードを読み取ってそのキーが正規のキーであるか否かを判定する手段を備えた盗難診断用マイクロコンピュータで構成すると良い。このようにすれば、始動用のキーのキーコードによる盗難判定及び前述した暗証コードによる盗難判定の両方を実施することができ、セキュリティ性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明をV型多気筒エンジンを搭載した車両に適用した実施形態(1)について図1乃至図3に基づいて説明する。まず、図1に基づいて、車両盗難防止装置全体の概略構成を説明する。
【0011】
V型多気筒エンジン(図示せず)の左右のバンクに対応して、第1のエンジン制御装置(以下「第1のECU」と表記する)11と第2のエンジン制御装置(以下「第2のECU」と表記する)12とが設けられている。これら2つのECU11,ECU12によって、左右のバンクに対応して2系統に分けられた燃料噴射装置13L,13Rと点火装置14L,14Rとがそれぞれ独立して制御される。
【0012】
また、エンジン始動用のキー15には、所定のキーコードを格納するメモリ16が設けられ、このキー15が差し込まれるキーシリンダ17には、キー15のキーコードを読み取るトランスポンダ18が設けられている。このトランスポンダ18で読み取られたキーコードは、盗難診断用マイクロコンピュータ(以下「イモビECU」という)19のコード照合回路20に入力され、このコード照合回路20のメモリに格納されている内部キーコードと照合されて、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーであるか否かが判定され、正規のキーでなければ、車両盗難と判定される。この盗難判定の処理結果である許可信号又は禁止信号が第1のECU11及び第2のECU12に入力される。本実施形態(1)では、イモビECU19が特許請求の範囲の請求項2,3,5でいう外部装置に相当する。
【0013】
上記キー15をキーシリンダ17に差し込んで回動操作(エンジン始動操作)すると、イグニッションスイッチ(図示せず)とスタータスイッチ(図示せず)とが順次オンし、イグニッションスイッチのオンにより、イモビECU19、第1のECU11、第2のECU12、燃料噴射装置13L,13R及び点火装置14L,14Rにバッテリ(図示せず)から電力が供給される。
【0014】
一方、第1のECU11と第2のECU12には、各種センサからの運転状態に関する各種のデータが入力される。これら第1のECU11と第2のECU12は、マイクロコンピュータを主体として構成され、それぞれ、ROM(図示せず)に記憶されたエンジン制御プログラムを実行することで、各種センサからの入力データを用いてCPU26L,26Rで燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算結果に応じて、燃料噴射信号を噴射出力バッファ21L,21Rを介して燃料噴射装置13L,13Rに出力すると共に、点火信号を点火出力バッファ22L,22Rを介して点火装置14L,14Rに出力する。また、第1のECU11と第2のECU12は、相互に通信IC23L,23Rを介して高速通信ライン27により接続されている。
【0015】
更に、イモビECU19の不正改造等のシステム異常を監視するために、第1のECU11と第2のECU12は、それぞれ入力バッファ24L,24R、出力バッファ25L,25R、信号ライン31,32を介してイモビECU19との間でローリングコード(基準コードに相当)と暗証コードを送受信できるように接続され、更に、第1のECU11と第2のECU12との間でもローリングコードを送受信できるように接続されている。
【0016】
通常は、第1のECU11は、ローリングコードをランダムに生成してイモビECU19へ送信すると共に、該ローリングコードを演算処理して内部暗証コードを作成する。一方、イモビECU19は、第1のECU11からのローリングコードを受信して演算処理して暗証コードを作成する。そして、第1のECU11は、自ら作成した内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否か(盗難か否か)を判定する。この際、ローリングコードは毎回ランダムに生成されるため、このローリングコードを基に暗証コードと内部暗証コードを毎回作成することによって、暗証コードと内部暗証コードを毎回ランダムに変更することができ、システムの不正改造等を一層困難にし、盗難防止効果を高めるようにしている。
【0017】
一方、第2のECU12も、第1のECU11からのローリングコードを信号ライン31を介して受信して演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否か(盗難か否か)を判定する。
【0018】
更に、第2のECU12は、第1のECU11からローリングコードが所定期間以上送信されない場合に、第1のECU11に代わってローリングコードをランダムに生成してイモビECU19へ送信すると共に、該ローリングコードを演算処理して内部暗証コードを作成する。この場合、イモビECU19は、第2のECU12からのローリングコードを受信して演算処理して暗証コードを作成する。そして、第2のECU12は、自ら作成した内部暗証コードをイモビECU19から返送されてくる暗証コードと照合して両コードが一致するか否かによってシステムが正常か否かを判定する。これにより、第1のECU11が故障しても、第2のECU12によって盗難判定を行うことができる。この場合、第1のECU11が特許請求の範囲でいう特定の制御装置に相当し、第2のECU12が特許請求の範囲でいう他の制御装置に相当する。
【0019】
以下、第1のECU11、第2のECU12が実行する盗難防止制御プログラムの具体的処理内容を図2及び図3に基づいて説明する。
図2は、第1のECU11で実行されるプログラムであり、例えば第1のECU11ヘの電源投入後(つまりイグニッションスイッチのオン後)又は始動後に起動される。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、第2のECU12からローリングコードRCODE2の出力が有るか否かを判定する。
【0020】
通常は、後述する図3のステップ202の処理によって、第1のECU11が優先的にローリングコードRCODE1を出力するように設定されているが、何らかの原因(例えばCPU26Lの他の処理の遅れ等)で本プログラムの起動が遅れて、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合、第1のECU11からローリングコードRCODE1を出力すると、2つのローリングコードが衝突して、正常な暗証コードを作成できない。
【0021】
従って、もし、何等かの原因で、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合は、ローリングコードの衝突を避けるために、ステップ102に進み、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE2*…/Y
この際、イモビECU19は、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0022】
通常は、第1のECU11が先にローリングコードRCODE1を出力するため、ステップ101で、「No」と判定され、ステップ103に進み、第1のECU11でローリングコードRCODE1をランダムに生成し、このローリングコードRCODE1をイモビECU19へ送信する。そして、次のステップ104で、送信したローリングコードRCODE1を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE1*…/Y
この際、イモビECU19は、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0023】
その後、ステップ102又は104からステップ105に進み、イモビECU19から送信されてくる暗証コードRCALRを読み込み、次のステップ106で、第1のECU11が作成した内部暗証コードRCAL2とイモビECU19が作成した暗証コードRCALRとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する。
【0024】
もし、内部暗証コードRCAL2と暗証コードRCALRとが一致(RCAL2=RCALR)すれば、イモビECU19の不正改造等のシステム異常が無い、つまり盗難でないと判断して、ステップ107に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を許可して、本プログラムを終了する。
【0025】
一方、ステップ106で、内部暗証コードRCAL2と暗証コードRCALRとが一致しない(RCAL2≠RCALR)場合には、イモビECU19の不正改造等のシステム異常がある、つまり、盗難と判断して、ステップ108に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して、本プログラムを終了する。
【0026】
尚、第1のECU11の故障により第1のECU11からローリングコードRCODE1が送信されない場合、通常は、第1のECU11によるエンジン制御が禁止されるが、この場合でも、第1のECU11のCPU26Lが正常で、且つ受信側が正常に機能していれば、第1のECU11は、図2のステップ101→102→105→…の処理により、第2のECU12からのローリングコードRCODE2とイモビECU19からの暗証コードRCALRを受信して盗難判定し、その結果、盗難でないと判定されれば、第1のECU11によるエンジン制御も許可される。
【0027】
図3は、第2のECU12で実行されるプログラムであり、例えば第2のECU12ヘの電源投入後又は始動後に起動される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、第1のECU11のローリングコードRCODE1の出力状態をモニタし、次のステップ202で、始動後、所定時間Tが経過する前に第1のECU11がローリングコードRCODE1を出力したか否かを判定する。ここで、所定時間Tは、始動後、第1のECU11がローリングコードRCODE1を出力し終えるまでの正常時の最大時間よりも若干長い時間(例えば1秒)に設定されている。従って、第1のECU11が正常であれば、所定時間T経過前に第1のECU11からローリングコードRCODE1が出力される。
【0028】
所定時間Tが経過するまでに第1のECU11からローリングコードRCODE1の出力が有れば、ステップ203に進み、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE1*…/Y
この際、イモビECU19は、第1のECU11から受信したローリングコードRCODE1を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0029】
一方、第1のECU11からローリングコードRCODE1の出力がないまま所定時間Tが経過した場合、つまり、第1のECU11の故障、又は、何等かの原因で図2のプログラムの起動が遅れた場合には、ステップ204に進み、第2のECU12でローリングコードRCODE2をランダムに生成し、このローリングコードRCODE2をイモビECU19へ送信する。次のステップ205で、送信したローリングコードRCODE2を次式で演算処理して内部暗証コードRCAL2を作成する。
RCAL2=RCODE2*…/Y
この際、イモビECU19は、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を同じ式で演算処理して暗証コードRCALRを作成する。
【0030】
その後、ステップ203又は205からステップ206に進み、イモビECU19から暗証コードRCALRを読み込んだ後、第2のECU12が作成した内部暗証コードRCAL2とイモビECU19が作成した暗証コードRCALRとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する(ステップ207)。もし、RCAL2=RCALRであれば、盗難でないと判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を許可し(ステップ208)、RCAL2≠RCALRであれば、盗難と判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して(ステップ209)、本プログラムを終了する。
【0031】
以上説明した実施形態(1)によれば、第1のECU11が故障して、ローリングコードRCODE1を送信できない場合、始動後、所定時間T以上経過すると、第1のECU11に代わって第2のECU12がローリングコードRCODE2を生成してイモビECU19へ送信する。そして、第2のECU12は、自らがローリングコードRCODE2を基に作成した内部暗証コードRCAL2と、イモビECU19がローリングコードRCODE2を基に作成した暗証コードRCALRとを照合することで、盗難判定する。これにより、第1のECU11の故障により、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御が許可されなくても、第2のECU12で盗難でないと判定されれば、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御が許可され、車両を走行させることができ、サービス工場等への自走が可能となる。
【0032】
しかも、上記実施形態(1)では、何等かの原因で、第2のECU12からローリングコードRCODE2が先に出力されてしまった場合、第1のECU11は、ローリングコードRCODE1を出力することなく、第2のECU12から受信したローリングコードRCODE2を利用して盗難判定するようにしたので、ローリングコードの衝突を避けることができて、盗難防止制御の信頼性も向上できる。
【0033】
更に、上記実施形態(1)では、イモビECU19に内蔵されたコード照合回路20より始動用のキー15が正規のキーであるか否かを判定し、その上で、第1のECU11、第2のECU12によりイモビECU19の不正改造等のシステム異常も判定するので、セキュリティ性をより高めることができる。尚、イモビECU19は、キー15のキーコードを照合するものに限定されず、他の盗難診断機能を備えたものであっても良い。
【0034】
尚、上記実施形態(1)では、通常時(第1のECU11の正常時)に、第2のECU12は、第1のECU11が送信したローリングコードRCODE1を受信して、第2のECU12においても盗難判定を実施するようにしたが、通常時には、第2のECU12による盗難判定を実施せず、第1のECU11による盗難判定結果を第2のECU12に送信して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を第1のECU11による盗難判定結果に応じて禁止/許可するようにしても良い。
【0035】
[実施形態(2)]
次に、本発明の実施形態(2)を図4乃至図6を用いて説明する。本実施形態(2)では、前記実施形態(1)のシステム構成からイモビECU19を省略し、トランスポンダ18を内蔵したキーシリンダ17と第1のECU11、第2のECU12とを信号ライン31,32で接続して、トランスポンダ18がキー15から読み取った暗証コードと、第1のECU11、第2のECU12に格納されている内部暗証コードとを照合することで、盗難判定を行うようにしている。この場合、トランスポンダ18が特許請求の範囲の請求項1,4に記載した外部装置に相当する。
【0036】
図5は、第1のECU11が例えば第1のECU11ヘの電源投入後又は始動後に実行するプログラムである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2の出力が有るか否かを判定する。
【0037】
後述する図6のステップ402の処理によって、第1のECU11が優先的にコード要求信号CODEY1を出力するように設定されているため、通常は、ステップ301で、「No」と判定され、ステップ302に進み、暗証コード要求信号CODEY1をトランスポンダ18へ送信した後、ステップ303に進む。
【0038】
一方、何等かの原因で、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2が先に出力されてしまった場合は、暗証コード要求信号の衝突を避けるために第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1を送信せずに、ステップ303に進む。この際、トランスポンダ18は、受信した暗証コード要求信号に応じて、キー15から読み取った暗証コードYCODEを返送する。
【0039】
そして、ステップ303で、トランスポンダ18から返送されてくる暗証コードYCODEを読み込み、次のステップ304で、第1のECU11に格納されている内部暗証コードNCODEとキー13から読み取った暗証コードYCODEとを照合して、両コードが一致している(NCODE=YCODE)か否かを判定する。
【0040】
もし、内部暗証コードNCODEと暗証コードYCODEとが一致(NCODE=YCODE)すれば、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーである、つまり、盗難でないと判断して、ステップ305に進んで、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を許可して、本プログラムを終了する。
【0041】
一方、ステップ304で、内部暗証コードNCODEと暗証コードYCODEとが一致しない(NCODE≠YCODE)場合には、キーシリンダ17に差し込まれたキー15が正規のキーでない、つまり、盗難と判断して、ステップ306に進み、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して、本プログラムを終了する。
【0042】
図6は、第2のECU12で実行されるプログラムである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ401で、第1のECU11の暗証コード要求信号CODEY1の出力状態をモニタし、次のステップ402で、始動後、所定時間Tが経過する前に第1のECU11が暗証コード要求信号CODEY1を出力したか否かを判定する。ここで、所定時間Tは、始動後、第1のECU11が暗証コード要求信号CODEY1を出力し終えるまでの正常時の最大時間よりも若干長い時間(例えば1秒)に設定されている。従って、第1のECU11が正常であれば、所定時間T経過前に第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1が出力される。
【0043】
所定時間Tが経過するまでに第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1の出力が有れば、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2を送信せずに、ステップ404に進む。これに対して、第1のECU11から暗証コード要求信号CODEY1の出力がないまま所定時間Tが経過した場合、つまり、第1のECU11の故障、又は、何等かの原因で図5のプログラムの起動が遅れた場合には、ステップ403に進み、第2のECU12から暗証コード要求信号CODEY2をトランスポンダ18へ送信した後、ステップ404に進む。この際、トランスポンダ18は、受信した暗証コード要求信号に応じて、キー15から読み取った暗証コードYCODEを返送する。
【0044】
そして、ステップ404で、トランスポンダ18から返送されてくる暗証コードYCODEを読み込んだ後、第2のECU12に格納されている内部暗証コードNCODEとキー15から読み取った暗証コードYCODEとを照合して、両コードが一致している(RCAL2=RCALR)か否かを判定する(ステップ405)。もし、NCODE=YCODEであれば、盗難でないと判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を許可し(ステップ406)、NCODE≠YCODEであれば、盗難と判断して、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御を禁止して(ステップ407)、本プログラムを終了する。
【0045】
以上説明した実施形態(2)では、第1のECU11が故障して、暗証コード要求信号CODEY1を送信できない場合には、始動後、所定時間T以上経過すると、第1のECU11に代わって第2のECU12が暗証コード要求信号CODEY2をトランスポンダ18へ送信する。そして、第2のECU12は、内部暗証コードNCODEと、トランスポンダ18から読み取った暗証コードYCODEとを照合することで、盗難判定する。これにより、前記実施形態(1)と同じく、第1のECU11の故障により、第1のECU11が担当するバンク側のエンジン制御が許可されなくても、第2のECU12で盗難でないと判定されれば、第2のECU12が担当するバンク側のエンジン制御が許可され、車両を走行させることができ、サービス工場等への自走が可能となる。
【0046】
尚、上記実施形態(2)においても、第1のECU11と第2のECU12でそれぞれ個別に盗難判定して、各ECU11,12の制御を個別に禁止/許可するようにしたが、一方のECUで行った盗難判定結果を他方のECUに送信することで、一方のECUで行った盗難判定結果に基づいて2つのECUの制御を禁止/許可するようにしても良い。
【0047】
また、上記各実施形態(1),(2)では、本発明をV型多気筒エンジンを2つのECU11,12で制御する車両に適用したが、V型多気筒エンジン以外のエンジンを2つのECUで分担して制御する車両や、いわゆるハイブリッドカーのように、エンジンとモータ等、2種類の動力源を2つのECUで分担して制御する車両に本発明を適用しても良い。更には、車両の動力源を3つ以上のECUで分担して制御する車両に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるシステム全体の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態(1)において第1のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の実施形態(1)において第2のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の実施形態(2)におけるシステム全体の概略構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施形態(2)において第1のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図6】本発明の実施形態(2)において第2のECUが実行する盗難防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…第1のECU(特定の制御装置)、12…第2のECU(他の制御装置)、15…キー、17…キーシリンダ、18…トランスポンダ、19…イモビECU(盗難診断用の外部装置,盗難診断用マイクロコンピュータ)、20…コード照合回路。
Claims (5)
- 車両の動力源を分担して制御する複数の制御装置と、前記複数の制御装置のうちの特定の制御装置から送信されてくる暗証コード要求信号に応じて暗証コードを返送する盗難防止用の外部装置とを備え、前記特定の制御装置は、前記外部装置から返送されてくる前記暗証コードを用いて盗難判定して車両の駆動を禁止/許可する車両盗難防止装置において、
前記特定の制御装置が前記コード要求信号を前記外部装置に所定期間以上送信しない場合に、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置が前記コード要求信号を前記外部装置に送信して盗難判定することを特徴とする車両盗難防止装置。 - 車両の動力源を分担して制御する複数の制御装置と、前記複数の制御装置のうちの特定の制御装置から送信されてくる基準コードを演算処理して暗証コードを作成して返送する盗難防止用の外部装置とを備え、前記特定の制御装置は、送信した前記基準コードを前記外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを前記外部装置から返送されてくる前記暗証コードと照合して盗難判定して車両の駆動を禁止/許可する車両盗難防止装置において、
前記特定の制御装置が前記基準コードを前記外部装置に所定期間以上送信しない場合に、当該特定の制御装置に代わって他の制御装置が前記基準コードを前記外部装置に送信すると共に、前記外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成して盗難判定することを特徴とする車両盗難防止装置。 - 前記複数の制御装置は、それぞれ個別に盗難判定して、各々の制御装置の制御を個別に禁止/許可するように構成され、
前記基準コードを送信しない制御装置は、他の制御装置が送信した基準コードを受信し、これを前記外部装置と同一の演算処理して内部暗証コードを作成し、この内部暗証コードを前記外部装置から返送されてくる前記暗証コードと照合して盗難判定することを特徴とする請求項2に記載の車両盗難防止装置。 - 前記外部装置は、始動用のキーから暗証コードを読み取るトランスポンダで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両盗難防止装置。
- 前記外部装置は、始動用のキーからキーコードを読み取ってそのキーが正規のキーであるか否かを判定する手段を備えた盗難診断用マイクロコンピュータで構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両盗難防止装置。
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