JP3552636B2 - 小屋裏換気構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の小屋裏の換気に使用される小屋裏換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人において、小屋裏や床下等に設置する換気装置として、外周の全周に亘って開口するように全方向吸気口が形成されると共に、中央部に送気口が形成され、この送気口と全方向吸気口が傾斜風路で連通され、前記送気口に軸流ファンによる送気ファンが設けられているものを既に提案している(特開2001−124379号公報)。
この換気装置は、送気口を換気開口部に直接に臨ませるように設置されるもので、換気用開口部が狭い場合には、これを設置することができないという問題を残していた。
【0003】
尚、従来、換気装置を小屋裏に設置する場合でも、建物によっては、妻壁及び軒天井が設けられていない場合があり、このような建物では、従来の換気装置を適用することができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題に鑑み、妻壁及び軒天井が設けられていない建物の小屋裏であっても設置することができるようにした小屋裏換気構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の小屋裏換気構造(請求項1)は、
外周の全周に亘って開口するように全方向吸気口が形成されると共に、中央部に送気口が形成され、この送気口と全方向吸気口が傾斜風路で連通され、前記送気口に軸流ファンによる送気ファンが設けられている送風装置と、
下面に前記送風装置の組み付け穴が形成され、正面上部に前向延長部が形成され、この前向延長部の先端が排気口に形成された送風ケーシングを備えた建物換気装置を用いた小屋裏換気構造であって、
送風ケーシングの前向延長部が、屋根下地を形成する野地板と、たる木と、軒桁とで囲まれる開口部に小屋裏から屋外に向けて挿入されて、先端の排気口が屋外に臨むように、建物換気装置が小屋裏に取り付けられている構成とした。
【0006】
この小屋裏換気構造(請求項1)では、送気ファンを作動させると、小屋裏の湿った空気は、全方向吸気口より吸い込まれ、送気口から送風ケーシング内に送気され、さらに送風ケーシング内を通って前向延長部の先端に形成した排気口から屋外に排気される。
屋根下地を形成する野地板と、たる木と、軒桁とで囲まれる開口部は、通常は面倒板によって塞がれるものであるが、本発明の小屋裏換気構造(請求項1)は、この開口部に着目し、これを利用して換気するようにしたものである。
このように送風ケーシングを設け、この送風ケーシングに換気用開口部に挿入される形状の前向延長部を形成し、この前向延長部が、屋根下地を形成する野地板と、たる木と、軒桁とで囲まれる開口部に挿入される形状に形成されているため、この開口部を利用して小屋裏の換気ができる。
【0007】
尚、本発明の小屋裏換気構造において、送風ケーシングの下面が背面方向に上り傾斜して形成され、この送風ケーシングの下面に形成された組み付け穴に送風装置を取り付けることで、この送風装置による送風方向が前向延長部に向くように、送風装置が前傾して取り付けられている態様(請求項2)がある。
この場合、送風装置による送風方向が前向延長部に向いているため、送風装置による空気の送り出しがスムーズになる。
【0008】
又、本発明の小屋裏換気構造において、送風ケーシングが、背面側から正面側に向けて次第に幅広くなるように形成されている態様(請求項3)がある。
この場合、送風ケーシング内を空気が排気口に向けて広がるように流動するため、送風抵抗が軽減され、スムーズな送気ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の小屋裏換気構造の実施の1形態を示す側面断面図、図2はこの小屋裏換気構造の平面図、図3はこの小屋裏換気構造の正面図である。
【0010】
この小屋裏換気構造は、屋根下地を形成する野地板90と、たる木91,91と、軒桁92とで囲まれる開口部Sを換気口として利用したものである。
図において、Aは建物換気装置で、送風装置1と、送風ケーシング2を備えている。
【0011】
前記送風装置1には、山形状に形成された底板部材10と上板部材11を、放射状に配設した仕切板材14により間隔を保持して対向させた傾斜風路12が形成されている。この傾斜風路12の外周全周に亘って全方向吸気口13が形成され、又、上板部材11の中央部に、傾斜風路12に連通する送気口15が形成されている。
【0012】
そして、前記送気口15に軸流ファンによる送気ファン16が設けられるもので、この送気ファン16により、全方向吸気口13から傾斜風路12を経て流入した空気は送気口15から上向きに送気される。
尚、図中17はファンモータで、直流モータ又は交流モータのいずれでも使用できるし、電源もDC電源、AC電源、あるいは太陽電池を使用することもできる。
【0013】
又、送風ケーシング2は、平面形状が方形の扁平ボックス形状に形成され、たる木91,91間に納まる横幅で形成された上側部20と、この上側部20の両側から外方に張り出て、その張り出し部21,21がたる木91,91の底面に当接するようにした下側部22とで形成されている。
この下側部22の下面は背面方向に上り傾斜して形成され、又、この下面に前記送風装置1の組み付け穴26が形成されている。
前記上側部20の正面には、開口部Sに挿入される前向延長部23が形成され、この前向延長部23の先端が排気口24に形成されている。尚、この排気口24には、虫等の侵入を防止するためのネット25が張設されている。
又、上側部20の上面には、凹筋状の補強リブ27が上側部20の内部に突出するように形成され、この補強リブ27は、上側部20の上面両側と上面基端側に延長するような略U字状に形成されている。従って、上側部20の天井面には略U字状の補強リブ27が突出しており、この補強リブ27によって、送風を上側部20の周壁に沿わせながら前向延長部23に向けて流動させるようにガイドさせることができる。
又、送風ケーシング2の横幅について、図2で示すように、背面側から正面側に向けて次第に幅広くなるように形成されている。
【0014】
そして、この送風ケーシング2に送風装置1が取り付けられることで建物換気装置Aが形成されるもので、この場合、送風装置1の送気口15が送風ケーシング2の内部に臨む状態で、送風装置1による送風方向が前向延長部23に向くように、送風装置1が前傾して送風ケーシング2の組み付け穴26に取り付けられている。
【0015】
このようにして形成された建物換気装置Aは、送風ケーシング2の前向延長部23が、開口部Sに小屋裏から屋外に向けて挿入されて、先端の排気口24が屋外に臨むように、金具3によって小屋裏のたる木91に取り付けられている。この場合、上側部20がたる木91,91間に納まり、下側部22の張り出し部21,21がたる木91,91の底面に当接するため送風がスムーズに行なえるし、建物換気装置Aを安定して取り付けることもできる。尚、たる木91,91の間隔が広い場合には、片方の張り出し部21を一方のたる木91の底面に当接させるように取り付けてもよい。
【0016】
従って、この小屋裏換気構造では、前向延長部23が開口部Sに、屋外に向けて挿入されて、先端の排気口24が屋外に臨むため、送気ファン16を作動させると、小屋裏内の湿った空気は、全方向吸気口13より吸い込まれ、送気口15から送風ケーシング2内に送気され、さらに送風ケーシング2内を通って前向延長部23の先端に形成した排気口24から屋外に排気される。これにより、小屋裏内を換気することができる。
このように送風ケーシング2を設け、この送風ケーシング2に開口部Sに挿入される形状の前向延長部23を形成したので、このような開口部Sが狭い場合でも建物換気装置Aを設置することができる。
【0017】
この場合、送風装置1の外周全周に亘って開口するように全方向吸気口13が形成されているため、空気の吸気方向が360度全方向になる。このため、周囲の全方向から空気を吸い込むことができ、局部的な障害物があっても換気効率が低下せず、高い換気性能を得ることができる。
【0018】
又、送風装置1による送風方向が前向延長部23に向いているため、送風装置1による空気の送り出しがスムーズになるし、送風ケーシング2内を空気が排気口24に向けて広がるように流動するため、送風抵抗が軽減され、スムーズな送気ができる。
【0019】
以上、本発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれに限定されることはない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の小屋裏換気構造にあっては、上述のように構成したので、妻壁及び軒天井が設けられていない建物の小屋裏であっても、屋根下地を形成する野地板と、たる木と、軒桁とで囲まれる開口部を換気口として利用でき、妻壁及び軒天井が設けられていない建物の小屋裏換気ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小屋裏換気構造の実施の1形態を示す側面断面図である。
【図2】この小屋裏換気構造の平面図である。
【図3】この小屋裏換気構造の正面図である。
【符号の説明】
1 送風装置
12 傾斜風路
13 全方向吸気口
15 送気口
16 送気ファン
2 送風ケーシング
20 上側部
21 張り出し部
22 下側部
23 前向延長部
24 排気口
26 組み付け穴
90 野地板
91 たる木
92 軒桁
A 建物換気装置
S 開口部
Claims (3)
- 外周の全周に亘って開口するように全方向吸気口が形成されると共に、中央部に送気口が形成され、この送気口と全方向吸気口が傾斜風路で連通され、前記送気口に軸流ファンによる送気ファンが設けられている送風装置と、
下面に前記送風装置の組み付け穴が形成され、正面上部に前向延長部が形成され、この前向延長部の先端が排気口に形成された送風ケーシングを備えた建物換気装置を用いた小屋裏換気構造であって、
送風ケーシングの前向延長部が、屋根下地を形成する野地板と、たる木と、軒桁とで囲まれる開口部に小屋裏から屋外に向けて挿入されて、先端の排気口が屋外に臨むように、建物換気装置が小屋裏に取り付けられていることを特徴とした小屋裏換気構造。 - 請求項1記載の小屋裏換気構造において、送風ケーシングの下面が背面方向に上り傾斜して形成され、この送風ケーシングの下面に形成された組み付け穴に送風装置を取り付けることで、この送風装置による送風方向が前向延長部に向くように、送風装置が前傾して取り付けられている小屋裏換気構造。
- 請求項1又は2記載の小屋裏換気構造において、送風ケーシングが、背面側から正面側に向けて次第に幅広くなるように形成されている小屋裏換気構造。
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- 2000-03-13 JP JP2000068167A patent/JP3552636B2/ja not_active Expired - Lifetime
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