JP3551323B2 - データ転送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術(図3及び図4)
発明が解決しようとする課題(図3)
課題を解決するための手段(図1及び図2)
作用(図2)
実施例(図1及び図2)
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明はデータ転送装置に関し、例えば複数の子機に対してデータを転送するデータ転送装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、例えばLL(ランゲージラボラトリ)システムを用いた学習装置においては、教材として音声教材が用いられ、音声教材の記録再生をする手段としてメモリを用いるものがある。
【0004】
この種の学習装置においては、メモリに記憶する際に音声教材を所定の音声単位ごとに分割し、記録順序データを付してそれぞれ順次メモリの所定記憶領域に記録くするようになされている。
【0005】
また生徒は当該音声教材を一旦再生して聴いた後、当該音声教材に沿つて発音練習を行つて当該練習音声を記録し、これを再生することにより練習結果を確認するようになされている。
【0006】
ところでかかる構成の学習装置においては、図3に示すように発振器3から出力される発振出力に基づいてカウンタ4を動作させ、当該カウンタ4の出力をアドレス計算器部5に入力する。アドレス計算部5は時刻0〜Mにそれぞれカウンタによつて割り当てられたアドレス値を時刻0〜Mごとに順次循環的に発生して、これを続くRAM6に送出する。RAM(音声データを格納したボイスメモリ)6は、複数の子機にそれぞれ対応したアドレスエリア( 256ch)を有し、アドレス計算部5において発生したアドレス値に応じたアドレスエリアから音声データを読み出し又は書き込み、続くデータバスBUSとの間で当該音声データの送受を行うようになされている。
このRAM6は16MByte の容量でなり、64kbp × 256chのデータの蓄積及び交換が可能であり、 256chの完全に独立な動作ができるようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところがかかる構成のカウンタ4及びアドレス計算部5は 256chすべてについて1対1に対応しているため、64kbp ×N倍速のデータを扱うためには制限と特別な注意を必要とした。
【0008】
すなわち第1に、倍速は2倍、4倍、8倍、16倍及び64倍のみしかできず、第2にアドレスを+2、+4、+8、+16、+64するための回路が必要であり、第3に倍速を2倍、4倍、8倍又は16倍とする場合にはデータ順を守るためソフトは1フレーム内にそのch分のアドレス計算部の内容を更新する必要がある。また第4に倍速を64倍とする場合には64ch同時に動作を始めるための回路が必要であつた。
【0009】
因に図4はデータ転送を4倍速で行う場合を示し、4つのスロツトSLOT1、SLOT2、SLOT3及びSLOT4においてそれぞれRAM6のアドレスを順次指定する状態を示し、各スロツトに対して設けられた専用の回路によつてアドレスは+4され、これらの4つのスロツトを受ける子機にはアドレス0、1、2、3、4、5……の順にデータが届く。
【0010】
また始めに制御回路のCPUが各スロツトに対し、RAM6のアドレスをそれぞれ0、1、2、3に設定することになるが、第1のスロツトSLOT1に対して設定を行つた後、当該スロツトの動作が始まる前に第2〜第4のスロツトSLOT2、SLOT3及びSLOT4の設定も終わつていなければならず、処理プログラム(ソフト)の調停が必要となる。
【0011】
このように従来においては、その倍速に応じた回路及びデータ順を守るためのソフトの調停が必要であつた。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、64kbp ×N倍速のデータ転送を任意に行うことができるデータ転送装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、複数の機器15に対応したアドレスエリアを有するメモリ47のデータを複数の機器15に対して選択的に転送するデータ転送装置12において、カウンタ4と、複数の機器15のうちデータを転送する機器に対応する番号を書き込むための複数のスロツトを有し、カウンタ4によつてスロツトの情報を順次読み出すスロツトテーブル100と、スロツトの情報に基づいてメモリ47のアドレスを発生するアドレス発生手段46とを設け、単位時間当たりにおけるスロツトに対する同一の番号の書き込み回数をN回とした。
【0014】
また本発明においては、メモリ47に格納されるデータは音声データでなるようにする。
【0015】
【作用】
スロツトテーブル100に同一機器の番号をN個書き込むことにより、任意のN倍速でデータを転送し得る。
【0016】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0017】
図1において10は全体として学習装置を示し、教師が操作するコンソール部16及び当該コンソール部16からの指令に基づいて当該学習装置10全体を制御する主制御部11、音声を記憶するための音声記憶部12、外部記憶装置52(光磁気デイスク装置)を制御するための外部記憶装置制御部13、生徒側に設けられ当該生徒が操作する複数の子機15及び当該子機15を制御するための子機インタフエイス14によつて構成され、主制御部11、音声記憶部12、外部記憶装置制御部13及び子機インタフエイス14はそれぞれ制御データ転送用バスBUS1及び音声データ転送用バスBUS2に接続されている。
【0018】
コンソール部16においては、教師が操作する入力装置22から制御データが制御部23及び制御回路24を介して主制御部11の直列入出力インタフエイス33に送出される。主制御部11は制御回路24からの制御データを直列入出力インタフエイス33を介して制御回路41に送出する。
【0019】
制御回路41は共有RAM(random access memory) 42を介して制御データ転送用バスBUS1との間で制御データを送受するようになされている。
また制御データ転送用バスBUS1の制御データは共有RAM42、制御回路41、直列入出力インタフエイス33、制御回路24、制御部23を介してコンソール部16の表示部21に入力される。
【0020】
またコンソール部16にはヘツドフオンセツト25が設けられており、教師の音声は当該ヘツドフオンセツト25のマイクロフオンから増幅回路26を介して主制御部11のアナログデイジタル変換回路(A/D)36に送出され、デイジタル化された音声データとして音声データ転送用バスBUS2に送出される。
【0021】
また音声データ転送用バスBUS2の音声データは、主制御部11のデイジタルアナログ変換回路(D/A)37を介してアナログ音声信号に変換され、コンソール部16の増幅回路27を介してヘツドフオンセツト25のスピーカ部に送出される。
【0022】
従つて主制御部11はコンソール部16からの制御データに基づいて、音声記憶部12への音声データの記憶及び当該音声記憶部12からの音声データの再生を指示し得るようになされている。
【0023】
また主制御部11は外部に設けられた再生装置32の再生信号Sを増幅回路34を介してアナログデイジタル変換回路38に入力し、これをデイジタル音声データに変換した後、音声転送用バスBUS2に送出すると共に、音声転送用バスBUS2の音声データをデイジタルアナログ変換回路39を介してアナログ音声信号に変換し、増幅回路35を介して外部拡声装置31に送出する。
【0024】
また音声記憶部12は、音声データ転送用バスBUS2の音声データをタイムスイツチ(TSW)48を介して音声記憶メモリ(RAM)47に入力すると共に、制御データ転送用バスBUS1の制御データを共有RAM49を介してタイムスイツチ48及び制御回路45に入力する。この音声記憶メモリ(RAM)47は、図3に記載のRAM6に相当するものであり、複数の子機15にそれぞれ対応したアドレスエリア( 例えば 256ch )を有し、例えば 64kbp × 256ch のデータの蓄積及び交換可能になされている。
【0025】
タイムスイツチ48は共有RAM49を介して入力される制御データに基づいて、音声データ転送用バスBUS2及び音声記憶メモリ47間で音声データの送受を行うようになされている。また制御回路45は共有RAM49を介して入力される制御データに基づいて音声記憶メモリ47に対する音声データの格納及び読み出しを制御するようになされており、アドレス計算部46において音声記憶メモリ47の記憶領域を算出するようになされている。
【0026】
また外部記憶装置制御部13は、音声データ転送用バスBUS2の音声データを音声記憶メモリ(RAM)56及び外部記憶装置駆動部54に入力すると共に、制御データ転送用バスBUS1の制御データを共有RAM51を介してアドレス計算部55、制御回路53及び外部記憶装置駆動部54に入力する。
【0027】
制御回路45は共有RAM51を介して入力される制御データに基づいて音声記憶メモリ56に対する音声データの格納及び読み出しを制御するようになされており、アドレス計算部55において音声記憶メモリ56の記憶領域を算出するようになされている。また外部記憶装置駆動部54は制御データに基づいて外部記憶装置52及び音声データ転送用バスBUS2間で音声データを送受するようになされている。
【0028】
また子機15は、生徒が操作する入力装置62から制御データが制御部63及び制御回路64を介して子機インタフエイス14の直列入出力インタフエイス68に送出される。子機インタフエイス14は制御回路64からの制御データを直列入出力インタフエイス68を介して制御回路72に送出する。
【0029】
制御回路72は共有RAM73を介して制御データ転送用バスBUS1との間で制御データを送受するようになされている。
【0030】
また制御データ転送用バスBUS1の制御データは共有RAM73、制御回路72、直列入出力インタフエイス68、制御回路64、制御部63を介して子機15の表示部61に入力される。
【0031】
また子機15にはそれぞれヘツドフオンセツト65が設けられており、生徒の音声は当該ヘツドフオンセツト65のマイクロフオンから増幅回路67を介して子機インタフエイス14のアナログデイジタル変換回路(A/D)71に送出され、デイジタル化された音声データとして音声データ転送用バスBUS2に送出される。
【0032】
また音声データ転送用バスBUS2の音声データは、子機インタフエイス14のデイジタルアナログ変換回路(D/A)69を介してアナログ音声信号に変換され、子機15の増幅回路66を介してヘツドフオンセツト65のスピーカ部に送出される。
【0033】
従つて子機インタフエイス14は子機15又はコンソール部16からの制御データに基づいて、音声記憶部12への音声データの記憶及び当該音声記憶部12からの音声データの再生を指示し得るようになされている。
【0034】
ここで音声記憶部12の制御回路45には図2に示すような発振器3、カウンタ4及びスロツトテーブル100が設けられている。すなわちカウンタ4は発振器3から出力される発振出力に基づいて動作し、当該カウンタ4の出力をスロツトテーブル100に入力する。
【0035】
スロツトテーブル100は時刻0〜Mにそれぞれカウンタによつて割り当てられたアドレス値を時刻0〜Mごとに順次循環的に発生して、これを続くアドレス計算部46に送出し、当該アドレス値によつて指定されるアドレス計算部46のアドレスエリアのデータを読み出す。
【0036】
アドレス計算部46に格納されたデータは続くRAM(ボイスメモリ)47のアドレス値を表しており、スロツトテーブル100からのアドレス値に基づいて当該アドレス計算部46において指定されたRAM47のアドレス領域の音声データを音声データ転送用バスBUS2との間で送受するようになされている。
【0037】
ここでスロツトテーブル100の各スロツトにはアドレス計算部46における任意のアドレスエリアのアドレスを書き込むようになされており、当該アドレスとして具体的には子機番号を書き込むことができるようになされている。例えば図2に示すように時刻0及び1において同一のアドレス値を書き込んだ場合、時刻0〜Mの間においてスロツトテーブル100のアドレス値を順次読み出す間に時刻0及び1において2回アドレス計算部46のアドレス「1」を読み出すことになる。
【0038】
従つて当該時刻0〜Mの間にRAM47の各アドレスエリアに記録されている音声データのうち、アドレス計算部46のアドレス「1」によつて指定されたアドレスエリアAR1の音声データが2回順次読み出される(又は書き込む)ことになる。
【0039】
従つてスロツトテーブル100の各スロツトに書き込むアドレス計算部46のアドレス値として複数のスロツトに同一のアドレス値を書き込めば、当該スロツトテーブル100を時刻0〜Mの間に一巡して読み出す間に、同一のアドレス値を書き込むスロツトの数を増加させるほどこれに応じて対応するRAM47のアドレスエリアからの読み出し(又は書き込み)回数が増加し、この結果当該RAM47の当該アドレスエリアのデータの転送速度を高速化することができる。
【0040】
このようにスロツトテーブル100の各スロツトに書き込むデータの書き込み数に応じてRAM47から読み出される(又は書き込まれる)データの転送速度を任意に可変することができる。
【0041】
以上の構成によれば、スロツトテーブル100に同一の子機番号をN個書き込むことにより、当該子機は時刻0〜Mの間にRAM47を有する音声記憶部12に対してN回アクセスすることができ、この結果N×64kbpsのデータ転送速度を容易に行うことができる。
【0042】
なお上述の実施例においては、本発明を学習装置に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の装置のデータ転送装置に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、複数の機器15に対応したアドレスエリアを有するメモリ47のデータを複数の機器15に対して選択的に転送するデータ転送装置12において、カウンタ4と、複数の機器15のうちデータを転送する機器に対応する番号を書き込むための複数のスロツトを有し、カウンタ4によつてスロツトの情報を順次読み出すスロツトテーブル100と、スロツトの情報に基づいてメモリ47のアドレスを発生するアドレス発生手段46とを設け、単位時間当たりにおけるスロツトに対する同一の番号の書き込み回数をN回としたことにより、当該番号に対応する機器へのデータ転送を任意のN倍速で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による学習装置を示すブロツク図である。
【図2】音声記憶部の構成を示すブロツク図である。
【図3】従来の音声記憶部の構成を示すブロツク図である。
【図4】4倍速のデータ転送状態を示す略線図である。
【符号の説明】
4……カウンタ、10……学習装置、12……音声記憶部、46……アドレス計算部、47……RAM、100……スロツトテーブル。

Claims (2)

  1. 複数の機器に対応したアドレスエリアを有するメモリのデータを上記複数の機器に対して選択的に転送するデータ転送装置において、
    カウンタと、
    上記複数の機器のうち上記データを転送する機器に対応する番号を書き込むための複数のスロツトを有し、上記カウンタによつて上記スロツトの情報を順次読み出すスロツトテーブルと、
    上記スロツトの情報に基づいて上記メモリのアドレスを発生するアドレス発生手段とを具え
    単位時間当たりにおける上記スロツトに対する同一の上記番号の書き込み回数をN回とした
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  2. 上記メモリに格納されるデータは音声データでなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
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