JPH07219849A - データ転送方法及びデータ転送装置 - Google Patents

データ転送方法及びデータ転送装置

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JPH07219849A
JPH07219849A JP6027406A JP2740694A JPH07219849A JP H07219849 A JPH07219849 A JP H07219849A JP 6027406 A JP6027406 A JP 6027406A JP 2740694 A JP2740694 A JP 2740694A JP H07219849 A JPH07219849 A JP H07219849A
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memory
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JP6027406A
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Masaaki Kato
政明 加藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばファイルの記録/消去の操作時にメモ
リ空間の管理を意識することなく、メモリを使うことが
でき、上記メモリと複数のチャンネルとのデータ転送を
リアルタイムに行うことができるデータ転送方法とその
データ転送方法を適用したデータ転送装置の提供を目的
とする。 【構成】 複数のファイルのデータを扱うメモリ6のデ
ータを複数の機器8a〜8hに対応して時分割でデータ
転送する際に、メモリ6のメモリ空間を所定の領域単位
にブロック分割して物理上位アドレスを設け、ファイル
をアクセスするための論理上位アドレスとメモリ6をア
クセスするための物理上位アドレスとを対応付けて管理
してアドレス変換するアドレス変換部1を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のファイルのデー
タを扱うメモリのデータを複数の機器に対応して時分割
でデータ転送するデータ転送方法及びこのデータ転送方
法を適用したデータ転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばランゲージラボラトリシス
テムにおいて使用する学習装置は、教材として音声が用
いられる。学習装置では、この教材の音声を記録再生す
る手段としてメモリを用いているものがある。このよう
な学習装置では、メモリに記憶する際に教材を所定の音
声単位毎に分割し、例えば記録順序データを付してそれ
ぞれ順次メモリの所定記憶領域に記録するようになって
いる。
【0003】例えばランゲージラボラトリシステムにお
いて、この学習装置を使用する生徒は、上述した教材を
一旦再生して音声を聴いた後、例えば聴いた音声に合わ
せて発音練習を行う。このとき、学習装置は、生徒の発
音練習した音声を記録する。教師は、この記録された発
音練習を再生して練習結果の確認を行っている。この教
師と生徒のように教師が有するファイルを記憶する複数
の教材記憶装置と複数の端末に相当する子機間で相互に
データを転送して学習効果を上げる学習装置がある。
【0004】従来のデータ転送する学習装置として用い
られるデータ転送装置には、例えば64kbps×N倍速のデ
ータを扱う際、設計的に、倍速数Nに対する制限、アド
レスを各倍速に対応して増加させる回路の制限や注意と
して倍速操作を行ってもデータ順を順守するようにソフ
トウェアを調停するといった必要性がある。
【0005】このような問題点を解決するため、本件出
願人は、特願平5−189436号の明細書及び図面に
おいて、例えば、上述したような学習装置としてデータ
の蓄積及び交換を可能にし、完全に独立した各チャンネ
ルの動作を保証しながら、子機の動作時間を任意に指定
して効率良く使用できるデータ転送装置を提案してい
る。
【0006】このデータ転送装置は、複数の機器に対応
したアドレスエリアを有するメモリのデータを上記複数
の機器に対して選択的に転送するため、カウンタと、上
記複数の機器のうち上記データを転送する機器の番号を
書き込む複数のテーブルを有し、上記カウンタによって
上記テーブルの情報を順次読み出すスロットテーブル
と、上記テーブル情報に基づいて上記メモリのアドレス
を発生するアドレス発生手段とを備えている。
【0007】具体的に、データ転送装置は、例えば図9
に示すように学習装置に使用されるカウンタ20及びア
ドレス計算部21等が各チャンネル毎に一対一に対応さ
せていることによる上述した問題点を解決するため、ス
ロットテーブル22を設けてスロットテーブル22の各
時刻に対応するスロットに書き込まれた値を対応する音
声メモリアドレス発生器23のアドレスとしてアクセス
させ、この音声メモリアドレス発生器23のアドレスを
音声メモリ24のアドレスとして音声メモリ24がアク
セスされてバスにデータを出力させている。
【0008】このように構成することにより、合計した
スロット数をM、各子機のデータレートをNi 及び子機
数をKとすると、
【0009】
【数1】
【0010】と表され、この範囲内で子機の接続を自由
に行うことができる。
【0011】このデータ転送装置は、図9に示すよう
に、各子機へのアクセスを行わせるスロットテーブル2
2において、例えば125μsecを1フレームとしている。
スロットテーブル22で用いる1フレームは、例えば図
10(a)に示すように、スロット0〜スロット63と
64に等分したサブフレームを1スロットとし、1スロ
ットの時間を1.9μsecに設定して動作させている。
【0012】このサブフレームは、さらに8等分されて
いる。サブフレームは、例えば図10(b)に示すよう
に、サブスロットを子機0に対応させるスロット0、D
RAMへのリフレッシュ/CPUへのアクセス、SCS
Iインターフェースを介したデータの入出力を連続して
配する6つのダイレクトメモリアクセスを可能とする記
録媒体(以下、単にDMAという)にアクセスさせられ
ることを示している。
【0013】また、DRAMへのリフレッシュ/CPU
へのアクセスは、1つのサブフレームでいずれか一方し
か行うことができないので、例えば図10(c)に示す
ように各サブフレームの第2のサブスロットで順次DR
AMへのリフレッシュ、CPUへのアクセス、CPUへ
のアクセス、CPUへのアクセス、・・・と行うように
設定している。
【0014】したがって、サブフレームのスロット0〜
スロットS3までの期間7.6μm内で、DRAMのリフレ
ッシュ動作は、図10(d)に示すようにサブフレーム
のスロット0における第2のサブスロットに対応する時
間領域だけで行われる。CPUへのアクセス動作は、図
10(e)に示すようにサブフレームのスロット1〜3
における第2のサブスロットに対応する時間領域で行わ
れる。また、DMAとのアクセス動作が、各スロット共
に、指定された子機とのアクセスと上述したDRAMへ
のリフレッシュ/CPUへのアクセスを行う第2のサブ
スロット以外の時間領域で行われている。
【0015】このようにしてデータ転送装置は、サブス
ロットの時間内でどの子機とアクセスするかやどの部分
の動作を制御するかの設定に応じて動作制御している。
【0016】次に、このデータ転送装置における子機と
データをやりとりする音声メモリ24について説明す
る。この音声メモリ24は、供給されるデータを順次格
納するようなリニアなメモリである。このようなリニア
なメモリのメモリ管理には、従来、メモリの物理アドレ
スしか用いられていない。メモリの物理アドレスとは、
実際のメモリ上のアドレス情報を示すものである。
【0017】ここで、このデータ転送装置における音声
メモリ24の動作説明を簡単にするため、1フレーム内
の分割されたスロット数Nを5に設定する。従って、カ
ウンタ21は、出力カウントが0〜4のカウント値の繰
り返しになる。これに合わせてスロット番号(slot# )
も0〜4となる。スロットテーブル22は、図11に示
すように各スロット番号のデータは“0”、“1”、
“1”、“3”、“4”が入っている。このデータは音
声メモリアドレス発生器23のアドレスを示している。
このため、カウンタ21が1周する間にスロットテーブ
ル22のデータを読み出すと、音声メモリアドレス発生
器23は、それぞれアドレス1が2回、アドレス0、ア
ドレス3及びアドレス4が各1回ずつアクセスされるこ
とになる。
【0018】ここで、音声メモリアドレス発生器23の
アドレス番号をRCS#で表す。図11(a)、(b)に示
すように、アドレス番号RCS0とアドレス番号RCS3が
「W」、アドレス番号RCS1、アドレス番号RCS2及びアド
レス番号RCS4が「R」で示され、「W」が書込みモー
ド、「R」が読出しモードである。音声メモリアドレス
発生器23は、アドレス番号でデータ転送する子機とメ
モリ内容で上述した書込み/読出しモードの区別とメモ
リの開始とメモリの終了位置情報とを書き込んでいる。
【0019】具体的に、音声メモリアドレス発生器23
には、アドレス番号RCS0に音声メモリ24のアドレスA
i からアドレスAM まで、アドレス番号RCS3に音声メモ
リ24のアドレスBi からアドレスBN まで書き込む命
令が書き込まれている。ここで、初期状態ではアドレス
の設定は、Ai =A0 、Bi =B0 である。
【0020】したがって、カウンタ21がカウント値
“0”、“3”の場合、音声メモリアドレス発生器23
のアドレスRCS0、RCS3の動作モードは、図12に示すよ
うに行われ、音声メモリ24はアドレスAi 、Bi に対
応する位置に子機からのデータを書き込んでいる。この
動作と平行して例えば図13に示すように、加算器23
aは、音声メモリ24のアドレスAi 、Bi をそれぞれ
1だけ加算する動作を行い、比較器23bは端子Pに供
給される音声メモリ24のアドレスAi 、Bi と端子Q
に供給される音声メモリ24の終了アドレスAM 、BN
とを比較して一致したとき、書込み終了アドレスまで書
き込みが終了したものとみなして書込み動作を停止させ
る信号を出力する。このようにアドレスを随時チェック
しながら、音声メモリ24への書込みが行われている。
【0021】また、音声メモリアドレス発生器23に
は、アドレス番号RCS1に音声メモリ24のアドレスCi
からアドレスCP まで、アドレス番号RCS4に音声メモリ
24のアドレスEi からアドレスER まで読み出す命令
が書き込まれている。
【0022】したがって、カウンタ21がカウント値
“1”、“2”の場合、音声メモリアドレス発生器23
のアドレス番号RCS1、RCS2の動作モードが図12に示す
ように行われ、音声メモリ24のアドレスCi に対応す
る子機へのデータが読み出される。カウンタ21がカウ
ント値“4”の場合、アドレス番号RCS4の動作モードが
図12に示すように行われ、音声メモリ24のアドレス
i に対応する子機へのデータが読み出される。この動
作と平行して例えば図13に示すように、加算器23a
は、音声メモリ24のアドレスCi 、Ei を1だけ加算
する動作を行い、比較器23bは音声メモリ24のアド
レスCi 、Ei と音声メモリ24の終了アドレスCP
R とを比較して一致したとき、読出し終了アドレスま
で読み出されたものとみなして読み出し動作を停止させ
る信号を出力する。これが音声メモリ24への読出し方
法である。
【0023】このように動作させることにより、音声メ
モリアドレス発生器23のアドレス番号RCS1は、カウン
タ21が1周する間に図11のスロット番号から判るよ
うに2回アクセスされるので、他のアドレスに比べて2
倍のスループットに上げることができる。この音声メモ
リアドレス発生器23のアドレスの設定は各アドレスに
対していつでも行うことができるので、このような動作
は、各子機とも全く独立に行うことができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した音
声メモリ24は、メモリ空間がリニアにデータを書込み
モードで書き込み、読出しモードで読み出しを行ってい
る。この音声メモリ24には、様々な大きさのファイル
が格納されている。ここで、図12に示すメモリ空間に
おいて、例えば先にメモリ空間のアドレス番号RCS3に対
応した書込み操作より領域Bi にデータを書き込んでお
く。この後にアドレス番号RCS3に対応した書込み操作よ
り領域Ai を書き込む。このとき、音声メモリアドレス
発生器23のアドレス番号RCS0の終了アドレスAM の値
が音声メモリアドレス発生器23のアドレス番号RCS3の
開始アドレスの値B0 より大きいと、メモリ空間のアド
レス番号RCS3により書き込まれた領域Bi のデータが消
えてしまう。
【0025】このようなことが記録時に発生することが
あるので、ファイルの記録にはメモリのアドレスの設定
に十分注意しなければならない。このようなファイルデ
ータの記録や消去を繰り返すと、音声メモリ24のメモ
リ空間は最終的に記録可能なメモリ空間が小さくしかと
れなくなってしまい、複数の小さな島のような空き領域
が形成されてしまう。このような問題を解決するために
例えば予めファイルの大きさを制限する等のメモリ領域
の管理を行ってメモリを整然と使用しなければならな
い。このメモリ領域の管理においてファイルの大きさを
考慮しながら記録/消去を行うことは面倒である。
【0026】また、このようなメモリ領域の管理を行う
際に空き領域の検索や1つのファイルの大きさを小さく
して対応すると、データ転送装置は、ファイル数の増大
によってメモリへの記録やメモリからの再生するための
アクセスに時間がかかってしてしまうことになる。この
ため、データ転送装置は、例えばデータ転送をリアルタ
イムに行うことができなくなってしまう。
【0027】しかしながら、もし大きさの判らないファ
イルを記録する必要があるとき、メモリ空間の管理は全
くできなくなってしまう。この他、メモリ空間の空き領
域にファイルを分割して領域に記録しようとしても、こ
の空き領域のアドレスに記録開始領域をジャンプさせる
ようなハードウェアが実際にない。
【0028】また、既に記録されている領域を挟むよう
な2つの領域を越えて記録するとき、データ転送装置
は、例えば領域間のデータの接続関係がうまく行かず、
データのとりこぼしが発生してしまう虞れがある。この
ようなデータの記録を行うことにより、再生時に再生デ
ータが途切れ、不連続になってしまう。
【0029】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みてなされたものであり、例えばファイルの記録/消
去の操作時にメモリ空間の管理を意識することなく、メ
モリを使うことができ、上記メモリと複数のチャンネル
とのデータ転送をリアルタイムに行うことができるデー
タ転送方法とそのデータ転送方法を適用したデータ転送
装置の提供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ転送
方法は、複数のファイルのデータを扱うメモリのデータ
を複数の機器に対応して時分割でデータ転送するデータ
転送方法において、上述した課題を解決するために、メ
モリのメモリ空間を所定の領域単位にブロック分割して
物理上位アドレスを設け、ファイルをアクセスするため
の論理上位アドレスとメモリをアクセスするための物理
上位アドレスとを対応付けて管理してアドレス変換する
ことを特徴としている。
【0031】このデータ転送方法では、ファイルの番号
をアドレスとし、このファイルの先頭物理上位アドレス
がデータとして書き込まれた第1のテーブルとしてのフ
ァイルファーストセクタテーブルと、現在の前記物理ブ
ロックアドレスをアドレスとし、この物理ブロックアド
レスの次の物理ブロックアドレスがデータとして書き込
まれた第2のテーブルとしてのファイルアロケーション
テーブルとで各アドレスと対応するデータを管理してい
る。
【0032】ここで、上記ファイルの番号とは、論理上
位アドレスがファイルの先頭から分割したブロックの順
番を示したものである。また、物理上位アドレスは、実
際にメモリ空間の先頭から分割したブロックの番号で、
この番号をセクタ番号と呼んで使用している。
【0033】また、データ転送方法においては、物理ブ
ロック中での空き領域に対応する物理上位アドレスの管
理をセクタスタックテーブルで行っている。
【0034】本発明に係るデータ転送装置は、複数のフ
ァイルのデータを扱うメモリのデータを複数の機器に対
応して時分割でデータ転送するデータ転送装置におい
て、上述した課題を解決するために、メモリのメモリ空
間を所定の領域単位にブロック分割して物理上位アドレ
スを設け、ファイルをアクセスするための論理上位アド
レスとメモリをアクセスするための物理上位アドレスと
を対応付けて管理してアドレス変換するアドレス変換部
を有することを特徴としている。
【0035】このデータ転送装置におけるアドレス変換
部は、論理上位アドレスをファイルの先頭から分割した
ブロックの順番で示し、各ファイルの書込み/読出しの
領域を決定する論理上位アドレス処理部と、論理上位ア
ドレス処理部からのブロックの順番と物理上位アドレス
とを用いて論理アドレスから物理アドレスへのアドレス
変換を行う論理/物理アドレス変換部とで構成される。
【0036】この論理/物理アドレス変換部には、ファ
イルの番号をアドレスとし、このファイルの先頭物理上
位アドレスがデータとして書き込まれた第1のテーブル
としてのファイルファーストセクタテーブルと、現在の
前記物理ブロックアドレスをアドレスとし、この物理ブ
ロックアドレスの次の物理ブロックアドレスがデータと
して書き込まれた第2のテーブルとしてのファイルアロ
ケーションテーブルとを有してこれらのデータが管理さ
れている。
【0037】また、論理/物理アドレス変換部には、前
記物理ブロック中での空き領域に対応する物理ブロック
アドレスを管理するセクタスタックテーブルも有してい
る。
【0038】
【作用】本発明に係るデータ転送方法では、メモリのメ
モリ空間を所定の領域単位にブロック分割して物理上位
アドレスを設け、ファイルをアクセスするための論理上
位アドレスとメモリをアクセスするための物理上位アド
レスとを対応付けて管理してアドレス変換することによ
り、論理アドレスから対応する物理アドレスへのアドレ
ス変換を行ってメモリ空間の有効な活用を行っている。
【0039】このデータ転送方法では、ファイルの番号
をアドレスとし、このファイルの先頭物理上位アドレス
がデータとして書き込まれた第1のテーブルとしてのフ
ァイルファーストセクタテーブルと、現在の前記物理ブ
ロックアドレスをアドレスとし、この物理ブロックアド
レスの次の物理ブロックアドレスがデータとして書き込
まれた第2のテーブルとしてのファイルアロケーション
テーブルとで各アドレスに対応するデータを管理するこ
とにより、分割されたブロックを示すセクタ番号による
検索やアクセスを行う際に、すぐに、ファイルとメモリ
空間との対応がつくようになり、例えばメモリのアクセ
スを速くする。
【0040】また、本発明に係るデータ転送装置は、複
数のファイルのデータを扱うメモリのデータを複数の機
器に対応して時分割でデータ転送するデータ転送装置に
おいて、アドレス変換部で、メモリのメモリ空間を所定
の領域単位にブロック分割して物理上位アドレスを設
け、ファイルをアクセスするための論理上位アドレスと
メモリをアクセスするための物理上位アドレスとを対応
付けて管理してアドレス変換することにより、論理アド
レスから対応する物理アドレスへのアドレス変換を行っ
てメモリ空間の有効な活用を可能にしている。
【0041】また、論理/物理アドレス変換部には、フ
ァイルの番号をアドレスとし、このファイルの先頭物理
上位アドレスがデータとして書き込まれた第1のテーブ
ルとしてのファイルファーストセクタテーブルと、現在
の前記物理ブロックアドレスをアドレスとし、この物理
ブロックアドレスの次の物理ブロックアドレスがデータ
として書き込まれた第2のテーブルとしてのファイルア
ロケーションテーブルとを有してこれらのデータが管理
することにより、すぐにファイルとメモリ空間との対応
がつくようになり、例えばメモリのアクセスを速くす
る。
【0042】論理/物理アドレス変換部には、前記物理
ブロック中での空き領域に対応する物理ブロックアドレ
スを管理するセクタスタックテーブルを設けることによ
り、データの書き込み時に空き領域へブロック毎にデー
タの取りこぼしなく、データを書き込める。
【0043】
【実施例】以下、本発明に係るデータ転送方法及びデー
タ転送装置の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。本発明のデータ転送方法やデータ転送装置は、
相互に送受信可能でリアルタイムにデータ転送が必要
な、例えば学習装置の教材を供給するサーバ等に適用し
た一例である。
【0044】ここで、このデータ転送方法を説明するに
あたり時分割の設定について最初に説明する。このデー
タ転送方法では、例えば使用する各子機に対して一巡す
るために要する時間を1フレームと呼んでいる。各実施
例では、1フレームを125μsecに設定している。また、
この1フレームをN分割した時間枠は、スロットと呼
び、サブフレームとなっている。この実施例では、Nの
値を64に設定している。したがって、1スロットの期
間は、1.9μsecである。実際に64個のスロットは、0
から63までの番号を付してスロット番号としている。
【0045】上記サブフレームは、8つのサブスロット
に時分割されている。したがって、1サブスロットの期
間は、244nsec になる。1フレームの期間をサブスロッ
トに時分割することにより、全サブスロット数は、1フ
レームに64×8=512個有している。このように1
フレームを時分割しても基準の周期となる時間は、125
μsecと変わらない。
【0046】データ転送方法について図1を参照しなが
ら説明する。スロットテーブルには、例えば図1に示す
ように、512個の機能情報として番号が書き込まれて
いる。スロットテーブルに書き込まれている機能情報
は、それぞれ、
【0047】
【表1】
【0048】に示す機能を持たせるように定義してい
る。ただし、表1における子機のアクセスに使用できる
番号は0〜508であるが、子機が接続している番号は
0〜63としている。1フレームは、上述したように8
つのサブスロット毎にスロットが構成され、各スロット
は0〜63へとスロット番号#が増加するように構成さ
れている。スロットテーブルのサブスロットには、ユー
ザの要求に応じて、例えばCPUがスロットテーブルの
各アドレスに対応するメモリに所望する機能情報を書き
込むことでデータの書き換えが行われる。
【0049】このように複数の機器に対応する各チャン
ネルにファイルデータを時分割でデータ転送するデータ
転送方法では、先ず、概念上のアドレス情報を示す論理
アドレスと実際のメモリ上のアドレス情報を示す物理ア
ドレスを用いる。このとき、ファイルに対して付された
論理アドレス空間と実際のメモリのメモリ空間とをそれ
ぞれブロック単位に分割している。
【0050】特に、メモリ空間を分割したブロック単位
ごとのブロックをセクタと呼んでいる。このセクタに
は、物理アドレスの先頭からのブロックの番号を付した
物理ブロックアドレスであり、物理上位アドレスとも呼
んでいる。同様に、ファイルの論理アドレス空間をブロ
ック毎に分割したブロックに対してもブロックの順番が
付されている。このブロックの順番が論理ブロックアド
レスとされ、論理上位ブロックと呼ばれている。このデ
ータ転送方法では、このように定義された物理上位アド
レスと論理上位アドレスとを使用する。
【0051】また、メモリ空間の分割したブロックに
は、各ブロック毎に付されているアドレスが付されてい
る。この内の例えばワード単位をこのブロックの大きさ
としてブロックの幅という。このブロックの幅が下位ア
ドレスに相当する。
【0052】データ転送方法は、メモリのメモリ空間を
所定の領域単位にブロック分割して物理上位アドレスを
設け、ファイルをアクセスするための論理上位アドレス
とメモリをアクセスするための物理上位アドレスとを対
応付けて管理してアドレス変換を行っている。
【0053】このデータ転送方法は、上述したように定
義したファイル番号と論理上位アドレスと下位アドレス
とで構成されるアドレスの値が、物理上位アドレスと下
位アドレスとで構成されるアドレスの値と同値になるこ
とを利用して、論理アドレスから物理アドレスへのアド
レス変換を行っている。
【0054】これらの論理アドレスから物理アドレスの
変換について図1を参照しながら説明する。ここで、デ
ータ転送して記録するファイル数は、例えば図1(a)
に示すように、3つのファイルを用意している。この3
つのファイルは、このデータ転送方法によって、それぞ
れブロック単位で分割される。
【0055】ファイル1は、図1(a)から5つのブロ
ックに分割され、ファイル2は、3つのブロックに分割
され、ファイル3は、4つのブロックに分割される。分
割したファイルには、それぞれファイルの先頭からブロ
ックの順番を示す論理上位アドレスが付される。この図
1(a)の対応関係は、論理上位アドレス“0”に対応
するファイル1の物理上位アドレスは“1”であり、フ
ァイル2の物理上位アドレスは“2”、ファイル3の物
理上位アドレスは“3”と3つずつ対応する物理アドレ
スを割り当てることを示している。このため、図1
(a)の論理上位アドレス“3”では、ファイル2が対
応するブロックがないため、セクタ番号を連続に付して
ファイル3の物理上位アドレスに“11”を割り当てて
いる。このようにファイル毎の物理上位アドレスと論理
上位アドレスとを対応させている。
【0056】また、メモリ空間上の論理上位アドレスの
配置は、例えば図1(b)に示すように表される。ここ
で、必要に応じて図1(a)も参照する。図1(b)に
示す対応関係は、例えば図1(a)のように論理アドレ
スから物理アドレスの対応を求める場合と逆に、物理ア
ドレスから論理アドレスへの対応を求める場合に用いる
とよい。すなわち、メモリ空間から複数のチャンネルへ
ファイルを書き込むような場合に用いる。図1(b)で
は、物理上位アドレスに対して3つのファイルにそれぞ
れ分割したブロックがあるとき上述したようにファイル
番号(ファイル#)が「1、2、3」と繰り返されるこ
とが判る。ここで、例えば物理上位アドレス“11”
は、分割したブロックがない場合例えばファイル番号
“2”を飛ばしてファイル番号“3”が割り当てられて
いる。
【0057】このように論理上位アドレスと物理上位ア
ドレスの対応関係を用いて効率のよいデータ転送を行う
ため、図1(c)に示す管理テーブルを利用する。管理
テーブルには3つのテーブルがある。第1の管理テーブ
ルは、ブロックの順番をアドレスとし、ブロックの番号
をデータとして各ファイルの先頭の前記データを管理す
るファイルファーストセクタテーブル(File First Sec
tor Table;以下、FFSTという)である。このFFS
Tには、図1(b)から明らかなように、それぞれ3つ
のファイル毎に最初のブロックのセクタ番号が3つ格納
されている。
【0058】第2の管理テーブルは、ブロックの番号の
中で現在扱っているセクタ番号をアドレスとし、このブ
ロックの次のセクタ番号をデータとして管理するファイ
ルアロケーションテーブル(File Allocation Tabel;以
下、FATという)である。このFATは、例えば図1
(c)に示すように、FFSTからのデータが最初のア
クセスするアドレスとして供給される。このとき、アク
セスしたアドレス1のデータは“4”であるから、ファ
イル1を次に書き込むセクタ番号が“4”であることが
判る。これによって、ファイル1の分割されたブロック
データは物理上位アドレス4のセクタに書き込まれるこ
とになる。このようにファイル1は、セクタ番号
“1”、“4”、“7”、“10”、“12”に、ファ
イル2は、セクタ番号“2”、“5”、“8”、に、フ
ァイル3は、“3”、“6”、“9”、“11”に書き
込まれる。ここで、ファイルデータがない場合、次のセ
クタ番号には、ゼロが入力される。
【0059】第3の管理テーブルは、物理ブロック中で
の空き領域に対応するブロックの番号を管理するセクタ
スタック(Sector Stack;以下、SSという)である。
このSSは、セクタの空き領域を示す位置にスタックポ
インタを配しておく。記録時においては、このスタック
ポインタの位置のセクタにデータを書き込む。この書込
みにより、スタックポインタの値は1つ増加する。この
増加後のスタックポインタが示すアドレスに記憶されて
いるセクタ番号が次に使用されるセクタになる。
【0060】また、ファイルを消去する場合には、スタ
ックポインタの値を1つずつ減小される。この減小後の
スタックポインタのアドレスに空き領域になったセクタ
番号が格納される。
【0061】上記FFST、FAT、SSの初期設定
は、CPUで行う。なお、動作中は、スタックポインタ
のアドレスしかアクセスできない。
【0062】このように動作させることにより、論理ア
ドレスから対応する物理アドレスへのアドレス変換を行
ってメモリ空間の有効な活用を可能にしている。ブロッ
ク領域を検索したり、アクセスする際の指標に用いて管
理の容易化も図れ、効率的なデータ転送ができる。
【0063】特に、例えば数千チャンネルのオーダでメ
モリとのデータ転送を行う際にデータの取りこぼしやデ
ータの途切れ等の不具合を起こすことなく、リアルタイ
ムのデータ転送処理を行わせることができる。
【0064】また、目的の領域へのアクセスを高速に行
うことができ、ファイルの記録、消去が自由にできる。
これにより、ファイルそのものが随時入れ換わりがある
ようなアプリケーションに対して効果的に活用させるこ
とができる。
【0065】特に、前述した管理テーブルを用いること
により、記録開始時に大きさの判らないファイルをメモ
リに書き込むする場合でも既に記録されているデータを
重ね書きして消去することなく、空き領域がなくなるま
でメモリに書き込むことができる。大きさの判っている
ファイルに対しては、予め領域を確保してから書き込む
ことにより、ファイルのデータが途中で終了してしまう
ことを回避することができる。メモリからのデータの読
み出しには、ファイルが細切れであってもアクセス時間
を変えず、データが途切れることなく、読み出すことが
できる。
【0066】つぎに、本発明に係るデータ転送装置につ
いて図2〜図8を参照しながら説明する。このデータ転
送装置は、例えば図2に示すように、前述した複数のフ
ァイルのデータを扱うメモリのデータを複数の機器に対
応して時分割でデータ転送するデータ転送方法を具体化
したものである。
【0067】このデータ転送装置は、ファイルのデータ
空間と上記メモリのメモリ空間をそれぞれ所定の領域単
位にブロック分割して論理上位アドレスと物理上位アド
レスを設け、これら論理上位アドレスと物理上位アドレ
スとを対応付けて管理して論理上位アドレスを対応する
物理上位アドレスに変換するアドレス変換部1を有して
いる。
【0068】このデータ転送装置は、複数の子機に対し
て時分割にデータ転送を行うため、時分割的に設定され
た時間枠内で行う機能を表す機能情報が書き込まれたス
ロットテーブル2と、このスロットテーブル2にアドレ
ス情報を供給するCPU3と、このデータ転送装置全体
の各部を同期させて動作させるためにカウンタ4と、後
述する各子機に対するメモリの入出力するデータ範囲の
情報テーブルであるリアルタイムコントロールストレー
ジ(Realtime Control Strage;以下RCSという)5
と、メモリ空間がブロック単位で分割されているメモリ
6と、メモリ6と各子機とのデータ交換を行う交換機7
とを有している。図2に示すように、データ転送装置
は、この交換機7を介して8台の子機8a〜8hが並列
的に接続されている。
【0069】アドレス変換部1は、例えば図3に示すよ
うに、論理上位アドレスをファイルの先頭から分割した
ブロックの順番で示し、各ファイルの書込み/読出しの
領域を決定する論理上位アドレス処理部1aと、論理上
位アドレス処理部1aからのブロックの順番と物理上位
アドレスとを用いて論理アドレスから物理アドレスへの
アドレス変換を行う論理/物理アドレス変換部1bとで
構成される。
【0070】スロットテーブル2は、子機のスループッ
トに合わせて、子機との相互のデータ転送するために1
フレーム中のどのスロットを対応させるかの機能情報を
持つテーブルである。前述した第1のデータ転送方法に
よって、スロットテーブル1には、複数の子機に対する
様々なスループットが得られるように設定することがで
きる。このスロットテーブルの設定には、時間枠として
のサブスロットとスロットテーブル2のアドレスとを対
応させている。スロットテーブル1のアドレスに対応す
るメモリには、例えばRCS5のアドレス値に対応する
データをCPU3から供給して書き込む。このようにし
てスロットテーブル2は、機能情報であるデータを書き
込んでいる。このデータには、子機番号やチャンネル番
号等がある。
【0071】なお、スロットテーブル2は、動作モード
に応じてCPU2やカウンタ5から供給されるアドレス
情報のいずれか一方を入力するようになっている。
【0072】CPU3は、このデータ転送装置において
アドレス情報Aやデータを各部に供給して制御してい
る。このCPU3からのアドレス情報Aが、それぞれス
ロットテーブル2やメモリ6のアドレス入力側に設けて
いるセレクタやRCS5のアドレス入力側にそれぞれ供
給されている。このCPU3は、メモリ6とデータ入出
力セレクタを介してデータをやりとりしている。
【0073】カウンタ4には、図示しない発振器からの
信号が供給されている。カウンタ4は、発振器からの信
号をクロックとしてカウントを行い、カウント値を例え
ばスロットテーブル2やメモリ6の入力側に設けている
アドレス情報用セレクタに供給している。
【0074】RCS5は、子機毎にメモリ6のデータの
書込み/読出し範囲に関した情報を記憶するテーブルで
ある。RCS5には、スロットテーブル2とCPU3の
いずれか一方の選択されたアドレス情報が供給されてい
る。RCS5は、データ入出力用セレクタを介してメモ
リ6とデータをやりとりしている。簡単に、RCS5の
動作を説明すると、RCS5は、サブフレームの前半期
間でテーブル内容を読み、メモリのアドレス、書込み/
読出しを伝えている。同時に、メモリのアドレスを加算
してサブフレームの後半期間に書き込みを行っている。
この操作を順に行うことにより、メモリの領域アクセス
を可能なものにしている。このように動作させることに
より、例えばスロットテーブル2でアサインされる回数
の多い子機ほどメモリのアクセス回数が多くなり、この
結果、データ転送装置のスループットを大きくする。
【0075】メモリ6は、CPU3、カウンタ4、RC
S5から供給されるアドレス情報用セレクタを介して入
力している。このアドレス情報用セレクタは、供給され
る選択制御信号に応じてCPU3、カウンタ4、RCS
5のいずれか一つを選択している。このメモリ6は、メ
モリ空間をブロック単位に分割されている。メモリ6
は、アドレスに対応するメモリへの書込み/読出しをデ
ータ入出力用セレクタを介して行わせるようにしてもよ
い。メモリ6は、後述する交換機7を介して子機8a〜
8hとリアルタイムのデータ転送を行っている。
【0076】交換機7は、データ転送装置におけるメモ
リ6と各子機8a〜8hとのデータ交換を行うものであ
る。時分割的に割り当てられたスロット番号#と子機8
a〜8hの順番とを対応させている。
【0077】子機8a〜8hは、データ転送装置と相互
にデータを交換する端末である。供給されるデータがオ
ーディオ信号やビデオ信号の場合、子機8a〜8hは、
コーデックによりアナログデータとの交換を行ってい
る。
【0078】次に、前述したアドレス変換部1の概略的
な各部のブロック構成を図3〜図8を用いて説明する。
論理上位アドレス処理部1aは、例えば図3に示すよう
に、論理上位アドレスをファイルの先頭から分割したブ
ロックの順番で示し、各ファイルの書込み/読出しの領
域を決定するため、RCSカレント部101と、RCS
ストップ102と、RCS制御部103と、演算部10
4と、加算器105、比較器106及びビジー回路10
7とで構成される。
【0079】また、論理/物理アドレス変換部1bは、
例えば図3〜図8に示すように、論理上位アドレス処理
部1aからのブロックの順番と物理上位アドレスとを用
いて論理アドレスから物理アドレスへのアドレス変換を
行うため、RCSカレントセクタ部110、ファイルフ
ァーストセクタテーブル(以下、FFSTという)11
1、ファイルアロケーションテーブル(以下、FATと
いう)112、セクタスタック管理部(以下、単にSS
という)113と、SSカウンタ114と、サーチアロ
ックカウンタ115と、複数のゲート回路やレジスタ・
ゲート回路とで構成される。
【0080】ここで、図3〜図8において、符号Rは読
み出しを示し、符号Wは書き込むを示し、符号Aはアド
レスを示し、符号SPはスタックポインタを示してい
る。また、各図面には動作時のモードに伴う信号の流れ
を明確にするため単語を付している。
【0081】論理上位アドレス処理部1aの主な各部に
関する機能について簡単に説明する。ここで、データ転
送装置は、カウンタ4からのカウント値がアドレス情報
Aとしてスロットテーブル2に供給している。このアド
レス情報Aは、スロットの番号(スロット#)に対応し
ている。スロットテーブル2は、データを読み出し、ア
ドレス情報AとしててRCSカレント部101、RCS
ストップ部102、RCS制御部103、RCSカウン
トセクタ部110に供給している、
【0082】RCSカレント部101は、ファイルのど
こから書込み/読出しするかの情報をチャンネルに対応
したRCS5のアドレス毎に記憶している。また、RC
Sストップ部102は、ファイルのどこまで書込み/読
出しするかの情報をチャンネルに対応したRCS5のア
ドレス毎に記憶している。RCS制御部103には、チ
ャンネルに対応したRCS5のアドレス毎に書込み/読
出しするかの情報が書き込まれている。RCSカレント
部101とRCSストップ部102とが出力するデータ
は論理アドレスである。
【0083】RCS制御部103は、供給されるアドレ
ス情報Aに応じて書込み/読出しの制御を演算部104
に行っている。演算部104は、所定の時間内に演算を
行い、演算結果を加算器105に出力する。加算器10
5は、演算結果により1だけ加算してRCSカレント部
101に出力する。RCSカレント部101は、自分の
スロットが来る度に次々に更新が行われる。
【0084】RCSストップ部102は、スロットテー
ブル2からのアドレス情報Aによりファイルの終了位置
に関するデータを比較器106に読み出して供給する。
比較器106は、RCSカレント部101からの更新さ
れたデータとRCSストップ部102からのデータとを
比較している。RCSカレント部101は、前述したよ
うにスタートアドレス情報Aに加算器105で1ずつ加
算してカレントアドレスを生成し読み出すアドレスを更
新している。この更新されたデータとファイルの終了位
置に関するデータが一致したとき、比較器106は、チ
ャンネルとのデータ転送動作を停止させるための信号が
出力する。
【0085】また、RCSカレント部101は、下位ア
ドレスに対するキャリーを出力する。このRCSカレン
ト部101の下位アドレスからキャリーが出力される
と、ビジー回路107は記録中にWビジー(WBUS
Y)を出力し、再生中にRビジー(RBUSY)を出力
する。RCSカレント部101は、ブロックの幅を示す
下位アドレスをメモリ6に出力している。
【0086】次に、論理/物理アドレス変換部1bの主
な各部に関する機能について簡単に説明する。RCSカ
レントセクタ部110は、チャンネル毎に格納されてい
る物理上位アドレスを後述する動作に応じてメモリ6の
上位アドレス側に出力している。
【0087】FFST111は、ファイル毎の先頭のセ
クタ番号をしまうテーブルである。FFST111は、
アドレスをファイル番号、データをセクタ番号、すなわ
ち物理上位アドレスとするテーブルである。FFST1
11には、CPU3からアドレス情報Aが供給され、初
期設定が行われる。記録開始時、データ転送装置は、こ
のFFST111に格納されたセクタ番号から記録デー
タをしまう。再生時は、ファイル番号を指定すると、こ
のFFST111が読まれ、論理アドレスと物理アドレ
スとの変換に使用される。
【0088】FAT112は、現在のセクタ番号の次の
セクタ番号を格納しておくテーブルである。FAT11
2は、記録時に次々とリンクを形成する。再生時には、
次々にリンクが手繰られる。FAT112は、アドレス
に現在のセクタ番号、データに次のセクタ番号を使用し
ている。データ転送装置は、このFAT112でこのリ
ンクを順に辿っていくと、実際にはバラバラに分割して
配されているファイルのデータを順に再現させることが
できる。
【0089】SS113は、スタックポインタの示す位
置のアドレスに空きのセクタ番号を格納しているテーブ
ルである。記録時においては、このスタックポインタの
位置のセクタにデータを書き込む。この書込みにより、
スタックポインタの値は1つ増加する。この増加後のス
タックポインタが示すアドレスに記憶されているセクタ
番号が次に使用されるセクタになる。SSカウンタ11
4から供給されるスタックポインタをアドレスとしてS
S113は、空き領域を示すセクタ番号をデータとして
RCSカレントセクタ部110やFFST111に読み
出して供給する。
【0090】次に、アドレス変換部1の各動作について
説明する。ファイルの大きさが不明なファイルを新規に
記録したいとき、最初に行う動作をニューセーブ(NE
W SAVE)モードと呼ぶ。データ転送装置は、チャ
ンネル番号、ファイル番号、RCS情報としてRCSカ
レントデータ:ゼロ、RCSストップデータ:無限を示
す情報、RCS制御データ:書込み(W)がCPU3か
ら供給される。このニューセーブモードに対応するコマ
ンドを送ると、例えば図3に示すように、SS113
は、空きセクタに関するデータを読み出す。このデータ
がFFST111とチャンネル番号をアドレスとするR
CSカレントセクタ部110とにそれぞれ供給される。
【0091】これと同時に残りのRCS情報もチャンネ
ル番号のアドレスにしまわれる。この一連の処理によっ
てSSカウンタ114は、スタックポインタを1だけ加
算してカウントアップする。このようにしてこのニュー
セーブモードにおけるデータ転送装置の記録に必要な設
定が終了する。次に、スロットテーブル2から供給され
るチャンネルがアサインされたときから、データ転送装
置はメモリ6への実際の記録を開始する。この記録は、
後述するストップコマンドが供給されるまで続けられ
る。
【0092】再生時や追加記録を行いたいとき、最初に
行う動作をサーチ(SEARCH)モードと呼ぶ。デー
タ転送装置は、チャンネル番号、ファイル番号、RCS
情報としてRCSカレントデータ:論理スタートアドレ
ス、RCSストップデータ:論理ストップアドレス、R
CS制御データ:再生時、読出し(R)/追加記録時、
書込み(W)がCPU3から供給される。このサーチモ
ードに対応するコマンドを送ると、例えば図4に示すよ
うに、データ転送装置ではFFST111から開始セク
タの番号が読み出される。この開始セクタの番号が、F
AT112のアドレス情報としてゲート回路を介してF
AT112に供給される。FAT112は、この対応す
るアドレスのデータを読み出してRCSカレントセクタ
部110に出力する。データ転送装置は、このFAT1
12の読み出しによって、論理スタート上位アドレスの
数だけ繰り返して物理スタート上位アドレスを探してR
CSカレントセクタ部110に格納する。このようにし
て論理で指定されたスタートアドレスを物理アドレスに
変換している。
【0093】これと同時に残りのRCS情報もチャンネ
ル番号のアドレスにしまわれる。図4に示すサーチ0
(SEARCH0)は、論理スタート上位アドレスの値
がゼロであることを示し、サーチ1(SEARCH1)
は、論理スタート上位アドレスの値が1であることを示
し、サーチN(SEARCHN)は、論理スタート上位
アドレスの値が1より大きい値であることを示してい
る。
【0094】サーチ0は、ファイル番号をアドレスとし
てFFST111から最初のセクタ番号がいくつか読む
サーチアクト(SEARCHACT)と論理上位アドレ
スの数だけ探り、物理上位アドレスを見つけたときのサ
ーチエンド(SEARCHEND)を行うそれぞれの動
作の場合を示している。
【0095】サーチ1は、上述したサーチアクトと、F
FST111の出力をアドレスとしてFAT112を読
むサーチB(SEARCH B)と、上述したサーチエ
ンドを行うそれぞれの動作の場合を示している。
【0096】また、サーチNは、上述したサーチアク
ト、サーチB、サーチエンドと、FFST111の出力
をアドレスとしてFAT112を繰り返し読むサーチC
(SEARCH C)を行うそれぞれの動作の場合を示
している。
【0097】このようにしてデータ転送装置は、再生や
追加記録に必要な設定を終了する。次に、スロットテー
ブル2から供給されるチャンネルがアサインされたとき
から、データ転送装置はメモリ6への実際の再生や追加
記録を開始する。なお、後述するWビジーやRビジーの
場合、このサーチモードは中断する。また、上述したサ
ーチアクト、サーチB、サーチエンドとは重ならない。
【0098】ファイルの大きさが既知のファイルを新規
に記録したいとき、最初に行う動作をアロック(ALL
OC)モードと呼ぶ。このような場合、記録開始時には
空き領域に余裕があっても他のチャンネルがメモリ6を
どれだけ使用するか不明なので、ファイルを最後まで記
録できるという保証がないことになる。このため、記録
を開始する前に必ず必要なセクタ数を確保してセクタの
リンクを形成してしまう。
【0099】チャンネル番号、ファイル番号、セクタ数
を与えて、アロックモードに対応するコマンドを送る
と、SS113は、空きセクタに関するデータを読み出
す。このデータが、図5に示すように、FFST111
とRCSカレントセクタ部110とにそれぞれ供給さ
れ、格納される。この一連の処理によってSSカウンタ
114は、スタックポインタを1だけ加算してカウント
アップする。さらに、このアロックモードでは、空きセ
クタが読まれ、この読んだ空きセクタのデータを前回の
空き領域のセクタ番号をアドレスとしたFAT112に
格納する。このとき、また、SSカウンタ114は、ス
タックポインタを1だけ加算してカウントアップする。
これをセクタ数だけ繰り返して必要なセクタを確保す
る。
【0100】上述したアロックモードによって領域を確
保したセクタに記録したいとき、最初に行う動作をアロ
ックセーブ(ALLOC SAVE)モードと呼ぶ。デ
ータ転送装置は、チャンネル番号、ファイル番号、RC
S情報としてRCSカレントデータ:ゼロ、RCSスト
ップデータ:論理ストップアドレス、RCS制御デー
タ:記録時、書込み(W)がCPU3から供給される。
このアロックセーブに対応するコマンドを送ると、スロ
ットテーブル2からチャンネルがアサインされたときか
ら、実際にメモリ6へのファイルデータの記録が開始さ
れる。
【0101】一度記録したファイルを消去する動作をク
リアモードと呼ぶ。このクリアモードの動作は、例えば
図6に示すような流れで行われる。ファイル番号をCP
U3から与え、クリアモードに対応するコマンドを送る
と、FFST111から先頭のアドレスを読み出し、そ
の後このアドレスのデータをゼロにする。SSカウンタ
114は、スタックポインタの値を1だけ減算する。
【0102】次に、先頭のセクタをアドレスとしてFA
T112が読まれる。SS113には、減算後のスタッ
クポインタをアドレスとするFAT112の上記セクタ
が書き込まれる。FAT112は、上記アドレスのデー
タをゼロにする。これらの一連の動作が一斉に行われ
る。空きセクタの要求があっても矛盾なく動作させるこ
とができる。
【0103】さらに、データ転送装置における論理/物
理アドレス変換部1bでは、スタックポインタが1だけ
減算され、FAT112を読んで得られたセクタをアド
レスとしてこのアドレスのデータを読み出す。この減算
後のスタックポインタをアドレスとするSS113に
は、そのセクタ番号が書き込まれる。この後、FAT1
12は、上記アドレスのデータをゼロにする。この一連
の処理を行い、FAT112を読んだ値がゼロと検出さ
れるまで、すなわちファイルが終了するまで繰り返す。
【0104】通常のメモリ6への記録/再生を通常動作
モードという。ニューセーブモード、サーチモード、ア
ロックセーブモードの後にこの通常動作モードになる。
RCSカレント部101が出力するRCSカレントの値
は、各チャンネル毎に増加していく。ここで、下位アド
レスが一杯になると、後述するWビジーあるいはRビジ
ーになる。また、RCSカレントの値がRCSストップ
部102からの値と一致すると、そのチャンネルに対す
るメモリ6への記録あるいは再生の動作が終了となる。
【0105】次に、WビジーモードやRビジーモードに
ついて図7と図8を参照しながら説明する。Wビジーと
は、例えばあるチャンネルでニューセーブモードによる
新規の記録時やサーチモードによる追加記録時におい
て、データを書込み中のセクタの下位アドレスが一杯に
なったことを示す信号である。このWビジーが出力され
ると、図7に示すSS113は、空きセクタを読み出
す。この空きセクタのデータをアドレスとするRCSカ
レントセクタ部110やFAT112に供給してストア
する。SSカウンタ114は1だけカウントアップさせ
る。上述した動作は、設定した時間枠内の時間で完結さ
せ、他の動作に影響を及ぼさない。次に、スロットテー
ブル2から供給されるチャンネルがアサインされたとき
から、新しいセクタに記録を開始する。
【0106】Rビジーとは、例えばあるチャンネルでサ
ーチモードによる再生時やアロックセーブモードによる
記録時において、データを読出し中のセクタの下位アド
レスが一杯になったことを示す信号である。このRビジ
ーが出力されると、図8に示すようにその時点でのセク
タ番号をアドレスとするFAT112がアクセスされ
る。FAT112は、このアドレスのデータを読み出
し、次のセクタ番号を得る。RCSカレントセクタ11
0は、この読み出した次のセクタ番号を格納する。上述
した動作は、設定した時間枠内の時間で完結させ、他の
動作に影響を及ぼさない。次に、スロットテーブル2か
ら供給されるチャンネルがアサインされたときから、新
しいセクタのデータを再生し始める。
【0107】最後に、動作を終了させるストップモード
は、動作しているチャンネルのRCSカレントの値を強
制的にゼロにして動作を終了させている。
【0108】このデータ転送装置は、多チャンネルの間
のデータ転送をリアルタイムに行うため動作の保証が必
要になる。このために、前述した各モードには動作に優
先順位を設けている。最優先のモードは、上述した動作
終了させるストップモードに設定されている。第2の優
先順位のモードは、WビジーとRビジーである。これら
2つのモードは、例えば子機と直接データの入出力を行
っている最中であることから、データの取りこぼし、途
中でデータが途切れることのないように動作させる必要
性から第2の優先順位にしている。このWビジーモード
とRビジーモードは、同じ時間枠内に同時に起こること
がないので、優先順位に区別がない。
【0109】第3の優先順位のモードは、通常動作モー
ドである。このモードは、ニューセーブモード、サーチ
モード、アロックモード、アロックセーブモード及びク
リアモードの動作と全く独立に行われる。上述のWビジ
ーモードとRビジーモードは、通常動作モードの特別な
場合である。
【0110】第4の優先順位のモードは、ニューセーブ
モード、サーチモード及びアロックセーブモードであ
る。これらのモードは、同時に複数のモードを動作させ
ることがなく、必ず1つしか実行できない。これらのモ
ードは、CPU3よりの対応するコマンドが入力される
ことにより開始する。WビジーモードとRビジーモード
になったとき、データ転送装置は、そのチャンネルの時
間枠内における実行が中断させられ、後に自動復帰によ
り再開させている。記録と再生のクイックレスポンスを
保証するため、アロックモードとクリアモードの実行中
であってもニューセーブモード、サーチモード及びアロ
ックセーブモードを開始することができるようにしてい
る。
【0111】第5の優先順位のモードは、アロックモー
ドとクリアモードである。これら2つのモードもCPU
3から対応するコマンドの供給により、動作を開始す
る。これらの動作も同時には1つしか実行できない。ニ
ューセーブモード、サーチモード、アロックセーブモー
ド、Wビジーモード及びRビジーモードになったとき、
データ転送装置は、そのチャンネルの時間枠内における
実行が中断させられ、後に自動復帰により再開させてい
る。
【0112】このデータ転送装置を設計例を以下に示
す。設計における各パラメータはメモリを64ビット
幅、容量1Gバイト、サイクルタイム244nsec、
RCSカレントとして上位16ビット、下位11ビッ
ト、1スロットあたり64kbpsの能力を有するもの
と仮定する。また、1フレームは、1kHz、すなわち
1msecとし、スロット数は、4096個とし、RC
Sアドレスも4096とする。
【0113】子機のスループットを64kbpsとする
とき、1チャンネルあたり1スロット、4096チャン
ネル、記録時間34時間、1セクタ:2secとなる。
また、子機のスループットを1.536Mbpsとする
とき、1チャンネルあたり24スロット、170チャン
ネル、記録時間1.4時間、1セクタ:85msecと
なる。ここで、セクタ数、最大ファイル数、1ファイル
あたりの最大セクタ数を等しいとすると、この値は65
536である。
【0114】FFST111、FAT112、SS11
3のメモリ6へのアクセスタイムを61nsecとする
と、1ファイルあたりの最大セクタ数、すなわち655
36を一巡するに要する時間は7.8msecとなる。
例えばサーチモードにするコマンドを送って、実際に子
機とのデータの入出力を送るまでの待ち時間は、最悪で
も7.8msecになることを意味する。
【0115】また、4096チャンネル同時に要求があ
った場合、32secかかることになる。しかしなが
ら、同時にこれだけの要求が発生することは先ず有り得
ない。子機のスループットを1.536Mbps、目的
のセクタを12分後のセクタ、同時に10チャンネルの
要求が発せられると、10000セクタを10回たぐる
ので、これに要する時間はわずか12.2msecで済
む。
【0116】このように時分割して動作させることによ
り、再生時のクイックレスポンスを確保することができ
る。
【0117】このように構成し動作させることにより、
論理アドレスから対応する物理アドレスへのアドレス変
換を行ってメモリ空間の有効な活用を可能にしている。
ブロック領域を検索したり、アクセスする際の指標に用
いて管理の容易化も図れ、効率的なデータ転送ができ
る。
【0118】特に、例えば数千チャンネルのオーダでメ
モリとのデータ転送を行う際にデータの取りこぼしやデ
ータの途切れ等の不具合を起こすことなく、リアルタイ
ムのデータ転送処理を行わせることができる。
【0119】また、目的の領域へのアクセスを高速に行
うことができ、ファイルの記録、消去が自由にできる。
これにより、ファイルそのものが随時入れ換わりがある
ようなアプリケーションに対して効果的に活用させるこ
とができる。
【0120】特に、前述した管理テーブルを用いること
により、記録開始時に大きさの判らないファイルをメモ
リに書き込むする場合でも既に記録されているデータを
重ね書きして消去することなく、空き領域がなくなるま
でメモリに書き込むことができる。大きさの判っている
ファイルに対しては、予め領域を確保してから書き込む
ことにより、ファイルのデータが途中で終了してしまう
ことを回避することができる。メモリからのデータの読
み出しには、ファイルが細切れであってもアクセス時間
を変えず、データが途切れることなく、読み出すことが
できる。これにより、例えば多数のコンピュータの外部
ストレージとしても使用でき、マルチタスクサーバとし
て多数のコンピュータや端末からの同時アクセスも行え
る。
【0121】以上のような方法を用いることにより、デ
ータの取りこぼしや途切れといった不具合を生じること
なく、自由にメモリへの記録や再生を行えるデータ転送
を行うことができる。再生時のクイックレスポンスも確
保でき、効率的なシステムの構築に役立てることができ
る。これにより、例えば多数のコンピュータの外部スト
レージとしても使用でき、マルチタスクサーバとして多
数のコンピュータや端末からの同時アクセスも行える。
【0122】ファイルの記録、消去も自由にでき、多く
のソースを扱うAVエディタ等のテンポラリなサーバと
しても有効である。記録と再生が対称なので、同時に記
録再生できるアプリケーションを容易に実現できる。
【0123】また、このような構成を用いることによ
り、データの取りこぼしや途切れといった不具合を生じ
ることなく、自由にメモリへの記録や再生を行えるデー
タ転送を行うことができる。再生時のクイックレスポン
スも確保でき、効率的なシステムの構築に役立てること
ができる。これにより、例えば多数のコンピュータの外
部ストレージとしても使用でき、マルチタスクサーバと
して多数のコンピュータや端末からの同時アクセスも行
える。
【0124】ファイルの記録、消去も自由にでき、多く
のソースを扱うAVエディタ等のテンポラリなサーバと
しても有効である。記録と再生が対称なので、同時に記
録再生できるアプリケーションを容易に実現できる。
【0125】
【発明の効果】本発明に係るデータ転送方法では、メモ
リのメモリ空間を所定の領域単位にブロック分割して物
理上位アドレスを設け、ファイルをアクセスするための
論理上位アドレスとメモリをアクセスするための物理上
位アドレスとを対応付けて管理してアドレス変換して、
論理アドレスから対応する物理アドレスへのアドレス変
換を行ってメモリ空間の有効に活用することにより、デ
ータの取りこぼしや途切れといった不具合を生じること
なく、自由にメモリへの記録や再生を行えるデータ転送
を行うことができる。再生時のクイックレスポンスも確
保でき、効率的なシステムの構築に役立てることができ
る。これにより、例えば多数のコンピュータの外部スト
レージとしても使用でき、マルチタスクサーバとして多
数のコンピュータや端末からの同時アクセスも行える。
【0126】また、本発明のデータ転送装置では、アド
レス変換部で、メモリのメモリ空間を所定の領域単位に
ブロック分割して物理上位アドレスを設け、ファイルを
アクセスするための論理上位アドレスとメモリをアクセ
スするための物理上位アドレスとを対応付けて管理して
アドレス変換して、論理アドレスから対応する物理アド
レスへのアドレス変換を行ってメモリ空間の有効に活用
することにより、データの取りこぼしや途切れといった
不具合を生じることなく、自由にメモリへの記録や再生
を行えるデータ転送を行うことができる。再生時のクイ
ックレスポンスも確保でき、効率的なシステムの構築に
役立てることができる。これにより、例えば多数のコン
ピュータの外部ストレージとしても使用でき、マルチタ
スクサーバとして多数のコンピュータや端末からの同時
アクセスも行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ転送方法におけるファイル
毎の論理上位アドレスと物理上位アドレスとの対応関
係、メモリ空間上での論理上位アドレスの配置関係、こ
れらの関係を踏まえた動作を説明する図である。
【図2】本発明に係るデータ転送装置の概略的なブロッ
ク図である。
【図3】上記データ転送装置のアドレス変換部において
ニューセーブモードの動作を説明する図である。
【図4】上記データ転送装置のアドレス変換部において
サーチモードの動作を説明する図である。
【図5】上記データ転送装置のアドレス変換部において
アロックモードの動作を説明する図である。
【図6】上記データ転送装置のアドレス変換部において
クリアモードの動作を説明する図である。
【図7】上記データ転送装置のアドレス変換部において
Wビジーモードの動作を説明する図である。
【図8】上記データ転送装置のアドレス変換部において
Rビジーモードの動作を説明する図である。
【図9】従来のデータ転送装置の概略的なブロック構成
と動作を説明するための図である。
【図10】1フレームの時分割の構成とこの構成に設定
された動作を説明するタイミングチャートである。
【図11】上記従来のデータ転送装置における音声メモ
リアドレス発生器に書き込まれるデータの設定を説明す
る図である。
【図12】上記音声メモリアドレス発生器に対応したメ
モリへのデータの書込み/読出しを説明する図である。
【図13】上記メモリへのアクセスにおけるカレントア
ドレスの設定とストップアドレスの検出を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 アドレス変換部 2 スロットテーブル 3 CPU 4 カウンタ 5 RCS 6 メモリ 7 交換機 8a〜8h 子機 1a 論理上位アドレス処理部 1b 論理/物理アドレス変換部 101 RCSカレント部 102 RCSストップ部 103 RCS制御部 104 演算部 105 加算器 106 比較器 107 ビジー回路 110 RCSカレントセクタ部 111 FFST 112 FAT 113 SS 114 SSカウンタ 115 サーチアロックカウンタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイルのデータを扱うメモリの
    データを複数の機器に対応して時分割でデータ転送する
    データ転送方法において、 上記メモリのメモリ空間を所定の領域単位にブロック分
    割して物理ブロックアドレスを設け、上記ファイルをア
    クセスするための論理ブロックアドレスと上記メモリを
    アクセスするための物理ブロックアドレスとを対応付け
    て管理してアドレス変換することを特徴とするデータ転
    送方法。
  2. 【請求項2】 前記ファイルの番号をアドレスとし、当
    該ファイルの先頭物理ブロックアドレスがデータとして
    書き込まれた第1のテーブルと、現在の前記物理ブロッ
    クアドレスをアドレスとし、この物理ブロックアドレス
    の次の物理ブロックアドレスがデータとして書き込まれ
    た第2のテーブルとで各アドレスと対応するデータを管
    理することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方
    法。
  3. 【請求項3】 前記物理ブロック中での空き領域に対応
    する物理ブロックアドレスを管理することを特徴とする
    請求項2記載のデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 複数のファイルのデータを扱うメモリの
    データを複数の機器に対応して時分割でデータ転送する
    データ転送装置において、 上記メモリのメモリ空間を所定の領域単位にブロック分
    割して物理ブロックアドレスを設け、上記ファイルをア
    クセスするための論理ブロックアドレスと上記メモリを
    アクセスするための物理ブロックアドレスとを対応付け
    て管理してアドレス変換するアドレス変換手段を有する
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス変換手段は、前記論理ブロ
    ックアドレスを前記ファイルの先頭から分割したブロッ
    クの順番で示し、各ファイルの書込み/読出しの領域を
    決定する論理ブロックアドレス処理手段と、 該論理ブロックアドレス処理手段からのブロックの順番
    と前記物理ブロックアドレスとを用いて論理アドレスか
    ら物理アドレスへのアドレス変換を行う論理/物理アド
    レス変換手段とを有することを特徴とする請求項4記載
    のデータ転送装置。
  6. 【請求項6】 前記論理/物理アドレス変換手段には、
    前記ファイルの番号をアドレスとし、当該ファイルの先
    頭物理ブロックアドレスがデータとして書き込まれた第
    1の管理テーブルと、 現在の前記物理ブロックアドレスをアドレスとし、この
    物理ブロックアドレスの次の物理ブロックアドレスがデ
    ータとして書き込まれた第2の管理テーブルとを有する
    ことを特徴とする請求項5記載のデータ転送装置。
  7. 【請求項7】 前記論理/物理アドレス変換手段には、
    前記物理ブロック中での空き領域に対応する物理ブロッ
    クアドレスを管理するテーブルを有することを特徴とす
    る請求項5記載のデータ転送装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05265661A (ja) * 1992-01-23 1993-10-15 Hitachi Ltd ディスク処理装置
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