JP3548610B2 - 光記録担体記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光ディスク、光磁気ディスク等の光記録担体にデータを記録する光記録担体記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、音楽信号を再生するメディアとして、民生用に広く普及しているコンパクトディスク(以下CDと記す)が知られている。又再生専用のCDと同一のディスクフォーマットを記録した記録可能な光ディスクも実用化されている。これらの記録可能な光ディスクには、レーザ光の照射により発生した熱で、記録膜を変形させたり、或いは、記録膜を焼き切ることで記録ピットを形成することにより、1回だけ記録可能で消去の出来ない追記型(Direct Read After Write:DRAW)光ディスクと呼ばれるものと、同様にレーザ光を光源として用い、光磁気ディスクに対して光源とは反対の位置より外部磁界をかけて、記録膜の垂直磁化の方向を変えることにより情報記録を行い、記録消去を繰り返し行なえる書換型(Erasable−DRAW)光磁気ディスクと呼ばれるものとがある。
【0003】
このような書換型光磁気ディスクの記録方法としては光変調記録方式及び磁界変調記録方式が知られているがオーバーライト記録が可能な磁界変調記録方式が一般に広く利用され始めている。
【0004】
このような光磁気変調記録方式の光記録担体記録装置において、近年、音声信号の圧縮伸張技術を利用して、従来のCDと同様に、再生レベルにおいて、2チャンネルでサンプリング周波数44.1kHz、16ビット分解能を有する光磁気ディスクが提案されている。この方式では、記録再生する情報量を5分の1まで圧縮して光ディスク又は光磁気ディスク等の光記録担体にデータを記録し、再生時に読みだした情報を伸張してCDと同様なオーディオ性能信号を得ている。
【0005】
この方式はミニディスク(以下MDと記す)と呼ばれ、主な仕様はディスクの直径は64mmであり、トラックピッチは1.6μmでオーディオデータを最大74分の記録、再生が可能で、ディスクの線速度は1.2〜1.4m/秒である。また、オーディオ信号の性能はチャンネル数はステレオ2チャンネル、周波数帯域5〜20kHz、ダイナミックレンジ105dBで記録方式は前記した様に磁界変調方式である。更にデータフォーマットは標本化周波数44.1kHz、変調方式はCDと同様のEFM(Eight to Fourteen Modulation)であり誤り訂正方式もCIRC(Cross Interleave Read−Solomon Code)である。又、高性能符号化方式はATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)と呼ばれるものである。
【0006】
このATRAC方式はアナログ−デジタル変換したオーディオデータを最大11.6m秒の時間の枠で区分し、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform:変形離散コサイン変換)演算で複数の周波数帯域に分離し、MDCTで周波数軸に変換した後、人間の聴覚特性を利用して間引きを行い、約5分の1のデータ量まで圧縮する。従って、光記録担体上の記録密度はCDと同様でありながら、同一時間を記録再生するのに必要な光記録担体の直径は、CDよりもはるかに小さい直径64mmとすることが出来る。
【0007】
この様な光記録担体記録装置では音飛びをガードする記憶回路が用いられている。この方式の特徴を考察してみる。CDを再生する場合、CDは1.4Mビット/秒のデータを休むことなくデジタル−アナログ変換器(DAC)に送り込まなければならない。従って、CDからの再生信号はリアルタイムで再生されなければならない。これに対し、圧縮伸張技術ATRACを利用した光記録担体記録装置の場合、記録再生する情報量を5分の1程度に圧縮するため、1.4Mビット/秒で読み出されたデータが圧縮データであるので、それをデコードするのに0.3Mビット/秒で充分である。従って、光記録担体のデータを途切れ途切れの間歇的或は離散的に再生すればよいことになる。
【0008】
依って、バッファメモリ等の記憶回路に光記録担体から再生したデータを格納しておけば、読み出しに要した時間の約5倍の時間で音声信号を再生することができる。故に、光記録担体記録装置に振動が加わって、光ピックアップのトレースが本来の位置から外れてしまって、これをリカバリするまでの間、CDであれば音飛びになってしまうが、記憶回路に蓄えられたデータで音切れが発生せずに済む。この記憶回路から読みだして連続で再生している間に、光記録担体上の元の位置に戻って、データの読みだしを続行すれば、音飛びは発生しないことになる。前述の記憶回路と圧縮伸張技術を用いることによって、もう1つ大きな特徴がある。
【0009】
CDは、1つの曲、即ちトラックは光記録担体上で必ず、連続して記録されている。然し、上記光記録担体記録装置の場合は、複数のブロック記録データ ( 小ブロック記録データ )として分割され光記録担体上のランダムな位置に記録して、トラックとして形成することが出来る。これは光記録担体からは、1.4Mビット/秒の転送レートでデータを読み出すが、圧縮データをデコードするのに必要な転送レートは、0.3Mビット/秒であるから、時間的には空き時間がある。この時間を利用して、一旦光記録担体からデータを読み出して記憶回路に蓄えてから、次に光記録担体上の離れた領域(1つのトラックが複数の離れた小ブロック記録データで構成されている場合の次の離れた小ブロック記録データ)まで、光ピックアップを移動させて、記憶回路が空になる前に、光記録担体からデータを読み出し記憶回路に格納すれば、音声信号が途絶えることなく再生出力することができる。
【0010】
これら1つのトラックが複数の小ブロック記録データから成っていることを示す状態(曲の構成情報)は、目次データとして光記録担体の所定の位置に登録してある。例えば、トラックの番号を変更する場合、或いは、1つのトラックを2つに分ける等の編集をする場合には、変更すべき部分を抽出するために、再生の経過時間を待つ必要が発生してしまうが、本光記録担体記録装置では、前述の目次データの曲の構成情報(以下連結データと記す)を書き換えれば、簡単に変更できる。
【0011】
このMDと呼ばれる光記録担体の記録面に記録されているフォーマットは図4の様に構成されている。即ち、光記録担体(MD)1の最内周1Bからリードイン1D、UTOC(User Table of Contents)領域1E、音響信号等を記録するためのユーザ記録領域1F、トラック番号(曲番)領域1G、リードアウト1Hより成りMD1の最外周1Cに到っている。ユーザ記録領域1Fには、例えば曲番1〜7毎に右表に示す様なアドレスA〜Nに対応した曲が記録されている。UTOC領域1Eにはユーザ記録領域1Fに記録されたトラック(曲)のアドレスである目次データを記録している。
【0012】
この目次データはA,C,E,G,I,K,Mで示す曲番の開始アドレス及びB,D,F,H,J,L,Mで示す曲番の終了アドレスより構成されている。又、これらA〜Mで示されるアドレスは光記録担体に予め形成されているプリグルーブの13.3m秒の蛇行周期で容易に検出可能となされている。上述のUTOC領域1E内の目次データは例えば、図4の右表で3曲目を消去したとすると、曲番3及びアドレスEFは共にブランクとされ、曲番4,5,6は順次繰り上げられて曲番3(アドレスG,H)、曲番4(アドレスI,J)‥‥と順次成される。
【0013】
同様にUTOC領域1E内の目次データは、例えば、曲番4及び5を1まとめにした場合は曲番5は曲番4に入り、開始アドレスはGで終了アドレスはJとなり、曲番6,7はそれぞれ曲番5,6となって、開始K,M及び終了アドレスL,Nで変わらない。即ち種々の編集が行われても、UTOC領域1Eの目次データの書換で容易に行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上で述べたように、1つのトラックが、複数のブロック記録データ ( 記録データ小ブロック )から成り更にこれらの小ブロックが分散している場合があり、このトラックが不要になり抹消すると、これを構成していた複数の記録データ小ブロックが全て空きブロックになる。そして光記録担体の記録可能領域として、前記分散した空きブロックと、外周側のまだ一度も記録されない未記録エリアがある。この情報は光記録担体の目次領域に、未記録開始位置として記録登録されている。
【0015】
このため、このような記録状態の光記録担体に新たにデータを記録する場合、複数の空きブロックのどれからどの順序で記録をして行くか、再生を考慮して決める必要がある。即ち、この記録したトラックを再生中に装置に振動が加わって、光ピックアップのトレースが本来の位置から外れてしまった際には、元々、記録データ小ブロックがディスク上に離散的に存在しているために、読みだしたデータを半導体メモリに蓄えては、光ピックアップの移動を繰り返して、連続した音声信号として再生することになるが、外部振動によるトラック外れと、更に、光ピックアップの移動でデータの読みだし時間が短くなり、半導体メモリにデータを充分に蓄えることを妨げてしまう。
【0016】
従来は、前述のように、再生時の非常時を考慮せずに、新しくトラック(曲)を記録する場合には、まだ記録していない部分、言い換えれば、記録済みトラックに占有されている光記録担体の外側に位置し、まだ記録していない未記録部分から記録を開始して、外周まで記録を終了した後で、先に説明したように編集時に不要になり、未使用領域として登録された複数の空きブロックを適当に選択して、記録データ小ブロックを連結記録する手法であったため、再生を考慮した効率良い記録データ小ブロックの連結によるトラック(曲)の形成が為されていなかった。
【0017】
更にまた、この曲を構成する記録データ小ブロックがディスク上に離散的に存在しているうえに、それぞれの記録データ小ブロックを再生する順番によっては、光記録担体上でのサーチ距離(光ディスクの半径距離)を考慮して、適切に記録した場合と比較して、大幅にサーチのための時間を必要としてしまうことが発生する。従って、光ピックアップが移動する時間を必要として、更に、半導体メモリに充分に蓄えることを妨げてしまう。このことは、前記に説明した圧縮伸長技術によって得られた、再生中の異常時にも音声を途絶えることなく出力することができるという特徴を障害している。換言すれば、連続した音声を出力できないことを引き起こしてしまう欠点がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の光記録担体記録装置は、記録データをブロック記録データに分割して光記録担体のユーザ記録領域に記録するデータ記録手段を備える光記録担体記録装置であって、光記録担体に記録された少なくとも1つ以上のブロック記録データを消去するデータ消去手段と、前記データ消去手段によって消去された後の空きブロックの位置を示す目次情報を光記録担体の目次情報記録領域に記録する目次情報記録手段と、データを記録する場合に前記目次情報に基づいて光記録担体の半径距離の最も小さい空きブロックを次に記録するブロックとして選択し空きブロックへの記録をし、その後ユーザ記録領域の未記録領域への記録をするように前記データ記録手段を制御する制御手段を備えるものである。
また、本発明の請求項2に記載の光記録担体記録装置は、請求項1に記載の光記録担体記録装置であって、データを記録する場合、前記制御手段は、前記目次情報に基づいて所定の再生時間以上の空きブロックの中で光記録担体の半径距離の最も小さい空きブロックを次に記録するブロックとして選択し空きブロックへの記録をし、その後ユーザ記録領域の未記録領域への記録をするように前記データ記録手段を制御するものである。
【0019】
【作用】
本発明の光記録担体記録装置によれば光記録担体のユーザ記録領域内に、分散して存在する空きブロックの記録において、1つの空きブロックへの記録が終了した時、該ブロックの終了位置から、次に記録すべき空きブロックの開始位置への光ディスクの半径距離が最も近い空きブロックを、次に記録すべき空きブロックとして選択し連結して前述ブロック記録データを記録し、該ブロック記録データを再生するので、光ピックアップの無駄な移動をなくし、光ピックアップを移動する時間をより短かくすることが出来る。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の光記録担体記録装置として、従来構成で詳記した光記録担体としてのMDを68mm×72mm×5mmサイズのカートリッジ内に回動自在に配設し、該カートリッジ内のMDの記録、再生を可能とした光記録担体記録装置の(本発明では光記録担体再生・記録装置を含めて光記録担体記録装置と記す)構成を説明する。
【0021】
図1は本発明の光記録担体記録装置の一実施例を示す系統図であり、1は光記録担体としてのMDを示し、MD1はカートリッジ1A内で回動自在と成され、該カートリッジ1Aを光記録担体記録装置内にローディングすることで、プレーヤ2のターンテーブル2B上に持ち来され、カートリッジ1A内でMD1はターンテーブル2B上に中心部で固着されて、スピンドルモータ2Aによって回転自在と成される。カートリッジ1Aの下側には光ピックアップ4が配設され、上側には磁気ヘッド16が配され、カートリッジ1Aに設けたシャッタを開蓋することで、光ピックアップ4からのレーザ光は、MD1の径方向にスライドモータ18によって摺動自在と成される。磁気ヘッド16は後述するも記録信号に対応したNS極の磁界をMD1に与えるための磁界発生部である。
【0022】
サーボ制御回路3はスピンドルモータ2Aのスピンドル制御、スライドモータ18のスライド制御、光ピックアップ4のフォーカス制御及びトラッキング制御、光ピックアップ4内の半導体レーザのレーザ制御等を行なうもので、スピンドルモータ2Aはサーボ制御回路内のスピンドル制御回路によって、CLV(Constant Linear Velocity)制御されて必要な回転数が与えられる。
【0023】
また、スライドモータ18はサーボ制御回路3内のスライドモータ制御回路によって、光ピックアップ4をMD1の径方向に摺動動作させる制御を行ない、更に、光ピックアップ4もサーボ制御回路3内のフォーカス制御回路、トラッキング制御回路並びにレーザ制御回路によって、フォーカス、トラッキング並びに半導体レーザオン及びオフ等の制御が行なわれる。
【0024】
先ず図1で再生の系路を説明する。MD1の記録データは光ピックアップ4によって検出され、ヘッドアンプ5を通って、アドレスデコーダ6と、EFM/CIRC変復調回路7に加えられる。アドレスデコーダ6は、MD1に予め成型されているプリグルーブをわずかな量だけ蛇行させているCLV制御用正弦波信号に重畳されたアドレス情報を検出しデコードする。この出力をEFM/CIRC変復調回路7に加える。EFM/CIRC変復調回路7では、EFMとCIRCの復調を行ない、その出力は、耐振用メモリコントローラ8へ入力される。
【0025】
耐振用メモリコントローラ8は、再生のために入力したEFM/CIRC変復調回路7からのデータをバッファメモリ等の記憶回路9へ蓄積する機能、及び、圧縮データを復調する為に、ATRAC変復調回路10へ送り出す為の読み出し機能をもっている。ATRAC変復調回路10では、圧縮されたデータを復調し、復調したデータをDAC(デジタル−アナログ変換器)12へ送り、音声出力を再生出力端子13に出力させる。
【0026】
次に、図1に於ける記録信号の系路を説明する。音声等の記録入力信号は入力端子14から入力され、ADC(アナログ−デジタル変換器)11でデジタルデータに変換される。デジタルデータは、ATRAC変復調回路10で、前記の圧縮データに変換し、耐振用メモリコントローラ8を介して、記憶回路9へ記録圧縮データを格納する。記憶回路9への格納量が所定の量に達した時、記録データをMD1へ記録する。即ち、記憶回路9からの格納データを耐振用メモリコントローラ8が読み出し、EFM/CIRC変復調回路7へ出力する。
【0027】
EFM/CIRC変復調回路7では、EFMとCIRCの変調を行ないその出力を磁気ヘッド駆動回路17へ出力し、磁気ヘッド駆動回路17では、記録EFM信号に対応したN,S極の磁界を発生し、磁気ヘッド16を介し、MD1に磁界を加える。一方、MD1に対し反対に配置した光ピックアップ4からは、コンピュータ等から成るシステムコントローラ15からの指令でサーボ制御回路3を介して出力された記録レーザが、MD1にハイパワーで照射される。MD1を挟んだ磁気ヘッド16からの磁界と、光ピックアップ4からのレーザ照射によりMD1の磁性体をキューリー点以上の温度とし、磁気ヘッド16からEFM変調された磁界を印加して磁界の向きを変えてMD1にデータ記録が成される。
【0028】
一方、光ピックアップ4の移動の為に、システムコントローラ15からのスライド制御信号は、サーボ制御回路3を介しスライドモータ18に加えられ光ピックアップ4の移動を行なう。尚、システムコントローラ15は、記録、再生、光ピックアップ4のサーチ動作等の全てのコントロールの指令信号と、MD1のアドレス情報等の検出信号を、サーボ制御回路3、EFM/CIRC変復調回路7、耐振用メモリコントローラ8の各部とバスを介し接続され制御データの授受が行なわれる。
【0029】
次に実際の動作を説明する。図2は、光記録担体(MD)上のデータ記録ブロックと空きブロックの状態を示す模式図である。ここでは既に第(N−1)トラックまで記録されていて、次に第Nトラックを記録するものとする。図において、UTOC領域21は目次領域で、その外周のユーザ記録領域22の各トラック(曲)の目次データを記録する領域である。MDの場合、1つのトラックが複数の記録データ小ブロックから成っているために、このUTOC領域21に目次データとして記録してある。図2で示す例では、斜線で塗りつぶされた4つのブロック、即ち、ブロック(1)から(4)が連続して1つのトラックとして記録されている。それぞれのブロックの開始アドレスはA,E,I,M、終了アドレスはB,F,J,Nで示されている。これら記録したトラックの開始位置、終了位置、ブロック間の連結データ等の目次データはUTOC領域21に記録されている。
【0030】
図2の塗りつぶされてない領域は記録可能な領域で、まだ記録されてない未記録領域23と、一旦は記録されたが編集で不要となって消去された空きブロック(1)から(3)が示されている。未記録領域23の開始アドレスO、空きブロックそれぞれの開始アドレスC,G,K及び終了アドレスD,H,L等、未記録領域及び空きブロックの目次データも、UTOC領域21に記録されている。ユーザ記録領域のアドレスOより最外周位置までは、連続して未記録の状態を示している。さて、この3個の空きブロック(1)から(3)と未記録領域23を有する光記録担体に、新たに第Nトラック(曲)を記録する場合であるが、従来は、空きブロックを記録するときに再生を考えた、最も効率の良い空きブロックの記録のための選択が為されなかった。本発明では、この空きブロックの選択方法を提供するものである。
【0031】
図3は、本実施例の光記録担体記録装置の、光記録担体の空きブロックへのデータ記録の処理を示すフローチャートである。図において、ステップS1では、空きブロックがあるかどうかをチェックする。本実施例では、空きブロックが(1)から(3)まであるが、空きブロックがない場合はNOでステップS7へ移行し、未記録領域23へ記録する。本実施例ではYESでありステップS2へ移行し、空きブロックの中で最もディスク内周に近い空きブロックを選ぶ。図2においては、開始アドレスC終了アドレスDの空きブロック(1)がこれに該当する。
【0032】
次のステップS3では、選択した空きブロックの再生時間(あるいは再生時間)を所定時間と比較している。これは、あまりにも少ない空きブロックでは再生する時に、これを読みだして、音声圧縮データを半導体メモリに格納して、次の再生すべき記録データ小ブロックまで光ピックアップを移動し、光ピックアップにより光記録担体のデータを検出するまでにメモリの内容が空になって、再生する音声信号が途切れてしまうという問題を防ぐために、記録時に予めチェックし、問題を起こす可能性がある空きブロックには記録しないためである。ブロックの再生時間は該ブロックの、開始アドレスと終了アドレスの差から容易に算出される。従って所定の時間よりも小さい場合はNOで、ステップS5へ移る。
【0033】
ステップS5ではステップS2で選択した空きブロックが、最後の空きブロックでなければ、ステップS6で次の空きブロックを選択する。ステップS3において所定の時間よりも大きい場合はYESで、ステップS4へ移り、この空きブロックへデータを記録する。本実施例では、第Nトラックの開始記録データ小ブロックは、開始アドレスC、終了アドレスDの空きブロック(1)となる。ステップS4で記録を終了した後、ステップS5へ移行し最後の空きブロックかどうか判断する。ステップS5で記録したブロックが、空きブロックの中で最後の場合はYESでステップS7へ移行し、最後でない場合はNOでステップS6へ移行し、ステップS6で次の空きブロックを選択する。ステップS6では、先に記録した空きブロック即ち本実施例では、空きブロック(1)のアドレスDから、空きブロックの開始アドレスへの半径距離が最も近い、空きブロックを探し出す。
【0034】
本実施例では、光記録担体の内周方向から順に、空きブロックを探しているために、図2においては、空きブロック(1)のアドレスDに最も半径距離が近い空きブロックは、開始アドレスG、終了アドレスHの空きブロック(2)となるのは明白である。例えば、第Nトラックを空きブロック(2)、即ち開始アドレスG、終了アドレスHの空きブロック(2)から、記録を開始した場合には、次に記録すべき空きブロックは、内周方向にある空きブロック(1)と外周方向にある空きブロック(3)の2つが考えられる。
【0035】
本実施例では、この空きブロックのどちらを選択するかを、アドレスHからアドレスKまでの半径距離と、アドレスHからアドレスCまでの半径距離の比較をして行う。この場合、図から明らかに空きブロック(3)を選択する。光記録担体の回転がCLVであるから半径距離を算出する方法は、光記録担体のアクセス(光ピックアップを目的のアドレスへ移動すること)の時に使用するトラック(案内溝または記録担体上の記録ピット列)本数算出を使用する。即ち、アクセス時には、現在のアドレスと、目的のアドレスとの距離をトラック本数にして算出するが、この機能を利用してトラックの本数を算出し、それぞれの空きブロックとの間の半径距離を算出し、簡単に比較する事が可能である。
【0036】
さて、空きブロック(1)の記録の後、図3のステップS6では、空きブロック(1)のアドレスDから、空きブロックの開始アドレスへの半径距離が最も近い、空きブロックを探し出す。即ち、開始アドレスG、終了アドレスHの空きブロック(2)を選択し、ステップS3へ移行する。同様にして、この次に連結する空きブロックは、開始アドレスK及び終了アドレスLの空きブロック(3)で、この空きブロックへの記録を終えたあとは、全て空きブロックはなくなるので、ステップS5でYESとなり、次に記録すべきブロックは、アドレスOで始まる未記録領域23となる。
【0037】
図2において、未記録領域23の開始アドレスOから記録を行い、第Nトラックの記録が完了した点は、図示していないがアドレスPとなり、次に記録開始可能なアドレスは、アドレスPの次のアドレスとなる。また、3個の空きブロック(1)から(3)は全て第Nトラックで使用したために、空きブロックは皆無となる。この第Nトラックを記録した後の、図2のUTOC領域21の、先の空きブロック及び未記録領域23の目次情報は書き換えられ、第Nトラックを形成する4つの記録データ小ブロックとその連結状態(再生順序に相当)と、空きブロックは全くないので登録しないが、未記録領域23の開始アドレスPの次のアドレスが登録される。
【0038】
以上のようにして、本実施例では、空きブロックが複数個存在する光記録担体上に、新たにトラック(曲)を記録する場合、光記録担体の内周方向から空きブロックを探し記録し、記録したブロックの終了アドレスから、次に記録すべき空きブロックの開始アドレスへの光記録担体上の半径距離が最も近い空きブロックを、次に記録すべき空きブロックとして選択し連結して、トラック記録を行うことが出来る。
【0039】
【発明の効果】
以上本発明の光記録担体記録装置により、複数の空きブロックが存在する光記録担体にデータを記録する場合に空きブロック間の距離が最小となるようにブロック記録データを記録するので、記録したデータを再生する場合に、光記録担体上に分散して記録されたブロック記録データ間を移動するためのアクセス時間を短くすることができる。
本発明の光記録担体記録装置によって記録された光記録担体によれば、ブロック記録データを再生中、光記録担体記録装置に振動が加わって、光ピックアップが再生位置から外れてしまった場合でも、アクセス時間を短縮させ音声の途切れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光記録担体記録装置の構成を示す系統図である。
【図2】本実施例の光記録担体記録装置に用いる光記録担体の記録前のデータ記録ブロックと空きブロックの状態を示す模式図である。
【図3】本実施例の光記録担体記録装置の、光記録担体の空きブロックへのデータ記録の処理を示すフローチャートである。
【図4】光記録担体の記録フォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1 光記録担体(MD,光磁気ディスク)
4 光ピックアップ
5 ヘッドアンプ
6 アドレスデコーダ
8 耐振用メモリコントローラ
9 記憶回路(バッファメモリ)
10 ATRAC変調、復調回路
15 システムコントローラ
16 磁気ヘッド
21 UTOC領域
22 ユーザ記録領域
23 未記録領域
Claims (2)
- 記録データをブロック記録データに分割して光記録担体のユーザ記録領域に記録するデータ記録手段を備える光記録担体記録装置であって、光記録担体に記録された少なくとも1つ以上のブロック記録データを消去するデータ消去手段と、前記データ消去手段によって消去された後の空きブロックの位置を示す目次情報を光記録担体の目次情報記録領域に記録する目次情報記録手段と、データを記録する場合に前記目次情報に基づいて光記録担体の半径距離の最も小さい空きブロックを次に記録するブロックとして選択し空きブロックへの記録をし、その後ユーザ記録領域の未記録領域への記録をするように前記データ記録手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする光記録担体記録装置。
- 請求項1に記載の光記録担体記録装置であって、データを記録する場合、前記制御手段は、前記目次情報に基づいて所定の再生時間以上の空きブロックの中で光記録担体の半径距離が最も小さい空きブロックを次に記録するブロックとして選択し空きブロックへの記録をし、その後ユーザ記録領域の未記録領域への記録をするように前記データ記録手段を制御することを特徴とする光記録担体記録装置。
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