JP3546955B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関し、特にPN接合が形成された半導体基板に光が照射されたときPN接合に光電流が発生するのを防止した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光結合型半導体リレー装置は、従来の電磁リレー装置に代わりリレー装置として小型、高感度、高速、高信頼性化等したものとして開発されたもので、図4に示すように、回路素子として、例えば、1個の発光ダイオード1と、1個の光起電ダイオード(PVD;Photo Voltaic Diode)アレー2と、2個のMOS電界効果トランジスタ3とで構成され、図5に示すように、各素子1,2,3はそれぞれ、リード4に搭載され、発光ダイオード1と、光起電ダイオードアレー2およびMOS電界効果トランジスタ3とを対向させて配置し、図4に示す回路を構成するように各素子およびリードに配線している。そして全体を透明樹脂5で充填して、発光ダイオード1と光起電ダイオードアレー2間に光経路を形成し、さらに黒樹脂6で封止している。その動作は、入力信号を発光ダイオード1で光信号に変換し、発光ダイオード1と透明樹脂5を介して光結合された光起電ダイオードアレー2で光信号を電気信号に変換し、この電気信号によってMOS電界効果トランジスタ3を駆動させ、出力接点信号を得るようにしている。
【0003】
光結合型半導体リレー装置には、ノーマリ・オープン型とノーマリ・クローズ型とがあるが、以下、ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置について説明する。ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置は、一次側の発光ダイオードに電流を流した場合、すなわち点灯状態のとき、二次側が開き、すなわちMOS電界効果トランジスタがオフ状態になり、逆に一次側の発光ダイオードに電流を流さない場合、すなわち非点灯状態のとき、二次側が閉じ、すなわちMOS電界効果トランジスタがオン状態になる。従って、ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置には、ノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタが用いられる。
【0004】
ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置において、発光ダイオードが点灯状態のとき、ノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタはオフ状態であるが、発光ダイオードからの光がMOS電界効果トランジスタのシリコン基板面に照射されると、シリコン基板中に形成されているPN接合に光電流が発生し、オフ状態のMOS電界効果トランジスタのドレイン・ソース間にリーク電流Id(off)が流れる。このリーク電流を防止するために、組立時に、MOS電界効果トランジスタのチップ上面にカーボン配合のポッティング樹脂を被せることにより遮光を行っている。しかし、組立コストを削減するには、この樹脂を被覆させる工程を削減する必要がある。そこで、ポッティング樹脂の替わりに、特開昭57−145368号公報等で公知の、例えば、アルミニウムからなる遮光膜をチップ形成時に設けることが考えられる。
【0005】
以下、アルミニウムからなる遮光膜をノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタが形成されたシリコン基板の表面に設けた場合について図6を参照して説明する。図において、公知のノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタとして、シリコン基板11内には、シリコン基板11を共通のN型ドレイン領域12として、シリコン基板11の一主面側のセル部Aとなる位置の表面層に複数のP型ベース領域13が配置され、各ベース領域13の表面層にN型ソース領域14が配置されている。ソース領域14とドレイン領域12間のベース領域13の表面層には、ノーマリ・オン型とするために、N型チャネル領域15が配置されている。そして、複数のベース領域13を囲繞してシリコン基板11の外周部Bの表面層にベース領域13と同時に形成された複数のP型ガードリング領域16が配置され、さらにスクライブ領域Cに接する外周端にガードリング領域16を囲繞してベース領域13およびソース領域14とそれぞれ同時に形成されたP型不純物領域17およびN型不純物領域18が配置されている。したがって、シリコン基板内において、PN接合のNを構成するドレイン領域12に対して、P型のベース領域13、ガードリング領域16およびP型不純物領域17のそれぞれがPN接合のPを構成する。
【0006】
上記PN接合が形成されたシリコン基板11の一主面上には、セル部Aのソース領域14からドレイン領域12に跨ってチャネル領域15上に薄いシリコン酸化膜からなるゲート酸化膜19を介してポリシリコンからなるゲート電極20が配置されている。そしてセル部Aを囲繞する外周部Bに厚いシリコン酸化膜からなるフィールド酸化膜21が配置されている。さらに、ゲート電極20およびフィールド酸化膜21上にBPSG膜22が配置されている。そして、BPSG膜22上には、セル部Aに第1層アルミニウム膜からなるソース電極23がベース領域13とソース領域14に電気的接触して配置され、外周部Bにソース電極23を囲繞して第1層アルミニウム膜からなるガードリング電極24が最外周のガードリング領域16に電気的接触して配置され、さらに外周端にガードリング電極24を囲繞してEQR電極25がP型不純物領域17およびN型不純物領域18に電気的接触して配置されている。
【0007】
以上の公知のMOS電界効果トランジスタの一主面上のセル部Aから外周部Bに跨って、CVD法により、リン濃度が、例えば、4molのPSG膜26aと、プラズマCVD法によりシリコン窒化膜26bとを、例えば、それぞれの膜厚10000Åで順に積層した層間絶縁膜26を配置し、その上に、ソースパッド部Dでソース電極23と電気的接続した第2層アルミニウム膜からなる遮光膜27を被せている。従って、この遮光膜27が被せられたMOS電界効果トランジスタのソース・ドレイン間に電圧が印加されると、遮光膜27はソース電位になっており、ドレイン電位になっているEQR電極25との間でドレイン電位とソース電位との高い電位差が層間絶縁膜26にかかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、層間絶縁膜26を膜厚10000ÅのPSG膜26aと膜厚10000Åのシリコン窒化膜26bとで構成しているが、EQR電極25のエッジ部分で層間絶縁膜26のカバレッジが悪いと、層間絶縁膜26が薄くなっている部分が生じ、MOS電界効果トランジスタのソース・ドレイン間に電圧が印加されると、遮光膜27とEQR電極25との間でドレイン電位とソース電位との高い電位差がこの層間絶縁膜26の薄くなっている部分にかかり、この部分で絶縁破壊(図6に絶縁破壊個所26dを示す)が生じ、オフ状態のMOS電界効果トランジスタのドレイン・ソース間にリーク電流Id(off)が流れるという問題がある。この問題を解決するために、PSG膜26aおよびシリコン窒化膜26bの膜厚をさらに厚くすることが考えられるが、設備能力および作業性の点で問題が生じる。
本発明は上記問題点に鑑み、遮光膜を一主面側にPN接合が形成された半導体基板の一主面上に層間絶縁膜を介して設けた場合でも、層間絶縁膜のカバレッジが悪く層間絶縁膜が薄くなっている部分が生じても、この部分で絶縁破壊が生じない半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の半導体装置は、PN接合が形成された半導体基板の一主面上に第1層目の金属膜として形成され、一主面側でPN接合を構成する第1不純物領域と同電位の外部接続のための第1電極と、前記第1層目の金属膜として前記第1電極と同時に形成され、他主面側でPN接合を構成する第2不純物領域と同電位で、第1電極を囲繞して配置したチャネルストッパとして機能する第2電極とを有する半導体装置において、前記第1層目の金属膜上に層間絶縁膜を介して第2層目の金属膜として形成され、第1電極と同電位で、第1電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第1遮光膜と、前記第2層目の金属膜として前記第1遮光膜と同時に形成され、フローティング電位で、前記第1遮光膜から所定距離を離間して、第2電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第2遮光膜とを有し、前記第1遮光膜が第2電極により形成された前記層間絶縁膜の段差部から、前記第1遮光膜と第2電極間に電圧が印加されたとき前記層間絶縁膜の段差部で絶縁破壊しない距離を離間して配置されたことを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(1)項において、前記第1層目の金属膜として前記第1電極および第2電極と同時に形成され、前記第1電極と第2電極間に第1電極を囲繞して配置したガードリングとして機能する第3電極を有し、前記第1遮光膜と第2遮光膜とが、前記第3電極上で離間していることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(2)項において、前記層間絶縁膜の膜厚をt1、前記第1遮光膜および第2遮光膜の膜厚をt2、前記第1遮光膜と第2遮光膜との所定距離をL1としたとき、前記第1遮光膜と第3電極および第2遮光膜と第3電極とがオーバーラップする寸法L2、L3が、L2>L1×t1/t2、L3>L1×t1/t2であることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(3)項において、前記第1遮光膜と第2遮光膜との所定距離L1が、2×(t1+t2)に略等しいことを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(1)項乃至(4)項のうち一つにおいて、 前記第1層目の金属膜が第1層アルミニウム膜であり、前記第2層目の金属膜が第2層アルミニウム膜であることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(1)項乃至(5)項のうち一つにおいて、 前記層間絶縁膜が、第1層のPSG膜と、第2層のシリコン窒化膜とからなることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(1)項において、前記PN接合がMOS電界効果トランジスタを構成し、前記第1電極がソース電極であり、前記第2電極がEQR電極であることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(2)項乃至(4)項のうち一つにおいて、 前記PN接合がMOS電界効果トランジスタを構成し、前記第1電極がソース電極、前記第2電極がEQR電極、および前記第3電極がガードリング電極であることを特徴とする。
)本発明の半導体装置は、上記(7)項または(8)項において、前記MOS電界効果トランジスタがノーマリ・オン型であることを特徴とする。
10)本発明の半導体装置は、上記(9)項において、ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置に用いることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例のノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタについて図1を参照して説明する。図において、シリコン基板31内には、シリコン基板31を共通のN型ドレイン領域32として、シリコン基板31の一主面側のセル部Aとなる位置の表面層に複数のP型ベース領域33が配置され、各ベース領域33の表面層にN型ソース領域34が配置されている。ソース領域34とドレイン領域32間のベース領域33の表面層には、ノーマリ・オン型とするために、N型チャネル領域35が配置されている。そして、シリコン基板31の外周部Bの表面層に複数のベース領域33を囲繞してベース領域33と同時に形成された複数のP型ガードリング領域36が配置され、さらにスクライブ領域Cに接する外周端にガードリング領域36を囲繞してベース領域33およびソース領域34とそれぞれ同時に形成されたP型不純物領域37およびN型不純物領域38が配置されている。
【0011】
上記各領域が形成されたシリコン基板31の一主面上には、セル部Aのソース領域34からドレイン領域32に跨ってチャネル領域35上に薄いシリコン酸化膜からなるゲート酸化膜39を介してポリシリコンからなるゲート電極40が配置されている。そしてセル部Aを囲繞する外周部Bに厚いシリコン酸化膜からなるフィールド酸化膜41が配置されている。さらに、ゲート電極40およびフィールド酸化膜41上にBPSG膜42が配置されている。そして、BPSG膜42上には、セル部Aに第1層目の金属膜としての第1層アルミニウム膜から形成されたソース電極43がベース領域33とソース領域34に電気的接触して配置され、外周部にソース電極43を囲繞して第1層アルミニウム膜からソース電極43と同時に形成されたガードリング電極44が最外周のガードリング領域36に電気的接触して配置され、さらにガードリング電極44を囲繞して外周端に第1層アルミニウム膜からソース電極43およびガードリング電極44と同時に形成されたEQR電極45がP型不純物領域37およびN型不純物領域38に電気的接触して配置されている。第1層アルミニウム膜から形成されたEQR電極45は、図2に示すように、コーナ部を遮光できるように、コーナ部全面を被うようにしている。
【0012】
上記ソース電極43、ガードリング電極44およびEQR電極45が配置されたシリコン基板31の一主面上に、CVD法により、リン濃度が、例えば、4molのPSG膜46aと、プラズマCVD法によりシリコン窒化膜46bとを、例えば、それぞれの膜厚10000Åで順に積層した層間絶縁膜46を配置し、その上に第2層目の金属膜としての第2層アルミニウム膜から形成された遮光膜47を配置している。層間絶縁膜46をPSG膜46aとシリコン窒化膜46bとの2層としているのは、PSG膜46aは、電極43,44,45により生じた段差を吸収するためであり、シリコン窒化膜46bは、絶縁耐圧を向上させるためである。遮光膜47は、ソース電極43からガードリング電極44に跨る位置上にソース電極43とソースパッド部Dで電気的接続して配置した第1遮光膜47aと、EQR電極45からガードリング電極44に跨る位置上に第1遮光膜47aから所定距離離間させて配置した第2遮光膜47bとからなる。図2に示すように、コーナ部を含む外周端は、EQR電極45により遮光できるようにしており、第2遮光膜47bは、スクライブ時にドレイン電位に短絡しないように外周端から所定距離内側に配置している。尚、図2に示すように、ゲートパッド部Eには、第1層アルミニウム膜からなるゲートパッド48が配置され、さらにその上に第2層アルミニウム膜からなる第3遮光膜47cが第1遮光膜47aから所定距離離間して配置されている。ソースパッド部Dおよびゲートパッド部Eのアルミニウム膜の厚さは、第1層アルミニウム膜と第2層アルミニウム膜との合計膜厚となるため、第1層アルミニウム膜によるその上の層間絶縁膜に生じる段差を小さくするために、第1層アルミニウム膜の厚さを、例えば、1μmと薄くしても、第2層アルミニウム膜の厚さを2μmとすれば、合計膜厚は3μmとなり、パッド部へのワイヤーボンディングに対する強度を確保した上で、層間絶縁膜のカバレッジを良好なものとすることができる。尚、層間絶縁膜46として、PSG膜46aが濃度4molで膜厚10000Å、シリコン窒化膜46bが膜厚10000Åである例を示したが、これに限定されることなく、MOSFETに要求される特性、設備能力、作業性等を考慮して、他の濃度および膜厚としてもよい。
【0013】
次に、第1遮光膜47aと第2遮光膜47bとの離間距離およびガードリング電極44とのオーバーラップ寸法について説明する。図3に示すように、層間絶縁膜46の膜厚をt1、第2層アルミニウム膜からなる遮光膜47の膜厚をt2、第1遮光膜47aと第2遮光膜47bとの離間距離をL1、第1遮光膜47aとガードリング電極44とがオーバーラップする寸法をL2および第2遮光膜47bとガードリング電極44とがオーバーラップする寸法をL3とする。第1遮光膜47aと第2遮光膜47b間からシリコン基板31表面に入射する光線のうち、ガードリング電極44と遮光膜47(第1層アルミニウム膜と第2層アルミニウム膜)間を反射してシリコン基板31表面に入射する間接光線Jは層間絶縁膜46を往復する間に減衰するので、ガードリング電極44と遮光膜47(第1層アルミニウム膜と第2層アルミニウム膜)間を反射せずにシリコン基板31表面に入射する直接光線Kの入射を少なくとも防止する必要がある。直接光線Kが入射する境界は、(1)式の関係で表される。
t2:L1=(t1+t2):(L2(=L3)+L1) …(1)
(1)式から
L2(=L3)=L1×t1/t2 …(2)
従って、少なくとも直接光線Kの入射を防止するために、(3)式の関係を満足する構成とする。
L2>L1×t1/t2、L3>L1×t1/t2 …(3)
第1遮光膜47aと第2遮光膜47bとの離間距離L1は、第2層アルミニウム膜をパターニングするとき、第1遮光膜47aと第2遮光膜47b間にアルミニウム膜が残らず、かつ、第1遮光膜47aと第2遮光膜47b間の耐圧が確保できる距離に設定する。例えば、L1=2×(t1+t2)程度に設定することが好ましい。
【0014】
以上に説明したように、第2層アルミニウム膜からなる遮光膜47として、ソース電極43上に配置したソース電極43と同電位の第1遮光膜47aと、EQR電極45上に配置したフローティング電位の第2遮光膜47bとを所定距離離間して構成するので、EQR電極45のエッジ部分での層間絶縁膜46のカバレッジが悪く層間絶縁膜46に薄くなっている部分があっても、第2遮光膜47bがソース電位とならないため、層間絶縁膜46が薄くなっている部分での絶縁破壊の発生により、オフ状態のMOS電界効果トランジスタのドレイン・ソース間にリーク電流Id(off)が流れるということはない。また、第1遮光膜47aと第2遮光膜47b間をガードリング電極44上で所定距離離間し、層間絶縁膜46の膜厚をt1、遮光膜47の膜厚をt2、第1遮光膜47aと第2遮光膜47bとの離間距離をL1としたとき、第1遮光膜47aとガードリング電極44および第2遮光膜47bとガードリング電極44とがオーバーラップする寸法L2、L3が、L2>L1×t1/t2、L3>L1×t1/t2としているので、少なくとも直接光線が第1遮光膜47aと第2遮光膜47b間からシリコン基板31表面に入射することがないため、シリコン基板31中に形成されているPN接合に光電流が発生することにより、オフ状態のMOS電界効果トランジスタのドレイン・ソース間にリーク電流Id(off)が流れるということはない。
【0015】
尚、上記実施例では、ノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタを例として説明したが、これに限定されることなく、一主面側にPN接合が形成された半導体基板の一主面上に第1層金属膜から形成され、一主面側でPN接合を構成する第1不純物領域と同電位の外部接続のための第1電極と、第1層金属膜から形成され、他主面側でPN接合を構成する第2不純物領域と同電位で、第1電極を囲繞して配置したチャネルストッパとして機能する第2電極とを有する半導体装置であれば適用可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明の半導体装置は、第1層金属膜上に層間絶縁膜を介して第2層金属膜から形成され、第1電極と同電位で、第1電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第1遮光膜と、同じく第2層金属膜から形成され、フローティング電位で、前記第1遮光膜から所定距離を離間して、第2電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第2遮光膜とを有し、第1遮光膜が第2電極により形成された層間絶縁膜の段差部から所定距離を離間して配置しているので、層間絶縁膜が薄くなっている部分での絶縁破壊の発生、および、半導体基板中に形成されているPN接合での光電流の発生により、PN接合間にリーク電流が流れるということはなく、半導体装置のリーク電流特性を向上できる。本発明の半導体装置が、例えば、ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置のノーマリ・オン型のMOS電界効果トランジスタの場合、発光ダイオードを点灯状態にして、MOS電界効果トランジスタをオフ状態にしたとき、発光ダイオードからの光がMOS電界効果トランジスタの表面に照射されても、オフ状態のMOS電界効果トランジスタのドレイン・ソース間にリーク電流Id(off)が流れるということはなく、組立時にMOS電界効果トランジスタの表面にカーボン配合のポッティング樹脂を被せなくても、MOS電界効果トランジスタのオフ状態でのリーク電流特性を向上できる。従って、組立時にポッティング樹脂を被せる工程を削減でき、製造原価を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のMOSトランジスタの断面図
【図2】図1に示すMOSトランジスタの第1層アルミニウム膜および第2層アルミニウム膜のパターン図
【図3】図1に示すMOSトランジスタの第1遮光膜および第2遮光膜とガードリング電極とのオーバーラップ寸法の関係を説明する図
【図4】光結合型半導体リレー装置の一例の回路図
【図5】光結合型半導体リレー装置の一例の概略構成図
【図6】公知のMOSトランジスタに遮光膜を被せたときの問題点を説明するための断面図
【符号の説明】
31 シリコン基板(半導体基板)
32 ドレイン領域(第2不純物領域)
33 ベース領域(第1不純物領域)
43 ソース電極(第1電極)
44 ガードリング電極(第3電極)
45 EQR電極(第2電極)
46 層間絶縁膜
46a 低濃度PSG膜
46b シリコン窒化膜
47 遮光膜
47a 第1遮光膜
47b 第2遮光膜

Claims (10)

  1. PN接合が形成された半導体基板の一主面上に第1層目の金属膜として形成され、一主面側でPN接合を構成する第1不純物領域と同電位の外部接続のための第1電極と、前記第1層目の金属膜として前記第1電極と同時に形成され、他主面側でPN接合を構成する第2不純物領域と同電位で、第1電極を囲繞して配置したチャネルストッパとして機能する第2電極とを有する半導体装置において、
    前記第1層目の金属膜上に層間絶縁膜を介して第2層目の金属膜として形成され、第1電極と同電位で、第1電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第1遮光膜と、前記第2層目の金属膜として前記第1遮光膜と同時に形成され、フローティング電位で、前記第1遮光膜から所定距離を離間して、第2電極上および第1電極と第2電極間上に配置した第2遮光膜とを有し、前記第1遮光膜が第2電極により形成された前記層間絶縁膜の段差部から、前記第1遮光膜と第2電極間に電圧が印加されたとき前記層間絶縁膜の段差部で絶縁破壊しない距離を離間して配置されたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1層目の金属膜として前記第1電極および第2電極と同時に形成され、前記第1電極と第2電極間に第1電極を囲繞して配置したガードリングとして機能する第3電極を有し、前記第1遮光膜と第2遮光膜とが、前記第3電極上で離間していることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記層間絶縁膜の膜厚をt1、前記第1遮光膜および第2遮光膜の膜厚をt2、前記第1遮光膜と第2遮光膜との所定距離をL1としたとき、前記第1遮光膜と第3電極および第2遮光膜と第3電極とがオーバーラップする寸法L2、L3が、L2>L1×t1/t2、L3>L1×t1/t2であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第1遮光膜と第2遮光膜との所定距離L1が、2×(t1+t2)に略等しいことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記第1層目の金属膜が第1層アルミニウム膜であり、前記第2層目の金属膜が第2層アルミニウム膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち一つに記載の半導体装置。
  6. 前記層間絶縁膜が、第1層のPSG膜と、第2層のシリコン窒化膜とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち一つに記載の半導体装置。
  7. 前記PN接合がMOS電界効果トランジスタを構成し、前記第1電極がソース電極であり、前記第2電極がEQR電極であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記PN接合がMOS電界効果トランジスタを構成し、前記第1電極がソース電極、前記第2電極がEQR電極、および前記第3電極がガードリング電極であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のうち一つに記載の半導体装置。
  9. 前記MOS電界効果トランジスタがノーマリ・オン型であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の半導体装置。
  10. ノーマリ・クローズ型の光結合型半導体リレー装置に用いることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
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