JP3546904B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雑音を低減した放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば図2に示す放電灯点灯装置が知られている。
【0003】
この図2に示す放電灯点灯装置は、商用交流電源eにヒューズFを介して高周波雑音防止用フィルタ1が接続され、この高周波雑音防止用フィルタ1は、ヒューズFを介した商用交流電源e間には、コンデンサC1、トランスTr1、トランスTr2およびコンデンサC2が縦続接続されている。
【0004】
また、このコンデンサC2の両端間には、全波整流器2の入力端子が接続され、この全波整流器2の出力端子間には、平滑用のコンデンサC3が接続されている。
【0005】
さらに、このコンデンサC3の両端子間には高周波に変換するインバータ回路3が接続されている。このインバータ回路3は、トランジスタQ1およびトランジスタQ2が直列に接続され、これらトランジスタQ1およびトランジスタQ2にはそれぞれ還流用のダイオードD1およびダイオードD2が接続されている。また、それぞれのトランジスタQ1およびトランジスタQ2のベースには、発振制御回路4が接続され、トランジスタQ1およびトランジスタQ2の接続点からはバラストチョークL1および直流カット用のコンデンサC4が直列に接続されている。
【0006】
また、このインバータ回路3の出力端子間には、放電ランプとしての蛍光ランプFLのフィラメントFLa,FLbが接続され、これらフィラメントFLa,FLbの他端間には、予熱用のコンデンサC5が接続されている。
【0007】
そして、この放電灯点灯装置は、高周波雑音防止用フィルタ1で高周波成分を除去し、インバータ回路3で高周波に変換して蛍光ランプFLを点灯させている。
【0008】
また、図2に示す放電灯点灯装置の内の高周波雑音防止用フィルタ1は、図3に示すように、基板5上に、商用交流電源eの一方の極性のパターンPA、他方の極性のパターンPB、直流の正極のパターンPCおよび直流の負極のパターンPDが形成されている。
【0009】
そして、これらパターンPA,PB,PC,PDは、異なる極性間では、3mm〜3.5mmの間隙を介して入り組んだ形状で配設されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図3に示すように配設されている場合には、近接しているパターンPA,PA間に浮遊容量CS1、パターンPA,PB間に浮遊容量CS2、パターンPA,PC間に浮遊容量CS3が形成されてしまう。
【0011】
一方、インバータ回路3は高周波を出力しているため、これら浮遊容量CS1,CS2,CS3のインピーダンスが非常に小さくなり、短絡経路が形成される。すなわち、全波整流器2の一端の交流入力側、トランスTr2および浮遊容量CS1の経路、および、全波整流器2、浮遊容量CS3および浮遊容量CS2の経路が形成され、十分に高周波を除去しないで商用交流電源eに電流が流れ込み、たとえばラジオ周波数のノイズなどが生ずる問題を有している。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、雑音の低減を図った放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電灯点灯装置は、それぞれ一端側が交流電源に接続された電源側の一対のパターン、これら一対のパターンにそれぞれ一端側が接続されるトランス、および、このトランスのそれぞれの他端側が接続される出力側の一対のパターンを有し、異なる極性のパターンの間隔は同一極性のパターンの間隔より、異なる極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔は同一極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔よりそれぞれ広く、かつ、各パターンは電源側から順次一端側から他端側に向けて形成され、高周波成分を除去する高周波雑音防止用フィルタと;この高周波雑音防止用フィルタの出力側の一対のパターンに接続され整流する整流器と;整流器に接続され放電ランプを点灯させるインバータ回路とを具備したもので、異なる極性のパターンの間隔は同一極性のパターンの間隔より広くし、また、異なる極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔は同一極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔よりそれぞれ広くし、各パターンは電源側から順次一端側から他端側に向けて形成することにより、パターン間に浮遊容量が形成されにくくして、たとえばインバータ回路で高周波を発生して放電ランプを点灯する場合にも、雑音などの侵入を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放電灯点灯装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
この実施の形態でも、放電灯点灯装置は、図2に示す用に形成され、商用交流電源eにヒューズFを介して高周波雑音防止用フィルタ1が接続され、この高周波雑音防止用フィルタ1は、ヒューズFを介した商用交流電源e間には、コンデンサC1、トランスTr1、トランスTr2およびコンデンサC2が縦続接続されている。
【0016】
また、このコンデンサC2の両端間には、全波整流器2の入力端子が接続され、この全波整流器2の出力端子間には、平滑用のコンデンサC3が接続されている。
【0017】
さらに、このコンデンサC3の両端子間には高周波に変換するインバータ回路3が接続されている。このインバータ回路3は、トランジスタQ1およびトランジスタQ2が直列に接続され、これらトランジスタQ1およびトランジスタQ2にはそれぞれ還流用のダイオードD1およびダイオードD2が接続されている。また、それぞれのトランジスタQ1およびトランジスタQ2のベースには、発振制御回路4が接続され、トランジスタQ1およびトランジスタQ2の接続点からはバラストチョークL1および直流カット用のコンデンサC4が直列に接続されている。
【0018】
また、このインバータ回路3の出力端子間には、放電ランプとしての蛍光ランプFLのフィラメントFLa,FLbが接続され、これらフィラメントFLa,FLbの他端間には、予熱用のコンデンサC5が接続されている。
【0019】
そして、この放電灯点灯装置は、高周波雑音防止用フィルタ1で高周波成分を除去し、インバータ回路3で高周波に変換して蛍光ランプFLを点灯させている。
【0020】
また、図2に示す放電灯点灯装置の内の高周波雑音防止用フィルタ1は、図1に示すように、基板5上に、商用交流電源eの一方の極性のパターンPA、他方の極性のパターンPB、直流の正極のパターンPCおよび直流の負極のパターンPDが形成されている。
【0021】
すなわち、図1に示すように、商用交流電源e側から順次、パターンPAおよびパターンPBは、長手方向に沿って一端側から他端側に向けてほぼ直線状に形成されている。また、これらパターンPA,PBでは、異なる極性間では交差あるいは入り組みなどが生じないようにそれぞれ直線状にするとともに、同一極性の部分間でも、たとえばトランスTr1およびトランスTr2により電位降下が生じて電位差を有する部分も直線状に配設して所定以上の間隙を形成している。なお、ヒューズFではほとんど電位降下が生じないので、このヒューズFの部分は直線状の部分から、他方のパターンPAを有する部分とは反対側に突設させて、長手方向の長さが必要以上にならないようにしている。
【0022】
また、パターンPAおよびパターンPC間でも、基板5の長手方向において重なる部分を極力小さくし、パターンPBおよびパターンPD間では、互いに遠ざかるようにパターンPDを基板5の長手方向に直行する方向に配設した後、基板5の長手方向に沿うように、ほぼ直線状に位置させている。
【0023】
したがって、異なる極性のパターンPA,PB,PC,PD間では浮遊容量が形成されないとともに、同一極性のパターンPA,PB,PC,PD内の異なる電位の部分間でも浮遊容量は生じないので、特に高周波を発生するインバータ回路3などを有するものに用いても、高周波が浮遊容量により短絡した状態で流れることを防止できるので、雑音の発生などを防止できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の放電灯点灯装置によれば、異なる極性のパターンの間隔は同一極性のパターンの間隔より広くし、また、異なる極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔は同一極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔よりそれぞれ広くし、各パターンは電源側から順次一端側から他端側に向けて形成したので、パターン間に浮遊容量が形成されにくくして、たとえばインバータ回路で高周波を発生して放電ランプを点灯する場合にも、雑音などの侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯点灯装置の一実施の形態の基板上の配置を示す配置図である。
【図2】同上放電灯点灯装置を示す回路図である。
【図3】従来例の基板上の配置を示す配置図である。
【符号の説明】
1 高周波雑音防止用フィルタ
2 全波整流器
3 インバータ回路
e 商用交流電源
FL 放電ランプとしての蛍光ランプ
PA,PB,PC,PD パターン
Tr1 , Tr2 トランス
Claims (1)
- それぞれ一端側が交流電源に接続された電源側の一対のパターン、これら一対のパターンにそれぞれ一端側が接続されるトランス、および、このトランスのそれぞれの他端側が接続される出力側の一対のパターンを有し、異なる極性のパターンの間隔は同一極性のパターンの間隔より、異なる極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔は同一極性の電源側のパターンおよび出力側のパターンの間隔よりそれぞれ広く、かつ、各パターンは電源側から順次一端側から他端側に向けて形成され、高周波成分を除去する高周波雑音防止用フィルタと;
この高周波雑音防止用フィルタの出力側の一対のパターンに接続され整流する整流器と;
整流器に接続され放電ランプを点灯させるインバータ回路と;
を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。
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1996
- 1996-03-27 JP JP07276596A patent/JP3546904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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