JP3546508B2 - インジェクターの製造方法及びインジェクタに用いられる可動コアの製造方法 - Google Patents

インジェクターの製造方法及びインジェクタに用いられる可動コアの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車等の内燃機関で、燃料を噴射して供給するためのインジェクター,該インジェクターに用いられる可動コア及び該可動コアの製造法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず最初に、従来から使用されてきているタイプのインジェクターについて以下に記載する。従来のタイプのインジェクターの1つに、ボディ内周にニードルが移動可能に収納され、そして電磁コイルが通電されると、ボディ底部の弁座に着座していたニードルが吸引され、これによりニードルと弁座との間に隙間ができ、ここを燃料が通過し、ボディ底部に形成された燃料噴射孔から燃料は噴射され、そして電磁コイルへの通電中は燃料は噴射され続け、通電が終了するとニードルは、再び弁座に着座し、燃料噴射は終了する。
【0003】
このようなインジェクターにおいて、燃料噴射量精度(燃料の噴射ばらつき)を確保するために、インジェクターを構成する部品には、極めて高い精度が要求されてきている。特に、燃料噴射孔を閉弁するリターンスプリングの座面を、可動コア上面に設けた前記インジェクターでは、ランニング後、リターンスプリング荷重が変化し、燃料の噴射量精度が悪化することがある。
【0004】
また、このようなインジェクターにおいて、特に部品自体が燃料通路となるため、高い面性状が要求されている。可動コアは、このような部品であり棒材から旋削で作られていたが、合理化のために冷間鍛造による生産も検討されてきている。
しかしながら、冷間鍛造によって製造された可動コアの表面には、素材切断時にその表面に生じるマイクロクラックが冷間鍛造時に延ばされることで生じる徴小な薄片状物が残存するために、その薄片状物の一部が脱落して、燃料噴射孔を塞ぐことがある。特開閉1−166844号公報は、冷間鍛造前の素材切断後に、素材の切断面をシェービングまたは、研磨により前述の薄片状物を除去加工するものである。しかしながら、このような開示技術で当然薄片状物は除去されるのであるが、生産性が低下し高価になるという問題が新たに提起されているのが実情である。
【0005】
さらには、素材の切断面が冷間鍛造時に金型(ダイス、パンチ等)に焼き付くという問題も発生している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みて、
(1)金型に焼き付くことなく冷間鍛造可能な、生産性に優れた可動コアの製造法、更には、
(2)ランニングも燃料噴射量精度を悪化することなく、安定して燃料の供給が可能なインジェクター及び可動コア
を提供する事を課題とするものである。
ランニング後も燃料噴射量精度が悪化することのない、即ち安定し燃料の噴射量精度を確保でき、また、生産性を低下することなく、安定して燃料供給可能なインジェクター、つまり燃料噴射の信頼度の高いインジェクター,該インジェクターに用いられる可動コア,該コアの製造法を提供できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記の問題を解決するために、
請求項1は、燃料通路として燃料が通過し、電磁コイルの通電時には、固定鉄心に吸引されることによってニードルを弁座から離座させると共に、前記電磁コイルの通電終了時には、リターンスプリングに付勢されることによって前記ニードルを前記弁座に着座させるインジェクターに用いられる可動コアの製造法であって、棒状或はコイル状の素材を、極圧添加剤を含んだ加工油を用いて拘束精密切断することで、前記素材の切断面に反応層を生成する工程と、次いで前記反応層を有した前記切断面が、前記燃料通路の内表面となるように前記素材を冷間鍛造する工程とから少なくとも構成された事を特徴とするインジェクターに用いられる可動コアの製造方法を手段として採用するものであり、
請求項2は、前記拘束精密切断で、素材外径に対する厚さの比が1より小さい寸法で前記素材を切断する事を特徴とする請求項1記載の可動コアの製造方法を手段として採用するものであり、
請求項3は前記リターンスプリングの座面のJIS表面粗さRmaxを10μm以下にする事を特徴とする請求項1記載のインジェクターに用いられる可動コアの製造方法を手段として採用するものであり、
請求項は、前記冷間鍛造工程では、前記反応層を有した前記切断面を凹ませることによって前記可動コアをカップ状に形成し、前記冷間鍛造工程の後、前記カップ状可動コアの底面にパンチを押し込んで前記リターンスプリングの座面を形成する事を特徴とする請求項2記載のインジェクタに用いられる可動コアの製造方法を手段として採用するものであり、
請求項は、ハウジングと、該ハウジングに備えられ、ニードルを移動可能な状態に収納したボディと、前記ハウジングに備えられた電磁コイルと、前記ハウジング内に設けられた固定鉄心と、前記ニードルに連結されて前記電磁コイルの通電時には前記固定鉄心に吸引される可動コアと、前記可動コアを閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備え、前記電磁コイルの通電時には、前記ボディの底部の弁座に着座していたニードルを吸引し、これより前記可動コアを燃料通路として燃料が通過し、前記電磁コイルの通電終了時には、前記ニードルがリターンスプリングによって前記弁座に着座する事で燃料噴射が終了するインジェクターの製造方法であって、前記可動コアに設けられた前記リターンスプリングの当接する座面の表面粗さによる凹凸を、前記電磁コイルへの通電のOFF,ONのくり返しによって、前記リターンスプリングの荷重で以って押しつぶす事で、前記リターンスプリングのセット長さを安定化させるリターンスプリングセット長さ安定化調整工程を備えた事を特徴とするインジェクターの製造方法を手段として採用するものである。
【0008】
【作用】
本発明者等は、上記課題(1)の原因を鋭意検討し、次のような見解を得た。即ち従来に於いては、拘束切断にて精密切断すると、切断面は活性化した金属面が現れるため、次工程の冷間鍛造時に金型と活性化した金属切断面が直接に接触して強くこすれ合うことで金型に焼き付きが発生する事を明らかにした。
【0009】
また、上記課題(2)の原因を鋭意検討し、次のような見解を得た。インジェクターを構成する一部品である可動コアは、従来、棒材から旋削により加工され、加工品の表面の表面粗さRmax=10〜15μm(JIS表面粗さの定義と定義と表示JIS B 0601)であるが、この加工品の表面の表面粗さRmaxが、燃料噴射精度に大きな影響を及ぼす。燃料噴射弁を開弁するリターンスプリングの座面を可動コアに設けた従来のインジェクターでは、旋削による凹凸のある表面を、リターンスプリングの座面として使用するため、精密な流量セッティッグを行っても製造後のランニング調整により、可動コア表面の凹凸が潰され、リターンスプリングセット長さが微妙に変化することで、リターンスプリング荷重が変化し、噴射特性が変動するのである。
【0010】
そこで、請求項1を手段として採用する事で、即ち特に極圧添加剤であるS,Cl,P等を含んだ加工油を拘束精密切断に適用した事から、切断面での発熱によって、前記加工油中の極圧添加剤と、切断されて活性化した素材の切断面との反応が促進されて、反応層(例えば、素材が鋼材であれば硫化鉄、塩化鉄、燐酸鉄等)を生成した切断面が冷間鍛造時に燃料通路面となるように可動コアを製造する事で、前記反応層によって、従来の如き活性化した切断面と金型とが直接に接触して強くこすれ合うことが抑制されるため、焼き付きは防止される。
【0011】
更に、請求項2を手段として採用した事で、即ち素材外径に対する厚さの比を1より小さくした事から、冷間鍛造時の据え込み加工率が非常に小さくなる。そのため、据えこみ加工での加工硬化が従来に比して非常に小さなものとなり、後工程で冷間鍛造しやすく、特に形状精度、寸法精度の高い精密な冷間鍛造品が得られる。
【0012】
請求項を手段として採用する事で、可動コアの座面の凹凸のリターンスプリングセット長さに対する影響を無視できるようになる。
【0013】
また、請求項記載の発明では、リターンスプリングの座面を形成する際、素材物の加工硬化は、従来に比して極めて小さいものであることからパンチ加工容易であり、形状精度寸法精度ともに優れたものを得られる。さらに、請求項を手段として採用した事から、即ちリターンスプリングセット長さ安定化調整工程を備えた事から、インジェクター製造後に電磁コイルをOFF,ONする事で、リターンスプリングの当接する座面の表面粗さである凹凸が、リターンスプリングのセット長さに影響を及ぼさなくなるまで調整する事ができるようになる。
【0014】
【発明の効果】
以上の手段を鋭意採用することによって、
(1)金型に焼き付くことなく冷間鍛造可能な、生産性に優れた可動コアの製造法、更には、
(2)ランニングも燃料噴射量精度を悪化することなく、安定して燃料の供給が可能なインジェクター及び可動コア
を提供する事ができるようになる。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)
先ず本発明の構成を、図に記した実施例に基づいて説明する。
図1は、ガソリン機関の燃料供給装置への一適用例である本発明の実施例のインジェクターの断面図である。次に該インジェクターの概要を述べる。
【0016】
前記インジェクターのボディ4の内周にニードル1が移動可能に収納される。そして、電磁コイル18が通電されると、ボディ4底部の弁座4bに着座していたニードル1は吸引される。すると、ニードル1と弁座4bとの間に隙間ができ、ここを燃料は通過し、ボディ4底部に形成された燃料噴射孔から噴射される。そして、電磁コイル18への通電中は、燃料は噴射され続け、通電が終了するニードル1は再び弁座4bに着座し燃料噴射は終了する。ここで、インジェクターの磁性材料からなる略円筒のハウジング16内には、軸方向に固定鉄心14,可動コア7,ニードル1,ボディ4等が設けられる。ハウジング16の内周には、樹脂製のスプール17が固定される。このスプール17には、電磁コイル18が巻装される。ハウジング16の中径部83の内部には、中空円板状のスペーサ6を介してボディ4が挿入される。このボディ4の内部には、後述のニードル1のガイド部2及び3が摺動する円筒面4aと、ニードル1の円錐状のシート部12が着座する弁座4bとが形成される。さらに、ボディ4の底部中央には、燃料噴射孔21が形成される。次に、ハウジング16の小径部22の空間には、磁性材料からなり筒状に形成される可動コア7が設けられる。この可動コア7の外径はハウジング16の小径部22の内径よりもやや小さく設定され、可動コア7はハウジング16の小径部22の内径に摺動可能に設けられる。また、可動コア7の上端面は、上記固定鉄心14の下端面と所定隙間を介して対向するように設けられる。さらに、可動コア7の下端内周には、ニードル1が連結される。このニードル1と可動コア7の内周面とがレーザ溶接されることによって、ニードル1と可動コア7とは一体に連結される。また、可動コア7の上端面には、可動コア7を図下方へ付勢し、ニードル1のシート部12をボディ4の弁座4bに着座させるリターンスプリング11が設けられる。このリターンスプリング11は、可動コア7の内部から固定鉄心14の内部へ突出し、固定鉄心14の内部に挿入固定されるアジャスティングパイプ10に支持される。そしてこのアジャスティングパイプ10の軸方向位置を調節することによって、このリターンスプリング11の付勢力は調節される。また、固定鉄心14の上方には、燃料タンクから燃料ポンプ等に圧送され、燃料噴射弁20内に流入する燃料中のゴミ等を除去するフィルタ15が設けられる。そして、固定鉄心14に流入する燃料は、アジャスティングパイプ10,可動コア7とニードル1の接合部9に形成された平面し部13との隙間さらには、ボディ4の円筒面とニードル1のガイド部2及び3に形成された平面逃し部13との隙間を通過して、燃料噴射孔21に到る。また、固定鉄心14のスプール17の上方から突出した部分の外周には、合成樹脂からなるコネクタ20が設けられる。そして、上記電磁コイル18に電気的に接続されるターミナル34が、このコネクタ20及びスプール17に埋設される。また、ターミナル34は図示しない電子制御装置からワイヤーハーネスを介して接続され、電子制御装置によってターミナル34を介して電磁コイル18に励磁電流が流れる。すると、ニードル1および可動コア7がリターンスプリング10の付勢力に抗して固定鉄心14の方向へ吸引される。そして、図示しない燃料ポンプと圧力レギュレータとにより一定圧力に加圧された燃料は、固定鉄心14上部からフィルタ15,アジャスティングパイプ10,可動コア7と接合部9に形成される平面逃し部13との隙間を流入しボディ4の円筒面とニードル1のガイド部2及び3に形成された平面逃し部13との隙間を通過して、弁座4b上流に供給される。そして、図示しない電子制御装置によってコネクタ20のターミナル34を介して電磁コイル18が通電されると電磁コイル18は電磁力を発生する。この電磁力によって、可動コア7と可動コア7に連結されたニードル1とは、リターンスプリング11の付勢力に抗して、フランジ5とスペーサ6とが衝突するまで上昇する。そして、ニードル1と可動コア7とは、この衝突位置で、電磁コイル18の電磁力により保持される。その後、電磁コイル18への噴射制御信号が出力されなくなり、電磁力が作用しなくなると、リターンスプリング11の付勢力により、ニードル1は下降しボディ4の弁座4bと当接する。そして、燃料は、ニードルが上昇してから下降するまで、ニードル1のシート部12と弁座4bとの隙間から燃料噴射孔21を通過し、内燃機関の吸気弁へと向けて、図示しない吸気マニホールド壁面に燃料がなるべく付着しないように噴射される。
【0017】
次に本発明の可動コアの製造方法について述べる。図2は、本発明の可動コアの断面図であり、図5は、本発明の可動コアの製造方法の一例である冷間鍛造工程で可動コアを製造する概要を記したものである。図5において、(a)は棒材或いはコイル材を切断した円柱状素材物である。(b)は、切断して得た円柱状素材物を型に入れ、冷間鍛造加工で据え込み、形状を矯正してできた円柱状矯正物の断面図である。(c)は、形状を矯正してできた円柱状矯正物を後方押出し加工で冷間鍛造加工したカップ状可動コアの断面図である。(d)は、カップ状可動コアの底面にパンチを押し込んで座面を形成した可動コア加工物の断面図である。(e)は、座面を形成した座面形成部をパンチで打ち抜いて燃料通路孔を形成して出来た可動コアの断面図である。このようにして得られた可動コアのリターンスプリングの座面の表面粗さRmaxは、10μm以下であり、このようにして得られた可動コアを用いたインジェクターは、噴射特性の変動の殆ど無い物となる。
【0018】
このことを、図3,図4を用いて説明する。
図3は、可動コア7のリターンスプリング11の弁座4bの座面の加工方法と、加工面のJIS表面粗さRmaxを調査したものである。
図4は、可動コア7のリターンスプリング11の弁座4bの座面の加工面の表面粗さRmaxとインジェクターのランニング前後の噴射量変化を調査して記したものである。加工面は、旋盤にて得られたものを適当に研磨仕上げし、種々のJIS表面粗さRmaxを有したものを作製し、又本発明品と共に実験に供した。図4から明らかなように、可動コア11の座面粗さがRmax10μm以下であれば、ランニング前後の噴射変化率が、0である。このことは、可動コア7の座面の表面粗さRmaxが10μmより大きいとリターンスプリング11によって表面粗さである座面の凹凸が潰されるために、リターンスプリング11のセット長さが変化することでスプリング荷重が変化し、噴射特性が変動するのである。しかし、Rmaxが10μm以下ではその凹凸が影響しない程度であることを意味している。従ってこのような目的のために、切削、研磨、シェービング、ブラスト等の表面加工を採用しても、また化学研磨、電解研磨等の方法を採用してもよい。
【0019】
以上の実施例では、表面粗さとの関係で示したが、可動コア7の座面の表面粗さがリターンスプリング11のセット長を変化しないように可動コア7を焼入れして外表面を硬くしても良いし、可動コア7の材質とリターンスプリング11の材質を同一の素材として同一硬さにしても良い。
即ち、本発明の第1実施例のポイントは、可動コア7の座面の表面の凹凸が、リターンスプリング11に潰されて、リターンスプリングのセット長さが変化し、これよりリターンスプリング11の荷重が変化することのないインジェクターとすることにあり、リターンスプリング11に可動コア7の座面の表面の凹凸が潰されない構成であれば何であろうと良いのである。
【0020】
以上の例に記したリターンスプリングの当接する座面の表面粗さによる凹凸が、前記リターンスプリングに発生した荷重でつぶされる事で生じる前記リターン長さの変化の発生を抑制するリターンスプリングセット長さ抑制手段として備えている事がインジェクター上必要である。
(第2実施例)
次に第2実施例について説明する。
【0021】
従来技術に記したように、燃料噴射量精度が悪化する他の原因について、本発明者等は鋭意追求してきた。その結果、次のようなことが明らかとなった。即ち、従来のインジェクターにおいて特に部品自体が燃料通路となるため、高い面性状が要求されている。可動コアは、このような部品であり、棒材から旋削で作製されている。そして冷間鍛造を適用すべく、さらに種々なる角度からその真固を探究した結果、次のようなことを明らかにすることができた。つまり、冷間鍛造によって製造された可動コアの表面には、素材切断時にその表面に生じるマイクロクラックが冷間鍛造時に引き延ばされることによって生じる微小な薄片状物が残存するために、その薄片状物の一部が、高圧での燃料噴射によんで剥離・脱落して燃料噴射孔を塞ぐため冷間鍛造面をそのまま使用することはできない。。そこで、本発明者等は、このことを如何に構成することで課題達成できるかを鋭意検討してきた。そのような本発明のインジェクターの実施例の構成を以下に述べる。
【0022】
図6は、本発明の第2実施例のインジェクターの断面図を記したものである。インジェクターのボディ4の内周にニードル1が移動可能に収納される。そして電磁コイル18が通電されるとボディ4底部の弁座4bに着座していたニードル1は吸引される。すると、ニードル1と弁座4bとの間に隙間ができ、ここを燃料は通過し、ボディ4底部に形成された燃料噴射孔21から噴射される。そして、電磁コイル18への通電注は燃料は噴射され続け、通電が終了するとニードル1は再び弁座4bに着座し、燃料噴射は終了する。ここで、インジェクターの磁性材料からなる略円筒状のハウジング16内には、軸方向に固定鉄心14,可動コア7’,ニードル1,ボディ4等が設けられる。ハウジング16の内周には、樹脂性のスプール17が固定される。このスプール17には、電磁コイル18が巻装される。ハウジング16の中径部83の内部には、中空円板状のスヘーサ6を介してボディ4が挿入される。このボディ4内部には、後述のニードル1のガイド部2及び3が摺動する円筒面4aと、ニードル1の円錐状シート部12が着座する弁座4bとが形成される。次に、ハウジング16の小径部22の空間には、磁性材料からなり、筒状に形成される可動コア7’が設けられる。この可動コア7’の外径はハウジング16の小径部22の内径より、やや小さく設定され、可動コア7’は、ハウジング16の小径部22の内径に摺動可能に設けられる。また、可動コア7’の上端面は、上記固定鉄心14の下端面と所定の隙間を介して対向するように設けられる。さらに、可動コア7’の下端内周には、ニードル1が連結される。このニードル1と可動コア7’の内周面とがレーザ溶接されることによって、ニードルと可動コア7’とは一体に連結される。また、可動コア7’の上端面には、可動コア7’を図下方へ付勢し、ニードル1のシート部12をボディ4の弁座4bに着座させるリターンスプリング11が設けられる。このリターンスプリング11は、可動コア7’の内部から固定鉄心14の内部へ突出し、固定鉄心14の内部に挿入固定されるアジャスティングパイプ10に支持される。そして、このアジャスティングパイプ10の軸方向位置を調節することによって、このリターンスプリング11の付勢りまくは調節される。また、固定鉄心14の上方には、燃料タンクから燃料ポンプ等によって圧送され、燃料噴射片20内に流入する燃料中のゴミ等を除去するフィルタ15が設けられている。そして、固定鉄心14内に流入する燃料は、アジャスティングパイプ10可動コア7’とニードル1の接合部9に形成された平面逃し部13との隙間、さらにはボディ4の円筒面とニードル1のガイド部2及び3に形成された平面逃し部13との隙間を通過して、燃料噴射孔21に到る。また、固定鉄心14のスプール17の上方から突出した部分の外周には、合成樹脂からなるコネクタ20が設けられる。そして、上記電磁コイル18に電気的に接続されるターミナル34が、このコネクタ20およびスプール17に埋設される。また、ターミナル34は図示しない電子制御装置からワイヤーハーネスを介して接続され、電子制御装置によってターミナル34を介して電磁コイル18に励磁電流が流れる。すると、ニードル1および可動コア7’が、上記リターンスプリング11の付勢力に抗して固定鉄心14の方向へ吸引されるそして、図示しない燃料ポンプと圧力レギュレータとにより一定圧力に加圧された燃料は、固定鉄心14上部からフィルタ15,アジャスティングパイプ11,可動コア7と接合部9に形成される平面逃し部13との隙間を流入し、ボディ4の円筒面とニードル1のガイド部2及び3に形成された平面逃し部13との隙間を通過して、弁座46上流に供給される。そして図示しない電子制御装置によってコネクタ20のターミナル34を介して電磁コイル18が通電されると、電磁コイル18は電磁力を発生するこの電磁力によって、可動コア7’と可動コア7’に連結されたニードル1とは、リターンスプリング11の付勢力に抗して、フランジ5とスペーサ6とが衝突するまで上昇する。そしてニードル1と可動コア7’とはこの衝突位置で、電磁コイル18の電磁力により保持される。その後、電磁コイル18への噴射制御信号が出力されなくなり、電磁力が作用しなくなると、リターンスプリング11の付勢力により、ニードル1は下降し、ボディ4の弁座4bと当接するそして、燃料はニードルが上昇してから下降するまで、ニードル1のシート部12と弁座4bとの隙間から燃料噴射孔21を通過し、内燃機関の吸気弁へと向けて、図示してない吸気マニホールド壁面に、燃料がなるべく付着しないように噴射される。図7は、本発明の可動コアの断面である。
【0023】
次に、本発明の可動コアの製造方法について述べる。図8は、本発明の可動コアの製造方法の一例である冷間鍛造工程で可動コアを製造する概要を記したものである。図8において、(a)は棒材或いはコイル材を拘束切断にて精密切断する様子を記した図である。ここで従来の切断法においては、円柱状素材物は、外径に対する厚さの比が1以上となるようにしていた。これは、円柱状素材物の切断の切断面の変形を極力小さくすることが目的であった。しかしながら、本発明では、円柱状素材物は、外径に対する厚さの比が1より小さくても切断面の変形を従来より小さくすることができる。また、切断時にS,Cl,P等の極圧添加剤を含んだ加工油をカッターのダイス側表面と素材との間に滴下する。加工油の基油は、鉱油、若しくは鉱油及び脂肪油からなるものを用いたが、このかぎりではない。精密切断する事で素材の切断面は、活性な新生面となるが、切断時の瞬時の発熱により、素材表面と極圧添加剤とが反応して反応層(硫化物、塩化物、燐酸化物等の層)を生成する。(b)は、切断して得られた円柱状素材物を型に入れ、冷間鍛造加工で据え込み、形状を矯正してできた円柱状矯正物の断面図である。本発明では、切断面の変形が小さいので据え込み率が小さく、円柱状素材物の加工硬化は、従来に比べはるかに小さいものとなる。(c)は、形状を矯正してできた円柱状矯正物の切断相当部を後方押し加工で冷間鍛造加工したカップ状可動コアの断面図である。ここにおいて、本発明での円柱状素材物の加工硬化は、従来に比べて極めて小さいものであることから、後方押し出し加工性が非常に優れ、形状精度、寸法精度とともに優れたものとなる。(d)は、切断面相当部であるカップ状可動コアの底面にパンチを押し込んで座面を形成した可動コア加工物の断面図である。この工程においても、円柱状素材物の加工硬化は、従来に比して極めて小さいものであることからパンチ加工容易であり、形状精度寸法精度ともに優れたものである。尚、(b)(c)(d)においては、冷間鍛造される面を反応層の生成した切断面とした事から、冷間鍛造の金型(ダイス、パンチ等)との直接的な金属間接触が回避できる。このため、従来に見られたような金型の焼き付きは回避できるようになる。(e)は、座面を形成した座面形成部をパンチで打ち抜いて燃料通過孔を形成してできた可動コアの断面図である。本発明においては、円柱状素材物の加工硬化が著しく小さいことから、前記素材物の切断面が燃料通路として冷鍛加工で非常に形成しやすいメリットがある。なお、必要に応じて可動コアの打ち抜かれた燃料通路孔の内壁を、パンチでシェービング加工してもよい。この可動コアの製造法において、即ち本発明の製造法におては、素材を精密切断法にて素材切断面に反応層を生成すると共に、外径に対して厚さの比が1より小さくなるように切断することで、次工程の据え込み加工率を小さくすることができる。これより非常に加工硬化の小さな円柱状素材物を金型との焼き付き無く作製でき、前記素材物の切断面を燃料通路として、冷鍛加工しやすい点に特徴を有するものである。
【0024】
即ち、本発明者等は、棒材或いはコイル材を切断した円柱状素材物である切断素材物を得るための切断方法について種々検討してきた(塑性と加工:vol.24,no,271,1983,8,pp830to839)。その結果、塑性剪断で切断を行う精密切断法を適用するのが好ましいという結論に至った。このような方法に高静水圧を利用して切断する拘束切断法がある。該切断法で得られた切断面を、冷間鍛造した後の面粗さと、従来の破断を伴う剪断形式による切断法で得られた切断面を冷間鍛造した後の面粗さと比較して図9に記す(JIS表面粗さの定義と表示JIS B 0601,L=1mm)。
【0025】
図9において、従来切断法では、素材切断時にその表面に生じるマイクロクラックが冷間鍛造時に延ばされることで生じる微小な薄片状物の残存が面粗さに特徴的に表れ、図9に示した表面粗さの形状のうち、マイクロクラックは、従来技術の深い凹部に相当する。一方、本発明の製造法である塑性剪断で切断を行った場合は、切断面の大部分、或いは全体が、マイクロクラックのない塑性剪断面で形成され面粗さから非常にフラットな面であり、極めて良好な面性状が得られる。これは、塑性剪断で切断した切断素材の外径に対する厚さの比を1より小さくとしたことによって据え込み加工率を小さくでき即ち加工硬化の小さな円柱状素材物とすることができるため、冷間鍛造しやすくなることから、冷間鍛造時に延ばされることで生じる微小な薄片状物の残存がなくなるためである。これよ、冷間鍛造後の表面には、図9に示すように、マイクロクラックに相当する深い凹部が存在しない高性状面となる。
【0026】
従って、本発明で得られた可動コア7’を適用することによって素材切断時にその表面に生じるマイクロクラックが冷間鍛造時に引き延ばされることで生じる微小な薄片状物が残存しなくなり、その薄片状物の一部が脱落して、燃料噴射孔を塞ぐことは無くなる。
以上から、ランニング後も燃料の噴射精度が悪化することない、即ち安定して燃料の噴射量精度を確保でき、また生産性を低下することなく安定して燃料供給可能なインジェクター、即ち燃料噴射精度の高いインジェクター及び可動コアその製造法を提供することができる。
【0027】
(第3実施例)
本発明は、第1実施例に記したように可動コア座面表面の凹凸が潰されて、リターンスプリングセット長さが微妙に変化することに着眼し、ランニング調整前に通電のON,OFFによって、ニードルがリターンスプリングによって弁座に着座することを繰り返し、座面の凹凸が、リターンスプリングに潰されて、リターンスプリングのセット長さが安定化するまで実施する調整工程を設けたことにある。
【0028】
即ち、組付けの完了したインジェクターにON,OFF通電することで、弁座の面粗さを第1実施例のレベルにすることができ、これによって第1実施例同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガソリン機関の燃料供給装置への一適用例である本発明の第1実施例のインジェクターの断面図である。
【図2】本発明の第1実施例であるインジェクターの一部品である可動コアの断面図を記したものである。
【図3】(a),(b),(c)は本発明の第1実施例であるイッジェクターの一部品である可動コアの各種加工法と、その加工で得られるJIS表面粗さRmaxを調査した結果を表した図である。
【図4】本発明の第1実施例であるインジェクターの一部品である可動コアの座面のJIS表面粗さRmaxとランニング前後の噴射量変化率を表した図である。
【図5】(a),(b),(c),(d),(e)は、本発明の実施例であるインジェクターコアの製造方法の一例である冷間鍛造工程でインジェクターコアを製造する概要を説明するための図である。
【図6】ガソリン機関の燃料供給装置への一適用例である本発明の第2実施例のインジェクターの断面図である。
【図7】本発明の第2実施例であるインジェクターの一部品である可動コアの断面図を記したものである。
【図8】(a)は拘束切断での精密切断工程、(b),(c),(d)は冷間鍛造工程及び(e)はパンチ打ち抜き工程であり、本発明の第2実施例であるインジェクターコアの製造方法の一例の概要を説明する図である。
【図9】(a),(b)は本発明の第2実施例であるインジェクターの一部品である可動コアの各種加工方法と、その加工で得られるJIS表面粗さRmaxを調査した結果を表した図である。
【符号の説明】
1 ニードル
2,3 ガイド部
4 ボディ
4a 円筒面
4b 弁座
5 フランジ
6 スペーサ
7 可動コア
8 リターンスプリング座面
9 接合部
10 アジャスティングパイプ
11 リターンスプリング
12 シート部
13 平面逃し部
14 固定鉄心
15 フィルタ
16 ハウジング
17 スプール
18 電磁コイル
19 ターミナル
20 コネクタ
21 燃料噴射孔
22 小径部
23 中径部
24 大径部

Claims (5)

  1. 燃料通路として燃料が通過し、
    電磁コイルの通電時には、固定鉄心に吸引されることによってニードルを弁座から離座させると共に、
    前記電磁コイルの通電終了時には、リターンスプリングに付勢されることによって前記ニードルを前記弁座に着座させるインジェクターに用いられる可動コアの製造法であって、
    棒状或はコイル状の素材を、極圧添加剤を含んだ加工油を用いて拘束精密切断することで、前記素材の切断面に反応層を生成する工程と、
    次いで前記反応層を有した前記切断面が、前記燃料通路の内表面となるように前記素材を冷間鍛造する工程とから少なくとも構成された事を特徴とするインジェクターに用いられる可動コアの製造方法。
  2. 前記拘束精密切断で、素材外径に対する厚さの比が1より小さい寸法で前記素材を切断する事を特徴とする請求項1記載のインジェクターに用いられる可動コアの製造方法。
  3. 前記リターンスプリングの座面のJIS表面粗さRmaxを10μm以下にする事を特徴とする請求項1記載のインジェクターに用いられる可動コアの製造方法。
  4. 前記冷間鍛造工程では、前記反応層を有した前記切断面を凹ませることによって前記可動コアをカップ状に形成し、
    前記冷間鍛造工程の後、前記カップ状可動コアの底面にパンチを押し込んで前記リターンスプリングの座面を形成する事を特徴とする請求項2記載のインジェクタに用いられる可動コアの製造方法。
  5. ハウジングと、
    該ハウジングに備えられ、ニードルを移動可能な状態に収納したボディと、
    前記ハウジングに備えられた電磁コイルと、
    前記ハウジング内に設けられた固定鉄心と、
    前記ニードルに連結されて前記電磁コイルの通電時には前記固定鉄心に吸引される可動コアと、
    前記可動コアを閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備え、
    前記電磁コイルの通電時には、前記ボディの底部の弁座に着座していたニードルを吸引し、これより前記可動コアを燃料通路として燃料が通過し、
    前記電磁コイルの通電終了時には、前記ニードルがリターンスプリングによって前記弁座に着座する事で燃料噴射が終了するインジェクターの製造方法であって、
    前記可動コアに設けられた前記リターンスプリングの当接する座面の表面粗さによる凹凸を、前記電磁コイルへの通電のOFF,ONのくり返しによって、前記リターンスプリングの荷重で以って押しつぶす事で、前記リターンスプリングのセット長さを安定化させるリターンスプリングセット長さ安定化調整工程を備えた事を特徴とするインジェクターの製造方法。
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