JP3545844B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3545844B2 JP3545844B2 JP16493995A JP16493995A JP3545844B2 JP 3545844 B2 JP3545844 B2 JP 3545844B2 JP 16493995 A JP16493995 A JP 16493995A JP 16493995 A JP16493995 A JP 16493995A JP 3545844 B2 JP3545844 B2 JP 3545844B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- pattern
- color
- emitting element
- color sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Printer (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、三原色のテストパターンの印刷濃度をカラーセンサにより検出する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラープリンタは、複数の単色のカラートナーを電子写真法により印刷用紙に順次転写してフルカラーの画像を形成する。
【0003】
しかし、このようなカラープリンタでは、カラートナーや感光ドラムの経時変化により、特定のカラートナーの印刷濃度や階調性が低下することがある。この場合、印刷出力するカラー画像のカラーバランスも悪化するので、その印刷品質は極度に劣化する。
【0004】
そこで、カラープリンタを一部とする従来のデジタル式のカラー複写機などは、イエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとブラックトナーとにより多階調のテストパターンを印刷し、これらのテストパターンを赤外線により照明してフォトセンサで各々読み取り、このフォトセンサの出力信号に基づいてカラートナーの印刷濃度を個々に補正する。
【0005】
同様に、特開昭59−163968号公報や特開昭60−189362号公報に開示されたカラー複写機は、カラートナーによる多階調のテストパターンを発光ダイオードにより照明してフォトセンサにより読み取り、この出力信号に基づいて印刷特性を補正する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカラー複写機は、カラートナーにより印刷した多階調のテストパターンをフォトセンサにより読み取り、この読取濃度に対応して印刷濃度を補正する。
【0007】
しかし、カラートナーは赤外線や補色以外の単色光を殆ど吸収しないので、各カラーの多階調のテストパターンを赤外線や単色光により照明しても、テストパターンの印刷濃度の変化を反射光の強度変化として読み取ることが困難である。
【0008】
上述のような課題を解決するため、本出願人は特願平7−118106号として、波長が三原色に個々に対応する三個の発光素子と感度が三原色の全域に位置する一個の受光素子とを有するカラーセンサにより、各色のテストパターンを読み取ることを出願した。この場合、三個の発光素子を対応するカラーのテストパターンに同期させて発光させることになるが、発光素子は点灯直後は温度上昇により発光輝度が変化するため、テストパターンの検出結果が変動することが判明した。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、少なくともイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとを電子写真法により印刷用紙に順次転写してフルカラーの画像を形成する画像形成装置において、順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、順次移動するテストパターンと順番に対向する位置に前記カラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、このセンサ制御手段は、テストパターンが前記カラーセンサの位置に到達する以前の時点で前記第一から第三の発光素子の全部を点灯させ、イエローパターンに対しては前記第二・第三の発光素子を消灯させ、マゼンタパターンに対しては前記第一・第三の発光素子を消灯させ、シアンパターンに対しては前記第一・第二の発光素子を消灯させる。
【0010】
請求項2記載の発明は、少なくともイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとを電子写真法により印刷用紙に順次転写してフルカラーの画像を形成する画像形成装置において、順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、順次移動するテストパターンと順番に対向する位置に前記カラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、このセンサ制御手段は、イエローパターンに対しては前記第一の発光素子のみを点灯させ、マゼンタパターンに対しては前記第二の発光素子のみを点灯させ、シアンパターンに対しては前記第三の発光素子のみを点灯させ、テストパターンが前記カラーセンサの位置に到達する以前の時点でも前記第一の発光素子は点灯させる。
【0011】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一の発光素子を点灯させる。
【0012】
請求項4記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で第一から第三の発光素子の全部を点灯させる。
【0013】
請求項5記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙に前記カラーセンサが対向する時点とで第一から第三の発光素子の全部を点灯させる。
【0014】
請求項6記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置を通過した以後の時点で少なくとも第一の発光素子を点灯させ、この状態で予め設定された所定時間が経過すると点灯させた前記発光素子を消灯させる。
【0015】
【作用】
請求項1記載の発明では、順次移動する無彩色の媒体にパターン印刷手段がテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成すると、センサ制御手段がカラーセンサの第一から第三の発光素子の発光タイミングを制御することにより、イエローパターンに対しては第一の発光素子のみが点灯され、マゼンタパターンに対しては第二の発光素子のみが点灯され、シアンパターンに対しては第三の発光素子のみが点灯され、これらのテストパターンの各々を受光素子が読み取る。第一から第三の発光素子は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で点灯されて高温に安定するので、温度変化による輝度変動が防止される。
【0016】
請求項2記載の発明では、順次移動する無彩色の媒体にパターン印刷手段がテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成すると、センサ制御手段がカラーセンサの第一から第三の発光素子の発光タイミングを制御することにより、第一の発光素子がイエローパターンに対して点灯され、第二の発光素子がマゼンタパターンに対して点灯され、第三の発光素子がシアンパターンに対して点灯され、これらのテストパターンの各々を受光素子が読み取る。
【0017】
第一の発光素子はテストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で点灯されるので、第一から第三の発光素子がLEDからなる場合でも、第一の発光素子の輝度変動が防止される。つまり、第一の発光素子を実現する青色LEDは第二の発光素子を実現する緑色LEDや第三の発光素子を実現する赤色LEDより低輝度なので、必要な輝度を確保するために電流量を増強すると温度変化による輝度変動が多大となる。しかし、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で点灯すれば、高温に安定するので輝度の変動も防止される。
【0018】
請求項3記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一の発光素子を点灯させるので、第一から第三の発光素子がLEDからなる場合でも、より良好に第一の発光素子の輝度変動が防止される。
【0019】
請求項4記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で第一から第三の発光素子の全部を点灯させるので、第一から第三の発光素子がLEDからなる場合でも、全部の発光素子の輝度変動が防止される。
【0020】
請求項5記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一から第三の発光素子の全部を点灯させるので、第一から第三の発光素子がLEDからなる場合でも、より良好に全部の発光素子の輝度変動が防止される。
【0021】
請求項6記載の発明では、センサ制御手段は、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置を通過した以後の時点で少なくとも第一の発光素子を点灯させるので、次の作業の開始までに発光素子の温度が低下することが防止され、この状態で予め設定された所定時間が経過すると点灯させた発光素子を消灯させるので、次の作業の開始までが長時間の場合には発光素子が消灯される。
【0022】
【実施例】
本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説明する。なお、本実施例で云う前後や上下などの方向は、説明を簡略化するために便宜的に示すものであり、これは実際の装置の設置や使用の方向を限定するものではない。
【0023】
まず、本実施例のカラープリンタであるカラー複写機1は、図2に示すように、本体制御部2を有しており、この本体制御部2には、操作部3、スキャナ部4、画像処理部5、プリンタ部6、カラーセンサ7等が接続されている。前記スキャナ部4と前記画像処理部5とは相互にも接続されており、この画像処理部5に前記プリンタ部6が接続されている。
【0024】
このプリンタ部6の構造を以下に説明する。まず、図1に示すように、印刷用紙8を吸着して順次搬送するエンドレスの転写ベルト9が、無彩色の媒体として一対のガイドローラ10により循環自在に張架されており、この直線状に張架された転写ベルト9と対向する位置に、第一から第四の印刷ステーション11〜14が順番に配置されている。これらの印刷ステーション11〜14は、前記転写ベルト9を介して転写チャージャ15と対向する感光ドラム16の周面に、帯電チャージャ17、レーザスキャナ18、現像器19等を対向配置した構造となっており、前記レーザスキャナ18は、レーザ光源20に対向配置したポリゴンミラー21の走査光路に補正光学系22を配置した構造となっている。第一から第四の印刷ステーション11〜14の現像器19の各々には、カラートナーとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとブラックトナー(図示せず)とが個々に収納されている。
【0025】
さらに、第一から第四の印刷ステーション11〜14のレーザスキャナ18にはレーザドライバ23が接続され、図4に示すように、ポリゴンミラー21の駆動モータ24にはモータドライバ25が接続され、これらのドライバ23,25にビデオ制御部26が接続されている。前記帯電チャージャ17、前記転写チャージャ15、前記転写ベルト9を除電するベルトチャージャ27、前記現像器19に収納されたトナーを帯電させる現像チャージャ28、トナー補給器29、定着器(図示せず)のヒータ30の各々には、高圧電源31〜34、ドライバ回路35、制御部36が接続されており、前記定着器にはサーミスタ37も設けられている。
【0026】
さらに、前記感光ドラム16、前記転写ベルト9、前記現像器19、前記定着器、給紙装置38、レジストローラ(図示せず)等の各々に、駆動モータ39〜44が接続されており、DC(Direct Current)モータからなる前記駆動モータ39〜42は、前記本体制御部2のマイクロコンピュータ45にドライバ回路46を介して接続され、パルスモータからなる前記駆動モータ43,44は前記本体制御部2のドライバ回路47に接続されている。また、上述のようなプリンタ部6の前記ビデオ制御部26や前記高圧電源31〜34や前記ドライバ回路35や前記制御部36や前記サーミスタ37等も、前記本体制御部2のマイクロコンピュータ45に接続されている。
【0027】
つぎに、前記本体制御部2の構造を以下に説明する。
【0028】
まず、前記マイクロコンピュータ45に、排紙センサ48、ペーパーエンドセンサ49、レジストセンサ50、カセットサイズセンサ51、トナーセンサ52〜55等が接続されている。なお、前記排紙センサ48は、前記印刷用紙8の機外への排出を検知し、前記ペーパーエンドセンサ49は、給紙カセット(図示せず)に収納された前記印刷用紙8の有無を検知する。前記レジストセンサ50は、レジストローラへの給紙状態を検知し、前記カセットサイズセンサ51は、給紙カセットのサイズを検知する。前記トナーセンサ52〜55は、前記現像器19に収納されたカラートナーの有無を検知する。前記マイクロコンピュータ45は、CPU(Central Processing Unit)にRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)やI/F(Interface)を有しており、必要なプログラムがソフトウェアのインストゥールやファームウェアとして形成されている。
【0029】
つぎに、前記カラーセンサ7の構造を以下に説明する。
【0030】
このカラーセンサ7は、図1に示すように、前記プリンタ部6の転写ベルト9の末端近傍の側部と対向する位置に配置されており、図5に示すように、第一の発光素子であるB−LED(Blue−Light Emitting Diode)56、第二の発光素子であるG−LED(Green−Light Emitting Diode)57、第三の発光素子であるR−LED(Red−Light Emitting Diode)58と、受光素子である一個のフォトトランジスタ59とを有している。
【0031】
図6に示すように、前記B−LED56は、発光波長のピークが約460(nm)に位置するので、これは 400〜500(nm)の領域に位置することになり、その発光は青色である。前記G−LED57は、発光波長のピークが約530(nm)に位置するので、これは 500〜600(nm)の領域に位置することになり、その発光は緑色である。前記R−LED58は、発光波長のピークが約600(nm)に位置するので、これは 600〜700(nm)の領域に位置することになり、その発光は赤色である。このため、前記LED56〜58は、発光波長のピークが光の三原色として各々相違している。また、前記フォトトランジスタ59は、受光波長において 400〜700(nm)に感度を有するので、前記LED56〜58の発光波長の全体に感度を有している。
【0032】
そして、図5に示すように、前記LED56〜58のカソードには、トランジスタアレイ60が個々に接続されており、これらのトランジスタアレイ60が前記本体制御部2のマイクロコンピュータ45の出力ポートに接続されている。前記B−LED56のアノードには、抵抗器79が接続されており、前記G−LED57と前記R−LED58とのアノードには、可変抵抗器80,81が各々接続されている。このため、前記G−LED57と前記R−LED58とに印加する電力は電流量により可変することができるので、前記G−LED57と前記R−LED58との発光強度を可変することができる。また、前記フォトトランジスタ59には、その出力信号を電流量から電圧値に変換する抵抗器61と、出力信号を増幅する増幅器62とが接続されており、この増幅器62は前記本体制御部2のマイクロコンピュータ45のA/D(Analog/Digital)入力端子に接続されている。
【0033】
なお、前記画像処理部5は、図3に示すように、γ変換部63、マスキング処理部64、UCR処理部65、多値化処理部66、バッファメモリ(図示せず)等により形成されており、前記γ変換部63は前記スキャナ部4に接続され、前記多値化処理部66は前記プリンタ部6に接続されている。また、前記操作部3は、コピー条件などの各種データが入力操作されるキーボード(図示せず)や、操作ガイダンスなどの各種データを表示出力するディスプレイ(図示せず)により形成されている。
【0034】
本実施例のカラー複写機1は、詳細には後述するように、動作モードとして印刷モードと調整モードとが設定されており、印刷モードでは複数のカラートナーにより印刷用紙8にカラー画像を形成するが、調整モードではカラートナーの印刷濃度を検出して調整する。このような調整モードを実行するため、本実施例のカラー複写機1は、パターン印刷手段、読取制御手段、センサ制御手段、濃度補正手段を有している。
【0035】
まず、前記パターン印刷手段は、前記本体制御部2により、バックアップ電源が接続されたメモリ(共に図示せず)からテストパターンの画像データを読み出し、前記プリンタ部6により、前記カラーセンサ7で読み取られる前記転写ベルト9の側縁部にテストパターンとしてパッチ画像67〜78を印刷する。
【0036】
これらのパッチ画像67〜78は、矩形画像をカラートナーの各々で高濃度と中濃度と低濃度とに順番に形成することにより、各カラー毎に多階調のテストパターンとしたものである。具体的には、イエローパターンである高濃度Y(Yellow)67、中濃度Y68、低濃度Y69、マゼンタパターンである高濃度M(Magenta)70、中濃度M71、低濃度M72、シアンパターンである高濃度C(Cyanide)73、中濃度C74、低濃度C75、ブラックパターンである高濃度K(Black)76、中濃度K77、低濃度K78からなる。
【0037】
また、前記読取制御手段は、前記本体制御部2のマイクロコンピュータ45により各部を制御することにより、前記フォトトランジスタ59の出力信号を前記パッチ画像67〜78の移動位置に対応して読み取る。
【0038】
また、前記センサ制御手段は、前記カラーセンサ7が前記パッチ画像67〜78を読み取る場合に、前記トランジスタアレイ60による前記LED56〜58の駆動を前記マイクロコンピュータ45により制御する。このことにより、イエローの前記パッチ画像67〜69に対しては前記B−LED56を点灯させ、マゼンタの前記パッチ画像70〜72に対しては前記G−LED57を点灯させ、シアンの前記パッチ画像73〜75に対しては前記R−LED58を点灯させ、ブラックの前記パッチ画像76〜78に対しては前記G−LED57を点灯させる。
【0039】
さらに、前記センサ制御手段は、前記パッチ画像67〜78が前記カラーセンサ7の位置に到達する以前の時点と、前記パッチ画像67〜78の間隙に前記カラーセンサ7が対向する時点と、前記パッチ画像67〜78が前記カラーセンサ7の位置を通過した以後の時点とで、前記LED56〜58の全部を点灯させ、前記パッチ画像67〜78が前記カラーセンサ7の位置を通過してから所定時間が超過すると、発光中の前記LED56〜58の全部を消灯させる。
【0040】
そして、前記濃度補正手段は、パッチ画像67〜78を読み取った前記カラーセンサ7のフォトトランジスタ59の出力信号に基づいて、前記プリンタ部6によるカラートナーの印刷濃度を個々に補正する。
【0041】
なお、前記センサ制御手段は、ブラックの中間濃度のパッチ画像77をB−LED56により照明した場合の前記フォトトランジスタ59の出力強度と、G−LED57やR−LED58により照明した場合の前記フォトトランジスタ59の出力強度とが同一になるよう、前記G−LED57と前記R−LED58とに印加する電流量が設定されている。
【0042】
このような電流量の設定は、例えば、前記G−LED57と前記R−LED58とに接続された前記可変抵抗器80,81を調節することにより実現できる。より具体的には、前記B−LED56は、前記G−LED57や前記R−LED58に比較して物性的に輝度が低いので、前記B−LED56の駆動電流は、前記G−LED57や前記R−LED58の駆動電流よりも相対的に増強されている。
【0043】
また、前記カラーセンサ7のフォトトランジスタ59に接続された前記増幅器62は、前記カラーセンサ7が前記パッチ画像67〜78を読み取った場合の最大出力強度が、電源電圧より少し低い電圧となるよう増幅度が設定されている。
【0044】
より具体的には、増幅器62の電源電圧は15(V)であり、前記カラーセンサ7の出力電圧は、各カラーの低濃度の前記パッチ画像69,72,75,78を読み取った場合でも1.0(V)程度である。そこで、前記カラーセンサ7が前記パッチ画像67〜78を読み取った場合の前記増幅器62の出力電圧が、最大でも14(=15−1)(V)となるよう、前記増幅器62の増幅度は14倍に設定されている。なお、このように増幅器62の増幅度を設定した結果、前記カラーセンサ7が高濃度のパッチ画像67,70,73,76を読み取った場合の前記増幅器62の出力電圧は約 5(V)程度である。
【0045】
このような構成において、本実施例のカラー複写機1は、動作モードとして印刷モードが設定された状態では、スキャナ部4により原稿(図示せず)のカラー画像を読み取ってRGB(Red,Green,Blue)の画像データを生成し、このRGBの画像データを画像処理部5によりYMCK(Yellow,Magenta,Cyanide,Black)の画像データに変換し、このYMCKの画像データに基づいてプリンタ部6により電子写真法で印刷用紙8にカラー画像を印刷する。この時、本体制御部2は、操作部3から入力された設定データに基づいて、上述のようなスキャナ部4や画像処理部5やプリンタ部6を統括的に制御する。
【0046】
より詳細には、上述のようにして原稿のカラー画像を印刷用紙8に複写する場合、スキャナ部4に原稿をセットして操作部3に所定の入力操作を行なう。すると、この操作部3に入力されたコピー条件に従って本体制御部2がスキャナ部4を駆動制御することにより、このスキャナ部4は原稿のカラー画像を読み取って8ビットのRGBの画像データを画像処理部5に出力する。この時、この画像処理部5が本体制御部2の制御に従ってスキャナ部4に水平同期信号S−LSYNCと画像クロックS−STROBEと垂直同期信号FGATE とを出力することにより、これらの信号出力に同期してスキャナ部4は画像データを画像処理部5に出力する。
【0047】
つぎに、画像データが入力された画像処理部5は、図4に示すように、本体制御部2から送信される画像処理モード指定信号に対応して、γ変換やマスキング処理やUCR処理等の画像処理とパルス幅変調による多値化処理とを順次実行することにより、入力されたRGBの8ビットの画像データをYMCKの1ビットの画像データに変換し、この画像データを本体制御部2の制御に従って水平同期信号P−LSYNCや画像クロックP−STROBEと共にプリンタ部6に出力する。この時、このプリンタ部6の間隔に対応して画像データを出力するため、画像処理部5は出力する画像データをバッファメモリで一時保持する。なお、利用者が所望により操作部3に編集処理の実行を入力操作した場合は、これを検知した本体制御部2の制御により、画像処理部5は、画像データの変倍処理やトリミングや色変換やミラーリングなどの編集処理も実行する。
【0048】
つぎに、画像データが水平同期信号P−LSYNCや画像クロックP−STROBEと共に出力されたプリンタ部6は、水平同期信号P−LSYNCと画像クロックP−STROBEとに同期して画像データにより第一から第四の印刷ステーション11〜14のレーザ光源20を発光駆動し、順次回転する感光ドラム16の周面に静電潜像を形成する。第一から第四の印刷ステーション11〜14では、感光ドラム16の静電潜像をイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとブラックトナーとにより現像し、この転写ベルト9で順次搬送される印刷用紙8に転写チャージャ15の印加電圧で順次転写する。この印刷用紙8にはイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとブラックトナーとの単色画像が重ね印刷されるので、この重ね印刷でカラー画像が形成された印刷用紙8を定着器でヒートプレスしてから機外に排出する。
【0049】
本実施例のカラー複写機1は、上述のように印刷モードにおいて印刷用紙8にカラー画像を高品質に印刷出力するが、カラートナーや感光ドラム16の経時変化により、特定のカラートナーの印刷濃度や階調性が低下することがある。そこで、このようなことを解消するため、例えば、初期設定の実行時や、終了処理の実行時や、一定周期の検出時や、メンテナンス作業の実行時などに、動作モードとして調整モードが実行される。
【0050】
この調整モードにおいては、カラートナーの各々で印刷濃度が順次変化するパッチ画像67〜78を転写ベルト9に印刷し、これらのパッチ画像67〜78を多階調のテストパターンとしてカラーセンサ7により各々読み取り、このカラーセンサ7の出力信号に基づいてプリンタ部6によるカラートナーの印刷濃度を個々に補正する。
【0051】
より詳細には、上述のようにカラートナーの印刷濃度がテストされる場合、本体制御部2のメモリ(図示せず)にテストパターンとして予め格納されたパッチ画像67〜78の画像データが読み出される。そして、図1に示すように、プリンタ部6の第一から第四の印刷ステーション11〜14により、順次循環する転写ベルト9の側縁部に複数のパッチ画像67〜78が順番に印刷されるので、これらのパッチ画像67〜78は転写ベルト9の循環に従ってカラーセンサ7の位置に順番に到達する。
【0052】
しかし、以下は図7のフローチャートに示すように、このカラーセンサ7は、パッチ画像67〜78が到達する以前の時点で、全部のLED56〜58が点灯され、カラーセンサ7の位置に最初にイエローのパッチ画像67〜69が到達すると、この時点でG−LED57とR−LED58とが消灯され、B−LED56の点灯のみが継続される。このB−LED56により照明されたイエローのパッチ画像67〜69は、カラーセンサ7のフォトトランジスタ59により読み取られ、これらのパッチ画像67〜69がカラーセンサ7の位置を通過すると、イエローとマゼンタとのパッチ画像69,70の間隙の位置で、G−LED57とR−LED58とが再度点灯されるので、この時点では全部のLED56〜58が点灯される。
【0053】
以下は同様に、マゼンタのパッチ画像70〜72に対してはG−LED57以外が消灯され、シアンのパッチ画像73〜75に対してはR−LED58以外が消灯され、ブラックのパッチ画像76〜78に対してはG−LED57以外が消灯される。つまり、マゼンタとシアンとのパッチ画像72,73の間隙や、シアンとブラックとのパッチ画像75,76の間隙では、全部のLED56〜58が点灯される。
【0054】
なお、ブラックのパッチ画像78が通過した時点でも、全部のLED56〜58が点灯されるが、これは調整モードの終了と所定時間の経過との両方が確認されると消灯される。調整モードを終了することなく継続する場合や、所定時間の経過以前に調整モードが再開される場合には、全部のLED56〜58が点灯された状態のまま、上述したパッチ画像67〜78の印刷と検出とが繰り返される。
【0055】
つまり、調整モードの開始以前にLED56〜58の温度が低下することが防止されるので、調整モードは常時良好に開始される。しかも、このような状態でも所定時間が経過すれば全部のLED56〜58は消灯されるので、調整モードの再開までが長時間の場合、無用な電力消費が防止され、LED56〜58の消耗も軽減される。
【0056】
また、本実施例のカラー複写機1は、上述のようなLED56〜58の点灯と消灯とを制御するため、本体制御部2は、転写ベルト9の駆動モータ40のドライバ回路46の動作に同期した基準クロックをカウントし、このカウント値に対応したタイミングでLED56〜58を駆動する。同様に、LED56〜58により照明されたパッチ画像67〜78をフォトトランジスタ59により読み取るため、本体制御部2は、カラーセンサ7の読取位置にパッチ画像67〜78の中心が到来したタイミングでフォトトランジスタ59の出力信号を読み込む。
【0057】
この時、カラーセンサ7のフォトトランジスタ59は、図6に示すように、パッチ画像67〜78の濃度に反比例した光量を受光し、この光量に比例した電流を出力するので、この電流量は抵抗器61で電圧値に変換されてから本体制御部2の増幅器62で増幅されてマイクロコンピュータ45に出力される。
【0058】
このマイクロコンピュータ45は、カラーセンサ7の出力信号に基づいてカラートナーの印刷濃度の変化量をγ値として検出し、これを予め設定された基準値と比較する。この比較結果としてγ値が基準値より低い場合には、入力データの変化量に対して出力データの変化量が増大するようγ変換部63の設定を変更すると共に、帯電チャージャ17の出力電圧を増加させる。
【0059】
つまり、本実施例のカラー複写機1は、カラートナーや感光ドラム16の経時変化により、特定のカラートナーの印刷濃度や階調性が低下しても、これをカラートナーの各々で個々に補正することができるので、印刷画像のカラーバランスを良好に維持することができる。なお、このような補正の過剰や他の要因により、特定のカラートナーの印刷濃度や階調性が上昇することもあり得るので、パッチ画像67〜78のγ値が基準値より高い場合には、入力データの変化量に対して出力データの変化量が減少するようγ変換部63の設定を変更すると共に、帯電チャージャ17の出力電圧を低下させる。
【0060】
そして、本実施例のカラー複写機1では、上述のようにカラートナーで多階調に印刷するパッチ画像67〜78が、カラーセンサ7のLED56〜58により補色の発光で照明されるので、カラーセンサ7のフォトトランジスタ59は、パッチ画像67〜78の印刷濃度を高精度に読み取ることができ、プリンタ部6によるカラートナーの印刷濃度を良好に補正することができる。
【0061】
さらに、カラーセンサ7のLED56〜58は、点灯直後は温度上昇のために輝度が変動するが、本実施例のカラー複写機1では、パッチ画像67〜78がカラーセンサ7の位置に到達する以前の時点で全部のLED56〜58を点灯するので、これらのLED56〜58は高温に安定して発光輝度が変動しない状態でパッチ画像67〜78を照明することができる。このため、カラーセンサ7のフォトトランジスタ59は、パッチ画像67〜78の印刷濃度を高精度に検出することができ、本実施例のカラー複写機1は、プリンタ部6の印刷濃度を良好に補正することができる。
【0062】
しかも、パッチ画像67〜78の間隙の位置でも全部のLED56〜58を点灯するので、これらのLED56〜58の発光輝度を極めて良好に安定させることができる。なお、本実施例のカラー複写機1では、処理を簡略化するため、パッチ画像67〜78のカラーが変化する部分の間隙のみでLED56〜58の全部を点灯させているが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、パッチ画像67〜78の各々の間隙の位置でLED56〜58を点灯させることも可能である。
【0063】
また、ブラックのパッチ画像78が通過した時点でも、全部のLED56〜58が点灯されるので、調整モードの処理動作を再開する場合でも、パッチ画像67〜78をカラーセンサ7により最初から良好に読み取ることができる。しかも、調整モードを終了した場合には、所定時間の超過が確認されると全部のLED56〜58が消灯されるので、LED56〜58が点灯された状態のまま放置されることはない。
【0064】
さらに、本実施例のカラー複写機1では、上述のように全部のLED56〜58を点灯させて全部の発光輝度を安定させることを例示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、上述のような処理動作をB−LED56に対してのみ実行することも可能である。つまり、B−LED56は特性的にG−LED57やR−LED58よりも低輝度なので、必要な輝度を確保するためには電流量を増強する必要があるが、これではB−LED56の温度変化による輝度変動がG−LED57やR−LED58よりも多大となる。このようにG−LED57やR−LED58の輝度変動は問題とならず、B−LED58の輝度変動のみが問題となる場合には、上述のようにパッチ画像67〜78の到達以前や間隙位置に、B−LED58のみを点灯させることが好ましい。
【0065】
例えば、カラー複写機1の試作品において、B−LED58を継続的に点灯させて温度飽和させた状態でイエローのパッチ画像67〜69を五秒間隔で三十回まで検出し、同様なB−LED58を消灯状態から五秒間隔で適宜点灯させてイエローのパッチ画像67〜69を三十回まで検出したところ、図8に示すように、B−LED58を温度飽和させた場合は検出濃度の変動は微少であるが、B−LED58を温度飽和させないと検出濃度が経時的に低下することが確認された。
【0066】
なお、ブラックはイエローとマゼンタとシアンとの混色に相当するので、これはLED56〜58の何れでも良好に照明することができる。つまり、本実施例のカラー複写機1では、ブラックトナーのパッチ画像76〜78をG−LED57により照明するが、これはB−LED56やR−LED58により照明しても良い。
【0067】
また、本実施例のカラー複写機1は、G−LED57とR−LED58とに印加する電流量が適正に設定されていることにより、ブラックの中間濃度のパッチ画像77をB−LED56により照明した場合の受光素子の出力強度と、G−LED57やR−LED58により照明した場合の受光素子の出力強度とが同一である。このため、LED56〜58の出力信号が同一レベルであるので、これを増幅する増幅器62の増幅度をLED56〜58毎に切り替える必要がなく、共に増幅器62の特性がリニアな領域を利用できる。
【0068】
なお、本実施例でLED56〜58の出力調整に利用するブラックの中間濃度のパッチ画像77は、印刷濃度の変化が大きく表れるので、このパッチ画像77に基づいてLED56〜58の出力強度を調整すれば、この調整を高精度に行なうことができる。しかし、LED56〜58の出力調整の精度に余裕があるならば、例えば、転写ベルト9をB−LED56により照明した場合のフォトトランジスタ59の出力強度とG−LED57やR−LED58により照明した場合のフォトトランジスタ59の出力強度とが同一になるよう、G−LED57とR−LED58とに印加する電力を設定することも可能である。この場合、パッチ画像77を印刷することなくLED56〜58の出力調整を行なえるので、この作業を簡易かつ迅速に行なうことができる。
【0069】
また、本実施例のカラー複写機1では、増幅器62の増幅度が適正に設定されていることにより、カラーセンサ7がパッチ画像67〜78を読み取った場合の出力強度が電源電圧より少し低い電圧とされている。このため、カラーセンサ7の出力電圧は、パッチ画像67〜78の濃度検出に最適な割合で増幅されることになり、パッチ画像67〜78の印刷濃度が高精度に検出される。このことを以下に詳述する。
【0070】
まず、カラーセンサ7の出力信号は微弱なので、これを増幅することなく離反したマイクロコンピュータ45まで伝送すると、ノイズが混入してパッチ画像67〜78の濃度検出の精度が低下する。このため、本実施例のカラー複写機1は、カラーセンサ7の近傍に増幅器62を配置し、カラーセンサ7の出力信号を増幅してからマイクロコンピュータ45まで伝送している。
【0071】
カラーセンサ7の出力電圧は、パッチ画像67,70,73,76を読み取る場合には最大でも 1(V)程度であるが、転写ベルト9を読み取る場合は 3(V)にもなる。増幅器62の出力電圧が電源電圧に到達すると、これは飽和してリニアリティが無くなるので、例えば、電源電圧が 15(V)の場合、転写ベルト9を読み取った場合の出力電圧も必要ならば、増幅器62の増幅度を5倍以下とする必要がある。しかし、パッチ画像67〜78を読み取った場合の出力電圧のみ必要ならば、増幅器62の増幅度は15倍以下であれば良く、例えば、14倍として設定できる。
【0072】
この場合、転写ベルト9を読み取った場合の出力電圧は飽和するが、必要なパッチ画像67〜78を読み取った場合の出力電圧は14倍もの大きい増幅度で検出できるので、パッチ画像67〜78の濃度検出の精度が向上する。
【0073】
なお、本実施例のカラー複写機1では、パッチ画像67〜78を転写ベルト9の側縁部に一列に順次印刷することを例示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、上述のようなパッチ画像67〜78を印刷用紙8に印刷することも可能である。また、印刷ステーション11〜14の各々で感光ドラム16の周面にカラーセンサ7を配置し、パッチ画像67〜78を感光ドラム16の周面上で読み取ることも可能である。さらに、一個の大径の感光ドラムの周囲に各色の現像器と一個の転写ドラムとを配置したカラープリンタ(図示せず)において、その感光ドラムや転写ドラムの周囲にカラーセンサを配置することも可能である。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、順次移動するテストパターンと順番に対向する位置にカラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、このセンサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で第一から第三の発光素子の全部を点灯させ、イエローパターンに対しては第二・第三の発光素子を消灯させ、マゼンタパターンに対しては第一・第三の発光素子を消灯させ、シアンパターンに対しては第一・第二の発光素子を消灯させることにより、例えば、第一から第三の発光素子がLEDからなり、点灯開始から温度変化により輝度が変動する場合でも、全部の発光素子を高温に安定させて輝度の変動を防止することができるので、一個の受光素子により各色のテストパターンを良好に読み取ることができる。
【0075】
請求項2記載の発明では、順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、順次移動するテストパターンと順番に対向する位置にカラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、このセンサ制御手段は、イエローパターンに対しては第一の発光素子を点灯させ、マゼンタパターンに対しては第二の発光素子を点灯させ、シアンパターンに対しては第三の発光素子を点灯させ、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点でも第一の発光素子を点灯させることにより、例えば、第一から第三の発光素子がLEDからなり、第一の発光素子の輝度が第二・第三の発光素子より変動する場合でも、第一の発光素子を高温に安定させて輝度の変動を防止することができるので、一個の受光素子により各色のテストパターンを良好に読み取ることができる。
【0076】
請求項3記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一の発光素子を点灯させることにより、より良好に第一の発光素子を高温に安定させて輝度の変動を防止することができる。
【0077】
請求項4記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で第一から第三の発光素子の全部を点灯させることにより、全部の発光素子を高温に安定させて輝度の変動を防止することができる。
【0078】
請求項5記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一から第三の発光素子の全部を点灯させることにより、より良好に全部の発光素子を高温に安定させて輝度の変動を防止することができる。
【0079】
請求項6記載の発明では、センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置を通過した以後の時点で少なくとも第一の発光素子を点灯させることにより、短時間に次の作業を再開する場合でも、発光素子の温度が低下して起動が変動することを防止でき、この状態で予め設定された所定時間が経過すると点灯させた発光素子を消灯させることにより、次の作業の再開までが長時間の場合に、発光素子が無用に点灯されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例であるカラー複写機の内部構造を示す斜視図である。
【図2】カラー複写機の回路構造を示すブロック図である。
【図3】カラー複写機の画像処理部の回路構造を示すブロック図である。
【図4】画像処理部の回路構造を示すブロック図である。
【図5】カラーセンサの回路構造を示すブロック図である。
【図6】カラーセンサの出力電圧比を示す特性図である。
【図7】カラー複写機がテストパターンとして印刷するパッチ画像を読み取る処理動作を示すフローチャートである。
【図8】カラーセンサの出力変動を示す特性図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
7 カラーセンサ
8 印刷用紙
9 媒体
56 第一の発光素子
57 第二の発光素子
58 第三の発光素子
59 受光素子
67〜78 テストパターン
Claims (6)
- 少なくともイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとを電子写真法により印刷用紙に順次転写してフルカラーの画像を形成する画像形成装置において、
順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、
発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、
順次移動するテストパターンと順番に対向する位置に前記カラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、
このセンサ制御手段は、テストパターンが前記カラーセンサの位置に到達する以前の時点で前記第一から第三の発光素子の全部を点灯させ、イエローパターンに対しては前記第二・第三の発光素子を消灯させ、マゼンタパターンに対しては前記第一・第三の発光素子を消灯させ、シアンパターンに対しては前記第一・第二の発光素子を消灯させることを特徴とする画像形成装置。 - 少なくともイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとを電子写真法により印刷用紙に順次転写してフルカラーの画像を形成する画像形成装置において、
順次移動する無彩色の媒体にテストパターンとしてイエロートナーとマゼンタトナーとシアントナーとによりイエローパターンとマゼンタパターンとシアンパターンとを形成するパターン印刷手段を設け、
発光波長のピークが 400〜500(nm)に位置する第一の発光素子と発光波長のピークが 500〜600(nm)に位置する第二の発光素子と発光波長のピークが 600〜700(nm)に位置する第三の発光素子と 400〜700(nm)に感度を有する一個の受光素子とを有するカラーセンサを設け、
順次移動するテストパターンと順番に対向する位置に前記カラーセンサを配置し、このカラーセンサの第一から第三の発光素子の各々の発光タイミングを個々に制御するセンサ制御手段を設け、
このセンサ制御手段は、イエローパターンに対しては前記第一の発光素子のみを点灯させ、マゼンタパターンに対しては前記第二の発光素子のみを点灯させ、シアンパターンに対しては前記第三の発光素子のみを点灯させ、テストパターンが前記カラーセンサの位置に到達する以前の時点でも前記第一の発光素子は点灯させることを特徴とする画像形成装置。 - センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙にカラーセンサが対向する時点とで第一の発光素子を点灯させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点で第一から第三の発光素子の全部を点灯させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置に到達する以前の時点とテストパターンの間隙に前記カラーセンサが対向する時点とで第一から第三の発光素子の全部を点灯させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- センサ制御手段は、テストパターンがカラーセンサの位置を通過した以後の時点で少なくとも第一の発光素子を点灯させ、この状態で予め設定された所定時間が経過すると点灯させた前記発光素子を消灯させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16493995A JP3545844B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16493995A JP3545844B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0918729A JPH0918729A (ja) | 1997-01-17 |
JP3545844B2 true JP3545844B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=15802724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16493995A Expired - Fee Related JP3545844B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3545844B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8514396B2 (en) | 2011-03-17 | 2013-08-20 | Ricoh Company, Ltd. | Color measuring device, image capturing device, image forming apparatus, color measurement method, and computer program product |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4439541B2 (ja) | 2007-07-13 | 2010-03-24 | シャープ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16493995A patent/JP3545844B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8514396B2 (en) | 2011-03-17 | 2013-08-20 | Ricoh Company, Ltd. | Color measuring device, image capturing device, image forming apparatus, color measurement method, and computer program product |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0918729A (ja) | 1997-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3533007B2 (ja) | カラーセンサ及び画像形成装置 | |
US20020044786A1 (en) | Image-forming device using information obtained for a toner-density regulation also in a potential regulation when the toner-density regulation is not performed | |
KR20120079333A (ko) | 화상독취장치 및 그 제어 방법 | |
JP4265950B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3642874B2 (ja) | カラー画像入力装置 | |
US11381702B2 (en) | Image reading device, image reading method, and computer-readable medium | |
US5191361A (en) | Image reproducing system | |
JP3545844B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5040165B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0669210B2 (ja) | 画像再生装置 | |
JPH0732462B2 (ja) | 画像再生装置 | |
JP3772169B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7542179B2 (en) | Image reading method, image reading apparatus, and image forming apparatus | |
US7978992B2 (en) | Image forming apparatus executing stabilization process at proper frequency | |
US7592574B2 (en) | Light source control apparatus, image reading apparatus, image forming apparatus, medium storing light source part control program, and method for controlling of light source part by adjusting light quantity ratios | |
JPH0234509B2 (ja) | ||
JP2021148964A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003127459A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002281240A (ja) | 画像読み取り装置 | |
JPH10123886A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3560640B2 (ja) | デジタル複写装置 | |
KR101846935B1 (ko) | 화상독취장치 및 그 제어 방법 | |
JPH09309223A (ja) | Led書き込み装置 | |
JP2003084536A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0460567A (ja) | トナー濃度制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040406 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |