JP3642874B2 - カラー画像入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿の種類に応じて異なる画像処理を施すカラー画像入力装置に関し,より詳細には,原稿に使用されている色材に応じた最適な色補正処理を施すカラー画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー画像入力装置として,例えば,特開平5−136993号公報『デジタルカラー画像処理装置』に開示されたものがある。この装置は,図21のブロック図に示すように,各種画像処理を施す画像処理部2101と,画像処理部2101の各部を制御するシステム制御部2109とを有しており,画像処理部2101内に,変倍回路2102と,濃度変換回路2103と,画像判定回路2104と,色補正回路2105と,フィルタ回路2106と,γ補正回路2107と,階調回路2108とを備えている。
【0003】
ここで,変倍回路2102は,スキャナユニット(図示せず)で読み取った画像信号R,G,Bに主走査方向の変倍処理を施して出力する回路である。濃度変換回路2103は,変倍回路2102が出力した画像信号を画像濃度に比例した画像信号に変換して出力する回路である。画像判定回路2104は,濃度変換回路2103が出力した画像信号に基づいて読み取った原稿の種類が印刷写真か写真原稿(銀塩写真)かを判定する回路である。
【0004】
また,色補正回路2105は,濃度変換回路2103が出力した画像信号に色相対応の色補正処理を施して出力する回路である。フィルタ回路2106は,色補正回路2105が出力した画像信号に空間フィルタ処理を施して出力する回路である。γ補正回路2107は,フィルタ回路2106が出力した画像信号を,階調回路2108やプリンタユニット(図示せず)に起因する階調記録特性に応じて補正し,出力する回路である。階調回路2108は,γ補正回路2107が出力した画像信号にディザ法等の階調処理を施して出力する回路である。
【0005】
階調回路2108として示したブロックには,墨分抽出回路が含まれており,墨分抽出回路がシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)信号より黒記録成分を抽出し,ブラック(BK)信号として出力する。C,M,Y,BKの信号がプリンタユニットに送られる。
【0006】
また,システム制御部2109は,CPU2110と,ROM2111と,RAM2112およびI/Oポート2113を含むマイクロコンピュータで構成されている。
【0007】
以上の構成において,上記の装置における原稿の種類の自動識別(印刷写真か写真原稿(銀塩写真)かを自動識別)方法について説明する。印刷写真か写真原稿を比較すると,一般に次のような3つの特徴がある。
【0008】
第1に,印刷写真は,網点処理されていることが多いが,写真原稿には網点処理がされていない。
第2に,写真原稿は,画像濃度が連続的に変化し,急峻な画像エッジが少ないが,印刷写真では上述した網点によるエッジや文字,線画などのエッジが多い。第3に,地肌部やベタ部など両極端の濃度域では,印刷写真と写真原稿に特徴の違いが現れない。
【0009】
したがって,原稿の種類の自動識別方法において,上記3つの特徴を利用している。すなわち,画像判定回路2104は,地肌部やベタ部以外の中間濃度域において,網点が多く検出されれば印刷写真と判定し,少なければ写真原稿と判定する。また,画像判定回路2104は,地肌部やベタ部以外の中間濃度域において,画像エッジが多く検出されれば印刷写真と判定し,少なければ写真原稿と判定する。
【0010】
このように原稿の種類を自動識別し,原稿の種類に基づいて異なる色補正処理を画像信号に施すことができるため,写真原稿を複写する場合に,特別な調整作業を行わずに,所望の色に再現が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,特開平5−136993号公報によれば,読み取った画像信号に対して,原稿の種類に基づいて異なる色補正処理を施すことができるものの,銀塩写真原稿であっても使用されている印画紙の種類によって使われている色材の分光特性が異なるため,例えば,標準的と想定した分光特性からのズレが大きいと,忠実な色再現ができないという問題点があった。
【0012】
また,網点写真原稿であっても,使用されているインク(色材)の分光特性によっては,忠実な色再現ができないという問題点があった。
【0013】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことにより,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,請求項1に係るカラー画像入力装置にあっては,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたものである。
【0015】
すなわち,色分解手段が,原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解し,画像読取手段が,該色分解した反射光を光電変換し画像信号として読み取り,色材判定手段が,読み取った画像信号に基づいて,原稿の色材の種類を判定し,色補正処理手段が,色材判定手段の判定結果に基づいて,画像読取手段で読み取った画像信号に,原稿に使用されている色材の種類に応じた最適な色補正処理を施す。
【0016】
また,請求項2に係るカラー画像入力装置にあっては,前記色材判定手段は,原稿からの特性の異なる光により得られた複数の画像信号に基づいて原稿に使用されている色材の種類を判定するものである。
【0017】
また,請求項3に係るカラー画像入力装置にあっては,それぞれ単独で駆動可能であり,かつ,発光特性の異なる複数の照明源を有した原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記複数の照明源をそれぞれ単独に駆動して前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたものである。
【0018】
すなわち,それぞれ単独で駆動可能であり,かつ,発光特性の異なる複数の照明源を有した原稿照明手段が,原稿を照明すると,色分解手段が,該原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解し,画像読取手段が,色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取り,色材判定手段が,該複数の照明源をそれぞれ単独に駆動して画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定し,色補正処理手段が,色材判定手段の判定結果に基づいて,画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す。
【0019】
また,請求項4に係るカラー画像入力装置にあっては,前記原稿照明手段は,色温度が異なるハロゲンランプを用いるものである。
【0020】
また,請求項5に係るカラー画像入力装置にあっては,前記原稿照明手段は,相対発光分布が異なるハロゲンランプと蛍光灯を組み合わせたものである。
【0021】
また,請求項6に係るカラー画像入力装置にあっては,発光特性の異なる複数の駆動モードで発光可能な照明源を有した原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記照明源を複数の駆動モードで発光させて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたものである。
【0022】
すなわち,発光特性の異なる複数の駆動モードで発光可能な照明源を有した原稿照明手段が,原稿を照明すると,色分解手段が,原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解し,画像読取手段が,色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取り,色材判定手段が,該照明源を複数の駆動モードで発光させて画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定し,色補正処理手段が,該色材判定手段の判定結果に基づいて,画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す。
【0023】
また,請求項7に係るカラー画像入力装置にあっては,前記原稿照明手段は,デーティの異なる複数の駆動パルスを発生させる駆動パルス発生手段と,前記駆動パルス発生手段からの駆動パルスを切り替える切替え手段とを有し,前記切替え手段により前記照明源の色温度を可変させるものである。
【0024】
また,請求項8に係るカラー画像入力装置にあっては,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,分光特性の異なる複数の色分解モードで色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記複数の色分解モードを用いて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたものである。
【0025】
すなわち,原稿照明手段が,原稿に光を照射すると,色分解手段が,原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,分光特性の異なる複数の色分解モードで色分解し,画像読取手段が,色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取り,色材判定手段が,該複数の色分解モードを用いて画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定し,色補正処理手段が,色材判定手段の判定結果に基づいて,画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す。
【0026】
また,請求項9に係るカラー画像入力装置にあっては,前記色分解手段は,分光透過特性がフラットでない単一あるいは複数のフィルタと,前記フィルタを光路中に挿入し,あるいは,光路から離脱させるフィルタ移動手段とを有し,色分解特性を可変にするものである。
【0027】
また,請求項10に係るカラー画像入力装置にあっては,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,前記色分解手段の分光特性と異なる分光特性で分光する分光手段と,前記色分解手段および分光手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたものである。
【0028】
すなわち,原稿照明手段が,原稿に光を照射すると,色分解手段が,原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解し,また,分光手段が,原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,前記色分解手段の分光特性と異なる分光特性で分光し,画像読取手段が,色分解手段および分光手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取り,色材判定手段が,画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定し,色補正処理手段が,色材判定手段の判定結果に基づいて,画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す。
【0029】
また,請求項11に係るカラー画像入力装置にあっては,前記分光手段の分光特性は,前記色分解手段により分光される場合に比べて透過する帯域が狭いものである。
【0030】
また,請求項12に係るカラー画像入力装置にあっては,前記色材判定手段は,前記画像読取手段により読み取られた読取階調信号で表される色の色度分布から色の3原色毎にそれぞれ最も彩度の高い色を検出し,それぞれの色相と彩度を,予め記憶されている複数の色材情報と比較し,最も一致するものを原稿で使用されている色材と判定するものである。
【0031】
また,請求項13に係るカラー画像入力装置にあっては,前記色材判定手段は,前記画像読取手段により読み取られた読取階調信号で表される色の色度分布から色の3原色毎にそれぞれ最も彩度の高い色を検出し,それぞれの色相,彩度および明度を,予め記憶されている複数の色材情報と比較し,最も一致するものを原稿で使用されている色材と判定するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下,本発明のカラー画像入力装置をデジタル複写機に適用した場合を例として,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1のデジタル複写機のブロック構成図を示し,原稿画像の読み取りを行い,読取色階調信号レッド(R),グリーン(G)およびブルー(B)を出力する読取処理ユニット101と,読取処理ユニット101で読み取った原稿画像の読取色階調信号R,G,Bをサンプリングするサンプリングユニット102と,読取処理ユニット101から読取色階調信号R,G,Bを入力して各種画像処理を施す画像処理ユニット103と,画像処理ユニット103で画像処理を施した後の画像データを記録紙に出力する画像記録ユニット104と,読取処理ユニット101,サンプリングユニット102,画像処理ユニット103および画像記録ユニット104相互の,ならびに各ユニット内の各要素間の信号授受のタイミングの整合を行う同期制御ユニット105と,デジタル複写機全体の制御を行うと共に,実施の形態1の色材判定手段としてのシステム制御ユニット106と,表示部およびキー部を有しデジタル複写機全体の操作を行うコンソールボード107とから構成される。
【0034】
次に,読取処理ユニット101,画像処理ユニット103,画像記録ユニット104およびシステム制御ユニット106の詳細な構成について,図を参照して説明する。
【0035】
まず,読取処理ユニット101は,後述する色分解手段であるダイクロイックプリズム206で色分解したR,G,Bに対応する反射光をそれぞれ受光して光電変換し,画像信号として読み取るCCD108r,108gおよび108bと,CCD108r,108gおよび108bで読み取った画像信号(ここでは,アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換器109r,109gおよび109bと,A/D変換器109r,109gおよび109bでデジタル信号に変換された画像信号を入力してシェーディング補正を行うシェーディング補正回路110とから構成される。
【0036】
また,画像処理ユニット103は,入力される読取色階調信号R,G,Bに対して対数変換を行うγ補正回路111と,マスキング処理を行うと共に,実施の形態1の色補正処理手段としての色補正回路112と,読取色階調信号R,G,Bに対して変倍処理を行う変倍処理回路113と,変倍処理回路113の変倍処理した信号に基づいてディザ処理を行うディザ処理回路114とから構成されている。
【0037】
また,画像記録ユニット104は,画像処理ユニット103から入力した各記録色階調信号を記憶するバッファメモリ115と,半導体レーザ116と,半導体レーザ116を駆動するレーザドライバ117とから構成される。
【0038】
なお,バッファメモリ115は,各トナーの記録濃度に対応した記録色階調信号シアン(C),マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色それぞれに対して,バッファメモリ115c,115mおよび115yを備えている。また,半導体レーザ116もバッファメモリ115と同様に,記録色階調信号C,MおよびYとともに,4つ目であるブラック(BK)に対して半導体レーザ116c,116m,116yおよび116bkを備えている。また,レーザドライバ117も半導体レーザ116と同様に,記録色階調信号C,M,YおよびBKに対してレーザドライバ117c,117m,117yおよび117bkを備えている。
【0039】
さらに,システム制御ユニット106は,デジタル複写機全体を制御するためのCPU118と,ROM119と,RAM120と,読取処理ユニット101と接続するためのI/Oポート121と,サンプリングユニット102と接続するためのI/Oポート122と,画像処理ユニット103と接続するためのI/Oポート123と,画像記録ユニット104と接続するためのI/Oポート124と,同期制御ユニット105と接続するためのI/Oポート125と,および,コンソールボード107と接続するためのI/Oポート126とを備えている。換言すれば,システム制御ユニット106は,マイクロコンピュータである。また,システム制御ユニット106は,後述するコンソールボード107の表示制御およびキー入力に応じて所定の制御および動作を行う。
【0040】
以上の構成において,その動作を説明する。まず,読取処理ユニット101,サンプリングユニット102,画像処理ユニット103,画像記録ユニット104,システム制御ユニット106およびコンソールボード107の順に説明する。
【0041】
読取処理ユニット101において,CCD108r,108gおよび108bは,各色に対して原稿を読み取り,R,GおよびBの出力信号を出す。CCD108r,108gおよび108bの出力信号は,A/D変換器109r,109gおよび109bによって各々10ビットのデジタル信号に変換され,シェーディング補正回路103に入力される。シェーディング補正回路103は,CCD108の読取光学系の照度むら,各CCD108r,108gおよび108b内部の受光素子群の感度のばらつき,および暗電位に対する補正を施して,各10ビットの読取色階調信号R,GおよびBを出力する。
【0042】
サンプリングユニット102は,読取処理ユニット101から入力した読取色階調信号R,GおよびBを,あらかじめ設定した所定のタイミング,例えば,原稿を等間隔の格子で区切った時の格子点上などでサンプリングする。サンプリングユニット102が行うサンプリングは,後述する,色材の種類の誤判定を防ぐために,例えば平滑化処理などを施し,読取色階調信号R,GおよびBに含まれるノイズ等を除去した後で行うことが望ましい。
【0043】
次に,画像処理ユニット103において,γ補正回路111が,入力される読取色階調信号R,GおよびBに対して対数変換を行うとともに,コンソールボード107からの指示に応じて階調特性を補正し,各8ビットのR,GおよびBの読取色濃度信号Dr,DgおよびDbを出力する。
【0044】
次に,色補正回路112が,マスキング処理を行い,読取色階調信号R,GおよびBに基づいて入力信号である読取色濃度信号Dr,DgおよびDbを,C,M,YおよびBKの記録色対応(各トナーの記録濃度に対応)信号Dc,Dm,DyおよびDbkに変換する。色補正回路112が行う変換において,実施の形態1のデジタル複写機の記録特性の理想特性からのずれを補正するための基本的な色補正,およびコンソールボード107からの指示に基づく任意の色補正,さらに詳細は後述するが,実施の形態1の原稿に使用されている色材の種類に応じた色補正処理が行われる。
【0045】
色補正回路112から出力される各8ビットの記録色濃度信号Dc,Dm,DyおよびDbkは,変倍処理回路113に印加される。変倍処理回路113は,コンソールボード107からの指示に応じて,主走査方向(後述する第1キャリッジ207の移動方向と垂直な方向)の変倍処理を各色の信号に対して行い,各8ビットの記録色濃度信号Dc’,Dm’,Dy’およびDbk’を出力する。なお,副走査方向(第1キャリッジ207の移動方向)の変倍は,第1キャリッジ207の移動速度を変更することにより行われる。
【0046】
変倍処理回路113からの出力される信号は,ディザ処理回路114に印加される。ディザ処理回路114は,記録濃度信号Dc’,Dm’,Dy’およびDbk’をディザ処理し,各3ビットの記録色階調信号C,M,YおよびBKを出力する。なお,ディザ処理回路114が行うディザ処理において,記録系の階調上の非線形特性の補正も行われる。
【0047】
画像処理ユニット103が出力する記録色階調信号C,M,YおよびBKに応じて,半導体レーザ116c,116m,116yおよび116bkを付勢する。なお,記録色階調信号BKは,直接のままレーザドライバ117bkに与えるが,記録色階調信号C,MおよびYは,それぞれ,バッファメモリ115y,115mおよび115cに保持された後,あらかじめ設定した時間Ty,TmおよびTc遅れてバッファメモリ115y,115mおよび115cから読み出して,レーザドライバ117y,117mおよび117cに与える。
【0048】
次に,図2を参照して,デジタル複写機の基本的な構成および動作について説明する。原稿201は,コンタクトガラス202上に置かれ,実施の形態1の原稿照明手段であるハロゲンランプ203a,203bにより照明される。ハロゲンランプ203a,203bが原稿201を照射して発生した反射光は,移動可能な第1ミラー204a,第2ミラー204bおよび第3ミラー204cによって反射され,結像レンズ205を経て,実施の形態1の色分解手段であるダイクロイックプリズム206に入る。
【0049】
ダイクロイックプリズム206において,反射光は3つの波長の光,すなわち,レッド(R),グリーン(G)およびブルー(B)に分光される。分光された光は,固体撮像素子であるCCD108r,108gおよび108bにそれぞれ入射する。前述したように入射した分光の内,レッド光はCCD108rに,グリーン光はCCD108gに,またブルー光はCCD108bにそれぞれ入射する。
【0050】
なお,ハロゲンランプ203a,203bおよび第1ミラー204aは,第1キャリッジ207に搭載されており,第2ミラー204bおよび第3ミラー204cは,第2キャリッジ208に搭載されている。第2キャリッジ208が第1キャリッジ207の1/2の速度で移動することによって,原稿201からCCDまでの光路長が一定に保たれ,原画像読取時には第1キャリッジ207および第2キャリッジ208が,右方向から左方向へ走査される。
【0051】
また,キャリッジ駆動モータ209の軸に固着されたキャリッジ駆動プーリ210に巻き付けられたキャリッジ駆動ワイヤ211に第1キャリッジ207が結合され,第2キャリッジ208上の図示しない動滑車にキャリッジ駆動ワイヤ211が巻き付けられている。これにより,キャリッジ駆動モータ209の正,逆転により,第1キャリッジ207と第2キャリッジ208が往動(原画像読取走査),復動(リターン)し,第2キャリッジ208が第1キャリッジ207の1/2の速度で移動する。
【0052】
第1キャリッジ207が図2に示すホームポジションにあるときは,第1キャリッジ207が反射形のフォトセンサであるホームポジションセンサ212で検出される。ホームポジションセンサ212が第1キャリッジ207を検出する様子を図3に示す。
【0053】
図において,第1キャリッジ207が露光走査で右方に駆動されてホームポジションから外れると,ホームポジションセンサ212は,非受光(第1キャリッジ207非検出)となる。一方,第1キャリッジ207がリターンでホームポジションに戻ると,ホームポジションセンサ212は,受光(第1キャリッジ207検出)となり,非受光から受光に変わったときに第1キャリッジ207が停止される。
【0054】
ここで,図1を参照すると,CCD108r,108gおよび108bの出力は,アナログ/デジタル変換されて画像処理ユニット103で必要な処理を施されて,記録色情報であるブラック(BK),イエロー(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)それぞれの記録付勢用の2値化信号に変換される。
【0055】
それぞれの2値化信号は,レーザドライバ117bk,117y,117mおよび117cに入力され,各レーザドライバが半導体レーザ116bk,116y,116mおよび116cを付勢することにより,記録色信号(2値化信号)で変調されたレーザ光を出射する。
【0056】
出射されたレーザ光は,それぞれ,図2に示すように,回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cで反射され,f−θレンズ214bk,214y,214mおよび214cを経て,第4ミラー215bk,215y,215mおよび215cと第5ミラー216bk,216y,216mおよび216cで反射され,多面鏡面倒れ補正シリンドリカルレンズ217bk,217y,217mおよび217cを経て,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cに結像照射する。
【0057】
回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cは,多面鏡駆動モータ219bk,219y,219mおよび219cの回転軸に固着されている。多面鏡駆動モータ219bk,219y,219mおよび219cは,一定速度で回転し,回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cを一定速度で回転駆動する。
【0058】
また,回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cの回転により,前述のレーザ光は,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの回転方向(時計方向)と垂直な方向,すなわち,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの各ドラム軸に沿う方向に走査される。
【0059】
ここで,図4を参照してシアン色記録装置のレーザ走査系を詳細に説明する。前述したように,116cは半導体レーザを表す。感光体ドラム218cの軸に沿う方向のレーザ走査(2点鏡線)の一端部においてレーザ光を受光するように光電変換素子であるセンサ220cが配設されており,センサ220cがレーザ光を検出し検出から非検出に変化した時点をもって1ライン走査の始点を検出している。
【0060】
すなわち,センサ220cのレーザ光検出信号(パルス)がレーザ走査のライン同期パルスとして処理される。マゼンタ記録装置,イエロー記録装置およびブラック記録装置の構成も図4に示すシアン記録装置の構成と全く同じである。
【0061】
また,図2に戻って説明する。感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの表面は,負電圧の高圧発生装置(図示せず)に接続されたチャージスコロトロン221bk,221y,221mおよび221cにより一様に帯電させられる。記録信号によって変調されたレーザ光が一様に帯電された感光体表面に照射されると,光導電現象で感光体表面の電荷がドラム本体の機器アースに流れて消滅する。ここで,原稿濃度の濃い部分はレーザ光を点滅させないようにし,原稿濃度の淡い部分はレーザ光を点灯させる。
【0062】
これにより感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの表面の,原稿濃度の濃い部分に対応する部分は−800Vの電位に,原稿濃度の淡い部分に対応する部分は−100V程度の電位になる。すなわち,原稿の濃淡に対応して,静電潜像が形成される。
【0063】
この静電潜像をそれぞれ,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cによって現像し,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cに表面にそれぞれブラック,イエロー,マゼンタおよびシアントナー画像を形成する。
【0064】
なお,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222c内のトナーは,攪拌により正電位に帯電される。また,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cは,現像バイアス発生器(図示せず)により−200V程度にバイアスされ,感光体の表面電位が現像バイアス以上の場所にトナーが付着し,原稿101に対応したトナー像が形成される。
【0065】
一方,転写紙カセット223に収納された記録紙は,送り出しローラ224の給紙動作により繰り出されて,レジストローラ225で,所定のタイミングで転写ベルト226に送られる。
【0066】
転写ベルト226に載せられた記録紙は,転写ベルト226の移動により,図2に示すように感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの下部を順次に通過し,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cを通過する間,転写ベルト226の下部でチャージスコロトロン221bk,221y,221mおよび221cにより,ブラック,イエロー,マゼンタおよびシアンの各トナー像が記録紙上に順次転写される。
【0067】
続いて,転写された記録紙は,熱定着ユニット227に送られそこでトナーが記録紙に固着され,記録紙はトレイ228に排出される。一方,転写後の感光体面に発生する残留トナーは,クリーナユニット229bk,229y,229mおよび229cで除去される。
【0068】
ブラックトナーを収集するクリーナユニット229bkとブラック現像ユニット222bkは,トナー回収パイプ230で結ばれ,クリーナユニット229bkで収集したブラックトナーをブラック現像ユニット222bkに回収するようにしている。
【0069】
なお,クリーナユニット229y,229mおよび229cで収集したイエロー,マゼンタおよびシアントナーには,記録紙より感光体ドラム218y,218mおよび218cへの逆転写するなどにより,クリーナユニット229y,229mおよび229cの前段の異色現像ユニットのトナーが入り混ざているので,再使用のための回収はしない。
【0070】
なお,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cは,それぞれトナー濃度センサ231bk,231y,231mおよび231cを備えており,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cのそれぞれのトナー濃度に応じた信号が,トナー濃度制御ユニット(図示せず)に出力される。
【0071】
トナー濃度制御ユニットは,トナー画像形成のために消費されたトナーを補給し,各ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cのトナー濃度を一定に保つために,各トナー濃度センサ231bk,231y,231mおよび231cの出力に応じて各現像ユニットブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cに設けられたトナー補給モータ(図示せず)を駆動するためのトナー補給信号を各色独立に出力する。
【0072】
各トナー補給モータの回転軸にはトナー補給ローラ232bk,232y,232mおよび232cがそれぞれ固着されており,トナー補給信号に応じて各トナー補給ローラがそれぞれ従動し各現像ユニットにトナーが補給される。
【0073】
記録紙を感光体ドラム218bkから218cの方向に送る転写ベルト226は,アイドルローラ233,駆動ローラ234,アイドルローラ235およびアイドルローラ236に張架されており,駆動ローラ234で反時計方向に回転駆動される。
【0074】
駆動ローラ234は,軸237に枢着されたレバー238の左端に枢着されている。レバー238の右端には黒モード設定ソレノイド(図示せず)のブランジャ239が枢着されている。ブランジャ239と軸237の間に圧縮コイルスプリング240が配設されており,圧縮コイルスプリング240がレバー238に時計方向の回転力を与えている。
【0075】
黒モード設定ソレノイドが非通電(カラーモード)であると,記録紙を載せる転写ベルト226は感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cに接触している。この状態で転写ベルト226に記録紙を載せて全感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cにトナー像を形成すると記録紙の移動に伴って記録紙上に各像のトナー像が転写する(カラーモード)。
【0076】
一方,黒モード設定ソレノイドが通電される(黒モード)と,圧縮コイルスプリング240の反発力に抗してレバー238が反時計方向に回転し,駆動ローラ234が5mm降下し,転写ベルト226は感光体ドラム218y,218mおよび218cより離れ,感光体ドラム218bkには接触したままとなる。この状態では,転写ベルト226上の記録紙は感光体ドラム218bkに接触するのみであるので,記録紙にはブラックトナー像のみが転写される(黒モード)。
【0077】
記録紙は,感光体ドラム218y,218mおよび218cに接触しないので,記録紙には感光体ドラム218y,218mおよび218cの付着トナー(残留トナー)が付かず,イエロー,マゼンタおよびシアン等の汚れが全く現れない。すなわち黒モードでの複写では,通常の単色黒複写機と同様なコピーが得られる。
【0078】
次に,図5を参照して,複写機構主要部の動作タイミングを説明する。図5は,2枚の同一フルカラーコピーを作成するときのタイミングチャートである。第1キャリッジ207の露光走査が開始されると,まず,図2に示す黒色濃度基準板241および白色濃度基準板242が読み取られ,その読取濃度により,シェーディング補正が実施される。
【0079】
次に,原稿載置部の走査の開始とほぼ同じタイミングでレーザ116bkの,記録信号に基づいた変調付勢が開始され,レーザ116y,116mおよび116cの距離分の,転写ベルト226の移動時間Ty,TmおよびTcだけ遅れて変調付勢が開始される。各転写用チャージャ243bk,243y,243mおよび243cは,半導体レーザ116bk,116y,116mおよび116cの変調付勢開始から所定時間(感光体ドラム上の,レーザ照射位置の部位が転写用チャージャ243bk,243y,243mおよび243cまで達する時間)の遅れの後に付勢される。
【0080】
次に,コンソールボード107を図6を参照して説明する。図6に,コンソールボード107の外観を示す。コンソールボード107は,コピースタートキー601,テンキー602,クリアストップキー603,割込みキー604,セット枚数表示器605,コピー枚数表示器606およびタッチパネルデスプレイ607によって外観を構成している。
【0081】
タッチパネルデスプレイ607は,表示器の表示画面に透明な接触検出スイッチを多数配列したパネルを設けたものであり,表示部と入力部とが一体になっている。具体的には,各種動作モードの選択およびそれに伴う入力ガイダンスの表示ならびに選択された動作モードの表示が,タッチパネルデスプレイにより行われる。
【0082】
また,タッチパネルデスプレイ607には,図7のような原稿の種類に関した選択をする画面が表示可能になっている。図7は,タッチパネルデスプレイ607にて原稿の種類を選択する表示を示す図である。
【0083】
ここで,標準表示部分701,自動表示部分702および指定表示部分703は,それぞれ標準的な色材に合わせた処理を行う標準処理モード,または,色材の処理の自動判定を行ないその種類に合った処理モードを選択するエリアになっており,システム制御ユニット106は,表示部分の押下を検出して各処理モードに入る。
【0084】
自動表示部分702の押下により自動処理モードが選択された状態でコピースタートキー601の押下を検出すると,システム制御ユニット106は,読取処理ユニット101などを制御して通常の原稿読取動作を行わせるとともに,サンプリングユニット102でサンプリングされた読取色階調信号R,GおよびBを読み出して,色材の種類の判定処理を行う。なお,実施の形態1では,自動処理モードにおいて,コピー動作に先立つ原稿の読取動作をせず,いきなりコピー動作を開始するようにしたものである。
【0085】
色材の種類の判定は,例えば次のように行われる。読み出された読取色階調信号R,GおよびBで表される色の色度分布,例えば,図8に示すようなCIELAB表色系に変換後のa* −b* 空間での色の分布になる。
【0086】
図8は,色再現の範囲を示した図である。ここで,色材の種類によって特徴の現れるのは,色の3原色であるシアン,マゼンタおよびイエロー付近の分布である。色の3原色の中で,特に最も彩度の高い色の色相と彩度は,色材の種類によって顕著に異なっている。
【0087】
図18〜図19は,画像出力装置(原稿の種類)毎の色再現範囲を示す説明図である。図18(a)はカラーCRT,図18(b)は銀塩写真,図19()はオフセット印刷,図19()はインクジェットプリンタ,図20は昇華型熱転写プリンタをそれぞれ表している。
【0088】
原稿の色は色再現範囲の内側に分布しているので,色再現範囲の特徴的な部分を検出することで,画像出力装置(原稿の種類)を判定することができる。例えば,図18(b)に示した銀塩写真の場合,図19()に示したオフセット印刷と比較すると,以下のような特徴がある。すなわち,
【0089】
第1に,図18(b)の(1)に示すように,彩度の高いイエロー(v* が+方向に大)が,赤側(u* の+方向)に寄っている,
第2に,図18(b)の(2)に示すように,青紫系の明度の低い色(v* が−方向に大,L* が小)の再現範囲が広い,
第3に,図18(b)の(3)に示すように,緑および赤の明度の高い色(u* が+/−方向に大,L* が大)の再現範囲が広い,
ということがいえる。
【0090】
システム制御ユニット106は,色度分布から色の3原色毎にそれぞれ最も彩度の高い色を探し,それぞれの色相と彩度を,あらかじめROM119に記憶し,用意してある色材のデータベースと比較する。比較の結果,最も一致したものを原稿で使用されている色材と判定する。
【0091】
なお,シアン,マゼンタおよびイエローの色材は,一般に1つずつ選ばれ原稿に使用されているのではなく,例えば,印画紙のように,あらかじめ3原色の組合せとして選ばれていることが多い。したがって,色材の判定も3原色の組合せとして一致具合を評価することで,より精度の高い色材判定ができる。
【0092】
また,以上では色相と彩度に注目して判定を行う場合を説明したが,図9に示すように同じ色材であっても記録の濃さによって色相と彩度は変化する。図9は,同じ色材であっても記録の濃さによって色相と彩度は変化することを示す図である。このため,色相と彩度のみならず,その色の明度も加味して色材の判定を行えば,より精度の高い色材判定ができる。
【0093】
なお,最も彩度の高い色の検索は,システム制御ユニット106のプログラムによる処理ではなく,サンプリングユニット102などの機能としてハード的に実現しても良いことは,勿論である。
【0094】
色材の種類の判定が終了するとシステム制御ユニット106は,判定した色材の種類に応じて,あらかじめ決定している処理条件を画像処理ユニット103に設定する。このとき行う設定は,例えば,色補正処理手段である色補正回路112で行うマスキング処理の処理係数の変更等である。
【0095】
なお,色補正回路112で行う処理はマスキング処理に限らず,補間処理やLUT(ルック・アップ・テーブル)を使用する場合にも適用できる。また,色材の種類の判定にともない,銀塩写真原稿か網点写真原稿かの識別もできるので,例えば,網点写真原稿に使用される色材を検出した場合は,網点によるモアレを除去するような処理を加えるなどの設定も可能であるのは勿論である。
【0096】
次に,システム制御ユニット106は,図5に示したようなタイミングチャートで複写動作を制御し,画像処理ユニット103の設定に応じたコピーを排出する。
【0097】
前述したように実施の形態1によれば,原稿に使用されている色材の種類に応じた最適な色補正処理を,読取処理ユニット101が出力する画像信号に,画像処理ユニット103が施すことができる。
【0098】
なお,上記説明したような方法では,通常,原稿で使用されている色材の種類を判定するために,実際のコピー動作に先立って原稿の読取動作を行うので,自動処理モードでは読取動作が一回増えた分,コピースタートキー601の押下からコピーの排出終了までの時間が長くなってしまう。しかし,実施の形態1では,実際のコピー動作に先立っての原稿の読取動作を必要としない標準処理モードおよび指定処理モードも選択できるため,時間が問題となる場合でも,これらのモードを選択することで回避可能になっている。
【0099】
また,自動処理モードにおいて,コピー動作に先立つ原稿の読取動作をせず,いきなりコピー動作を開始するようにしたものである。すなわち,コピー動作開始時は標準的な色材に合わせた処理条件を設定するとともに,原稿先端部のサンプリングした読取色階調信号R,G,Bから色材の種類を判定し,処理条件を途中で切り換えるようにすれば,このような時間の問題がない自動処理モードを実現することができる。
【0100】
また,実施の形態1では,通常の原稿読取動作を行い読取色階調信号R,G,Bをサンプリングする場合を説明したが,異なる照明条件や異なる色分解条件でそれぞれ原稿読取動作を行い,読取色階調信号R,G,Bをサンプリングして,色材の種類の判定に利用しても良いことは,勿論である。
【0101】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は,実施の形態1と略同様の構成において,それぞれ単独で駆動可能であり,かつ,発光特性の異なる複数の照明源を有した原稿照明手段を配置したものである。したがって,ここでは,異なる部分のみを説明する。
【0102】
実施の形態2では,図2における原稿照明用であるハロゲンランプ203a,203bを,それぞれ色温度の異なるハロゲンランプ1001,1002に置き換え,図10のようにそれぞれ独立に駆動制御可能な構成とする。図10は,実施の形態2のデジタル複写機の一部構成を示すブロック図である。
【0103】
ハロゲンランプ1001は,駆動回路1003によって駆動され,また,ハロゲンランプ1002は,駆動回路1004によって駆動される。駆動回路1003,1004は,I/Oポート121によってシステム制御ユニット106に接続され,システム制御ユニット106の信号に基づいて,動作する。
【0104】
システム制御ユニット106でサンプリングされた読取色階調信号R,G,Bを読み出し,それぞれ記憶する。この場合,色温度の違いによりハロゲンランプ1001,1002の相対発光分布は,図11に示したような異なった形状になるので,原稿の同一点をサンプリングした読取色階調信号R,G,Bであっても,ハロゲンランプの相対発光分布の影響で異なった値として読み出される。
【0105】
なお,図11は,ハロゲンランプ1001,1002の相対発光分布を示した図である。この変化は,原稿の色材の種類,すなわち色材の分光反射率に特有のものであるので,変化の具合をあらかじめ用意した色材のデータベースと比較・評価することで,システム制御ユニット106は色材の種類を判定するとができる。
【0106】
なお,原稿照明用の照明源は,相対発光分布が異なっていればハロゲンランプ1001,1002に限らず蛍光灯などでも良く,さらに,ハロゲンランプと蛍光灯など種類の異なるものを組み合わせても良いことは,勿論である。また,発光特性の異なる照明源を3種類以上として,読取色階調信号R,G,Bの変化をそれぞれの比較・評価するようにすれば,より精度の高い色材の種類の判定が可能となることは,勿論である。
【0107】
前述したように実施の形態2によれば,システム制御ユニット106が,色温度の違うハロゲンランプ1001,1002を使用し,点灯して原稿読取動作を2回行うとともに,サンプリングユニット102でサンプリングされた読取色階調信号R,G,Bを処理することで,色材の種類をさらに精度良く判定することができる。
【0108】
〔実施の形態3〕
実施の形態3は,実施の形態1と略同様の構成において,発光特性の異なる複数の駆動モードで発光可能な照明源を有した原稿照明手段を配置したものである。したがって,ここでは,異なる部分のみを説明する。
【0109】
図12は,実施の形態3のデジタル複写機の一部の構成を示すブロック図である。ハロゲンランプ203a,203bの色温度は,ハロゲンランプ203a,203bを駆動する際の電力を制御することによっても可変させることができる。
【0110】
ハロゲンランプ203a,203bを駆動する際の電力を制御するものとしては,図12に示すようなものがある。デューティ(電力)の異なる2種類の駆動パルスを発生する駆動パルス発生回路1201と,駆動パルスを切り替える切替え回路1202と,切替え回路1202の動作に基づいてハロゲンランプ203a,203bを駆動する駆動回路1203とから構成する。
【0111】
なお,図示を省略するが,切替え回路1202と駆動回路1203は,システム制御ユニット106に接続されており,システム制御ユニット106の信号に基づいて動作し,ハロゲンランプ203a,203bの色温度を可変にできる。
【0112】
前述したように実施の形態3によれば,システム制御ユニット106は,それぞれ異なるデューティでハロゲンランプ203a,203bを点灯して原稿読取動作を2回行うとともに,サンプリングユニット102でサンプリングされた読取色階調信号R,G,Bを処理することで,色材の種類をさらに精度良く判定することができる。
【0113】
また,実施の形態3のように原稿照明源を共通として原稿照明源の駆動モードを切り替える構成にすることにより,実施の形態2で示したように,相対発光分布が異なる原稿照明源を複数用意する場合に比べて,部品点数を削減することが容易になり,安価で本発明のカラー入力装置を提供できる。
【0114】
また,図5に示したようなタイミングチャートに基づいて動作するデジタル複写機では,1回の原稿走査で1枚のコピーの画像形成が終了するが,本発明のカラー画像入力装置を備えたデジタル複写機は,3ないし4回の原稿走査で1枚のコピーの画像形成するものでも適用できる。特に1回目の原稿走査でブラックの画像形成の際には色材の種類に依らない共通の処理を行うとともに,原稿で使用されている色材の種類に応じた処理を行うことで,コピースタートキー601の押下からコピーの排出終了までの時間が変わらず,色再現性に優れたデジタル複写機を実現できる。
【0115】
〔実施の形態4〕
実施の形態4は,基本的に実施の形態1と同様の構成であるので,ここでは,異なる部分のみを説明する。
【0116】
実施の形態4では,図13に示すように,図2におけるCCD結像系の光路中に,分光透過特性がフラットでないフィルタ1301を挿入した構成としている。なお,図13は,デジタル複写機の一部構成を示す図であり,図14は,フィルタ1301の相対透過率を示す図である。
【0117】
図13に示すように,フィルタ1301は,軸1302を回転軸として回転可能に取り付けられており,ダイクロイックプリズム206へ入力する反射光を,このフィルタ1301を透過させるか否かの状態を変えることで,ダイクロイックプリズム206の色分解特性を可変にしている。
【0118】
すなわち,システム制御ユニット106は,フィルタ1301の有無を切り替えて原稿読取動作を2回行うとともに,サンプリングユニット102でサンプリングされた読取色階調信号R,G,Bを読み出し,それぞれ記憶する。この場合も実施の形態2と同様に原稿の同一点をサンプリングした読取色階調信号R,G,Bであっても,色分解特性の影響で異なった値として読み出される。
【0119】
この変化は,原稿の色材の種類,すなわち色材の分光反射率に特有のものであるので,変化の具合をあらかじめ用意した色材のデータベースと比較・評価することで,システム制御ユニット106は色材の種類を判定することができる。
【0120】
なお,挿入可能なフィルタ1301は2種類以上としても良く,読取色階調信号R,G,Bの変化をそれぞれ比較・評価するようにすれば,より精度の高い色材の種類を判定が可能となることは,勿論である。
【0121】
また,実施の形態4では,原稿から反射光を3つに色分解して原稿読取動作を行う場合を説明したが,5つ以上に色分解して原稿読取動作を行い色材の種類の判定にともしても良いことは,勿論である。
【0122】
〔実施の形態5〕
実施の形態5は,実施の形態1の構成に加えて,さらにハロゲンランプ203a,203bで照明した原稿からの反射光を,ダイクロイックプリズム206の分光特性と異なる分光特性で分光する分光手段を配設し,ダイクロイックプリズム206および分光手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取り,読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定し,判定結果に基づいて,色補正処理を施すようにしたものである。
【0123】
換言すれば,実施の形態1において,反射光をダイクロイックプリズム206を用いて3つの色に色分解したのに代えて,ダイクロイックプリズム206および分光手段を用いて4つの色に色分解するものである。
【0124】
4つ以上に色分解して原稿読取動作を行う方法を,図を参照して説明する。図15は,実施の形態5の4つに色分解して原稿読取動作を行う時のデジタル複写機の構成を示す図である。
【0125】
図15に示すように,CCD結像系の光路中に,ハーフミラー1501を挿入し,ダイクロイックプリズム206に向かう原稿からの反射光の一部をフィルタ1502を介してCCD1503に入射させる構成とする。すなわち,ハーフミラー1501およびフィルタ1502が実施の形態5の分光手段を構成する。
【0126】
ここで,フィルタ1502の分光透過特性は,図16に例を示すようにダイクロイックプリズム206による分光特性R,G,Bと異なる分光特性Xとする。図16は,実施の形態5の相対透過率を示す図である。
【0127】
次に,実施の形態5のデジタル複写機を,図17を参照して説明する。図17は,実施の形態5のデジタル複写機の構成を示すブロック図である。
【0128】
原稿画像の読み取りを行い,読取色階調信号レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)および4つ目の特定色(X)を出力する読取処理ユニット1701と,原稿をサンプリングするサンプリングユニット1702と,読取処理ユニット1701から読取色階調信号R,G,Bを入力して画像処理を施す画像処理ユニット103と,画像を記憶する画像記録ユニット104と,読取処理ユニット1701,サンプリングユニット1702,画像処理ユニット103および画像記録ユニット104相互の,ならびに各ユニット内の各要素間の信号授受のタイミングの整合を行う同期制御ユニット105と,デジタル複写機全体の制御を行うシステム制御ユニット106と,表示部およびキー部を有しデジタル複写機全体の操作を行うコンソールボード107とから構成される。
【0129】
次に,実施の形態1と異なる読取処理ユニット1701の詳細な構成について,図を参照して説明する。
【0130】
読取処理ユニット1701は,画像を読み込むCCD108と,CCD108が読み取った画像情報であるアナログをデジタルに変換するA/D変換器109と,シェーディング補正回路1704とから構成される。なお,CCD108は,レッドを読み取るCCD108r,グリーンを読み取るCCD108gおよびブルーを読み取るCCD108bの他に,特定色(X)を読み取るCCD1503とから構成される。
【0131】
また,CCD108と同様に,A/D変換器109は,レッドを読み取るA/D変換器109r,グリーンを読み取るA/D変換器109gおよびブルーを読み取るA/D変換器109bと,さらにA/D変換器1703とから構成される。
【0132】
上述したように,CCD1503が読み取った読取色階調信号は,A/D変換器1703によってデジタル信号に変換される。更に,デジタル信号に変換された読取色階調信号は,シェーディング補正回路1704でCCD読取光学系の照明むら,CCD内部の受光素子群の感度のばらつきおよび暗電位に対する補正を施され,サンプリングユニット1702でサンプリングされる。
【0133】
以上のような構成とすることで,原稿からの反射光を4つに色分解して原稿読取動作を行い,出力された読取色階調信号R,G,B,Xをサンプリングすることが可能となる。
【0134】
このとき,システム制御ユニット106は,I/Oポート121によって読取処理ユニット1701と接続され,I/Oポート122によって接続されたサンプリングユニット1702でサンプリングされた読取色階調信号R,G,B,Xを読み出して,色材の種類の判定を行う。色材の種類の判定処理は,次のようにして行う。
【0135】
図15に示したフィルタ1502の分光特性Xは,ダイクロイックプリズム206により分光する場合に比べて透過する帯域が狭く,グリーン(G)とブルー(B)のほぼ中間に光を主に透過する。
【0136】
ここでグリーン(G)とブルー(B)の光は,それぞれマゼンタ(M)およびイエロー(Y)の色材によって吸収されるが,詳細な色材の種類によって各波長に対する吸収の度合いがそれぞれ異なっている。
【0137】
したがって,読取色階調信号R,G,BおよびXの関係も,色材の種類に固有なものになっており,システム制御ユニット106は,このような特徴を利用して色材の種類の判定を行う。
【0138】
例えば,読み出した多数の読取色階調信号R,G,B,Xの組み合わせの中から,マゼンタ(M)の色材が単色に近い状態で使用されていると推定される組みを探し,あらかじめ用意してあるマゼンタ色材のデータベースと比較して,最も特性の近い色材を原稿に使用されている色材と判定する。また,イエローの色材についても同様な処理を行って,マゼンタの結果と合わせて総合的に判定するようにすれば,より精度の高い判定が可能となる。
【0139】
前述したように実施の形態5によれば,原稿からの反射光を4以上に色分解して色材の種類の判定に供するようにすると,色材の種類を判定するための原稿走査が1回で済むため,異なる照明条件や異なる色分解条件でそれぞれ原稿読取動作を行う場合に比べて,色材の種類の判定が終了するまでの時間を短縮できる。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明のカラー画像入力装置(請求項1,2,12,13)によれば,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたため,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことができ,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することができる。
【0141】
本発明のカラー画像入力装置(請求項3〜5,12,13)によれば,それぞれ単独で駆動可能であり,かつ,発光特性の異なる複数の照明源を有した原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記複数の照明源をそれぞれ単独に駆動して前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたため,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことができ,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することができる。
【0142】
本発明のカラー画像入力装置(請求項6,7,12,13)によれば,発光特性の異なる複数の駆動モードで発光可能な照明源を有した原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記照明源を複数の駆動モードで発光させて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたため,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことができ,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することができる。
【0143】
本発明のカラー画像入力装置(請求項8,9,12,13)によれば,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,分光特性の異なる複数の色分解モードで色分解する色分解手段と,前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記複数の色分解モードを用いて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたため,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことができ,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することができる。
【0144】
本発明のカラー画像入力装置(請求項10〜13)によれば,原稿に光を照射する原稿照明手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,前記色分解手段の分光特性と異なる分光特性で分光する分光手段と,前記色分解手段および分光手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段とを備えたため,原稿に使用されている色材の種類に応じて最適な色補正処理を施すことができ,色再現性の向上を図ったカラー画像入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るカラー画像入力装置を適用したデジタル複写機のブロック構成図である。
【図2】実施の形態1に係るデジタル複写機の基本的な構成および動作を示す説明図である。
【図3】実施の形態1に係るホームポジションセンサの検出を示す説明図である。
【図4】実施の形態1に係るシアン色記録装置のレーザ走査系を示す説明図である。
【図5】実施の形態1に係る2枚の同一フルカラーコピーを作成するときのタイミングチャートを示す説明図である。
【図6】実施の形態1に係るコンソールボードの外観を示す説明図である。
【図7】実施の形態1に係るタッチパネルデスプレイにて原稿の種類を選択する表示を示す説明図である。
【図8】実施の形態1に係る色再現の範囲を示す説明図である。
【図9】実施の形態1に係る同じ色材であっても記録の濃さによって色相と彩度は変化することを示す説明図である。
【図10】実施の形態2に係るデジタル複写機の一部構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態2に係るハロゲンランプの相対発光分布を示した説明図である。
【図12】実施の形態3に係るデジタル複写機の一例を示す構成図である。
【図13】実施の形態4に係るデジタル複写機の一部を示す構成図である。
【図14】実施の形態4に係る相対透過率を示す説明図である。
【図15】実施の形態5に係る4つに色分解して原稿読取動作を行う時のデジタル複写機を示す構成図である。
【図16】実施の形態5に係る相対透過率を示す説明図である。
【図17】実施の形態5に係るデジタル複写機のブロック構成図である。
【図18】画像出力装置(原稿の種類)毎の色再現範囲を示す説明図である。
【図19】画像出力装置(原稿の種類)毎の色再現範囲を示す説明図である。
【図20】画像出力装置(原稿の種類)毎の色再現範囲を示す説明図である。
【図21】従来におけるカラー画像入力装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101,1701 読取処理ユニット
102,1702 サンプリングユニット
103 画像処理ユニット
104 画像記録ユニット
105 同期制御ユニット
106 システム制御ユニット
107 コンソールボード
108r,108g,108b,1503 CCD
109r,109g,109b,1704 A/D変換器
110,1705 シェーディング補正回路
111 γ補正回路
112 色補正回路
113 変倍処理回路
114 ディザ処理回路
115c,115m,115y バッファメモリ
116c,116m,116y,116bk 半導体レーザ
117c,117m,117y,117bk レーザドライバ
203a,203b,1001,1002 ハロゲンランプ
206 ダイクロイックプリズム
607 タッチパネルデスプレイ
701 標準表示部分
702 自動表示部分
703 指定表示部分
1003,1004,1203 駆動回路
1201 駆動パルス発生回路
1202 切替え回路
1301,1502 フィルタ
1501 ハーフミラー

Claims (13)

  1. 原稿に光を照射する原稿照明手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,
    前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,
    前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,
    前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段と,
    を備えたことを特徴とするカラー画像入力装置。
  2. 前記色材判定手段は,原稿からの特性の異なる光により得られた複数の画像信号に基づいて原稿に使用されている色材の種類を判定することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像入力装置。
  3. それぞれ単独で駆動可能であり,かつ,発光特性の異なる複数の照明源を有した原稿照明手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,
    前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,
    前記複数の照明源をそれぞれ単独に駆動して前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,
    前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段と,
    を備えたことを特徴とするカラー画像入力装置。
  4. 前記原稿照明手段は,色温度が異なるハロゲンランプを用いることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像入力装置。
  5. 前記原稿照明手段は,相対発光分布が異なるハロゲンランプと蛍光灯を組み合わせたものであることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像入力装置。
  6. 発光特性の異なる複数の駆動モードで発光可能な照明源を有した原稿照明手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,
    前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,
    前記照明源を複数の駆動モードで発光させて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,
    前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段と,
    を備えたことを特徴とするカラー画像入力装置。
  7. 前記原稿照明手段は,デーティの異なる複数の駆動パルスを発生させる駆動パルス発生手段と,前記駆動パルス発生手段からの駆動パルスを切り替える切替え手段とを有し,前記切替え手段により前記照明源の色温度を可変させることを特徴とする請求項6に記載のカラー画像入力装置。
  8. 原稿に光を照射する原稿照明手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,分光特性の異なる複数の色分解モードで色分解する色分解手段と,
    前記色分解手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,
    前記複数の色分解モードを用いて前記画像読取手段で読み取った複数の画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,
    前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段と,
    を備えたことを特徴とするカラー画像入力装置。
  9. 前記色分解手段は,分光透過特性がフラットでない単一あるいは複数のフィルタと,前記フィルタを光路中に挿入し,あるいは,光路から離脱させるフィルタ移動手段とを有し,色分解特性を可変にすることを特徴とする請求項8に記載のカラー画像入力装置。
  10. 原稿に光を照射する原稿照明手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を色分解する色分解手段と,
    前記原稿照明手段で照明した原稿からの反射光を,前記色分解手段の分光特性と異なる分光特性で分光する分光手段と,
    前記色分解手段および分光手段で色分解した反射光を受光して光電変換し,画像信号として読み取る画像読取手段と,
    前記画像読取手段で読み取った画像信号に基づいて,原稿に使用されている色材の種類を判定する色材判定手段と,
    前記色材判定手段の判定結果に基づいて,前記画像読取手段で読み取った画像信号に色補正処理を施す色補正処理手段と,
    を備えたことを特徴とするカラー画像入力装置。
  11. 前記分光手段の分光特性は,前記色分解手段により分光される場合に比べて透過する帯域が狭いことを特徴とする請求項10に記載のカラー画像入力装置。
  12. 前記色材判定手段は,前記画像読取手段により読み取られた読取階調信号で表される色の色度分布から色の3原色毎にそれぞれ最も彩度の高い色を検出し,それぞれの色相と彩度を,予め記憶されている複数の色材情報と比較し,最も一致するものを原稿で使用されている色材と判定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のカラー画像入力装置。
  13. 前記色材判定手段は,前記画像読取手段により読み取られた読取階調信号で表される色の色度分布から色の3原色毎にそれぞれ最も彩度の高い色を検出し,それぞれの色相,彩度および明度を,予め記憶されている複数の色材情報と比較し,最も一致するものを原稿で使用されている色材と判定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のカラー画像入力装置。
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