JP3766195B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、原稿の種類を判定する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、原稿を色分解して読み取る画像読取り装置においては、原稿の種類(正確には原稿に使用されている色材の種類)によって、人間の目では同一の色に見えても、異なる色として読取られることが知られている。そのため、原稿の種類を検出して、その結果に応じて画像処理方法を変え、原稿の種類に依らず安定した画像を得るための種々の装置が提案されている。
原稿の種類を検出する方法としては、例えば、特開平2−168769号公報に記載された画像処理装置が提案されている。かかる画像処理装置は、2種類以上のそれぞれ色分解特性の異なる3原色の画像信号を処理する画像処理装置において、6種類の画像信号の画像信号の画像全体の平均値を、単一の判定関数に入力し、その評価結果によって原稿の種類を判定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平2−168769号公報に記載されたがっぞう処理装置おいては、より多くの種類、例えば、写真原稿の印画紙の種類等まで判定する場合は、判別関数が複雑になったり、判定精度が低下する等の問題がある。
上記課題を課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、簡単な構成で、多くの原稿の種類を判定することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。また、請求項2に係る発明は、多くの原稿の種類を高精度に判定することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、原稿の同一箇所から、赤、緑、青の3原色で色分解して読み取ることで得た色信号R,G,Bと、前記色信号R,G,Bとは異なる色で色分解して読み取ることで得た色信号Xと、を処理して原稿の種類を判定する画像処理装置において、前記色信号R,G,Bの値が、特定色のR,G,Bの値(R t ,G t ,B t )から、それぞれ所定の値の範囲内にあるか否かを判別することで特定色画素を検出する色検出手段と、色信号Xの値の大きさに対応する原稿種の評価結果が記憶されている原稿種判定テーブルと、原稿から読み取ることで得た色信号Xの値に基づいて、前記原稿種判定テーブルを参照することで原稿種の評価結果を得る評価手段と、前記色検出手段により特定色画素が検出されたと判別したときに、前記評価手段の評価結果を積算することで原稿種毎に評価された回数の積算値を得る積算処理を行い、原稿全体にわたる処理の後、前記積算値が最も大きい原稿種を原稿の原稿種として判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の画像処理装置をデジタル複写機に適用した場合を例として,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1のデジタル複写機のブロック構成図を示し,原稿画像の読み取りを行い,読取色階調信号レッド(R),グリーン(G)およびブルー(B)を出力する読取処理ユニット101と,読取処理ユニット101で読み取った原稿画像の読取色階調信号R,G,Bをサンプリングするサンプリングユニット102と,読取処理ユニット101から読取色階調信号R,G,Bを入力して各種画像処理を施す画像処理ユニット103と,画像処理ユニット103で画像処理を施した後の画像データを記録紙に出力する画像記録ユニット104と,読取処理ユニット101,サンプリングユニット102,画像処理ユニット103および画像記録ユニット104相互の,ならびに各ユニット内の各要素間の信号授受のタイミングの整合を行う同期制御ユニット105と,デジタル複写機全体の制御を行うと共に,システム制御ユニット106と,表示部およびキー部を有しデジタル複写機全体の操作を行うコンソールボード107とから構成される。次に,読取処理ユニット101,画像処理ユニット103,画像記録ユニット104およびシステム制御ユニット106の詳細な構成について,図を参照して説明する。
まず,読取処理ユニット101は,であるダイクロイックプリズム206で色分解したR,G,Bに対応する反射光をそれぞれ受光して光電変換し,画像信号として読み取るCCD108r,108gおよび108bと,CCD108r,108gおよび108bで読み取った画像信号(ここでは,アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換器109r,109gおよび109bと,A/D変換器109r,109gおよび109bでデジタル信号に変換された画像信号を入力してシェーディング補正を行うシェーディング補正回路110とから構成される。
【0006】
また,画像処理ユニット103は,入力される読取色階調信号R,G,Bに対して対数変換を行うγ補正回路111と,マスキング処理を行う色補正処理手段としての色補正回路112と,読取色階調信号R,G,Bに対して変倍処理を行う変倍処理回路113と,変倍処理回路113の変倍処理した信号に基づいてディザ処理を行うディザ処理回路114とから構成されている。
また,画像記録ユニット104は,画像処理ユニット103から入力した各記録色階調信号を記憶するバッファメモリ115と,半導体レーザ116と,半導体レーザ116を駆動するレーザドライバ117とから構成される。
なお,バッファメモリ115は,各トナーの記録濃度に対応した記録色階調信号シアン(C),マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色それぞれに対して,バッファメモリ115c,115mおよび115yを備えている。また,半導体レーザ116もバッファメモリ115と同様に,記録色階調信号C,MおよびYとともに,4つ目であるブラック(BK)に対して半導体レーザ116c,116m,116yおよび116bkを備えている。また,レーザドライバ117も半導体レーザ116と同様に,記録色階調信号C,M,YおよびBKに対してレーザドライバ117c,117m,117yおよび117bkを備えている。さらに,システム制御ユニット106は,デジタル複写機全体を制御するためのCPU118と,ROM119と,RAM120と,読取処理ユニット101と接続するためのI/Oポート121と,サンプリングユニット102と接続するためのI/Oポート122と,画像処理ユニット103と接続するためのI/Oポート123と,画像記録ユニット104と接続するためのI/Oポート124と,同期制御ユニット105と接続するためのI/Oポート125と,および,コンソールボード107と接続するためのI/Oポート126とを備えている。換言すれば,システム制御ユニット106は,マイクロコンピュータである。また,システム制御ユニット106は,後述するコンソールボード107の表示制御およびキー入力に応じて所定の制御および動作を行う。
【0007】
以上の構成において,その動作を説明する。まず,読取処理ユニット101,サンプリングユニット102,画像処理ユニット103,画像記録ユニット104,システム制御ユニット106およびコンソールボード107の順に説明する。
読取処理ユニット101において,CCD108r,108gおよび108b,各色に対して原稿を読み取り,R,GおよびBの出力信号を出す。CCD108r,108gおよび108bの出力信号は,A/D変換器109r,109gおよび109bによって各々10ビットのデジタル信号に変換され,シェーディング補正回路103に入力される。シェーディング補正回路103は,CCD108の読取光学系の照度むら,各CCD108r,108gおよび108b内部の受光素子群の感度のばらつき,および暗電位に対する補正を施して,各10ビットの読取色階調信号R,GおよびBを出力する。
サンプリングユニット102は,読取処理ユニット101から入力した読取色階調信号R,GおよびBを,あらかじめ設定した所定のタイミング,例えば,原稿を等間隔の格子で区切った時の格子点上などでサンプリングする。サンプリンーグユニット102が行うサンプリングは,後述する,原稿の種類の誤判定を防ぐために,例えば平滑化処理などを施し,読取色階調信号R,GおよびBに含まれるノイズ等を除去した後で行うことが望ましい。
次に,画像処理ユニット103において,γ補正回路111が,入力される読取色階調信号R,GおよびBに対して対数変換を行うとともに,コンソールボード107からの指示に応じて階調特性を補正し,各8ビットのR,GおよびBの読取色濃度信号Dr,DgおよびDbを出力する。
次に,色補正回路112が,マスキング処理を行い,読取色階調信号R,GおよびBに基づいて入力信号である読取色濃度信号Dr,DgおよびDbを,C,M,YおよびBKの記録色対応(各トナーの記録濃度に対応)信号Dc,Dm,DyおよびDbkに変換する。色補正回路112が行う変換において,実施の形態1のデジタル複写機の記録特性の理想特性からのずれを補正するための基本的な色補正,およびコンソールボード107からの指示に基づく任意の色補正,さらに詳細は後述するが,実施の形態1の原稿に使用されている色材の種類に応じた色補正処理が行われる。
【0008】
色補正回路112から出力される各8ビットの記録色濃度信号Dc,Dm,DyおよびDbkは,変倍処理回路113に印加される。変倍処理回路113は,コンソールボード107からの指示に応じて,主走査方向(後述する第1キャリッジ207の移動方向と垂直な方向)の変倍処理を各色の信号に対して行い,各8ビットの記録色濃度信号Dc’,Dm’,Dy’およびDbk’を出力する。なお,副走査方向(第1キャリッジ207の移動方向)の変倍は,第1キャリッジ207の移動速度を変更することにより行われる。
変倍処理回路113からの出力される信号は,ディザ処理回路114に印加される。ディザ処理回路114は,記録濃度信号Dc’,Dm’,Dy’およびDbk’をディザ処理し,各3ビットの記録色階調信号C,M,YおよびBKを出力する。なお,ディザ処理回路114が行うディザ処理において,記録系の階調上の非線形特性の補正も行われる。
画像処理ユニット103が出力する記録色階調信号C,M,YおよびBKに応じて,半導体レーザ116c,116m,116yおよび116bkを付勢する。なお,記録色階調信号BKは,直接のままレーザドライバ117bkに与えるが,記録色階調信号C,MおよびYは,それぞれ,バッファメモリ115y,115mおよび115cに保持された後,あらかじめ設定した時間Ty,TmおよびTc遅れてバッファメモリ115y,115mおよび115cから読み出して,レーザドライバ117y,117mおよび117cに与える。
【0009】
次に,図2を参照して,デジタル複写機の基本的な構成および動作について説明する。原稿201は,コンタクトガラス202上に置かれ,実施の形態1の原稿照明手段であるハロゲンランプ203a,203bにより照明される。ハロゲンランプ203a,203bが原稿201を照射して発生した反射光は,移動可能な第1ミラー204a,第2ミラー204bおよび第3ミラー204cによって反射され,結像レンズ205を経て,実施の形態1の色分解手段であるダイクロイックプリズム206に入る。
ダイクロイックプリズム206において,反射光は3つの波長の光,すなわち,レッド(R),グリーン(G)およびブルー(B)に分光される。分光された光は,固体撮像素子であるCCD108r,108gおよび108bにそれぞれ入射する。前述したように入射した分光の内,レッド光はCCD108rに,グリーン光はCCD108gに,またブルー光はCCD108bにそれぞれ入射する。
なお,ハロゲンランプ203a,203bおよび第1ミラー204aは,第1キャリッジ207に搭載されており,第2ミラー204bおよび第3ミラー204cは,第2キャリッジ208に搭載されている。第2キャリッジ208が第1キャリッジ207の1/2の速度で移動することによって,原稿201からCCDまでの光路長が一定に保たれ,原画像読取時には第1キャリッジ207および第2キャリッジ208が,右方向から左方向へ走査される。
【0010】
また,キャリッジ駆動モータ209の軸に固着されたキャリッジ駆動プーリ210に巻き付けられたキャリッジ駆動ワイヤ211に第1キャリッジ207が結合され,第2キャリッジ208上の図示しない動滑車にキャリッジ駆動ワイヤ211が巻き付けられている。これにより,キャリッジ駆動モータ209の正,逆転により,第1キャリッジ207と第2キャリッジ208が往動(原画像読取走査),復動(リターン)し,第2キャリッジ208が第1キャリッジ207の1/2の速度で移動する。
第1キャリッジ207が図2に示すホームポジションにあるときは,第1キャリッジ207が反射形のフォトセンサであるホームポジションセンサ212で検出される。ホームポジションセンサ212が第1キャリッジ207を検出する様子を図3に示す。
図において,第1キャリッジ207が露光走査で右方に駆動されてホームポジションから外れると,ホームポジションセンサ212は,非受光(第1キャリッジ207非検出)となる。一方,第1キャリッジ207がリターンでホームポジションに戻ると,ホームポジションセンサ212は,受光(第1キャリッジ207検出)となり,非受光から受光に変わったときに第1キャリッジ207が停止される。
【0011】
ここで,図1を参照すると,CCD108r,108gおよび108bの出力は,アナログ/デジタル変換されて画像処理ユニット103で必要な処理を施されて,記録色情報であるブラック(BK),イエロー(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)それぞれの記録付勢用の2値化信号に変換される。
それぞれの2値化信号は,レーザドライバ117bk,117y,117mおよび117cに入力され,各レーザドライバが半導体レーザ116bk,116y,116mおよび116cを付勢することにより,記録色信号(2値化信号)で変調されたレーザ光を出射する。
出射されたレーザ光は,それぞれ,図2に示すように,回転多面鏡213bk,213y,213m、および213cで反射され,f−θレンズ214bk,214y,214m、および214cを経て,第4ミラー215bk,215y,215m、および215cと第5ミラー216bk,216y,216mおよび26cで反射され,多面鏡面倒れ補正シリンドリカルレンズ217bk,217y,217mおよび217cを経て,感光体ドラム218bk,218y,218m、および218cに結像照射する。
回転多面鏡213bk,213y,213m、および213cは,多面鏡駆動モータ219bk,219y,219mおよび219cの回転軸に固着されている。多面鏡駆動モータ219bk,219y,219m、および219cは,一定速度で回転し,回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cを一定速度で回転駆動する。
【0012】
また,回転多面鏡213bk,213y,213mおよび213cの回転により,前述のレーザ光は,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの回転方向(時計方向)と垂直な方向,すなわち,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの各ドラム軸に沿う方向に走査される。ここで,図4を参照してシアン色記録装置のレーザ走査系を詳細に説明する。前述したように,116cは半導体レーザを表す。感光体ドラム218cの軸に沿う方向のレーザ走査(2点鏡線)の一端部においてレーザ光を受光するように光電変換素子であるセンサ220cが配設されており,センサ220cがレーザ光を検出し検出から非検出に変化した時点をもって1ライン走査の始点を検出している。
すなわち,センサ220cのレーザ光検出信号(パルス)がレーザ走査のライン同期パルスとして処理される。マゼンタ記録装置,イエロー記録装置およびブラック記録装置の構成も図4に示すシアン記録装置の構成と全く同じである。
【0013】
また,図2に戻って説明する。感光体ドラム218bk,218y,218m、および218cの表面は,負電圧の高圧発生装置(図示せず)に接続されたチャージスコロトロン221bk,221y,221mおよび221cにより一様に帯電させられる。記録信号によって変調されたレーザ光が一様に帯電された感光体表面に照射されると,光導電現象で感光体表面の電荷がドラム本体の機器アースに流れて消滅する。ここで,原稿濃度の濃い部分はレーザ光を点滅させないようにし,原稿濃度の淡い部分はレーザ光を点灯させる。
これにより感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの表面の,原稿濃度の濃い部分に対応する部分は例えば−800Vの電位に,原稿濃度の淡い部分に対応する部分は例えば−100V程度の電位になる。すなわち,原稿の濃淡に対応して,静電潜像が形成される。
この静電潜像をそれぞれ,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222m、およびシアン現像ユニット222cによって現像し,感光体ドラム218bk,218y,218m、および218cに表面にそれぞれブラック,イエロー,マゼンタ、およびシアントナー画像を形成する。
なお,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222m、およびシアン現像ユニット222c内のトナーは,攪拌により正電位に帯電される。また,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222m、およびシアン現像ユニット222cは,現像バイアス発生器(図示せず)により−200V程度にバイアスされ,感光体の表面電位が現像バイアス以下の場所にトナーが付着し,原稿101に対応したトナー像が形成される。
一方,転写紙カセット223に収納された記録紙は,送り出しローラ224の給紙動作により繰り出されて,レジストローラ225で,所定のタイミングで転写ベルト226に送られる。
【0014】
転写ベルト226に載せられた記録紙は,転写ベルト226の移動により,図2に示すように感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cの下部を順次に通過し,感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cを通過する間,転写ベルト226の下部でチャージスコロトロン221bk,221y,221mおよび221cにより,ブラック,イエロー,マゼンタおよびシアンの各トナー像が記録紙上に順次転写される。
続いて,転写された記録紙は,熱定着ユニット227に送られそこでトナーが記録紙に固着され,記録紙はトレイ228に排出される。一方,転写後の感光体面に発生する残留トナーは,クリーナユニット229bk,229y,229mおよび229cで除去される。
ブラックトナーを収集するクリーナユニット229bkとブラック現像ユニット222bkは,トナー回収パイプ230で結ばれ,クリーナユニット229bkで収集したブラックトナーをブラック現像ユニット222bkに回収するようにしている。
なお,クリーナユニット229y,229mおよび229cで収集したイエロー,マゼンタおよびシアントナーには,記録紙より感光体ドラム218y,218mおよび218cへの逆転写するなどにより,クリーナユニット229y,229mおよび229cの前段の異色現像ユニットのトナーが入り混ざているので,再使用のための回収はしない。
【0015】
なお,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cは,それぞれトナー濃度センサ231bk,231y,231mおよび231cを備えており,ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cのそれぞれのトナー濃度に応じた信号が,トナー濃度制御ユニット(図示せず)に出力される。
トナー濃度制御ユニットは,トナー画像形成のために消費されたトナーを補給し,各ブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cのトナー濃度を一定に保つために,各トナー濃度センサ231bk,231y,231mおよび231cの出力に応じて各現像ユニットブラック現像ユニット222bk,イエロー現像ユニット222y,マゼンタ現像ユニット222mおよびシアン現像ユニット222cに設けられたトナー補給モータ(図示せず)を駆動するためのトナー補給信号を各色独立に出力する。
各トナー補給モータの回転軸にはトナー補給ローラ232bk,232y,232mおよび232cがそれぞれ固着されており,トナー補給信号に応じて各トナー補給ローラがそれぞれ従動し各現像ユニットにトナーが補給される。
【0016】
記録紙を感光体ドラム218bkから218cの方向に送る転写ベルト226は,アイドルローラ233,駆動ローラ234,アイドルローラ235およびアイドルローラ236に張架されており,駆動ローラ234で反時計方向に回転駆動される。
駆動ローラ234は,軸237に枢着されたレバー238の左端に枢着されている。レバー238の右端には黒モード設定ソレノイド(図示せず)のブランジャ239が枢着されている。ブランジャ239と軸237の間に圧縮コイルスプリング240が配設されており,圧縮コイルスプリング240がレバー238に時計方向の回転力を与えている。
黒モード設定ソレノイドが非通電(カラーモード)であると,記録紙を載せる転写ベルト226は感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cに接触している。この状態で転写ベルト226に記録紙を載せて全感光体ドラム218bk,218y,218mおよび218cにトナー像を形成すると記録紙の移動に伴って記録紙上に各像のトナー像が転写する(カラーモード)。
【0017】
一方,黒モード設定ソレノイドが通電される(黒モード)と,圧縮コイルスプリング240の反発力に抗してレバー238が反時計方向に回転し,駆動ローラ234が例えば5mm降下し,転写ベルト226は感光体ドラム218y,218m、および218cより離れ,感光体ドラム218bkには接触したままとなる。この状態では,転写ベルト226上の記録紙は感光体ドラム218bkに接触するのみであるので,記録紙にはブラックトナー像のみが転写される(黒モード)。
記録紙は,感光体ドラム218y,218m、および218cに接触しないので,記録紙には感光体ドラム218y,218m、および218cの付着トナー(残留トナー)が付かず,イエロー,マゼンタおよびシアン等の汚れが全く現れない。すなわち黒モードでの複写では,通常の単色黒複写機と同様なコピーが得られる。 次に,図5を参照して,複写機構主要部の動作タイミングを説明する。図5は,2枚の同一フルカラーコピーを作成するときのタイミングチャートである。第1キャリッジ207の露光走査が開始されると,まず,図2に示す黒色濃度基準板241および白色濃度基準板242が読み取られ,その読取濃度により,シェーディング補正が実施される。
【0018】
次に,原稿載置部の走査の開始とほぼ同じタイミングでレーザ116bkの,記録信号に基づいた変調付勢が開始され,レーザ116y,116mおよび116cの距離分の,転写ベルト226の移動時間Ty,TmおよびTcだけ遅れて変調付勢が開始される。各転写用チャージャ243bk,243y,243mおよび243cは,半導体レーザ116bk,116y,116mおよび116cの変調付勢開始から所定時間(感光体ドラム上の,レーザ照射位置の部位が転写用チャージャ243bk,243y,243mおよび243cまで達する時間)の遅れの後に付勢される。
次に,コンソールボード107を図6を参照して説明する。図6に,コンソールボード107の外観を示す。コンソールボード107は,コピースタートキー601,テンキー602,クリアストップキー603,割込みキー604,セット枚数表示器605,コピー枚数表示器606およびタッチパネルディスプレイ607によって外観を構成している。
タッチパネルディスプレイ607は,表示器の表示画面に透明な接触検出スイッチを多数配列したパネルを設けたものであり,表示部と入力部とが一体になっている。具体的には,各種動作モードの選択およびそれに伴う入力ガイダンスの表示ならびに選択された動作モードの表示が,タッチパネルディスプレイにより行われる。
【0019】
また,タッチパネルディスプレイ607には,図7のような原稿の種類に関した選択をする画面が表示可能になっている。図7は,タッチパネルディスプレイ607にて原稿の種類を選択する表示を示す図である。
ここで,標準表示部分701,自動表示部分702および指定表示部分703は,それぞれ標準的な色材(原稿の種類)に合わせた処理を行う標準処理モード,または,色材の処理の自動判定を行ないその種類に合った処理モードを選択するエリアになっており,システム制御ユニット106は,表示部分の押下を検出して各処理モードに入る。
自動表示部分702の押下により自動処理モードが選択された状態でコピースタートキー601の押下を検出すると,システム制御ユニット106は,読取処理ユニット101などを制御して通常の原稿読取動作を行わせるとともに,サンプリングユニット102でサンプリングされた読取色階調信号R,GおよびBを読み出して,原稿の種類の判定処理を行う。原稿の種類の判定は後述する。
原稿の種類の判定が終了するとシステム制御ユニット106は,判定した原稿の種類に応じて,あらかじめ決定している処理条件を画像処理ユニット103に設定する。このとき行う設定は,例えば,色補正処理手段である色補正回路112で行うマスキング処理の処理係数の変更等である。
なお,色補正回路112で行う処理はマスキング処理に限らず,補間処理やLUT(ルック・アップ・テーブル)を使用する場合にも適用できる。また,色材の種類の判定にともない,銀塩写真原稿か網点写真原稿かの識別もできるので,例えば,網点写真原稿に使用される色材を検出した場合は,網点によるモアレを除去するような処理を加えるなどの設定も可能であるのは勿論である。
【0020】
次に,システム制御ユニット106は,図5に示したようなタイミングチャートで複写動作を制御し,画像処理ユニット103の設定に応じたコピーを排出する。
次に、実施の形態1におけるデジタル複写機の原稿の種類の判定動作を詳細に説明する。図8は、上記システム制御ユニット106における原稿の種類を判定を行う回路(画像処理装置)の構成を示す図である。
先ず、図8において、画像信号R、G、Bは、原稿を走査して、同一箇所をそれぞれ、赤、緑、青の3原色で色分解して読み取った画像信号を示しており、Xは、前述の画像信号R、G、Bとは異なる色分解特性で原稿の同一箇所を読み取って得た画像信号である。
図8に示す画像処理装置は、入力される画像信号R,G,Bの示す色が、特定の色と同等か否かを検出して判定結果を判定回路803に出力する色検出回路801と、入力される画像信号Xの大きさにより原稿の種類を評価して判定結果を判定回路803に出力する評価回路802と、並びに色検出回路801及び評価回路802からの判定結果に基づいて、原稿の種類を最終的に判定する判定回路803とにより構成されている。
色検出回路801は、入力される画像信号R,G,Bの示す色が、特定の色と同等か否かを検出して判定結果を出力する回路であり、例えば、下記式(1)式に示す条件を満たす場合、すなわち、画像信号RGBの値が、それぞれ特定の色の値(Rt、Gt、Bt)から所定の範囲内にある場合に、特定の色を検出したものとする。
|R−Rt|≦ΔR、且つ|G−Gt|≦ΔG、且つ|B−Bt|≦ΔB
・・・・(1)但し、ΔR、ΔG,ΔBは定数
図9は、色検出回路801の具体的回路構成例を示している。色検出回路801は、図9に示す如く、特定色の中心値を規定する値(Rt、Gt、Bt)及びその幅を規定する値(ΔR、ΔG、ΔB)が設定されたレジスタ201と、入力されるR,G,Bのそれぞれの成分の画像信号と中心値(Rt、Gt、Bt)との差の絶対値をそれぞれ計算して、得られる絶対値と幅を規定する値(ΔR、ΔG、ΔB)とをそれぞれ比較して、比較結果を出力する比較回路812〜814と、比較回路812〜814からそれぞれ出力される比較結果のAND(論理積)を出力するAND回路815とから構成されている。
比較回路812〜比較回路814は、それぞれ、入力されるR,G,Bの各画像信号と、レジスタに設定された中心値(Rt、Gt、Bt)との差の絶対値(|R−Rt|、|G−Gt|、|B−Bt|)をそれぞれ算出し、算出した絶対値(|R−Rt|、|G−Gt|、|B−Bt|)と、レジスタに格納された幅を規定する値(ΔR、ΔG、ΔB)とを比較して、|R−Rt|≦ΔR、|G−Gt|≦ΔG、|B−Bt|≦ΔBとなるか否かをぞれぞれ判断して、比較結果を出力する。具体的には、比較回路812〜比較回路814は、|R−Rt|≦ΔR、|G−Gt|≦ΔG、|B−Bt|≦ΔBとなる場合には、それぞれ論理値「1」を比較結果として出力し、|R−Rt|≦ΔR、|G−Gt|≦ΔG、|B−Bt|≦ΔBとならならい場合には、論理値「0」を比較結果としてAND回路815に出力する。AND回路815は、比較回路812〜814からそれぞれ出力される比較結果のAND(論理積)を判定回路803に出力する。すなわち、AND回路815は、上記式(1)を満たす場合(特定の色を検出した場合)に、論理値「1」を出力する。
【0021】
尚、特定の色と同等か否かを検出する際は、画像信号RGBを、YIQ等の輝度−色差信号系やCIE、LAB、CIELUV等の均等知覚色空間に変換してから特定の色と比較しても良い。例えば、CIELABを例とすると、下記式(2)のような表色系変換を行った後に、下記式(3)のように特定の色の値(L*t、a*t、b*t)と比較して、特定の色を検出する。これにより、上記式(1)色に比べて、特定の色を検出するための範囲の設定が容易となって、より正確な検出が可能となる。
(R,G,B)→(L*t、a*t、b*t) ・・・(2)
|L*−L*t|≦ΔL、且つ|a*−a*t|≦Δa*、
且つ|b*−b*t|≦Δb* ・・・(3)ここで、ΔL*、Δa*、Δb*は定数
評価回路802は、入力される画像信号Xの大きさにより原稿の種類を評価して判定結果を判定回路803に出力する回路であり、例えば、下記式(4)のように4種類の原稿を評価する。尚、この評価結果は、上述した特定の色が検出された場合にのみ有効となる。
X<Xa ならば 原稿種A Xa<X<Xb ならば 原稿種B
Xb<X<Xc ならば 原稿種C Xc≦X ならば 原稿種D
・・・(4)ここで、Xa、Xb、Xcは定数
評価回路802は、図10に示す如く、原稿種判定テーブルからなり、かかる原稿種判定テーブル821には、上記式(4)に示すような、画像信号Xの大きさに応じた原稿種の評価結果が記憶されており、画像信号Xによりこのテーブルにアクセスすることにより、原稿種の判定結果が出力される。
また、本発明では、特定の色を幅をもって検出しているため、原稿種が同一でも、その特定の色の濃度に応じて画像信号Xも幅を持つ。従って、原稿の種類の評価に際しては、画像信号Xのみならず上述の画像信号RGBも使用し、下記式(5)のような演算結果X’を上記式(4)の「X」の代わりに使用すると良い。これによって、濃度による画像信号Xの幅を相殺する事ができるので、より精度の高い評価が可能となる。
X’=X+r・R+g・G+b・B ・・・(5)
ここで、r、g、bは定数。
判定回路803は、色検出回路801及び評価回路802からの判定結果に基づいて、原稿の種類を最終的に判定する。以下、図11のフローチャートに基づいて、判定回路の動作を説明する。
【0022】
判定回路803は、先ず、原稿種毎に用意された検出度数レジスタのクリアを行い(ステップS1)、原稿の走査の開始を待ち(ステップS2)、原稿の走査が開始されると、判定回路803は、読み取り箇所毎に、特定の色が検出されたか否かを、色判定回路801から入力される評価結果により判定する(ステップS3)。特定の色が検出されなかった場合には、ステップS11に移行する一方、特定の色が検出された場合には、評価回路802から入力される原稿種の評価結果が、原稿種A〜Dのいずれであるかを判断し(ステップS4〜S6)、対応する原稿種A〜Dのいずれかの検出度数レジスタをインクリメントする(ステップS7〜S10)。そして、ステップS11では、原稿の走査が終了したか否かを判断し、原稿の走査が終了するまでステップS3〜S11までの処理を繰り返す。
そして、原稿の走査が終了すると、判定回路803は、検出度数レジスタの値が最大となった原稿種を、対象原稿の原稿種として出力する(ステップS12)。
尚、本発明に係る評価回路802は、上記式(4)のような断定的な評価を行う回路である必要がある。即ち、図12に示すように、画像信号X(或いはX’)の大きさにより、原稿の種類毎に評価値を出力する回路としても良い。また、この場合の判定回路803は、特定の色が検出されていたならば、各原稿種毎に対応する評価値を加算し、評価値の総和が最大となった原稿種を対象原稿の原稿種として出力するようにする。
また、本実施例では、原稿の種類を判定するための特定の色が、原稿に含まれている必要がある。従って、より多くの原稿に対して原稿種判定を可能とするため、例えば、黒、赤や青等の原稿に含まれている割合が高い色を、特定の色とすると良い。また、特定の色が検出されなかったり、検出回数が少なかったりした場合には、特定の色を異なる色として、再度、原稿種の判定を行うようにしても良い。
【0023】
[実施の形態2]
実施の形態2の画像処理装置について説明する。実施の形態2においては、デジタル複写機の構成は、実施の形態1で示した構成と同一とすることができる。実施の形態2のシステム制御ユニット106における原稿の種類を判定を行う回路(画像処理装置)は、特定の色を複数として、それぞれの特定の色に関する評価を同時に行う。これにより、一度の原稿の走査で、原稿の種類を確実に判定することができる。図13に、実施の形態2に係るシステム制御ユニット106における原稿の種類を判定を行う回路(画像処理装置)の概略構成を示す。
先ず、図13において、画像信号R、G、Bは、原稿を走査して、同一箇所をそれぞれ、赤、緑、青の3原色で色分解して読み取った画像信号を示しており、Xは、前述の画像信号R、G、Bとは異なる色分解特性で原稿の同一箇所を読み取って得た画像信号である。
図13に示す画像処理装置は、入力される画像信号R,G,Bの示す色が、特定の色と同等か否かを検出した判定結果と、入力される画像信号Xの大きさにより原稿の種類を評価した判定結果とを判定回路905に出力する色検出評価回路901〜904と、色検出判定回路901〜904からの判定結果に基づいて、原稿の種類を最終的に判定する判定回路905とにより構成されている。
上記色検出評価回路901〜904は、それぞれ、上述した色検出回路801と評価回路802とを備えており、複数の特定の色(a〜d)に対応してそれぞれ設けられている回路である。
判定回路905には、各色検出評価回路901〜904の色検出の判定結果と、原稿種の判定結果が入力される。ここで判定回路905は、これらの入力に基づいて、原稿の種類を最終的に判定する回路である。かかる判定回路905の動作を図14のフローチャートに基づいて説明する。図14は、判定回路905の動作を説明するためのフローチャートである。
【0024】
判定回路905は、先ず、原稿種毎に用意された検出度数レジスタのクリアを行い(ステップS21)、原稿の走査の開始を待ち(ステップS22)、原稿の走査が開始されると、判定回路905は、読み取り箇所毎に、特定の色aが検出されたか否かを、色検出判定回路901から入力される評価結果により判定する(ステップS23)。特定の色aが検出されなかった場合には、ステップS31に移行する一方、特定の色aが検出された場合には、色検出評価回路901から入力される原稿種の評価結果が、原稿種A〜Dのいずれであるかを判断し(ステップS24〜S30)、対応する原稿種A〜Dのいずれかの検出度数レジスタをインクリメントする(ステップS27〜S30)。
次いで、ステップS31では、判定回路905は、読み取り箇所毎に、特定の色bが検出されたか否かを、色検出判定回路902から入力される評価結果により判定する。特定の色bが検出されなかった場合には、ステップS39に移行する一方、特定の色bが検出された場合には、色検出評価回路902から入力される原稿種の評価結果が、原稿種A〜Dのいずれであるかを判断し(ステップS32〜S34)、対応する原稿種A〜Dのいずれかの検出度数レジスタをインクリメントする(ステップS35〜S38)。
づづいて、ステップS39では、判定回路905は、読み取り箇所毎に、特定の色cが検出されたか否かを、色検出判定回路903から入力される評価結果により判定する。特定の色cが検出されなかった場合には、ステップS47に移行する一方、特定の色cが検出された場合には、色検出評価回路903から入力される原稿種の評価結果が、原稿種A〜Dのいずれであるかを判断し(ステップS40〜S42)、対応する原稿種A〜Dのいずれかの検出度数レジスタをインクリメントする(ステップS43〜S46)。
【0025】
そして、ステップS47では、判定回路905は、読み取り箇所毎に、特定の色dが検出されたか否かを、色検出判定回路904から入力される評価結果により判定する。特定の色dが検出されなかった場合には、ステップS55に移行する一方、特定の色dが検出された場合には、色検出評価回路904から入力される原稿種の評価結果が、原稿種A〜Dのいずれであるかを判断し(ステップS48〜S50)、対応する原稿種A〜Dのいずれかの検出度数レジスタをインクリメントする(ステップS51〜S54)。
そして、ステップS55では、原稿の走査が終了したか否かを判断し、原稿の走査が終了するまでステップS23〜S55までの処理を繰り返す。そして、原稿の走査が終了すると、判定回路905は、検出度数レジスタの値が最大となった原稿種を、対象原稿の原稿種として出力する(ステップS56)。
尚、図13の評価回路も、上記(4)式のような断定的な評価を行う回路である必要はない。即ち、図12に示したような画像信号Xの大きさにより、原稿の種類毎に評価値を出力する回路としても良い。この場合、判定回路905は、検出された特定の色に応じて、対応する各原稿種毎の評価値を加算し、評価値の総和が最大となった原稿種を、対象原稿の原稿の原稿種として出力するようにする。
また、以上では、原稿の同一箇所を赤、緑、青の3原色で色分解して読み取って得た画像信号RGBと、これらとは異なる色分解特性で読み取って得られた画像信号Xを処理する場合を説明したが、本発明はこれに限られるもではない。すなわち、更に異なる色分解特性で読み取って得た画像信号、例えば、Y,Z等を加えた処理を行っても良い。
この場合、原稿の種類の評価に際しては、特定の色毎に下記式(6)のような演算を行って、上記式(4)の[X]の代わりに使用すれば良い。
X’’=x・X+y・Y+z・Z+r・R+g・G+b・B・・・(6)
ここで、x、y、z、r、g、bは定数
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、色検出手段において、色信号R,G,Bの値が、特定色のR,G,Bの値(R t ,G t ,B t )から、それぞれ所定の値の範囲内にあるか否かを判別することで特定色画素を検出し、評価手段において、色信号Xの値の大きさに対応する原稿種の評価結果が記憶されている原稿種判定テーブルを、原稿から読み取ることで得た色信号Xの値に基づいて参照することで原稿種の評価結果を得る。そして、判別手段において、色検出手段により特定色画素が検出されたと判別したときに、評価手段の評価結果を積算することで原稿種毎に評価された回数の積算値を得る積算処理を行い、原稿全体にわたる処理の後、その積算値が最も大きい原稿種を原稿の原稿種として判定するようにした。これにより、簡単な構成で多くの原稿の種類を判定することができる画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るカラー画像入力装置を適用したデジタル複写機のブロック構成図である。
【図2】実施の形態1に係るデジタル複写機の基本的な構成および動作を示す説明図である。
【図3】実施の形態1に係るホームポジションセンサの検出を示す説明図である。
【図4】実施の形態1に係るシアン色記録装置のレーザ走査系を示す説明図である。
【図5】実施の形態1に係る2枚の同一フルカラーコピーを作成するときのタイミングチャートを示す説明図である。
【図6】実施の形態1に係るコンソールボードの外観を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1に係るタッチパネルデスプレイにて原稿の種類を選択する表示を示す説明図である。
【図8】実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す図である。
【図9】図8の色検出回路の構成を示す図である。
【図10】図8の評価回路の構成を示す図である。
【図11】図8の判定回路の動作を示す図である。
【図12】原稿種の特性を示す図である。
【図13】実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示す図である。
【図14】図13の判定回路の動作を示す図である。
【符号の説明】
101 読取処理ユニット、 102 サンプリングユニット、 103画像処理ユニット、 104 画像記録ユニット、 105 同期制御ユニット、 106 システム制御ユニット、 107 コンソールボード、108r,108g,108b,1503 CCD、 109r,109g,109b,1704 A/D変換器、 110 シェーディング補正回路、 111 γ補正回路、 112 色補正回路、 113 変倍処理回路、 114 ディザ処理回路、 115c,115m,115y バッファメモリ、 116c,116m,116y,116bk 半導体レーザ、 117c,117m,117y,117bk レーザドライバ、 203a,203b, ハロゲンランプ、 206 ダイクロイックプリズム、 607 タッチパネルデスプレイ、 701 標準表示部分、 702 自動表示部分、 703 指定表示部分、 801 色検出回路、 802評価回路、 803、905 判定回路、 811 レジスタ、 812〜814 比較回路、 815 AND回路、 821 原稿種判定テーブル、 901〜904 色検出評価回路

Claims (1)

  1. 原稿の同一箇所から、赤、緑、青の3原色で色分解して読み取ることで得た色信号R,G,Bと、前記色信号R,G,Bとは異なる色で色分解して読み取ることで得た色信号Xと、を処理して原稿の種類を判定する画像処理装置において、
    前記色信号R,G,Bの値が、特定色のR,G,Bの値(R t ,G t ,B t )から、それぞれ所定の値の範囲内にあるか否かを判別することで特定色画素を検出する色検出手段と、
    色信号Xの値の大きさに対応する原稿種の評価結果が記憶されている原稿種判定テーブルと、
    原稿から読み取ることで得た色信号Xの値に基づいて、前記原稿種判定テーブルを参照することで原稿種の評価結果を得る評価手段と、
    前記色検出手段により特定色画素が検出されたと判別したときに、前記評価手段の評価結果を積算することで原稿種毎に評価された回数の積算値を得る積算処理を行い、原稿全体にわたる処理の後、前記積算値が最も大きい原稿種を原稿の原稿種として判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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