JP3544850B2 - トナー供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー供給装置及びそれを有する画像形成装置に関し、特に、電子写真方式における画像担持体上の潜像を顕像化してトナー画像を形成するトナーを現像位置から離れた位置より供給するトナー供給装置及びそれを有する電子写真方式における画像担持体上の潜像を顕像化してトナー像を形成するトナーを現像位置から離れた位置より供給されて画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンターあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現像装置のトナータンクに隣接して設けられたトナーサーバに設けた複数本のトナーカートリッジを回動して複数回自動的に変換されるようして、操作者によるトナーカートリッジの交換頻度を減少するトナー補給機構は公知である(特開平2−277083号の公報を参照)。
現像装置と別体に設けられたトナー貯留手段からモーノポンプを使用してトナーを供給するようにした小型でメンテナンス時の操作性を向上させる現像装置も公知である(特開平7−219329号の公報を参照)。
2個のトナーカートリッジをそれぞれ個別に装着出来るトナーカートリッジ収容部を備え、一方のトナーカートリッジから2本の分岐管と本管を有するトナー移送管を経由して現像装置にトナーを補給するトナー補給装置において、トナー搬送管を通過するトナー量を測定するセンサの近傍を通過トナーが無いことがセンサによって検知されると、他方のトナーカートリッジ内のアジテータを回転させて、他方のトナーカートリッジ内のトナーが搬出され始めるようにすることも公知である(特開平8―137227号の公報を参照)。
更に、現像位置から離れた複数本のトナー容器を備えたトナーバンクから、現像装置にトナーを搬送して画像を形成することも同一出願人の発明者から提案されている。
然し、従来の複数のトナーカートリッジのトナー容器を有するトナーサーバやトナーバンクにおいては、トナー容器の着脱操作性や交換性が悪く、トナー容器内のトナーの吐出が無くなってから、次のトナー容器内のトナーが搬出されるため、トナーの搬出が遅れて、画像形成の動作が中断したり、トナー容器内にトナーが吐出しないで残留して使用されなかったり、トナー容器の交換時等にトナー飛散が発生したりして資源を無駄にすると言う不具合が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のかかるトナーバンク及びそれを有する画像形成装置は、複数のトナーカートリッジのトナー容器を有するトナーサーバやトナーバンクにおいては、トナー容器の着脱操作性や交換性が悪く、トナー容器内のトナーの吐出が無くなってから、次のトナー容器内のトナーが搬出されるため、トナーの搬出が遅れて画像形成の動作が中断したり、トナー容器内にトナーが吐出しないで残留して使用されなかったり、トナー容器の交換時等にトナー飛散が発生したりして資源を無駄にすると言う問題が生じていた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決すること、即ち、トナー容器の着脱操作性や交換性が良く、トナー容器内のトナーが無くなる直前から、次のトナー容器内のトナーが吐出されて、トナーの移送が中断することなく画像形成動作が中断することなく継続し、トナー容器内のトナーが吐出しないで残留して使用されなかったり、トナー容器の交換時のトナー飛散の発生等を防止する省資源のトナーバンク及びそれを有して画像を形成する画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明は、回転することにより内部に収容したトナーを端面から吐出する筒状のトナー容器を複数個回転自在に保持するホルダ部と、該ホルダ部によって保持された各トナー容器を個別に回転駆動する回転駆動手段と、を有したトナー容器保持手段を備えたトナー供給装置において、トナー容器保持手段がホルダ部によって保持した一つのトナー容器を回転させてトナーを吐出させている際にトナー吐出量が所定値以下に減少したことを検知する高さセンサと、高さセンサがトナー吐出量が所定値以下に減少したことを検知した場合に他のトナー容器を回転させて吐出を開始し、当該他のトナー容器の回転開始後も前記トナー吐出量が減少したトナー容器の回転を継続するように回転駆動手段を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の本発明は、請求項1において、前記制御部は、前記トナー容器の内部に貯めたトナーが無くなるのに十分な時間だけ前記トナー吐出量が減少したトナー容器の回転を継続することを特徴とする。
請求項3の本発明は、請求項1、又は2に記載のトナー供給装置と、トナー供給装置から供給されるトナーを気体との混合気として搬送する混合気搬送経路と、混合気搬送経路を介してトナーの供給を受ける現像手段と、現像手段から供給されるトナーによって顕像化される静電潜像を担持する画像担持体と、画像担持体上に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、からなることを特徴とする。
【0005】
上記のように構成された請求項1記載のトナー供給装置においては、先に吐出を開始したトナー容器内のトナーが無くなる直前から、次のトナー容器内のトナーが吐出されるので、トナーの移送が中断することなく画像形成動作が継続する一方で、次のトナー容器からの吐出開始後も、先のトナー容器の残留トナーが吐出され尽くすまで先のトナー容器を回転し続けるので、先のトナー容器内のトナーが残留したり、トナー容器の交換時のトナー飛散の発生等を防止することができる。
請求項2記載の発明においては、前記トナー吐出量が減少したトナー容器の回転を継続する時間は、該トナー容器の内部に貯めたトナーが無くなるのに十分な時間であるので、先のトナー容器内にトナーが残留することが確実になくなる。
請求項3記載の発明においては、請求項1に記載した作用、効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態の一例を示すトナーバンク(トナー供給装置)及びそれを有する画像形成装置の構成説明図である。この画像形成装置100は、その本体上半部に画像担持体10や現像手段9等、電子写真式の画像形成機構を内蔵し、現像手段9による現像位置から離れた位置、すなわちこの例では画像形成装置100の右下隅部に複数(この例では3個)のトナー容器1(1a1 、1a2 、1a3 )を収容したトナーバンク(トナー供給装置)0を備えている。トナーバンク0内に収容された各トナー容器1a1 、1a2 、1a3 は、電子写真方式における潜像を顕像化してトナー画像を形成するトナー(T)を筒形状の内部に貯留しており、トナーバンク0に設けられたトナー容器挿入部2の各挿入口2a1 、2a2 、2a3 に着脱可能に上方から装着できるようになっている。トナーバンク0に装着された各トナー容器1a1 、1a2 、1a3 は、トナー容器保持手段3により保持されるようになっている。図示しないメインモータの電源が投入され、上記複数のトナー容器1のうちの一つ例えばトナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら回転駆動手段3fにより回転駆動されると、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた開口部1bから吐出して、トナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、気体流移送手段5により上記現像手段9に移送される。上記トナー堆積収容部4へのトナー(T)の供給は、上記トナー堆積収容部4の下部位置に設けられた上記トナーニアエンド検知手段6の高さセンサ6a1 と制御部6bにより行われる。即ち、上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a1 の圧電素子より検知されたトナー量がある定められた高さ以下であると、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bから吐出してトナー(T)の供給が開始される。そして、上記高さセンサ6a1 にてトナーの有無を検知して、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上になるとトナー供給を停止する。これらの制御により、上記トナー堆積収容部4内には常に所定量のトナー(T)が収納され、安定した現像工程が保証される。
【0007】
又、上記高さセンサ6a1 にてトナー量がある定められた高さ以下であると検知し、これがあらかじめ定められた回数、時間等を越えると、上記トナーニアエンド検知手段6の上記制御部6bにより、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドを認識して、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 の上記回転駆動手段3fの駆動中止を解除して内部に貯めるトナー(T)を上記トナー堆積収容部4に吐出するようになっている。
栓7は、上記トナーニアエンド検知手段6によりトナーニアエンドが認識されてから、内部に貯めたトナー(T)が無くなるのに充分な所定時間が経過した後に、内部のトナー(T)を吐出した上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを閉じるようになっている。
上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを上記栓7で閉じられた後に、図示しない表示部に、上記トナー容器1a1 の交換メッセージを点灯するようになっている。
従って、上記トナー容器1aの着脱操作性や交換性が良く、上記トナー容器1a1 内のトナーが無くなる直前から、次の上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 内のトナー(T)が吐出されて、トナー(T)の移送が中断することなく画像形成の動作が継続して行われ、上記トナー容器1a1 内のトナー(T)が吐出しないで残留して使用されなかったり、上記トナー容器1a1 の交換時のトナー飛散の発生等を防止するから省資源となる。
この上記画像形成装置100は、複写機の例であり、上記トナーバンク0と、自動原稿送り部(ADF)110と、従来公知の電子写真方式による画像形成を行うための、露光部120、画像形成部130、給紙部140等から溝成されている。
【0008】
上記露光部120は、上記自動原稿送り部(ADF)110あるいは手差しにてコンタクトガラス111上に載置された原稿(O)に光を照射するための光源121と、原稿(O)からの反射光像を上記画像形成部130の上記画像担持体10の感光体ドラム上に露光するためのミラー群122及びレンズ123からなる露光光学系によって構成されている。
上記画像形成部130は、上記画像担持体10の感光体ドラムとその周囲に配設された帯電手段12、上記現像手段9、レジストローラ13、転写手段11、クリーニング手段14と、定着手段15、排紙ローラ16、両面コピー用の転写紙反転搬送部17、排紙トレイ18等によって構成されている。
また、上記給紙部140には各種サイズの転写紙(P)が収納された複数の給紙カセットが設置されている。
尚、上記露光部120はアナログ式の露光光学系の例であるが、上記露光部120としてレーザ光源と偏向器を用いたレーザ走査光学系を用いて画像信号に応じて、上記画像担持体10の感光体ドラム上に光書き込みを行う方式にすれば、レーザプリンタとして機能させることができ、更に、上記自動原稿送り部(ADF)110と上記露光部120の間に原稿読取装置を設置すればデジタル複写機やファクシミリ装置の構成となる。
画像形成動作が開始されると、上記画像担持体10の感光体ドラムが上記帯電手段12により帯電され、上記露光部120からの原稿像が露光されて静電潜像が形成される。
【0009】
この静電潜像は上記現像手段9の2成分現像剤又は1成分現像剤によって現像して顕像化され、上記画像担持体10の感光体ドラム上にトナー像が形成される。
上記画像担持体10の感光体ドラム上に形成されたトナー像は、上記給紙部140から給紙され、上記レジストローラ13を介して上記画像担持体10の感光体ドラムと上記転写手段11の転写ベルト11aとのニッブ部に給紙された転写紙(P)に上記転写手段11により転写され、トナー像が転写された転写紙(P)は上記転写手段11の上記転写ベルト11aで上記定着手段15に搬送され、上記定着手段15でトナー像が転写紙(P)に定着される。
定着後の転写紙(P)は上記排紙ローラ16を介して上記排紙トレイ18上に排紙されて収納されるようになっている。
他方、転写紙(P)にトナー像を転写後の上記画像担持体10の感光体ドラム上は上記クリーニング手段14により清掃され、残留トナーや紙粉筆の異物が除去、回収されて、次工程に備えられる。
又、転写紙(P)を搬送後の上記転写手段11の上記転写ベルト11aもクリーニング手段11bにより清掃され、残留トナーや紙粉等の異物が除去、回収されるようになっている。
上記現像手段9としては、以下の説明ではトナー(T)とキャリアを用いた2成分磁気ブラシ現像方式を用いた例を示す。
【0010】
上記画像形成装置100の上記現像手段9の現像位置から離れている位置に配置された上記トナーバンク0は、混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナー(T)と気体の混合気供給パイプで上記現像手段9と連結されており、上記画像形成装置100の本体正面100aでもある上記トナーバンク0の上記本体正面0aに装着された上記トナー容器1内に貯留されているトナー(T)が、上記気体流移送手段5の通称モーノポンプとも呼ばれる粉体ポンプユニットによって、上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体の混合気供給パイプを介して上記現手段9に、気体の空気との混合気として搬送して供給されるようになっている。
上記混合気搬送経路8のトナー(T)と気体との混合気供給パイプは、フレキシブルで、且つ、耐トナー性に優れた管材料で、例えば、ナイロン、テフロン等を用いることが非常に有効である。
従って、上記トナーバンク0と上記現像手段9との接続がフレキシブルであるので各々の設置の制約がなくなり、レイアウトの有効活用が図れるようになった。
【0011】
図2において、上記気体流移送手段5の粉体ポンプユニットは、従来公知の通称モーノポンプと呼ばれ、ロータ5a、ステータ5b、ホルダ5c等より構成されて、上記トナー容器1a1 〜1a3 の上記開口部1bから上記トナー堆積収容部4に吐出されて貯められたトナー(T)を気体のエアーとの混合状態で移送するようになっている。
上記ロータ5aは、図示しない駆動源と横搬送スクリユ5dを介して連結されて回転駆動される。上記ステータ5bは、ゴム材料等の弾性体で作られていて上記ロータ5aを包囲している。上記ホルダー5cは、上記ステータ5bを保持している。
上記ステー夕5bの側面と上記ホルダ5cの内部側面の間にはlmm程度の隙間5eがあり、トナー通路5fに連通している。上記隙間5eから上記トナー通路5fに吹き込むように、気体供給口5gが設けられている。
上記気体供給口5gは、上記トナー通路5fに連通しており、気体供給手段5hのエアポンプに設けられた気体吐出口5iと気体供給管5jを介して連通している。
上記気体供給手段5hのエアーポンプは、作動すると上記気体供給口5gを介してトナー(T)に、0.5〜1.0リットル/分程度の送風量で気体のエアーを吹き込むようになっている。
これにより、上記気体流移送手段5の粉体ポンプユニットの上記トナー通路5fから出るトナー(T)は、流動化が促進され、気体のエアーとの混合状態で上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体との混合気供給パイプを介して上記現手段9に、気体の空気との混合気として搬送して供給されるようになっているから、上記気体流移送手段5の粉体ポンプユニットの移送がより確実なものとなる。
【0012】
図3において、上記トナーバンク0の上記気体流移送手段5の粉体ポンプユニットから移送されて上記混合気搬送経路8で搬送されて上記現像手段9へのトナ一(T)の供給は、上記現像手段9のトナー補給部9bに設けられた上記トナーニアエンド検知手段6のセンサ6a2 と上記制御部6bにより行われる。
図示しないメインモータの電源をONして、上記トナー容器1のトナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら回転駆動されて、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bから吐出して上記トナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、気体流移送手段5により上記現像手段9の上記トナー補給部9bへトナー(T)の供給が開始される。
上記現像手段9の供給は、上記トナー補給部9bの下部位置に設けられた上記トナーニアエンド検知手段6の高さセンサ6a2 と上記制御部6bにより行われる。
即ち、上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a2 により検知されたトナー量がある定められた高さ以下であると、上記気体流移送手段5の粉体ポンプユニットを駆動して上記現像手段9の上記トナー補給部9bへトナー(T)の供給が開始される。
そして、上記トナー補給部9b内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上になると上記高さセンサ6a2 にて検知してトナー供給を停止する。
これらの制御により、上記トナー補給部9b内には常に所定量のトナーが収納され、安定した現像工程が保証される。
又、上記高さセンサ6a2 にてトナー量がある定められた高さ以下であると検知し、これがあらかじめ定められた回数、時間等を越えると、上記トナーニアエンド検知手段6の上記制御部6bにより、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドを認識して、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 の内部に貯めるトナー(T)を、上記トナー堆積収容部4に吐出し、上記気体流移送手段5の粉体ポンプニニットを駆動して上記混合気搬送経路8の搬送で、上記現像手段9の上記トナー補給部9bへの供給が開始される。
上記現像手段9の上記トナー補給部9bには、上記トナー補給部9bに設けられている攪拌部材9cの軸方向一端側にトナー補給用開口9dが形成されており、上記トナー補給用開口9dには、トナー回収手段9eが脱着可能に設置されるようになっている。
【0013】
図4において、上記トナー回収手段9eは、上記現像手段9とは別体で構成されたユニット構造であり、トナー(T)供給源である上記トナーバンク0から上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体との混合気供給パイプを介して気体の空気との混合状態で搬送されてきたトナー(T)は、空気と分離して回収し、上記現像手段9の上記トナー補給部9b内に収容されている補給するトナー(T)が減少した際に補給するために用いられる。
上記トナー回収手段9eは、縦方向に長手方向に設定された漏斗形状のトナー分離部9e1 を有する。
上記トナー分離部9e1 は、トナー供給源である上記トナーバンク0から気体の空気により圧送されるトナー(T)と空気とを分離し、トナー(T)のみを重力により落下させて上記現像手段9の上記トナー補給部9bに導入することができるホツパによって構成されている。
このため、上記トナー分離部9e1 の上部位置には、トナー搬送手段の一つをなす上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体との混合気供給パイプの一端が連結され、下部位置には、上記現像手段9の上記トナー補給部9bに連結可能な開口9e2が形成されている。
これにより、上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体との混合気供給パイプから送られてくる空気とトナー(T)の混合気は、上記トナー分離部9e1 の内周壁に衝突すると、上記トナー分離部9e1 の形状及び上記混合気搬送経路8のフレキシブルな管部材からなるトナーと気体との混合気供給パイプからの吐出位置とにより、螺旋運動しながら下降し、比重の軽い気体の空気が上昇する一方、比重の大きいトナー(T)のみが落下することになるので、気体の空気とトナー(T)とが分離される。
上記トナー分離部9e1 の上面には、気体の空気のみを吐き出させるためのフィルタ9e3 が設けられており、また、下面には、上記開口9e2 を開閉するための開閉部材9e4 が設けられている。
【0014】
図5において、上記現像手段9は、現像容器部9aと上記トナー補給部9bとで構成されており、上記現像容器部9aは、図示の矢印A方向に回動可能に保持された上記画像担持体10である感光体ドラムの近傍に配置され、そして、上記トナー補給部9bは上記現像容器部9aに搭載されている。
上記現像容器部9aの内部には、攪拌ローラ9f及びパドルホイール9gが設けられており、上記攪拌ローラ9gにより攪拌混合されて互いに逆極性に摩擦帯電させられた磁性あるいは非磁性のトナーと磁性キャリアとからなる2成分系現像剤が上記パドルホイール9gにより汲み上げられるようになっている。
上記トナー補給部9bは、上記画像担持体10の感光体ドラムに供給されるトナー(T)の濃度が低下した場合に、トナー補給ローラ9b1の回転によりトナー(T)を上記攪拌ローラ9fに向け繰り出すようになっている。
上記パドルホイール9gによって現像剤が汲み上げられる位置には、上記画像担持体10の感光体ドラムに近接させて複数の現像ローラ9h、現像ローラ9iが設けられている。
上記現像ローラ9hと上記現像ローラ9iは、上記画像担持体10の感光体ドラムの回動方向に沿って上流側に位置するものが第1の上記現像ローラ9hとされ、下流側に位置するものが第2の上記現像ローラ9iとされている。
これら第1の上記現像ローラ9hと第2の上記現像ローラ9iは、図示しない駆動部により図中、反時計方向に回転可能なスリーブとこのスリーブの内部に固定されているマグローラとを主要部として備えている。
このスリーブは、アルミニウムあるいは、ステンレスの非磁性体で構成され、マグローラは、フェライト磁石あるいはゴム磁石さらにはナイロン粉末とフェライト粉末とを混練して成形したプラスチック磁石等からなり、磁極が周方向に沿って複数配置された構成を有している。
【0015】
上記現像容器部9a内においては、上記バドルホイール9gの回転時に発生する遠心力によって現像剤が汲み上げられ、第1の上記現綾ローラ9hに向け放出される。
放出された現像剤の一部は、直接、第1の上記現像ローヲ9hに供給されて第1の上記現像ローラ9hの表面に担持される。
放出される現像剤の残りの一部は、第2の上記現像ローラ9iに突き当たることにより跳ね返ると第1の上記現像ローラ9h側の磁力により第1の上記現像ローラ9hの表面に支持される。
第1の上記現像ローラ9hへの現像剤の供給を第2の上記ローラ9i側からも行うようにするためには、第2の上記現像ローラ9iからの跳ね返り量を多くする目的で上記パドルホイール9gの回転速度を比較的高速化し、遠心力を増大させておく必要がある。
第1の上記現像ローラ9hに担持された現像剤は、現像スリーブの回転に伴ってローラ表面を移動し、ドクタブレード9jによって層厚を規制された上で、第1の上記現像ローラ9hと上記画像担持体10の感光体ドラムとが対向する第1の現像領域(DI)に達する。
現像領域(DI)に達した現像剤は、第1の上記現像ローラ9h側の磁力の作用が弱まる位置に移動すると、第2の上記現像ローラ9i側の回転及びマグローラからの磁力によって、図示の波線で示すように第2の上記現像ローラ9iと上記画像担持体10の感光体ドラムとの第2の現像領域(D2)に向け移送される。
そして、第2の上記現像ローラ9iの磁力が作用しなくなる位置で上記現像容器部9aの底部に落下し、再度、上記パドルホイール9gにより攪拌される。
上記ドクタブレード9jによって掻き取られた現像剤は、セパレータ9kによってその延長方向他端に位置する搬送スクリュ9lに向け案内され、上記搬送スクリュ9lにより上記攪拌ローラ9f上に降り落とされるようになっている。
【0016】
このため、上記セパレータ9kにおける延長方向他端には、現像剤を落下させるためのスリットが上記攪拌ローラ9fと対向する位置に形成されている。
第1の上記現像ローラ9hと第2の上記現像ローラ9iに設けられているマグローラは、第1の上記現像コーラ9hと第2の上記現像ローラ9i同士の最も接近している位置の間に同極同士による反発磁界が形成できる磁極の配置が設定され、現像剤の移送方向が第2の上記現像ローラ9iに向かう方向に強制的に設定されるようになっている。
これにより、現像剤は、第2の現像コーラ9i側の磁極の磁力によって第2の上記現像ローラ9iに受け渡される。上記現像容器部9a内の上記攪拌ローラ9fの近傍には、トナーとキャリアとの混合比を検出するためのトナー濃度検出手段9mをなすトナー濃度センサが配置されている。
上記トナー濃度検出手段9mのトナー濃度センサは現像剤中に位置するコイルのインダクタンス変化を利用して、現像剤中のトナー(T)の含有量からトナー濃度を検出する方式が一例として用いられている。
【0017】
図6において、上記トナー容器1は、トナー(T)を内部に貯める筒形状の上記トナー容器本体1cの軸方向一端に、貯められたトナーを吐出する開閉可能な上記トナー容器本体1cの径よりも小さな径の上記開口部1bを形成している。
また、上記トナー容器1は、上記開口部1bが形成されている端面の肩部内面の一部を肩部内面部分から上記開口部1bの縁まで追り出させて、トナー(T)の持ち上げ用の迫り出し部1dを形成する。
上記トナー容器1の分図(a)乃至(d)は、上記迫り出し部1d及び開口迫り出し部1eによるトナー(T)の案内の仕方を示したものでありそれぞれの分図において、各分図(a1)、(b1)、(c1)、(d1)は正面図で、それらに対応した各分図(a2)、(b2)、(c2)、(d2)は右側面図である。
上記トナー容器1は、分図(a)から90度ずつ図示の矢印Bの回転の方向に回転した状態が順に分図(b)、分図(c)、分図(d)である。
分図(a)の状態では、肩部の最大径部分が鉛直下方に位置し、案内溝1fにより上記トナー容器1の頭部の最大径部分の周壁下部にトナー(T)が案内されてきている。
分図(b)の状態は、分図(a)の状態から図示の矢印Bの方向に90度だけ回転された伏熊で、肩部の最大径部分と上記迫り出し部1cとの境界部分が鉛直下方に位置し、上記案内溝1eにより案内されてきたトナー(T)の一部が上記迫り出し部1dに載っている。
分図(c)の状態は、分図(b)の状態から更に図示の矢印Bの方向に90度だけ回転された状態で、分図(c)の状態になるまでの90度の回転中に、上記迫り出し部1dがスプーンのようにして、上記開ロ部1bの縁までトナー(T)を持ち上げる。
分図(d)の状態は、分図(c)の状態から更に図示の矢印Bの方向に90度だけ回転された状態で、回転され分図(d)の状態になる前後では、上記迫り出し部1d上のトナー(T)が、部分的に上記開口迫り出し部1eに移り、上記開口迫り出し部1eの傾斜によって、上記開口部1bから吐出させられるようになっている。
ここで、図示の例では分図(c)に良く現れているように上記迫り出し部1d自体もスプーンの掬い部のような凹形状をしている。
従って、このような上記開ロ部1b近傍を容器形状にすれば、上記トナー容器1内のトナー(T)を上記開口部1bからトナー(T)粉が一魂りとなって排出落下して図示しないホツパ内で粉塵を起こすようなことはなく、トナー(T)粉が除々に排出される。
また上記トナー容器1内の収納トナー(T)を最後までほとんど残すことなく使いきるようにすることができる。
更に、上記トナー容器1の回転時に、余分なトナー(T)が除かれ、いわばスプーン1杯分のトナーのみを掬い上げて上記開ロ部1bへ持ち上げるので、上記開口部1bからのトナー排出が一定に行われる。
【0018】
図7において、上記トナー容器1は、上記トナーバンク0の本体正面0aから図示の矢印Cの方向から挿入されて、上記トナーバンク0と一体的な上記トナー容器保持手段3のホルダ部3aに着脱可能にセットされている。
上記ホルダ部3aは、ホルダ3a1 の中に回転自在に支持された内ホルダ3a2 が備えられており、上記内ホルダ3a2 は図示しない回転駆動手段により歯車3c3 を介して回転できるようになっている。
上記トナー容器1は、上記内ホルダ3a2と同期して回転できるように各々に図示してない凹凸が設けてある。
上記内ホルダ3a2 は、トナー(T)の吐出時に、上記トナー容器1と上記内ホルダ3a2 の受け部との間からトナーが飛散しないように、シール3bが設けてある。
上記ホルダ3a1 内には、スライダー3c及びチャック3dが各々摺動自在に支持されている。
上記スライダー3cは、常に上記栓7をトナー(T)を押しつける方向にスプリング3eにより押されている。
この状態から上記チャック3dを図示の矢印Dの方向へ移動させると、上記栓7のつまみ部7aを上記チャック3dの爪3d1 がつかみ、上記栓7が上記トナー容器1より引き抜かれるようになっている。
【0019】
図8において、上記栓7が上記トナー容器1より引き抜かれて、上記歯車3a3を上記回転駆動手段3fの歯車により回転させると上記内ホルダ3a2 が回転し、上記トナー容器1が上記内ホルダ3a2 と同期して回転すると、上記トナー容器1内のトナー(T)が上記開口部1bより吐出される。
上記トナー容器1内のトナー(T)が少なくなると、図示しない上記トナーニアエンド検知手段6のトナーニアエンドを認識してから、内部に貯めたトナー(T)が無くなるのに充分な所定時間が経過した後に、移動手段3gにより、上記チャック3dを図示の矢印Eの方向に移動させて、上記開口部1bを上記栓7が閉めるようになっている。
図9において、上記移動手段3gは、駆動モータ3g1 、ウオームギヤ3g2 、ウオームホイール(又はハスバギヤ)3g3 、ピニオン3g4 、ラック3g5 よりなり、上記駆動モータ3g1 が時計及び反時計方向に回転することで、上記チャック3dを図示の矢印Fの方向の左右方向へ移動できるようになっている。
【0020】
図10において、ストッパー3hは、上記ホルダ3a1 の係止部3a4 に係止するように段螺子3i及びスプリング3jによって支持されており、上記栓7を閉める力では、図示の矢印G方向に回動して2点鎖線に示す位置まで持ち上がらないように、上記スプリング3jで押しつけられている。従って、上記トナー容器1へ上記栓7を閉める時、上記トナー容器1が逃げるようなことは生じない。然し、上記トナー容器1の交換時には、より強く上記トナー容器1を引き抜くか又は上記ストッバ3hを手動あるいは、図示しないレバー等を追加して図示の2点鉄線の位置まで上記ストッパ3hを退避させることにより、簡単に交換できるようになっている。図11において、上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a1 によるトナー有無の検知により上記制御部6bは、メインモータの電源が0Nされているかを判断して(ステップS1)、メインモータの電源がONされて、上記トナー容器1のトナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら回転駆動されて、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた開口部1bから吐出してトナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、上記気体流移送手段5により上記現像手段9に移送されているが、上記高さセンサ6a1 がトナーの有無を検知して(ステップS2)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上になると上記トナー容器1a1 の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T1)時間OFFにして上記トナー容器1a1 のトナー吐出を停止するが(ステップS3)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下になると、上記トナー容器1a1 の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T2)時間ONにしてから(ステップS4)、上記高さセンサ6a1 にてトナーの有無を検知して(ステップS5)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下であると、上記トナー容器1a1 の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T2)時間ONにしてから(ステップS6)、上記高さセンサ6a1 にてトナーの有無を検知して(ステップS7)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下であると、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドであることを認識して、上記他のトナー容器1a2又は上記他のトナー容器1a3の上記開口部1bから上記栓7を抜いて開放にして上記回転駆動手段3fの駆動中止を解除し(ステップS8)、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T4)時間ONにしてから(ステップS9)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを上記栓7で閉じて、上記回転駆動手段3fの駆動を中止にして(ステップS19)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の交換メッセージを点灯して(ステップS11)、終了する。
この際、先に吐出を開始しているトナー容器についてのトナーニアエンド検知により、他のトナー容器内のトナーをトナー堆積収容部に吐出開始すると共に、先のトナー容器についてのトナーニアエンド検知から内部に貯めたトナーが無くなるのに充分な所定時間が経過した後に、内部のトナーを吐出完了した先のトナー容器の開口部を栓で閉じれば、先のトナー容器内のトナーが無くなる直前から、次のトナー容器内のトナーが吐出開始されるのでトナーの移送が中断することなくなると共に、トナー容器内のトナーの残留を防止できる。
【0021】
図12において、上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a1 と上記高さセンサ6a2 によるトナー有無の検知により上記制御部6bは、メインモータの電源が0Nされているかを判断して(ステップS21)、メインモータの電源がONされて、上記トナー容器1のトナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら回転駆動されて、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bから吐出して上記トナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、上記気体流移送手段5により上記現像手段9の上記トナー補給部9bに移送されているが、上記高さセンサ6a2 がトナーの有無を検知して(ステップS22)、上記トナー補給部9b内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上になると上記気体流移送手段5からのトナー(T)搬送を(T1)時間OFFにして(ステップS23)、上記トナー補給部9b内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下になると、上記高さセンサ6a1 にてトナーの有無を検知して(ステップS24)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下であると、上記トナー容器1a1の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T2)時間ONにして上記トナー補給部9bへのトナ一(T)の供給を開始する(ステップS25)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上であると、上記トナー容器1a1 の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T3)時間OFFにしてから(ステップS26)、上記気体流移送手段5からのトナー(T)搬送を(T4)時間ONにしてから(ステップS27)、上記高さセンサ6a2 がトナーの有無を検知して(ステップS28)、上記トナー補給部9b内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下であると、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドであることを認識して、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3の上記開口部1bから上記栓7を抜いて開放にして上記回転駆動手段3fの駆動中止を解除し(ステップS29)、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T5)時間ONにしてから(ステップS30)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを上記栓7で閉じて、上記回転駆動手段3fを駆動中止にして(ステップS31)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の交換メッセージを点灯して(ステップS32)、終了する。
なお、ステップ30において、他のトナー容器1a 2 又は1a 3 からのトナー吐出を開始してから、トナー容器1a 1 の開口部を閉じるまでの間に所定時間トナー容器1a 1 を継続して回転させてトナー容器1a 1 内の残トナーを排出させる。
【0022】
図13と図14において、上記トナーニアエンド検知手段6の重さセンサ6cは、フィラー6c1 、スプリング6c2 、検知部6c3 等からなり、上記トナーバンク0への上記トナー容器挿入部2の上記挿入口2aの上記挿入口2a1 、挿上記入口2a2 、上記挿入口2a3 から挿入されて、上記トナー容器保持手段3に保持された上記トナー容器1の上記トナー容器1a1 、上記他のトナー容器1a2 と上記トナー容器1a3 の他端側の上記挿入口2aの上記挿入口2a1 、上記挿入口2a2 、上記挿入口2a3 の下部に配置されている。
上記トナー容器1の上記トナー容器1a1 、上記他のトナー容器1a2 、上記トナー容器1a3 は、筒形状の内部に貯めたトナー(T)の重さにより、上記スプリング6c2 の弾性力に抗して、上記フィラー6c1 を図示の矢印Hの方向に押し下げて、上記フィラー6c1 が、上記検知部6c3 を遮蔽するようになっている。
図示しないメインモータの電源をONして、上記トナー容器1の上記トナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら上記回転駆動手段3fにより回転駆動されて、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bから吐出して上記トナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、上記気体流移送手段5により図示しない上記現像手段9に移送される。
上記トナー堆積収容部4へのトナ一(T)の供給は、上記トナー堆積収容部4の下部位置に設けられた上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a1 と上記制御部6bにより行われる。
【0023】
即ち、上記トナーニアエンド検知手段6の上記高さセンサ6a1 の圧電素子より検知されたトナー量がある定められた高さ以下であると、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bからトナー(T)が吐出して供給が開始される。
そして、上記高さセンサ6a1 にてトナーの有無を検知して、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以上になるとトナー供給を停止する。
これらの制御により、上記トナー堆積収容部4内には常に所定量のトナー(T)が収納され、安定したトナーの移送が行われ現像工程が保証される。
又、上記トナー容器1a1 は、軸方向一端に設けた上記開口部1bからトナー(T)を吐出して軽くなると、上記スプリング6c2 が伸びて上記フィラー6c1 を図示の矢印Iの方向に押し上げて、上記フィラー6c1 が上記検知部6c3 の遮蔽を開放するようになっている(図14参照)。
上記重さセンサ6cにて、上記トナー容器1a1 がある定められた重さ以下であることを検知し、上記トナーニアエンド検知手段6の上記制御部6bにより、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドを認識して、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 の上記回転駆動手段3fの駆動中止を解除して内部に貯めるトナー(T)を上記トナー堆積収容部4に吐出するようになっている。
上記栓7は、上記トナーニアエンド検知手段6のトナーニアエンドを認識してから、内部に貯めたトナー(T)が無くなるのに充分な所定時間が経過した後に、内部のトナー(T)を吐出した上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを閉じるようになっている。
上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを上記栓7で閉じられた後に、図示しない表示部に、上記トナー容器1a1 の交換メッセージを点灯するようになっている。
【0024】
図15において、上記トナーニアエンド検知手段6の上記重さセンサ6cによる上記トナー容器1の重さ検知により上記制御部6bは、メインモータの電源が0Nされているかを判断して(ステップS41)、メインモータの電源がONされて、上記トナー容器1の上記トナー容器1a1 が上記トナー容器保持手段3に保持されながら回転駆動されて、上記トナー容器1a1 の筒形状の内部に貯められたトナー(T)は、上記トナー容器1a1 の軸方向一端に設けた上記開口部1bから吐出して上記トナー堆積収容部4に堆積して収容され、上記トナー堆積収容部4に堆積して収容されたトナー(T)は、上記気体流移送手段5により上記現像手段9に移送されているが、上記重さセンサ6cが上記トナー容器1a1 がある定められた重さ以下であることを検知して(ステップS42)、上記トナー堆積収容部4内に堆積して収容されたトナー(T)の量がある定められた高さ以下であると、上記気体流移送手段5で移送されて上記トナー容器1a1 の内部に貯めたトナー(T)が無くなる直前であるトナーニアエンドであることを認識して、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 の上記開口部1bから上記栓7を抜いて開放にして上記回転駆動手段3fの駆動中止を解除し(ステップS43)、上記他のトナー容器1a2 又は上記他のトナー容器1a3 の回転駆動をする上記回転駆動手段3fを(T1)時間ONにしてから(ステップS44)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の上記開口部1bを上記栓7で閉じて、上記回転駆動手段3fの駆動中止にして(ステップS45)、トナーニアエンドであることを認識された上記トナー容器1a1 の交換メッセージを点灯して(ステップS46)、終了する。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、請求項1、2の発明によれば、先行して回転駆動されてトナーの吐出を開始したトナー容器内のトナーが無くなる直前であるトナーニアエンドが検知されたときに、他のトナー容器を並行して回転駆動開始してトナーを吐出開始すると共に、先のトナー容器についても内部のトナーが無くなるのに充分な所定時間が経過するまでは回転駆動させてトナー吐出を継続させてから先のトナー容器の開口部を栓で閉じるようにしたので、先のトナー容器内のトナーが無くなる直前から、次のトナー容器内のトナーが吐出開始されることとなり、トナーの移送が中断することがなくなって画像形成の動作を継続させることができ、先のトナー容器内のトナーが残留して使用されなかったり、トナー容器の交換時にトナーが飛散する等の不具合発生を確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、請求項1、2に記載した作用、効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の主要部を説明する説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する部分斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する部分断面図である。
【図5】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図6】(a1)(a2)〜(d1)(d2)は本発明の実施の形態例のトナー容器の主要部の状態を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図8】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図11】本発明の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の主要部の動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部を説明する説明図である。
【図15】本発明の他の実施の形態例を示すトナーバンク及びそれを有する画像形成装置の他の主要部の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
0 トナーバンク、0a 本体正面、1 トナー容器、1a1 トナー容器、1a2 トナー容器、1a3 トナー容器、1b 開口部、1c トナー容器本体、1d 迫り出し部、1e 開口迫り出し部、1f 案内溝、2 トナー容器挿入部、2a 挿入口、2a1 挿入口、2a2 挿入口、2a3 挿入口、3 トナー容器保持手段、3a ホルダ部、3a1 ホルダ、3a2 内ホルダ、3a3 歯車、3a4 係止部、3b シール、3c スライダー、3dチャック、3d1 爪、3e スプリング、3f 回転駆動手段、3g 移動手段、3g1 駆動モータ、3g2 ウオームギヤ、3g3 ウオームホイール(又はハスバギヤ)、3g4 ピニオン、3g5 ラック、3h ストッパ、3i 段裸子、3j スプリング、4 トナー堆積収容部、5 気体流移送手段、5a ロータ、5b ステータ、5c ホルダ、5d 横搬送スクリユ、5e 隙間、5f トナー通路、5g 気体供給口、5h 気体供給手段、5i気体吐出口、5j 気体供給管、6 トナーニアエンド検知手段、6a センサ、6a1 高さセンサ、6a2 高さセンサ、6b 制御部、6c 重さセンサ、6c1 フィラー、6c2 スプリング、6c3 検知部、7 栓、7a つまみ部、8 混合気搬送経路、9 現像手段、9a 現像容器部、9b トナー補給部、9b1 トナー補給ローラ、9c 攪拌部材、9d トナー補給用開口、9e トナー回収手段、9e1 トナー分離部、9e2 開口、9e3 フイルタ、9e4 開閉部材、9f 攪拌ローラ、9g パドルホイール、9h 現像ローラ、9i 現像ローラ、9j ドクタブレード、9k セパレータ、9l 搬送スクリュ、9m トナー濃度検出手段、10 画像担持体、11転写手段、11a 転写ベルト、11b クリーニング手段、12帯電手段
13 レジストローラ、14 クリーニング手段、15 定着手段、16排紙ローラ、17 両面コピー用の転写紙反転搬送部、18 排紙トレイ、100 画像形成装置、100a 本体正面、110 自動原稿送り部(ADF)
111 コンタクトガラス、120 露光部、121 光源、122 ミラー群、123 レンズ、130 画像形成部、140 給紙部
Claims (3)
- 回転することにより内部に収容したトナーを端面から吐出する筒状のトナー容器を複数個回転自在に保持するホルダ部と、該ホルダ部によって保持された各トナー容器を個別に回転駆動する回転駆動手段と、を有したトナー容器保持手段を備えたトナー供給装置において、
トナー容器保持手段がホルダ部によって保持した一つのトナー容器を回転させてトナーを吐出させている際にトナー吐出量が所定値以下に減少したことを検知する高さセンサと、高さセンサがトナー吐出量が所定値以下に減少したことを検知した場合に他のトナー容器を回転させて吐出を開始し、当該他のトナー容器の回転開始後も前記トナー吐出量が減少したトナー容器の回転を継続するように回転駆動手段を制御する制御部と、を備えたことを特徴とするトナー供給装置。 - 前記制御部は、前記トナー容器の内部に貯めたトナーが無くなるのに十分な時間だけ前記トナー吐出量が減少したトナー容器の回転を継続することを特徴とする請求項1に記載のトナー供給装置。
- 請求項1、又は2に記載のトナー供給装置と、トナー供給装置から供給されるトナーを気体との混合気として搬送する混合気搬送経路と、混合気搬送経路を介してトナーの供給を受ける現像手段と、現像手段から供給されるトナーによって顕像化される静電潜像を担持する画像担持体と、画像担持体上に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、からなることを特徴とする画像形成装置。
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