JP3618949B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、その可視像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像形成システムの一つに、電子写真複写方式があり、この方式を用いた装置としては、複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置等の画像形成装置がある。
【0003】
電子写真複写方式は、一様帯電された像担持体をなす感光体上に露光あるいは光書込み等によって静電潜像を形成し、この静電潜像を、例えば磁性キャリアとトナーとを混合した二成分系現像剤のトナーあるいは両者を一体化した一成分系現像剤により可視像処理することにより可視像とし、その可視像を記録紙等に転写して複写物を得るようになっている。
【0004】
可視像処理に用いられる現像剤は、可視像処理が継続されることによって消費量が増え、供給される際の濃度が低下してくる。上記した現像剤のうち、二成分系現像剤の場合には、トナーの量が経時的に減少し、現像剤中でのトナー濃度が低下し、希望する画像濃度が得られなくなる。
【0005】
そこで、画像濃度の低下を抑えるために、現像剤中でのトナー濃度が所定値以下になると、トナーを補給して現像剤中でのトナー濃度を安定した状態に維持することが行なわれている。
【0006】
現像装置に付設されているトナー補給部は、一定量の補給用トナーを収容し、現像剤中でのトナー濃度の変化に応じてトナーを現像剤中に補給するようになっている。しかし、現像装置に設置されているトナー補給部は、装置の大型化を防止するために比較的小型化されているのが現状である。このため、トナー補給部内に収容されていたトナーがなくなると、一例として、現像装置内に装備されているトナー補給部を外部に取り出し、トナー補給部の交換を行なうようになっている。
【0007】
トナー補給部の交換に際しては、稼働状態にある画像形成装置を一旦停止させるので、交換作業および装置の再起動に要する時間が画像形成に直接作用しない無駄な時間となる。
【0008】
このような事態を防止して画像形成装置の稼働中断時間を短くすることが望まれている。
上記した要求を満足させる意図で提案されているものとして、特開平2−277083号公報には複数のトナーカートリッジを回転する支持部材に支持させたトナーサーバを設け、支持部材を回転させたてトナーカートリッジをトナー補給部に位置させ、その収納しているトナーをトナー補給部に補給するようにしたトナー補給機構が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の構成では、現像装置に隣接してトナーサーバを付設する必要があり、上記した装置の大型化を防止することが困難である。しかも、トナーサーバの構造が複雑でメンテナンス時の操作性も低下する等の問題があった。
【0010】
本発明は、上記した従来の問題を解消し、現像装置に隣接した位置に大きなスペースを要しないとともに、稼働効率およびメンテナンス効率を低下させることがない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、像担持体に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、その可視像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、前記現像装置に供給するトナーを貯留するトナーバンクと、該トナーバンク内の下部に設けられ、トナーを前記現像装置に移送するトナー移送部と、前記トナーバンク内における該トナー移送部の上方で上下方向に並べてセットされ、開口部よりトナーを排出して前記トナー移送部に補給する複数の交換可能なトナー容器と、前記トナーバンク内に設けられ、各トナー容器の開口から前記トナー移送部に通ずる補給経路とを有し、該補給経路は前記トナー容器の開口から排出されたトナーが落下して前記トナー移送部に移動する仕切部材によってそれぞれ別個に形成された経路であることを特徴としている。
【0012】
なお、本発明は、前記トナー容器は駆動手段によって動かされることによりトナーを開口より排出するように構成され、前記補給経路には駆動手段の駆動と連動する架橋防止部材が設けられていると、効果的である。
【0013】
また、本発明は、前記補給経路の上部に圧抜き部を設けると、効果的である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明による現像剤供給装置が適用される画像形成装置の一つである複写機を示している。
【0015】
図1において、この画像形成装置は複写機の例であり、該複写機本体100は自動原稿送り装置(ADF)110と、従来公知の電子写真方式による画像形成を行なうための、露光部120、画像形成部130、給紙部140から構成されている。露光部120は、ADF110あるいは手差しにてコンタクトガラス111上に載置された原稿に光を照射するための光源121と、原稿からの反射光像を感光体131上に露光するためのミラー122,123,124,126,127及びレンズ125からなる露光光学系によって構成されている。画像形成部130は、ドラム状の感光体131とその周囲に配設された帯電装置132、現像装置106、レジストローラ134、転写ベルト装置133、感光体クリーニング装置136、定着装置137、排紙ローラ138、両面コピー用の転写紙反転搬送部139などによって構成されている。また、給紙部140には各種サイズの記録媒体としての転写紙が収容された複数の給紙カセットが設置されている。なお、上記露光部120として、アナログ式の露光光学系の例であるが、レーザ光源と偏向器を用いたレーザ走査光学系を用いて、画像信号に応じて感光体上に光書込みを行なう方式にすればレーザプリンターの構成となり、さらに原稿読取装置を設置すればデジタル複写機やファクシミリの構成となる。
【0016】
図1において、画像形成動作が開始されると、感光体131が帯電装置132により帯電され、露光部120からの原稿像が露光され静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置106の現像剤(2成分現像剤または1成分現像剤)によって現像され、感光体131上にトナー像が形成される。感光体131上のトナー像は、給紙部140から給紙されレジストローラー134を介して転写位置(感光体と転写ベルト135とのニップ部)に給紙された転写紙に転写され、トナー像が転写された転写紙は転写ベルト装置133の転写ベルト135で定着装置137に搬送され、定着装置137でトナー像が転写紙に定着される。定着後の転写紙は排紙ローラー138を介して排紙トレイ上に排紙される。一方、トナー像転写後の感光体131は感光体クリーニング装置136により清掃され、残留トナーや紙粉等の異物が除去、回収される。また、転写紙搬送後の転写ベルト135も転写ベルト装置133内のクリーニング手段133aにより清掃され、残留トナーや紙粉等の異物が除去、回収される。
【0017】
図2において、現像装置106は、可視像処理に用いられる現像剤の一つであるトナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤が用いられるものである。
現像装置106は、現像容器106Aとトナー補給部106Bとで構成されており、そのうち、現像容器106Aは、図中、矢印AOで示す方向に移動可能な潜像担持体である感光体ドラム131の近傍に配置され、そして、トナー補給部106Bは現像容器106Aに搭載されている。
【0018】
現像容器106Aの内部には、撹拌ローラ106Cおよびパドルホイール106Dが設けられており、撹拌ローラ106Cにより撹拌混合されて互いに逆極性に摩擦帯電させられたトナーと磁性キャリアとからなる二成分系現像剤がパドルホイール106Dによって汲み上げられるようになっている。また、トナー補給部106Bは、感光体131に供給されるトナーの濃度が低下した場合に、トナー補給ローラ106B1の回転によりトナーを撹拌ローラ106Cに向け繰り出すようになっている。
【0019】
パドルホイール106Dによって現像剤が汲み上げられる位置には、感光体ドラム131に近接させて複数の現像ローラ106E、106Fが設けられている。現像ローラ106E,106Fは、感光体ドラム131の移動方向に沿って上流側および下流側に配置されており、上流側に位置するものが第1の現像ローラ106Eとされ、そして、下流側に位置するものが第2の現像ローラ106Fとされている。
【0020】
これら第1、第2の現像ローラ106E,106Fは、図示しない駆動部により図中、反時計方向に回転可能なスリーブとこのスリーブの内部に固定されているマグローラとを主要部として備えている。このうちスリーブは、アルミニュームあるいはステンレス鋼等の非磁性体で構成され、また、マグローラは、フェライト磁石あるいはゴム磁石さらにはナイロン粉末とフェライト粉末とを混練して成形した磁極を周方向に沿って複数配置された構成を有している。
【0021】
現像容器106A内において、第1の現像ローラ106Eの周面における任意の箇所が感光体ドラム131と対向する前に到達する位置には、現像ローラ106Eに担持される磁気ブラシの層厚を規制するための金属製部材で形成されているドクターブレード106Gが設けられている。
【0022】
ドクターブレード106Gの近傍には、延長方向一端をドクターブレード106Gの近傍に位置させ、延長方向他端を撹拌ローラ106Cの上位に位置させたセパレータ106Hが配置されている。セパレータ106Hにおける延長方向他端には、回転可能な搬送スクリュー106Jが配置されている。
【0023】
現像容器106Aにおいては、パドルホイール106Dの回転時に発生する遠心力によって現像剤が汲み上げられ、第1の現像ローラ106Eに向け放出される。放出された現像剤の一部は、図中、矢印A1で示すように、直接、第1の現像ローラ106Eに供給されて第1の現像ローラ106Eの表面に担持される。また、放出される現像剤の残りの一部は、第2の現像ローラ106Fに突き当たることにより跳ね返ると第1の現像ローラ106E側の磁力により第1の現像ローラ106Eの表面に担持される。
【0024】
第1の現像ローラ106Eへの現像剤の供給を第2の現像ローラ106F側からも行なうようにするためには、第2の現像ローラ106Fからの跳ね返り量を多くする目的でパドルホイール106Dの回転速度を比較的高速化し、遠心力を増大させておく必要がある。
【0025】
第1の現像ローラ106Eに担持された現像剤は、現像スリーブの回転に伴ってローラ表面を移動し、ドクターブレード106Gによって層厚を規制されたううで、第1の現像ローラ106Eと感光体ドラム131とが対向する第1の現像領域D1に達する。
【0026】
現像領域D1に達した現像剤は、第1の現像ローラ106E側での磁力の作用が弱まる位置に移動すると、第2の現像ローラ106F側での現像スリーブの回転およびマグローラからの磁力によって、図中、破線で示すように、第2の現像ローラ106Fと感光体ドラム131とが対向する第2の現像領域D2に向け移送される。そして、第2の現像ローラ106Fの磁力が作用しなくなる位置で現像容器106Aの底部に落下し、再度、パドルホイール106Dにより撹拌される。
【0027】
ドクターブレード106Gによって掻き取られた現像剤は、セパレータ106Hによってその延長方向他端に位置する搬送スクリュー106Jに向け案内され、搬送スクリュー106Jにより撹拌ローラ106C上に降り落されるようになっている。このため、セパレータ106Hにおける延長方向他端には、現像剤を落下させるためのスリットが撹拌ローラ106Cと対向する位置に形成されている。
【0028】
第1、第2の現像ローラ106E、106Fに設けられているマグローラは、第1、第2の現像ローラ106E、106F同士の最も接近している位置の間に同極同士による反発磁界が形成できる磁極の配置を設定され、現像剤の移送方向が第2の現像ローラ106Fに向かう方向に強制的に設定されるようになっている。これにより、現像剤は、第2の現像ローラ106F側の磁極の磁力によって第2の現像ローラ106Fに受け渡されることになる。
【0029】
現像容器106A内の撹拌ローラ106Cの近傍には、トナーとキャリアとの混合比を検出するためのトナー濃度検出手段をなすトナー濃度センサ106Kが配置されている。トナー濃度センサ106Kは、現像剤中に位置するコイルのインダクタンス変化を利用して、現像剤中でのトナーの含有量からトナー濃度を検出する方式が一例として用いられている。
【0030】
現像装置106のトナー補給部106Bは、その一部が複写機102の外部に位置している。その一部は、図3に示すように、トナーの補給用開口106Lが形成されている。この開口106Lには、後述するトナー供給手段200が着脱可能に設置されるようになっている。なお、図2、図3において、符号106Mは、トナー補給部106B内に配置された撹拌部材を示している。また、図3において符号106Nは、トナー補給部106B内の補給トナーから作用する圧力を検出することによりトナーの残量をトナーの推積レベルにより検出するための圧電素子からなるセンサである。このセンサ106Nは、トナーからの圧力が作用しなくなると、その時点から所定の補給回数あるいは所定時間後にトナー補給部106B内のトナーが全て消費されてしまうことを前以て判別するトナーニアエンド信号を制御部に対して出力するようになっている。
【0031】
トナー補給部106Bの一部が複写機102の外部に位置することにより、複写機102内で現像装置106のトナー補給に関わる構成部品が専有する高さ方向での寸法を小さくすることができる。
【0032】
トナー供給手段200は、現像装置106とは別体で構成された装置構造であり、トナー補給部106Bに収容されている補給トナーが減少した際に補給するために用いられる。
【0033】
図4において、トナー供給手段200は、縦方向に長手方向が設定された漏斗形状のトナー分離部200Aを備えている。トナー分離部200Aは、後で詳しく述べるトナー供給源であるトナーバンク300から空気により圧送されるトナーと空気とを分離し、トナーのみを重力により落下させて現像装置106のトナー補給部106Bに導入することができるホッパによって構成されている。このため、トナー分離部200Aの上部位置には、トナー移送手段の一部を構成するトナー供給パイプ400の一端が連結され、下部位置には、現像装置106のトナー補給部106Bに連通可能な開口200Bが形成されている。
【0034】
これにより、トナー供給パイプ400から圧送されてくる空気とトナーとの混合気は、トナー分離部200Aの内周壁に衝突すると、トナー分離部200Aの形状およびトナー供給パイプ400からの吐出位置とにより、螺旋運動しながら下降し、比重の軽い空気が上昇する一方、比重の大きいトナーのみが落下することになるので、空気とトナーとが分離される。トナー分離部200Aの上面には、空気のみを吐き出させるためのフイルタ201が設けられており、また、下面には、開口200Bを開閉するための開閉部材202が設けられている。
【0035】
トナーバンク300は、図1に示すように、複写機本体100外に設置されており、このトナーバンク300には複数のトナー容器20が、開口部23を奥側にして略水平状態にセットされている。トナー容器20から補給されるトナーは、トナーバンク300の下部側に設けられたトナー移送部301に落下して集められ、集められたトナーはトナー移送手段によりトナー供給パイプ400を介して現像装置106に供給される。このトナー移送手段には、トナーを現像装置106は空気と混合された状態のトナーを圧送する粉体ポンプユニット330を備えており、次に粉体ポンプユニット330について説明する。
【0036】
図5は、粉体ポンプユニット330の構成を示す要部断面図である。
図5において、粉体ポンプユニット330は、従来公知の通称モーノポンプと呼ばれるスクリューポンプを用いる。これは、ロータ331、ステータ332、ホルダー333より構成される。ロータ331は、横搬送スクリュウ323と同軸で係合し、かつ横搬送スクリュウ323の他端部は図示していない駆動源と係合しており、駆動源の(駆動モータ)の回転により横搬送スクリュウ323とロータ331が回転する。すなわち、粉体ポンプユニット330は、駆動源と、横搬送スクリュウ323を介して連結されたロータ331と、ゴム材料等の弾性体で作られていてロータ331を包囲している固定されたステータ332と、このステータを保持するホルダ333等を具備している。
【0037】
ステータ332の側面とホルダ333の内部側面の間には、1mm程度の隙間があり、吐出部であるトナー通路334に連通している。その隙間からトナー通路334に吹き込むように、エアー供給口335が設けられている。トナー通路334に連通しているエアー供給口335は、図示していないエアーポンプに設けられた空気吐出口とエアー供給管342を介して連通している。エアーポンプは、作動するとエアー供給口335を介してトナーに、0.5〜1リットル/分程度の送風量でエアーを吹き込む。これにより、ポンプから出るトナーは流動化が促進され、粉体ポンプでのトナー移送がより確実なものとなる。
【0038】
粉体ポンプユニット330を通過したトナーは、トナー供給パイプ400を介して現像装置106に送られる。トナー供給パイプ400は、フレキシブルでかつ耐トナー性に優れた材料(例えば、軟質塩化ビニール、ナイロン、テフロン(商品名)等)を用いることが非常に有効である。現像装置106とトナーバンク300との接続がフレキシブルであるので、各々の設置の制約がなくなり、レイアウトの有効活用が図れる。しかも、粉体ポンプユニット330によるトナーの移送はトナーに無用なストレスを与えないので、用いる粉体ポンプのロータ、ステータの大きさとロータの回転数を選択すればよい。また、移送方向は、上下左右に任意に自由に選択できる。
【0039】
図1及び図5において、上記トナー容器20にはその一端部に、円筒状の本体部の径よりも小さな径になるように開口部23が形成されている。また、開口部23が形成されている端面の肩部内面の一部を肩部内面部分から開口部23の縁まで迫り出させて、トナー持ち上げ用の迫り出し部85が形成されている。
【0040】
図6は、迫り出し部85及び開口迫り出し部86によるトナー案内の仕方を示したものでありそれぞれの図において、分図a、b、c、dと分図a’、b’、c’、d’の関係は正面図と右側面図である。分図aから90°ずつ回転した状態が順にb、c、dである。図中矢印Kは、トナー容器20の回転の方向を示している。分図a、a’の状態では、肩部の最大径部分が鉛直下方に位置し、案内溝27によりトナー容器頭部の最大径部分の周壁下部にトナーが案内されてきている。この状態から矢印Kの方向に90°回転された分器b、b’の状態では、肩部の最大径部分と上記迫り出し部85との境界部分が鉛直下方に位置し、上記案内溝27により案内されてきたトナーが一部迫り出し部分に載っている。この状態から更に矢印Kの方向に90°回転された分図c、c’の状態になるまでの90°の回転中に、迫り出し部がスプーンのようにして、開口部23の縁までトナーを持ち上げる。そして、更に矢印Kの方向に90°回転された分図d、d’の状態になる前後では、上記迫り出し部85上のトナーが部分的に開口迫り出し部86に移り、この開口迫り出は部86の傾斜によって、開口部23から吐出させられる。ここで、図示の例では分図cに良く現われているように、迫り出し部85自体もスプーンの掬い部のような凹形状をしている。このような開口部23近傍の容器形状にすれば、トナー容器20内のトナーを開口部23からトナー粉が一塊りとなって排出落下してホッパ内で粉塵を起こすようなことはなく、トナー粉が除々に排出される。またトナー容器20内の収納トナーを最後までほとんど残すことなく使いきるようにすることができる。更にトナー容器回転時に、余分なトナーが除かれ、いわばスプーン1杯分のトナーのみをすくい上げて開口部23へ持ち上げるので、開口部23からのトナー排出が一定する。
【0041】
図7ないし図9は、トナー容器20の一端部の開口部23に取り付けている栓7aの取り外し及び取り付け機構の説明図である。トナー容器20は、トナーバンク300に設けられたホルダ14を有するホルダ部13にセットされる。ホルダ14の中には、回転自在に支持された内ホルダ18が備えられており、後述する外部からのギヤ駆動部により回転され、符号18bはそのために設けられたギヤである。トナー容器20は、この内ホルダ18と図示していない凹凸を介して連結され、同期して回転できるように構成されている。内ホルダ18には、図9に示すトナーの排出時に、トナー容器20と内ホルダ18の受け部との間からトナーが飛散しないように、シール18aが設けられている。ホルダ14内には、スライダー16及びチャック15が各々摺動自在に支持され、スライダー16は常に栓7aをトナー容器20へ押しつける方向にスプリング17により押されている。
【0042】
この状態において、チャック15を矢印P方向へ移動させると、図9に示すように、栓7aのつまみ部7bをチャック15の爪15bがつまみ、栓7aがトナー容器20より引き抜かれる。このまま図9に示す駆動ギヤ21を図示してないモータにより回転させると、これとギヤ18bで噛み合う内ホルダ18が回転し、トナー容器20がこれと同期して回転する。そして、トナー容器20内のトナーが上記したように開口部23より排出し、トナー移送部301へ補給される。トナー移送部301は、図1及び図11に示すトナー残量検知手段340がのトナー量を監視しており、トナー移送部301のトナーが少なくなるとトナー容器20を回転させる。また、トナー容器20内のトナーがなくなると、トナー残量検知手段340によってトナー無しを警告し、図8矢印Pと逆方向に、チャック15を移動させることにより、図8のように栓7aを閉めることができる。この移動装置を図10に示す。移動装置19は、駆動モータ19a、ウォームギヤ19b、ウォームホイール(又はハスバギヤ)19c、ピニオン19d、ラック15aよりなり、駆動モータ19aが時計及び反時計方向に回転することで、チャック15を図の左右方向へ移動できる。
【0043】
トナー容器20へ栓7aを閉める時、トナー容器20が逃げない様に、ストッパが必要になり、これを図8に示す。ストッパ22aは、段ネジ22b及びスプリング22cによって支持されており、栓7aを閉める力では、図中2点鎖線に示す位置まで持ち上がらないように、スプリング22cで押しつけている。トナー容器20交換時は、より強くトナー容器20を引き抜くか又はストッパ22aを手動あるいはレバー等を追加して図中2点鎖線の位置まで退避させることにより、簡単に交換できる。
【0044】
このようにトナーバンク300は、複数のトナー容器20をセットしてトナーを補給するので、操作者はトナーバンク300のトナーがなくなったときにも、トナー飛散せずに、トナーで手や衣服を汚すことなく、トナー容器20の交換作業を簡単に行い得る。
【0045】
しかし、トナーバンク300はその横幅を抑えるため、複数のトナー容器20を上下方向に並べることが有利である。しかし、複数のトナー容器20を上下方向に並べて用いた場合、上方のトナー容器20から排出されたトナーが下方のトナー容器20の開口部23を汚染してしまい、下方のトナー容器20を交換するときに、開口部23を汚染したトナーが飛散する等の問題を発生させることが起り得る。
【0046】
そこで、本実施の形態では図11に示すように、上方のトナー容器20のトナーが下方のトナー容器20の開口部23を汚染することがないように、仕切部材302によってトナー移送部301手前までトナーが通る補給経路303が形成されている。
【0047】
このように構成すれば、上方のトナー容器20から排出されたトナーが下方のトナー容器20の開口部23を汚染することを確実に防止でき、下方のトナー容器20を交換時にトナー飛散やトナーで手や衣服を汚してしまうことを防止することができる。
【0048】
ところで、仕切部材302によって仕切って補給経路303を形成すると、その途中でトナーが滞留してブリッジを形成してしまい、補給経路303を塞いでしまう恐れがある。特に、補給経路303のコーナー部においてトナーがブリッジしやすい。
【0049】
そこで、図11及び図12に示すように、補給経路303にはその適宜な箇所に、ワイヤー等からなる架橋防止部材30を設けている。この架橋防止部材30は、図10の駆動ギヤ21と連動して回転する回転板32に植設されたピン30aに取り付けられており、トナー容器20の供給動作時に同期して上下左右方向に動くようになっている。
【0050】
このように構成することにより、トナー容器20から供給されたトナーが補給経路303上に滞留することが防止される。
また、トナーバンク300内はトナー容器20の回転や架橋防止部材30の回転等によってトナーが飛散して循環することが起り得るが、トナーバンク300にはその補給経路303の上方に圧抜き部31を設けることで、このようなトナーの動きを抑えられる。この圧抜き部31としては、トナーを通過させないで空気だけ通過させるようにフィルタ、例えばタイベックシート(商品名)等が有利に使用でき、このようなフィルタを交換可能に取り付けている。
【0051】
【発明の効果】
請求項1の構成によれば、現像装置に供給するトナーを貯留させるトナーバンクに複数のトナー容器をセットし、その各トナー容器からのトナーはそれぞれ別個に形成された補給経路を介してトナーバンク内のトナー移送部へ補給するので、トナー容器が他のトナー容器からのトナーで汚染されてしまうことを防止することができ、しかもトナーバンクへのトナー補給がトナー容器の交換で行うため、その操作も簡単である。
【0052】
請求項2の構成によれば、トナー容器は駆動手段によって動かされることによりトナーを開口より排出するように構成され、補給経路には駆動手段の駆動と連動する架橋防止部材が設けられているので、補給経路にトナーのブリッジが形成されることを防止することができる。
【0053】
請求項3の構成によれば、補給経路の上部に圧抜き部を設けたので、トナーバンク内でトナーが飛散して循環し、トナー容器を飛散トナーで汚染されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される画像形成装置の概略構成例を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置に装備された現像装置の構成例を示す断面図である。
【図3】図2に示す現像装置に適用されるトナー供給手段の構成を示す斜視図である。
【図4】図2に示す現像装置に適用されるトナー供給手段の構成を示す側面断面図である。
【図5】トナー移送手段の粉体ポンプ部の構成を示す断面図である。
【図6】トナー容器のトナー案内の仕方を示した図で、a、b、c、dは正面図、a’、b’、c’、d’はその正面図対応した右側面図である。
【図7】トナー容器に取り付けている栓の取り外し及び取り付け機構を示す断面説明図である。
【図8】トナー容器に取り付けている栓の取り外し及び取り付け機構を示す図7と異なる部分の断面説明図である。
【図9】トナー容器に取り付けている栓の取り外し及び取り付け機構の作動時の態様を示す断面説明図である。
【図10】栓の取り外し及び取り付け機構の駆動部を示す説明図である。
【図11】トナーバンクの構成を示す正面説明図である。
【図12】トナーバンクの構成を示す側面説明図である。
【符号の説明】
20 トナー容器
23 トナー容器の開口
30 架橋防止部材
31 圧抜き部
106 現像装置
131 感光体
300 トナーバンク
301 トナー移送部
303 補給経路
330 粉体ポンプユニット
400 トナー供給パイプ
Claims (3)
- 像担持体に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、その可視像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記現像装置に供給するトナーを貯留するトナーバンクと、該トナーバンク内の下部に設けられ、トナーを前記現像装置に移送するトナー移送部と、前記トナーバンク内における該トナー移送部の上方で上下方向に並べてセットされ、開口部よりトナーを排出して前記トナー移送部に補給する複数の交換可能なトナー容器と、前記トナーバンク内に設けられ、各トナー容器の開口から前記トナー移送部に通ずる補給経路とを有し、該補給経路は前記トナー容器の開口から排出されたトナーが落下して前記トナー移送部に移動する仕切部材によってそれぞれ別個に形成された経路であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、前記トナー容器は駆動手段によって動かされることによりトナーを開口部より排出するように構成され、前記補給経路には駆動手段の駆動と連動する架橋防止部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記補給経路の上部に圧抜き部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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JP06825697A JP3618949B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 画像形成装置 |
US09/006,006 US6118951A (en) | 1997-01-13 | 1998-01-12 | Image forming apparatus and toner replenishing device therefor |
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Applications Claiming Priority (1)
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-
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- 1997-03-21 JP JP06825697A patent/JP3618949B2/ja not_active Expired - Lifetime
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