JPH1063080A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1063080A
JPH1063080A JP8223421A JP22342196A JPH1063080A JP H1063080 A JPH1063080 A JP H1063080A JP 8223421 A JP8223421 A JP 8223421A JP 22342196 A JP22342196 A JP 22342196A JP H1063080 A JPH1063080 A JP H1063080A
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developing
developer
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roller
developing roller
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JP8223421A
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Inventor
Yoshihiro Mizoguchi
義浩 溝口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤のかぶりや濃度の不安定等の画質劣化
を生じることのない現像装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 現像装置7Bの下方に現像室44、上方
にトナーホッパー43を配置し、その間を隔壁51によ
り隔離する。トナーホッパー43の内部にはトナーが貯
蔵されており、隔壁51に設けたトナー排出口48から
現像室44内に所定量のトナーを供給する。現像室44
内には、トナー補給ローラ39、現像ローラ40、ドク
ターブレード41を配置する。隔壁51のトナー排出口
48はトナー補給ローラ39の鉛直上方に形成される。
また、現像ローラ40の上方にトナーを撹拌する第1ア
ジテータ38を配置する。第1アジテータ38は反時計
回りに回動し、あるいは時計回りに回動し、トナーを撹
拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子複写機、レーザ
ビームプリンタ、ファクシミリ等のカラー電子写真記録
装置の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー電子写真装置は複数の色が
異なる現像装置をベルト状の感光体に順次現像し、その
感光体上のトナー像を中間転写体に合成した後、用紙へ
一括転写する構成が採用されてきている。従来、この種
のカラー電子写真装置は感光体ベルトの一辺を垂直に設
け、現像装置を水平方向から感光体ベルトの垂直面に当
接し現像する構成、または感光体ベルトの一辺を水平に
設け、現像装置を垂直方向から感光体ベルトの水平面に
当接し現像する構成が一般的に用いられている。しか
し、最近では、用紙搬送路の短縮等に利点がある後者の
構成が主流となりつつある。
【0003】また、感光体上に形成された静電潜像をト
ナーにより顕像化するプロセス、つまり現像は、乾式現
像および液体現像に大別され、一般的には乾式現像が採
用されている。さらに乾式現像の中にもキャリア(鉄
粉、フェライト等の磁性粉)を含有したトナーを使用す
る二成分現像方式およびキャリアを含有しないトナーを
使用する一成分現像方式があり、最近では小型プリンタ
や小型複写機を中心に一成分現像方法が主流となりつつ
ある。一成分現像方式の現像装置は、二成分現像方式と
比較して比較的簡単な構成で良く、またトナーの濃度制
御装置も不要であり、低価格化、小型化に大変有利であ
る。
【0004】一成分現像方法を用いた現像装置は、一般
に一成分トナー(以後、単にトナーと記す)を摩擦帯電
して現像ローラ上に薄層化させる現像室と、トナーを収
納するトナーホッパーとに大きく分けられるが、特に両
者を遮断するような部材はなく、トナーホッパー内のト
ナーをトナー搬送部材によって攪拌し、順次現像室側へ
搬送する構成がとられている。
【0005】以下、図面を参照して、従来の電子写真装
置、およびこれに用いられる一成分現像装置について説
明する。
【0006】図13は従来の電子写真装置の断面図、図
14は従来の一成分現像装置の断面図、図15は従来の
一成分現像装置のトナー薄層部の拡大図である。
【0007】図13において、感光体ベルト1は有機光
導電体(OPC)等の感光性受容層が薄膜状に塗布され
て形成されている。この感光体ベルト1は3本の感光体
ベルト支持搬送ローラ2,3,4によって水平面を形成
するように調帯支持され、駆動モータ(図示せず)によ
って感光体ベルト支持搬送ローラ2,3に沿って矢印A
方向に周回動する。感光体ベルト1の外周面に沿ってそ
の上部にブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各色のトナーを収納する一成分
現像装置(以後、単に現像装置と記す)7B,7Y,7
M,7Cが設けられている。また、感光体ベルト1の下
部には感光体クリーニング装置9、除電器10、帯電器
5があり、さらにその下にレーザビーム発生器6が設け
られている。
【0008】帯電器5は、タングステンワイヤ等からな
る帯電線11と金属板からなるシールド板12及びグリ
ッド板13によって構成されている。帯電線11へ高電
圧を印加することによって帯電線11がコロナ放電を起
こしグリッド板13を介して感光体ベルト1を一様に帯
電する。感光体ベルト1には、レーザビーム発生器6か
らレーザ光線14が発射されるように構成されており、
このレーザ光線14が画像データを示す。レーザプリン
タの例では、このレーザ光線14はホストコンピュータ
(図示せず)からの信号により制御され、感光体ベルト
1上に複数の所定のカラー成分の中の特定の成分にそれ
ぞれ対応する複数の静電潜像を形成する。
【0009】各色の現像装置7B,7Y,7M,7Cは
装置本体に設けられた所定の収納部に水平方向へそれぞ
れ等間隔で着脱自在に横一列に配置され、各々の現像装
置の内部はトナーを除き同様に構成されている。当接カ
ム15B,15Y,15M,15Cは、所定のカラーの
静電潜像を現像する際にそれぞれ現像装置7B,7Y,
7M,7Cを感光体ベルト1へ当接させるために設けら
れており、離間バネ16B,16Y,16M,16Cは
現像装置7B,7Y,7M,7Cを待機位置へ離間させ
るために設けられている。この当接カム15B,15
Y,15M,15Cは装置本体上面の現像装置着脱カバ
ー17に設けられている。現像装置着脱カバー17は固
定された現像装置着脱カバー軸18に開閉自在に軸支さ
れている。
【0010】中間転写体ユニット8は導電性の樹脂等か
らなるベルト状の中間転写体ベルト19と、中間転写体
ベルト19を調帯支持している3本の中間転写体ベルト
支持搬送ローラ20,21,22とを有している。ここ
で中間転写体ベルト19の表面周長は感光体ベルト1の
表面周長と等しくなるように設定されている。中間転写
体ベルト19を挟んで感光体ベルト1に対向して中間転
写ローラ23が配置されている。この中間転写ローラ2
3は、中間転写体ベルト19上へ感光体ベルト1上のト
ナー像を転写するために設けられている。中間転写体ベ
ルト支持搬送ローラ21に対向する位置に中間転写体ベ
ルトクリーニング装置24が設けられている。中間転写
体ベルトクリーニング装置24は中間転写体ベルト19
の残留トナーを掻き取る装置であり、中間転写体ベルト
19上に合成像を形成している間は中間転写体ベルト1
9から離間しており、クリーニングに供する時のみ当接
する。
【0011】用紙26を収納している用紙カセット25
は、レーザビーム発生器6の真下に設けられている。用
紙26は用紙カッセト25から給紙ローラ27によって
1枚づつ用紙搬送路28へ送り出される。用紙搬送路2
8にはレジストローラ29が配置されている。レジスト
ローラ29は、用紙26と中間転写体ベルト19上に形
成された合成像の位置とを一致させるため、一時的に用
紙26を停止待機させるために設けられており、従動ロ
ーラ30と圧接している。また、中間転写体ベルト支持
搬送ローラ22に対向する位置に用紙転写ローラ31が
配置されている。用紙転写ローラ31は中間転写体ベル
ト19上に形成された合成像を用紙26に転写するもの
であり、合成像を用紙26に転写する時のみ中間転写体
ベルト19と接触回動する。用紙転写ローラ31の下流
側には定着器32が配置されている。定着器32は内部
に熱源を有するヒートローラ33と加圧ローラ34とか
らなり、用紙26に転写された合成像をヒートローラ3
3と加圧ローラ34の挟持および回転に伴い、圧力と熱
によって用紙26に定着させカラー画像を形成する。さ
らに定着器32の下流側には一対の排紙ローラ35,3
6が配置されている。また、排紙ローラ35,36の出
口側には用紙26を蓄積するための排紙トレイ37が形
成されている。
【0012】以上のように構成された従来の電子写真装
置について、以下その動作を説明する。
【0013】図13において、先ず高圧電源に接続され
た帯電器5内の帯電線11に高圧を印加しコロナ放電を
行なわせ、感光体ベルト1の表面を一様に−500v〜
−650v程度に帯電させる。次に感光体ベルト1を駆
動装置(図示せず)によって矢印A方向に回転させ、一
様に帯電された感光体ベルト1の表面上に複数のカラー
成分の中の所定の色、例えばブラック(B)の画像に相
当するレーザ光線14を照射すると、感光体ベルト1上
の照射された部分は電荷が消え静電潜像が形成される。
一方、現像に寄与するブラックのトナーの収納されてい
る現像装置7Bはホストコンピュータ(図示せず)から
の色選択信号によって当接カム15Bが半回転し、これ
により感光体ベルト1に当接する。現像が終了した現像
装置7Bは当接カム15Bがさらに半回転し、離間バネ
16Bのバネ力によって感光体ベルト1との当接位置か
ら待機位置へ移動する。現像装置7Bが現像中は、それ
以外の現像装置7Y,7M,7Cは感光体ベルト1から
離間している。次に、例えばシアン(C)の色が選択さ
れると、現像装置7Cは感光体ベルト1に当接し、シア
ンの現像を開始する。
【0014】4色を使用する複写機あるいはプリンタの
場合は、現像の動作を4回順次繰り返し行い、中間転写
体ベルト19上に4色B,C,M,Yのトナー像を重ね
合成像を形成する。この様にして形成された合成像は用
紙転写ローラ31にトナーと反対の極性の高圧を印加す
るとともに圧力によって用紙カセット25から用紙搬送
路28に沿って送られてきた用紙26に一括転写され、
続いて定着器32に送られ、ここで熱とヒートローラ3
3と加圧ローラ34の挟持力によって定着され、カラー
画像が形成される。定着器32を通過した用紙26は排
紙ローラ対を通過し、排紙トレイ37へ排出とする。
【0015】ここで図14を参照しながら現像装置(7
B)について詳細に説明する。現像装置(7B)内部に
は、ワイヤーや樹脂等により矩形状に屈曲形成され両端
を回転自在に軸支された複数の第1アジテータ38が形
成されている。この第1アジテータ38は、トナー補給
ローラ39の回転に連動して一点鎖線で示した円の軌跡
を描き、現像装置7B内に投入されたトナーの凝結を防
ぐために攪拌すると共に、トナーをトナー補給ローラ3
9へ搬送する。トナー補給ローラ39はトナーホッパー
に両端を回転自在に軸支され、第1アジテータ38によ
り攪拌、搬送されたトナーを現像ローラ40の表面に補
給する。
【0016】トナー補給ローラ39は、ステンレス等の
金属を基材としてその外周面上にウレタン、シリコン等
の発泡体等の弾性体からなる導電体が層状に形成され、
現像装置7Bの両端に回転自在に軸支され反時計方向に
回転駆動している。トナー補給ローラ39は、現像ロー
ラ40と所定の食い込み量を持たせ、トナーへの摩擦に
よる帯電量の安定化を図っている。
【0017】現像ローラ40はステンレス等の金属を基
材としてその外周面上にウレタン、シリコン等の導電性
弾性体が層状に形成されており、さらに現像装置7Bの
両端に回転自在に軸支され反時計方向に回転駆動してい
る。ドクターブレード41はステンレス製の板バネに同
時成形されたシリコンまたはウレタン等の導電性部材に
より構成されており、トナー補給ローラ39により補給
されてきたトナーを摩擦帯電し、現像ローラ40の外周
面上に薄層状態を形成する。また、現像ローラ40とト
ナー補給ローラ39との接触部下方には、現像ローラ4
0と接触するリカバリーシート42が取付けられてい
る。リカバリーシート42はウレタンやPET(ポリエ
チレンテレフタレート)等からなり、現像室内からのト
ナー逆流によるトナー漏れを防止している。
【0018】以上のように構成された従来の現像装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、トナーホッパ
ー43内のトナーが第1アジテータ38によりトナー補
給ローラ39上へ搬送される。トナー補給ローラ39上
へ搬送されたトナーはトナー補給ローラ39と現像ロー
ラ40の接触により摩擦帯電され、現像ローラ40の表
面に静電気力によって付着する。付着したトナー層は現
像ローラ40の回転により現像ローラ40表面上に担持
されながらドクターブレード41との圧接部まで搬送さ
れる。搬送されたトナーは現像ローラ40とドクターブ
レード41との間で摩擦作用を受け、更に摩擦帯電量が
増加するとともにトナー層厚を規制し均一薄層状態を形
成する。
【0019】ドクターブレード41を通過したトナー
は、上記摩擦帯電量を保持したまま薄層をなして感光体
ベルト1との接触位置(現像領域)まで搬送される。こ
の接触位置でトナー層を感光体ベルト1に接触させなが
ら現像ローラ40と感光体ベルト1の間に電位差を与え
ると、感光体ベルト1上に形成された静電潜像部にトナ
ーが転移付着し、可視像を形成して現像が終了する。ま
た、感光体ベルト1上に転移付着しなかったトナーは、
薄層状態のままリカバリーシート42と現像ローラ40
との間を通過し、トナー補給ローラ39によって掻き落
とされ、再び現像室7B内に戻される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像装置構成では、図14のB部にトナーの流れが
停滞したり、ブロッキングが起こるため、ドクターブレ
ード41の押圧力が変動してトナーに適正な電荷量を与
えられず、画質に大きな劣化が発生してしまうという問
題点がある。
【0021】図15は、従来の一成分現像装置のトナー
薄層部の拡大図である。一般的に、一成分トナーは図1
5に示すように、ウレタンあるいはシリコン等の摩擦係
数が高い材料からなる現像ローラ40の回転と、同様に
ウレタンあるいはシリコン等の摩擦係数が高い材料から
なるドクターブレード41の押圧とにより、個々のトナ
ーが摩擦転動し電荷を得ている。仮にドクターブレード
41が現像ローラ40に対して押圧している荷重C(押
圧力)が不十分であったならば、通過するトナー量が増
加し、上層(現像ローラ表面から遠い層)のトナーほど
現像ローラ40の回転作用を受けにくくなり、電荷量が
低下する。
【0022】この結果、トナーの飛散が生じたり、転写
工程が正規に行われず、かぶり(非画像部へのトナー付
着)の増加、画像濃度の不安定をきたし、画像の高画
質、高解像度化を困難とさせることになる。この場合、
トナーホッパー43内のトナーが第1アジテータ38の
回転により攪拌されてはいるものの、経時的には重力の
影響を受け、B部(図4参照)に集積し凝縮してしま
う。従って、ドクターブレード41の押圧力Cが減少し
てトナーの電荷量が低下することになる。
【0023】そこで、ドクターブレード41の押圧力C
を増やし、B部での凝縮したトナー力に対抗させる手段
もあるが、現像ローラ40の材質に弾性体を使用してい
るため、ローラ表面にクリープが発生したり、磨耗が激
しくなり、更なる画質劣化を招くことになる。
【0024】また、図16は、従来の他の例による一成
分現像装置の断面図である。図16のように、ドクター
ブレード41近辺へ自由落下的にトナーが集積しないよ
うトナーホッパー43を現像室44から斜め上方に配置
させる手段もあるが、現像装置7Bの幅Dが広くなるた
め、感光体ベルト1の周長が長くなり装置本体が大型化
する。また、別手段としてトナーホッパー43の容量を
少なくすると、頻繁に現像装置を交換しなければならな
いという問題点も生じる。
【0025】本発明は、現像剤のかぶりや濃度の不安定
等の画質劣化を生じることのない現像装置を提供するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る現像装置
は、表面に保持した現像剤を被現像体に供給する現像ロ
ーラと、現像ローラに接して摺動するとともに現像ロー
ラの表面に現像剤を供給する現像剤補給ローラと、現像
ローラの表面に供給された現像剤を所定の厚さに調整す
る層厚調整手段とが配置された現像室と、孔部を有しか
つ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯留された現像剤を
孔部を通して現像室に供給する現像剤供給手段とを有す
るとともに現像室の上方に配置された現像剤貯蔵部とを
備えた現像装置であって、隔壁の孔部を現像剤補給ロー
ラの鉛直上方に配置したものである。
【0027】本発明に係る現像装置においては、現像剤
貯蔵部に貯蔵された現像剤は隔壁の孔部を通って現像剤
補給ローラの上方に供給される。すなわち、現像ローラ
の上部に直接現像剤が供給されないため、現像ローラと
層厚調整手段との接触部近傍に現像剤が集積することを
防止することができる。これにより、層厚調整手段によ
って現像ローラの表面に形成される現像剤の厚さが変動
することに起因するかぶりや画像濃度の不安定といった
画質の低下を防止することができる。
【0028】また、本発明に係る現像装置は、表面に保
持した現像剤を被現像体に供給する現像ローラと、現像
ローラに接して摺動するとともに現像ローラの表面に現
像剤を供給する現像剤補給ローラと、現像ローラの表面
に弾性接触して現像ローラの表面の現像剤を所定の厚さ
に調整する現像ブレードとが配置された現像室と、孔部
を有しかつ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯留された
現像剤を孔部を通して現像室に供給する現像剤供給手段
とを有するとともに現像室の上方に配置された現像剤貯
蔵部とを備えた現像装置であって、現像ローラの上方に
配置されかつ現像ローラと現像ブレードの接触部近傍の
現像剤を現像ブレードから遠ざかる方向に撹拌して移動
させる撹拌部材を備えたものである。
【0029】本発明に係る現像装置においては、現像室
内に配置された撹拌部材が現像剤を現像剤ブレード側か
ら遠ざかる方向に撹拌して移動させる。これにより、現
像ブレード近傍に現像剤が集積することが防止され、現
像剤のかぶりや画像濃度の不安定といった画質の低下を
防止することができる。
【0030】さらに、本発明に係る現像装置は、表面に
保持した現像剤を被現像体に供給する現像ローラと、現
像ローラに接して摺動することによって現像ローラの表
面に現像剤を供給する現像剤補給ローラと、現像ローラ
の表面に弾性接触して現像ローラの表面の現像剤を所定
の厚さに調整する現像ブレードとが配置された現像室
と、孔部を有しかつ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯
留された現像剤を孔部を通して現像室に供給する現像剤
供給手段とを有するとともに現像室の上方に配置された
現像剤貯蔵部を備えた現像装置であって、現像ブレード
の取付部側から先端部側へ向かう方向が、現像ブレード
の先端部と現像ローラとの当接位置における現像ローラ
の回転方向と反対となるように現像ブレードの先端を現
像ローラの表面に接触させるものである。
【0031】本発明に係る現像装置においては、現像ブ
レードが現像ローラに対していわゆるカウンター当接さ
れているため、現像ブレード上に現像剤が集積した場合
であっても、現像ローラに対する現像ブレードの押圧力
が低下することが防止される。これにより、現像剤のか
ぶりや画像濃度の不安定といった画質の低下を防止する
ことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】請求項1の発明に係る現像装置
は、表面に保持した現像剤を被現像体に供給する現像ロ
ーラと、現像ローラに接して摺動することによって現像
ローラの表面に現像剤を供給する現像剤補給ローラと、
現像ローラの表面に供給された現像剤を所定の厚さに調
整する層厚調整手段とが配置された現像室と、孔部を有
しかつ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯留された現像
剤を孔部を通して現像室に供給する現像剤供給手段とを
有しかつ現像室の上方に配置された現像剤貯蔵部とを備
えた現像装置であって、隔壁の孔部を現像剤補給ローラ
の鉛直上方に配置したものである。
【0033】これにより、現像剤貯蔵部に貯蔵された現
像剤は隔壁の孔部を通って現像剤補給ローラの上方に供
給され、現像ローラと層厚調整手段との接触部近傍に現
像剤が集積することを防止することができる。したがっ
て、現像ローラの表面の現像剤の厚さの変動に起因する
かぶりや画像濃度の不安定といった画質の低下を防止す
ることができる。
【0034】請求項2の発明に係る現像装置は、表面に
保持した現像剤を被現像体に供給する現像ローラと、現
像ローラに接して摺動することによって現像ローラの表
面に現像剤を供給する現像剤補給ローラと、現像ローラ
の表面に弾性接触して現像ローラの表面の現像剤を所定
の厚さに調整する現像ブレードとが配置された現像室
と、孔部を有しかつ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯
留された現像剤を孔部を通して現像室に供給する現像剤
供給手段とを有するとともに現像室の上方に配置された
現像剤貯蔵部とを備えた現像装置であって、現像ローラ
の上方に配置されかつ現像ローラと現像ブレードの接触
部近傍の現像剤を現像剤ブレードから遠ざかる方向に撹
拌して移動させる撹拌部材を備えたものである。
【0035】これにより、現像剤ブレード近傍に現像剤
が集積することが防止され、現像剤のかぶりや画像濃度
の不安定といった画質の低下を防止することができる。
【0036】請求項3の発明に係る現像装置は、請求項
2の発明に係る現像装置の構成において、撹拌部材が現
像ローラの回転方向と反対方向に回動する回動部材から
なり、回動部材の回転中心が、現像ローラの中心を通る
鉛直線と、現像剤補給ローラの中心を通る鉛直線との間
に位置するものである。
【0037】これにより、撹拌部材が現像ローラ上の現
像剤を現像剤補給ローラ側に撹拌移動させるため、現像
ローラと層厚調整手段との接触部近傍に現像剤が集積す
ることが防止され、現像剤のかぶりや濃度不安定といっ
た画質劣化を抑制することができる。
【0038】請求項4の発明に係る現像装置は、表面に
保持した現像剤を被現像体に供給する現像ローラと、現
像ローラに接して摺動することによって現像ローラの表
面に現像剤を供給する現像剤補給ローラと、現像ローラ
の表面に弾性接触して現像ローラの表面の現像剤を所定
の厚さに調整する現像ブレードとが配置された現像室
と、孔部を有しかつ現像室と隔離する隔壁と、内部に貯
留された現像剤を孔部を通して現像室に供給する現像剤
供給手段とを有するとともに現像室の上方に配置された
現像剤貯蔵部を備えた現像装置であって、現像ブレード
の取付部側から先端部へ向かう方向が、現像ブレードの
先端部と現像ローラとの当接位置における現像ローラの
回転方向と反対となるように現像ブレードの先端を現像
ローラの表面に接触させるものである。
【0039】これにより、現像ブレード上に現像剤が集
積した場合であっても、現像ローラに対する現像ブレー
ドの押圧力が低下することが防止され、現像剤のかぶり
や画像濃度の不安定といった画質の低下を防止すること
ができる。
【0040】以下、本発明の実施の形態による電子写真
装置および現像装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0041】図1は本発明の第1実施の形態の電子写真
装置の断面図、図2は本発明の第1実施の形態の現像装
置(一成分)の断面図である。ここで第1実施の形態の
電子写真装置は、現像装置を除いて従来の電子写真装置
と同じ構成、動作であるため、同一部分の再度の詳細な
説明を省略する。
【0042】図2は、ブラック(B)のトナーを収納し
た現像装置7Bの構造を示している。図2において、現
像室44には現像ローラ40、トナー補給ローラ39、
ドクターブレード41、トナー残量検知部材45(図3
参照)、第1アジテータ38およびリカバリーシート4
2が配設されている。
【0043】現像ローラ40はステンレス系の心材にゴ
ム硬度が60゜(アスカーC)、ゴム肉厚1mmのシリ
コンゴムをロール状に巻き付けて接着し、外径をφ22
mm、表面粗さ1≦Rzμm≦3に研磨して形成されて
いる。トナー補給ローラ39はウレタン系の発泡スポン
ジをステンレス系の心材にロール状に巻き付けて接着
し、外径φ16mmに研磨して形成されている。現像ロ
ーラ40とトナー補給ローラ39は共にその両端を現像
室44の壁面に回転軸支されており、互いのローラ部表
面が0.5mmの食い込みを持って接触している。ま
た、トナー補給ローラ39は現像ローラ40の周速に対
する周速の比が0.9で反対方向に回転する。
【0044】ドクターブレード41は厚さ0.15mm
のステンレス系板バネの先端に、ゴム硬度70゜(アス
カーC)のウレタンゴムを一体成型し、厚さ2mmの板
金50を支持部材として現像室44に固定して形成され
ている。現像ローラ40に対するドクターブレード41
の押圧力は120gf/cmに設定し、ドクターブレー
ド41通過後の現像ローラ40上に付着したトナーの層
厚を0.6mg/cm 2、帯電量を−13〜−15μC
/gに規定する。
【0045】第1アジテータ38はポリスチレン樹脂に
より形成し、トナー補給ローラ39の回転に連動して一
点鎖線で示した円の軌跡を反時計方向に描くように回転
し、現像室44内のトナーの凝結を防いでいる。
【0046】図3は、トナー残量検知手段の構成図であ
る。トナー残量検知手段45は、装置本体に取り付けら
れた発光素子45Bと受光素子45C間の光透過の有無
によってトナー残量を検知する。現像室44の両側面に
はポリメチルメタクリエートを材料とする透過性に優れ
たトナー残量検知窓45Aが形成されている。また、第
1アジテータ38には清掃部材45Dが取り付けられて
おり、第1アジテータ38とともに回転することにより
トナー残量検知窓45Aの表面に周期的に接触してトナ
ー残量検知窓45Aの内面からトナーを拭き取り、清掃
を行なっている。トナー残量検知窓45Aの位置は、ト
ナー残量検知手段45がトナー残量が減少したことを検
知した時点で約40gのトナーが現像室44内に残る位
置に設定されている。
【0047】次に、図2に示すように、現像室44の鉛
直上方にはトナーを収納するトナーホッパー43を配置
し、トナーホッパー43の内部にはトナー供給部材46
と第2アジテーター47を設けている。トナーホッパー
43は、底部に設けられた隔壁51によって現像室44
と隔離されている。隔壁51にはトナー排出口48が形
成されている。さらに、このトナー排出口48の上部に
はトナー供給部材46が回動自在に配置されている。そ
して、トナー供給部材46およびトナー排出口48によ
って現像室44へのトナー供給経路が構成されている。
また、トナー排出口48は、現像室44内のトナー補給
ローラ39の鉛直上方に形成されている。このため、ト
ナー排出口48から落下したトナーは、直接トナー補給
ローラ39の上に落下する。
【0048】トナー供給部材46はウレタン系の発泡ス
ポンジをステンレス系の心材にロール状に巻き付けて接
着し、外径φ26mmに研磨して形成されている。トナ
ー排出口48の片端近傍には、トナー供給部材46に付
着しているトナーを掻き落とすための突出部49を設
け、トナー供給部材46のスポンジ部に1mm食い込ま
せてある。トナー供給部材46は本体側のモータ(図示
せず)と連結しており、回転数20rpmで現像室44
へトナーを40g/分程度供給する。
【0049】また、トナー供給部材46の斜め上方には
ポリスチレン樹脂部材からなる第2アジテータ47を設
け、トナーホッパー43内で下方へ蓄積するトナーを攪
拌するとともに、トナー供給部材46へトナーを集積す
るように構成している。
【0050】以上のように構成した現像装置の動作につ
いて説明する。まず、現像室44内のトナーが第1アジ
テータ38により攪拌されトナー補給ローラ39の上部
方向へ搬送される。トナー補給ローラ39上へ搬送され
たトナーはトナー補給ローラ39と現像ローラ40との
接触により摩擦帯電され、現像ローラ40の表面に静電
気力によって付着する。付着したトナー層は現像ローラ
40の回転により現像ローラ40表面上に担持されなが
らドクターブレード41との圧接部まで搬送される。搬
送されたトナーは現像ローラ40とドクターブレード4
1との間で摩擦作用を受け、更に摩擦帯電量が増加する
とともに、トナー層厚が規制され、均一薄層状態を形成
する。
【0051】トナーの状態は、上述の如くトナー層厚
0.6mg/cm2、帯電量−13〜−15μC/gの
薄層を形成している。ドクターブレード41を通過した
トナーは感光体ベルト1との接触位置(現像領域)まで
搬送される。この接触位置でトナー層を感光体ベルト1
に接触させながら現像ローラ40と感光体ベルト1の間
に電位差を与えると、感光体ベルト1上に形成された静
電潜像部にトナーが転移付着し、可視像を形成して現像
が終了する。また、感光体ベルト1上に転移付着しなか
ったトナーは、薄層状態のままリカバリーシート42と
現像ローラ40との間を通過し、トナー補給ローラ39
によって掻き落とされ、再び現像室44内に戻される。
【0052】ここで、現像ローラ40の回転中には、図
3に示すトナー残量検知用の発光素子45Bが10回/
秒の割合で受光素子45Cに信号(紫外線)を送り、受
光素子45Cが6回以上受信した時点、つまり現像室4
4内のトナー残量が約40gになった時にトナー残量不
足と判断し、トナーホッパー43からトナーを供給する
目印としている。1回の検知に応じて供給する量は40
gで、再びトナー残量不足になるまでは供給されない。
この場合、現像室44内に存在する最大トナー量は約8
0gになる。トナーホッパー43からトナーを補給する
際、トナーは補給ローラ39の鉛直上方に形成されたト
ナー排出口48から現像室44内に落下する。このた
め、補給されたトナーの大部分はトナー補給ローラ39
の上方に積層され、現像ローラ40やドクターブレード
41の近傍には積層されない。このために、現像ローラ
40の上部表面とドクターブレード41との近傍にトナ
ーが凝結される状態が生じない。
【0053】図4は、最大トナー量(約80g)で、条
件としては最も厳しい(トナーが全く消費されない)白
紙印字を連続的に行い、その時の各印字枚数におけるト
ナー帯電量(μC/g)の結果を示している。図4に示
すように、従来の電子写真装置では3,000枚近辺で
かぶりが発生していたのに対し、本実施の形態による電
子写真装置では12,000枚印字後もトナー帯電量は
安定しており、かぶりや濃度変動が生じなかった。この
結果より、現像室44内に最大量のトナーを供給した状
態で連続的に印字処理を行った場合でもドクターブレー
ド41近傍でのトナーの凝結が発生せず、ドクターブレ
ード41の層厚状態が一定していたことがわかる。これ
により、現像ローラ40表面にトナーを正規の層厚に保
持しかつ帯電量を安定して確保でき、電子写真装置の信
頼性および画質の向上を実現することができた。
【0054】図5は、本発明の第2実施の形態による現
像装置の断面図である。第2実施の形態による現像装置
は、第1実施の形態による現像装置の構成に対し、第1
アジテータ38の構成が相違している。すなわち、第1
アジテータ38はポリエチレン樹脂により形成された板
状態の両端を現像室44の壁面に回動自在に支持して構
成されている。そして、第1アジテータ38の回転中心
は、現像ローラ40の中心を通る鉛直線とトナー補給ロ
ーラ39の中心を通る鉛直線上との間に位置するように
配置されている。また、第1アジテータ38の回転方向
は、トナー補給ローラ39の回転方向と同じ時計回り
に、すなわち現像ローラ40の回転方向と反対方向に設
定されている。このため、第1アジテータ38は、現像
ローラ40の上部表面とドクターブレード41との近傍
に貯留するトナーを補給ローラ39側へ撹拌するように
動作する。このため、図5のB部に集積してドクターブ
レード41を押圧するトナーの量が増加するのを防止す
ることができる。
【0055】また、トナーホッパー43と現像室44と
上方を隔てる隔壁51に形成されるトナー排出口48は
トナー補給ローラ39の上方に形成されている。したが
って、トナー排出口48から現像室44内に導入される
トナーは、現像ローラ40の上部ではなくトナー補給ロ
ーラ39の上方に供給される。このため、トナー排出口
48から供給されるトナーが現像ローラ40の上方に堆
積するのを防止することができる。
【0056】図6は、図5に示す現像装置において、最
大トナー量で、条件としては最も厳しい白紙印字を連続
的に行い、その時の各印字枚数におけるトナー帯電量の
結果を示している。図6から明らかなように、従来の電
子写真装置では約3,000枚近辺でかぶりが発生して
いたのに対し、本発明による現像装置を有する電子写真
装置では12,000枚印字後もトナー帯電量は安定し
ており、かぶりや濃度変動による画像劣化が生じなかっ
た。
【0057】また、図7は第2実施の形態の変形例によ
る現像装置の断面図である。この変形例による現像装置
は、図5に示す現像装置の構成に比べ、トナー排出口4
8が現像ローラ40の上方に形成されている点が異なっ
ている。この場合、トナー排出口48から現像室44内
に排出されるトナーは、現像ローラ40の上方に導かれ
る。しかし、第1アジテータ38が回動することによ
り、現像ローラ40上のトナーが補給ローラ39上に撹
拌される。したがって、トナー排出口48を現像ローラ
40の上方に設けた場合であっても、トナーの集積によ
るドクターブレード41の押圧状態が変動してかぶりや
濃度変動が生じることを防止することができる。
【0058】図8は、図6と同様に、最大トナー量で白
紙印字を連続的に行い、その時の各印字枚数におけるト
ナー帯電量の結果を示したものである。図8から明らか
なように、この変形例による現像装置を有する電子写真
装置では、第2実施の形態の場合に比べて帯電量の減少
量が大きいが、12,000枚印字後もトナーの帯電量
は安定しており、かぶりや濃度変動が生じていない。
【0059】図9は、本発明の第3実施の形態による現
像装置の断面図である。この第3実施の形態による現像
装置は、第1または第2実施の形態による現像装置の構
成に比べ、ドクターブレード41の取り付け構造が相違
している。
【0060】すなわち、ドクターブレード41は、取付
部から先端に向かう方向が現像ローラ40の回転方向と
反対方向に向くような姿勢で現像ローラ40の表面に当
接されている。このような当接方法を、いわゆるカウン
ター当接と称する。ドクターブレード41を現像ローラ
40にカウンター当接させると、ドクターブレード41
と現像ローラ40の上部表面とのなす領域が平面的に広
がるため、トナーがドクターブレード41と現像ローラ
40との表面の狭隘な部分に集積して、ドクターブレー
ド41の押圧状態を変動させることを防止することがで
きる。特に、ドクターブレード41上に堆積したトナー
は、ドクターブレード41の押圧力を高めるように作用
する。このため、ドクターブレード41の押圧力の低下
が防止され、帯電量の減少が抑制される。
【0061】また、ドクターブレード41の斜め上方に
配置された第1アジテータ38は、ドクターブレード4
1上のトナーをトナー補給ローラ39側に撹拌するよう
に時計方向に回動する。これによってもトナーが現像ロ
ーラ40の上部表面に集積するのを防止することができ
る。さらに、トナー排出口48はトナー補給ローラ39
の上方に形成されている。このため、トナー排出口48
から現像室44内に供給されるトナーは、トナー補給ロ
ーラ39の上方に導かれる。したがって、これによって
も現像ローラ40とドクターブレード41との間にトナ
ーが集積してドクターブレード41の押圧状態が変動す
ることを防止することができる。
【0062】図10は、最大トナー量で、条件としては
最も厳しい白紙印字を連続的に行い、その時の各印字枚
数におけるトナー帯電量を示したものである。図10か
ら明らかなように、従来の電子写真装置では約3,00
0枚近辺でかぶりが発生していたのに対し、この第3実
施の形態による現像装置を有する電子写真装置では1
2,000枚印字後もトナー帯電量は安定しており、ト
ナー帯電量の経時的変化がなく、かぶりや濃度変動の発
生も見られなかった。
【0063】また、図11は、第3実施の形態の変形例
による現像装置の断面図である。この変形例では、トナ
ー排出口48が現像ローラ40の上方に配置されてい
る。この場合、トナー排出口48から現像室44内に供
給されるトナーはドクターブレード41の上方に導かれ
る。しかし、第1アジテータ38がそのトナーをトナー
補給ローラ39側へ撹拌する。これにより、ドクターブ
レード41上へのトナーの集積を防止することができ
る。
【0064】図12は、図10と同様に、白紙印字を連
続的に行い、その時の各印字枚数におけるトナー帯電量
の結果を示したものである。図12から明らかなよう
に、この変形例による電子写真装置では、図10に示す
場合に比べて、印字枚数の増加に伴い帯電量の減少が見
られるが、12,000枚印字後もトナー帯電量は安定
しており、かぶりや濃度変動も生じなかった。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、現像室
内の現像剤補給ローラの鉛直上方に孔部を設け、この孔
部を通して現像剤を現像室内に供給するように構成した
ことにより、現像ローラの上面側における現像剤の集積
が防止され、これによって現像ローラ表面の層厚および
帯電量の減少が抑制され、かぶりや濃度変動のない現像
装置を得ることができる。
【0066】また、現像剤補給ローラと現像ローラとの
間に配置した撹拌部材により現像剤を補給ローラ側へ撹
拌するように構成したことにより、上記と同様に現像ロ
ーラ上方の現像剤の集積を抑制し、かぶりや濃度変動の
ない現像装置を得ることができる。
【0067】さらに、現像ローラに対して現像ブレード
をいわゆるカウンター当接させることにより、上記と同
様に、かぶりや濃度変動のない現像装置を得ることがで
き、信頼性の高い高画質の電子写真装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の電子写真装置の断面
【図2】本発明の第1実施の形態の現像装置の断面図
【図3】トナー残量検知手段の構成図
【図4】図2の現像装置を用いた白紙印字におけるトナ
ー帯電量の変化を示す図
【図5】本発明の第2実施の形態による現像装置の断面
【図6】図5の現像装置を用いた白紙印字におけるトナ
ー帯電量の変化を示す図
【図7】第2実施の形態の変形例による現像装置の断面
【図8】図7の現像装置を用いた白紙印字におけるトナ
ー帯電量の変化を示す図
【図9】本発明の第3実施の形態による現像装置の断面
【図10】図9の現像装置を用いた白紙印字におけるト
ナー帯電量の変化を示す図
【図11】第3実施の形態の変形例による現像装置の断
面図
【図12】図11の現像装置を用いた白紙印字における
トナー帯電量の変化を示す図
【図13】従来の電子写真装置の断面図
【図14】従来の一成分現像装置の断面図
【図15】従来の一成分現像装置のトナー薄層部の拡大
【図16】従来の他の例による一成分現像装置の断面図
【符号の説明】
1 感光体ベルト 38 第1アジテータ 39 トナー補給ローラ 40 現像ローラ 41 ドクターブレード 43 トナーホッパー 44 現像室 45 トナー残量検知手段 46 トナー供給部材 48 トナー排出口 51 隔壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に保持した現像剤を被現像体に供給す
    る現像ローラと、前記現像ローラに接して摺動すること
    によって前記現像ローラの表面に前記現像剤を供給する
    現像剤補給ローラと、前記現像ローラの表面に供給され
    た前記現像剤を所定の厚さに調整する層厚調整手段とが
    配置された現像室と、孔部を有しかつ前記現像室と隔離
    する隔壁と、内部に貯蔵された前記現像剤を前記孔部を
    通して前記現像室に供給する現像剤供給手段とを有する
    とともに前記現像室の上方に配置された現像剤貯蔵部と
    を備えた現像装置であって、前記隔壁の孔部を前記現像
    剤補給ローラの鉛直上方に配置したことを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】表面に保持した現像剤を被現像体に供給す
    る現像ローラと、前記現像ローラに接して摺動すること
    によって前記現像ローラの表面に前記現像剤を供給する
    現像剤補給ローラと、前記現像ローラの表面に弾性接触
    して前記現像ローラの表面の前記現像剤を所定の厚さに
    調整する現像ブレードとが配置された現像室と、孔部を
    有しかつ前記現像室と隔離する隔壁と、内部に貯留され
    た現像剤を前記孔部を通して前記現像室に供給する現像
    剤供給手段とを有するとともに前記現像室の上方に配置
    された現像剤貯蔵部とを備えた現像装置であって、前記
    現像ローラの上方に配置されかつ前記現像ローラと前記
    現像ブレードの接触部近傍の現像剤を前記現像剤ブレー
    ドから遠ざかる方向に撹拌して移動させる撹拌部材を備
    えたことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】前記撹拌部材は、前記現像ローラの回動方
    向と反対方向に回動する回動部材からなり、前記回動部
    材の回転中心は、前記現像ローラの中心を通る鉛直線
    と、前記現像剤補給ローラの中心を通る鉛直線との間に
    位置することを特徴とする請求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】表面に保持した現像剤を被現像体に供給す
    る現像ローラと、前記現像ローラに接して摺動すること
    によって前記現像ローラの表面に前記現像剤を供給する
    現像剤補給ローラと、前記現像ローラの表面に弾性接触
    して、前記現像ローラの表面の現像剤を所定の厚さに調
    節する現像ブレードとが配置された現像室と、孔部を有
    しかつ前記現像室と隔離する隔壁と、内部に貯蔵された
    現像剤を前記孔部を通して前記現像室に供給する現像剤
    供給手段とを有するとともに前記現像室の上方に配置さ
    れた現像剤貯蔵部とを備えた現像装置であって、前記現
    像ブレードの取付部側から先端部へ向かう方向が、前記
    現像ブレードの先端部と前記現像ローラとの当接位置に
    おける前記現像ローラの回転方向と反対となるように前
    記現像ブレードの先端を前記現像ローラの表面に接触さ
    せることを特徴とする現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032617A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Ricoh Co Ltd 混合攪拌構造、現像装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2015114427A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 キヤノン株式会社 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2019113620A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社沖データ 現像装置及び画像形成装置

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