JP3544414B2 - 電車線ハンガイヤの取付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
トロリ線は、吊架線の下に線路に平行に張られた補助吊架線のさらにその下に延線され、ハンガイヤによって補助吊架線に吊り止められる。本発明は、既設の補助吊架線の下にトロリ線を吊支するために、補助吊架線と電車線との間にハンガイヤを取付ける装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、補助吊架線とトロリ線との間にハンガイヤを取付ける装置として、例えば特開平7−1998号の公報に記載されたものが知られている。このハンガイヤ取付け装置は、移動台車の上に、トロリ線Tの位置に対応して自動的に上下、左右に移動できるようにベースを設け、その上にハンガイヤ保持装置とナットランナとを設けたもので、センサでトロリ線Tの位置を検知し、その位置情報に基づいて、ベースの位置を定め、トロリ線をハンガイヤ保持装置とナットランナとの適正な相対位置に配置してハンガイヤの取付け動作を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ハンガイヤの取付け位置においては、トロリ線は、まだ補助吊架線に支持されていないので、通常はやや垂れ下がった状態で、補助吊架線の下に延線されている。従って、ハンガイヤの取付けに先立って、補助吊架線の下の適正位置にトロリ線を配置した上、装置に対する相対位置を定める必要がある。また、トロリ線には、線路の曲線区間において、予め曲線引金具が装着されている。曲線引金具はトロリ線からほぼ水平方向に延出しているから、ハンガイヤの取付け装置がこれを通過する際には、上部がこれに干渉しないようにする必要がある。
従って、本発明は、ハンガイヤの取付けに先立って、補助吊架線の下の適正位置にトロリ線を配置することができ、またトロリ線の適正高さ位置を維持しつつ、上部を曲線引金具に干渉しない高さ位置まで下降させることができる電車線ハンガイヤの取付け装置を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を解決するため、補助吊架線Mの下でX方向、Y方向及びZ方向に移動自在に昇降フレーム10を設ける。昇降フレーム10上には、ハンガイヤ装着手段14と、補助吊架線MのY方向、Z方向の位置センサ40,41、曲引検出センサ56と、補助吊架線Mの押上手段43,44とを設ける。ハンガイヤ装着手段14は、所定の取付け位置において補助吊架線Mと電車線TにハンガイヤHを装着するようにする。押上手段44は、補助吊架線Mの下のトロリ線Tを押し上げ、補助吊架線基準で所定のZ方向位置にトロリ線Tを配置するようにする。さらに制御手段52を設け、Y方向位置センサ40とZ方向位置センサ41からの補助吊架線Mの位置情報と、予め設定されたX方向のハンガイヤ取付け位置情報に基づいて、昇降フレーム10の位置を制御し、ハンガイヤ取付け位置における補助吊架線Mとトロリ線Tの位置を定めると共に、ハンガイヤ装着手段14を制御し、補助吊架線Mとトロリ線Tを正確に位置決めしつつ、ハンガイヤHの装着動作を行わせ、また曲引検出センサ56からの曲線引金具の位置情報に基づき、昇降フレーム10を曲線引金具に干渉しない位置まで下降させると同時に、トロリ線Tの所定の高さ位置を維持すべく押上手段44を上昇させるようにして電車線ハンガイヤの取付け装置を構成した。
【0005】
本発明における電車線ハンガイヤの取付け装置1は、例えばトロリ線Tの下の線路上を走行車両100で間歇移動しながら、次々にトロリ線Tと補助吊架線MにハンガイヤHを取り付けていく。即ち、Y方向及びZ方向位置センサ40,41からの補助吊架線位置情報及び制御装置52に予め記録されているX方向のハンガイヤ取付け位置情報に基づき、制御装置52が、X方向、Y方向及びZ方向移動手段たるモータ3,7,11を動作させ、補助吊架線Mの位置を基準に自動的に昇降フレーム10をX方向、Y方向、Z方向に移動させ、補助吊架線Mに対してハンガイヤ装着手段14を所定の位置に配置する。これにより、同時に押上手段43,44が、補助吊架線Mの下にあるトロリ線Tを所定位置まで押し上げて、トロリ線Tの位置を定める。そして、制御装置52がハンガイヤ装着手段14を動作させて補助吊架線Mとトロリ線TにハンガイヤHを取付ける。昇降フレーム10がX方向へ移動中に、トロリ線Tの曲線引金具取り付け箇所を通過する場合、曲引検出センサ56が曲線引金具の位置を検知し、制御装置52を介してZ方向移動手段11を動作させて、上部が曲線引金具に干渉しない位置まで昇降フレーム10を下降させ、同時に起伏手段54,55を動作させて押上手段44を上昇させることにより、トロリT線の所定の高さ位置を維持させる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の正面図、図2は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の側面図、図3はハンガイヤ装着装置の側面図、図4は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の一部の概略的斜視図、図5は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の一部の他方向から見た概略的斜視図、図6は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の要部の説明図、図7は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の要部の説明図、図8はクランプ装置の正面図、図9は曲線引金具回避時のハンガイヤの取付け装置の一部の正面図、図10は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの正面図、図11は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの側面図、図12は本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの平面図である。
【0007】
以下の実施例の取り付け装置で補助吊架線Mに取付けるハンガイヤHは、図10ないし図12に示すものである。このハンガイヤHは、補助吊架線Mに掛け止めるためのフック部92を上部に有するハンガバー91と、このハンガバー91の下端に取付けられた対向一対のイヤ片94,94と、イヤ片94,94間を締め付けるためのボルト96とを有する。一対のイヤ片94,94はトロリ線Tを把持するためのもので、両者間はボルト96を緩めることにより開放するようになっている。フック部92は、ハンガバー91を構成する線材の上部を三次元に湾曲させて形成されたもので、図10に示す正面から見て、補助吊架線Mを包囲するループを形成し、このループは下方に開放している。そして、ループ内に補助吊架線Mを導入するためには、最初に補助吊架線Mを開放部95の下方に位置させ、ハンガイヤHを軸部93の軸周りに180°回転させながら下方へ引き降ろす動作を必要とする。
【0008】
図示の実施例のハンガイヤの取付け装置1は、トロリ線Tの下の線路上を走行できる走行車両100の上に設けられており、走行車両100の上で、トロリ線Tに沿って所定の取り付け間隔で、間歇的に移動しながら、次々にハンガイヤHの取付け動作を行なうものである。図1、図2において、移動台車2は、走行車両100の上に敷設されたレール101の上に、トロリ線Tの延線方向であるX方向に移動できるように設けられている。移動台車2は、X方向移動手段であるモータ3と、これに接続された車輪4により移動することができる。移動台車2上には、トロリ線Tの延線方向と直交するY方向にレール5が敷設されている。
【0009】
ベースフレーム6は、移動台車2上にY方向移動自在に設けられている。ベースフレーム6は、水平枠6aと垂直枠6bとを有し、水平枠6aが移動台車2上のレール5の上にY方向移動自在に係合しており、Y方向移動手段であるモータ7と、これに接続されたボールねじ・ナット機構8により移動することができる。ベースフレーム6の垂直枠6bには、垂直方向に平行一対のリニアガイド9が取付けられている。
【0010】
昇降フレーム10は、ベースフレーム6上に、上下方向であるZ方向に移動自在に設けられている。昇降フレーム10の垂直枠10aは、リニアガイド9にZ方向に移動自在に係合しており、Z方向移動手段であるモータ11と、これに接続されたボールねじ・ナット機構12により移動することができる。従って、昇降フレーム10は、移動台車2、ベースフレーム6を介してX,Y,Z方向に移動自在である。昇降フレーム10の内側下部には、昇降サブフレーム13が固着されている。昇降サブフレーム13の水平枠13a上には、フローティングテーブル15を介して、ハンガイヤ装着手段であるハンガイヤ装着装置14が設けられている。フローティングテーブル15は、水平枠13aに固定されているものとする。
【0011】
ハンガイヤ装着装置14は、図3ないし図5に示すように、補助吊架線M及びトロリ線Tを挟んでY方向に相対向するように設けられたハンガイヤ掛け止め装置16と、締め付け装置17とを備えている。ハンガイヤ掛け止め装置16は、供給装置18(図4、図5)から受け取ったハンガイヤHを保持し、これをトロリ線T及び補助吊架線Mに掛け止めるために、水平回動及びZ方向移動するように設けられたものである。締め付け装置17は、ハンガイヤ掛け止め装置16が補助吊架線M、トロリ線T間に掛け止めたハンガイヤHの締め付けボルト96を締め付けるために、これに対して進退するY方向に移動自在に設けられたものである。
【0012】
即ち、フローティングテーブル15上には、Y方向にレール19が敷設され、その上にハンガイヤ掛け止め装置16の水平のベース20が移動自在に係合しており、Y方向の副移動手段であるモータ21(図4、図5)と、これに接続されたボールねじ・ナット機構22により移動することができる。ベース20の片側には、縦枠23が垂直に固定されており、この縦枠23に沿ってZ方向移動自在にハンド24が取付けられている。即ち、ハンド24は、ブラケット25を介して支持台26に水平回転自在に取付けられ、支持台26は、Z方向副移動手段であるモータ27(図5)に接続するボールねじ・ナット機構28により、縦枠23に対してZ方向に移動する。ブラケット25は、回動手段であるモータ29と、これに連結された回転軸30とにより、支持台26上でハンド24と一体に水平に正逆180°回動する。
【0013】
ハンガイヤ保持手段であるハンド24は、水平に突出した一対の挟持片31を、空気圧により互いに水平方向に接近させたり離間させたりすることによって、ハンガイヤHのイヤ片94を挟持、解放するものである。一対の挟持片31は、ハンガイヤHの直線状軸部93の軸線Aを回転軸30の軸線Aに一致させる位置でイヤ片94を所定の弾力を持って両側から挟持する。そして、ハンド24は、ハンガイヤHを保持してトロリ線Tに接近して上昇し、補助吊架線Mが、フック部92の開放部95の下に位置するようにハンガイヤHを上方位置に配置する。次いで、下降しながらフック部92の湾曲に沿って180°回転し、補助吊架線Mをフック部92内に導入しつつ、イヤ片94,94間にトロリ線が介入する下方位置までハンガイヤHを降ろし、締め付け装置17によるボルト96の締め付けを待つ。
【0014】
図2、図4、図5に示すように、ハンガイヤ供給装置18は、昇降フレーム10に固定されており、ストッカ32が保持するハンガイヤHを、受け渡しハンド33で次々にハンド24に受け渡すものである。受け渡しハンド33は、ストッカ32上のハンガイヤHを挟持してストッカ32から外し、180°回転してハンド24に対向し、ハンガイヤHをハンド24に受け渡し、180°回転して同様の動作を繰り返す。
【0015】
図3ないし図5において、締め付け装置17は、トロリ線Tを挟んでハンド24に対向し、フローティングテーブル15上にY方向に移動自在に設けられている。即ち、締め付け装置17は、フローティングテーブル15上に固定された架台34と、この架台34上にY方向に移動自在に設けられた支柱35と、支柱35の上部に設けられたナットランナ36とを具備し、モータ37と、これに接続された図示しない駆動機構により架台34上を移動する。そして、締め付け装置17は、ハンド24によって所定の取付け位置に配置されたハンガイヤHのボルト96に接近してこれを締め付け、一対のイヤ片94間にトロリ線Tを把持させた後、元位置に後退する動作をハンド24に同期して繰り返す。
【0016】
図1、図2、図4ないし図7に示すように、補助吊架線位置センサ38は、ハンガイヤの装着装置14に対して走行車両100の進行方向側に位置して、昇降フレーム10上に取付けられている。補助吊架線位置センサ38は、補助吊架線Mとトロリ線Tを受け入れることができるように、上方に開放したほぼコ字状の枠体39に、Y方向位置センサ40と、Z方向位置センサ41とを取り付けて成る。枠体39は、エアシリンダ57に接続された支柱42で、昇降フレーム10上に昇降自在に支持されている。
【0017】
トロリ線TのZ方向の位置を定める押上手段としての押上ローラ44は、ハンガイヤ装着装置14のX方向の側方に位置して、昇降フレーム10上に、ブラケット46を介して取付けられている。押上ローラ44と協働してトロリ線TのZ方向の位置を定める固定ローラ43は、ハンガイヤ装着装置14を介して反対側に位置して、昇降フレーム10上に、ブラケット45を介して取付けられている。固定ローラ43は、転倒位置における押上ローラ44と同じ高さ位置にある。そして、Z方向位置センサ41列の中央のものの高さ位置に補助吊架線Mが来るように昇降フレーム10の高さ位置が定まった状態において、ローラ43,44(転倒状態)に押し上げられたトロリ線Tの高さ位置が、所定のハンガイヤ取付け高さ位置になるように設定されている。
【0018】
押上ローラ44は、ブラケット46に枢着されたアーム53に支持されており、リンク機構54、空気圧シリンダ55を含む起伏手段によって起立、転倒自在である。図9に示すように、押上ローラ44は、起立状態において、装置の最高位に位置する。従って、この状態でトロリ線Tを持ち上げれば、装置の他の何れの部位も、トロリ線Tより下位に位置するから、トロリ線Tに結合された図示しない曲線引金具に干渉することがない。なお、図9においては、曲線引金具を回避するために、昇降フレーム10が下降位置にある。即ち、図1に示すように、装置の進行方向側には、進行中に曲線引金具に当接してこれを検知する曲引検出センサ56が設けられており、これが曲線引金具を検知すると、制御装置52を介して、昇降フレーム昇降用のモータ11が動作し、昇降フレーム10が、図9に示す位置まで下降すると同時に、シリンダ55が動作し、押上ローラ44が起立し、相対的にトロリ線Tを昇降フレーム10の下降高さ分だけ押し上げるようになっている。なお、このとき同時にエアシリンダ57が動作して、補助吊架線位置センサ38を独自に下降させ、曲線引金具を回避する。
【0019】
図1、図4、図8に示すように、補助吊架線Mとトロリ線TをZ方向及びY方向に正確に位置決めするためのクランプ手段としての一対のクランプ装置47,47は、ハンガイヤ装着装置14のX方向の両側に位置して、昇降フレーム10上に、ブラケット48を介して取付けられている。クランプ装置47は、ブラケット48に、はさみ状に枢着された一対の挟持体49を有する。この挟持体49は、補助吊架線Mとトロリ線Tを挟み込んで、Z方向及びY方向に正確に位置決めするための三角形状の凹所49a(図8)を備えており、駆動手段であるエアシリンダ50、リンク機構51により、開閉動作する。
【0020】
次に、この実施例のハンガイヤの取付け装置1の動作を説明する。トロリ線ハンガイヤの取付け装置1は、走行車両100により、トロリ線Tの下の線路上を1径間毎に間歇移動しながら、次々にトロリ線Tと補助吊架線MにハンガイヤHを取り付けていく。即ち、走行車両100が所定位置に停止した状態で、動作のスタートスイッチをオンすると、Y方向及びZ方向位置センサ40,41からの補助吊架線位置情報及び制御装置52に予め記録されているX方向のハンガイヤ取付け位置情報に基づき、制御装置52が、X方向、Y方向及びZ方向移動手段であるモータ3、モータ8、モータ11を動作させ、補助吊架線Mの位置を基準に自動的に昇降フレーム10をX方向、Y方向、Z方向に移動させ、補助吊架線Mに対してハンガイヤ装着装置14を所定の位置に配置する。これにより、同時にローラ43,44が、補助吊架線Mの下にあるトロリ線Tを所定位置まで押し上げて、トロリ線Tの位置を定める。次いで、制御装置52がエアシリンダ50を動作させて、クランプ装置47に補助吊架線Mとトロリ線Tを拘束させ、両者の正確な位置決めを行う。そして、制御装置52がハンガイヤ装着装置14を動作させて、補助吊架線Mとトロリ線TにハンガイヤHを取り付ける。即ち、ハンガイヤ供給装置18の受け渡しハンド33が、ハンガイヤHを把持して、図5に示すようにハンガイヤ掛け止め装置16のハンド24側に向き、ハンド24は、下方位置にあって、挟持片31を受け渡しハンド33側に向け(図5におけると反対向き)、受け渡しハンド33から挟持片31,17間にイヤ片94を受け取る。受け渡しハンド33は、ハンド24にハンガイヤHを受け渡してハンガイヤHを解放する。ハンド24は、モータ27で所定の上方位置まで上昇し、モータ21で締め付け装置17に接近するY方向に移動して補助吊架線Mに接近する。この状態で、ハンガイヤHのフックの開放部95の下に補助吊架線Mが位置する。ハンド24は、モータ27で180°回転しつつ垂直に下降し、ハンガイヤHを補助吊架線Mに掛け止める。この状態で、図10ないし図12に示すように、一対のイヤ片94,94間にトロリ線Tを受け入れる。このときは、イヤ片94,94間が開いている。この間、締め付け装置17が、モータ37によりハンガイヤ掛け止め装置16に接近するY方向に前進し、ナットランナ36がボルト96に係合し、これを締め込む。トロリ線Tは一対のイヤ片94,94間に把持される。ボルト96の締め込みが完了したら、ハンド24がハンガイヤHを解放し、締め付け装置17は、ハンド24から離れるY方向に後退して原位置に復帰する。また、クランプ装置47が補助吊架線Mとトロリ線Tを解放する。ハンド24も下降し原位置に復帰して、1回のサイクルが終了する。このサイクルを繰返し、補助吊架線Mとトロリ線Tに次々にハンガイヤHを装着していく。
【0021】
移動台車2が進行中に、装置が曲線引金具の結合部位を通過する場合、昇降フレーム10が、ハンガイヤ取り付け動作中と同じ高さ位置にあると、トロリ線Tからほぼ水平に側方へ延出している曲線引金具に、装置の上部が衝突してしまう。そこで、曲引検出センサ56が曲線引金具の位置を検知すると、制御装置52を介してモータ11を動作させ、装置の上部が曲線引金具に干渉しない位置まで昇降フレーム10を下降させ、同時にエアシリンダ55を動作させて押上ローラ44を起立させることにより、トロリ線Tの所定の高さ位置を維持させる。また、これと同時に、エアシリンダ57を動作させて、補助吊架線位置センサ38を独自に下降させ、曲線引金具を回避する。曲線引金具を通過したら、再び昇降フレーム10、補助吊架線位置センサ38を上位に復帰させて、ハンガイヤの取り付け動作を行う。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、補助吊架線Mの下でX方向、Y方向及びZ方向に移動自在に昇降フレーム10を設ける。昇降フレーム10上には、ハンガイヤ装着手段14と、補助吊架線MのY方向、Z方向の位置センサ40,41、曲引検出センサ56と、トロリ線Tの押上手段43,44とを設ける。ハンガイヤ装着手段14は、所定の取付け位置において補助吊架線Mとトロリ線TにハンガイヤHを装着するようにする。押上手段44は、補助吊架線Mの下のトロリ線Tを押し上げ、補助吊架線基準で所定のZ方向位置にトロリ線Tを配置するようにする。さらに制御手段52を設け、Y方向位置センサ40とZ方向位置センサ41からの補助吊架線Mの位置情報と、予め設定されたX方向のハンガイヤ取付け位置情報に基づいて、昇降フレーム10の位置を制御し、ハンガイヤ取付け位置における補助吊架線Mとトロリ線Tの位置を定めると共に、ハンガイヤ装着手段14を制御し、補助吊架線Mとトロリ線Tを正確に位置決めしつつ、ハンガイヤHの装着動作を行わせ、また曲引検出センサ56からの曲線引金具の位置情報に基づき、昇降フレーム10を曲線引金具に干渉しない位置まで下降させると同時に、トロリ線Tの所定の高さ位置を維持すべく押上手段44を上昇させるようにして電車線ハンガイヤの取付け装置を構成したため、ハンガイヤの取付けに先立って、補助吊架線の下の適正位置にトロリ線を配置することができ、またトロリ線の適正高さ位置を維持しつつ、上部を曲線引金具に干渉しない高さ位置まで下降させることができる電車線ハンガイヤの取付け装置を提供することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の正面図である。
【図2】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の側面図である。
【図3】本発明に係る電車線ハンガイヤ装着装置の側面図である。
【図4】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の一部の概略的斜視図である。
【図5】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の一部の他方向から見た概略的斜視図である。
【図6】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の要部の説明図である。
【図7】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置の要部の説明図である。
【図8】クランプ装置の正面図である。
【図9】曲線引金具回避時のハンガイヤの取付け装置の一部の正面図である。
【図10】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの正面図である。
【図11】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの側面図である。
【図12】本発明に係る電車線ハンガイヤの取付け装置で取付けるハンガイヤの平面図である。
【符号の説明】
1 ハンガイヤの取付け装置
3 モータ(X方向移動手段)
7 モータ(Y方向移動手段)
10 昇降フレーム
11 モータ(Z方向移動手段)
14 ハンガイヤ装着装置(ハンガイヤ装着手段)
40 補助吊架線のY方向位置センサ
41 補助吊架線のZ方向位置センサ
44 押上ローラ(押上手段)
52 制御装置(制御手段)
55 エアシリンダ(起伏手段)
56 曲引検出センサ
M 補助吊架線
T トロリ線
H ハンガイヤ

Claims (5)

  1. 既設の補助吊架線の下にトロリ線を吊支するために、補助吊架線とトロリ線との間にハンガイヤを取付ける装置であって、
    補助吊架線の下で補助吊架線の延長方向であるX方向、補助吊架線の直交方向であるY方向及び上下のZ方向に移動自在の昇降フレームと、
    昇降フレーム上に設けられ、所定のハンガイヤ取付け位置において補助吊架線とトロリ線にハンガイヤを装着するハンガイヤ装着手段と、
    昇降フレーム上に設けられ、補助吊架線のY方向の位置を検知するY方向位置センサと、
    昇降フレーム上に設けられ、補助吊架線のZ方向の位置を検知するZ方向位置センサと、
    トロリ線に結合されている曲線引金具のX方向の位置を検知する曲引検出センサと、
    昇降フレーム上に昇降可能に設けられ、補助吊架線の下のトロリ線を押し上げて、昇降フレームの下降動作にかかわらず、常時トロリ線をZ方向の所定位置に配置する押上手段と、
    昇降フレームをX方向に移動させるX方向移動手段と、
    昇降フレームをY方向に移動させるY方向移動手段と、
    昇降フレームをZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
    押上手段をZ方向に移動させる起伏手段と、
    前記Y方向位置センサとZ方向位置センサからの補助吊架線の位置情報と、予め設定されたX方向のハンガイヤ取付け位置情報に基づいて、前記X方向移動手段、Y方向移動手段、Z方向移動手段及びハンガイヤ装着手段を制御し、ハンガイヤ装着手段に対して補助吊架線とトロリ線との相対位置を定めてハンガイヤ装着手段に装着動作を行わせ、また前記曲引検出センサからの曲線引金具の位置情報に基づいて、前記Z方向移動手段及び起伏手段を制御し、前記昇降フレームを曲線引金具に干渉しない位置まで下降させると同時に、トロリ線の所定の高さ位置を維持すべく前記押し上げ部材を相対的に上昇させる制御手段とを具備したことを特徴とする電車線ハンガイヤの取付け装置。
  2. 前記昇降フレームは、ベースフレーム上にZ方向移動自在に設けられ、
    ベースフレームは、移動台車上にY方向移動自在に設けられ、
    移動台車は、走行車両上にX方向移動自在に設けられ、
    走行車両は、補助吊架線下に敷設された線路上に走行可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電車線ハンガイヤの取付け装置。
  3. 前記曲引検出センサは、前記ベースフレーム上に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の電車線ハンガイヤの取付け装置。
  4. 前記ハンガイヤ装着手段は、供給装置から受け取ったハンガイヤを保持して、トロリ線及び補助吊架線に掛け止めるために、前記昇降フレーム上に、水平回動及びZ方向移動可能に設けられたハンガイヤ掛け止め手段と、
    このハンガイヤ掛け止め手段が補助吊架線、トロリ線間に掛け止めたハンガイヤの締め付けボルトを締め付けるために、締め付けボルトに対して進退するY方向に移動自在に前記昇降フレーム上に設けられた締め付け手段とを具備していることを特徴とする請求項1に記載の電車線ハンガイヤの取付け装置。
  5. 前記ハンガイヤ掛け止め手段は、ハンガイヤを保持するハンガイヤ保持手段と、
    ハンガイヤ取付け位置の上方であって、ハンガイヤのフック部を補助吊架線の上方に配置する上方位置と、その下方であって、ハンガイヤのイヤ片間にトロリ線が挿入される下方位置との間で、前記ハンガイヤ保持手段を上下動させるための副昇降手段と、
    前記ハンガイヤ保持手段が上方位置から下方位置へ下降する間に、フック部の湾曲に沿ってハンガイヤを所定角度水平回転させてフック部内へ補助吊架線を導入する回動手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の電車線ハンガイヤの取付け装置。
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