JP2003165147A - 射出成形機用取出し装置 - Google Patents

射出成形機用取出し装置

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JP2003165147A
JP2003165147A JP2001366727A JP2001366727A JP2003165147A JP 2003165147 A JP2003165147 A JP 2003165147A JP 2001366727 A JP2001366727 A JP 2001366727A JP 2001366727 A JP2001366727 A JP 2001366727A JP 2003165147 A JP2003165147 A JP 2003165147A
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JP
Japan
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frame
holding device
arm
injection molding
molding machine
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JP2001366727A
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English (en)
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Takao Ryu
孝雄 笠
Takeshi Saito
健 斎藤
Koichi Iwasaki
幸一 岩崎
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形機の全高を抑えつつ、保持装置を高
く引き上げることができ、かつ成形品を所望箇所に安
全、確実に渡すことができる取出し装置を提供する。 【解決手段】 金型装置の開閉方向が水平な横形の射出
成形機21の開閉方向と直交する横方向に延びる横行フ
レーム2と、開閉方向に延び、横行フレーム2に、この
横行フレーム2に沿った方向、および開閉方向各々に走
行可能に支持された接近離型フレーム3と、上下方向に
延び、この接近離型フレーム3の前端に昇降可能に組み
付けられた昇降アーム6とを備え、昇降アーム6の下端
に、金型装置から離型される成形品25を保持するプレ
ート状の保持装置7を、接続体10により昇降アーム6
の前方に位置するように取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品を射出成形
機から取り出し、所定箇所に移送するのに用いる取出し
装置に関するものであり、詳しくはプレート状の保持装
置により成形品を保持して取り出しと移送を行う射出成
形機用取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型装置の開閉方向が水平な横形の射出
成形機で成形された成形品を機外に取り出す装置とし
て、金型装置の開閉方向と直交する横方向に延び、射出
成形機に対して不動に配された横行フレームと、金型装
置の開閉方向に延び、横行フレームに、この横行フレー
ムに沿った方向に走行可能に支持された接近離型フレー
ムと、上下方向に延び、接近離型フレームに、この接近
離型フレームに沿った方向に走行可能に支持された、昇
降可能な昇降アームと、昇降アームの下端に取り付けら
れ、成形品を保持する保持装置とを備えた取出し装置が
普及している。
【0003】この取出し装置において、金型装置の型開
き後、金型装置の直上に位置した昇降アームが下降して
保持装置を金型装置内に挿入し、保持装置が成形品を保
持した後、昇降アームが上昇して、金型装置の上方に保
持装置を引き上げ、引き上げ終了後、接近離型フレーム
の横行フレームに沿う方向の走行、昇降アームの接近離
型フレームに沿う方向の走行、および昇降アームの昇降
により、保持装置を成形品の渡し先である受取装置まで
移送し、保持を解除して受取装置に成形品を渡す。
【0004】この取出し装置において、細長状の昇降ア
ームを安定した起立姿勢で走行支持するために、昇降ア
ームは、この昇降アームに対し接近離型フレームに沿っ
て前後方向に間隔を開けて配置された車輪類を介して接
近離型フレームに組み付けられ、また、接近離型フレー
ムの端部にプーリー等の駆動装置の一部が取り付けられ
ることもある。
【0005】したがって、昇降アームが前進限まで走行
しても、車輪類や駆動装置に阻まれて接近離型フレーム
の前端まで達することができず、その前方に接近離型フ
レームの先端部が一定の長さ突き出ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製品の生産
性を高めるために、多数個取りの金型装置を使用して、
同時に多数の成形品を射出成形する製法が一般的に行わ
れている。そして、多数の成形品を効率的に取り扱うた
めに、成形品を保持する保持手段を表面に多数配したプ
レート状の保持装置を取出し装置に取り付け、多数の成
形品を一括に保持して金型装置から取り出し、後ライン
に移送する方法が実施されている。
【0007】しかし、従来の取出し装置を用いてプレー
ト状の保持装置を引き上げて移送するとき、以下の問題
が生じる。
【0008】図5(1)に示すように、昇降アーム6の
下端に前方に突き出す接続体10を取り付け、この接続
体10を介して昇降アーム6の前方で保持装置7を支持
して引き上げる状況において、昇降アーム6よりも前方
に接近離型フレーム3が突き出ているため、保持装置7
の上方に接近離型フレーム3が位置することになり、昇
降アーム6は保持装置7を接近離型フレーム3より高く
引き上げることができない。
【0009】そして、保持装置7が大型になると、保持
装置7を金型装置24から完全に引き上げるために、接
近離型フレーム3と金型装置24との高低差が保持装置
7の高さ幅よりも大きくなるよう、取出し装置31の脚
部8と射出成形機21との間に高さを高く調節するため
の調節材32を設ける必要が生じる。
【0010】この調節材32を設けると、取出し装置3
1を取り付けた射出成形機21の全高Hが高くなり、工
場によっては天井高の制約を受けて設置が不可能とな
り、また調節材32を含めた脚部全体が長くなるため、
取出し装置31が揺れ易くなって、保持装置7の位置出
し動作等が不安定となる、という問題がある。
【0011】(2)図6(1)に示すように、受取口が
側面に設けられている受取装置26に成形品を渡す場
合、昇降アーム6よりも前方に接近離型フレーム3の先
端部が突き出ているため、保持装置7を受取装置26に
十分に近づけることができない。
【0012】そのため、成形品を保持装置7から受取装
置26に安全、確実に渡すのが困難となる場合があり、
またこれを補うために受取装置26に特別の機能を付加
すると、受取装置26が複雑になりコストが高くなる、
という問題がある。
【0013】この(1)および(2)の問題点に対処す
る方法として、接続体10の突出長を長くして、保持装
置7が接近離型フレーム3の先端よりも更に前方に位置
するように突き出し状に取り付けることが考えられる。
【0014】しかし、金型装置の型開きにより形成され
る間隙の幅は限られているので、接続体10の突出長が
長くなると保持装置7を金型装置に挿入できず、成形品
の取り出しが不可能になる。
【0015】そこで、本発明は上記した従来技術におけ
る問題を解決するために創案されたもので、保持装置が
接近離型フレームの前方に位置し、かつ保持装置を金型
装置に支障なく挿入できる構造とすることを技術的課題
とし、もって取出し装置を取り付けた射出成形機の全高
を抑えつつ、保持装置を高く引き上げることができ、か
つ成形品を所望箇所に安全、確実に渡すことができる取
出し装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の内、請求項1記載の発明の手段は、金型装置の開閉
方向が水平な、横形の射出成形機の開閉方向と直交する
横方向に延び、射出成形機に対して不動に配された横行
フレームを有すること、金型装置の開閉方向に延び、横
行フレームに、この横行フレームに沿った方向、および
開閉方向各々に走行可能に支持された接近離型フレーム
を有すること、上下方向に延び、接近離型フレームの前
端に昇降可能に組み付けられた昇降アームを有するこ
と、昇降アームの下端に、金型装置から離型される成形
品を保持するプレート状の保持装置を、接続体により昇
降アームの前方に位置するように取り付けること、この
保持装置を、金型装置に上方から出し入れする構成とし
たこと、にある。
【0017】本発明の取出し装置において、金型装置の
型開き後、金型装置の直上に位置した昇降アームが下降
して保持装置を金型装置内に挿入し、保持装置が成形品
を保持した後、昇降アームが上昇して、金型装置の上方
に保持装置を引き上げる。
【0018】保持装置は、昇降アームの下端に接続体に
より昇降アームの前方に位置するように取り付けられ、
この昇降アームは接近離型フレームの前端に取り付けら
れているので、保持装置は接近離型フレームに妨げられ
ることなく、昇降アームと一体に昇降変位することがで
きる。
【0019】大型の保持装置を引き上げる場合、保持装
置を接近離型フレームに妨げられることなく高く引き上
げることができるので、接近離型フレームを高く配置す
る必要がなく、これにより射出成形機と取出し装置との
組合わせ物の高さを低く抑えることができると共に、取
出機の脚長を短く抑えることができる。
【0020】また、昇降アームが、接近離型フレームの
前端に取り付けられているので、接続体は、保持装置を
昇降アームの前方に位置させるに足りる突出長を有すれ
ば良く、これにより保持装置を、型開きした金型装置内
に、充分に余裕を持って出し入れさせることができる。
【0021】保持装置の引き上げ終了後、接近離型フレ
ームが横行フレームに沿って走行し、次いで昇降アーム
が昇降して、保持装置を成形品の渡し先、例えば、側面
に受取口が設けられた受取装置と対峙する位置まで移送
する。
【0022】対峙後、接近離型フレームが金型装置の開
閉方向に沿って走行して保持装置を受取装置に接近させ
ていくと、保持装置は接近離型フレームの前方に位置す
るため、接近離型フレームの影響を受けることなく受取
装置に十分に接近することができ、保持装置が成形品を
受取装置に安全に渡せる距離まで接近した後、成形品の
保持を解除して、受取装置に成形品を渡す。
【0023】請求項2記載の発明の手段は、請求項1記
載の発明の構成に、昇降アームの下端に、その前端面が
昇降アームの前端面よりも前方に位置するように接続体
を取り付け、この接続体の前端面に、保持装置を着脱自
在に取り付けたこと、を加えたものである。
【0024】請求項2記載の構成では、接続体を昇降ア
ーム、あるいは保持装置と別個独立の部材として構成す
ることにより、接続体を任意の寸法・形状に製作するこ
とが容易となり、また保持装置の接続体への取り付け方
を着脱自在とすることにより、成形品の個数、形状等に
応じた適宜の保持装置に交換することが容易となる。
【0025】請求項3記載の発明の手段は、請求項1ま
たは2記載の発明の構成に、昇降アームに対し、接続体
を縦方向に回動可能にしたこと、を加えたものである。
【0026】請求項3記載の構成により、上方から成形
品を受け取るタイプの受取装置に成形品を渡す場合、接
続体を回動操作して保持装置を下向きとすることによ
り、保持装置と受取装置とを対峙させて成形品を渡すこ
とができる。
【0027】請求項4記載の発明の手段は、請求項1、
2または3記載の発明の構成に、接近離型フレームに対
して不動に組み付けられ、昇降アームの昇降運動のガイ
ドとなる昇降フレームを介して、昇降アームを接近離型
フレームに組み付け、保持装置が昇降フレームの前方に
位置する構成としたこと、を加えたものである。
【0028】請求項4記載の構成により、昇降アーム
は、接近離型フレームに固定された昇降フレームをガイ
ドとして昇降するので、安定した昇降動作を得ることが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の取出し装置1の実
施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、取出
し装置1を、図中右半部に射出機を設け、固定ダイプレ
ート22を介して左半部に開閉方向が水平な金型装置を
設けた横形の射出成形機21に取り付けた状態を示して
いる。
【0030】取出し装置1は、固定ダイプレート22の
上端面に、金型装置の開閉方向と直交する横方向に延び
る水平梁状の横行フレーム2を、脚部8を介して不動に
取り付け、横行フレーム2上に、金型装置の開閉方向に
延びる水平梁状の接近離型フレーム3と横行フレーム2
とを連結するための連結体9を、横行フレーム2に沿っ
た方向に走行可能に組み付け、この連結体9に、接近離
型フレーム3を開閉方向に走行可能に組み付けている。
【0031】連結体9の横行フレーム2に沿った方向の
駆動方法としては、モーターの回転軸に取り付けられた
ピニオンギヤを、横行フレーム2に取り付けられたラッ
クギヤに噛み合わせたラック―ピニオン駆動機構、横行
フレーム2の長手方向両端部に回転可能に支持された一
対のプーリーに張設され、一部が接近離型フレーム3に
固定されたベルトを、プーリーに連結されたモーターの
駆動により走行させるベルト駆動機構等の、適宜の方法
を使用する。
【0032】また、接近離型フレーム3の型開き方向の
駆動方法についても、上述したラック―ピニオン駆動機
構、ベルト駆動機構等の適宜の方法を使用する。
【0033】接近離型フレーム3の前端には、上下方向
に延び、接近離型フレーム3に対して不動に取り付けら
れた昇降フレーム5と、この昇降フレーム5に昇降可能
に組み付けられた昇降アーム6とから成る昇降体4が起
立状に固定されており、昇降アーム6の下端には、図2
に示す通り、その前端面12が昇降フレーム5の前端面
13よりも前方に位置する接続体10が取り付けられて
いる。
【0034】昇降アーム6の昇降運動の駆動方法とし
て、上述したラック―ピニオン駆動機構、ベルト駆動機
構等の適宜の方法を使用する。
【0035】接続体10の前端面12には、図3に示す
通り、負圧を利用して成形品25を吸着して保持する保
持手段11を、一定の配置パターンで16個配設したプ
レート状の保持装置7が着脱可能に取り付けられてい
る。
【0036】なお、保持手段11の配置パターンや個数
は図示の例に限定することはなく、金型装置に組付いて
いる成形品25と対峙できる配置パターンで、成形品2
5の寸法・形状に応じた個数を適宜に設定する。
【0037】次に、射出成形機21で成形した成形品2
5を取り出す際の取出し装置1の動作を、図4(1)〜
(6)に従って順次に説明する。なお、この説明におい
て、射出成形機21は成形品25を同時に四つ成形し、
保持装置7に配設された保持手段11の配置パターン
と、各成形品25の配置パターンとは同一であるものと
する。
【0038】(1)射出成形時、保持装置7は上下方向
におけるその中心と金型装置の中心とが一致する位置
で、金型装置の上方に待機している。
【0039】(2)射出成形終了後、可動金型装置24
が型開き方向に移動し、この可動金型装置24と固定金
型装置23との間に型開き空間が形成される。なお、成
形品25は可動金型装置24に組付いている。
【0040】(3)型開き完了した後、昇降アーム6が
下降して、保持装置7と可動金型装置24とを対峙させ
る。この時、可動金型装置24に組付いている各成形品
25と、保持装置7の対応する位置に配設された各保持
手段11とは対峙する。
【0041】次いで、接近離型フレーム3が可動金型装
置24に接近する方向に移動して、保持手段11を対応
する成形品25に当接させる。保持手段11が成形品2
5を吸着保持した後、可動金型装置24は型開き方向に
移動しながら成形品25を突き出し、成形品25を離型
する。
【0042】(4)成形品25の離型終了後、接近離型
フレーム3が可動金型装置24から離れる方向に移動し
て、保持装置7を元の位置まで後退させ、次いで昇降ア
ーム6が上昇して、金型装置の上方に保持装置7を引き
上げる。その後、射出成形機21は金型装置を型締めし
て、射出成形を再開する。
【0043】(5)引き上げ終了後、接近離型フレーム
3の横行フレーム2に沿う方向の走行、および昇降アー
ム6の昇降により、保持装置7を射出成形機21の側方
に配置され、成形品25の渡し先となる、側面に受取口
が設けられた受取装置26に対向する位置まで移動さ
せ、保持装置7と受取装置26の受取口とを対峙させ
る。
【0044】(6)引き続き、接近離型フレーム3が金
型装置の開閉方向に沿って受取装置26の受取口に向け
て前進して、成形品25を受取口に挿入し、挿入後、保
持装置7は成形品25の保持を解除して受取装置26に
成形品25を渡す。
【0045】受け渡し終了後、接近離型フレーム3が型
開き方向に沿って後退し、次いで、昇降アーム6の昇降
と接近離型フレーム3の横行フレーム2に沿う方向の走
行により、保持装置7は金型装置の上方に復帰する。
【0046】上述した取出し装置1の動作において、金
型装置の上方に保持装置7を引き上げる際、保持装置7
は接続体10の前端面12に取り付けられ、この前端面
12は昇降フレーム5の前端面13よりも前方に位置
し、かつ、この昇降フレーム5は接近離型フレーム3の
前端に取り付けられているので、保持装置7は、昇降フ
レーム5、および接近離型フレーム3に妨げられること
なく、昇降アーム6の昇降範囲の所望する位置まで引き
上げ可能である。
【0047】図5(2)に示す通り、高さ幅hを有する
保持装置7背面の略中央に、昇降アーム6の下端が位置
するように保持装置7を取り付けた状況で、昇降アーム
6が上昇して、金型装置から保持装置7を完全に引き上
げるには、上昇した昇降アーム6と金型装置との高低差
が、最低で保持装置7の高さ幅hの略半分あれば良い。
【0048】一方、前述した図5(1)に示す従来の取
出し装置31においては、保持装置7の上方に接近離型
フレーム3が位置するため、金型装置から保持装置7を
完全に引き上げるには、接近離型フレーム3と金型装置
との高低差が保持装置7の高さ幅h以上なければならな
い。
【0049】すなわち、保持装置7が大型となり、取出
し装置の取り付け高さを高く調節する必要が生じた場
合、本発明の取出し装置1は、従来の取出し装置31と
比較して、調節高さを半分程度にすることができ、した
がって、取出し装置1を取り付けた射出成形機21の全
高Hを効果的に低く抑えることができる。
【0050】また、上述の通り、保持装置7は接続体1
0の前端面12に取り付けられ、この前端面12は昇降
フレーム5の前端面13よりも前方に位置し、かつ、昇
降フレーム5は、接近離型フレーム3の前端に取り付け
られているので、保持装置7は、昇降フレーム5および
接近離型フレーム3よりも前方に位置する。
【0051】したがって、保持装置7から受取装置26
に成形品25を渡す際、図6(2)に示す通り、接近離
型フレーム3に妨げられることなく、保持装置7は受取
装置26に対して十分に接近することができる。
【0052】一方、前述した図6(1)に示す従来の取
出し装置31においては、接近離型フレーム3の前端と
受取装置26の側面とが突き当たるため、保持装置7を
受取装置26に対して隙間なく接近可能とするには、受
取装置26の上端を接近離型フレーム3の下端よりも低
く抑える必要が生じる。
【0053】すなわち、本発明の取出し装置1は、従来
の取出機31と比較して、受取装置26の高さに制約を
与えることがなく、したがって、後ラインの設備の都合
上、受取装置26を高く配置せざるを得ない場合におい
ても、好適に対応することができる。
【0054】なお、取出し装置1の他の実施形態とし
て、図7に示す通り、接続体12と昇降アーム6の下端
とを回転軸14を介して連結し、接続体12を昇降アー
ム6に対して回動可能にした構造としても良い。
【0055】この形態は、上面に受取口が設けられた装
置や、製品搬出用のベルトコンベヤ等、上方から成形品
を受け取るタイプの受取装置に適した形態であり、取出
し装置1は金型装置から保持装置7を引き上げ、受取装
置の上方まで移動した後、接続体12を回動して保持装
置7を下向きとしてから成形品の保持を解除して、この
受取装置に成形品を渡す。
【0056】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので以
下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明にあって
は、保持装置を接近離型フレームよりも高く引き上げる
ことができるので、大型の保持装置を引き上げる場合に
おいて、取出し装置と金型装置との高低差を保持装置の
高さ幅よりも充分に小さくすることができ、したがって
取出し装置を含めた射出成形機の全高を低く抑え、収納
スペースを節約することができると共に、取出機の脚長
を短く抑えて振動によるブレを防止し、昇降アーム等の
動作を安定にすることができる。
【0057】そして、受取装置に対して、成形品の大き
さに応じた適切な距離まで保持装置を接近させて、成形
品を安全、確実に渡すことができる。
【0058】また、受取装置の高さに制約を与えること
がないため、後ラインの設備の都合上、受取装置を高く
配置せざるを得ない場合においても、好適に対応するこ
とができる。
【0059】請求項2記載の発明にあっては、接続体を
保持装置の重量に適した寸法や、回動可能な形状等、任
意の寸法・形状に製作することが容易となり、また、成
形品の個数、形状等に応じた適宜の保持装置に交換する
ことが容易となる。
【0060】請求項3記載の発明にあっては、接続体を
回動して、保持装置の向きを適宜に変更することによ
り、多様な受取装置に成形品を受け渡すことが可能とな
る。
【0061】請求項4記載の発明にあっては、昇降フレ
ームをガイドとして昇降アームを安定して昇降させるこ
とができ、保持装置の位置決めを精度良く行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、射出成形機に取付
けた状態の概略斜視図。
【図2】図1に示した実施形態における、昇降体の側面
図。
【図3】図1に示した実施形態における、保持装置の正
面図。
【図4】図1に示した実施形態における、動作手順を示
す説明図。
【図5】従来例と本願発明との、保持装置の引き上げ形
態の相異を示す説明図で、(1)は従来例を、(2)は
図1に示した実施形態を示す。
【図6】従来例と本願発明とにおける、保持装置と受取
装置との接触形態の相異を示す説明図であり、(1)は
従来例を、(2)は図1に示した実施形態を示す。
【図7】本発明の他の実施形態を示す、昇降体の側面
図。
【符号の説明】
1 ; 取出機 2 ; 横行フレーム 3 ; 接近離型フレーム 4 ; 昇降体 5 ; 昇降フレーム 6 ; 昇降アーム 7 ; 保持装置 8 ; 脚部 9 ; 連結体 10 ; 接続体 11 ; 保持手段 12 ; 前端面 13 ; 前端面 14 ; 回転軸 21 ; 射出成形機 22 ; 固定ダイプレート 23 ; 固定金型装置 24 ; 可動金型装置 25 ; 成形品 26 ; 受取装置 31 ; 取出機 32 ; 調節材 H ; 全高 h ; 高さ幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 幸一 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CM14 CM17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型装置の開閉方向が水平な横形の射出
    成形機(21)の開閉方向と直交する横方向に延び、該射出
    成形機(21)に対して不動に配された横行フレーム(2)
    と、前記開閉方向に延び、前記横行フレーム(2)に、該
    横行フレーム(2)に沿った方向、および開閉方向各々に
    走行可能に支持された接近離型フレーム(3)と、上下方
    向に延び、該接近離型フレーム(3)の前端に昇降可能に
    組み付けられた昇降アーム(6)とを備え、該昇降アーム
    (6)の下端に、前記金型装置から離型される成形品(25)
    を保持するプレート状の保持装置(7)を、接続体(10)に
    より前記昇降アーム(6)の前方に位置するように取り付
    け、前記保持装置(7)を前記金型装置に上方から出し入
    れする構成とした射出成形機用取出し装置。
  2. 【請求項2】 昇降アーム(6)の下端に、その前端面(1
    2)が昇降アーム(6)の前端面よりも前方に位置するよう
    に接続体(10)を取り付け、該接続体(10)の前端面(12)
    に、保持装置(7)を着脱自在に取り付けた請求項1記載
    の射出成形機用取出し装置。
  3. 【請求項3】 昇降アーム(6)に対し、接続体(10)を縦
    方向に回動可能にした請求項1または2記載の射出成形
    機用取出し装置。
  4. 【請求項4】 接近離型フレーム(3) に対して不動に組
    み付けられ、昇降アーム(6)の昇降運動のガイドとなる
    昇降フレーム(5)を介して、昇降アーム(6)を接近離型フ
    レーム(3)に組み付け、保持装置(7)が前記昇降フレーム
    (5)の前方に位置する構成とした請求項1、2または3
    記載の射出成形機用取出し装置。
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