JP2550351Y2 - ブロー成形品の取出し位置決め装置 - Google Patents

ブロー成形品の取出し位置決め装置

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JP2550351Y2
JP2550351Y2 JP9403491U JP9403491U JP2550351Y2 JP 2550351 Y2 JP2550351 Y2 JP 2550351Y2 JP 9403491 U JP9403491 U JP 9403491U JP 9403491 U JP9403491 U JP 9403491U JP 2550351 Y2 JP2550351 Y2 JP 2550351Y2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、ブロー成形品の取出
し位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている合成樹脂材の成形
方法の一つにブロー成形法がある。このブロー成形法
は、例えば、特開平1ー290412号公報に示される
ように、ブロー成形機から筒状に押し出される成形素材
としてのパリソンを成形型によって挟着し、この状態で
該パリソン内にエアを供給してこれを上記成形型のキャ
ビティに沿って膨らませることで該キャビティの内面形
状に沿った所要の形状をもつブロー成形品を得るもので
ある。尚、パリソンは、これを成形型によって挟着した
時点において該成形型とブロー成形機との間において切
断される。
【0003】そして、ブロー成形の完了状態において
は、上記パリソンの上下両端部、即ち上記キャビティよ
り外側に位置する部分は成形型の合せ面によって挟着さ
れることで重ね合せ状に絞られ、バリとして製品部の上
下両端に連続して残留することとなる。このように、ブ
ロー成形品には、その製品部の上下両端にそれぞれバリ
部が存在することから、これを製品とするに際しては、
該ブロー成形品を成形型から取り出した後、このバリ部
を切除することが必要となる。この場合におけるブロー
成形品の取り出し作業及びバリ取り作業は次のようにし
て行なわれる。即ち、成形型を型開きした状態において
は、通常ブロー成形品はいずれかの型側に引っ付いた状
態で保持されている。従って、この状態からブロー成形
品を取り出す場合、従来は作業者が直接手で製品部ある
いはバリ部を把んでこれを取り出したり、あるいは上掲
公知例に開示されるようにハサミ状の器具を使用してバ
リ部を把んでこれを取り出したりするのが通例であっ
た。
【0004】また、ブロー成形品を成形型から取り出し
た後のバリ取り作業に際しては、作業者が手作業により
ブロー成形品を所定のバリ取り作業位置にセットし、こ
の状態で上記バリ部を切除するのが通例である。そし
て、バリ取り作業の完了後は、作業者が製品部を手で持
ってバリ取り位置から取り出すようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
従来は、ブロー成形品の成形型からの取り出し作業及び
バリ取り作業位置への位置決め作業を全て手作業で行っ
ていたことから、その作業性が悪く、延いてはコストア
ップにつながるという問題があった。
【0006】そこで本願考案は、ブロー成形品の成形型
からの取り出し作業から所定位置への位置決め作業まで
の一連の作業を機械的手段によって自動的に連続して且
つ精度良く行いもってブロー成形時における作業性の向
上を図るとともに、併せて工場スペースの有効利用を図
ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願考案ではかかる課題
を解決するための具体的手段としてつぎのような構成を
採用している。
【0008】請求項1に記載の考案では、ブロー成形品
のバリ部を把持することで該ブロー成形品を支持する把
持機構と、該把持機構を支持し且つ該把持機構の姿勢を
変更することで上記ブロー成形品の姿勢を変更する姿勢
変更機構とを備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の考案では、ブロー成形機
の成形型からブロー成形品を取り出してこれを所定位置
に位置決め固定するためのブロー成形品の取出し位置決
め装置において、型開きされた成形型内に上下方向に立
った状態で存在するブロー成形品の上下一対のバリ部の
少なくとも一方側を把持して該ブロー成形品を上記成形
型からそのまま外部の第1の位置まで取り出すブロー成
形品取出し手段と、該第1の位置に取り出された上記ブ
ロー成形品の上下一対のバリ部をそれぞれ把持して上記
ブロー成形品取出し手段側から上記ブロー成形品を受け
取る把持機構と、該把持機構を回転させて上記ブロー成
形品を略水平状態に倒す回転機構と、略水平状態に倒さ
れたブロー成形品を第2の位置に位置決めする位置決め
機構とを有する位置決め手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0010】請求項3に記載の考案では、請求項2に記
載のブロー成形品の取出し位置決め装置において、上記
位置決め手段の把持機構と回転機構を昇降機構により昇
降可能とする一方、昇降方向の下方位置に上記位置決め
機構を配置し、さらに上記位置決め機構の側方位置に上
記ブロー成形品を上記第2の位置から排出するための排
出機構を配置したことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の考案では、請求項3に記
載のブロー成形品の取出し位置決め装置において、上記
位置決め機構を、固定配置され且つ上記ブロー成形品を
載置可能とした載置台と、該載置台に対して上下方向に
相対移動可能とされ且つ上昇位置においては上記ブロー
成形品側の嵌合凹部に嵌入可能な突起部材と、該ブロー
成形品を上記載置台側に固定する固定機構で構成したこ
とを特徴としている。
【0012】
【作用】本願各考案ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0013】 請求項1に記載の考案では、把持機構
によりブロー成形品のバリ部を把持してこれを支持する
とともに、該把持機構の姿勢を姿勢変更機構により変更
することで上記ブロー成形品の姿勢が変更されるもので
あり、上記ブロー成形品の把持と姿勢変更との連続作業
が可能となるものである。
【0014】 請求項2に記載の考案では、先ず成形
型を型開きした状態においては、ブロー成形品は該成形
型の一方の型に引っ付いた状態で且つ上下方向に立った
状態で保持されていることから、上記型の上方及び下方
側にはそれぞれバリ部の一部が突出せしめられている。
従って、この状態において、ブロー成形品取出し手段に
より上記バリ部を把持し、ブロー成形品を立った状態の
まま上記成形型から第1の位置まで取り出す。
【0015】次に、位置決め手段が作動し、第1の位置
において立った状態にあるブロー成形品の上下各バリ部
を把持機構によって把持してこれを上記ブロー成形品取
出し手段側から受け取るとともに、回転機構をして該ブ
ロー成形品を略水平状態に倒す。次に、位置決め機構が
作動して略水平状態に倒されたブロー成形品を第2の位
置に位置決めし、且つ上記バリ部の切除作業を行なうも
のである。
【0016】このように、ブロー成形品取出し手段と位
置決め手段とが備えられ且つこれらが連動することで、
ブロー成形品の成形型からの取り出し作業と、第2の位
置への位置決め作業とが自動的に且つ的確に行なわれる
ものである。
【0017】 請求項3に記載の考案では、上記に
記載の作用と同様の作用が得られることは勿論である
が、さらに位置決め手段の把持機構と回転機構とを昇降
可能とし且つ昇降方向の下方位置に位置決め機構を配置
するとともに、該位置決め機構の側方に排出機構を配置
していることから、上記把持機構及び回転機構と上記排
出機構とを上下方向に重合させて配置することが可能と
なり、装置全体としての平面的な占有スペースの狭小化
が促進されることになる。
【0018】 請求項4に記載の考案では、上記及
びに記載の作用が得られることに加えて、位置決め機
構の突起部材が昇降可能に構成されていることから、こ
れを上昇位置にセットした状態で、上記把持機構によっ
て把持され且つ略水平方向に倒された状態にあるブロー
成形品を下降させると、該ブロー成形品の下降に伴って
該ブロー成形品の嵌合凹部に上記突起部材が徐々に嵌入
することで該ブロー成形品の第2の位置への位置決めが
的確に行なわれ、またこの第2の位置にセットされた状
態においては固定機構により固定保持される。
【0019】さらに、位置決め後、上記突起部材が降下
すると、該突起部材とブロー成形品との係合が解除され
るため、バリ部の切除後において該ブロー成形品を載置
台に沿って側方に押し出すことでこれを上記排出機構側
に容易に移動させることができるものである。
【0020】
【考案の効果】従って、本願各考案のブロー成形品の取
出し位置決め装置によればそれぞれ次のような効果が得
られる。
【0021】(a) 請求項1に記載のブロー成形品の
取出し位置決め装置によれば、ブロー成形品の把持と姿
勢変更との連続作業が可能となることから、作業能率の
向上が図れるという効果が得られるものである。
【0022】(b) 請求項2に記載のブロー成形品の
取出し位置決め装置によれば、ブロー成形品取出し手段
と位置決め手段とが連動して作動することでブロー成形
品の成形型からの取り出し作業からバリ取り加工が行な
われる第2の位置への位置決め作業までの一連の作業が
自動的に且つ的確に行なわれることから、例えば従来の
ようにこれら各作業を別々に手作業によって行うような
場合に比して、作業性が一段と向上し、延いてはコスト
ダウンが図れるという実用的な効果が得られるものであ
る。
【0023】(c) 請求項3記載のブロー成形品の取
出し位置決め装置によれば、上記(b)に記載の効果が
得られることは勿論のこと、これに加えて、装置の上下
積層配置の実現により工場スペースの有効利用が促進さ
れるという効果が得られるものである。
【0024】(d) 請求項4に記載のブロー成形品の
取出し位置決め装置によれば、上記(b)及び(c)に
記載の効果に加えて、位置決め機構の突起部材を昇降可
能とすることで、ブロー成形品の第2の位置への位置決
めがより確実ならしめられるとともに、バリ取り後のブ
ロー成形品を排出機構側にスムーズに移動させて作業の
迅速化を図ることができるという効果も得られるもので
ある。
【0025】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
考案のブロー成形品の取出し位置決め装置を具体的に説
明する。図1には、本願の各請求項記載の考案の実施例
にかるブロー成形品の取出し位置決め装置を備えたブロ
ー成形システムを概示(平面図)しており、同図において
符号Xは射出したパリソンを成形型W(図2参照)を使用
してブロー成形を行うブロー成形機、Yは後述のブロー
成形品取出し手段1と位置決め手段2とからなる取出し
位置決め装置、Zはバリの切除作業を行うバリ取り機
(バリ取りロボット)である。そして、このブロー成形シ
ステムは、ブロー成形機Xにおいて成形されたブロー成
形品Pを成形型Wの型開き後にブロー成形品取出し手段
1によって該ブロー成形機X側から取り出すとともに、
これを位置決め手段2によって所定のバリ取り位置にセ
ットし、この状態でバリ取り機Zによってバリ取りを行
って上記ブロー成形品Pを製品部P1とし、これを製品
排出用コンベア39によって取り出すものである。以
下、上記ブロー成形品Pの構成、及び上記取出し位置決
め装置Yのブロー成形品取出し手段1と位置決め手段2
の具体的構成及びその作用効果についてそれぞれ詳述す
る。
【0026】ブロー成形品P ブロー成形品Pは、自動車用燃料タンクとなるものであ
って、成形型Wによって成形された状態においては、図
10に示すように、密閉容器状の製品部P1の上下両端
にそれぞれバリ部P2,P2が連続して形成された形態を
有している。そして、このブロー成形品Pの一方の側面
Paには、台形状断面をもつ溝状凹部76と、二つの円
形凹部77,77とがそれぞれ形成されている。尚、こ
の溝状凹部76と各円形凹部77,77は、それぞれ後
述する位置決め機構50,60による位置決め作業時に
その基準となる。
【0027】ブロー成形品取出し手段1 ブロー成形品取出し手段1は、図2及び図3に示すよう
に、ブロー成形機Xの側方位置において成形型Wの衝合
面に沿う方向に向けて固定配置されたガイドレール5を
備えている。そして、このガイドレール5には、スライ
ダー6がその軸方向に摺動可能に支持されるとともに、
該スライダー6はラックギヤ7に噛合するピニオンギヤ
8の回転により駆動され、上記ブロー成形機Xに接近す
る前進位置(実線図示位置)と、該ブロー成形機Xから大
きく離間する後退位置(鎖線図示位置)との間で往復動し
得るようになっている。
【0028】さらに、上記スライダー6には、旋回用シ
リンダ10を有する旋回機構9を介して旋回体11が取
り付けられ、さらにこの旋回体11には把持用シリンダ
13によって開閉駆動される一対の把持爪部材12,1
2が取り付けられている。そして、この把持爪部材1
2,12は、図3に実線図示する如くこれが閉じた状態
においては上記ブロー成形品Pの上側位置のバリ部P2
を把持し、またこれが鎖線図示するように開いた状態に
おいては上記ブロー成形品Pの把持状態を解除し得るよ
うになっている。
【0029】このように構成されたブロー成形品取出し
手段1は、図1及び図2に示すように、スライダー6の
前進位置においては、型開きされた成形型W内に立った
状態で保持されたブロー成形品P(以下においては、こ
の時のブロー成形品Pの位置を把持位置と言う)の上側
のバリ部P2を把持爪部材12,12によって把持する。
ブロー成形品Pを把持すると、スライダー6は、該ブロ
ー成形品Pを把持した状態のままその前進位置から後退
位置まで移動する(以下においては、このスライダー6
が後退位置にある場合におけるブロー成形品Pの位置を
取出位置と言う)。しかる後、上記旋回体11をほぼ9
0°旋回させて上記ブロー成形品Pを後述の位置決め手
段2側の授受位置(実用新案登録請求の範囲中の第1の
位置)に位置決めする。従って、ブロー成形品Pは、そ
の把持位置から授受位置までの間は、立った状態を維持
することとなる。そして、ブロー成形品Pは、この授受
位置において後述の位置決め手段2側に受け渡される。
【0030】位置決め手段2 位置決め手段2は、上記ブロー成形品取出し手段1から
受け渡されたブロー成形品Pをバリ取り作業が行なわれ
るセット位置(実用新案登録請求の範囲中の第2の位置
に該当する)に位置決めし且つ固定するものであって、
図4〜図7に示すように、後述する昇降機構15と把持
機構22と回転機構34及び固定機構40を備えてい
る。
【0031】A:昇降機構15 上記昇降機構15は、所定高さをもつ支柱16と、該支
柱16に沿って上下方向に向けて配置された昇降シリン
ダ18によって上下方向に昇降せしめられるベース部材
17とで構成され、後述する把持機構22及び回転機構
34を、図4に実線図示する上昇位置と、鎖線図示する
降下位置の上下二位置に選択的に位置決めし得るように
なっている。
【0032】B:把持機構22 上記把持機構22は、図6及び図7に示すように、上記
昇降機構15のベース部材17に対して略水平方向に進
退可能に支持され且つスライド用シリンダ21によって
進退駆動されるスライド部材20に回転可能に枢支せし
められた回転軸23に、左右一対の支持杆24,24を
取り付けるとともに、該各支持杆24,24の上下両端
部にそれぞれ把持爪部材29,29,・・を取り付けて構
成されている。そして、この上下左右に所定間隔をもっ
て配置された合計4個の把持爪部材29,29,・・は、
把持用シリンダ28によってその把持方向(即ち、上記
支持杆24の軸方向に直交する方向)に昇降せしめられ
るとともに、可動アーム26を駆動シリンダ27で駆動
させることで幅方向に移動可能とされている。
【0033】そして、この各把持爪部材29,29,・・
は、図7に実線図示する如く上記支持杆24側に立設し
た支持杆24に近接対向した状態(以下の説明において
は、把持状態という)においては該固定アーム25との
間で上記ブロー成形品Pのバリ部P2を把持してこれを
支持することができる一方、同図に鎖線図示するように
上昇し且つ幅方向外方に移動した状態(以下の説明にお
いては、解除状態という)では上記ブロー成形品Pの把
持状態を解除するとともに上記固定アーム25側へのブ
ロー成形品Pの挿脱を許容し得るようになっている。ま
た、この把持機構22は、上記スライド用シリンダ21
の作動により、図4に実線図示する後退位置と、鎖線図
示する前進位置との間で移動可能とされている。
【0034】尚、この把持機構22は、請求項1〜請求
項3における「把持機構」に該当するものである。
【0035】C:回転機構34 上記回転機構34は、図4に示すように上記把持機構2
2を、同図に実線図示する立設位置と鎖線図示する傾倒
位置とに選択的に位置決めするものであって、図6及び
図7に示すように、上記回転軸23を、従動ギヤ33と
回転機構34を介して回転用モータ31によって回転駆
動することで上記二つの態様を選択的に実現できるよう
になっている。
【0036】尚、この回転機構34は、上記スライド用
シリンダ21の作動と連動して行なわれ、上記把持機構
22を前進位置に位置決めした状態で回転機構34が操
作されるようになっている。また、上記昇降機構15
も、上記スライド用シリンダ21及び回転機構34の作
動に連動して作動するものであって、上記把持機構22
が前進位置で且つ傾倒位置に設定された状態においての
み昇降作動するようになっている。
【0037】また、この回転機構34は、請求項1にお
ける「姿勢変更機構」及び請求項2と請求項3における
「回転機構」にそれぞれ該当するものである。
【0038】D:固定機構40 上記固定機構40は、上述のように、上記把持機構22
によって供給されるブロー成形品Pを所定のセット位置
(実用新案登録請求の範囲中の第2の位置に該当する)に
位置決め固定するものであって、図4に示すように、降
下位置にある上記把持機構22の下方側に配置されるも
のであって、図8及び図9に示すように、架台37側に
固定配置された所定大きさをもつ平板状の載置台41を
備えている。そして、この載置台41は、上記ブロー成
形品Pを載置させることで該ブロー成形品Pの高さ方向
の位置決めを行う如く作用する。
【0039】さらに、この載置台41の下側には、上記
ブロー成形品Pの水平方向の位置決めを行う第1位置決
め機構50と第2位置決め機構60(この第1位置決め
機構50と第2位置決め機構60で実用新案登録請求の
範囲中の位置決め機構が構成される)とが配置されてい
る。
【0040】上記第1位置決め機構50は、上記ブロー
成形品Pの溝状凹部76に嵌合することで該ブロー成形
品Pの位置決めを概略的に行うものであって、上記溝状
凹部76に嵌合可能な台形状断面をもつ嵌合部材51を
備えている。そして、この嵌合部材51は、上記載置台
41に形成した開口40aを通して上方に臨ましめられ
ている。また、この嵌合部材51は、昇降用シリンダ5
2によって昇降可能とされており、その上昇位置におい
ては上記載置台41よりも上方に突出して上記ブロー成
形品Pの溝状凹部76に嵌合可能とされる一方、その降
下位置においては上記載置台41の下側に位置して該ブ
ロー成形品Pとの係合が解除されるようになっている。
【0041】上記第2位置決め機構60は、上記ブロー
成形品Pの各円形凹部77,77にそれぞれ嵌合するこ
とで該ブロー成形品Pの微細な位置決めを行うものであ
って、三本の昇降用シリンダ63,63,63により昇降
可能に支持された昇降台61に二つの嵌合ピン62,6
2を取り付けて構成されている。尚、この二つの嵌合ピ
ン62,62のうち、一方の嵌合ピン62は上記載置台
41に形成した開口40bを通して上方に臨ましめられ
ている。
【0042】そして、この第2位置決め機構60も、そ
の上昇位置においては上記各嵌合ピン62,62が上記
載置台41より上方に突出して上記ブロー成形品Pの各
円形凹部77,77に嵌合可能とされ、またその降下位
置においては該載置台41の下方側に位置して該ブロー
成形品Pとの係合が解除されるようになっている。
【0043】一方、上記載置台41の側方には、該載置
台41を幅方向に跨ぐようにして4個の押さえ部材4
4,441,・・と4個の側面押さえ用シリンダ46,4
6,・・とが、それぞれ2個づつ相互に対向するように
して配置されている。この押さえ部材44は、上記載置
台41上に載置され且つ上記第1位置決め機構50及び
第2位置決め機構60によって位置決めされたブロー成
形品Pをその上面側から押さえて固定するものであっ
て、所定長さ板材で構成され、且つ押さえ用シリンダ4
5によって昇降可能とされるとともに、エアーモータ
(図示省略)によってほぼ90℃の範囲内で回転可能とさ
れている。そして、この押さえ部材44は、図8及び図
9に実線図示するように載置台41側にはね出し且つ降
下した状態(以下の説明においては、固定状態という)で
は、上記ブロー成形品Pをその上方から押さえてこれを
固定する一方、鎖線図示するように載置台41の側方に
退避し且つ上昇した状態(以下の説明においては解除状
態という)においては上記載置台41に対する拘束力が
解除されるとともに上記載置台41へのブロー成形品P
の載置あるいは取り出しを許容し得るようになってい
る。
【0044】上記側面押さえ用シリンダ46,46,・・
は、載置台41上に載置されたブロー成形品Pの側面を
適宜に拘束して該ブロー成形品Pの水平面内での移動を
規制する如く作用するものであって、上記載置台41へ
のブロー成形品Pの載置あるいは取り出し時には後退し
てこれを許容し得るようになっている。
【0045】その他の付帯装置 この実施例のブロー成形システムにおいては、上記各手
段、装置の他に、上記載置台41部分においてバリ部P
2が切除された製品としての製品部P1を排出するための
製品排出用コンベア39と、上記ブロー成形品Pから切
除されたバリ部P2を排出するためのバリ排出用コンベ
ア38,38と、上記載置台41においてバリ部P2が切
除された製品部P1を上記製品排出用コンベア39側に
送り出すための製品押し出し機構70が備えられてい
る。
【0046】上記製品排出用コンベア39は、上記載置
台41の側方位置において上記スライド部材20の下方
に位置するようにして配置されており、その下流端には
出没制御されるストッパーが設けられている。そして、
この製品排出用コンベア39は、計量装置(図示省略)に
よって支持されており、上記ストッパー66によってブ
ロー成形品Pを停止させた状態で該ブロー成形品Pの重
量を計測するようになっている。
【0047】上記バリ排出用コンベア38は、上記製品
排出用コンベア39と直交する方向に向けて配置され、
削除されたバリ部P2を粉砕機(図示省略)側に送給する
如く作用する。
【0048】上記製品押し出し機構70は、シリンダ7
1によって上記製品排出用コンベア39の流れ方向に移
動可能とされたアーム72に当接板73を取り付けて構
成されるものであって、バリ取り完了後に、載置台41
上にある製品部P1を上記製品排出用コンベア39側に
押し出す如く作用する。
【0049】作動の説明 続いて、上述の如く構成されたブロー成形システムの作
動を、作業手順に従って説明する。
【0050】ブロー成形機Xにおいてブロー成形された
ブロー成形品Pは、成形型Wの型開き後、ブロー成形品
取出し手段1によって取り出される。即ち、ブロー成形
品取出し手段1のスライダー6が前進位置に移動し、把
持位置にあるブロー成形品Pの上側のバリ部P2をその
把持爪部材12,12によって把持し、把持後、該スラ
イダー6はそのまま後退位置間で移動する(従って、こ
の段階では、ブロー成形品Pは立った状態のままその取
出位置にある)。然る後、把持爪部材12,12を旋回さ
せて該ブロー成形品Pを授受位置に位置決めし、これを
位置決め手段2側に受け渡す。
【0051】このように、この実施例においては型開き
された成形型Wからブロー成形品Pをブロー成形品取出
し手段1によって所定位置、即ち、授受位置まで自動的
に取り出すものであり、例えば従来のようにこれを作業
者が手作業によって取り出す場合に比して、その作業を
迅速・確実に且つ安全に行うことができるものである。
【0052】一方、この際、位置決め手段2は、図4に
実線図示するように把持機構22は上昇位置で且つ後退
位置に設定され、また各把持爪部材29,29,・・は解
除状態にある。従って、上記ブロー成形品取出し手段1
によって授受位置に位置決めされたブロー成形品Pは、
位置決め手段2側においても図6及び図7に示すように
授受位置に位置せしめられている。従って、この状態
で、各把持爪部材29,29,・・を幅方向内方へ移動さ
せるとともに降下させてこれを把持状態に設定すること
で、該ブロー成形品Pはその上下両方のバリ部P2,P2
が把持され、上記ブロー成形品取出し手段1の把持爪部
材12,12による把持状態を解除することで該ブロー
成形品Pは完全に位置決め手段2側に受け渡される。
【0053】位置決め手段2においては、上記ブロー成
形品Pを把持機構22側に受取ると、先ず上記スライド
用シリンダ21を伸長させて把持機構22を前進位置ま
で前方に押し出すとともに、回転機構34を作動させて
該把持機構22を傾倒位置に位置決めする。従って、こ
の状態では、上記ブロー成形品Pは上記固定機構40の
直上方位置においてほぼ水平に倒された姿勢となってい
る。
【0054】次に、上記昇降機構15を作動させて把持
機構22とともにブロー成形品Pを降下させる。この
際、上記固定機構40側においては、各押さえ部材4
4,44,・・は解除状態に設定され、また各側面押さえ
用シリンダ46,46,・・はそれぞれ後退状態に設定さ
れている。一方、上記第1位置決め機構50の嵌合部材
51と第2位置決め機構60の各嵌合ピン62,62は
上昇位置に設定されている。
【0055】従って、このような態勢下にある固定機構
40側に向けて上記ブロー成形品Pが降下し、これが載
置台41上に載置される場合には、先ず台形状断面をも
つ嵌合部材51がブロー成形品Pの溝状凹部76に嵌合
することで該ブロー成形品Pの水平方向における概略的
な位置決めが行なわれ、さらにこれに続いて各嵌合ピン
62,62がブロー成形品Pの各円形凹部77,77に嵌
合することで微細な位置決めが行なわれる。そして、完
全にブロー成形品Pが載置台41の上面に達した時点で
上下方向における位置決めがなされる。
【0056】尚、この場合、第1位置決め機構50と第
2位置決め機構60による位置決めを可能とするため
に、上記把持機構22の各把持爪部材29,29,・・
は、上記嵌合部材51がブロー成形品Pの溝状凹部76
に臨んだ時点において把持状態を解除する如く作動制御
される。
【0057】ブロー成形品Pの位置決めが完了すると、
上記各押さえ部材44,44,・・と各側面押さえ用シリ
ンダ46,46,・・が作動し、該ブロー成形品Pは上下
方向及び水平方向の両方向において固定される。この固
定作業の完了後、上記第1位置決め機構50及び第2位
置決め機構60がそれぞれ降下せしめられるとともに、
上記バリ取り機Zが作動し、上記ブロー成形品Pからそ
の各バリ部P2,P2が切除される。そして、切除された
バリ部P2は、そのままバリ排出用コンベア38によっ
て排出される。
【0058】このバリ取り作業が完了すると、上記各押
さえ部材44,44,・・及び各側面押さえ用シリンダ4
6,46,・・による固定作用を解除するとともに、上記
製品押し出し機構70を作動させて製品部P1を上記製
品排出用コンベア39側に排出する。以上で、ブロー成
形品Pのブロー成形機X側からの取出からバリ取り機Z
によるバリ取り作業までの一連の作業が完了する。
【0059】このように、この実施例のブロー成形品の
取出し位置決め装置においては、ブロー成形品Pのバリ
取り機Z側からの取り出しからバリ取り位置への位置決
めまでま一連の作業が機械的手段によって自動的に且つ
的確に行なわれるものであり、例えば従来のように作業
者の手作業による場合に比して、作業性が格段に向上し
それだけコストダウンに寄与できるものである。
【0060】また、この場合、把持機構22等を昇降機
構15によって昇降可能とし、該把持機構22の方位置
に製品排出用コンベア39の配置を可能としていること
から、例えばこれら各装置を平面的に配置する場合に比
して、工場の平面的スペースの有効利用が促進されると
いう利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例にかかるブロー成形品の取出
し位置決め装置の全体概念図である。
【図2】図1に示したブロー成形品取出し手段の全体図
である。
【図3】図2のIII-III矢視図である。
【図4】図1に示した位置決め手段の側面図である。
【図5】図4のV-V矢視図である。
【図6】図4のVI部の拡大図である。
【図7】図6のVII-VII矢視図である。
【図8】図4のVIII部の拡大図である。
【図9】図8のIX-IX矢視図である。
【図10】ブロー成形品の斜視図である。
【符号の説明】
1はブロー成形品取出し手段、2は位置決め手段、5は
ガイドレール、6はスライダー、7はラックギヤ、8は
ピニオンギヤ、9は旋回機構、10は旋回用シリンダ、
11は旋回体、12は把持爪部材、13は把持用シリン
ダ、15は昇降機構、16は支柱17はベース部材、1
8は昇降シリンダ、20はスライド部材、21はスライ
ド用シリンダ、22は把持機構、23は回転軸、24は
支持杆、25は固定アーム、26は可動アーム、27は
駆動シリンダ、28は把持用シリンダ、29は把持爪部
材、30はストッパー、31は回転用モータ、32は駆
動ギヤ、33は従動ギヤ、34は回転機構、37は架
台、38はバリ排出用コンベア、39は製品排出用コン
ベア、40は固定機構、41は載置台、44は押さえ部
材、45は押さえ用シリンダ、46は側面押さえ用シリ
ンダ、50は第1位置決め機構、52は昇降用シリン
ダ、60は第2位置決め機構、61は昇降台、62は嵌
合ピン、63は昇降用シリンダ、70は製品押し出し機
構、71はシリンダ、72はアーム、73は当接板、7
6は溝状凹部、77は円形凹部、Pはブロー成形品、P
1は製品部、P2はバリ部、Wは成形型、Xはブロー成形
機、Yは取出し位置決め装置、Zはバリ取り機である。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形品のバリ部を把持することで
    該ブロー成形品を支持する把持機構と、 該把持機構を支持し且つ該把持機構の姿勢を変更するこ
    とで上記ブロー成形品の姿勢を変更する姿勢変更機構と
    を備えたことを特徴とするブロー成形品の取出し位置決
    め装置。
  2. 【請求項2】 ブロー成形機の成形型からブロー成形品
    を取り出してこれを所定位置に位置決め固定するための
    ブロー成形品の取出し位置決め装置であって、 型開き
    された成形型内に上下方向に立った状態で存在するブロ
    ー成形品の上下一対のバリ部の少なくとも一方側を把持
    して該ブロー成形品を上記成形型からそのまま外部の第
    1の位置まで取り出すブロー成形品取出し手段と、 該第1の位置に取り出された上記ブロー成形品の上下一
    対のバリ部をそれぞれ把持して上記ブロー成形品取出し
    手段側から上記ブロー成形品を受け取る把持機構と、該
    把持機構を回転させて上記ブロー成形品を略水平状態に
    倒す回転機構と、略水平状態に倒されたブロー成形品を
    第2の位置に位置決めする位置決め機構とを有する位置
    決め手段と、 を備えたことを特徴とするブロー成形品の取出し位置決
    め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記位置決め手段の
    把持機構と回転機構が昇降機構により昇降可能とされる
    一方、昇降方向の下方位置に上記位置決め機構が配置さ
    れ、さらに上記位置決め機構の側方位置に上記ブロー成
    形品を上記第2の位置から排出するための排出機構が配
    置されていることを特徴とするブロー成形品の取出し位
    置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記位置決め機構
    が、固定配置され且つ上記ブロー成形品を載置可能とし
    た載置台と、該載置台に対して上下方向に相対移動可能
    とされ且つ上昇位置においては上記ブロー成形品側の嵌
    合凹部に嵌入可能な突起部材と、該ブロー成形品を上記
    載置台側に固定する固定機構を備えていることを特徴と
    するブロー成形品の取出し位置決め装置。
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