JP4502093B2 - ブロー成形方法およびその設備 - Google Patents

ブロー成形方法およびその設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4502093B2
JP4502093B2 JP2000109851A JP2000109851A JP4502093B2 JP 4502093 B2 JP4502093 B2 JP 4502093B2 JP 2000109851 A JP2000109851 A JP 2000109851A JP 2000109851 A JP2000109851 A JP 2000109851A JP 4502093 B2 JP4502093 B2 JP 4502093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
blow molding
label
mold
open
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000109851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001334567A (ja
Inventor
拓 野間
貴司 宮崎
俊明 権田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2000109851A priority Critical patent/JP4502093B2/ja
Publication of JP2001334567A publication Critical patent/JP2001334567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4502093B2 publication Critical patent/JP4502093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブロー成形方法およびその設備に関し、製品の取り出しやラベルの金型への装着等を含む一連のブロー成形が効率的にでき、しかも少量生産から大量生産にまで対応できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
中空容器などの成形法としてブロー成形が広く用いられており、ダイヘッドから押出されたパリソンを型開きした1対の割金型で受け取り、型閉めを行なってエアを吹き込み、しかるのち、型開きして製品を取り出すようにしている。
【0003】
このようなブロー成形を行うブロー成形装置としては、金型の移動形式で大別すると、環状に金型を移動するロータリ式と直線状に金型を往復移動するシャトル式のものがある。
【0004】
ロータリ式のブロー成形装置では、割金型を環状軌条に多数固定して環状に移動させながら連続的にそれぞれの割金型の開閉を行い、環状軌条を1回転する間に製品の取り出しまでを行なってブロー成形を完了するようになっている。
【0005】
また、シャトル式のブロー成形装置では、直線的に往復移動する割金型を2組設置し、交互に往復移動させてパリソンを受け取りブロー成形を行うようになっている。
【0006】
したがって、1つの中空容器などを大量生産する場合には、ロータリ式のブロー成形装置を用いることにより環状に固定された多数個、例えば12〜14個の割金型で効率的に成形することができる。
【0007】
一方、2組の割金型を交互に往復移動させてブロー成形を行うシャトル式のブロー成形装置では、割金型の往復移動速度を増大してもその成形能力に限界があり、大量生産には適さず、少量生産に適した装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、中空容器などの形状の多様化などに対応するため、多種少量生産が必要な場合に、ロータリ式のブロー成形装置では、12〜14個が一組となっている金型をそれぞれ交換しなければならず、交換に時間が掛かるとともに、金型の製作コストも嵩んでしまう。
【0009】
一方、多種少量生産だけを行う場合には、シャトル式のブロー成形装置を用いることで、割金型の個数が少なく交換に要する時間も短く、製作コストも掛からないが、大量生産が必要な場合には、その成形能力から限界がある。
【0010】
さらに、ブロー成形される製品にラベルを取り付ける必要がある場合も多く、ブロー成形と同時にラベルを取り付けることが広く行われており、割金型の型開きが行われ、製品が製品取り出し用のロボット等で取り出された後、ラベル装着用のロボット等で割金型にラベルを装着することが行われるため、2組のロボットなどが必要となり、これらの動作に必要なサイクルタイムが長く、効率的にブロー成形することができない。
【0011】
また、割金型から取り出された製品にはバリなどが発生しており、ブロー成形により最終製品を得るためにはバリ取りなど種々の装置を備えた工程が必要となる。
【0012】
この発明はかかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、金型の交換時間を短縮でき、少量生産から大量生産まで効率的にブロー成形して最終製品を得ることができるブロー成形方法およびその設備を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載のブロー成形方法は、割金型に供給されるパリソンを型閉めしてブロー成形した後、製品排出位置で型開きして製品を搬出するようにしたブロー成形法において、前記製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置するとともに、第1搬出位置に対応してラベル供給部を配置する一方、これら2つの位置の間隔に対応する長さの開閉可能な1対の開閉アームを前記3つの各位置に往復移動しながら、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と前記開閉アームを開いて前記ラベル供給部からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態に開閉して製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着とを行うことを特徴とするものである。
【0014】
このブロー成形方法によれば、製品排出位置、第1搬出位置、第2搬出位置の3つの位置を等間隔に配置し、第1搬出位置にラベル供給部を配置しておき、これらの位置の間隔に対応する長さの1対の開閉アームを2つずつの位置に往復移動しながら、開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、開閉アームを開いてラベル供給部からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態に開閉することで、製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着とを行うようにしており、製品の取り出しとラベルの装着とを1つの開閉アームの開閉動作と往復動作で行うことで、ロータリ式の場合に比べ少量の割金型で効率的にブロー成形でき、しかも製品の取り出しとラベルの装着に必要なサイクルタイムも短縮できるようになる。
【0015】
また、この発明の請求項2記載のブロー成形方法は、請求項1記載の構成に加え、前記第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とすることを特徴とするものである。
【0016】
このブロー成形方法によれば、第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去するようにしており、製品の底部を下にして第1搬出位置に置くことができるようになる。
【0017】
さらに、この発明の請求項3記載のブロー成形方法は、請求項1または2記載の構成に加え、前記第2搬出位置で、搬出された製品の側面周囲のバリを除去するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】
このブロー成形方法によれば、第2搬出位置で、搬出された製品の側面周囲のバリを除去するようにしており、製品を割金型から取り出して搬出する間に完全にバリを除去することができるようにしている。
【0019】
また、この発明の請求項4記載のブロー成形方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出するようにしたことを特徴とするものである。
【0020】
このブロー成形方法によれば、第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出するようにしており、製品を拘束して所望の状態で次工程に送り出すことができ、次工程での取り扱い等が容易にできるようになる。
【0021】
さらに、この発明の請求項5記載のブロー成形設備は、割金型に供給されるパリソンを型閉めしてブロー成形した後、製品排出位置で型開きして製品を搬出するブロー成形設備において、前記製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置し、これら2つの位置の間隔に対応する長さでこれらの位置の間を往復移動可能な1対の開閉アームを設け、これら開閉アームの両端部内側にそれぞれ製品把持部を設けるとともに、搬出方向上流側の端部外側にラベル把持部を設け、前記第1搬出位置にラベル供給装置を設ける一方、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、前記開閉アームを開いて前記ラベル供給装置からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態にする開閉機構を当該開閉アームに設け、製品の取り出し搬出と同時にラベルの取り出し装着とを行うことを特徴とするものである。
【0022】
このブロー成形設備によれば、ブロー成形設備に、製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置し、これら2つの位置の間隔に対応する長さでこれらの位置の間を往復移動可能な1対の開閉アームを設け、これら開閉アームの両端部内側にそれぞれ製品把持部を設けるとともに、搬出方向上流側の端部外側にラベル把持部を設け、前記第1搬出位置にラベル供給装置を設ける一方、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、前記開閉アームを開いて前記ラベル供給装置からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態にする開閉機構を当該開閉アームに設けるようにしており、製品排出位置、第1搬出位置、第2搬出位置の3つの位置に開閉アームを2つずつの位置に往復移動しながら、開閉アームを各開閉状態に開閉することで、製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着とを行うことができ、ロータリ式の場合に比べ少量の割金型で効率的にブロー成形でき、しかも製品の取り出しとラベルの装着のためのサイクルタイムも短縮できるようになる。
【0023】
また、この発明の請求項6記載のブロー成形設備は、請求項5記載の構成に加え、前記開閉アームの開閉機構を、各アームに形成したカム溝と、各カム溝に装着されるローラを両端部に備えるとともに回転駆動される回動アームとで構成したことを特徴とするものである。
【0024】
このブロー成形設備によれば、開閉アームの開閉機構を、各アームに形成したカム溝と、各カム溝に装着されるローラを両端部に備えるとともに回転駆動される回動アームとで構成するようにしており、回動アームの回動角度を制御することで簡単かつ高精度に開閉アームを各開閉状態にすることができるようになる。
【0025】
さらに、この発明の請求項7記載のブロー成形設備は、請求項5または6記載の構成に加え、前記開閉アームの製品把持部を製品形状に対応して着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
【0026】
このブロー成形設備によれば、開閉アームの製品把持部を製品形状に対応して着脱可能に構成するようにしており、製品形状が変わる場合にも簡単に対応できるようにしている。
【0027】
また、この発明の請求項8記載のブロー成形設備は、請求項5〜7のいずれかに記載の構成に加え、前記開閉アームの製品把持部のうち搬出方向下流側の製品把持部を、製品把持状態で製品上部側面周囲のバリ取りを可能とする形状に構成したことを特徴とするものである。
【0028】
このブロー成形設備によれば、開閉アームの製品把持部のうち搬出方向下流側の製品把持部を、製品把持状態で製品上部側面周囲のバリ取りを可能とする形状に構成するようにしており、製品を把持状態にしたままバリ取りができ、完全なバリ取りができるようにしている。
【0029】
さらに、この発明の請求項9記載のブロー成形設備は、請求項5〜8のいずれかに記載の構成に加え、前記ラベル供給装置を、割金型への装着状態に対応させて上下方向位置および水平軸回りの回動位置を調整可能に構成したことを特徴とするものである。
【0030】
このブロー成形設備によれば、ラベル供給装置を、割金型への装着状態に対応させて上下方向位置および水平軸回りの回動位置を調整可能に構成してあり、割金型へ所望の装着状態(装着位置や装着角度など)でラベルを装着することができるようにしている。
【0031】
また、この発明の請求項10記載のブロー成形設備は、請求項5〜9のいずれかに記載の構成に加え、前記第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とする底部バリ取り装置を設けたことを特徴とするものである。
【0032】
このブロー成形設備によれば、第1搬出位置に、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とする底部バリ取り装置を設けるようにしており、底部のバリを除去することで底部を下にして第1搬出位置に置くことができるようになる。
【0033】
さらに、この発明の請求項11記載のブロー成形設備は、請求項5〜10のいずれかに記載の構成に加え、前記底部バリ取り装置を、製品の中心軸を挾む両側から突出させて捩じる押し棒を備えて構成したことを特徴とするものである。
【0034】
このブロー成形設備によれば、底部バリ取り装置を、製品の中心軸を挾む両側から突出させて捩じる押し棒を備えて構成してあり、押し棒で両側から挾むようにしてバリを捩じり落とすことができ、簡単にバリ取りができるようになる。
【0035】
また、この発明の請求項12記載のブロー成形設備は、請求項5〜11のいずれかに記載の構成に加え、前記第2搬出位置で、搬出された製品の上部側面周囲のバリを除去するバリ取り装置を設けたことを特徴とするものである。
【0036】
このブロー成形設備によれば、第2搬出位置で、搬出された製品の上部側面周囲のバリを除去するバリ取り装置を設けるようにしており、製品を割金型から取り出して搬出する間に完全にバリを除去することができるようになる。
【0037】
さらに、この発明の請求項13記載のブロー成形設備は、請求項5〜12のいずれかに記載の構成に加え、前記バリ取り装置を、製品上端部のねじ部を挾んでバリを取るねじ部用バリ取り部と製品の側面を挾んで側面周囲のバリを取る側面バリ取り部とを備えて構成したことを特徴とするものである。
【0038】
このブロー成形設備によれば、バリ取り装置を、製品上端部のねじ部を挾んでバリを取るねじ部用バリ取り部と製品の側面を挾んで側面周囲のバリを取る側面バリ取り部とを備えて構成してあり、ねじ部と側面部のバリを除去することで、完全なバリ取りができるようになる。
【0039】
また、この発明の請求項14記載のブロー成形設備は、請求項5〜13のいずれかに記載の構成に加え、前記第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出する受取反転搬出装置を設けたことを特徴とするものである。
【0040】
このブロー成形設備によれば、第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出する受取反転搬出装置を設けるようにしており、次工程での取り扱いに適した状態で製品を搬出することができるようになる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のブロー成形設備の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかり、図1は概略平面配置図、図2は右半分の拡大平面配置図、図3はブロー成形装置を除いて示す平面図および正面図である。
【0042】
このブロー成形設備1は、シャトル式のブロー成形装置10を備えており、例えば図1に概略平面配置状態図を示すように、1つのダイヘッドEから押出されるパリソンを、2列の金型列にそれぞれ2つずつの割金型を配置して4ステージA,B,C,Dの割金型を直交する2つの移動方向x,yに移動することを組み合わせながら交互にブロー成形するようにしてある。
【0043】
そして、このブロー成形設備1では、ブロー成形装置10の2列の金型列に対してそれぞれ製品の搬出やバリ取り、ラベルの装着等を行う装置を設けて構成してあるが、各金型列に対する各装置は同一構成であるので一方の金型列のもので説明する。
【0044】
ブロー成形装置10で成形された製品の取り出しおよび割金型にラベルを装着するため取出し装置100が設けられる。
【0045】
この取出し装置100は、ブロー成形が行われた後、割金型が開放されて製品を取り出す製品排出位置Xの搬出方向下流側に、取り出した製品を載置する第1搬出位置X1が定められるとともに、これら製品排出位置Xと第1搬出位置X1との間隔と同一の間隔で第1搬出位置X1の搬出方向下流側に第2搬出位置X2が定められ、等間隔に3つの位置X,X1,X2が定められている。
【0046】
そして、この取出し装置100には、製品排出位置Xと第1搬出位置X1との間および第1搬出位置X1と第2搬出位置X2との間で製品を搬出するため開閉アーム101が備えられ、開閉可能な1対のアームで構成され、その搬出方向の長さが製品排出位置Xと第1搬出位置X1との間隔(第1搬出位置X1と第2搬出位置X2との間隔)に対応する長さとされ、それぞれの位置で同時に作業できるようにしてある。
【0047】
この取出し装置100は、図4に分解して示すように、鋼材で枠組みされた装置フレーム102に2本のガイドレール103が搬出方向に沿って平行に取り付けられ、このガイドレール103に沿ってアーム移動台104が搬出方向に往復移動可能に設けてある。
【0048】
そして、アーム移動台104には、ガイドレール103の間に配置されたボールネジ105にねじ込まれたボールナット106が搬出方向下流側の上面に固定してあり、ボールネジ105の端部に取り付けたサーボモータ107で回転駆動することで、このアーム移動台104を往復移動できるようにしてある。
【0049】
このアーム移動台104には、その下面に搬出方向に直角な開閉方向に沿って2本のガイドレール108が取り付けてあり、これらガイドレール108に沿って1対の開閉アーム101が開閉可能に設けてある。
【0050】
そして、1対の開閉アーム101には、開閉機構110が設けられ、アームの搬出方向に沿ってそれぞれカム溝111が形成してあり、これらカム溝111に、回動アーム112の両端部に取り付けたローラ113が装着され、アーム移動台104に搭載したサーボモータ114で回動アーム112を回転駆動することで、開閉アーム101を開閉するようにしてある。この開閉アーム101は、閉じて製品を把持する把持状態と、開いて製品を解放する解放状態と、ラベルをラベル供給装置から取出すラベル取出状態と、取り出したラベルを割金型に装着するラベル装着状態と、これらの中間の製品と型開きした割金型の間を移動できる中間状態との各開閉状態に、回動アーム112の回転角度を制御することで開閉される。
【0051】
したがって、通常の開閉アーム101の開閉状態は、閉じた状態、開いてラベルを取る取出状態、さらに開いてラベルを割金型に装着する装着状態、中間状態の4つとなるが、製品に大きさによって、開閉アーム101のラベル取出状態と割金型へのレベルの装着状態とを同一開閉状態で行うことができる場合もあり、この場合には、開閉アーム101を閉じた状態、開いた状態、中間の状態の3つの開閉状態に開閉すれば良いことなる。
【0052】
こうしてアーム移動台104を介して往復移動されるとともに、上記各開閉状態に開閉される1対の開閉アーム101には、両端部内側に対向して製品把持部115,116が設けられ、搬出方向下流側の製品把持部116は製品を把持した状態でバリ取りができるように高さが低く、しかも製品の上下方向中央部を把持できるようにしてある。
【0053】
そして、各製品把持部115,116には、それぞれ製品形状によって着脱できる把持パッド117,118が位置決め溝を介してボルトで取り付けられている。
【0054】
また、開閉アーム101の搬出方向上流側の端部には、製品把持部115の外側にラベル把持部119が設けられ、真空吸着パッドによりラベルを真空吸着できるようにしてある。
【0055】
したがって、この取出し装置100では、ラベル把持部119にラベルを吸着し、開放された割金型の金型と製品との間の空間に中間状態に開かれた開閉アーム101を移動した後、開閉アーム101をさらに開いて割金型の内側にラベルを装着し、次いで開閉アーム101を閉じることで製品把持部115の把持パッド117で製品を把持することができる。また、製品把持部116では、開閉アーム101の開閉で把持パッド118で製品を把持したり、解放することができ、製品を把持した状態でバリが露出し、バリ取りができるようになる。
【0056】
さらに、このブロー成形設備1には、第1搬出位置に対応してラベル供給部となるラベル供給装置200が設けられ、ラベルを1枚ずつ供給するようにしてある。
【0057】
このラベル供給装置200は、図5に一部分を省略した分解状態を示すように、昇降台201上に支持台202が前方に突き出して取り付けられ、その先端部にラベル取出し枠203が支柱を介して支持台202の表面との間に隙間をあけて取り付けてあり、ラベル取出し枠203の上下にラベルを1枚ずつ供給できるようにエアノズルが設けられ、エアを吹き付けて剥がすことができるようにしてある。また、ラベル取出し枠203の両側に係止爪204がそれぞれ3個ずつ僅かに内側に突き出して取り付けてあり、重ねられたラベルの先端面を押えるとともに、取出す場合には、これら6個の係止爪204を乗り越えて引き出すことができるようにしてある。
【0058】
このラベル取出し枠204の背面両側には、側面枠205が支持台202に固定され、これら側面枠205の内側に断面L字状のラベル支持枠206が底面部分を内側にして対向するよう配置され、2つの底面部分の中央に隙間があけられ、側面枠205およびラベル取出し枠203に長孔を介してボルトで取り付けてある。これらラベル支持枠206の取付位置を変えることで、幅の異なるラベルを支持することができる。
【0059】
これら2つのラベル支持枠206の間には、ラベル押え板207が配置され、2つのラベル支持枠206の底面部分の間の隙間から下側に、このラベル押え板207と一体に形成された逆T字状の移動部208が配置され、この移動部208が支持台202に取り付けた2本のガイドレール209に沿って移動可能となっており、移動部208の後方に取り付けた巻取用のばねを備えた巻取ドラム210のベルト211を支持台202の先端部に固定することで巻取ドラム210の巻取力によってラベル押え板207を常に前方に押すようになっている。
【0060】
したがって、2つのラベル支持枠206の間に垂直な状態のラベルを重ねた状態にして入れ、先端のラベルをラベル取出し枠203の係止爪204に係止した状態とし、後端のラベルをラベル押え板207で常に前方に押すようにすることで、ラベルをラベル取出し枠203から取出し装置100のラベル把持部119に設けた真空吸着パッドで真空吸着し、エアノズルから吹き出すエアで1枚ずつ取出すことができる。
【0061】
このようにして供給されるラベルは、製品への貼付位置を変える必要がある場合があり、このラベル供給装置200では、昇降台201が昇降されるとともに、昇降台201を水平軸回り傾けることができるようにしてある。
【0062】
このため、ラベル供給装置200の架台212上にラベルの面と平行な2つ1組の固定ブロック213が前後に取り付けられ、各固定ブロック213に同一の円周の一部をなす円弧状のガイド溝214が形成してある。そして、この架台212の上方に傾斜板215が配置され、下方に突き出た4つの脚部216に取り付けたガイドローラ217がそれぞれガイド溝214に装着され、傾斜板215をガイド溝214に沿って傾けることができるようになっている。
【0063】
この傾斜板215を傾けた状態で固定するため、傾斜板215の後端部に下方に突き出して固定板218が取り付けてあり、この固定板218にもガイド溝214と同一曲率の円弧状の固定用溝219が2つ形成され、固定用溝219に沿う固定用駒220を溝内に位置させ、架台212に固定したブラケット221と座金222とで挾んでボルトで締付けて固定するようになっている。さらに、傾斜板215を傾斜させるため、傾斜板215の側方から下に突き出してカムローラ223が取り付けられ、架台212に往復移動可能とされた移動板224に取り付けた垂直方向のカム溝225内にカムローラ223が装着され、送りねじ機構226を手動で回転することでカム溝225を往復移動させ、カムローラ223を介して傾斜板215を傾けることができるようにしてある。
【0064】
このような傾斜板215の四隅には、垂直に昇降ガイド棒227が取り付けてあり、昇降台201のガイドブロック228が昇降ガイド棒227に沿って昇降可能に装着され、傾斜板215の下面に取り付けたネジジャッキ229の昇降部230を昇降台201の下面に固定してある。そして、ネジジャッキ229の操作ハンドル230が傾斜板215と一体の固定板218の後方に配置され、連結ロッド231で連結されている。
【0065】
したがって、傾斜板215に対してネジジャッキ229を介して昇降台201を昇降させることができ、傾斜板215を傾けることと組合わせてラベルが搭載支持される支持台202を架台212に対して昇降させたり、水平軸回りに傾けることができる。
【0066】
次に、このブロー成形設備1では、第1搬出位置X1に搬出された製品の底部のバリを除去する底部バリ取り装置300が設けてあり、搬出される製品を一旦、底を下にして仮置きできるようにしてある。
【0067】
この底部バリ取り装置300は、図6に概略斜視状態を示すように、製品の搬出方向と直交する方向の両側に、製品の底部を両側から挾む2つ割りの挾持部材301が配置され、その下端部に製品の中心軸からそれぞれ搬出方向に僅かずつずらして突出する押し棒302が取り付けてある。これら挾持部材301のそれぞれが搬出直角方向に沿って2本平行に配置されたガイドロッド303とその間に配置された伸縮シリンダ304のロッド305が連結されて往復移動されるようになっている。さらに、これら把持部材301の間の搬出ライン上には、製品搭載台306が設置してある。
【0068】
したがって、開閉アーム101で第1搬出位置X1に搬出された製品を両側から把持部材301で挾んで押し棒302を製品底部のバリに押し当てるようにすることで、バリにその中心軸回りの捩り力を与えてねじ切ることができ、バリを除去して製品の底部を下にして製品搭載台306上に載置することができる。
【0069】
次に、このブロー成形設備1では、第2搬出位置X2に製品のバリを除去するバリ取り装置400が設けてある。
【0070】
このバリ取り装置400は、図7に概略斜視状態を示すように、製品の搬出方向と直交する方向の両側に、製品を両側から挾んで移動ブロック401,402が設けられ、ガイドレール403に沿って往復移動可能としてある。そして、各移動ブロック401,402は、搬出直角方向に沿って2本平行に配置されたガイドロッド404にガイドされるるとともに、ガイドロッド404の間に配置された伸縮シリンダ405のロッド406が連結されて往復移動されるようになっている。
【0071】
このような相対向する2つの移動ブロック401,402には、製品の上端部分のねじ部のバリを除去するため、ねじ部用バリ取り部材407,408がそれぞれ取り付けられ、一方のねじ部用バリ取り部材407がねじ部の形状に沿う半分より大きな形状とされ、これと対向するねじ部用バリ取り部材408はねじ部用バリ取り部材407と干渉せずにねじ部の側面を押えることができるような形状としてある。そして、移動ブロック401には、製品の上部のバリを除去するため製品の上部側面形状に沿う円弧状の部分と取っ手部分となる貫通孔に入れるバリ取り部材409が内側に突き出して取り付けてあり、このバリ取り部材409の下部に一体に、製品の側面形状に沿う押え部410が設けてある。さらに、この押え部410の下側には、開閉アーム101の製品把持部116と干渉しない間隔をあけて製品の底部形状に沿う底部押え部411が設けてある。
【0072】
また、移動ブロック402には、製品の上部側面を押えるバリ取り部412のみがバリ取り部409と対向して設けてあり、製品の底部を押える底部押え部411と対向するものは省略してある。
【0073】
したがって、開閉アーム101の製品把持部116で把持されて第2搬出位置X2に搬出された製品を両側から移動ブロック401,402を挾むように移動してねじ部用バリ取り部材407およびバリ取り部材409を製品の中心を越えて押し込むとともに、製品を押え部410や底部押え部411と、対向して設けたねじ部用バリ取り部材408およびバリ取り部412で押えることで、製品のねじ部および上部側面、取っ手部分の貫通孔のバリを除去することができる。
【0074】
このようにしてブロー成形された成形品は開閉アーム101の製品把持部116で把持された状態まま、バリが除去され、最終製品となる。
【0075】
次に、このブロー成形設備1では、バリが除去された製品を次工程に製品の向き等を拘束して送り出すため受取反転搬出装置500が設置してあり、例えばこのブロー成形設備1では、開閉アーム101で搬出される製品を90度反転させて方向を変え、成形ライン高さから次工程のライン高さに合わせて下降させて搬出するようにしてある。
【0076】
この受取反転搬出装置500は、図8に概略斜視状態を示すように、第2搬出位置X2とさらに搬出方向下流側の位置X3との間を搬出するため、内部にガイド機構および往復駆動用のシリンダが設けられた第1往復台501を備え、この第1往復台501上に搬出方向下流側から製品を受け取る真空吸着パッド502が取り付けてある。
【0077】
これにより、第2搬出位置X2でバリが除去され開閉アーム101の製品把持部116で把持された製品を第1往復台501を前進させて搬出方向下流側から真空吸着パッド502に吸着して受け取り、第1往復台501を後退させることで下流側の位置X3まで搬出することができる。
【0078】
この下流の位置X3には、内部にガイド機構および昇降駆動用シンリンダが設けられた昇降台503がフレーム504に取り付けられて設置され、この昇降台503上に搬出直角方向に往復移動する内部にガイド機構および往復駆動用のシリンダが設けられた第2往復台505が設置してある。そして、第2往復台505上には、ロータリシリンダ506を介して真空吸着パッド507が取り付けてある。
【0079】
したがって、第1往復台501で下流側の位置X3まで搬出された製品は、昇降台503を上昇させるとともに、第2往復台505を前進させて真空吸着パッド507で製品の側方を吸着して受け取り、第2往復台505を後退させて搬出ライン上から退避させる。
【0080】
この後、ロータリシリンダ506により真空吸着パッド507を90度回転して製品の向きを90度反転し、昇降台503を下降させて製品を次工程のライン高さに合わせ、図示しないコンベア上に製品を位置させて真空吸着パッド507による吸着を解放することで、製品をコンベアを介して搬出することができ、製品をコンベアに乗せるまで拘束しているので、安定した状態で搬出することができ、次工程での処理も容易にできる。
【0081】
次に、このようなブロー成形設備1の動作とともに、製品の搬出完了までのブロー成形方法について説明するが、ここでは、ブロー成形装置10に1つのステージAの割金型に対するブロー成形と、成形後の製品の取出し搬出について、図9および図10に示す工程にしたがって説明する。
【0082】
このブロー成形設備1では、まず、ブロー成形を開始する前に、割金型内にラベルを装着する必要があり、図9(a)に示すように、取出し装置100の開閉アーム101を下流側に移動させ、製品把持部115を第1搬出位置X1に位置させ、ラベル把持部119をラベル供給装置200と対向させる。
【0083】
そして、開閉アーム101を開閉機構110のサーボモータ114により回動アーム112を回動して開いたラベル取出状態としてラベル供給装置200のラベル取出し枠203のラベルに真空吸着し、開閉アーム101を中間状態に閉じて1枚のラベルを取り出す。
【0084】
この後、図9(b)に示すように、開閉アーム101をアーム移動台104ごと上流側に移動し、ラベルを開かれた割金型と対向するようにした後、図9(c)に示すように、開閉アーム101を開いたラベル装着状態にしてラベルを割金型内に装着する。
【0085】
なお、連続したブロー成形中は、割金型が開かれると製品が中央に残った状態となっているので、開閉アーム101を開いてラベル装着状態でラベルを割金型内に装着した後、図9(d)に示すように、開閉アーム101を閉じて把持状態として製品把持部115で中央の製品を把持する。
【0086】
次いで、開閉アーム101を下流側に移動し、ブロー成形開始時には開閉アーム101を退避させるだけとし、連続成形中は、図10(a)に示すように、製品を第1搬出位置X1に移動し、開閉アーム101で把持したまま製品の底部のバリを底部バリ取り装置300で除去し、図10(b)に示すように、開閉アーム101を開いて解放状態として製品を製品搭載台306に載置した後、ラベル取出状態に開いて次のラベルを取りに行く。
【0087】
この開閉アーム101の下流側への移動と同時に、ブロー成形装置10では、ラベルが装着された割金型が閉じられ、ブロー成形が行われ、成形が完了すると、再び型開きが行われる(図9(a),(b),図10(a),(b)参照)。
【0088】
ラベルを真空吸着した後、中間状態に閉じられた開閉アーム101は、図9 (b)に示すように、再び上流側に移動し、製品の間に位置し、図9(c)に示すように、開いたラベル装着状態とされて割金型にラベルを装着した後、図9 (d)に示すように、開閉アーム101を閉じて把持状態として製品把持部115で中央の製品を把持すると同時に製品把持部116で第1搬出位置X1の製品搭載台306上の製品を把持する。
【0089】
こうして開閉アーム101の両端部でそれぞれ製品を把持したまま、図10(a)に示すように、下流側に移動し、第1搬出位置X1の製品を第2搬出位置X2に移動し、バリ取り装置400でバリ取りを行った後、受取反転搬出装置500の第1往復台501の真空吸着パッド502により製品を吸着させる。
【0090】
これと同時に、製品排出位置Xから搬出した製品は第1搬出位置X1で、既に説明したように、底部のバリ取りが行われる。
【0091】
この後、図10(b)に示すように、開閉アーム101が開かれて解放状態とされ、それぞれの製品把持部115,116に把持された製品が解放される。
【0092】
すると、第1搬出位置X1では、既に説明したように、製品搭載台306に製品が載置される。
【0093】
一方、第2搬出位置X2の製品は、図10(c)に示すように、第1往復台501を下流側に移動することで位置X3に移動され、ここで、第2往復台505を前進させて真空吸着パッド507で真空吸着した後、真空吸着パッド502での吸着が開放され、製品が第2往復台505に受け渡される。
【0094】
そして、図10(d)に示すように、第2往復台505を後退させた後、ロータリシリンダ506で真空吸着パッド507を90度回転させ、昇降台503を下降させてコンベア上に位置されて真空吸着パッド507での吸着を解放して搬出が完了する。
【0095】
このような一連の動作を繰り返すことでブロー成形と製品の搬出を連続的に行うことができる。
【0096】
なお、ここでは、1つのステージAのみの割金型だけでブロー成形する場合で説明したが、例えば後述する4ステージA,B,C,Dの割金型を用いてA,B,C,Dの順に交互にブロー成形するようにし、ステージA,CとステージB,Dとからそれぞれ製品を搬出するようにする場合には、ブロー成形の2つの成形サイクル分の時間(Aを成形した後、Cを成形するまでの時間)を利用して搬出すれば良く、十分な時間を確保することができる。
【0097】
以上のように、このブロー成形設備1およびブロー成形方法によれば、取り出し装置100の開閉アーム101によって製品の取り出しと同時に、ラベルの装着ができるので、2組のロボットなどの装置を必要とせず、短時間に作業を行うことができ、サイクルタイムを短縮してブロー成形を行うことができるとともに、構造も簡素化することができる。
【0098】
また、取り出し装置100によれば、開閉アーム101を回動アーム112の角度を制御することで各開閉状態にすることができ、高速で確実に所定の開閉状態にすることができるとともに、サーボモータ107で駆動することで、油圧シリンダなどを用いる場合の作動油の漏洩などによる製品の汚損などの問題が生じることもない。
【0099】
さらに、取り出し装置100によれば、開閉アーム101の製品把持部115,116を着脱可能としたので、製品形状が変わる場合にも製品形状に対応した形状の製品把持部115,116に交換することで簡単に対応することができ、多種少量生産への対応も簡単にできる。
【0100】
また、この取り出し装置100では、開閉アーム101の製品把持部116を高さを低くするとともに、製品の中央を把持するようにしたので、製品を把持したままバリ取りを行うことができる。
【0101】
さらに、このブロー成形設備1によれば、ラベル供給装置200を、割金型への装着状態に対応させて昇降台201を昇降して上下方向位置を調整することができるとともに、傾斜板215を搬出直角方向と平行な水平軸回りに傾斜させて回動位置を調整できるようにしたので、割金型へ所望の装着状態(装着位置や装着角度など)でラベルを装着することができる。
【0102】
また、このブロー成形設備1によれば、第1搬出位置X1に、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とする底部バリ取り装置300を設けて、押し棒302を中心軸を挾む両側から偏心させて押し当てるようにしたので、製品の底部のバリを簡単に除去することができ、これにより、底部を下にして安定した状態で第1搬出位置に仮置きすることができる。
【0103】
さらに、このブロー成形設備1によれば、第2搬出位置X2に、搬出された製品の上部側面周囲のバリを除去するバリ取り装置400を設け、製品上端部のねじ部を挾んでバリを取るねじ部用バリ取り部材407,408と製品の側面を挾んで側面周囲のバリを取るバリ取り部材409とを設けたので、ねじ部と側面部のバリを、製品を挾むように移動ブロック401,402を移動して挾むことで簡単にバリを除去することができる。
【0104】
また、このブロー成形設備によれば、受取反転搬出装置500を設け、第2搬出位置X2から製品を第1往復台501の真空吸着パッド502で受け取り、これを第2往復台505の真空吸着パッド507に受け渡し、この真空吸着パッド507をロータリシリンダ506で回動して方
向を変えることができ、さらに第2往復台505ごと下降させて次工程に搬出することができるようにしたので、常に製品を拘束した状態で搬出することができるとともに、次工程での取り扱いに適した状態で製品を搬出することができる。
【0105】
次に、このようなブロー成形設備1に組み合わせて好適なシャトル式のブロー成形装置10について、図11〜図14により説明する。
【0106】
このブロー成形装置10は、1つのダイヘッドEから押出されるパリソンを、2列の金型列にそれぞれ2つずつの割金型を配置して4ステージA,B,C,Dの割金型を直交する2つの移動方向x,yに移動することを組み合わせながら交互にブロー成形するようになっている。
【0107】
このブロー成形装置10は、基礎上に設置される架台11を備えており、この架台11上にパリソンを供給するダイヘッドEを挾んで両側にそれぞれLMガイド12,13が2本ずつ平行にy方向に取り付けられ、それぞれのLMガイド12,13に沿ってy方向移動台14,15が往復移動可能に設けてある。
【0108】
これらy方向移動台14,15は、図13に示すように、溶接箱型構造とされ、外形が箱状とされ、内部に補強材などを配置して溶接して構成され、軽量化が図られている。
【0109】
そして、各y方向移動台14,15には、図12,13に示すように、LMガイド12,13の間にそれぞれ配置されたボールネジ16にねじ込まれたボールナット17が底部に固定され、ボールネジ16の端部に取り付けた歯車機構18を介してサーボモータ19でボールネジ16を回転駆動することで、y方向移動台14,15をダイヘッドEと平行に移動できるようになっている。
【0110】
これら2つのy方向移動台14,15上には、それぞれダイヘッドEに対して接近・離反するy方向と直交するx方向に沿う2組のLMガイド20,21,22,23が2本ずつ平行に取り付けられ、各LMガイド20〜23に沿ってx方向移動台24,25,26,27が往復移動可能に設けてあり、1つのy方向移動台に2つずつのx方向移動台が設けられている。
【0111】
これらx方向移動台24〜27も、図13に示すように、溶接箱型構造とされ、外形が箱状とされ、内部に補強材などを配置して溶接して構成され、軽量化が図られている。
【0112】
これら各x方向移動台24〜27には、図12,13に示すように、LMガイド20〜23の間にそれぞれ配置されたボールネジ28にねじ込まれたボールナット29が底部に固定され、ボールネジ28の端部に取り付けた歯車機構30を介してサーボモータ31でボールネジ28を回転駆動することで、各x方向移動台24〜27をダイヘッドEに対して接近・離反するx方向に移動できるようになっている。
【0113】
このようなy方向移動台14,15とで各x方向移動台24〜27はダイヘッドEに対して接近・離反(x方向の往復移動)したり、平行に移動(y方向の往復移動)することができる。
【0114】
各x方向移動台24〜27には、それぞれ同一の機構が搭載されて各ステージA〜Dが構成されており、ここでは、x方向移動台24のAステージを例に説明し、他のステージB〜Dは、同一部分に同一記号を記し、説明を省略する。
【0115】
x方向移動台24上には、y方向に沿って2本のLMガイド32が設けられて一対の金型支持台33が対向して開閉可能に設けられ、これら1対の金型支持台33,33aの対向面に1対の割金型34,34aが取り付けられてキャビティが対向している。そして、この1対の割金型34,34aを開閉して型閉め、型開きを行うため、架台11でのy方向外側に位置する金型支持台33にリンク機構35を構成するリンク36の一端が連結され、このリンク36と連結されたリンク37の他端を支持台38に回転可能に支持するとともに、歯車機構39を介してサーボモー
タ40で回転駆動することで、一方の割金型34を開閉する。
【0116】
この割金型34と対向する他方の割金型34aは、図14に示すように、割金型34の金型支持台33に開閉方向に沿うラック41を取り付けるとともに、割金型34aの金型支持台33aに連結ロッド42および緩衝ばね43を介して開閉方向に沿うラック41aをラック41と対向して取り付け、x方向移動台24にこれら2つのラック41,41aの間に互いに噛み合うピニオン44を取り付け、サーボーモータ40で駆動される割金型34に従動して割金型34aを接近させたり、離反させることができるようにしてあり、1対の割金型34,34aの開閉が行われる。
【0117】
そして、駆動側の割金型34が閉じられた状態で2本のリンク36,37が一直線状になって割金型34,34aの型閉め位置が定まるようにしてあり、1対の割金型34,34aが、図示しないそれぞれの型閉めアームを係止することで連結状態とされ、割金型34aの背部に設けた圧力シリンダ45で型閉め力を付与して型閉め状態にできる一方、型閉め力の影響が緩衝ばね43によってラック41,41aやピニオン44などに及ばないようにしてある。
【0118】
また、各y方向移動台14,15には、2つのx方向移動台24,26および25,27上の型閉めされた割金型34,34a内のパリソンにエアを吹き込むとともに、膨らんだ中間成形品を内側から冷却するためのブロー機構46が2つずつ設けてあり、L字型のブロー機構支持台47を介して設けてある。
【0119】
このL字型のブロー機構支持台47には、フレーム48がx方向に移動して位置調整可能に設けられ、このフレーム48に沿ってブローピン49が昇降可能に取り付けられ、型閉め状態の割金型34,34a上に位置して連結・開放できるようにしてある。
【0120】
このフレーム48には、図示しない上下方向の2本のLMガイドとボールネジによって昇降されるスライドブロック50が設けてあり、このスライドブロック50にさらに2本のLMガイドとボールネジによって昇降されるブロー台51が設けられてブローピン49が昇降可能に取り付けてあり、割金型34,34aへのブローピン49の連結・開放と、膨らんだ中間成形品内へのブローピン49の挿入・脱出との昇降を2重の昇降機構によって行うことで全高を低くするようにしてある。
【0121】
また、ダイヘッドEのx方向の架台11の外側には、既に説明したそれぞれ製品の取り出し装置(ブロー成形設備1の取出し装置100などの各装置)Tが設けてある。
【0122】
さらに、y方向移動台の移動、x方向移動台の移動が図示しない移動制御手段を構成するコンピュータなどの制御装置で制御されるとともに、割金型の開閉、ブローピンの昇降やエアの供給などもコンピュータなどの制御装置で制御されるようにしてある。
【0123】
次に、このように構成したブロー成形装置10の作用とともに、このブロー成形装置10によるブロー成形法について説明するが、製品の搬出については、既に説明したので省略する。
図15〜図17はこの発明のブロー成形法にかかる工程説明図であり、製品の取出しについては開閉アームの動作の概略のみが図示してある。
【0124】
このブロー成形法では、4つのステージA,B,C,DのうちステージAとステージCがy方向に隣接して配置されて一方の金型列とされ、これとダイヘッドEを挾んでステージBとステージDが隣接して配置されてもう一方の金型列とされ、ステージA,B,C,Dの順にブロー成形が行われる。
【0125】
まず、2つのy方向移動台14,15をLMガイド12,13に沿って移動してステージAとステージBとがパリンソン受取位置と対向する位置(図面の左端位置)であるダイヘッドEと対向する位置に移動する(図15(a)参照)。
【0126】
この後、ステージAの割金型34,34aをサーボモータ40、歯車機構39、リンク機構35およびラック41、ピニオン44、ラック41aにより型開き状態にし、x方向移動台24をLMガイド20に沿ってダイヘッドE直下のパリソン受取位置に移動し、パリソンを受け取り(図15(a)参照)、型開きとは逆にサーボモータ40で型閉めを行う。
【0127】
次に、パリソンを受け取ったステージAの割金型34,34aを、x方向移動台24の移動によってLMガイド20に沿って元のダイヘッドEから離反した位置であるブロー成形位置に戻すとともに、ブロー機構46によりブローピン49をスライドブロック50の下降により割金型34,34aに連結してエアを吹き込んで膨らませた後、ブロー台51を下降しながらブローピン49を膨らんだ中間成形品の内部まで入れてエアを吹き込んでブロー成形と冷却を行う。
【0128】
このステージAのx方向移動台24の後退と同時に、ダイヘッドEを挾んで対向するステージBの割金型34,34aを型開きした状態で、x方向移動台25をLMガイド21に沿ってダイヘッドE直下のパリソン受取位置に移動し、パリソンを受け取り(図15(b)参照)、型開きとは逆にサーボモータ40で型閉めを行う。
【0129】
次に、パリソンを受け取ったステージBの割金型34,34aを、x方向移動台25の移動によってLMガイド21に沿って元のダイヘッドEから離反した位置であるブロー成形位置に戻すとともに、ブロー機構46によりブローピン49をスライドブロック50の下降により割金型34,34aに連結してエアを吹き込んで膨らませた後、ブロー台51を下降しながらブローピン49を膨らんだ中間成形品の内部まで入れてエアを吹き込んでブロー成形と冷却を行う。
【0130】
一方、ステージCをy方向移動台14のy方向の移動でパリソン受取位置と対向する位置(図面の右端位置)であるダイヘッドEと対向する位置(図16(a)参照)にする。このステージCのパリソン受取位置と対向するようy方向に移動するのは、ステージAのx方向移動台24の後退後にステージBの動作と無関係に行われる。
【0131】
そして、ステージBのx方向移動台25の後退と同時に、ダイヘッドEを挾んで対向する位置としてあるステージCの割金型34,34aを型開きした状態で、x方向移動台26をLMガイド22に沿ってダイヘッドE直下のパリソン受取位置に移動し、パリソンを受け取り(図16(b)参照)、型開きとは逆にサーボモータ40で型閉めを行う。
【0132】
次に、パリソンを受け取ったステージCの割金型34,34aを、x方向移動台26の移動によってLMガイド22に沿って元のダイヘッドEから離反した位置であるブロー成形位置に戻すとともに、ブロー機構46によりブローピン49をスライドブロック50の下降により割金型34,34aに連結してエアを吹き込んで膨らませた後、ブロー台51を下降しながらブローピン49を膨らんだ中間成形品の内部まで入れてエアを吹き込んでブロー成形と冷却を行う。
【0133】
一方、ステージDをy方向移動台15のy方向の移動でパリソン受取位置と対向する位置(図面の右端位置)であるダイヘッドEと対向する位置(図16(b)参照)にする。このステージDのパリソン受取位置と対向するようy方向に移動するのは、ステージBのx方向移動台25の後退後にステージCの動作と無関係に行われる。
【0134】
そして、ステージCのx方向移動台26の後退と同時に、ダイヘッドEを挾んで対向する位置としてあるステージDの割金型34,34aを型開きした状態で、x方向移動台27をLMガイド23に沿ってダイヘッドE直下のパリソン受取位置に移動し、パリソンを受け取り(図16(b)参照)、型開きとは逆にサーボモータ40で型閉めを行う。
【0135】
次に、パリソンを受け取ったステージDの割金型34,34aを、x方向移動台27の移動によってLMガイド23に沿って元のダイヘッドEから離反した位置であるブロー成形位置に戻すとともに、ブロー機構46によりブローピン49をスライドブロック50の下降により割金型34,34aに連結してエアを吹き込んで膨らませた後、ブロー台51を下降しながらブローピン49を膨らんだ中間成形品の内部まで入れてエアを吹き込んでブロー成形と冷却を行う。
【0136】
一方、ステージAをy方向移動台14のy方向の移動でパリソン受取位置と対向する位置(図面の左端位置)であるダイヘッドEと対向する位置(図17(a)参照)にする。そして、ダイヘッドEを挾んで対向する位置としてあるステージAの割金型34,34aを型開きし、その後方に設置した製品の取り出し装置Tにより、製品を取り出すとともに、ラベルの装着が行われる。このステージAのパリソン受取位置と対向するようy方向に移動し、製品の取り出し等を行うのは、ステージCのx方向移動台26の後退後にステージB,Dの動作と無関係に行われる。
【0137】
次いで、ステージDのx方向移動台27の後退と同時に、ダイヘッドEを挾んで対向する位置にあり、製品が取り出されて割金型34,34aが型開きされた状態のステージAを、再びx方向移動台24をLMガイド20に沿ってダイヘッドE直下のパリソン受取位置に移動し、パリソンを受け取り(図17(b)参照)、型開きとは逆にサーボモータ40で型閉めを行う。
【0138】
このステージAのパリソンの受取工程までに、ステージBは、y方向移動台15のy方向の移動でパリソン受取位置と対向する位置(図面の左端位置)であるダイヘッドEと対向する位置(図17(b)参照)に移動された後、ステージBの割金型34,34aを型開きし、その後方に設置した製品の取り出し装置Tにより、製品を取り出すとともに、ラベルの装着が行われる。このステージBのパリソン受取位置と対向するようy方向に移動し、製品の取り出し等を行うのは、ステージDのx方向移動台27の後退後にステージA,Cの動作と無関係に行われる。
【0139】
これ以降は、y方向の移動でパリソン受取位置と対向する位置に移動した後、製品の取り出し、ラベルの装着を行い、再びパリソンをパリソン受取位置で受け取ることを繰り返して連続的にブロー成形が行われる。
【0140】
このようなブロー成形装置10およびこのブロー成形法によれば、ステージAとステージCとでなる2つの割金型34,34aで構成される一方の金型列およびステージBとステージDとでなる2つの割金型34,34aで構成されるもう一方の金型列のy方向の移動と、各割金型34,34aのx方向の移動とを組み合わせてブロー成形を行うようにしたので、4つの割金型で連続してブロー成形ができ、ロータリ式のブロー成形装置を用いる場合に比べ、金型の数を大巾に削減することができ、金型交換を短時間に行うことができるとともに、金型の製作コストを低減することができ、多種少量生産も効率的に行うことができ、特に少量の生産の場合には、1つのステージだけでブロー成形したり、2つのステージだけでブロー成形することも簡単にできる。
【0141】
また、このブロー成形装置10およびこのブロー成形法によれば、1つのダイヘッドEと4ステージの割金型34,34aでブロー成形することができるので、安定した状態でパリソンを供給できるとともに、従来のシャトル式のブロー成形装置に比べ、成形効率を大巾に向上することができ、大量生産に対応することもできる。
【0142】
さらに、既に説明したブロー成形設備1およびブロー成形方法と組み合わせることで、ブロー成形から製品の取り出しまでを効率的に行うことができる。
【0143】
一方、パリソンの供給を複数にするマルチパリソン化し、各割金型を対応して複数のキャビティを形成してマルチ金型化すれば、一層成形効率を向上することができ、あるいは各金型列に設けるステージの数を増大して金型を増やすことで成形効率を向上することもでき、これらの組み合わせなど生産量に応じた構成を簡単に作ることができる。
【0144】
さらに、このブロー成形装置10およびこのブロー成形法によれば、各割金型34,34aでパリソンを受け取った後、製品を取り出して次のパリソンを受け取るまでの時間を、ロータリ式ブロー成形装置の場合のように拘束されることがなく、長くすることができ、製品の取り出しを余裕をもって行うことができるとともに、ブロー成形時にラベルの取り付けを行うためのラベルの割金型内への装着なども余裕をもって行うことができる。
【0145】
また、y方向移動台14,15やx方向移動台24〜27を溶接箱型構造としたので、軽量化を図ることができ、移動に要する駆動力を小さくすることができ、小型のサーボモータでの駆動も可能となり、位置決めなどを高精度に行うことができる。
【0146】
なお、このブロー成形装置10の上記実施の形態では、割金型の移動方向を直交するx,y方向としたが、これに限らずx方向とこれに交差する方向などとの2方向に移動するようにしても良い。
【0147】
また、パリソンの供給はシングルパリソンとする場合に限らず、マルチパリソンとしても良く、シングルパリソンとする場合には、安定したパリソンを容易に得ることができ、マルチパリソンとする場合には、ブロー成形効率の大幅向上を図ることができる。
【0148】
さらに、割金型の設置個数も4個とする場合に限らず、さらに増加するようにして良く、ブロー成形法では、成形に用いる割金型の個数を減らしてブロー成形することもできる。
【0149】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載のブロー成形方法によれば、製品排出位置、第1搬出位置、第2搬出位置の3つの位置を等間隔に配置し、第1搬出位置にラベル供給部を配置しておき、これらの位置の間隔に対応する長さの1対の開閉アームを2つずつの位置に往復移動しながら、開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、開閉アームを開いてラベル供給部からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態に開閉して製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着とを行ようにしたので、製品の取り出しとラベルの装着とを1つの開閉アームの開閉動作と往復動作で行うことができ、ロータリ式の場合に比べ少量の割金型で効率的にブロー成形できるとともに、製品の取り出しとラベルの装着に必要なサイクルタイムも短縮することができる。
【0150】
また、この発明の請求項2記載のブロー成形方法によれば、第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去するようにしたので、製品の底部を下にして第1搬出位置に安定した状態で仮置きすることができる。
【0151】
さらに、この発明の請求項3記載のブロー成形方法によれば、第2搬出位置で、搬出された製品の側面周囲のバリを除去するようにしたので、製品を割金型から取り出して搬出する間に完全にバリを除去することができる。
【0152】
また、この発明の請求項4記載のブロー成形方法によれば、第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出するようにしたので、製品を拘束して所望の状態で次工程に送り出すことができ、次工程での取り扱い等を容易に行うことができる。
【0153】
さらに、この発明の請求項5記載のブロー成形設備によれば、ブロー成形設備に、製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置し、これら2つの位置の間隔に対応する長さでこれらの位置の間を往復移動可能な1対の開閉アームを設け、これら開閉アームの両端部内側にそれぞれ製品把持部を設けるとともに、搬出方向上流側の端部外側にラベル把持部を設け、前記第1搬出位置にラベル供給装置を設ける一方、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、前記開閉アームを開いて前記ラベル供給装置からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態にする開閉機構を当該開閉アームに設けたので、製品排出位置、第1搬出位置、第2搬出位置の3つの位置に開閉アームを2つずつの位置に往復移動しながら、開閉アームを各開閉状態に開閉することで、製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着との4つの動作を行うことができ、ロータリ式の場合に比べ少量の割金型で効率的にブロー成形ができるとともに、製品の取り出しとラベルの装着のためのサイクルタイムも短縮することができる。
【0154】
また、この発明の請求項6記載のブロー成形設備によれば、開閉アームの開閉機構を、各アームに形成したカム溝と、各カム溝に装着されるローラを両端部に備えるとともに回転駆動される回動アームとで構成したので、回動アームの回動角度を制御することで簡単かつ高精度に開閉アームを各開閉状態にすることができ、高速で開閉することも容易となる。
【0155】
さらに、この発明の請求項7記載のブロー成形設備によれば、開閉アームの製品把持部を製品形状に対応して着脱可能に構成したので、製品形状が変わる場合にも交換することで簡単に対応でき、確実に製品を把持することができる。
【0156】
また、この発明の請求項8記載のブロー成形設備によれば、開閉アームの製品把持部のうち搬出方向下流側の製品把持部を、製品把持状態で製品上部側面周囲のバリ取りを可能とする形状に構成したので、製品を把持状態にしたままバリ取りができ、安定した状態で完全なバリ取りができる。
【0157】
さらに、この発明の請求項9記載のブロー成形設備によれば、ラベル供給装置を、割金型への装着状態に対応させて上下方向位置および水平軸回りの回動位置を調整可能に構成したので、割金型へ所望の装着状態(装着位置や装着角度など)でラベルを装着することができる。
【0158】
また、この発明の請求項10記載のブロー成形設備によれば、第1搬出位置に、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とする底部バリ取り装置を設けたので、底部のバリを除去することで底部を下にして第1搬出位置に置くことができる。
【0159】
さらに、この発明の請求項11記載のブロー成形設備によれば、底部バリ取り装置に、製品の中心軸を挾む両側から突出させて捩じる押し棒を備えたので、押し棒で両側から挾むようにしてバリを捩じり落とすことができ、簡単にバリ取りができる。
【0160】
また、この発明の請求項12記載のブロー成形設備によれば、第2搬出位置で、搬出された製品の上部側面周囲のバリを除去するバリ取り装置を設けたので、製品を割金型から取り出して搬出する間に完全にバリを除去することができる。
【0161】
さらに、この発明の請求項13記載のブロー成形設備によれば、バリ取り装置に、製品上端部のねじ部を挾んでバリを取るねじ部用バリ取り部と製品の側面を挾んで側面周囲のバリを取る側面バリ取り部とを備えたので、ねじ部と側面部のバリを除去することで、完全なバリ取りが簡単にできる。
【0162】
また、この発明の請求項14記載のブロー成形設備によれば、第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出する受取反転搬出装置を設けたので、次工程での取り扱いに適した状態で製品を搬出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかる概略平面配置図である。
【図2】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかる右半分の拡大平面配置図である。
【図3】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるブロー成形装置を除いて示す平面図および正面図である。
【図4】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかる製品の取出し装置の分解斜視図である。
【図5】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるラベル供給装置の一部分を省略した分解斜視図である。
【図6】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかる底部バリ取り装置の概略斜視図である。
【図7】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるバリ取り装置の概略斜視図である。
【図8】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかる受取反転搬出装置の概略斜視図である。
【図9】この発明のブロー成形方法の一実施の形態にかかる製品の取り出しおよびラベルの装着工程の前半の工程説明図である。
【図10】この発明のブロー成形方法の一実施の形態にかかる製品の取り出しおよびラベルの装着工程の後半の工程説明図である。
【図11】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるブロー成形装置の概略斜視図である。
【図12】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるブロー成形装置の部分平面図である。
【図13】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるブロー成形装置の部分側面図である。
【図14】この発明のブロー成形設備の一実施の形態にかかるブロー成形装置の割金型の型開閉機構の部分平面図である。
【図15】この発明のブロー成形方法の一実施の形態にかかるブロー成形装置によるブロー成形の第1および第2の工程の工程説明図である。
【図16】この発明のブロー成形方法の一実施の形態にかかるブロー成形装置によるブロー成形の第3および第4の工程の工程説明図である。
【図17】この発明のブロー成形方法の一実施の形態にかかるブロー成形装置によるブロー成形の第5および第6の工程の工程説明図である。
【符号の説明】
1 ブロー成形設備
10 ブロー成形装置
14,15 y方向移動台
24,25,26,27 x方向移動台
33,33 金型支持台
34,34a 割金型
35 リンク機構
38 支持台
46 ブロー機構
49 ブローピン
50 スライドブロック
51 ブロー台
A,B,C,D ステージ
E ダイヘッド(パリソン受取位置)
T 製品の取り出し装置
X 製品排出位置
X1 第1搬出位置
X2 第2搬出位置
X3 下流側の位置
100 取り出し装置
101 開閉アーム
110 開閉機構
112 回動アーム
115,116 製品把持部
117,118 把持パッド
119 ラベル把持部
200 ラベル供給装置
201 昇降台
203 ラベル取出し枠
207 ラベル押え板
215 傾斜板
300 底部バリ取り装置
302 押し棒
306 製品搭載台
400 バリ取り装置
401,402 移動ブロック
407,408 ねじ部用バリ取り部材
409 バリ取り部材
500 受取反転搬出装置
501 第1往復台
502 真空吸着パッド
503 昇降台
505 第2往復台
506 ロータリシリンダ
507 真空吸着パッド

Claims (14)

  1. 割金型に供給されるパリソンを型閉めしてブロー成形した後、製品排出位置で型開きして製品を搬出するようにしたブロー成形法において、
    前記製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置するとともに、第1搬出位置に対応してラベル供給部を配置する一方、これら2つの位置の間隔に対応する長さの開閉可能な1対の開閉アームを前記3つの各位置に往復移動しながら、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、前記開閉アームを開いて前記ラベル供給部からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態に開閉して製品の取り出し搬出とラベルの取り出し装着とを行うことを特徴とするブロー成形方法。
  2. 前記第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とすることを特徴とする請求項1記載のブロー成形方法。
  3. 前記第2搬出位置で、搬出された製品の側面周囲のバリを除去するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のブロー成形方法。
  4. 前記第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブロー成形方法。
  5. 割金型に供給されるパリソンを型閉めしてブロー成形した後、製品排出位置で型開きして製品を搬出するブロー成形設備において、
    前記製品排出位置の搬出方向下流側に製品を搬出する第1搬出位置と第2搬出位置とを等間隔に配置し、これら2つの位置の間隔に対応する長さでこれらの位置の間を往復移動可能な1対の開閉アームを設け、これら開閉アームの両端部内側にそれぞれ製品把持部を設けるとともに、搬出方向上流側の端部外側にラベル把持部を設け、前記第1搬出位置にラベル供給装置を設ける一方、前記開閉アームを開閉して製品を把持解放する把持解放状態と、前記開閉アームを開いて前記ラベル供給装置からラベルを取り出すラベル取出状態と、取り出したラベルを前記割金型に装着するラベル装着状態と、型開きした割金型と製品との間に進入する中間状態との各開閉状態にする開閉機構を当該開閉アームに設け、製品の取り出し搬出と同時にラベルの取り出し装着とを行うことを特徴とするブロー成形設備。
  6. 前記開閉アームの開閉機構を、各アームに形成したカム溝と、各カム溝に装着されるローラを両端部に備えるとともに回転駆動される回動アームとで構成したことを特徴とする請求項5記載のブロー成形設備。
  7. 前記開閉アームの製品把持部を製品形状に対応して着脱可能に構成したことを特徴とする請求項5または6記載のブロー成形設備。
  8. 前記開閉アームの製品把持部のうち搬出方向下流側の製品把持部を、製品把持状態で製品上部側面周囲のバリ取りを可能とする形状に構成したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のブロー成形設備。
  9. 前記ラベル供給装置を、割金型への装着状態に対応させて上下方向位置および水平軸回りの回動位置を調整可能に構成したことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のブロー成形設備。
  10. 前記第1搬出位置で、搬出された製品の底部のバリを除去して載置可能とする底部バリ取り装置を設けたことを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のブロー成形設備。
  11. 前記底部バリ取り装置を、製品の中心軸を挾む両側から突出させて捩じる押し棒を備えて構成したことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載のブロー成形設備。
  12. 前記第2搬出位置で、搬出された製品の上部側面周囲のバリを除去するバリ取り装置を設けたことを特徴とする請求項5〜11のいずれかに記載のブロー成形設備。
  13. 前記バリ取り装置を、製品上端部のねじ部を挾んでバリを取るねじ部用バリ取り部と製品の側面を挾んで側面周囲のバリを取る側面バリ取り部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のブロー成形設備。
  14. 前記第2搬出位置から製品を受け取り、方向を変え、下降させて次工程に搬出する受取反転搬出装置を設けたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のブロー成形設備。
JP2000109851A 2000-03-23 2000-04-11 ブロー成形方法およびその設備 Expired - Fee Related JP4502093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109851A JP4502093B2 (ja) 2000-03-23 2000-04-11 ブロー成形方法およびその設備

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082469 2000-03-23
JP2000-82469 2000-03-23
JP2000109851A JP4502093B2 (ja) 2000-03-23 2000-04-11 ブロー成形方法およびその設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001334567A JP2001334567A (ja) 2001-12-04
JP4502093B2 true JP4502093B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=26588176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000109851A Expired - Fee Related JP4502093B2 (ja) 2000-03-23 2000-04-11 ブロー成形方法およびその設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4502093B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5362202B2 (ja) * 2007-10-15 2013-12-11 株式会社ユーシン精機 成形品取出機
JP4811428B2 (ja) 2008-04-25 2011-11-09 株式会社デンソー インサート成形方法
JP6256640B1 (ja) * 2017-01-31 2018-01-10 東洋製罐株式会社 ブローボトル取り出し装置
CN109940858B (zh) * 2019-03-27 2023-08-11 德玛克(长兴)注塑系统有限公司 一种塑胶容器膜内贴标自动送膜设备及其工艺
CN113043577B (zh) * 2021-04-29 2023-05-16 戈昊(台州)自动化有限公司 一种注吹机模内标签嵌入设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526242U (ja) * 1991-09-19 1993-04-06 日立湘南電子株式会社 把持装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132012A (ja) * 1986-11-21 1988-06-04 Pentel Kk ワ−ク投入、取り出しロボツト装置
JP3217933B2 (ja) * 1995-04-11 2001-10-15 株式会社日本製鋼所 中空成形品のバリ取り方法及び装置
JPH09220759A (ja) * 1996-02-16 1997-08-26 Frontier:Kk 金型へのラベル装着方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526242U (ja) * 1991-09-19 1993-04-06 日立湘南電子株式会社 把持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001334567A (ja) 2001-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5042287A (en) Manipulator device for a bending machine and a method for changing the position of the workpiece in a bending process
US7125241B2 (en) Blow molding method and apparatus
JP6516288B2 (ja) インモールド成形システム及びインモールド成形方法
CN108472856B (zh) 吹塑成型装置及吹塑成型方法
BG62087B1 (bg) Метод и устройство за производство на кухи изделия,по-специално на пластмасови заготовки
JP4502093B2 (ja) ブロー成形方法およびその設備
CN204773676U (zh) 一种轮胎后充气定型装置
CN113059750A (zh) 一种橡胶轴套组合件注射硫化成型系统及使用方法
JPH0615200B2 (ja) ラベル付延伸吹込中空容器の成形方法及び装置
JP3665026B2 (ja) パンチングプレスにおける金型交換装置
US5232716A (en) Mold exchanging device for blow molding apparatus
JP7240219B2 (ja) 中空成形機
CN112659105A (zh) 纸箱夹取装置
JP2000313056A (ja) ブロー成形法およびその装置
TWI775533B (zh) 換模承載裝置
CN220311601U (zh) 一种电池顶盖引脚取料整形装置
JP2550351Y2 (ja) ブロー成形品の取出し位置決め装置
JP3638991B2 (ja) 成形装置
JPS63132012A (ja) ワ−ク投入、取り出しロボツト装置
JP3057639B1 (ja) 射出成形機
JPH07124952A (ja) 成形金型の交換装置
JPH0215944A (ja) 製品取り出し・ワーク投入ロボットシステム
JP2009056477A (ja) プレス設備のワーク自動搬送装置
JPH0546896Y2 (ja)
JP2003033827A (ja) パンチングマシンにおける金型ブロック交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees