JP3544243B2 - 差動増幅器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、バッテリーの充電装置に使用される電流検出用増幅器に関するものである。
【0002】
バッテリーの充電装置は、バッテリーを安全に充電するために、充電電圧を定電圧とし、かつ充電電流を一定値以内に制限する必要がある。このような動作を行うために、前記充電装置では出力電流値を電流検出用増幅器で検出して、異常電流の出力を防止している。従って、前記充電装置を安定して、かつ安全に動作させるためには、電流検出用増幅器を安定して動作させることが必要となっている。
【0003】
【従来の技術】
充電装置の一例を図4に示す。充電装置1は、ACアダプタ2で商用電源から直流電源Vccが生成され、その電源Vccは制御回路3内の各回路及びPチャネルMOSトランジスタで構成される出力トランジスタ4に供給される。
【0004】
前記出力トランジスタ4は、そのゲートに前記制御回路3から制御信号が入力されてスイッチング動作する。前記出力トランジスタ4のドレインは、出力コイル5及び電流検出用抵抗6を介して出力端子To に接続される。
【0005】
前記出力トランジスタ4のドレインは、ダイオード7のカソードに接続され、同ダイオード7のアノードはグランドGNDに接続される。前記出力コイル5と出力抵抗6の接続点は、容量8を介してグランドGNDに接続される。そして、前記出力端子To にバッテリー9が接続される。
【0006】
このような構成により、出力トランジスタ4が制御回路3によりスイッチング制御されると、出力トランジスタ4から出力される脈流がコイル5、抵抗6、容量8及びダイオード7により平滑されて、直流出力電圧Vo 及び直流出力電流Io がバッテリー9に供給される。
【0007】
前記制御回路3を構成する各回路を説明すると、前記電流検出用抵抗R6の両端子電圧は入力電圧Vin1 , Vin2 として電流検出用増幅器10に入力される。前記電流検出用増幅器10は、入力電圧Vin1 , Vin2 の電位差、すなわち出力電流Io の電流値に基づく出力電圧Vout を、電流値設定アンプ11に出力する。
【0008】
前記電流値設定アンプ11は、前記電流検出用増幅器10の出力電圧Vout と基準電圧VR1との比較に基づいて、出力信号をPWM制御回路12に出力する。前記入力電圧Vin2 はエラーアンプ13に入力され、同エラーアンプ13は基準電圧VR2と入力電圧Vin2 とを比較して、出力信号を前記PWM制御回路12に出力する。従って、エラーアンプ13は入力電圧Vin2 すなわち出力電圧Vo と基準電圧VR2との電位差に基づく出力信号を前記PWM制御回路12に出力する。
【0009】
前記PWM制御回路12には発振器14から一定の周波数が入力される。そして、PWM制御回路12は発振器14から出力される信号と、前記電流値設定アンプ11及びエラーアンプ13の出力信号に基づいて、出力部回路15を駆動し、出力トランジスタ4のゲートに出力信号を出力する。
【0010】
そして、このように構成された制御回路3により、出力トランジスタ4は図5に示す出力電圧−出力電流特性S1が得られるようにそのスイッチング動作が制御される。すなわち、例えばバッテリー9の異常により、出力端子To がグランドGNDに短絡されるような場合にも、安全性を確保するために、出力電流Io が一定値を越えない範囲で、定電圧の出力電圧Vo が出力される。
【0011】
前記電流検出用増幅器10の具体的構成を図6に示す。カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタTr1,Tr2のエミッタは、電源Vccに接続され、同トランジスタTr1,Tr2のベースは互いに接続されるとともに、同トランジスタTr1のコレクタに接続される。
【0012】
前記トランジスタTr1のコレクタは、電流源15aを介してグランドGNDに接続される。
前記トランジスタTr2のコレクタは、NPNトランジスタTr3のベースと、NPNトランジスタTr4のコレクタに接続される。前記トランジスタTr3のコレクタは、電源Vccに接続され、エミッタは抵抗R4,R5を介してグランドGNDに接続される。また、前記トランジスタTr4のベースは前記抵抗R4,R5間に接続される。
【0013】
このような構成により、トランジスタTr1,Tr2のコレクタ電流は同一値の定電流となり、トランジスタTr2のコレクタ電流に基づいて、トランジスタTr3,Tr4の動作により、抵抗R4,R5間の電圧は定電圧となる。
【0014】
抵抗R4,R5間には、NPNトランジスタTr5〜Tr8のベースが接続され、各トランジスタTr5〜Tr8のエミッタはグランドGNDに接続される。従って、前記トランジスタTr5〜Tr8は定電流源として動作する。
【0015】
前記トランジスタTr1, Tr2のベースは、PNPトランジスタTr9,Tr10 のベースに接続され、同トランジスタTr9,Tr10 のエミッタは電源Vccに接続される。従って、前記トランジスタTr9,Tr10 は定電流源として動作する。
【0016】
前記入力電圧Vin2 は、抵抗R1を介してNPNトランジスタTr11 のベースに入力され、同トランジスタTr11 のコレクタは、電源Vccに接続される。
前記入力電圧Vin1 は、抵抗R2を介してNPNトランジスタTr12 のベースに入力され、同トランジスタTr12 のコレクタは、電源Vccに接続される。
【0017】
前記トランジスタTr11 のエミッタは、PNPトランジスタTr13 のベースに接続され、前記トランジスタTr12 のエミッタは、PNPトランジスタTr14 のベースに接続される。
【0018】
前記トランジスタTr13 ,Tr14 のエミッタは、前記トランジスタTr9のコレクタに接続され、同トランジスタTr13 ,Tr14 のベースは、それぞれ前記トランジスタTr5,Tr8のコレクタに接続され、同トランジスタTr13 ,Tr14 のコレクタは、それぞれ前記トランジスタTr6,Tr7のコレクタに接続される。
【0019】
カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタTr15 ,Tr16 のエミッタは、電源Vccに接続され、ベースは互いに接続されるとともに、同トランジスタTr15 のコレクタに接続される。
【0020】
前記トランジスタTr15 のコレクタは、NPNトランジスタTr17 のコレクタに接続され、同トランジスタTr17 のエミッタは、前記トランジスタTr14 のコレクタに接続される。
【0021】
前記トランジスタTr16 のコレクタは、NPNトランジスタTr18 のコレクタに接続され、同トランジスタTr18 のエミッタは、前記トランジスタTr13 のコレクタに接続される。
【0022】
前記トランジスタTr17 ,Tr18 のベースは、前記トランジスタTr13 のエミッタに接続される。従って、トランジスタTr17 ,Tr18 のベースには定電圧が供給されるため、同トランジスタTr17 ,Tr18 は定電流源として動作する。
【0023】
前記トランジスタTr16 のコレクタは、NPNトランジスタTr19 のベースに接続される。前記トランジスタTr19 とNPNトランジスタTr20 は、ダーリントン接続され、両トランジスタTr19 , Tr20 のコレクタは、前記トランジスタTr10 のコレクタに接続されるとともに、容量C1を介して前記トランジスタTr16 のコレクタに接続される。また、前記トランジスタTr20 のエミッタは、グランドGNDに接続される。
【0024】
前記トランジスタTr19 , Tr20 のコレクタは、PNPトランジスタTr21 のベースに接続され、同トランジスタTr21 のエミッタは、前記抵抗R2に接続される。前記トランジスタTr21 のコレクタは、出力端子To に接続されるとともに、抵抗R3を介してグランドGNDに接続される。
【0025】
前記抵抗R1,R2は同一抵抗値であり、抵抗R1,R2と、抵抗R3とは、例えば1:25の比で抵抗値が設定される。
このように構成された電流検出用増幅器10の動作を説明する。入力電圧Vin1 , Vin2 は、出力電流Io が流れると、Vin1 >Vin2 となり、出力電流Io の電流値が大きくなるほど、その電位差が大きくなる。
【0026】
入力電圧Vin1 , Vin2 の電位差に基づいて、トランジスタTr13 ,Tr14 のベース電位に電位差が生じる。すると、トランジスタTr17 , Tr18 のエミッタ電位に電位差が生じ、トランジスタTr18 のコレクタ電位は、トランジスタTr17 のコレクタ電位より高くなる。
【0027】
トランジスタTr18 のコレクタ電位が上昇すると、トランジスタTr19 のベース電流が増大して、トランジスタTr19 , Tr20 のコレクタ電流が増大する。すると、トランジスタTr21 のベース電流が増大して、同トランジスタTr21 のコレクタ電流が増大する。
【0028】
この結果、出力端子To から出力される出力電圧Vout が上昇し、その出力電圧Vout は抵抗R2,R3の抵抗値の比に基づいて、入力電圧Vin1 , Vin2 の電位差の25倍の電圧が出力される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された電流検出用増幅器10では、各トランジスタのベース・エミッタ間の電圧降下をVBEとし、各トランジスタの飽和時のコレクタ・エミッタ間の電圧降下をVsat とすると、入力電圧Vin1 が「Vcc−Vsat 」以上となると、トランジスタTr14 のベース電位が「Vcc−Vsat −VBE」以上となって、トランジスタTr9,Tr14 が動作しなくなる。
【0030】
また、入力電圧Vin1 が「Vsat +VBE」以下となると、トランジスタTr12 及びトランジスタTr18 が動作しなくなる。
従って、入力電圧Vin1 が電源Vccレベル近傍あるいはグランドGNDレベル近傍となると、この電流検出用増幅器10が正常に動作しなくなり、この充電装置1から異常電流が出力されることがあり、図5に示す出力電圧−出力電流特性が得られなくなる。
【0031】
また、入力電圧Vin1 が電源Vccレベル近傍あるいはグランドGNDレベル近傍となったときの異常動作を防止するために、入力電圧Vin1 が電源Vccレベル近傍、あるいはグランドGNDレベル近傍となったとき、制御回路3の動作を停止させるように動作する電圧検出回路を、この充電装置1に設ける必要があった。
【0032】
この発明の目的は、高電位側電源と低電位側電源との電圧範囲の入力電圧で、安定して動作し得る電流検出用増幅器を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
図1は請求項1の原理説明図である。すなわち、差動増幅器は、一対の入力電圧Vin1,Vin2がベースに入力される差動対を構成するNPNトランジスタT r を備えた差動回路16と、前記差動回路16の出力信号に基づいて前記入力電圧Vin1,Vin2の電位差を増幅した出力信号Voutを出力する出力回路19とから構成される。前記差動回路16は、前記差動対を構成するNPNトランジスタTrのコレクタが高電位側電源Vccに接続され、前記差動対を構成するNPNトランジスタTrのエミッタと低電位側電源GNDとの間に同一電流を流す第一の電流源回路17aがそれぞれ接続され、前記NPNトランジスタTrのベースには、前記入力電圧V in1 ,V in2 が所定電圧より低い場合に前記差動対を構成するNPNトランジスタTr 動作させ得る電位を供給するクランプ回路18が接続され、前記差動対を構成するNPNトランジスタTrの一方のベースと低電位側電源GNDとの間には前記第一の電流源回路17aに対応する電流を流す第二の電流源回路17bを接続し、前記第二の電流源回路17bから前記入力電圧Vin1,Vin2の電位差に基づく信号が前記出力回路19に出力される。
【0034】
請求項2では、一対の入力電圧を電流変換用抵抗を介して電流に変換して差動対を構成するNPNトランジスタのベースに供給し、前記電流を増幅し電圧変換して出力回路から出力する差動増幅器であって、前記差動対を構成するNPNトランジスタのコレクタを高電位側電源に接続し、前記差動対を構成するNPNトランジスタのベースには、前記入力電圧が所定電圧より低い場合に前記差動対を構成するNPNトランジスタを動作させ得る電位を供給するクランプ回路を接続し、前記高電位側電源における電圧と低電位側電源における電圧との間の電圧範囲である前記入力電圧に対応する増幅電圧が前記出力回路から出力される。
【0035】
請求項3では、前記クランプ回路は、前記差動対を構成するNPNトランジスタのベースに対し、共通の基準電圧をダイオードを介してそれぞれ供給する。
請求項4では、前記所定電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードの順方向電圧降下分に相当する電圧を引いた電圧である。
請求項5では、前記入力電圧は、前記高電位側電源における電圧と前記低電位側電源における電圧との間の範囲内の電圧である。
【0036】
【作用】
請求項1,2では、差動回路16を構成するトランジスタの電圧降下に関わらず、高電位側電源Vccから低電位側電源GNDまでの電圧範囲の入力電圧Vin1,Vin2で差動回路16が動作する。
【0037】
請求項では、差動対がNPNトランジスタで構成されるので、入力電圧が高電位側電源に等しいレベルとなっても差動回路が動作し、クランプ回路で基準電圧が供給されるので、入力電圧が低電位側電源に等しいレベルとなっても、差動回路が動作する。
【0039】
【実施例】
図2は、本発明を具体化した電流検出用アンプの第一の実施例を示す。カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタTr31 ,Tr32 のソースは、電源Vccに接続され、同トランジスタTr31 ,Tr32 のベースは互いに接続されるとともに、同トランジスタTr31 のコレクタに接続される。
【0040】
前記トランジスタTr31 のコレクタは、電流源15bを介してグランドGNDに接続される。
前記トランジスタTr32 のコレクタは、NPNトランジスタTr33 のコレクタ及びベースに接続される。前記トランジスタTr33 は、NPNトランジスタTr34 とともにカレントミラー回路を構成し、同トランジスタTr33 , Tr34 のエミッタはグランドGNDに接続される。
【0041】
差動回路を構成するNPNトランジスタTr35 ,Tr36 のコレクタは電源Vccに接続される。前記トランジスタTr35 のベースには入力電圧Vin2 が抵抗R11を介して入力され、前記トランジスタTr36 のベースには入力電圧Vin1 が抵抗R12を介して入力される。
【0042】
前記トランジスタTr35 のベースには、基準電圧VR が抵抗R13及びダイオードD1を介して入力される。前記トランジスタTr36 のベースには、基準電圧VR が抵抗R14及びダイオードD2を介して入力される。
【0043】
前記トランジスタTr35 のエミッタは、PNPトランジスタTr37 のエミッタに接続され、同トランジスタTr37 のベースは前記トランジスタTr34 のコレクタに接続される。
【0044】
前記トランジスタTr36 のエミッタは、PNPトランジスタTr38 のエミッタに接続され、同トランジスタTr38 のベースは前記トランジスタTr34 のコレクタに接続される。
【0045】
前記トランジスタTr37 の第一のコレクタはそのベースに接続され、第二のコレクタはNPNトランジスタTr39 のコレクタに接続される。前記トランジスタTr38 の第一のコレクタはそのベースに接続され、第二のコレクタはNPNトランジスタTr40 のコレクタに接続される。
【0046】
前記トランジスタTr39 ,Tr40 はカレントミラー回路を構成し、両トランジスタTr39 ,Tr40 のベースは互いに接続されるとともに、同トランジスタTr39 のコレクタに接続される。また、前記トランジスタTr39 ,Tr40 のエミッタはグランドGNDに接続される。
【0047】
前記トランジスタTr40 のコレクタは、NPNトランジスタTr41 ,Tr42 のベースに接続され、同トランジスタTr41 ,Tr42 のエミッタはグランドGNDに接続される。
【0048】
前記トランジスタTr41 のコレクタは、前記トランジスタTr36 のベースに接続されるとともに、容量C2を介して同トランジスタTr41 のベースに接続される。
【0049】
前記トランジスタTr42 のコレクタは、PNPトランジスタTr43 のコレクタに接続される。前記トランジスタTr43 は、PNPトランジスタTr44 とともにカレントミラー回路を構成し、両トランジスタTr43 ,Tr44 のベースは互いに接続されるとともに、同トランジスタTr43 のコレクタに接続され、エミッタは電源Vccに接続される。
【0050】
前記トランジスタTr44 のコレクタは、出力端子To に接続されるとともに、抵抗R15を介してグランドGNDに接続される。
前記抵抗R11〜R14は例えば2KΩで同一抵抗値に設定され、抵抗R15と抵抗R11〜R14との抵抗値は、前記従来例と同様に1:25に設定される。また、前記基準電圧VR は、トランジスタTr41 のベース・エミッタ間の電圧降下VBEと、トランジスタTr38 の飽和状態におけるコレクタ・エミッタ間の電圧降下Vsat と、トランジスタTr36 のベース・エミッタ間の電圧降下VBEと、ダイオードD2の順方向電圧降下VD の和より大きな値に設定され、例えば5Vが供給される。
【0051】
次に、上記のように構成された電流検出用増幅器の動作を説明する。
電源Vccが供給されると、カレントミラー回路を構成するトランジスタTr31 ,Tr32 には同一値のコレクタ電流が流れる。また、カレントミラー回路を構成するトランジスタTr33 ,Tr34 にも同一値のコレクタ電流が流れる。すると、トランジスタTr37 ,Tr38 のベース電位が同一レベルとなる。
【0052】
この状態で、VR −VD より高い入力電圧Vin1 ,Vin2 が入力されると、ダイオードD1,D2はオフされ、入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差に基づいてトランジスタTr35 ,Tr36 は差動対となっているため、抵抗R12の両端に入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差による電流が、トランジスタTr41 にコレクタ電流として流れる。
【0053】
トランジスタTr42 には、トランジスタTr41 と同一値のコレクタ電流が流れ、そのコレクタ電流とほぼ同一のコレクタ電流がトランジスタTr44 に流れる。すると、抵抗R12の抵抗R15との抵抗比により、出力端子To に入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差の25倍の電圧が、出力電圧Vo として出力される。
【0054】
このとき、入力電圧Vin1 ,Vin2 が入力される差動回路は、NPNトランジスタTr35 ,Tr36 で構成されるので、入力電圧Vin1 ,Vin2 が電源Vccレベルとなっても、確実に動作する。
【0055】
一方、入力電圧Vin1 ,Vin2 がVR −VD より低くなると、ダイオードD1,D2がオンされ、入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差に基づいてトランジスタTr35 ,Tr36 は差動対となっているため、抵抗R14の両端に入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差による電流が、トランジスタTr41 にコレクタ電流として流れる。
【0056】
トランジスタTr42 には、トランジスタTr41 と同一値のコレクタ電流が流れ、そのコレクタ電流とほぼ同一のコレクタ電流がトランジスタTr44 に流れる。すると、抵抗R14と抵抗R15との抵抗比により、出力端子To に入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差の25倍の電圧が、出力電圧Vo として出力される。
【0057】
このとき、入力電圧Vin1 ,Vin2 が0Vとなっても、トランジスタTr36 のベース電位はトランジスタTr41 のベース・エミッタ間の電圧降下VBEと、トランジスタTr38 の飽和状態におけるコレクタ・エミッタ間の電圧降下Vsat と、トランジスタTr36 のベース・エミッタ間の電圧降下VBEの和より高いレベルに維持されるので、同トランジスタTr35 ,Tr36 は確実に動作する。
【0058】
以上のように、この電流検出用増幅器では電源VccレベルからグランドGNDレベルの範囲の入力電圧Vin1 ,Vin2 に基づいて、同入力電圧Vin1 ,Vin2 の電位差に基づく出力電圧Vout を出力することができる。
【0059】
従って、図4に示す充電装置1にこの電流検出用増幅器を使用すれば、図5に示す出力電流−出力電圧特性S1を得ることができる。
(第二の実施例)
図3は、電流検出用増幅器の第二の実施例を示す。この実施例は、前記第一の実施例の構成に、PNPトランジスタTr45 〜Tr47 及びNPNトランジスタTr48 ,Tr49 と、抵抗R16〜R19を付加したものである。
【0060】
トランジスタTr45 〜Tr49 は、トランジスタTr35 〜Tr40 で構成される差動回路で生ずるオフセット電圧のばらつきを抑制するように動作する。
すなわち、トランジスタTr46 ,Tr47 はトランジスタTr39 ,Tr40 のコレクタに流れ込むベース電流を揃えるために設けられ、定電流駆動されるトランジスタTr49 と、トランジスタTr45 ,Tr47 により駆動されるトランジスタTr48 によりレベルシフト回路が構成され、そのレベルシフト回路を介して、トランジスタTr41 ,Tr42 が駆動される。
【0061】
従って、トランジスタの電流増幅率のばらつきによる前記差動回路のオフセット電圧のばらつきが防止される。
また、抵抗R16,R17はトランジスタTr39 ,Tr40 のコレクタ電流のばらつきを抑制して、カレントミラー動作の精度を向上させる。抵抗R18,R19は、トランジスタTr41 ,Tr42 のカレントミラー動作の精度を向上させ、抵抗R20,R21は、トランジスタTr43 ,Tr44 のカレントミラー動作の精度を向上させる。
【0062】
上記実施例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)請求項1において、前記差動回路を構成する差動対には、レベルシフト回路が対称状に接続され、該レベルシフト回路を介して前記出力回路が接続される。差動回路のオフセット電圧のばらつきが防止される。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜5の発明では、高電位側電源と低電位側電源との電圧範囲の入力電圧で、安定して動作し得る差動増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第一の実施例を示す回路図である。
【図3】第二の実施例を示す回路図である。
【図4】充電装置を示すブロック図である。
【図5】充電装置の出力電流−出力電圧特性図である。
【図6】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
16 差動回路
17 電流源回路
18 クランプ回路
19 出力回路
Vin1 ,Vin2 入力電圧
Vout 出力信号
Tr NPNトランジスタ
Vcc 高電位側電源
GND 低電位側電源

Claims (5)

  1. 一対の入力電圧がベースに入力される差動対を構成するNPNトランジスタを備えた差動回路と、
    前記差動回路の出力信号に基づいて前記入力電圧の電位差を増幅して出力する出力回路と
    を備えた差動増幅器であって、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタのコレクタを高電位側電源に接続し、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタのエミッタと低電位側電源との間に同一電流を流す第一の電流源回路をそれぞれ接続し、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタのベースには、前記入力電圧が所定電圧より低い場合に前記差動対を構成するNPNトランジスタを動作させ得る電位を供給するクランプ回路を接続し、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタの一方のベースと低電位側電源との間には前記第一の電流源回路に対応する電流を流す第二の電流源回路を接続し、
    前記第二の電流源回路から前記入力電圧の電位差に基づく信号を前記出力回路に出力することを特徴とする差動増幅器。
  2. 一対の入力電圧を電流変換用抵抗を介して電流に変換して差動対を構成するNPNトランジスタのベースに供給し、前記電流を増幅し電圧変換して出力回路から出力する差動増幅器であって、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタのコレクタを高電位側電源に接続し、
    前記差動対を構成するNPNトランジスタのベースには、前記入力電圧が所定電圧より低い場合に前記差動対を構成するNPNトランジスタを動作させ得る電位を供給するクランプ回路を接続し、
    前記高電位側電源における電圧と低電位側電源における電圧との間の電圧範囲である前記入力電圧に対応する増幅電圧を前記出力回路から出力することを特徴とする差動増幅器。
  3. 前記クランプ回路は、前記差動対を構成するNPNトランジスタのベースに対し、共通の基準電圧をダイオードを介してそれぞれ供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の差動増幅器。
  4. 前記所定電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードの順方向電圧降下分に相当する電圧を引いた電圧であることを特徴とする請求項3に記載の差動増幅器。
  5. 前記入力電圧は、前記高電位側電源における電圧と前記低電位側電源における電圧との間の範囲内の電圧であることを特徴とする請求項1に記載の差動増幅器。
JP11337095A 1995-05-11 1995-05-11 差動増幅器 Expired - Lifetime JP3544243B2 (ja)

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