JP3542011B2 - 光コネクタ、及びこれに用いるフェルール、ハウジング - Google Patents

光コネクタ、及びこれに用いるフェルール、ハウジング Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,光ファイバを挿通固定し接合端面を形成した概ね角形のフェルールを,概ね角筒状のハウジング内にコネクタ軸方向に弾性的に移動可能に収容した構造を持つ,いわゆるMPO光コネクタとも呼ばれる光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように,例えば光ファイバテープ心線の一括接続をプッシュオン・プルオフという簡単な操作で行うことを可能にした,MPO光コネクタ等と呼ばれる光コネクタ1が知られている。この光コネクタ1は,光ファイバ心線(光ファイバテープ心線)12の先端に取り付けたプラスチック製の概ね角形のフェルール2を概ね角筒状のハウジング5内にコネクタ軸方向(図中の矢印a・矢印b方向)に移動可能に収容し,かつ前記フェルール2をコネクタ軸方向先端側(矢印a側)に押圧する押圧バネを内蔵し,ハウジング5の外周に概ね角筒状のカップリング6を設けた構造である。
前記フェルール2は,JISC5981のF12型光ファイバコネクタのようなピン嵌合位置合わせ方式の光コネクタに相当するものであって,プラスチック成形品に設けた光ファイバ穴に光ファイバを挿通固定した後,その先端面を例えばPC(Physical Contact)研磨して接合端面2aを形成し,かつ,ガイドピン穴に嵌入したガイドピン3により,フェルール2どうしの突き合わせ接続時の相互の位置合わせ行うようにした構造である。なお,フェルール2を光ファイバ心線12に取り付ける場合,光ファイバ心線12の先端(被覆を除去した光ファイバ)を接合端面2aに直接露出させる場合と,予めフェルール2に内蔵させた短尺の光ファイバに光ファイバ心線12の先端(光ファイバ)をフェルール2内で突き合わせ接続する場合とがある。
この種の光コネクタ1どうしを互いにコネクタ接続する場合,各光コネクタ1を図3中に示したようなアダプタ10の両側からそれぞれ差し込んで,係合突起9等によりアダプタ10と係合させ,それぞれのフェルール2の接合端面2aを互いに突き合わせ接続する。
なお,図3に示された光コネクタ1は,従来例および本発明に概ね共通である。
【0003】
図4に従来の光コネクタ1’の内部構造を示す。この光コネクタ1’の外観は図3と概ね同じである。フェルール2’はコネクタ軸方向後端側(矢印b側)に鍔部16を備え,この鍔部16がハウジング5’側に設けた段部19と係合して,フェルール2’のコネクタ軸方向先端側(矢印a側)への移動が規制される。また,フェルール2’は,ハウジング5’内に配置した前述の押圧バネ7によりコネクタ軸方向先端側(矢印a側)に押圧されている。この押圧バネ7は,ハウジング5’内に後端側から押し込まれてハウジング5’と爪15aで係合する後部ハウジング15で反力を受け止められる。
また,図4において,11は光ファイバ心線12のフェルール2’への差し込み部を保護するゴム製のブーツである。13はフェルール2’のガイドピン穴に通されたガイドピン3をクランプするピンクランプであり,前記ブーツ11を囲む形状である。8は前記カップリング6をコネクタ軸方向先端側に押し付ける(ないしハウジング5’をコネクタ軸方向後端側に押し付ける)スプリングであり,ハウジング5’の左右側面部(図4で上下の両側部)においてそれぞれカップリング6の内面との間に配置されている。
なお,図4に示した構造は,フェルール2’およびハウジング5’以外の部分は,後述する本発明と基本的には同じである。
【0004】
図5は図4におけるフェルール2’およびハウジング5’の部分のみを示した図,図6は図5のA−A断面図である。なお,図5,図6ではガイドピン3,ピンクランプ13,押圧バネ7,後部ハウジング15も省略している。前述のように,フェルール2’はハウジング5’内でコネクタ軸方向に移動可能であるが,従来は一般に,フェルール2’の主体部(鍔部16を除く部分)17がハウジング5’の内面5’bと接触して,コネクタ軸方向に移動する嵌合構造としている。
【0005】
上記のような2つの光コネクタ1’を前記アダプタ10の両側から差し込んで,互いにコネクタ接続する場合,光コネクタ1’をアダプタ10内に押し込むと,カップリング6の外周に突設した係合用突起9により光コネクタ1’がアダプタ10に係合するとともに,相手側光コネクタ1’のフェルール2’とはガイドピン3によって相互の位置合わせがなされる。
そして,コネクタ接続前には,各光コネクタ1’のフェルール2’は,それぞれハウジング5’内で押圧バネ7で押されてコネクタ軸方向先端側(矢印a側)に位置している(図4〜図6の状態)が,互いのフェルール2’の接合端面2’aどうしが突き当たると,各フェルール2’は押圧バネ7の反力に抗してハウジング5’の奥方(コネクタ軸方向後端側:矢印b側)に押し込まれ,これによりアダプタ10に係合する2つの光コネクタ1は,それぞれのフェルール2’の接合端面2’aどうしが押圧バネ7による一定の圧力を受けた状態で突き合わせ接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように,アダプタ10を介して光コネクタ1’どうしを突き合わせ接続した後,例えば図3に2点鎖線で示すように光ファイバ心線12が側方に引っ張られる等して,光コネクタ1’を側方に曲げようとする横向き力(矢印A方向の力)が光コネクタ1’に作用した場合(いわゆるサイドプルが発生),この横向き力がハウジング5’を介してフェルール2’に側圧として作用し,この側圧でフェルール2’が僅かではあるが傾き,あるいは両フェルール2’の接合端面2’a間の接触圧力に変化が生じる等して,フェルール2’の接合端面2’aどうしの本来のPC接続状態が損なわれ,挿入損失,反射減衰量等の接続特性が劣化する恐れがある。
【0007】
そこで,図7に示すように,ハウジング5’内にフェルール2’の浮動を許容するクリアランス14を形成して,光コネクタ1’に作用した横向き力がハウジング5’からフェルール2’に伝達されないようにすることが考えられる。しかし,ハウジング5’内に単に図示のようなクリアランス14を設けた場合,フェルール2’に側圧が作用するのを防止できても,こんどは光コネクタ1’における(ハウジング5’における)フェルール2’の支持位置が不安定になるため,アダプタ10内でフェルール2’どうしを接続する作業の際に,相手側のフェルール2’のガイドピン穴に当該フェルール2’のガイドピン3を差し込む作業がしにくくなり,フェルール2’どうしの接続の作業性が低下するという問題がある。
【0008】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので,フェルールどうしを接続する前の,フェルールがコネクタ軸方向先端側位置にある時は,フェルールがハウジングの定位置に保持されるとともに,フェルールがコネクタ軸方向後端側に押し込まれてフェルールどうしが接続状態となった時は,フェルールがハウジング内で若干の浮動を許容されるようにすることによって,光コネクタ接続時の作業性を向上させることと,コネクタ接続後の光コネクタに作用するサイドプルによる接続特性の劣化を防止することとの両者を共に満たすことのできる光コネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、複数本の光ファイバを挿通固定しコネクタ軸方向先端側に接合端面を形成した概ね角形のフェルールと、概ね角筒状をなしその内部空間に前記フェルールをコネクタ軸方向に移動可能に収容するハウジングと、前記フェルールをコネクタ軸方向先端側に押圧する弾性部材とを備えた光コネクタにおいて、
前記フェルールの主体部のコネクタ軸方向後端側に鍔部、先端側の外周に隆起部を形成し、前記ハウジングの内部に、前記フェルールの鍔部の外周に嵌合する位置決め用の周面部と当該フェルールのコネクタ軸方向先端側への移動を規制する垂直面とからなる位置決め保持部を形成し、ハウジングの内部の前記位置決め保持部よりコネクタ軸方向先端側に、フェルールの前記隆起部が接触しない凹所を形成し、ハウジングの内部の前記凹所よりさらにコネクタ軸方向先端側に、フェルールの主体部の外周に設けた隆起部に対して、フェルールがコネクタ軸方向先端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部に当接した時に嵌合し、フェルールがコネクタ軸方向後端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部から離間したコネクタ接続時には前記凹所に対応する位置にきてハウジング内面と接触しない内向き隆起部を形成したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の光コネクタに用いるフェルールであって、角形をなす主体部のコネクタ軸方向後端部に鍔部を形成し、先端近傍の左右側面に隆起部を形成したことを特徴とする。
請求項3は、請求項1の光コネクタに用いるフェルールであって、角形をなす主体部のコネクタ軸方向後端部に鍔部を形成し、先端近傍の左右側面及び上下面に隆起部を形成したことを特徴とする。
請求項4は、請求項1の光コネクタに用いるハウジングであって、当該ハウジングの内部に、フェルールの鍔部の外周に嵌合する位置決め用の周面部と当該フェルールのコネクタ軸方向先端側への移動を規制する垂直面とからなる位置決め保持部を形成し、ハウジングの内部の前記位置決め保持部よりコネクタ軸方向先端側に、フェルールの前記隆起部が接触しない凹所を形成し、ハウジングの内部の前記凹所よりさらにコネクタ軸方向先端側に、フェルールの主体部の外周に設けた隆起部に対して、フェルールがコネクタ軸方向先端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部に当接した時に嵌合し、フェルールがコネクタ軸方向後端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部から離間したコネクタ接続時には前記凹所に対応する位置にきてハウジング内面と接触しない内向き隆起部を形成したことを特徴とする
【0010】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
図2は本発明の一実施例の光コネクタ21の一部を水平断面で示した平面図である。この光コネクタ21の外観は,本発明および従来例に概ね共通する図3について先に説明した通りである。この光コネクタ21は,フェルールとハウジングとの嵌合構造以外の点では,図4で説明した従来の光コネクタ1’と基本的に同じである。したがって,図2における図4と共通する部分の再度の説明は省略し,図4と異なる部分すなわちフェルールおよびハウジングの部分について,以下に説明する。
【0011】
図1は図2の光コネクタ21におけるフェルール22およびハウジング25の部分を示したもので,(イ)はコネクタ接続前における水平断面図,(ロ)はコネクタ接続前における垂直断面図,(ハ)はコネクタ接続後における水平断面図,(ニ)はコネクタ接続後における垂直断面図,(ホ)は図1(イ)の要部拡大図である。
【0012】
これらの図に示すように,この光コネクタ21におけるフェルール22は,主体部27のコネクタ軸方向後端側(矢印b側)に鍔部26を形成し,かつ,主体部27のコネクタ軸方向先端近傍における左右側部および上下面部に台形断面の隆起部27a,27bを形成している。主体部27の左右側部の隆起部を27a,上下面部の隆起部を27bで示す。
一方,ハウジング25の内部には,フェルール22の前記鍔部26の外周に嵌合する位置決め用の周面部29aと当該フェルール22のコネクタ軸方向先端側(矢印a側)への移動を規制する垂直面29bとからなる位置決め保持部29を形成するとともに,コネクタ軸方向先端近傍の内部に,フェルール22の主体部27の前記隆起部27a,27bに対して,フェルール22がコネクタ軸方向先端側に移動した時(図1(イ),(ロ)の状態)に嵌合する内向き隆起部25a,25bを形成している。ハウジング25内の左右の側部の内向き隆起部を25a,上下面部の内向き隆起部を25bで示す。
したがって,フェルール22の主体部27外周における鍔部26と隆起部27a,27bとの間が凹所27cとなり,ハウジング25の内壁の位置決め保持部26と内向き隆起部25a,25bとの間も凹所25cとなっている。
【0013】
なお,上記において,ハウジング25の位置決め保持部29の周面部29aとフェルール22の鍔部26との「嵌合」,および,前記フェルール22の隆起部27a,27bとハウジング25の内向き隆起部25a,25bとの「嵌合」は,必ずしも緊密に接触嵌合することを意味しない。すなわち,それらの「嵌合」は,コネクタ接続時のフェルール22の位置決め容易性を高めるため必要な範囲で,かつ,ガイドピン3によるフェルール22どうしの接続に支障ない範囲の嵌合状態(厳格すぎない嵌合状態)とする。
すなわち,具体的な寸法の一例について述べると,幅寸法については,図1(イ)に示したように,ハウジング25の内向き隆起部25aの部分の幅寸法W を4.5mm,フェルール22の主体部27の隆起部27aの部分の幅寸法W を4.4mm,フェルール22の先端縁部分の幅寸法W (凹所27cの部分と同じ)を3.8mmとする。また,高さ寸法については,図1(ロ)に示したように,ハウジング25の内向き隆起部25bの部分の高さ寸法H を2.6mm,フェルール22の主体部27の隆起部27b部分の高さ寸法H を2.5mm,フェルール22の先端縁部分の高さ寸法H を1.9mmとする。
【0014】
さらに,ハウジング25の内部空間23の前記位置決め保持部29よりコネクタ軸方向後端側の部分23aは,フェルール22の鍔部26より大径に形成(すなわち空間を広く形成)して,鍔部26を逃げるようにしている。
【0015】
上記のような光コネクタ21どうしを互いに接続する場合,図3中の前述のアダプタ10に両側からそれぞれ光コネクタ21を差し込んで,それぞれのフェルール22の接合端面22aを互いに突き合わせ接続する。
この場合,コネクタ接続前には,各光コネクタ21のフェルール22はそれぞれハウジング25内で押圧バネ7により,鍔部26がハウジング25の位置決め保持部29の垂直面29bに当たるまで押されて,コネクタ軸方向先端側に位置している(図1(イ),(ロ)の状態)が,この状態では,フェルール22の鍔部26および隆起部27a,27bが,ハウジング25の位置決め保持部29の周面部29aおよび内向き隆起部25a,25bにそれぞれ嵌合している。すなわち,コネクタ接続前には,フェルール22は2箇所の嵌合によりハウジング25内で定位置に保持されているので,フェルール22どうしを突き合わせ接続する作業の際に,相手側のフェルール22のガイドピン穴に当該ガイドピン3を差し込む作業は容易であり,フェルール22どうしの突き合わせ接続の作業性は良好である。
そして,互いのフェルール22の接合端面22aどうしが突き当たると,各フェルール22は押圧バネ7の反力に抗してハウジング25の奥方(コネクタ軸方向後端側:矢印b側)に押し込まれ,それぞれのフェルール22の接合端面22aどうしが押圧バネ7による一定の圧力を受けたコネクタ接続状態となる(図1(ハ),(ニ)の状態)。この時,フェルール22の鍔部26は,ハウジング25の内部空間23の奥方の広い部分23aに位置し,かつ,隆起部27a,27bはハウジング25内壁の内向き隆起部25a,25bから外れた凹所25cの位置にあるので,フェルール22はハウジング25内で浮動することが可能となる。。
【0016】
コネクタ接続後に,光コネクタ21に横向き力が作用(いわゆるサイドプル)した場合,従来構造であれば,この横向き力がハウジング5’を介してフェルール2’に側圧として作用する。しかし,本発明では,フェルール22がハウジング25の奥に押し込まれたコネクタ接続状態(図1(ハ),(ニ)の状態)では,前述の通り,フェルール22の鍔部26および隆起部27a,27bがハウジング25内壁に対する嵌合状態から外れるので,フェルール22とハウジング25とは相互に干渉せず,フェルール22にハウジング25を介して側圧が作用することを防止できる。したがって,光コネクタ21にサイドプルが作用しても,フェルール22が傾いたり,両フェルール22の接合端面22a間の接触圧力に変化が生じる等の恐れはなく,フェルール22の接合端面22aどうしの本来のPC接続状態が確保され,挿入損失,反射減衰量等の接続特性が劣化する恐れは少ない。
【0017】
なお,上述の実施例では,フェルール22の主体部27の隆起部27a,27bを主体部27の上下面部にも設けたが,左右側面部のみに隆起部を形成してもよい。
また,実施例では主体部27の1箇所に隆起部27a,27bを設けたが,長手方向の2箇所に設けることもできる。要するに,フェルール22が先端側にある時にはハウジング25側の内向き隆起部に嵌合し,奥方に移動した時に外れて,浮動できればよい。
【0018】
なお,以上の実施例ではMPO形の光コネクタについて説明したが,本発明の構成はMPO以外の形式の光コネクタ,例えばRJ方式の光コネクタにも適用できる。
RJ方式の光コネクタ(もしくはコネクタ)は周知であるが,以下,簡単に説明すると,この光コネクタは,傾斜した弾性ツマミがコネクタボデイ若しくは,光フェルールを収容するコネクタハウジングの側面に形成され,当該弾性ツマミの一部は,アダプタと係合されるべく係止部を有する。
アダプタ結合時には,当該弾性ツマミを操作することなくコネクタを挿入するだけで係止部がアダプタ内の対応部分に入り込んで,アダプタとコネクタとは結合位置が機械的に保持される。一方,アダプタとコネクタを離脱する場合は,前記弾性ツマミを押し付けながらコネクタを引き抜くようにする。
弾性ツマミをコネクタボディへ押し付けることにより,弾性ツマミの一部とアダプタとの係合状態は解除されるので,アダプタからのコネクタ引き離しが可能となる。
RJ方式の光コネクタとは以上の機能を有する光コネクタの総称である。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば,フェルールの主体部に鍔部だけでなくコネクタ軸方向先端近傍に隆起部を設け,ハウジングの内部に前記鍔部を位置決め保持する位置決め保持部とともに,前記主体部の隆起部と嵌合する内向き隆起部を形成したので,次のような効果を奏する。すなわち,
フェルールどうしを接続する前の,フェルールがコネクタ軸方向先端側位置にある時は,フェルールがハウジングの定位置に保持されるとともに,フェルールがコネクタ軸方向後端側に押し込まれてフェルールどうしが接続状態となった時は,フェルールがハウジング内で若干の浮動を許容されるので,光コネクタ接続時の作業性を向上させることと,コネクタ接続後の光コネクタに作用するサイドプルによる接続特性の劣化を防止することとの両者を共に満たすことのできる光コネクタを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ホ)は本発明の一実施例の光コネクタ(図2の光コネクタ)におけるフェルールおよびハウジングの部分を示すもので,(イ)はコネクタ接続前における水平断面図,(ロ)はコネクタ接続前における垂直断面図,(ハ)はコネクタ接続後における水平断面図,(ニ)はコネクタ接続後における垂直断面図,(ホ)は図1(イ)における要部拡大図である。
【図2】本発明の一実施例の光コネクタの全体構成を示すもので,一部を水平断面で示した平面図である。
【図3】本発明を適用しようとする光コネクタの外観および概略構造を説明する斜視図であり,本発明および従来例に共通する。
【図4】従来の光コネクタの一部を水平断面で示した平面図である。
【図5】図4におけるフェルールおよびハウジングの部分のみを示した図である。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】従来の問題を解消するための1つの考え方を説明するもので,図5に対応する図である。
【符号の説明】
7 押圧バネ(弾性部材)
10 アダプタ
11 ブーツ
12 光ファイバ心線(光ファイバテープ心線)
13 ピンクランプ
15 後部ハウジング
22 フェルール
22a 接合端面
23 ハウジングの内部空間
25 ハウジング
25a,25b ハウジング内壁の内向き隆起部
25c 凹所
26 鍔部
27 フェルールの主体部
27a,27b 主体部の隆起部
27c 凹所
29 位置決め保持部
29a 周面部
29b 垂直面
矢印a コネクタ軸方向先端側
矢印b コネクタ軸方向後端側

Claims (4)

  1. 複数本の光ファイバを挿通固定しコネクタ軸方向先端側に接合端面を形成した概ね角形のフェルールと、概ね角筒状をなしその内部空間に前記フェルールをコネクタ軸方向に移動可能に収容するハウジングと、前記フェルールをコネクタ軸方向先端側に押圧する弾性部材とを備えた光コネクタにおいて、
    前記フェルールの主体部のコネクタ軸方向後端側に鍔部、先端側の外周に隆起部を形成し、前記ハウジングの内部に、前記フェルールの鍔部の外周に嵌合する位置決め用の周面部と当該フェルールのコネクタ軸方向先端側への移動を規制する垂直面とからなる位置決め保持部を形成し、ハウジングの内部の前記位置決め保持部よりコネクタ軸方向先端側に、フェルールの前記隆起部が接触しない凹所を形成し、ハウジングの内部の前記凹所よりさらにコネクタ軸方向先端側に、フェルールの主体部の外周に設けた隆起部に対して、フェルールがコネクタ軸方向先端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部に当接した時に嵌合し、フェルールがコネクタ軸方向後端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部から離間したコネクタ接続時には前記凹所に対応する位置にきてハウジング内面と接触しない内向き隆起部を形成したことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1の光コネクタに用いるフェルールであって、
    角形をなす主体部のコネクタ軸方向後端部に鍔部を形成し、先端近傍の左右側面に隆起部を形成したことを特徴とする光コネクタ用のフェルール。
  3. 請求項1の光コネクタに用いるフェルールであって、
    角形をなす主体部のコネクタ軸方向後端部に鍔部を形成し、先端近傍の左右側面及び上下面に隆起部を形成したことを特徴とする光コネクタ用のフェルール。
  4. 請求項1の光コネクタに用いるハウジングであって、
    当該ハウジングの内部に、フェルールの鍔部の外周に嵌合する位置決め用の周面部と当該フェルールのコネクタ軸方向先端側への移動を規制する垂直面とからなる位置決め保持部を形成し、ハウジングの内部の前記位置決め保持部よりコネクタ軸方向先端側に、フェルールの前記隆起部が接触しない凹所を形成し、ハウジングの内部の前記凹所よりさらにコネクタ軸方向先端側に、フェルールの主体部の外周に設けた隆起部に対して、フェルールがコネクタ軸方向先端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部に当接した時に嵌合し、フェルールがコネクタ軸方向後端側に移動してその鍔部がハウジングの前記位置決め保持部から離間したコネクタ接続時には前記凹所に対応する位置にきてハウジング内面と接触しない内向き隆起部を形成したことを特徴とする光コネクタ用のハウジング
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