JP3541977B2 - 階上床下収納装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、階上床下収納装置、更には、耐火階上床下収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下を利用して収納庫を設けることは周知であり、鉄骨系の住宅等においては、鋼板、その他の材料を用いてボックス形状にした収納庫を、床下に落とし込むようにしたり、或いは、プラスチック成形された大型容器を収納庫とし、枠組みとともに床下に設置し、蓋を床面と面一に設けたキッチン等における床下収納も一般的に用いられている。
【0003】
例えば、実公平3−1946号公報においては、上下にリブを有する床梁と、この床梁上面に敷設される床板とにより構成される床面下に収納庫を設置するようにしたものであり、両床梁の相対する下リブ間に亘って収納庫用の底板を設けるとともに、両床梁の相対する上リブ間に亘って収納庫蓋板を兼ねた床板を開閉自在に設けた収納庫が記載されており、1階、2階を問わず容易に設置できるものであると記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実公平3−1946号公報に記載されている収納庫は、鉄骨構造の建物の床梁そのものを利用して、部材等の節約ができる点では、優れているが、上下間に確保できる寸法が床梁の規定寸法に限定されてしまい、深さが浅い収納部しか設けることができない。
【0005】
本発明は、上記のこのような問題点に着眼してなされたものであり、その目的とするところは、これらの問題点を解消し、上階の床面に設置でき、深さが十分に確保でき、収納容積が大きい階上床下収納装置、更には、耐火性がある階上床下収納装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の階上床下収納装置においては、階上の床と階下側の天井裏上方の足場板との間の空間に収納容器が設けられた階上床下収納装置であって、階上の床に開口部が設けられ、この開口部の平行する両端の床裏に床下収納用の床根太枠と、この床根太枠の内側周囲にL型金具と、更に、このL型金具の上面に外枠が設けられ、この外枠に収納容器の上端周囲に設けられた吊架部が嵌め込まれて吊架され、上記外枠に蓋が床面とほぼ面一になるように嵌め込まれ、更に、上面が開口され、周囲が耐火性を有する耐火ボードにより構成された箱体が、収納容器の外側を包囲して設けられ、この箱体の底面が構造体の上に載置され、箱体の上端周囲が床根太枠に固定されて耐火構造となされていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1記載の本発明の階上床下収納装置においては、階上の床と階下側の天井裏上方の足場板との間の空間に収納容器が設けられた階上床下収納装置であって、階上の床に開口部が設けられ、この開口部の平行する両端の床裏に床下収納用の床根太枠と、この床根太枠の内側周囲にL型金具と、更に、このL型金具の上面に外枠が設けられ、この外枠に収納容器の上端周囲に設けられた吊架部が嵌め込まれて吊架され、上記外枠に蓋が床面とほぼ面一になるように嵌め込まれ、更に、上面が開口され、周囲が耐火性を有する耐火ボードにより構成された箱体が、収納容器の外側を包囲して設けられ、この箱体の底面が構造体の上に載置され、箱体の上端周囲が床根太枠に固定されて耐火構造となされているので、耐火性能を有し、深さが十分に確保でき、収納容積が大きい階上の床面の床下収納とすることができる。
更に、箱体の固定は、上端周囲を床根太枠にネジにより固定するだけであるから、箱体の設置を簡単に行うことができる。
【0008】
【実施例】
本発明の吊り戸棚に関し、以下に図面を参照して説明する。
図1は、階上床下収納装置の参考例を示す断面図であり、図2は、図1の上面図である。
図1、及び図2において、この階上床下収納装置10は、階上の床11と階下側の天井12の上方の空間14に設けられている。
更に詳しくは、上記空間14は、裏面に石膏ボード13aが張り合わされた足場板13と階上の床11との間に設けられたものである。
【0009】
階上の床11には、床根太17a、17aを切断して開口部11Aが設けられ、収納容器本体15を強固に固定し、更に吊架するために、上記開口部11Aの平行する両端に、床下収納用に床根太枠16、16が設けられ、この床根太枠16、16の両端は、床根太17に連結されている。
更に、床根太枠16、16の側面には、ほぼ直角方向より床根太17a、17aが当接した上接続されている。
又、上記床根太17は下方より床小梁18、18により支持された構造となっている。
【0010】
収納容器本体15は、下記において詳述するように、上記開口部11Aの周囲に設けられた外枠に嵌め込まれて固定され、この上より、床11とほぼ面一となるように蓋15bが開閉自在にセットされるようになっている。
【0011】
図3は、図1のA部の詳細を示す断面図である。
図3において、床11は、上面より床仕上材(ソフトフロア)11a、及びパーティクルボード11bにより構成されている。
又、開口端の下方に設けられた床根太枠16と、この床根太枠16の上方の床11の端面に亘って、床下収納用の根太枠合板16aが張設され、この根太枠合板16aを貫通して、床根太枠16にL型金具20が逆さ向きに内側より当接され、ネジ19により固定されて設けられている。
【0012】
更に、上記L型金具20の上方に外枠21が、その上端のL形状の平坦部を床面11に当接された上、小ネジ22を用いてナット22aにより締結されて固定されている。
【0013】
収納容器本体15の上端周囲は、外側に向かって鉤型の吊架部15aが設けられており、この吊架部15aが上記外枠21の内側端部に設けられた凹溝21aに嵌め込まれ、収納容器本体15が外枠21に吊架されている。
【0014】
蓋15bは、パーティクルボード15cの上面に表面仕上材15dが貼設されて構成されており、この蓋15bの端部周囲には、アルミ製の蓋枠15eが裏面、及び側面より皿木ネジ23、23aにより固定されている。
【0015】
この蓋枠15eが取付けられた蓋15bは、外枠21の内側周囲の一段下方に段差が設けられたL型部の上面に当接し、ほぼ床11の上面と面一となるようにして嵌め込まれて、階上床下収納装置として完成された状態となっている。
この蓋15bには、引き起こし式の把手24(図1に示す)が設けられており、蓋15bの開閉が自在に行えるように配慮されている。
【0016】
図4は、請求項1記載の本発明の階上床下収納装置の一例を示す断面図であり、図5は、図4の上面図である。
図4、及び図5において、この階上床下収納装置30は、階上の床31と階下側の天井32の上方の空間34に設けられている。
更に詳しくは、上記空間34は、裏面に石膏ボード33aが張り合わされた足場板33と階上の床31との間に設けられたものである。
【0017】
階上の床31には、床根太37a、37aを切断して開口部31Aが設けられ、収納容器本体35を強固に固定し、更に吊架するために、上記開口部31Aの平行する両端に、床下収納用に床根太枠36、36が設けられ、この床根太枠36、36の両端は、床根太37に連結されている。
更に、床根太枠36、36の側面には、ほぼ直角方向より床根太37a、37aが当接した上接続されている。
又、上記床根太37は下方より床小梁38、38により支持された構造となっている。
【0018】
収納容器本体35は、下記において詳述するように、上記開口部31Aの周囲に設けられた外枠に嵌め込まれて固定され、この上より、床31とほぼ面一となるように蓋35bが開閉自在にセットされるようになっている。
【0019】
図6は、図5のC−C断面図であり、又、図7は、A部の詳細を示す断面図である。
図6において、床31は、上面より床仕上材(ソフトフロア)31a、センチュリーボードb、及びパーティクルボード11cにより構成されている。
開口端の下方に設けられた床根太枠36と、この床根太枠36の上方の床31の端面に亘って、床下収納用の根太枠合板36aが張設され、この根太枠合板36aを貫通して、床根太枠36にL型金具40が逆さ向きに内側より当接され、ネジ39により固定されて設けられている。
【0020】
更に、上記L型金具40の上方に外枠41が、その上端のL形状の平坦部を床面31に当接された上、小ネジ42を用いてナット42aにより締結されて固定されている。
【0021】
収納容器本体35の上端周囲は、外側に向かって鉤型の吊架部35aが設けられており、この吊架部35aが上記外枠41の内側端部に設けられた凹溝41aに嵌め込まれ、収納容器本体35が外枠41に吊架されている。
【0022】
蓋35bは、パーティクルボード35cの上面に表面仕上材35dが貼設されて構成されており、この蓋35bの端部周囲には、アルミ製の蓋枠35eが裏面、及び側面より皿木ネジ43、43aにより固定されている。
【0023】
この蓋枠35eが取付けられた蓋35bは、外枠41の内側周囲の一段下方に段差が設けられたL型部の上面に当接し、ほぼ床31の上面と面一となるようにして嵌め込まれて、階上床下収納装置として完成された状態となっている。
この蓋35bには、引き起こし式の把手44(図1に示す)が設けられており、蓋15bの開閉が自在に行えるように配慮されている。
【0024】
45は、上面が開口され、収納容器35の外側に設けられた箱体であり、この箱体45は、側面外周が耐火性を有する耐火ボード45aで包囲され、底面が足場板33上に載置され、箱体45の上端が床根太枠36に固定されて設けられている。
【0025】
上記箱体45の外側の耐火ボード45aの内側には、内張りボード45bが張り合わされて設けられている。
又、この箱体45の底面は、パーティクルボード45cとセンチュリーボード45dの2重構造により構成され、底面が足場板33上に載置されて保持された状態となされている。
【0026】
この箱体45の上端は、図7に示すように、内側より皿小ネジ46により固定されている。
又、箱体45の上端は、L型金具4の取付け部分のみが、図6に示すように切り欠かかれている。
【0027】
上記のように、収納容器35は、周囲を耐火ボード45aにより包囲されているので、耐火性能を有する階上床下収納装置として用いることができる。
【0028】
蓋35aは、パーティクルボード35bの上面に表面仕上材35cが貼設されて構成されており、この蓋35aの端部周囲には、アルミ製の蓋枠35dが裏面より木ネジ43により固定されている。
【0029】
この蓋枠35dが取付けられた蓋35aは、外枠41の内側周囲の一段下方に段差が設けられたL型部の下面に当接し、ほぼ床面31と面一となるようにして嵌め込まれて、階上床下収納装置として完成された状態となっている。
この蓋35aには、引き起こし式の把手44(図1に示す)が設けられており、蓋35aの開閉が自在に行えるように配慮されている。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の階上床下収納装置においては、階上の床に開口部が設けられ、この開口部の平行する両端の床裏に床下収納用の床根太枠と、この床根太枠の内側周囲にL型金具と、更に、このL型金具の上面に外枠が設けられ、この外枠に収納容器の上端周囲に設けられた吊架部が嵌め込まれて吊架され、上記外枠に蓋が床面とほぼ面一になるように嵌め込まれ、更に、上面が開口され、周囲が耐火性を有する耐火ボードにより構成された箱体が、収納容器の外側を包囲して設けられ、この箱体の底面が足場板の上に載置されているので、箱体の荷重を足場板が負担することができ、更に、箱体の上端周囲が床根太枠に固定されて耐火構造となされているので、耐火性能を有し、深さが十分に確保でき、収納容積が大きい階上の床面の床下収納とすることができる。
更に、箱体の固定は、上端周囲を床根太枠にネジにより固定するだけであるから、箱体の設置を簡単に行うことができる。
従って、階上床下収納装置として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】階上床下収納装置の参考例を示す断面図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図1のA部の詳細断面図。
【図4】請求項 1記載の本発明の階上床下収納装置の一例を示す断面図。
【図5】図4の上面図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】図4のA部の詳細断面図。
【符号の説明】
10、30 階上床下収納装置
11、31 床
11A、31A 開口部
11b、31a ソフトフロア
31b センチュリーボード
11b、31c パーティクルボード
12、31 天井
13、33 足場板
13a、33a 石膏ボード
14、34 空間
15、35 収納容器
15b、35b 蓋
16、36 床根太枠
17、37 床根太
18、38 床小梁
19、39 開口
20、40 L型金具
21、41 外枠
22、42 小ネジ
22a、42a ナット
23、23a、43、43a 皿木ネジ
24、44 把手
45 箱体
45a 耐火ボード
45b 内張りボード
45c パーティクルボード
45d 石膏ボード
46 皿木ネジ
Claims (1)
- 階上の床と階下側の天井裏上方の足場板との間の空間に収納容器が設けられた階上床下収納装置であって、階上の床に開口部が設けられ、この開口部の平行する両端の床裏に床下収納用の床根太枠と、この床根太枠の内側周囲にL型金具と、更に、このL型金具の上面に外枠が設けられ、この外枠に収納容器の上端周囲に設けられた吊架部が嵌め込まれて吊架され、上記外枠に蓋が床面とほぼ面一になるように嵌め込まれ、更に、上面が開口され、周囲が耐火性を有する耐火ボードにより構成された箱体が、収納容器の外側を包囲して設けられ、この箱体の底面が構造体の上に載置され、箱体の上端周囲が床根太枠に固定されて耐火構造となされていることを特徴とする耐火階上床下収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05581995A JP3541977B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 階上床下収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05581995A JP3541977B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 階上床下収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08254010A JPH08254010A (ja) | 1996-10-01 |
JP3541977B2 true JP3541977B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=13009564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05581995A Expired - Lifetime JP3541977B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 階上床下収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3541977B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4690704B2 (ja) * | 2004-11-17 | 2011-06-01 | 積水化学工業株式会社 | 床下収納装置 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP05581995A patent/JP3541977B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08254010A (ja) | 1996-10-01 |
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