JPH0130542Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は家屋の部屋、例えば脱衣室の外壁開口部
に外方へ張出すような出窓式の本体を取付けて、
該本体内に洗濯機収納室を設け、該洗濯機収納室
に洗濯機を据付けるようにした出窓装置に関する
ものである。

周知のように、家屋内に洗濯機を据付ける場
合、一般的には浴場に隣接する脱衣室に設置す
る。ところが上記した脱衣室は洗面場、脱衣棚、
収納庫等が壁面に設置されているので利用空間が
極めて狭く、脱衣室の狭い利用空間内に洗濯機を
据付けると、脱衣室が一段と狭くなる。

そこで、本案は上記に鑑み考案したもので、以
下、図面の実施例で説明する。１は金属製又は合
成樹脂製の出窓装置用本体であつて、該本体１は
左右側板２と、該左右側板２の上端部に設けた上
板３と、左右側板２の下端部に設けた底板４と、
該底板４、左右側板２及び上板３の後縁に設けた
背面板５とからなる前面が開放した箱形状であ
る。

上記した本体１の左右側板２及び背面板５の上
方には開口６，７が開設してあり、開口６，７に
ガラスを有する窓枠を嵌め付けて窓８，９を形成
する。上板３には開口１０が開設してあり、開口
１０にガラスを有する窓枠を嵌め付けて窓１１を
形成する。

また、上板３の前面には脱衣室の外壁開口部上
縁の躯体に固定する固定片１２を形成する。底板
４の前端には止着部１３を形成する。この止着部
１３は底板４の前端を上向きに延出して形成した
立ち上り片１４と、該立ち上り片１４の先端を水
平に延出して形成した止着片１５とからなる。

そして、前記した本体１内の左右側板２及び背
面板５の内面の高さ途中には棚板１６を設け、該
棚板１６の下面と、左右側板２の下方内面と、背
面板５の下方内面とで囲まれた空間部分に洗濯機
収納室１７を形成する。

上記棚板１６の一部には上方に開放できる開放
蓋１８を形成し、該開放蓋１８の後端と棚板１６
の一部を切欠いた奥端縁とを螺番１９で止着する
ので洗濯機収納室１７に洗濯機Ａが据付けられた
とき開放蓋１８が上方に開放でき洗濯時に邪魔に
ならない。

上記した本体１は脱衣室Ｂの外壁開口部Ｃに固
定するものであつて、本体１を外壁開口部Ｃに室
外側から配置し、底板４の止着部１３を外壁開口
部Ｃの床面Ｄの外端部に臨ませ、止着片１５と床
面Ｄの外端部とを固定ボルト等で止着する。この
場合、底板４の下面には補強部材Ｅを当てがつて
下方から支えるようにすると、本体１が補強でき
る。そして、本体１の上板３の固定片１２を外壁
開口部Ｃの上縁Ｆに釘等で止着する。

上記した本体１の左右側板２と外壁開口部Ｃの
左右の躯体との連結部分、又は本体１の上板３の
固定片１２と外壁開口部Ｃの上縁Ｆとの連結部分
にパテ等を充填して密閉すると、外壁開口部Ｃと
本体１との連結部分から雨水が本体１の内部に染
み込むのを阻止できる。

従つて、本案は脱衣室の外壁から外方に張出す
出窓式の部屋空間が設置することができるので脱
衣室が広くなり、しかも本体１の内部下方に設け
た洗濯機収納室１７に洗濯機Ａを据付けることが
できる。

以上要するに、本案は棚板に開放蓋が取付けら
れているため洗濯時に邪魔にならないので脱衣室
でも洗濯作業が十分にでき、しかも脱衣室として
十分に機能するものである。

また、本体を脱衣室の外壁開口部に固定ボル
ト、釘等で簡単に施工できるため施工作業が短時
間でできるし、しかも既設建築物の脱衣室にも外
壁開口部を開設すれば施工できる。

尚、本体１の左右側板２及び背面板５の外面下
方には断熱材を当てがい、断熱材の上面に化粧板
を止着すれば外気が遮断できるので断熱効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので、第１図は正
面図、第２図は横断面図、第３図は施工状態の縦
断面図である。 １……本体、２……左右側板、４……底板、５
……背面板、１２……固定片、１３……止着部、
１６……棚板、１７……洗濯機収納室、１８……
開放蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が開放する本体の底板前端に止着部を設
   け、上記本体内の左右側板及び背面板の高さ途中
   に取付けた棚板により本体内の内部下方に洗濯機
   収納室を形成し、該洗濯機収納室上方の棚板の一
   部を上向きに開放できる開放蓋とした出窓装置。