JP3540254B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カートリッジ式の現像剤補給容器を着脱自在に装着するデジタル複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、現像装置における現像槽中の現像剤比率(T/D)が低下したときに、現像剤が現像剤補給容器から補給される。現像剤補給容器の交換作業などは、普通、ユーザによって行われることが多い。
【0003】
ところで、画像形成装置においては、使用する現像剤の種類が異なることがある。例えば、同一種類の感光体ドラムを使うものでも、アナログ方式(正転現像方式)とデジタル方式(反転現像方式)とでは、使用する現像剤の極性が逆になる。また、同極性の現像剤であっても、その帯電特性(飽和帯電量)の違いによって含有成分(CCAや樹脂など)による抵抗値の差があり、さらに、黒トナーや赤トナーなどのカラー対応による色相の差がある。
【0004】
このような装置間で互換性のない現像剤を間違って他の装置に補給すると、現像剤のキャリア上がり、及び、現像剤の吹き出しを生じ、装置内部の汚損したり感光体の劣化を早期化させるおそれがある。
【0005】
このため、例えば、装置の形式毎に現像剤補給容器の形状を変えることにより、誤挿入を防止する技術が知られているが、これは、形式毎の容器成形のために、コストが大幅にアップしてしまう。
【0006】
そこで、従来の画像形成装置として、特願平11−181034号公報には、現像剤補給容器に乱数記憶用のICチップを保持し、装置本体側のメモリ部で発生させた乱数と現像剤補給容器の乱数を照合させることにより、現像剤の誤挿入を防止しょうとする構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
なお、特公平4−62075号公報においては、現像剤補給容器の装着時に現像剤の情報(補給量、ロットNoなど)を装着およびメモリし、その情報から画像形成のプロセス条件を変更する構成が開示されている。しかし、これは、現像剤補給容器の誤挿入を画像形成のプロセス条件の変更で対応するものに過ぎない。
【0009】
この発明の目的は、現像剤の誤使用を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0011】
(1) 装置本体に着脱自在に装着され、画像形成に伴って現像剤を補給する現像剤補給容器を有する画像形成装置において、
装置本体に設けられて現像剤消費量に関する情報としてトナー残量を記憶する本体側記憶手段と、現像剤補給容器に設けられて現像剤消費量に関する情報としてトナー残量を記憶する容器側記憶手段と、現像剤補給容器が装置本体に装着された際に容器側記憶手段から読み込んだトナー残量に関する情報と本体側記憶手段から読み出したトナー残量に関する情報とを照合して当該現像剤補給容器の装置本体に対する適否を判別する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、現像剤補給容器が装置本体に装着された際に、制御手段が本体側記憶手段と容器側記憶手段とにおける現像剤消費量に関する情報から現像剤補給容器が装置本体に適しているか否かを判断する。このため、例えば、現像剤の残量をID(照合番号)として各記憶手段に記憶させることにより、装置本体の記憶手段と現像剤補給容器の記憶手段との間で相互にデータの交換、照合が可能となり、現像剤の誤使用が防止される。
【0013】
(2) 前記制御手段は、現像剤補給容器が装置本体に適合していると判定した場合は画像形成動作を許可し、現像剤補給容器が装置本体に適合していないと判定した場合は現像剤補給容器から装置本体側に現像剤を補給しないように制御することを特徴とする。
【0014】
この構成においては、装置側記憶手段の記憶内容と容器側記憶手段の記憶内容とが整合するか否かに応じて、装着されている現像剤補給容器からの現像剤の補給の可否が判断される。したがって、現像剤補給容器が装置本体に適合しない場合には、現像剤補給容器から装置本体に現像剤の補給が行われることがなく、ユーザの判断ミスなどによる現像剤の誤使用、例えば、間違った色や極性のものを使ったりするおそれがなくなる。
【0017】
(3) 前記制御手段は、現像剤補給容器の装置本体に対する適否の判別を電源投入毎に行うことを特徴とする。
【0018】
この構成においては、装置本体に装着された現像剤補給容器の適否が電源投入毎に判断されるので、電源がオフされている状態で現像剤補給容器が誤挿入されたとしても、電源投入時にそのミスが分かり、現像剤補給容器の誤使用が未然、かつ確実に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。図1において、画像形成装置Mは、上面に透明なガラスなどからなる原稿台1を備えている。原稿台1の下方には、スキャナ部2が配設されている。スキャナー部2は、原稿台1上に載置された原稿の画像面に光を照射する露光用光源21、露光用光源21の光の原稿からの反射光を反射するミラー22a〜22c、ミラー22a〜22cにおいて反射した光をCCD24の受光面に結像するレンズ23、及び、受光面における受光量に応じた電気信号を出力するCCD24を備えている。CCD24の出力信号は、図示しない画像処理部に入力され、デジタルデータに変換された後、所定の画像処理を施されて画像データとして後述するレーザースキャンユニット(LSUという。)3に供給される。
【0020】
画像形成装置Mの略中央部には、感光体ドラム4が矢印X方向に回転自在に支持されている。感光体ドラム4の周囲には、帯電器7、LSU3、現像装置5、及び転写器6等が感光体ドラム4の回転方向にこの順に配置されている。帯電器7は、コロナ放電等により、感光体ドラム4の表面に所定極性の電荷を均一に付与する。LSU3は、画像処理部から供給された画像データに基づく画像光を感光体ドラム4の表面に照射する。これによって、感光体ドラム4の表面には、光導電作用によって静電潜像が形成される。現像装置5は、内部に収納したトナーを感光体ドラム1の表面に供給し、静電潜像をトナー像に顕像化する。
【0021】
感光体ドラム4の回転に先立って、給紙ローラ9等によって給紙カセット8から用紙が1枚ずつ給紙されている。給紙された用紙は、前端をレジストローラ10に当接させて一旦停止した後、感光体ドラム4の回転に同期して開始するレジストローラ10の回転により、感光体ドラム4と転写器6との間に導かれる。転写器6は、感光体ドラム4と転写器6との間に導かれた用紙に対して転写電圧を印加し、感光体ドラム4の表面に担持されたトナー像を静電気力によって用紙の表面に転写する。転写工程を終了した用紙は、定着装置11に搬送され、加熱及び加圧を受ける。これによって、用紙上の転写されたトナー像が一旦溶融した後、用紙の表面に堅牢に定着する。定着装置11を通過した用紙は、排紙ローラ12によって排紙トレイ13上に排出される。なお、現像装置5は、画像形成装置Mに対して破線で示すように、着脱可能に装着されている。
【0022】
現像装置5には、現像槽5Aに対しての補給用のトナーが収容された現像剤補給器であるトナーボックス14が、着脱可能に装着されている。このトナーボックス14には、集積回路チップ部品(以下、ICチップという。)15が配備される一方、現像装置5側には、画像形成装置Mの制御手段であるCPU(図3)17にインターフェースを介して接続されたコネクタ16が設けられている。
【0023】
トナーボックス14を現像槽5Aと一緒に画像形成装置Mの所定個所に装着することによってICチップ15がコネクタ16に電気的に接続され、これにより、ICチップ15とCPU17との間でデータの授受を行うことができるようになっている。
【0024】
ICチップ15は、図3に示すように、この発明の容器側記憶手段であるメモリ30を有しており、このメモリ30には、そのアドレスに対応してトナーボックス14に関する情報が格納されている。
【0025】
例えば、アドレス0001番地には、そのトナーボックス14が使用可能とされる装置や型番、アドレス0002番地には、そのトナーボックス14に収納されている現像剤のロット番号、アドレス0003番地には現像剤の内容量、アドレス0004番地にはそのトナーボックスの容器をリサイクルした回数などが記憶されている。
【0026】
一方、画像形成装置Mは、この発明の制御手段であるCPU17を備えている。CPU17は、この発明の装置側記憶手段であるメモリ40を有する。CPU17は、ICチップ15のメモリ30から読み込んだデータをメモリ40に書き込む。このメモリ40には、画像形成装置Mに関するデータが予め格納されているメモリ40を有している。
【0027】
メモリ40の各メモリエリア、例えば、アドレス0001番地には予め格納された装置本体名や型番、アドレス0002番地にはICチップ15のメモリ30から読み込んだ現像剤ロット番号、アドレス0003番地には像剤残量、アドレス0004番地にはICチップ15のメモリ30から読み込んだリサイクル回数などの情報が書き込まれる。
【0028】
CPU17は、ICチップ15のメモリ30から読み込んだ使用可能な装置名のなかに、画像形成装置Mのメモリ40の装置名が含まれているか否かを判別し、その結果からそのトナーボックス14が画像形成装置Mに適合しているか否かを画像形成装置Mの表示パネル(図示せず)に表示する。
【0029】
また、CPU17は、リサイクル回数が限度を越えているか否かも判定して、トナーボックス14の適否を表示する。現像剤残量の数値は、画像形成装置Mに装着されて認識されたトナーボックス14を使用している間に、随時特定するために用いる。
【0030】
また、ICチップ15のメモリ30から読み込んだ内容量に関するデータは、トナーボックス14のトナー供給ローラーの回転数、プロセス速度などから求めたトナーの消費量を上記初期値から差し引いて算出し、画像形成装置M側とICチップ15側に書き込まれる。
【0031】
この時、トナーエンプティとなると、このことを表示パネルに表示し、トナーボックス14の交換を促す。このようなCPU17の判定は、画像形成装置Mの電源がONされる毎に行われるようになっている。
【0032】
図5は、上記画像形成装置Mの制御部におけるトナーボックス誤挿入防止時の処理手順を示すフローチャートである。まず、画像形成装置Mの電源がONされると、CPU17は、画像形成装置Mのメモリ40から、装着されるトナーボックス14が満たすべき条件が記述された情報を読み出す(s51)。さらに、CPU17は、トナーボックス14のICチップ15のメモリ30から所定のアドレスに格納されているトナーボックス14に関する情報(ID番号など)を読み出す(s52)。
【0033】
CPU17は、画像形成装置Mの情報(トナー残量、デベ使用回数及び感光体寿命等のサプライ寿命に関する情報)とトナーボックス14の情報とが合致しているか否かを判断し(s53)、画像形成装置Mの情報とトナーボックス14の情報とが合致していなければ、トナーの使用を禁止する(s62)。画像形成装置Mが記憶している情報とトナーボックス14から読み取った情報とが合致する場合には、CPU17は、アドレス0005番地がイニシャルであるか否かに基づいて、装着されたトナーボックス14が未使用品であるか否かの判別を行う(s54)。装着されたトナーボックス14が未使用品である場合、CPU17は、トナーの初期残量値を発生した後(s55)、初期残量値をトナーボックス14が有するICチップ15のメモリ30に書き込む(s56)。
【0034】
さらに、CPU17は、画像形成装置Mのメモリ40に初期残量値を書き込むとともに、ICチップ15のメモリ30内のアドレス0005に使用(開始)中である旨を書き込む(s57)。これによって、CPU17は、画像形成処理の準備を完了し、通常コピーモードに移行する(s58)。
【0035】
一方、トナーボックス14が未使用品ではなく既に使用されていると判定した場合、すなわち、画像形成装置Mに装着されてから何回かトナーを現像槽5Aに供給している場合には、CPU17は、既に使用中のトナーボックス14が以前装着したものと同じであるか否かを確認するために、画像形成装置Mのメモリ40に格納されている前回の使用時のトナー残量値を読み出し(s59)、さらに、トナーボックス14のICチップ15のメモリ30に格納されている残量値を読み出す(s60)。そして、CPU17は、画像形成装置Mのトナー残量値とトナーボックス14のトナー残量値とを比較する(s61)。
【0036】
両者のトナー残量値が合致していれば、コピーを行っても問題ないため、CPU17は、通常コピーモードに移行する(s58)。一方、両トナー残量値が合致していないときは、そのトナーボックス14が以前に装着したものとは異なるので、CPU17は、トナーの使用を禁止する(s62)。
【0037】
CPU17は、一例として上記の処理を画像形成装置Mに電源が投入される毎に実行する。
【0038】
図6は、上記画像形成装置の制御部におけるコピー時の処理手順を示すフローチャートである。画像形成装置Mは、600dpi又は1200dpiの解像度毎に異なるプロセス速度で画像形成処理を実行する。また、コピー枚数の計数の基準となる用紙サイズをA4サイズとし、A4以下の用紙についてはA4と同じサイズとみなしてカウントするとともに、A4を越えるサイズの記録用紙については、1枚コピーする毎に2枚のA4用紙についてコピーしたものとしてカウントする。
【0039】
CPU17は、解像度が600dpiか否かを判断し(s101)、解像度が600dpiである場合には、用紙サイズがA4以下であるか否かを判断する(s103)。用紙がA4以下である場合、CPU17は、600dpiの解像度におけるトナー消費量に応じたコピー枚数分の使用量を算出し、この値を減算したトナー残量を画像形成装置Mのメモリ40に更新的に記憶するとともに(s105)、トナーボックス14のICチップ15にも使用量を減算した後のトナー残量を書き込む(s109)。
【0040】
CPU17は、用紙サイズがA4以下ではない場合、コピー枚数の計数値を2倍にした後のコピー枚数について600dpiの解像度のトナー消費量に応じた使用量を算出し、この値を減算したトナー残量を画像形成装置Mのメモリ40に更新的に記憶するとともに(s106,s110)、トナーボックス14のICチップ15にも使用量を現在した後のトナー残量を書き込む(s109)。
【0041】
また、CPU17は、解像度が600dpiではなく1200dpiの場合、同様に用紙サイズがA4以下であるか否かを判断し(s104)、用紙サイズがA4以下の場合は600dpiの解像度を基準にして換算した係数Χを600dpiの解像度のトナー消費量に乗算した値に応じてコピー枚数分の使用量を算出し、この値を現在したトナー残量を画像形成装置Mのメモリ40に更新的に記憶するとともに(s107)、トナーボックス14のICチップ15にも使用量を減算した後のトナー残量を書き込む(s109)。
【0042】
CPU17は、用紙サイズがA4以下ではない場合、コピー枚数の計数値を2倍にした後のコピー枚数について、係数Χを600dpiの解像度のトナー消費量に乗算した値に応じた使用量を算出し、この値を減算したトナー残量を画像形成装置Mのメモリ40に更新的に記憶するとともに(s108,s111)、トナーボックス14のICチップ15にも使用量を現在した後のトナー残量を書き込む(s109)。
【0043】
この後、CPU17は、トナーがエンプティか否かを確認し(s112)、エンプティでない場合は、コピーを行っても問題はないため、s101に戻り、通常のコピーモードを続行する。エンプティの場合は、s113に進む。この場合、トナーボックス14内にトナーがなく、コピーができない状態にあるので、そのトナーボックス14の使用を禁止する旨をICチップ15に書き込む(s113)。
【0044】
上記したように、トナーボックス14が画像形成装置Mに装着された際に、CPU17は、画像形成装置M側のメモリ40及びトナーボックス14側のメモリ30におけるトナー消費量に関する情報からトナーボックス14の画像形成装置Mに対する適否を判別するので、画像形成装置Mの形式に合わせてトナーボックス14の形状を変えるものに比してコスト高が避けられるうえ、例えば、トナーの残量をID(照合番号)としてメモリ30,40に記憶させることにより、メモリ30とメモリ40との間で相互にデータの交換、照合が可能となり、トナー残量がなくなった際のトナーの使用を中止できる。これにより、トナーの誤挿入などを未然に防止できるとともに、トナーボックス14の適切な時期での交換が可能となる。
【0045】
また、トナーボックス14が上記画像形成装置Mに適合していないと判断した場合には、装着されているトナーボックス14から現像装置5内にトナーを補給しないように制御するため、色や極性が相違するトナーが誤って使用されることを未然に防止できる。
【0047】
ところで、画像形成装置Mの電源がオフの状態では、トナーボックス14の適否を判別できない可能性もある。この点で、上記構成においては、画像形成装置Mに装着されたトナーボックス14の適否が電源投入毎に判断されるので、電源がオフの状態でトナーボックス14が誤挿入されたとしても、電源投入時にそのミスが分かり、トナーボックス14の誤使用を確実に防止することができる。
【0048】
なお、1台の画像形成装置Mにおいて、例えば、600dpi又は1200dpiなどのように異なる解像度の画像形成時にプロセス速度を変更する場合、プロセス速度毎に感光体ドラム4の劣化速度やトナーの消費速度が異なる。したがって、プロセス速度毎に異なるトナーの消費量を算出し、これを利用して各プロセス毎にトナー消費量を決めていく。
【0049】
この方法を利用することにより、複数のプロセス速度を有する画像形成装置Mにおいて、適切なサプライ品の交換時期を知ることができる。
【0050】
プロセス速度が異なることによって、同一解像度であっても、現像特性、転写効率特性等が異なることで、トナー消費量に差が発生する。さらに、2種のプロセス速度で解像度が異なるとき、例えば、上記装置Mのように主走査方向×副走査方向が600dpi×600dpiと、1200dpi×1200dpiと2種類ある場合、副走査には600dpiの1ドットの直径が42.5μmであるのに対して、1200dpiでは、21.25μmと直径が1/2になることによって、理論的には、1ドット当たりのトナー付着量は1/4となるはずである。しかし、実際には、付着するトナーの形状は円柱状の付着ではなく、円錐状の付着に近い形状となり、上記1/4以下になることは明白である。
【0051】
このようにトナーの付着状態を考慮し、(600dpiの1ドットでのトナー消費量):(1200dpiの1ドットでのトナー消費量)=1:Χの換算式をCPU17にメモリする必要がある。その後、印字要求時に装置Mの動作プロセス速度の確認と、画像情報中の画素数を確認し、上記計算式を基に消費量の算出・積算を行う必要がある。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0053】
(1) 現像剤補給容器が装置本体に装着された際に、両者の記憶手段における現像剤消費量に関する情報から現像剤補給容器の装置本体に対する適否を判別するようにしたので、例えば、現像剤の残量をID(照合番号)として各記憶手段に記憶させることにより、装置本体側記憶手段と現像剤補給容器の記憶手段との間での相互のデータの交換、照合から、現像剤の誤使用を防止できる。
【0054】
(2) 現像剤補給容器が装置本体に適合しない場合には、現像剤補給容器から装置本体に現像剤の補給を行わないようにしたことにより、ユーザの確認不足などによる現像剤(色違いなど)の誤使用を回避できる。
【0056】
(3) 装置本体に装着された現像剤補給容器の適否が電源投入毎に判別するので、電源OFF時に現像剤補給容器が誤挿入されたとしても、電源投入時にそのミスが分かり、現像剤補給容器の誤使用を未然、かつ確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略断面図である。
【図2】画像形成装置の現像装置を示す断面図である。
【図3】現像装置の記憶手段における記憶情報の説明図である。
【図4】装置本体側の記憶手段における記憶情報の説明図である。
【図5】現像剤補給器の装着手順を示すフローチャートである。
【図6】コピー動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14−現像剤補給器
17−CPU(制御手段)
30−メモリ(容器側記憶手段)
40−メモリ(装置側記憶手段)
M−画像形成装置
Claims (3)
- 装置本体に着脱自在に装着されて、画像形成に伴って現像剤を補給する現像剤補給容器を有する画像形成装置において、
装置本体に設けられて現像剤消費量に関する情報としてトナー残量を記憶する本体側記憶手段と、現像剤補給容器に設けられて現像剤消費量に関する情報としてトナー残量を記憶する容器側記憶手段と、現像剤補給容器が装置本体に装着された際に容器側記憶手段から読み込んだトナー残量に関する情報と本体側記憶手段から読み出したトナー残量に関する情報とを照合して当該現像剤補給容器の装置本体に対する適否を判別する制御手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、現像剤補給容器が装置本体に適合していると判定した場合は、画像形成動作を許可し、現像剤補給容器が装置本体に適合していないと判定した場合は、現像剤補給容器から装置本体側に現像剤を補給しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、現像剤補給容器の装置本体に対する適否の判別を電源投入毎に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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