JP3539377B2 - バンパー取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体にバンパーを取付けるためのバンパー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
バンパー取付構造の従来例について図15の分解斜視図を参照して説明する。バンパー取付構造は、車体のフェンダー(図15中、二点鎖線1参照)に配置されたバンパーサイドサポート(単にサポートという)10に対し、フロントバンパー(単にバンパーという)30を取付けるためのものである。
まず、バンパー30の取付けに先立って、サポート10に対しヘッドランプ21をスクリュ4により固定する。次に、サポート10に対し、バンパー30のコーナー部31のバンパーフランジ32をクリップ3により固定する。次に、ヘッドランプ21にターンシグナルランプ22をスクリュ6により固定する。なおクリップ3は、車体に対するバンパー30の前後方向(L方向ともいう)及び左右方向(W方向ともいう)並びに上下方向(H方向ともいう)の位置を規制する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、車両の商品性向上等のため、ヘッドランプ21にターンシグナルランプ22を一体化したヘッドランプ(これを一体型ヘッドランプという)が採用される。
そこで、上記従来例のバンパー取付構造と同様に、一体型ヘッドランプを先に取付けてからバンパー30を後で取付けようとしても、一体型ヘッドランプがバンパー30の取付けの邪魔になるため、バンパー30の取付けができない。また、バンパー30をクリップ3で固定しないと、バンパー30のL方向、W方向、L方向の基準を取ることができない。このため、バンパー30のコーナー部31の上端突出部(図15に符号、31aを付す)とそれに連続状をなすフェンダー1の下縁部(図15に符号、1aを付す)とが合わず、組付け不良いわゆる「合い不良」が発生する。
【0004】
また上記と逆に、バンパー30を先に取付けおいて、一体型ヘッドランプを後で取付けることが考えられる。しかし、バンパー30の取付け後における後の作業工程が増えるため、バンパー30がキズ付きやすくなる。したがって、バンパー30はヘッドランプ21の後で取付けることが望ましい。なお、バンパー30をヘッドランプ21の後で取付けることを「バンパー30の後付け」といい、バンパー30をヘッドランプ21の先に取付けることを「バンパー30の先付け」という。
【0005】
なお、バンパーを後付けするバンパーの取付構造としては、特開平6−25051号公報、特開平8−91151号公報等が挙げられる。しかしながら、特開平6−25051号公報では、バンパーをL方向及びH方向については位置規制されるが、W方向については位置規制されないため、W方向について別途の位置規制手段を設ける必要が生じ、複雑な構造になる。また、特開平8−91151号では、バンパーをW方向については位置規制されるが、L方向及びH方向については位置規制されないため、L方向及びH方向について別途の位置規制手段を設ける必要が生じ、これまた複雑な構造になる。
【0006】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、バンパーの後付けを可能とするとともに、簡易な構造ながら車体に対しパンバーを前後方向及び左右方向並びに上下方向の位置を規制した状態で取付けることのできるバンパー取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする車両の荷室構造により解決することができる。
請求項1に記載された構成のバンパー取付構造によると、車体のバンパー支持部に対しバンパーのバンパー取付部を車体の前方より押込むことによる左右方向規制手段、上下方向規制手段及び前後方向規制手段の係合によって、車体にバンパーを取付けることができる。したがって、バンパー支持部の上方に配置されたヘッドランプがバンパーの取付けの邪魔にならないため、バンパーの後付けを実現することができる。これとともに、車体にバンパーを容易に取付けることができるため、バンパーの取付け作業性が向上するといった付随的効果も認められる。
【0008】
また、左右方向規制手段が車体の左右方向に関し係合することにより、バンパーの左右方向の位置を規制することができる。また、上下方向規制手段が車体の上下方向に関し係合することにより、バンパーの上下方向の位置を規制することができる。また、前後方向規制手段が弾性変形を利用して車体の前後方向に関し係合することにより、バンパーの前後方向の位置を規制することができる。
したがって、車体に対しパンバーを前後方向及び左右方向並びに上下方向の位置を規制した状態で取付けるものであるから、別途の位置規制手段を必要としない簡易な構造を実現することができる。
【0009】
また、請求項に記載された構成のバンパー取付構造によると、車体に取付けられるサポートとそのサポートに固定された位置規制部材とによって、バンパー支持部に設けられる左右方向規制手段、上下方向規制手段及び前後方向規制手段を構成する各部分が形成される。そして、サポートに固定された位置規制部材のランプ固定部に対し、ランプを固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、従来例(図15参照)のバンパー取付構造に変更を加えたものであるから、同一部位には同一符号を付すことにする。
本実施の形態のバンパー取付構造が図1に分解斜視図で示されている。図1は、フロントバンパー30の片半部(車両に向かって右側の片半部)を示すもので、図示されない片半部(車両に向かって左側の片半部)については左右対称状に構成されているから、その説明を省略する。
【0011】
図1において、バンパー(フロントバンパー)30は、車体のフェンダー(図1中、二点鎖線1参照)に配置されかつ位置規制部材40を備えるサポート(バンパーサポート)10によって支持される。バンパー30上に配置される一体型ヘッドランプ20には、ねじ孔23aを有するランプブラケット23が設けられている。一体型ヘッドランプ20は、ヘッドランプ21とターンシグナルランプ22が一体化されてなる。以下、説明の都合上、サポート10、位置規制部材40、バンパー30の順に説明する。
【0012】
まず、サポート10を図4及び図5を参照して説明する。図4はサポート10の部分平面図、図5は図4のV−V線断面図である。このサポート10は、従来例(図15参照)のバンパー取付構造におけるサポート10と同一部品である。図4及び図5に示すように、サポート10は、例えば樹脂による一体成形品からなる。サポート10は、前半部のサポート主部11と後半部のサポート取付部17(図1参照)とを有している。
【0013】
図4及び図5に示すように、前記サポート主部11は、ほぼ三角形板状に形成されている。図4に示されるサポート主部11の斜辺部11dは、バンパー30(後述する)のコーナー部31(図1参照)の内側面にほぼ倣う外形に形成されている。
また図1に示すように、前記サポート取付部17は、ほぼ棒状に形成されており、サポート主部11の外側後部から後方に延びている。サポート取付部17には、前後一対をなすフェンダー係合部18が設けられている。フェンダー係合部18は、フェンダー(図1中、二点鎖線1参照)に設けられた孔(図示しない)に対し係合可能に形成されている。
【0014】
図4及び図5に示すように、前記サポート主部11の上面は、前半部分(図において左半部分)の上面(前半上面という)11aよりも、後半部分(図5において右半部分)の上面(後半上面という)11bをやや低くする段付き状に形成されている。サポート主部11の前半上面11aと後半上面11bとの間に形成される段付面11c(図5参照)は、左端部を前寄り右端部を後寄りに傾斜するほぼ直線状をなしている(図4参照)。
図4及び図5に示すように、サポート主部11の後半上面11bには、段付面11cのほぼ中央部に沿って延びるストッパ部12が突出されている。なおストッパ部12の高さは、サポート主部11の前半上面11aより高い(図5参照)。
【0015】
また、前記サポート主部11の後半部分のほぼ中央部には、ねじ孔14a(図5参照)を有するスクリュねじ付け部14が形成されている。スクリュねじ付け部14のねじ孔14aは、スクリュ7(図1参照)をねじ付け可能に形成されている。図5に示すように、スクリュねじ付け部14の上端部14bは、サポート主部11の後半上面11bより突出されている。スクリュねじ付け部14の上端部14bの突出量は、バンパー30(図1参照)のバンパーフランジ32(後述する)の板厚よりやや小さい。
【0016】
次に、位置規制部材40を図6〜図12を参照して説明する。図6は位置規制部材40の斜視図、図7は同じく平面図、図8は同じく右側面図、図9は同じく底面図、図10は図7のX−X線断面図、図11は図7のXI−XI線断面図、図12は図7のXII−XII線断面図である。位置規制部材40は、従来例(図15参照)のバンパー取付構造に追加される部品である。
【0017】
図6〜図12に示される位置規制部材40は、例えば樹脂による一体成形品からなる。位置規制部材40は、図6及び図7に示すように、ほぼ板状に形成されている。図8及び図9に示すように、前記位置規制部材40の下面は、前半部分(図8において左半部分)の下面(前半下面という)40aよりも、後半部分(図8において右半部分)の下面(後半下面という)40bをやや低くする段付き状に形成されている。位置規制部材40は、ほぼ全面的にわたってほぼ同一の板厚で形成されている。
【0018】
また、位置規制部材40の後半下面40bは、前記サポート10のサポート主部11の後半上面11bに対し面接触可能に形成されている(図5参照)。位置規制部材40の後半下面40bを前記サポート10のサポート主部11の後半上面11bに面接触した状態(図5参照)において、位置規制部材40の前半下面40aとサポート主部11の前半上面11aとの間に隙間S1が形成される。隙間S1には、バンパー30(図1参照)のバンパーフランジ32(後述する)が前方(図5において左方)より押込み可能である。
【0019】
図9に示すように、前記位置規制部材40の前半下面40aと後半下面40bとの間に形成される段付面40cは、図9において右端部を前寄り左端部を後寄りに傾斜する直線状をなしている。段付面40cは、位置規制部材40の後半下面40bを前記サポート10のサポート主部11の後半上面11bに面接触させた状態(図5参照)で、サポート10のストッパ部12の後側面に対し当接可能に形成されている(バンパー30の取付状態の部分平面図を示した図2、及び、図2のIII−III線断面図を示した図3参照)。
【0020】
図9に示すように、前記位置規制部材40の段付面40cのほぼ中央部左寄りの位置において、その段付面40cと後半下面40bとの隅角部には、突起部41が突出されている(図8参照)。突起部41は、前記段付面40cを前記サポート10のストッパ部12の後側面に当接させた状態で、そのストッパ部12の左端部に当接可能に形成されている(図2及び図3参照)。
なお前に述べたように、位置規制部材40の後半下面40bをサポート10のサポート主部11の後半上面11bに面接触させた状態(図5参照)で、段付面40c及び突起部41がサポート10のストッパ部12に当接することによって、位置規制部材40が回り止めされる(図2参照)。
【0021】
図7に示すように、前記位置規制部材40のほぼ中央部には、スリット溝40dが形成されている。スリット溝40dは、位置規制部材40の前端面より後方(図7において上方)の段付面40cに向かって延びている。
また位置規制部材40は、図9に示すように、スリット溝40dの後端より後方部分(図9において下方)において後半下面40bを有するサポート固定部42と、スリット溝40dの左側部分において前半下面40aを有するフランジ押え部44と、スリット溝40dの右側部分において前半下面40aを有するフランジガイド部48とを有している。フランジガイド部48の前縁部48aは、バンパー30(後述する)のコーナー部31(図1参照)の内側面にほぼ倣う外形をもって形成されている。
【0022】
図7に示すように、前記サポート固定部42の左端部には、嵌合孔42aが形成されている。嵌合孔42aは、前記サポート10に対する位置規制部材40の回り止め状態(図2参照)において、サポート10のスクリュねじ付け部14の上端部14b(図5参照)に嵌合可能に形成されている。
【0023】
図6及び図8に示すように、前記サポート固定部42の右端部上には、ボルト孔43aを有するランプ固定部43が形成されている。ランプ固定部43のボルト孔43aは、前記一体型ヘッドランプ20(図1参照)におけるランプブラケット23のねじ孔23aに対しほぼ同心状に整合可能に形成されている。
【0024】
図10に示すように、前記位置規制部材40に対するスリット溝40dの形成によって、前記フランジ押え部44がフランジガイド部48とは独立して弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図10中、二点鎖線44参照)。なお、図6及び図7に示すように、フランジ押え部44の前縁部には、斜め上方に突出するほぼ半円形状のガイド凸部45が突出されている。図10に示すように、ガイド凸部45の下面が斜面45aとなっている。
【0025】
図9及び図10に示すように、前記フランジ押え部44の下面(位置規制部材40の前半下面40aが相当する)の中央部には、ほぼ円柱状の係合突起46が突出されている。係合突起46の突出量は、バンパー30(図1参照)のバンパーフランジ32(後述する)の板厚よりやや小さい。図10に示すように、係合突起46の下面の前端部(図10において左端部)には、前上がり後下がり状の斜面によって取付側ガイド面46aが形成されている(図9参照)。係合突起46の下面の後端部(図10において右端部)には、前下がり後上がり状の斜面によって取外側ガイド面46bが形成されている(図9参照)。
【0026】
図9に示すように、前記フランジ押え部44の下面には、左右一対の押えリブ47が突出されている。左右一対の押えリブ47は、前記係合突起46を間にしてその係合突起46よりも低い高さで前後方向(L方向)に延びている。図11に示すように、押えリブ47の下面は、前上がり後下がり状の緩やかな斜面47aに形成されている。なお、押えリブ47の下面の傾斜角度は、バンパー30(後述する)のバンパーフランジ32の上面(図3参照)の傾斜角度とほぼ等しい。また、押えリブ47は、位置規制部材40とサポート10との間の隙間S1(図5参照)に対し係合されるバンパー30(図1参照)のバンパーフランジ32(後述する)の上下方向(H方向)に関する位置を規制する(図3参照)。
【0027】
図9に示すように、前記フランジガイド部48の前縁部48aの下面には、面取りされた斜面48bが形成されている(図8及び図12参照)。
図9に示すように、フランジガイド部48の下面(位置規制部材40の前半下面40aが相当する)の左寄りの位置には、前後方向(L方向)に延びるガイドリブ49が突出されている。ガイドリブ49の前端部(図9において上端部)49aは、ほぼ円弧状に形成されている。
【0028】
上記した位置規制部材40は、次に述べるようにして前記サポート10に固定される。まず、位置規制部材40がサポート10のサポート主部11上に載置される(図4及び図5の二点鎖線40参照)。このとき、位置規制部材40の嵌合孔42a(図6参照)がサポート10のスクリュねじ付け部14の上端部14bに嵌合される。これとともに、位置規制部材40の後半下面40b(サポート固定部42の下面が相当する)がサポート10のサポート主部11の後半上面11bに面接触され、位置規制部材40の段付面40c及び突起部41がサポート10のストッパ部12に当接される(図2参照)。これによって、サポート10に対し位置規制部材40が回り止めされる。
続いて、サポート10のスクリュねじ付け部14のねじ孔14aに対しスクリュ7(図1参照)を締付けることにより、位置規制部材40がサポート10に固定される(図3参照)。
上記のようにして位置規制部材40が固定されたサポート10は、サポート取付部17のフェンダー係合部18が車体のフェンダー(図1中、二点鎖線1参照)に係合されることによって車体に取付けられる
【0029】
次に、バンパー30を図13及び図14を参照して説明する。図13はバンパーフランジ32の平面図、図14は図13のXIV−XIV線断面図である。このバンパー30は、従来例(図15参照)のバンパー取付構造におけるバンパー30と同一部品である。なお、バンパー30は、例えば樹脂による一体成形品からなり、コーナー部31を有している(図1参照)。
【0030】
図13に示すように、バンパー30は、コーナー部31の裏側(図13において上側)にほぼ水平状に突出するほぼ三角形板状のバンパーフランジ32を有している。図14に示すように、バンパーフランジ32の上面32aは、前側から後方に向かって次第に低くする緩やかな斜面で形成されている。
【0031】
図13に示すように、前記バンパーフランジ32の左寄りの位置には、係合孔33が形成されている。係合孔33は、従来例で述べたクリップ3(図15参照)が挿通される孔に相当する。係合孔33には、前記位置規制部材40の係合突起46が上方より係合可能である(図3参照)。しかして、本実施の形態における係合孔33は、図13に示すように、前後方向(L方向)の径よりも左右方向(W方向)の径を長くするほぼ長円形状に形成されている。係合孔33のL方向の径33Dは、位置規制部材40の係合突起46のL方向に関する位置を規制可能に形成されている(図3参照)。
【0032】
図13に示すように、バンパーフランジ32の係合孔33の右方には、ガイド溝34が形成されている。ガイド溝34は、バンパーフランジ32の後端面より前方(図13において下方)に向かって延びるほぼU字溝状に形成されている。ガイド溝34には、前記位置規制部材40のガイドリブ49(図9参照)が後方より係合可能である(図2参照)。図13に示すように、ガイド溝34の溝幅34Wは、位置規制部材40のガイドリブ49の左右方向(W方向)に関する位置を規制可能に形成されている(図2参照)。またガイド溝34の開口端部34aは、開口端に向かって次第に溝幅34Wを大きくするほぼテーパー状に形成されている。
【0033】
引き続いて、バンパー30の取付手順について説明する。まず図1に示される車体のフェンダー(図1中、二点鎖線1参照)にサポート10を介して設けられた位置規制部材40のランプ固定部43に対し一体型ヘッドランプ20のランプブラケット23を整合させた状態で、ヘッドランプ締付用ボルト8をランプ固定部43のボルト孔43a(図6参照)を通してランプブラケット23のねじ孔23aに締付ける。これにより、一体型ヘッドランプ20が位置規制部材40に固定される。この状態では、図3に示すように、サポート10と一体型ヘッドランプ20との間に車体の前方(図3において左方)よりバンパー30のバンパーフランジ32を差込み可能なスペースS2が形成される。
【0034】
次に、前記スペースS2に対し車体の前方(図3において左方)よりバンパー30のバンパーフランジ32(図2及び図3中、二点鎖線32参照)を押込むことにより、バンパーフランジ32がサポート10(詳しくは、サポート主部11)と位置規制部材40との間の隙間S1(図5参照)に差込まれる。
【0035】
すると、バンパーフランジ32が、サポート10のサポート主部11と位置規制部材40のガイド凸部45とで誘導されながら前記隙間S1(図5参照)に差込まれる。このとき、バンパーフランジ32は、位置規制部材40のガイド凸部45の斜面45a(図10参照)並びにフランジガイド部48の斜面48b(図12参照)によって、効果的に前記隙間S1へ誘導される。
【0036】
さらに、バンパーフランジ32は、サポート主部11と位置規制部材40のフランジ押え部44の押えリブ47及びフランジガイド部48との間に差込まれていく。これにともない、バンパー30のバンパーフランジ32の上面(斜面)32a(図14参照)が、前記フランジ押え部44の押えリブ47の下面(斜面)47a(図11参照)を相対的に摺動しながら差込まれていく。
【0037】
これとともに、バンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34(図13参照)が、位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49(図6参照)に対し係合する(図2参照)。このとき、バンパーフランジ32のガイド溝34(図13参照)におけるテーパー状の開口端部34aによって、フランジガイド部48のガイドリブ49が効果的にガイド溝34内に誘導されるとともに、バンパーフランジ32の係合孔33(図13参照)がフランジ押え部44の係合突起46(図6参照)に対し左右方向(W方向)に関し整合される。
【0038】
そして、バンパー30のバンパーフランジ32の上面(斜面)32aが、前記フランジ押え部44の係合突起46の取付側ガイド面46a(図10参照)を摺動していくにともない、フランジ押え部44が弾性変形いわゆる撓み変形(図10中、二点鎖線参照)する。その後、前記係合突起46に対しバンパーフランジ32の係合孔33が同心状に整合することにより、フランジ押え部44が弾性復元し、係合突起46がバンパーフランジ32の係合孔33に係合する(図2及び図3参照)。この状態では、バンパーフランジ32がサポート10のストッパ部12に対し接近又は当接する。
【0039】
上記のようにしてバンパー30の取付けが完了する(図2及び図3参照)。なお、サポート10と位置規制部材40とにより、本明細書でいう「バンパー30支持部」(図3に符号、50を付す)が構成されている。また、バンパー30のバンパーフランジ32により、本明細書でいう「バンパー取付部」が構成されている。
【0040】
上記したバンパー30の取付状態では、位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49とバンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34(図13参照)とが車体の左右方向(W方向)に関し係合する(図2参照)。これにより、バンパー30のW方向の位置を規制する基準が確保される。なお、位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49とバンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34(図13参照)とによって、本明細書でいう「左右方向規制手段」が構成されている。
【0041】
また、位置規制部材40のフランジ押え部44の押えリブ47とサポート10のサポート主部11との間の隙間S1(図5参照)に対しバンパー30のバンパーフランジ32が車体の上下方向(H方向)に関し係合する(図3参照)。これにより、バンパー30のH方向の位置を規制する基準が確保される。また、位置規制部材40の押えリブ47を有するフランジ押え部44が弾性変形(図10中、二点鎖線参照)するため、バンパー30のバンパーフランジ32の板厚のばらつきを吸収することができる。なお、位置規制部材40の押えリブ47を有するフランジ押え部44及びサポート10の主部(サポート主部が相当する)11と、バンパー30のバンパーフランジ32とによって、本明細書でいう「上下方向規制手段」が構成されている。
【0042】
また、位置規制部材40のフランジ押え部44の弾性変形(図10中、二点鎖線参照)を利用して、フランジ押え部44の係合突起46とバンパー30のバンパーフランジ32の係合孔33とが車体の前後方向(L方向)に関し係合する(図2参照)。これにより、バンパー30のL方向の位置を規制する基準が確保される。なお、位置規制部材40の係合突起46とバンパー30のバンパーフランジ32の係合孔33とにより、本明細書でいう「前後方向規制手段」が構成されている。また、バンパー支持部50に設けられるガイドリブ49、フランジ押え部44及びサポート10の主部11、係合突起46は、本明細書でいう「左右方向規制手段、上下方向規制手段及び前後方向規制手段を構成する各部分」に相当する。
【0043】
上記したように、車体に対しバンパー30をL方向及びW方向並びにH方向の位置を規制した状態で取付けることができる(図2及び図3参照)。したがって、バンパー30のコーナー部31の上端突出部(図1に符号、31aを付す)とそれに連続状をなすフェンダー1の下縁部(図1に符号、1aを付す)との間の「合い不良」の発生を回避することができる。
【0044】
なお、バンパー30を取付け時とは逆方向(図2において下方、図3において左方)へ移動することによって、上記と逆順によってバンパー30を取り外すことができる。このとき、位置規制部材40におけるフランジ押え部44の係合突起46の取外側ガイド面46b(図10参照)に対しバンパー30のバンパーフランジ32の上面(斜面)32a(図14参照)が摺動していくにともない、フランジ押え部44が弾性変形(図10中、二点鎖線参照)される。バンパー30のバンパーフランジ32が係合突起46から外れることにより、フランジ押え部44が弾性復元する。
【0045】
上記したバンパー取付構造によれば、車体におけるサポート10と位置規制部材40とによるバンパー支持部50(図3参照)に対し、バンパー30のバンパーフランジ32を車体の前方より押込むことによる左右方向規制手段(ガイドリブ49とガイド溝34)、上下方向規制手段(フランジ押え部44及びサポート10の主部11とバンパーフランジ32)及び前後方向規制手段(係合突起46と係合孔33)の係合によって、車体にバンパー30を取付けることができる(図2及び図3参照)。したがって、バンパー支持部50(図3参照)の上方に配置された一体型ヘッドランプ20がバンパー30の取付けの邪魔にならない。このため、バンパー30の後付けを実現することができる。これとともに、車体にバンパー30を容易に取付けることができるため、バンパー30の取付け作業性が向上する。
【0046】
また、車体に対しバンパー30をL方向及びW方向並びにH方向の位置を規制した状態で取付けるものである(図2及び図3参照)から、別途の位置規制手段を必要としない簡易な構造を実現することができる。
【0047】
また、バンパー支持部50(図3参照)のサポート10に固定された位置規制部材40のランプ固定部43(図6参照)に対し、一体型ヘッドランプ20(図1参照)を固定することができる。
【0048】
また、バンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34にテーパー状の開口端部34aが形成されている(図13参照)。これにより、バンパー30の取付時において位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49(図6参照)がガイド溝34(図13参照)内に効果的に誘導されるため、バンパー30の左右方向(W方向)の位置合わせを容易に行なうことができる。
【0049】
また、上記実施の形態によると、従来例(図15参照)のバンパー取付構造におけるサポート10及びバンパー30を利用しながら、本発明を適用することができる。
【0050】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、フロントバンパーに限らず、リヤバンパーにも適用することも可能であるまた、本発明は、一体型ヘッドランプ20に限らず、ターンシグナルランプ22が一体型でないヘッドランプ21を有する車両にも適用することができる。また、位置規制部材40のランプ固定部43は、位置規制部材40に限らず、サポート10に設けることも考えられる。また、車両のバンパー支持部50のサポート10及び位置規制部材40並びにバンパー30のバンパーフランジ32の形状、材質等は、適宜変更することができる。
【0051】
また、位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49とバンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34とは逆配置、すなわちガイドリブ49をバンパー30のバンパーフランジ32に設け、ガイド溝34を位置規制部材40のフランジガイド部48に設けても良い。また、ガイドリブ49とガイド溝34は、係合可能であればよく、それぞれの形状は適宜変更することが可能である。
また、位置規制部材40のフランジ押え部44の押えリブ47は、バンパー30のバンパーフランジ32に設けても良い。また、押えリブ47は省略することも可能である。
また、位置規制部材40のフランジ押え部44の係合突起46とバンパー30のバンパーフランジ32の係合孔33とは逆配置、すなわち係合突起46をバンパー30のバンパーフランジ32に設け、係合孔33を位置規制部材40のフランジ押え部44に設けても良い。また、係合突起46と係合孔33は、係合可能であればよく、それぞれの形状は適宜変更することが可能である。また、係合突起46と係合孔33に、車体の左右方向(W方向)に関するバンパー30の位置を規制する機能ももたせれば、位置規制部材40のフランジガイド部48のガイドリブ49及びバンパー30のバンパーフランジ32のガイド溝34を省略してもよい。

【0052】
【発明の効果】
本発明のバンパー取付構造によれば、車体のバンパー支持部に対しバンパーのバンパー取付部を車体の前方より押込むことにより、車体にバンパーを取付けるものであるから、バンパーの後付けを実現することができる。また、車体に対しパンバーを前後方向及び左右方向並びに上下方向の位置を規制した状態で取付けるものであるから、別途の位置規制手段を必要としない簡易な構造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるバンパー取付構造を示す分解斜視図である。
【図2】バンパーの取付状態を示す部分平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】サポートの部分平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】位置規制部材の斜視図である。
【図7】位置規制部材の平面図である。
【図8】位置規制部材の右側面図である。
【図9】位置規制部材の底面図である。
【図10】図7のX−X線断面図である。
【図11】図7のXI−XI線断面図である。
【図12】図7のXII−XII線断面図である。
【図13】バンパーのバンパーフランジの周辺部を一部破断して示す平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 サポート
11 主部(上下方向規制手段)
20 一体型ヘッドランプ
30 バンパー
32 バンパーフランジ(バンパー取付部、上下方向規制手段)
33 係合孔(前後方向規制手段)
34 ガイド溝(左右方向規制手段)
40 位置規制部材
43 ランプ固定部
44 フランジ押え部(上下方向規制手段)
46 係合突起(前後方向規制手段)
47 押えリブ
48 フランジガイド部
49 ガイドリブ(左右方向規制手段)
50 バンパー支持部

Claims (2)

  1. 車体にバンパーを取付けるバンパー取付構造であって、
    前記車体に取付けられるバンパー支持部を備え、
    前記バンパーには、バンパー取付部が設けられ、
    前記バンパー支持部と前記バンパー取付部との間には、バンパー支持部に対する車体の前方からのバンパー取付部の押込みにより、車体の左右方向に関し係合する左右方向規制手段と、車体の上下方向に関し係合する上下方向規制手段と、弾性変形を利用して車体の前後方向に関し係合する前後方向規制手段とが設けられ
    前記バンパー支持部には、前記バンパーの上側に配置されるランプを固定可能なランプ固定部が設けられており、
    前記車体に前記バンパー支持部を取付けかつそのバンパー支持部のランプ固定部にランプを固定した後、前記バンパー支持部に前記バンパー取付部を前記車体の前方から押込むことによる前記左右方向規制手段と前記上下方向規制手段と前記前後方向規制手段のそれぞれ係合によって前記車体に前記バンパーを取付ける構成とした
    ことを特徴とするバンパー取付構造。
  2. 前記バンパー支持部に設けられる前記左右方向規制手段、前記上下方向規制手段及び前記前後方向規制手段を構成する各部分は、前記車体に取付けられるサポートとそのサポートに固定された位置規制部材とによって形成され、
    前記位置規制部材前記ランプ固定部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のバンパー取付構造。
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