JP3538482B2 - 電子写真用感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真用感光体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子写真用感光体のア
ルミニウム基体の製造方法に係り、特にアルミニウム基
体の陽極酸化の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の技術は従来から複写機の分野
で発展を遂げ、最近ではレーザプリンターなどにも応用
され、従来のインパクトプリンターとは比較にならない
ほど高画質,高速,静粛性を誇り、急速に広まってい
る。これらの装置で使用される感光体は、導電性基板上
に光導電層を設けて形成される。光導電層としては、有
機物質を使用したものが主流で機能分離型構造が一般的
である。
【0003】図2は従来の積層型電子写真用感光体を示
す断面図である。アルミニウム基体4の上にアンダーコ
ート層3、電荷発生層2、電荷輸送層1が順次積層され
る。アンダーコート層3は、導電性基体からの正孔注入
を阻止して感光体の電荷保持特性を向上させるものでポ
リアミドを代表とする有機樹脂を使用するタイプとアル
ミニウム基体の表面に陽極酸化皮膜を形成させるタイプ
の2種類に分けられるが、高温高湿環境下における信頼
性では後者の方が一般的に有利である。
【0004】アルミニウム基体の陽極酸化処理は、寸法
加工と表面加工を行った導電性の基体を市販の洗浄剤で
脱脂洗浄したのちにアルカリ溶液により脱脂し、酸溶液
を用いて陽極酸化する。次に水洗と陽極酸化により形成
された多孔質膜を酢酸ニッケルにより封孔処理する。
は従来の陽極酸化処理における陽極酸化用電極の装着
されたアルミニウム基体を示す透視図である。
【0005】円筒状アルミニウム基体5の内表面に陽極
酸化用電極6が装着されている。電極6はアルミニウム
基体に点接触している。電極の装着されたアルミニウム
基体5は陽極酸化のための電解浴8に浸漬される。図4
は電解浴に浸漬されたアルミニウム基体を示す平面図で
ある。陽極酸化用電極にはアルミニウムが主に用いられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陽極酸
化処理を行うとそのアルミニウム基体の酸化と同時に陽
極酸化用電極も酸化され、電極表面に酸化皮膜が形成さ
れて電気的な導通が悪くなる。そのために毎回電極表面
の酸化物を落とす必要が生じる。この手間を軽減するた
めにチタン製の電極が用いられる場合が多いが、この場
合も繰り返しの使用とともに電極表面に酸化皮膜が形成
され、接触抵抗が増大する。この結果、電極接点部分の
電解による陽極酸化の条件が局所的に異なることにな
り、接点部を中心とした同心円状の干渉縞(酸化皮膜の
膜質むらおよび膜厚むら)を生ずる確率が高くなる。
【0007】この状態で感光層を塗布した場合、この干
渉縞模様が印字品質に反映され印字品質が低下するとい
う問題があった。図5は従来の電子写真用感光体の感光
層に発生した干渉縞模様を示す斜視図である。この発明
は上述の点に鑑みてなされその目的は、陽極酸化皮膜の
干渉縞が感光層に反映されることを防止して印字品質の
良好な電子写真用感光体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よればアルミニウム基体表面を陽極酸化処理してなる電
子写真用感光体の製造方法において、円筒状アルミニウ
ム基体の外表面のうちの非感光層領域に対向して、円筒
状アルミニウム基体の内表面に陽極酸化用電極を接触さ
せるとすることにより達成される。
【0009】上述の発明において陽極酸化用電極は棒状
かつコの字型金属であり、バネ作用により円筒状アルミ
ニウム基体の開口端部に点接触させるとすることが有効
である。
【0010】
【作用】電極の接点がアルミニウム基体の非感光層部に
対応して設けられるために陽極酸化皮膜に干渉縞が発生
しても感光層には干渉縞模様は発生することがない。陽
極酸化用電極を棒状コの字型金属として、バネ作用
により円筒状アルミニウム基体の開口端部に点接触させ
ると、電極のアルミニウム基体への装着が容易であり、
また陽極酸化皮膜の干渉縞は感光層から最も離れた距離
に発生する。
【0011】
【実施例】次にこの発明の実施例を図面に基づいて説明
する。アルミニウム基体を陽極酸化処理する前に、脱脂
洗浄するのが好ましい。脱脂効果を高めるため、通常は
苛性ソーダ等のアルカリによりエッチングを行うが、大
きなエッチングピットが生じにくい酸によるエッチング
が好ましい。陽極酸化は硫酸中での処理で硫酸濃度は1
60〜200g/l が最適である。電解処理中の温度は1
8〜22℃が最適であるが、特に20℃以上が好まし
い。硫酸中の溶存アルミ量は10g/l 以下、望ましくは
3〜7g/l が良い。陽極酸化後の封孔処理剤は酢酸ニッ
ケルを用いるのが簡便であるが、水質管理による純水処
理が品質上最も適し、処理温度としては60〜80℃が
良い。処理時間は5〜10分で8〜10分が好ましい。
封孔処理後の洗浄は温純水シャワーによる洗浄が良い
が、より好ましくは超音波による洗浄が効率的である。
【0012】本発明によって作製した電子写真感光体を
用いて、現像すると印字品質の良好な優れた画像を得る
ことが出来た。図1はこの発明の実施例に係る陽極酸化
用電極の装着されたアルミニウム基体を示す透視図であ
る。
【0013】棒状でコの字状のチタン製陽極酸化用電
7Aを円筒状アルミニウム基体5の開口端部にバネ作用
で点接触させた。陽極酸化用電極7Aはコの字状の電極
を二つ対称に結合している。陽極酸化用電極10本を1
ラックとし、各10ラック製作した。製作したラックを
用いてアルミニウム基体を100本づつ陽極酸化処理お
よび封孔処理を行った。
【0014】ラックに装着した円筒状アルミニウム基体
を脱脂剤(ファインクリーナー315、温度50℃)に
より脱脂を行い、水洗して脱脂剤を除去した。その後に
硝酸HNO3 によりさらに脱脂を行った。次に、電解処
理は硫酸中で、温度を20℃で24分間行い純水で洗浄
した。封孔処理は酢酸ニッケル(商品名:アルマイトシ
ーラー/日本化学産業(株))を用いて、温度70℃で
8.5分間行い純水で洗浄し、さらに純水中で40kH
zの超音波洗浄機により3分間洗浄して熱風乾燥させ
た。
【0015】得られたアルミニウム基体を用いてCGL
(電荷発生層:X型無金属フタロシアニンを塩化ビニル
酢酸ビニル共重合体に1対1の比率で分散させたもの)
を約0.2μm塗布して80℃の乾燥炉で約30分乾燥
させた。次にCTL(電荷輸送層:ポリカーボネート樹
脂とヒドラゾン系導電材料を混合したもの)を約22μ
m塗布して90℃の乾燥炉で約2時間乾燥させた。
【0016】得られた感光体を2日間暗中で放置したの
ち陽極酸化処理した順序で印字試験を実施した。 比較例 従来の陽極酸化用電極を用いて感光層に対向する位置に
電極の接点を設ける他は実施例と同様にしてアルミニウ
ム基体の陽極酸化処理を行った。
【0017】図6はこの発明の実施例に係る電子写真用
感光体につき、干渉縞模様発生率の推移を比較例に係る
電子写真用感光体の特性と対比して示す線図である。こ
の発明の実施例に係る電子写真用感光体は干渉縞模様が
発生しないのに対し、比較例に係る電子写真用感光体で
は干渉縞模様が発生していることがわかる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば円筒状アルミニウム基
体の外表面両端部の非感光層領域に対向する円筒状アル
ミニウム基体の内表面に陽極酸化用電極を接触させる
ので、陽極酸化皮膜に干渉縞が発生しても感光層には干
渉縞模様は発生することがなく、印字品質の良好な電子
写真用感光体が得られる。
【0019】また棒状かつコの字型の金属製陽極酸化用
電極をバネ作用により円筒状アルミニウム基体の開口端
部に点接触させるので、電極のアルミニウム基体への装
着が容易となって電子写真用感光体の生産性が向上し、
また陽極酸化皮膜の干渉縞は感光層から最も離れた位置
に発生して感光層に対する影響が少なくなり感光層の面
積を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る陽極酸化用電極の装着
されたアルミニウム基体を示す透視図
【図2】従来の電子写真用感光体を示す断面図
【図3】従来の陽極酸化処理における陽極酸化用電極の
装着されたアルミニウム基体を示す透視図
【図4】電解浴に浸漬されたアルミニウム基体を示す平
面図
【図5】従来の電子写真用感光体の感光層に発生した干
渉縞模様を示す斜視図
【図6】この発明の実施例に係る電子写真用感光体につ
き、干渉縞模様発生率の推移を比較例に係る電子写真用
感光体の特性と対比して示す線図平成15年11月7日
付けで出願人名義変更届(一般承継)を提出済みです。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状アルミニウム基体の内表面に陽極電
    極を接触させて陽極酸化処理により酸化皮膜を基体の表
    面に形成し、基体の外表面端部に非感光層領域を形成す
    る電子写真用感光体の製造方法において、円筒状アルミ
    ニウム基体の外表面両端部の非感光層領域に対向する円
    筒状アルミニウム基体の内表面に陽極電極を接触させ
    て酸化皮膜を形成することを特徴とする電子写真用感光
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の製造方法において、陽極
    酸化用電極は棒状かつコの字型金属であり、バネ作用に
    より円筒状アルミニウム基体の開口端部に点接触させる
    ことを特徴とする電子写真用感光体の製造方法。
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