JP3537112B2 - カラ−受像管用アパーチャーグリル用素材、その製造方法、アパーチャーグリル及び受像管 - Google Patents

カラ−受像管用アパーチャーグリル用素材、その製造方法、アパーチャーグリル及び受像管

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JP3537112B2 JP03692897A JP3692897A JP3537112B2 JP 3537112 B2 JP3537112 B2 JP 3537112B2 JP 03692897 A JP03692897 A JP 03692897A JP 3692897 A JP3692897 A JP 3692897A JP 3537112 B2 JP3537112 B2 JP 3537112B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー受像管用アパ
ーチャーグリル用素材、その製造方法、アパーチャーグ
リル及びそれを組み込んだカラー受像管に関する。より
詳細には優れた引張強度および高温クリープ強度を有す
るとともに、優れた磁気特性を有するカラー受像管用ア
パーチャーグリル用素材、その製造方法、アパーチャー
グリル及びそれを組み込んだカラー受像管に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】カラー受像管に使用さ
れるアパーチャーグリルは、その製造に際して大きな張
力を負荷した状態でフレームに溶接されるため、カラー
受像管用アパーチャーグリル用素材は少なくとも 60
kgf/mm2の引張強度を有していることが必要とさ
れている。そのため現在使用されているカラー受像管用
アパーチャーグリル用素材としては、強加工を施して加
工強化した低炭素鋼板が使用されている。
【0003】さらに、フレームに溶接された後黒化する
ための熱処理が施されるが、黒化後のアパーチャーグリ
ルを構成している各テープが弛むことなく張力が負荷さ
れた状態を保持するために、熱処理は鋼の再結晶温度以
下の455℃で15分程度の短時間で実施されている。
しかし、この黒化熱処理条件では回復現象を回避するこ
とができず、回復によりテープに延びが生じ、テープが
捻れたり切れたりする原因となっている。このため、カ
ラー受像管用アパーチャーグリル用素材としては、 6
0kgf/mm2以上の引張強度と、455℃×15分
の黒化熱処理で延びが生じない、30kgf/mm2
引張応力を負荷した際の延びが0.4%以下であるクリ
ープ強度を有していることが必要とされる。
【0004】カラー受像管は、電子銃と電子ビームを映
像に換える蛍光面から構成されており、電子ビームが地
磁気により偏向されることを防止するため、受像管内部
は磁気シールド材で被覆されている。アパーチャーグリ
ルは、この磁気シールド材としての作用をも有している
必要があり、磁気特性としての磁束密度(Br)が大き
く、保磁力(Hc)が小さい。すなわち磁束密度と保磁
力の比(Br/Hc)が大きい材料が求められる。しか
し、上記のように高い引張強度を得るために強加工が施
され、かつ黒化熱処理も再結晶温度以下で行われる低炭
素鋼板においては、磁束密度が8キロガウス(kG)以
下と小さく、また保磁力が約5エルステッド(Oe)と
大きい。したがって本発明の材料としては、Br(k
G)/Hc(Oe)が 1.7を超える材料を用いること
が好ましい。
【0005】従来、低炭素鋼板の引張伏強度を向上させ
る方法としては、CやNなどによる固溶強化法がある
が、鋼中のCやNの量が多くなると炭化物や窒化物が増
加し、磁壁の移動が妨げられるようになり、磁気特性が
劣化する。また、クリープ強度を向上させる方法として
鋼中に炭化物などを析出させる方法があるが、これらの
析出物のほとんどは粒径がミクロンオーダーで大きく、
これらは磁壁の移動を妨害し、磁気特性を大きく劣化さ
せるため、このような方法は、現行のカラー受像管用ア
パーチャーグリル用の素材の製造方法として適用されて
いない。本発明は、優れた引張強度および高温クリープ
強度を有するとともに、現行材よりも優れた磁気特性を
有するカラー受像管用アパーチャーグリル用素材、その
製造方法、アパーチャーグリル及びそれを組み込んだカ
ラー受像管を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1のカラー
受像管用アパーチャーグリル用素材は、Niが9〜30
重量%、Cが0.01重量%以下、Mnが0.5重量%
以下、Siが0.3重量%以下、Sが0.01重量%以
下、Nが0.01重量%以下、及び不可避的元素、残部
Feからなる低炭素鋼板を、圧延率60%以上の冷間圧
延によりγ相を加工誘起変態によりα’相に変化させ、
引き続き400〜500℃で焼鈍し、引張強度が82k
g/mm以上、磁束密度(Br)/保持力(Hc)
が1.6を超えるものとすることを特徴とする。請求項
2カラー受像管用アパーチャーグリル用素材は、Niが
9〜30重量%、Coが0.1〜5重量%、Cが0.0
1重量%以下、Mnが0.5重量%以下、Siが0.3
重量%以下、Sが0.01重量%以下、Nが0.01重
量%以下、及び不可避的元素、残部Feからなる低炭素
鋼板を、圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工
誘起変態によりα’相に変化させ、引張強度が90kg
/mm以上、磁束密度(Br)/保持力(Hc)が
1.6を超えるものとすることを特徴とする。請求項3
のカラー受像管用アパーチャーグリル用素材の製造方法
は、Niが9〜30重量%、Cが0.01重量%以下、
Mnが0.5重量%以下、Siが0.3重量%以下、S
が0.01重量%以下、Nが0.01重量%以下、及び
不可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板を、圧延率
60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態により
α’相に変化させ、引き続き400〜500℃で焼鈍
し、引張強度が82kg/mm以上、磁束密度(B
r)/保持力(Hc)が1.6を超えるものとすること
を特徴とする。請求項4のカラー受像管用アパーチャー
グリル用素材の製造方法は、Niが9〜30重量%、C
oが0.1〜5重量%、Cが0.01重量%以下、Mn
が0.5重量%以下、Siが0.3重量%以下、Sが
0.01重量%以下、Nが0.01重量%以下、及び不
可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板を、圧延率6
0%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態により
α’相に変化させ、引張強度が90kg/mm
上、磁束密度(Br)/保持力(Hc)が1.6を超え
るものとすることを特徴とする。請求項5のカラー受像
管用アパーチャーグリル用素材の製造方法は、Niが9
〜30重量%、Cが0.01重量%以下、Mnが0.5
重量%以下、Siが0.3重量%以下、Sが0.01重
量%以下、Nが0.01重量%以下、及び不可避的元
素、残部Feからなる低炭素鋼板を、圧延率60%以上
の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態によりα’相に変
化させ、500〜800℃の温度で中間焼鈍し、次いで
二次冷間圧延を施した後、引き続き400〜500℃で
焼鈍し、引張強度が82kg/mm以上、磁束密度
(Br)/保持力(Hc)が1.6を超えるものとする
ことを特徴とする。請求項6のカラー受像管用アパーチ
ャーグリル用素材の製造方法は、Niが9〜30重量
%、Coが0.1〜5重量%、Cが0.01重量%以
下、Mnが0.5重量%以下、Siが0.3重量%以
下、Sが0.01重量%以下、Nが0.01重量%以
下、及び不可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板
を、圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起
変態によりα’相に変化させ、500〜800℃の温度
で中間焼鈍し、次いで二次冷間圧延を施した後、引き続
き400〜500℃で焼鈍し、引張強度が90kg/m
以上、磁束密度(Br)/保持力(Hc)が1.
6を超えるものとすることを特徴とする。請求項7のカ
ラー受像管用アパーチャーグリルは、請求項1又は請求
項2のアパーチャーグリル用素材を、張力を負荷した状
態でフレームに溶接して形成したものであることを特徴
とする。請求項8のカラー受像管は、請求項6のカラー
受像管用アパーチャーグリルを組み込んだものであるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、Ni、または
NiおよびCoを添加し、α´(マルテンサイト)単
相、またはα´相とγ(オーステナイト)相の二相から
なる組織を有するNi−Fe系合金、またはNi−Co
−Fe系合金の熱延板を60%以上の圧延率で冷間圧延
し、加工誘起変態を利用してα´単相とした後、400
〜500℃の温度で焼鈍することにより、引張強度を有
するとともに、優れた磁気特性が得られることが判明し
た。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
カラー受像管用のアパーチャーグリルの素材として用い
る低炭素鋼板としては、真空脱ガス法を用いて脱炭およ
び脱窒処理し、鋼中の炭化物および窒化物を減少させ、
熱延および焼鈍の工程で結晶粒の成長を促進させたもの
が好ましい。さらに、鋼中に微細に分散している炭化物
および窒化物は、磁壁の移動を妨げ磁気特性を劣化させ
るので、鋼中に含まれる元素を予め限定し、これらを極
力減少させる必要がある。はじめに、本発明のカラー受
像管用のアパーチャーグリルの素材に用いる鋼に添加さ
れる元素、およびその添加量の限定について説明する。
【0009】Cに関しては、冷間圧延後の鋼板中C量が
多いと炭化物が増加し、磁壁の移動が阻害され、また結
晶粒の成長が妨げられて磁気特性が劣化する原因とな
る。そのためCの添加量の上限を 0.01重量%に限定
する。下限は真空脱ガス処理で実用的に低減可能な限り
少ないことが好ましい。
【0010】Mnに関しては、Mnは鋼中のSと結合し
て鋼中に含まれているSをMnSとして固定し、熱間脆
性を防止するために添加する必要があるが、磁気特性を
向上させるためには添加量が少ないほど好ましく、 0.
5重量%以下の添加量とする。
【0011】Siは黒化膜の密着性を劣化させるので、
0.3重量%以下の添加量とする。SおよびNは結晶粒
成長の面から少ない方が好ましく、 0.01量%以下の
添加量が好ましい。
【0012】Niに関しては、熱間圧延後の鋼組織をで
きる限り強磁性でかつ高強度のα´(マルテンサイト)
単相とするために9重量%以上添加する。添加量が増加
するとマルテンサイトの生成開始温度(Ms点)が低下
し、20重量%を超えると常温における金属組織が(α
´+オーステナイト(γ))の2相合金に変化する。こ
のγ相は非磁性体であるので、組織中にγ相が存在する
と磁気特性が劣化する。しかし、Ni添加量が20重量
%を超えても、30重量%までは圧延率が60%以上の
冷間圧延によりγ相が加工誘起変態によってα´相に変
化する。Ni添加量が30重量%を超えるとγ相が安定
化し、冷間圧延を施しても加工誘起変態が生じなくな
り、単相のα´相が得られなくなるので、Ni添加量の
上限を30重量%とする。
【0013】CoはMs点を殆ど変化させない元素であ
り、400〜500℃の温度範囲における熱処理によっ
て規則格子を作り易くし、シャドウマスク材料としての
引張強度の向上に効果があるのでNiとともに添加され
る。1重量%未満の添加では効果が得られず、5重量%
を超えて添加すると保磁力が増加しBr(kG)/Hc
(Hc)が低下し、磁気シールド材として劣るようにな
るので、0.1〜5重量%の添加量とする。
【0014】次に、本発明のカラー受像管のアパーチャ
ーグリル用素材としての薄鋼板の製造方法を説明する。
真空溶解、または真空脱ガス法を用いて溶製された上記
の化学成分を含有する低炭素鋼を熱間圧延した後、酸洗
して熱延工程中で生じた酸化皮膜を除去する。引き続き
圧延率60%以上で冷間圧延し、0.035〜0.2mm
の板厚とした後、400〜500℃で焼鈍する。350
℃以上に加熱すると鋼中にNi−FeまたはNi−Fe
−Coの規則格子が生成し、Brが増加しHcが減少
し、結果的にBr/Hcの値が増加するようになり、4
50℃付近で最大の値が得られる。500℃を超えると
α´相が非磁性のγ相に変態し、Br/Hcの値が急激
に減少するので磁気特性が低下する。そのため焼鈍温度
は400〜500℃の範囲であることが好ましい。
【0015】また、別の態様として、上記の低炭素鋼を
熱延、および酸洗し、圧延率60%以上の冷間圧延を施
して0.1〜0.6mmの板厚とし、次いで500〜80
0℃の温度で中間焼鈍して結晶粒径を調整した後、二次
冷間圧延を施して最終板厚を0.035〜0.2mmと
し、その後400〜500℃で焼鈍してもよい。中間焼
鈍温度が500℃未満の場合は軟化が不十分となり、8
00℃を超えると二次冷間圧延後に上記の焼鈍を施すと
所望の降伏強度が得られない。
【0016】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。 (実施例1)表1に示すNi、またはNiおよびCoを
含有する8種類の低炭素鋼(A〜H)を真空脱ガスして
溶製したスラブを熱間圧延し、 2.5mmの熱延板とし
た。これらの熱延板を硫酸酸洗した後冷間圧延し、板厚
が 0.1mmの冷延板とした。その後、表1に示す温度
で焼鈍した。このようにして得られた供試材を、簡易型
のエプスタイン式磁気測定装置を用い、10エルステッ
ドの磁界をかけて、磁束密度と保磁力を測定し、Br
(kG)/Hc(Oe)を求め、また、引張強度をテン
シロンにて測定し、結果を表1に示した。 (実施例2)実施例1に示したのと同一のNi、または
NiおよびCoを含有する8種類の低炭素鋼(A〜H)
を実施例1に示したのと同一の条件で真空脱ガスして溶
製したスラブを熱間圧延し、 2.5mmの熱延板とし
た。これらの熱延板を硫酸酸洗した後冷間圧延し、板厚
が 0.3mmの冷延板とした。その後、750℃の温度
で40分間の中間焼鈍を施し、板厚が 0.1mmとなる
ように二次冷間圧延した。その後表2に示す温度で焼鈍
した。このようにして得られた供試材を、実施例1と同
様にして磁束密度と保磁力を測定し、Br(kG)/H
c(Oe)を求め、また、実施例1と同様にして引張強
度を測定し、結果を表2に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】請求項1のアパーチャーグリル用素材
は、Niを9〜30重量%含有する低炭素鋼板であり、
請求項2のアパーチャーグリル用素材は、Niを9〜3
0重量%およびCoを 0.1〜5重量%含有する低炭素
鋼板からなるので優れた磁気特性、強度を有している。
請求項3の製造法は、Niを9〜30重量%含有する低
炭素鋼板を冷間圧延した後、400〜500℃の温度で
焼鈍するものであり、請求項4の製造法は、Niを9〜
30重量%およびCoを 0.1〜5重量%含有する低炭
素鋼板を冷間圧延した後、400〜500℃の温度で焼
鈍するものであり、請求項5の製造法は、Niを9〜3
0重量%含有する低炭素鋼板を冷間圧延した後、500
〜800℃の温度で中間焼鈍し、次いで二次冷間圧延を
施した後、400〜500℃の温度で焼鈍するものであ
り、また請求項6の製造法は、Niを9〜30重量%お
よびCoを 0.1〜5重量%含有含有する低炭素鋼板を
冷間圧延した後、500〜800℃の温度で中間焼鈍
し、次いで二次冷間圧延を施した後、400〜500℃
の温度で焼鈍するものであるので、これらの製造法によ
り、優れた引張強度を有し、かつ優れた磁気特性を有す
カラー受像管用アパーチャーグリル用の素材を製造で
きる。そして、フレームに溶接された後黒化するための
熱処理が施されても、アパーチャーグリルを構成してい
る各テープが弛むことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 29/07 H01J 29/07 Z 31/20 31/20 A (72)発明者 藤重 寛 山口県下松市東豊井1302番地 東洋鋼鈑 株式会社 下松工場内 (72)発明者 池田 章 東京都千代田区霞が関一丁目4番3号 東洋鋼鈑株式会社内 (72)発明者 高木 節雄 福岡県福岡市東区箱崎6丁目10番地の1 九州大学工学部 材料工学科内 (56)参考文献 特開 平7−188860(JP,A) 特開 平7−243004(JP,A) 特開 平6−73452(JP,A) 特開 平4−228545(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 302 C21D 9/46 C22C 38/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Niが9〜30重量%、Cが0.01重量
    %以下、Mnが0.5重量%以下、Siが0.3重量%
    以下、Sが0.01重量%以下、Nが0.01重量%以
    下、及び不可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板
    を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が82kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材。
  2. 【請求項2】Niが9〜30重量%、Coが0.1〜5
    重量%、Cが0.01重量%以下、Mnが0.5重量%
    以下、Siが0.3重量%以下、Sが0.01重量%以
    下、Nが0.01重量%以下、及び不可避的元素、残部
    Feからなる低炭素鋼板を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が90kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材。
  3. 【請求項3】Niが9〜30重量%、Cが0.01重量
    %以下、Mnが0.5重量%以下、Siが0.3重量%
    以下、Sが0.01重量%以下、Nが0.01重量%以
    下、及び不可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板
    を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が82kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材の製
    造方法。
  4. 【請求項4】Niが9〜30重量%、Coが0.1〜5
    重量%、Cが0.01重量%以下、Mnが0.5重量%
    以下、Siが0.3重量%以下、Sが0.01重量%以
    下、Nが0.01重量%以下、及び不可避的元素、残部
    Feからなる低炭素鋼板を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が90kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材の製
    造方法。
  5. 【請求項5】Niが9〜30重量%、Cが0.01重量
    %以下、Mnが0.5重量%以下、Siが0.3重量%
    以下、Sが0.01重量%以下、Nが0.01重量%以
    下、及び不可避的元素、残部Feからなる低炭素鋼板
    を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 500〜800℃の温度で中間焼鈍し、次いで二次冷間
    圧延を施した後、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が82kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材の製
    造方法。
  6. 【請求項6】Niが9〜30重量%、Coが0.1〜5
    重量%、Cが0.01重量%以下、Mnが0.5重量%
    以下、Siが0.3重量%以下、Sが0.01重量%以
    下、Nが0.01重量%以下、及び不可避的元素、残部
    Feからなる低炭素鋼板を、 圧延率60%以上の冷間圧延によりγ相を加工誘起変態
    によりα’相に変化させ、 500〜800℃の温度で中間焼鈍し、次いで二次冷間
    圧延を施した後、 引き続き400〜500℃で焼鈍し、 引張強度が90kg/mm以上、磁束密度(Br)
    /保持力(Hc)が1.6を超えるものとすることを特
    徴とするカラー受像管用アパーチャーグリル用素材の製
    造方法。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項2のアパーチャーグリ
    ル用素材を、張力を負荷した状態でフレームに溶接して
    形成したものであることを特徴とするカラー受像管用ア
    パーチャーグリル。
  8. 【請求項8】請求項6のカラー受像管用アパーチャーグ
    リルを組み込んだものであることを特徴とするカラー受
    像管。
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