JP3537024B2 - 多層型化粧料 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は多層型化粧料に関
し、さらに詳しくは、べたつき感やぬめり感が少なく、
安定したきれいな多層分離状態を形成し、美しい界面を
有する安全性の高い多層型化粧料に関する。
し、さらに詳しくは、べたつき感やぬめり感が少なく、
安定したきれいな多層分離状態を形成し、美しい界面を
有する安全性の高い多層型化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から知られている多層型化粧料は、相溶しない二種以上
の油の組み合わせ、または水、アルコールと相溶しない
油から組み合わせられるもの、および水層とアルコール
層の組み合わせのものが知られている。しかし、これら
の多層型化粧料は、使用時振とうすることにより白濁ま
たは分散状態になるが、混和状態は良くないものであっ
た。
から知られている多層型化粧料は、相溶しない二種以上
の油の組み合わせ、または水、アルコールと相溶しない
油から組み合わせられるもの、および水層とアルコール
層の組み合わせのものが知られている。しかし、これら
の多層型化粧料は、使用時振とうすることにより白濁ま
たは分散状態になるが、混和状態は良くないものであっ
た。
【０００３】また、近年、界面活性剤としてモノ脂肪酸
ポリオキシエチレングリセリルを用いた三層型化粧料が
開発されている（特開平４−２９０８１０号公報）。こ
れは、振とう時、透明な外観を呈し、乳化分散性もよ
く、静置後透明に分離させることができるものである。
ポリオキシエチレングリセリルを用いた三層型化粧料が
開発されている（特開平４−２９０８１０号公報）。こ
れは、振とう時、透明な外観を呈し、乳化分散性もよ
く、静置後透明に分離させることができるものである。
【０００４】しかし、この多層型化粧料は、油層−界面
活性剤層−湿潤層の三層構造であり、水層部が少なく、
かつ界面活性剤量が多いため（５〜７０重量％）、化粧
水や乳液とした場合、べたつき感があり、人によっては
皮膚トラブルを生じる懸念もある。また、浴用剤とした
場合、混和状態が良くないため油滴となりぬめり感を生
ずるなどの問題があった。そのうえ、多層の分離状態が
不安定で界面の状態がよくない、といった外観上の問題
もあった。
活性剤層−湿潤層の三層構造であり、水層部が少なく、
かつ界面活性剤量が多いため（５〜７０重量％）、化粧
水や乳液とした場合、べたつき感があり、人によっては
皮膚トラブルを生じる懸念もある。また、浴用剤とした
場合、混和状態が良くないため油滴となりぬめり感を生
ずるなどの問題があった。そのうえ、多層の分離状態が
不安定で界面の状態がよくない、といった外観上の問題
もあった。
【０００５】本発明は上記したような従来の事情に鑑み
てなされたもので、活性剤の使用量を少なくし、べたつ
き感や、ぬめり感を低減すると共に、安定したきれいな
多層分離状態を形成し、美しい界面を有する安全性の高
い多層型化粧料を提供することを目的とする。
てなされたもので、活性剤の使用量を少なくし、べたつ
き感や、ぬめり感を低減すると共に、安定したきれいな
多層分離状態を形成し、美しい界面を有する安全性の高
い多層型化粧料を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、特定のノニ
オン系活性剤と水溶性の塩とを組み合わせて配合した多
層型化粧料は、従来に比べて水を多く配合し、かつ界面
活性剤量を低減させることが可能となって、安定な界面
を有する水層−多価アルコール層−油分層を形成し、結
果としてべたつき感やぬめり感のない多層型化粧料が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、特定のノニ
オン系活性剤と水溶性の塩とを組み合わせて配合した多
層型化粧料は、従来に比べて水を多く配合し、かつ界面
活性剤量を低減させることが可能となって、安定な界面
を有する水層−多価アルコール層−油分層を形成し、結
果としてべたつき感やぬめり感のない多層型化粧料が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】すなわち本発明は、流動パラフィン１０．
０〜７８．０重量％と、水１０．０〜７８．０重量％
と、ヘキシレングリコール１０．０〜７８．０重量％
と、下記（Ａ）から選ばれる一種または二種以上のノニ
オン系活性剤１．０〜５０．０重量％と、水溶性塩１．
０〜２５．０重量％とを配合してなることを特徴とする
多層型化粧料である。 （Ａ）ステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度３〜１
０）セチルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレン
（重合度４〜１２）ステアリルエーテル、ステアリン酸
ポリオキシエチレン（重合度３〜１５）ラウリルエーテ
ル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度２〜
１０）ラウリルエーテル、 モノステアリン酸グリセリ
ン、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン（重合
度２〜５）オクチルドデシルエーテルジエステル、ラウ
ロイルグルタミン酸ジ−ポリオキシエチレン（重合度２
〜５）ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン（重合
度３〜５０）オレイルエーテル ポリオキシエチレン（重合度２〜１２）ジイソステアレ
ート、ソルビタンモノオレート。
０〜７８．０重量％と、水１０．０〜７８．０重量％
と、ヘキシレングリコール１０．０〜７８．０重量％
と、下記（Ａ）から選ばれる一種または二種以上のノニ
オン系活性剤１．０〜５０．０重量％と、水溶性塩１．
０〜２５．０重量％とを配合してなることを特徴とする
多層型化粧料である。 （Ａ）ステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度３〜１
０）セチルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレン
（重合度４〜１２）ステアリルエーテル、ステアリン酸
ポリオキシエチレン（重合度３〜１５）ラウリルエーテ
ル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度２〜
１０）ラウリルエーテル、 モノステアリン酸グリセリ
ン、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン（重合
度２〜５）オクチルドデシルエーテルジエステル、ラウ
ロイルグルタミン酸ジ−ポリオキシエチレン（重合度２
〜５）ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン（重合
度３〜５０）オレイルエーテル ポリオキシエチレン（重合度２〜１２）ジイソステアレ
ート、ソルビタンモノオレート。
【０００８】本発明の多層型化粧料は、特に三層型浴用
化粧料を好適とする。なお、本発明において、化粧料と
は、薬事法上の化粧品だけでなく、医薬部外品や医薬な
どに属するものであっても化粧に用いるもの、例えば、
クリーム、ローション、リンス、トリートメント、毛髪
剤、香水、洗浄剤、バス製品などを含む概念である。
化粧料を好適とする。なお、本発明において、化粧料と
は、薬事法上の化粧品だけでなく、医薬部外品や医薬な
どに属するものであっても化粧に用いるもの、例えば、
クリーム、ローション、リンス、トリートメント、毛髪
剤、香水、洗浄剤、バス製品などを含む概念である。
【０００９】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明の多層型化粧料中に配合する油分は、特に限定され
るものではなく、例えば以下のような油分を配合するこ
とができる。
発明の多層型化粧料中に配合する油分は、特に限定され
るものではなく、例えば以下のような油分を配合するこ
とができる。
【００１０】液体油脂としては、例えば、アボガド油、
ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロ
コシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴ
マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリパルミチン酸グリセリ
ン等、固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、
馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、
パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛
脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等、炭化水素油として
は、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレ
ン、プリスタン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マ
イクロクリスタリンワックス等、合成エステル油として
は、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セ
チル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリ
スチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソ
ステアリン酸イソセチル、１２−ヒドロキシステアリン
酸コレステリル、ジ−２−エチルヘキシル酸エチレング
リコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モ
ノイソステアリン酸Ｎ−アルキルグリコール、ジカプリ
ン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、ジ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−
２−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−２−
エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−２−
エチルヘキシル酸グリセリン、セチル−２−エチルヘキ
サノエート、２−エチルヘキシルパルミテート、トリミ
リスチン酸グリセリン、トリ−２−ヘプチルウンデカン
酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレ
イン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリ
セライド、パルミチン酸−２−ヘプチルウンデシル、ア
ジピン酸ジイソブチル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミ
ン酸−２−オクチルドデシルエステル、アジピン酸−２
−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸
ジ−２−エチルヘキシル、ミリスチン酸−２−ヘキシル
デシル、パルミチン酸−２−ヘキシルデシル、アジピン
酸−２−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、
コハク酸−２−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等、シリコーンと
しては例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサ
ン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラ
ハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン
等の油分が挙げられる。これらの油分のうち特に流動パ
ラフィンは、安定した層を作る効果があるため好ましい
ものである。
ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロ
コシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴ
マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリパルミチン酸グリセリ
ン等、固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、
馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、
パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛
脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等、炭化水素油として
は、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレ
ン、プリスタン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マ
イクロクリスタリンワックス等、合成エステル油として
は、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セ
チル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリ
スチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソ
ステアリン酸イソセチル、１２−ヒドロキシステアリン
酸コレステリル、ジ−２−エチルヘキシル酸エチレング
リコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モ
ノイソステアリン酸Ｎ−アルキルグリコール、ジカプリ
ン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、ジ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−
２−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−２−
エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−２−
エチルヘキシル酸グリセリン、セチル−２−エチルヘキ
サノエート、２−エチルヘキシルパルミテート、トリミ
リスチン酸グリセリン、トリ−２−ヘプチルウンデカン
酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレ
イン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリ
セライド、パルミチン酸−２−ヘプチルウンデシル、ア
ジピン酸ジイソブチル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミ
ン酸−２−オクチルドデシルエステル、アジピン酸−２
−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸
ジ−２−エチルヘキシル、ミリスチン酸−２−ヘキシル
デシル、パルミチン酸−２−ヘキシルデシル、アジピン
酸−２−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、
コハク酸−２−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等、シリコーンと
しては例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサ
ン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラ
ハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン
等の油分が挙げられる。これらの油分のうち特に流動パ
ラフィンは、安定した層を作る効果があるため好ましい
ものである。
【００１１】本発明の多層型化粧料における油分の配合
量は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．０重量％で
あり、好ましくは３０．０〜４０．０重量％である。
量は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．０重量％で
あり、好ましくは３０．０〜４０．０重量％である。
【００１２】本発明化粧料中に配合する多価アルコール
は、特に限定されるものではなく、例えば以下のような
多価アルコールを配合することができる。
は、特に限定されるものではなく、例えば以下のような
多価アルコールを配合することができる。
【００１３】多価アルコールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、１，３−ブチレ
ングリコール、ヘキシレングリコール等の２価のアルコ
ール、グリセリン等の３価のアルコール、ペンタエリス
リトール等の４価のアルコール、キシリトール等の５価
のアルコール、ソルビトール、マンニトール等の６価の
アルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール等の多
価アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の２価
のアルコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル等の３価のアルコールアルキルエ
ーテル類等の多価アルコールが挙げられる。これらの多
価アルコールのうち特にヘキシレングリコールは、安定
した層を作る効果があるため好ましいものである。
ングリコール、プロピレングリコール、１，３−ブチレ
ングリコール、ヘキシレングリコール等の２価のアルコ
ール、グリセリン等の３価のアルコール、ペンタエリス
リトール等の４価のアルコール、キシリトール等の５価
のアルコール、ソルビトール、マンニトール等の６価の
アルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール等の多
価アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の２価
のアルコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル等の３価のアルコールアルキルエ
ーテル類等の多価アルコールが挙げられる。これらの多
価アルコールのうち特にヘキシレングリコールは、安定
した層を作る効果があるため好ましいものである。
【００１４】本発明の多層型化粧料における多価アルコ
ールの配合量は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．
０重量％であり、好ましくは３０．０〜４０．０重量％
である。
ールの配合量は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．
０重量％であり、好ましくは３０．０〜４０．０重量％
である。
【００１５】本発明の多層型化粧料中に配合する（Ａ）
のノニオン系活性剤として具体的には、ＰＯＥ（３）セ
チルエーテルステアレート、ＰＯＥ（５）セチルエーテ
ルステアレート、ＰＯＥ（７）セチルエーテルステアレ
ート、ＰＯＥ（１０）セチルエーテルステアレート、Ｐ
ＯＥ（４）ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ
（６）ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（９）
ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（１０）ステ
アリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（１２）ステアリ
ルエーテルステアレート、ＰＯＥ（３）ラウリルエーテ
ルステアレート、ＰＯＥ（５）ラウリルエーテルステア
レート、ＰＯＥ（８）ラウリルエーテルステアレート、
ＰＯＥ（１０）ラウリルエーテルステアレート、ＰＯＥ
（１５）ラウリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（２）
ラウリルエーテルイソステアレート、ＰＯＥ（５）ラウ
リルエーテルイソステアレート、ＰＯＥ（８）ラウリル
エーテルイソステアレート、ＰＯＥ（１０）ラウリルエ
ーテルイソステアレート、モノステアリン酸グリセリ
ン、ラウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（２）オクチルドデ
シルエーテルジエステル、ラウロイルグルタミン酸ＰＯ
Ｅ（５）オクチルドデシルエーテルジエステル、ラウロ
イルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ（２）ステアリルエーテ
ル、ラウロイルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ（５）ステアリ
ルエーテル、ＰＯＥ（５）オレイルエーテル、ＰＯＥ
（１２）ジイソステアレート、ソルビタンモノオレート
等が挙げられる。
のノニオン系活性剤として具体的には、ＰＯＥ（３）セ
チルエーテルステアレート、ＰＯＥ（５）セチルエーテ
ルステアレート、ＰＯＥ（７）セチルエーテルステアレ
ート、ＰＯＥ（１０）セチルエーテルステアレート、Ｐ
ＯＥ（４）ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ
（６）ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（９）
ステアリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（１０）ステ
アリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（１２）ステアリ
ルエーテルステアレート、ＰＯＥ（３）ラウリルエーテ
ルステアレート、ＰＯＥ（５）ラウリルエーテルステア
レート、ＰＯＥ（８）ラウリルエーテルステアレート、
ＰＯＥ（１０）ラウリルエーテルステアレート、ＰＯＥ
（１５）ラウリルエーテルステアレート、ＰＯＥ（２）
ラウリルエーテルイソステアレート、ＰＯＥ（５）ラウ
リルエーテルイソステアレート、ＰＯＥ（８）ラウリル
エーテルイソステアレート、ＰＯＥ（１０）ラウリルエ
ーテルイソステアレート、モノステアリン酸グリセリ
ン、ラウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（２）オクチルドデ
シルエーテルジエステル、ラウロイルグルタミン酸ＰＯ
Ｅ（５）オクチルドデシルエーテルジエステル、ラウロ
イルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ（２）ステアリルエーテ
ル、ラウロイルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ（５）ステアリ
ルエーテル、ＰＯＥ（５）オレイルエーテル、ＰＯＥ
（１２）ジイソステアレート、ソルビタンモノオレート
等が挙げられる。
【００１６】（Ａ）のノニオン系活性剤として好ましい
ものは、ポリオキシエチレン（重合度３〜５０）オレイ
ルエーテルまたはポリオキシエチレン（重合度２〜１
２）ジイソステアレートであり、これらのうちでも特に
ＰＯＥ（５）オレイルエーテルおよびＰＯＥ（１２）ジ
イソステアレートが好ましい。
ものは、ポリオキシエチレン（重合度３〜５０）オレイ
ルエーテルまたはポリオキシエチレン（重合度２〜１
２）ジイソステアレートであり、これらのうちでも特に
ＰＯＥ（５）オレイルエーテルおよびＰＯＥ（１２）ジ
イソステアレートが好ましい。
【００１７】本発明の多層型化粧料における上記（Ａ）
から選ばれるノニオン系活性剤の配合量は、化粧料全体
に対して１．０〜５０．０重量％であり、好ましくは
１．０〜５．０重量％である。１．０重量％未満および
５０．０重量％を超えると、使用性が悪くなる。
から選ばれるノニオン系活性剤の配合量は、化粧料全体
に対して１．０〜５０．０重量％であり、好ましくは
１．０〜５．０重量％である。１．０重量％未満および
５０．０重量％を超えると、使用性が悪くなる。
【００１８】本発明の多層型化粧料中に配合する水溶性
の塩は、特に限定されるものではなく、例えば、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、亜硫酸ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素三ナトリウム等が
挙げられる。
の塩は、特に限定されるものではなく、例えば、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、亜硫酸ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素三ナトリウム等が
挙げられる。
【００１９】本発明の多層型化粧料における水溶性の塩
は、三層以上の多層を構成するに十分な量を含んでなる
もので、化粧料全体に対して１．０〜２５．０重量％で
あり、好ましくは１０．０〜１５．０重量％である。水
溶性の塩の配合量が１．０重量％未満では、三層以上の
多層にすることが困難であり、また２５．０重量％を超
えると、塩の析出がみられるようになる。
は、三層以上の多層を構成するに十分な量を含んでなる
もので、化粧料全体に対して１．０〜２５．０重量％で
あり、好ましくは１０．０〜１５．０重量％である。水
溶性の塩の配合量が１．０重量％未満では、三層以上の
多層にすることが困難であり、また２５．０重量％を超
えると、塩の析出がみられるようになる。
【００２０】本発明の多層型化粧料における水の配合量
は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．０重量％、好
ましくは３０．０〜４０．０重量％である。
は、化粧料全体に対して１０．０〜７８．０重量％、好
ましくは３０．０〜４０．０重量％である。
【００２１】本発明の多層型化粧料がとり得る剤型は特
に限定されず、化粧料全般にわたって本発明を適用する
ことが可能である。また、その用途も化粧水・乳液等の
基礎化粧品や、浴用化粧料等の特殊化粧品等、多くの種
類の化粧品にわたるものである。このうち、特に浴用化
粧料が好適である。
に限定されず、化粧料全般にわたって本発明を適用する
ことが可能である。また、その用途も化粧水・乳液等の
基礎化粧品や、浴用化粧料等の特殊化粧品等、多くの種
類の化粧品にわたるものである。このうち、特に浴用化
粧料が好適である。
【００２２】本発明の多層型化粧料は、水相、油相およ
び多価アルコール相をあらかじめ調製し、次いでこれら
を混合することによって製造するか、あるいは任意の成
分を順次加えることによって製造してもよく、いずれの
方法によっても製造することができる。
び多価アルコール相をあらかじめ調製し、次いでこれら
を混合することによって製造するか、あるいは任意の成
分を順次加えることによって製造してもよく、いずれの
方法によっても製造することができる。
【００２３】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳しく説明す
るが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例により限定
されるものではない。
るが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例により限定
されるものではない。
【００２４】
実施例１ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ３５．０ 重量％
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
ヘキシレングリコール ３５．０
ポリオキシエチレン（５モル）オレイルエーテル ３．０
食塩（局方） ３．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００２５】
実施例２ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ３５．０ 重量％
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
ヘキシレングリコール ３５．０
ポリオキシエチレン（12モル）ジイソステアレート ３．０
食塩（局方） ３．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００２６】
比較例１ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ３０．０ 重量％
香料 ２．７
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
グリセリン ３４．７
ヤシ油ポリオキシエチレングリセリン（7EO） ２９．７
精製水 ２．９
色素（水溶性） 適量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００２７】
比較例２ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ４５．０ 重量％
香料 ３．０
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
グリセリン ４５．０
ヤシ油ポリオキシエチレングリセリン（7EO） ３．０
精製水 ３．０
色素（水溶性） 適量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００２８】
比較例３ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ３５．０ 重量％
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
ヘキシレングリコール ３５．０
ポリオキシエチレン（５モル）オレイルエーテル ３．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００２９】
比較例４ 三層型浴用化粧料
流動パラフィン ３５．０ 重量％
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
ヘキシレングリコール ３５．０
ヤシ油ポリオキシエチレングリセリン（７ＥＯ） ３．０
食塩（局方） ３．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
これらを混合することにより三層型浴用化粧料を得た。
【００３０】このようにして製造したこれらの実施例お
よび比較例の三層型浴用化粧料について、後述するよう
な使用官能試験および界面の安定性試験を行い、それぞ
れ判定した。その結果を表１に示した。
よび比較例の三層型浴用化粧料について、後述するよう
な使用官能試験および界面の安定性試験を行い、それぞ
れ判定した。その結果を表１に示した。
【００３１】１． 使用感官能試験
各試験品について、振とう後２００ｌの風呂の浴槽に試
料２０〜２５ｍｌを入れ攪拌する。その後、男女パネル
に使用感を判定してもらい、べたついた使用感を感じた
パネルの人数を基準にして、各試験品の使用感を以下の
基準で判定した。
料２０〜２５ｍｌを入れ攪拌する。その後、男女パネル
に使用感を判定してもらい、べたついた使用感を感じた
パネルの人数を基準にして、各試験品の使用感を以下の
基準で判定した。
【００３２】（評価基準）
◎：べたつくと感じた人が５人未満。
○：べたつくと感じた人が５人以上，１０人未満。
△：べたつくと感じた人が１０人以上，３０人未満。
×：べたつくと感じた人が３０人以上。
【００３３】２． 界面の安定性試験
視感判定によって評価した。
◎：界面の分離認識まで約１分，完全分離まで１〜２
分。 ○：界面の分離認識まで１〜２分，完全分離まで３０〜
６０分。 △：界面の分離認識まで１〜２分，完全分離まで６０分
超。
分。 ○：界面の分離認識まで１〜２分，完全分離まで３０〜
６０分。 △：界面の分離認識まで１〜２分，完全分離まで６０分
超。
【００３４】
【表１】
───────────────────────────────────
項目 実施例１ 実施例２ 比較例１ 比較例２ 比較例３ 比較例４
───────────────────────────────────
使用感 ◎ ◎ △ △ ○ △
安定な界面形成 ◎ ◎ △ △ △ ○
───────────────────────────────────
【００３５】表１の結果から、本発明の多層型化粧料で
ある実施例１，２の三層型浴用化粧料は、比較例の三層
型浴用化粧料よりも使用性および安定な界面の形成にお
いて優れていることが明らかになった。
ある実施例１，２の三層型浴用化粧料は、比較例の三層
型浴用化粧料よりも使用性および安定な界面の形成にお
いて優れていることが明らかになった。
【００３６】
実施例３ 三層型クレンジングオイル
流動パラフィン ２０．０ 重量％
２−エチルヘキシルパルミテート ５．０
シリコーン油 ５．０
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
ヘキシレングリコール ３０．０
ポリオキシエチレン（５モル）オレイルエーテル ３．０
食塩（局方） ３．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型クレンジングオイル
を得た。得られた三層型クレンジングオイルは、安定な
界面を有する水層−多価アルコール層−油分層を形成
し、べたつきのない使用感を有していた。
これらを混合することにより三層型クレンジングオイル
を得た。得られた三層型クレンジングオイルは、安定な
界面を有する水層−多価アルコール層−油分層を形成
し、べたつきのない使用感を有していた。
【００３７】
実施例４ 三層型ローション
スクワラン ５．０ 重量％
シリコーン油 ５．０
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
プロピレングリコール １０．０
ソルビタンモノオレート ３．０
食塩（局方） ５．０
精製水 全体を１００とする量
製法
油相、多価アルコール相および水相をそれぞれ調製し、
これらを混合することにより三層型ローションを得た。
得られた三層型ローションは、安定な界面を有する水層
−多価アルコール層−油分層を形成し、べたつきのない
使用感を有していた。
これらを混合することにより三層型ローションを得た。
得られた三層型ローションは、安定な界面を有する水層
−多価アルコール層−油分層を形成し、べたつきのない
使用感を有していた。
【００３８】実施例５
実施例１と同一の処方で、但し、製法として油相、多価
アルコール相および水相を分けずに、成分を順次加える
ことにより三層型浴用化粧料を得た。得られた三層型浴
用化粧料は、安定な界面を有する水層−多価アルコール
層−油分層を形成し、べたつきのない使用感を有してい
た。
アルコール相および水相を分けずに、成分を順次加える
ことにより三層型浴用化粧料を得た。得られた三層型浴
用化粧料は、安定な界面を有する水層−多価アルコール
層−油分層を形成し、べたつきのない使用感を有してい
た。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層型化
粧料は、べたつき感やぬめり感がなく、かつ安定したき
れいな多層分離状態を形成し、美しい界面が形成される
ものである。
粧料は、べたつき感やぬめり感がなく、かつ安定したき
れいな多層分離状態を形成し、美しい界面が形成される
ものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 阿部 公司
神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地
株式会社資生堂 第一リサーチセンター
内
(56)参考文献 特開 昭63−79806（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−83011（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−165304（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−165305（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−33317（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−79811（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−83009（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−83010（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−290810（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−177910（ＪＰ，Ａ)
特開 昭56−95109（ＪＰ，Ａ)
特開 昭49−1734（ＪＰ，Ａ)
特開 昭54−41335（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−47606（ＪＰ，Ａ)
特開 昭56−133207（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−144210（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−150827（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−165531（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−81117（ＪＰ，Ａ)
特公 昭48−11954（ＪＰ，Ｂ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (3)
- 【請求項１】 流動パラフィン１０．０〜７８．０重量
％と、水１０．０〜７８．０重量％と、ヘキシレングリ
コール１０．０〜７８．０重量％と、下記（Ａ）から選
ばれる一種または二種以上のノニオン系活性剤１．０〜
５０．０重量％と、水溶性塩１．０〜２５．０重量％と
を配合してなることを特徴とする多層型化粧料。 （Ａ）ステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度３〜１
０）セチルエーテル、 ステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度４〜１２）ス
テアリルエーテル、 ステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度３〜１５）ラ
ウリルエーテル、 イソステアリン酸ポリオキシエチレン（重合度２〜１
０）ラウリルエーテル、 モノステアリン酸グリセリ
ン、 ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン（重合度２
〜５）オクチルドデシルエーテルジエステル、 ラウロイルグルタミン酸ジ−ポリオキシエチレン（重合
度２〜５）ステアリルエーテル、 ポリオキシエチレン（重合度３〜５０）オレイルエーテ
ル、 ポリオキシエチレン（重合度２〜１２）ジイソステアレ
ート、 ソルビタンモノオレート。 - 【請求項２】 ノニオン系活性剤が、ポリオキシエチレ
ン（重合度３〜５０）オレイルエーテルまたはポリオキ
シエチレン（重合度２〜１２）ジイソステアレートであ
る請求項１記載の多層型化粧料。 - 【請求項３】 三層型浴用化粧料である請求項１または
２に記載の多層型化粧料。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| KR1019980024812A KR100540318B1 (ko) | 1997-06-30 | 1998-06-29 | 경량감을 주는 다층 조성물 |
| EP98111983A EP0882442B1 (en) | 1997-06-30 | 1998-06-29 | Multi-layer lightweight texture composition |
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|---|---|---|---|---|
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| US5182105A (en) * | 1988-10-25 | 1993-01-26 | Kao Corporation | Bathing composition |
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