JPH04290810A - 三層型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、モノ脂肪酸ポリオキシ
エチレングリセリルを配合してなる三層型基剤及びそれ
を用いた化粧料に関する。

【０００２】本発明の三層型基剤は、油層、界面活性剤
、湿潤剤の三層に分かれており、各々の層に可溶な他の
化合物の配合を可能にし、振とう後混和性良く水中に分
散性も良い。油層と水層中に配合された薬効成分が接触
することによる劣化を避けたい製品にも使用可能である
。従って、医薬用製品、芳香剤、昆虫忌避剤、文房具用
品、繊維油剤、金属油剤、食品、塗料、インキ、農薬等
の製品への基剤をしての利用が考えられる。

【０００３】なおさらに詳しくは、化粧料とは、薬事法
上の化粧品だけでなく、医薬部外品や医薬などに属する
ものであっても化粧に用いるものたとえば、クリーム、
ローション、リンス、トリートメント、毛髪剤、香水、
洗浄剤、バス製品などを含有する概念である。

【０００４】当発明の透明三層化粧料は、消費者に興味
を引かれるばかりでなく混合系に於て安定性に欠く有効
成分の配合を可能にする。

【０００５】

【従来の技術】従来から知られている三層型化粧料は、
すぐに溶解しない二種以上の油の組み合せ、または水、
アルコールと相溶しない油から組み合せられるもの、及
び水層とアルコール層の組み合せのものが知られている
。またこれらの組み合せが複合的に行われている。

【０００６】これ等は使用時振とうすることにより、白
濁、または分散状態になるが、粒子が大きく、混和状態
は良くない。従って静置後直ちに分離し難く、また完全
透明分離に長い時間を要す。また界面活性剤が配合され
ず振とう時の粒子径がそろわず、使用中での分離層の比
率が変わることも多い。また水中への分散状態は良くな
い。

【０００７】しかし、本発明は、振とう時透明な外観を
呈し、水への乳化分散性も良く、静置後速やかに透明三
層に分離させることが出来る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、鋭意検討した結果、一般式（１）に示す化合
物、液状オイル、湿潤剤、水を特定割合に配合すること
により、振とう時は透明感の高い外観を呈し、静置後速
やかに完全分離し、透明三層基剤を得られ、従来の上記
問題点を回避できることを見出し、本発明を完成するに
至った。

【０００９】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式（１）、

【化２】 （式中ＲＣＯＯは脂肪酸からカルボキシル基の水素を除
いた残基で、炭素数６〜２２，Ｘ＋Ｙ＋Ｚは酸化エチレ
ンの平均付加モル数１〜１０を表わす）で示される界面
活性剤の群から選ばれる１種または２種以上を含有する
ことを特長とする三層型基剤であり、一般式（１）で示
される界面活性剤５重量％〜７０重量％、液状油１０重
量％〜８５重量％、グリセリン、ポリグリセリン、プロ
ピレングリコール、ソルビトール、１，３ブチレングリ
コール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコー
ル２００〜６００、イソプレングリコールから成る群か
ら選ばれた湿潤剤５重量％〜７０重量％、及び水２重量
％〜６重量％からなる三層型基剤に関する。一般式（１
）に於て脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、リンデル酸、マッコウ酸、パルミト
オレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、イソオレイン
酸、ペトロセリン酸、カドレイン酸、エルカ酸、ブラジ
ン酸、セトレイン酸、セラコレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、エレオステアリン酸、ヒラゴ酸、モロクチン
酸、アラキドン酸、イワシ酸、タリリン酸、イソステア
リン酸、イソノナン酸、イソパルミチン酸、イソペラル
ゴン酸、２−エチルヘキサン酸、オクタデカン酸、リシ
ノレイン酸、リシノール酸、ネオデカン酸、ネオペンタ
ン酸、ミンク油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸
、ラノリン脂肪酸、メドウフォーム油脂肪酸、トール油
脂肪酸、ホホバ油脂肪酸、牛脂肪酸、オリーブ油脂肪酸
、菜種油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、椿油
脂肪酸、サンフラワー油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、
アーモンド油脂肪酸、パーム油脂肪酸、ババス油脂肪酸
、オレンジラフィー油脂肪酸、等を由来する脂肪酸があ
げられる。

【００１０】一般式（１）で示される化合物は最終製品
の外観、粘性、フィーリング、混和性等から室温液状の
ものが好ましい。従って、高炭素数の飽和数脂肪酸を用
いるとペースト状または固形状になり所期の目的の流動
性を得られない。また炭素数６未満の脂肪酸を用いると
液状のものが得られるが、においが強いか、水溶性が強
くなり他の原料との相溶性が高く、好ましい分離状態を
得られない。

【００１１】一方Ｘ＋Ｙ＋Ｚ数は、油層、及び湿潤剤、
水との相溶性、混和性、分離性から６〜９が好ましい。 また配合重量％は８重量％〜６５重量％が好ましい。酸
化エチレンの平均モル数は５未満のときは、親油性が強
く、１０を超えるときは、親水性が強く、分離性が悪く
、完全透明三層基剤を得られない。Ｘ＋Ｙ＋Ｚのいづれ
かが０であっても良い。

【００１２】液状オイルとしては、流動パラフィン、ス
クワラン、スクワレン植物油例えば、オリーブ油、椿油
、サンフラワー油、サフラワー油、アーモンド油、小麦
胚芽油、メドウフォーム油、ホホバ油、アボガド油、ツ
バキ油、マカダミアナッツ油、トウロモコシ油、ゴマ油
、バーシック油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、
コメヌカ油、日本キリ油、胚芽油、動物油例えば、オレ
ンジラフィー油、ミンク油、シャーリバー油、タートル
油、シリコンオイル例えば、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、合成油例えば、パルミ
チン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロビル、トリオク
タン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセロール
、トリー２ーエチルヘキサン酸グリセロール、トリヤシ
油脂肪酸グリセロール、ポリオキシプロピレン、ポリオ
キシプロピレングリセリン、ポリオキシプロヒ等が挙げ
られる。

【００１３】伸び、感触、混和性、分離性、透明性、等
から室温でより低粘性、液状オイルが好ましく、配合１
５重量％〜８０重量％が好ましい。

【００１４】水の配合量は透明な混和分離性を得るため
に重要であり３重量％〜５重量％が好ましい。

【００１５】

【実施例】１．三層型バスオイル （１）処方 ■　グリセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
３４．７■　ヤシ油脂肪酸ポリオキシ エチレングリセリン（７．Ｅ０）　　２９．７■　色素
（水溶性）　　　　　　　　　　　　　　適量■　流動
パラフィン　　　　　　　　　　　　　　３０．０■　
水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　２．９■　香料　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　２．７（２）製造法：■，■，■
，■，■，■の順に加え、均一に混合して、三層型バス
オイルを得る。振とう後風呂の湯槽へ１０−２０〓滴下
混ぜる。 ２．三層型クレンジングオイル （１）処方 ■　グリセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１４．０■　ラウリル脂肪酸ポリオキシ エチレングリセリン（８．Ｅ０）　　１１．５■　流動
パラフィン　　　　　　　　　　　　　　７０．０■　
色素（油溶性）　　　　　　　　　　　　　　適量■　
水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　３．５■　香料　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１．０（２）製造法：■，■，■
，■，■，■の順に加え、均一に混合して、三層型のク
レンジングオイルを得る。振とう後、顔に塗布し、良く
マッサージ後、ぬるま湯で充分洗いながす。

【００１６】

【発明の効果】当発明により得られる三層基剤は、単に
外観が魅力あるばかりでなく油溶性、及び水溶性効果剤
を個々に配合され、使用時相乗効果により、より効果を
発揮させることの出来る基剤である。従来の三層型基剤
と異なり、三層の比率を自由に変えることが出来る。ま
た水との混合時の乳化状態も考えることの出来る基剤で
ある。従ってスキン、メーク、ヘヤーケア製品、トイレ
タリーズ製品等幅広く化粧料に用いられる。

【表１】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 【化１】 （式中ＲＣＯＯは脂肪酸からカルボキシル基の水素を除
   いた残基で、炭素数６〜２２Ｘ＋Ｙ＋Ｚは酸化エチレン
   の平均付加モル数１〜１０を表す）で示される界面活性
   剤の群からえらばれる１種または、２種以上を含有する
   ことを特長とする三層型基剤。
2. 【請求項２】　　特許請求の範囲（１）に示す界面活性
   剤を５重量％〜７０重量％、液状油１０重量％〜８５重
   量％、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコ
   ール、ソルビドール、１，３ブチレングリコール、ポリ
   エチレングリコール２００〜６００、イソプレングリコ
   ールから成る群から選ばれた湿潤剤５重量％〜７０重量
   ％及び水２重量％〜６重量％からなる三層型化粧料組成
   物。