JP3536446B2 - 遅延フィードバック音源 - Google Patents

遅延フィードバック音源

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JP3536446B2
JP3536446B2 JP17800495A JP17800495A JP3536446B2 JP 3536446 B2 JP3536446 B2 JP 3536446B2 JP 17800495 A JP17800495 A JP 17800495A JP 17800495 A JP17800495 A JP 17800495A JP 3536446 B2 JP3536446 B2 JP 3536446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遅延部とフィルタ部と
がループ状に接続されているループを循環する信号を、
楽音信号として取り出すようにした遅延フィードバック
音源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遅延フィードバック音源の基本構成を図
10に示すが、遅延フィードバック音源は、ループ部に
駆動信号を供給する駆動信号発生部100と、ループ部
を構成する遅延部102とフィルタ部103と、駆動信
号をループ部に供給する位置に挿入された加算器101
とから構成され、ループ部のいずれかの位置から楽音信
号が取り出されて出力されている。
【0003】ループ部の総遅延時間(1/f)は発生す
べきピッチに相当する遅延時間に設定されており、キー
オン(KEYON)のタイミングで駆動信号発生部10
0から発生された駆動信号が加算器101に供給される
ことにより、ループ部に駆動信号が供給される。この駆
動信号はインパルスやホワイト・ノイズのような多くの
周波数成分を含む信号が好適とされる。駆動信号は、ル
ープ部に供給されて、ループ部を循環するようになる
が、ループ部の特性は良く知られているように、ループ
部内の総遅延時間に相当する周波数を基本波とする、基
本波とその倍調波成分の周波数が通過域とされる「くし
形」の周波数特性とされる。このため、ループ部におい
ては、基本波とその倍調波成分を除いて急速に減衰し、
基本波と倍調波成分とからなる信号が楽音信号として出
力されるようになる。
【0004】また、ループ部を循環する信号の倍調波成
分はループ部を循環するごとにフィルタ部103を通過
してその周波数特性の影響を受けるため、ループ部を循
環する信号の音色はフィルタ部103の特性により左右
されるようになる。さらに、基本波のピッチは、遅延部
102の遅延時間とフィルタ部103の遅延時間との総
和により決定されるため、遅延部102の遅延時間を制
御することにより所望のピッチの信号をループ部から発
生することができるようになる。これにより、管楽器や
弦楽器の楽音を模擬した良好な楽音を遅延フィードバッ
ク音源は生成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発生される
楽音信号のピッチを決定するループ部の総遅延時間は、
前記したように遅延部102の遅延時間とフィルタ部1
03の遅延時間との総和となるが、フィルタ部103の
遅延時間は、一般にフィルタ部に設定されるフィルタ係
数に応じて変化することが知られている。また、フィル
タ部103はローパス・フィルタ(LPF)やハイパス
・フィルタ(HPF)、及び非調和倍音発生用のオール
パス・フィルタ(APF)を組み合わせて構成され、こ
れらのフィルタの遅延量は、フィルタの構成により変化
態様が異なるようにされると共に、周波数によっても遅
延量は変化する。
【0006】このため、各フィルタのフィルタ係数を外
部操作子やエンベロープ・ジェネレータでリアルタイム
で制御する場合、時々刻々に変化する各フィルタの遅延
量の総和を求め、それによって遅延部102の遅延量を
補正することにより、音色を変化させた場合の音程の変
化を防止するようにしている。このようにフィルタ部1
03の遅延量の変化を補正するようにした遅延ループ部
の構成を図11に示す。この図は、前記図10に示す遅
延フィードバック音源の基本構成におけるループだけを
展開して示している。すなわち、この図において、遅延
ループ入力は図10に示す加算器101の出力であり、
遅延ループ出力は図10に示す加算器101の一つの入
力となる。
【0007】この図に示す遅延ループ部は、遅延部10
2と、遅延補正部104及びフィルタ部103とが縦続
されて構成されている。フィルタ部103に設定される
フィルタ係数は係数制御部105により発生され、係数
制御部105は入力されるフィルタ制御入力に応じたフ
ィルタ係数を発生している。また、係数制御部105か
ら発生されたフィルタ係数は遅延補正テーブル部106
にも供給されて、内部に保持されている遅延補正テーブ
ルを参照してフィルタ係数に応じたフィルタ部103の
フィルタ遅延量が求められて遅延制御部107に供給さ
れている。
【0008】遅延制御部107は発生すべき楽音信号の
音程の周波数情報fと、遅延補正テーブル部106から
のフィルタ遅延量に応じて遅延量データを発生し、遅延
量データの整数部を遅延部102に供給し、その小数部
を遅延補正部104に供給している。すなわち、遅延ル
ープ部の総遅延量を1/fとし、遅延補正テーブル部1
06から読み出されたフィルタ部103のフィルタ遅延
量をxとすると、遅延部102と遅延補正部104とで
(1/f−x)分の遅延がされるように遅延制御部10
7により制御される。
【0009】なお、係数制御部105はフィルタ制御入
力に対応したフィルタ特性を得るようにフィルタ係数を
発生させて、フィルタ部103に供給している。また、
遅延補正テーブルはフィルタ部103の遅延特性を記憶
したもので、フィルタ制御入力あるいはフィルタ係数に
対する遅延時間を表している。この遅延時間は、一般に
は周波数の関数である。さらに、遅延部102では遅延
量データの整数部に応じてサンプリング・クロック時間
単位の遅延を行い、遅延補正部は遅延データの小数部に
応じて1サンプリング・クロック時間内の微小値の遅延
を行っている。
【0010】また、フィルタ部を2つのフィルタブロッ
クで構成することも可能であり、その遅延ループ部の構
成例を図12に示す。この図に示す遅延ループ部は、遅
延部102と、遅延補正部104及びフィルタブロック
1(110)、フィルタブロック2(120)とが縦続
されて構成されている。フィルタブロック1とフィルタ
ブロック2とは同じ構成とされているが、それぞれに内
蔵されるフィルタの構成は異なるものとされている。フ
ィルタブロック1を例にしてフィルタブロックの説明を
行うと、フィルタ1(111)に設定されるフィルタ係
数は係数制御部1(112)により発生され、係数制御
部1は入力されるフィルタ制御入力1に応じたフィルタ
係数を発生している。また、係数制御部1から発生され
たフィルタ係数は遅延補正テーブル部1(113)にも
供給されて、内部に保持されている遅延補正テーブルを
参照してフィルタ係数に応じたフィルタ1のフィルタ遅
延量が求められて遅延制御部107に供給されている。
【0011】遅延制御部107は発生すべき楽音信号の
音程の周波数情報fと、遅延補正テーブル部1からのフ
ィルタ遅延量、及びフィルタブロック1と同様にして発
生された遅延補正テーブル2(123)からのフィルタ
遅延量に応じて遅延部102及び遅延補正部104に設
定される遅延量データを発生し、遅延量データの整数部
は遅延部102に供給され、小数部は遅延補正部104
に供給される。すなわち、遅延ループ部の総遅延量を1
/fとし、遅延補正テーブル部1から読み出されたフィ
ルタ1のフィルタ遅延量をx1、遅延補正テーブル部2
から読み出されたフィルタ2のフィルタ遅延量をx2と
すると、遅延部102と遅延補正部104とで(1/f
−x1−x2)分の遅延がされるように遅延制御部10
7により制御される。この遅延制御部107は演算処理
装置で構成される。
【0012】このように遅延量の制御を行う場合、遅延
補正テーブルは音色切替時に生成すればよいが、遅延補
正量は時々刻々にリアルタイムで演算する必要がある。
したがって、複数のフィルタブロックがある場合は各フ
ィルタブロックのいずれかひとつでも変化する度にすべ
ての遅延量を計算し直す必要がある。この場合、遅延量
の演算は演算処理装置で行われるため、演算処理装置の
負担が大きくなるという問題点がある。また、各フィル
タブロックと、遅延量を演算する演算処理装置とのデー
タのやり取りが複雑となり、LSI化しにくいものとな
る。さらに、演算処理装置の負担を軽減化するためにフ
ィルタブロックを1段とすると、複雑な音色の制御が不
可能になるという問題点がある。
【0013】そこで、本発明は演算処理装置の負担を軽
減化できる遅延フィードバック音源を提供することを目
的としている。さらに、本発明は複雑な音色の制御がで
きると共に、演算処理装置の負担を軽減化できる遅延フ
ィードバック音源を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明の遅延フィードバック音源は、遅延部と
フィルタ部とがループ状に接続されて形成されたループ
部と、該ループ部に励振波形を供給する励振波形供給手
段と、該ループ部を循環する楽音信号を取り出す出力手
段とを備え、前記フィルタ部は複数のフィルタブロック
が縦続されて構成されており、該フィルタブロックは、
内部に設けられているフィルタに設定されるフィルタ係
数によらず、各フィルタブロックの遅延時間が一定とな
るように制御する遅延制御部を備えており、前記遅延部
には発生すべきピッチに相当する総遅延時間から、前記
フィルタブロックの遅延時間を総合した一定のフィルタ
遅延時間を差し引いた遅延量が設定されるようにしたも
のである。
【0015】また、本発明の遅延フィードバック音源
は、遅延部とフィルタ部とがループ状に接続されて形成
されたループ部と、該ループ部に励振波形を供給する励
振波形供給手段と、該ループ部を循環する楽音信号を取
り出す出力手段とを備え、前記フィルタ部は、複数のフ
ィルタブロックが縦続されて構成されており、該フィル
タブロックは、内部に設けられているフィルタに設定さ
れるフィルタ係数によらず、各フィルタブロックの遅延
時間が一定となるように制御する遅延制御部を備えてお
り、指定された音色情報に応じて、複数の前記フィルタ
ブロックの少なくとも1つを選択して、前記ループ部を
構成する前記フィルタ部とする選択手段と、発生すべき
ピッチに相当する総遅延時間から、前記選択手段で選択
されたフィルタブロックの総フィルタ遅延時間を差し引
いた遅延量を、前記遅延部に設定する遅延制御手段を、
さらに備えるようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、各フィルタブロックの遅延時
間を一定とすることができるので、変化したフィルタブ
ロックだけの演算をし直すだけでよく、遅延時間の補正
演算が分散されて演算処理装置の負担を軽減化すること
ができる。また、フィルタブロックの組み合わせを自由
に行うことができるため、複雑な音色の制御が可能とな
る。
【0017】
【実施例】本発明の遅延フィードバック音源を備える電
子楽器のシステム構成の一例を図1に示す。この図にお
いて、1は電子楽器の全体を管理している中央処理装置
(CPU)、2はCPU1を動作させる制御プログラム
が格納されるプログラムエリアやCPU1が動作する場
合に使用するワークエリア、音色等のパラメータが格納
されるパラメータエリア等が設定されているメモリ、3
は各種パラメータの設定表示等が行われる表示部、4は
音源アルゴリズムを実行して遅延フィードバック音源を
実現しているDSP(Digital Signal Processor)、5
は書き込みと読み出しとのタイミング間隔を遅延時間と
して使用する遅延部として使用されると共に、DSPの
ワークエリア及びDSP4のマイクロプログラムが記憶
されるDSP−RAM(DSP-Random Access Memory)、
6はDSP4により生成されたディジタルの楽音信号を
アナログの楽音信号に変換するDAC、7は音色等の各
種パラメータの設定を行う設定操作子、8は鍵盤等のユ
ーザが演奏時に操作する演奏操作子である。これらの各
部はバスにより接続されている。
【0018】このように構成された電子楽器において、
メモリ2に格納されていたDSP4を動作させるマイク
ロプログラムは、初期処理により予めDSP−RAM5
に転送され、ユーザは表示部3を観察しながら設定操作
子7を操作して音色等の楽音パラメータを設定すること
ができる。次いで、演奏操作子8を操作すると、操作さ
れた操作子8に応じたピッチの楽音が設定された音色に
よりDSP4内部で生成されて、DAC6に出力され
る。そして、DAC6により定再生レートでアナログの
楽音信号に変換され、図示しないサウンドシステムにお
いて増幅されてスピーカから放音される。
【0019】本発明の遅延フィードバック音源はDSP
4が音源アルゴリズムを実行することにより実現されて
いるが、その音源アルゴリズムを実行することにより実
現される本発明の第1実施例の遅延フィードバック音源
と等価な構成を図2に示す。この図において、10は遅
延ループ部を励振する高調波を豊富に含む励振波形を発
生する励振波形発生部、20は遅延ループ部の一部を構
成すると共に、生成される楽音のピッチに応じた遅延量
が、フィルタ部30のフィルタ遅延量を考慮して設定さ
れる信号遅延部、30は信号遅延部20に縦続されて遅
延ループ部を構成すると共に、生成される楽音に音色を
付加するフィルタ部、50は励振波形を遅延ループ部に
供給する加算器である。
【0020】このように構成された遅延フィードバック
音源において、前記した演奏操作子8のキータッチ等に
応じて設定された経時的に変化するフィルタ制御入力
(FCONT1〜n )はメモリ2から読み出されて、後述する
フィルタ部30内のフィルタブロック1及びフィルタブ
ロック2に供給される。なお、この図においてはnを2
とした例でありフィルタ部30は2つのフィルタブロッ
クにより構成されているが、2段に限ることはなく3段
以上としてもよい。ここで、演奏操作子8を操作すると
演奏操作子8が操作されたことがCPU1により検出さ
れて、キーオン(KON)が発生され励振波形発生部1
0に供給される。励振波形発生部10はこれを受けて励
振波形を発生し、加算器50に供給することにより、遅
延ループ部を励振する。
【0021】この場合、励振波形発生部10には励振波
形を選択する励振波形選択信号(WAVESEL )が供給され
ており、演奏操作子8のキータッチ情報に応じた励振波
形が選択されるが、励振波形選択信号をキータッチ情報
以外の情報から発生させてもよい。さらに、励振波形発
生部10には操作された演奏操作子8のノート・ナンバ
に相当する遅延データ(DPITCH)が供給されて、演奏操
作子8の音域に応じた励振波形が発生されるよう励振波
形発生部10を制御している。加算器50に供給された
励振波形は信号遅延部20及びフィルタ部30からなる
遅延ループ部を循環するようになるが、遅延ループ部の
「くし形」とされる周波数特性により、基本波とその倍
調波成分以外は減衰が早く、主に基本波とその倍調波成
分が遅延ループ部を循環し続けるようになる。
【0022】なお、フィルタ部30を構成しているフィ
ルタブロック1とフィルタブロック2は、供給されるフ
ィルタ制御入力によらずその遅延量が一定となるように
制御されている。したがって、信号遅延部20に設定さ
れる遅延量は発生する楽音の音高に相当する遅延データ
(DPITCH)からフィルタブロック1とフィルタブロック
2のそれぞれの固定の遅延量を差し引いた遅延量が設定
される。すなわち、遅延データ(DPITCH)をD、フィル
タブロック1の遅延量をTd1、フィルタブロック2の
遅延量をTd2とすると、信号遅延部20にはD−(T
d1+Td2)の遅延量が設定されるようになる。この
場合、(Td1+Td2)は一定値となるので、発生す
べき楽音の音程に対応する遅延データ(DPITCH)だけを
信号遅延部20に供給すればよい。
【0023】信号遅延部20は、整数段遅延部21と小
数段遅延部22と、これらの遅延量を制御する遅延制御
データを発生する遅延制御部23とから構成される。遅
延制御部23には予めデータ(Td1+Td2)が与え
られており、前記したD−(Td1+Td2)に相当す
る遅延制御データを発生するが、この遅延制御データの
整数部遅延データ DINTG が整数段遅延部21に供給さ
れ、遅延量データの小数部遅延データ DFRAC が小数段
遅延部22に供給される。整数段遅延部21は、DSP
−RAM5に遅延入力信号を書き込み、整数部遅延デー
タ DINTG に応じた時間後に読み出して遅延出力とする
ことにより構成される。あるいはシフトレジスタにより
整数段遅延部21を構成するようにしてもよい。
【0024】また、小数段遅延部22は、例えば図9に
示すようにFIR(Finite ImpulseResponse )フィル
タにより構成される。この小数段遅延部22は遅延入力
を1クロック(φ)時間遅延する遅延手段(D)80
と、遅延手段80の出力と小数部遅延データbとを乗算
する乗算器81と、遅延入力とデータ(1−b)とを乗
算する乗算器82と、小数部遅延データbをデータ(1
−b)に変換するための減算器84と、乗算器81と乗
算器82との出力を加算する加算器83とから構成され
る。この小数段遅延部22では、1クロック遅延前と1
クロック遅延後の信号にそれぞれデータbあるいはデー
タ(1−b)が乗算されて、加算器83で加算されるこ
とにより、小数部遅延データbに応じた遅延量が得られ
る。なお、小数段遅延部22をオールパスフィルタ(A
PF)を用いて構成することもできる。
【0025】また、フィルタ制御入力(FCONT1〜n )は
1発音中においても変化されるが、フィルタ制御入力
(FCONT1〜n )が変化した場合、各フィルタブロック1
及びフィルタブロック2においては遅延量が一定となる
ように制御されている。このことを説明するために、遅
延ループ部を展開した構成を拡大して図3に示す。な
お、この図の遅延ループ入力は加算器50の出力であ
り、遅延ループ出力は加算器50の入力とされる。この
図に示すようにフィルタブロック1とフィルタブロック
2とは、それぞれ内蔵されるフィルタ1あるいはフィル
タ2の構成は異なるものとされるが、ブロック図として
は同じ構成で示され、その動作も略等しいのでフィルタ
ブロック1を例としてあげてその動作を説明する。
【0026】フィルタブロック1を例にしてフィルタブ
ロックの説明を行うと、フィルタ1(35)に設定され
るフィルタ係数は係数制御部1(31)により発生さ
れ、係数制御部1は入力されるフィルタ制御入力FCONT1
に応じたフィルタ係数を発生している。また、係数制御
部1から発生されたフィルタ係数は遅延補正テーブル部
1(32)にも供給されて、内部に保持されている遅延
補正テーブルを参照することによりフィルタ係数に応じ
たフィルタ1のフィルタ遅延量が求められて遅延制御部
1(33)に供給されている。この遅延制御部1は、フ
ィルタ遅延量に応じて遅延補正部1(34)の遅延量を
制御することにより、フィルタブロック1の遅延量Td
1がフィルタ制御入力FCONT1によらず一定値としてい
る。
【0027】また、フィルタブロック2においても同様
に動作して、遅延制御部2(38)がフィルタ2(4
0)のフィルタ遅延量に応じて遅延補正部2(39)の
遅延量を制御することにより、フィルタブロック2の遅
延量Td2がフィルタ制御入力FCONT2によらず一定値と
されている。したがって、遅延部20に設定される遅延
量は発生する楽音の音高に相当する遅延データ(DPITC
H)からフィルタブロック1の固定の遅延量Td1とフ
ィルタブロック2の固定の遅延量Td2を差し引いた遅
延量{D−(Td1+Td2)}とされる。これによ
り、遅延ループ部からはフィルタ制御入力(FCONT1〜n
)に応じて音色が経時的に変化すると共に、遅延デー
タ(DPITCH)に相当する音程の楽音が、音程が変化する
ことなく生成されるようになる。
【0028】次に、本発明の第2実施例の構成を示すブ
ロック図を図4に示すが、第2実施例は第1実施例と比
較してフィルタ部30の構成が異なるものとされるの
で、遅延ループ部を展開した構成だけを図4に示してい
る。この図に示すように、第2実施例においては例えば
4つのフィルタブロック1〜4が縦続されてフィルタ部
30が構成され、このフィルタ部30に遅延部20が縦
続されて遅延ループ部が構成されている。なお、この図
の遅延ループ入力は励振波形が供給される加算器の出力
であり、遅延ループ出力は前記加算器の入力とされる。
【0029】この図に示す4つのフィルタブロック1〜
4における各フィルタ遅延量をそれぞれTd1,Td
2,Td3,Td4とすると、Td1,Td2,Td
3,Td4は一定値とされる。すなわち、各フィルタブ
ロック1〜4は、前記図3に示すフィルタブロック1あ
るいはフィルタブロック2と同様な構成とされて、図示
していないが各フィルタブロック1〜4に供給されてい
る各フィルタ制御入力(FCONT1〜n )が経時的に変化し
ても、各フィルタブロック1〜4の遅延量Td1,Td
2,Td3,Td4は一定となるように制御されてい
る。したがって、遅延部20に設定される遅延量は発生
する楽音の音高に相当する遅延データ(DPITCH)をDと
すると、遅延データDからフィルタブロック1〜4の一
定とされた総遅延量(Td1+Td2+Td3+Td
4)を差し引いた遅延量{D−(Td1+Td2+Td
3+Td4)}とされる。
【0030】この遅延量は遅延制御部60から供給され
るが、遅延部20は前記図2に示すように整数段遅延部
と小数段遅延部とから構成され、それぞれに遅延データ
の整数部あるいは遅延データの小数部が供給されて遅延
量が制御されている。第2実施例は図4に示すように多
数のフィルタブロック1〜4を縦続してフィルタ部30
を構成しているので、複雑な音色の制御を行うことがで
きる。この場合、各フィルタブロック1〜4にはフィル
タブロックをバイパスするバイパススイッチSW1,S
W2,SW3,SW4が設けられており、遅延制御部6
0に入力されるフィルタ組み合わせ指示(FCOMBI)に応
じてバイパススイッチSW1,SW2,SW3,SW4
が制御されている。この場合、バイパスされたフィルタ
ブロックの遅延量は、遅延制御部60において0に設定
される。
【0031】なお、フィルタ組み合わせ指示(FCOMBI)
は設定操作子7で設定される音色に応じて設定される。
また、フィルタブロックを多数縦続させてフィルタブロ
ック30を構成すると、フィルタ部30の総遅延量が大
きくなり、その遅延量が遅延データ(DPITCH)を越える
ようになると、遅延データ(DPITCH)で指定される高い
ピッチの楽音を発生することができなくなる。そこで、
このような時にはバイパススイッチを制御して現在発音
中の音色に余り影響を与えないフィルタブロックをバイ
パスするようにする。これにより、フィルタ部30の遅
延量が減少し高いピッチの楽音も発生することができる
ようになる。
【0032】次に、図4に示す第2実施例の変形例を図
5に示すが、この構成は前記第1実施例と同様にDSP
4が音源アルゴリズムを実行することにより実現される
構成と等価な構成とされており、前記図2と同符号で示
される部分は同一のブロックとされているので、その説
明は省略する。この図に示すフィルタ部30は、フィル
タブロック1(FILT1 ),フィルタブロック2(FILT2
),・・・フィルタブロックn(FILTn )が縦続され
て構成されており、各フィルタブロック間からはバイパ
スラインが取り出されてセレクタ(SEL)42に入力
されている。各フィルタブロックは、前記図3に示すフ
ィルタブロック1(フィルタブロック2)と同様の構成
とされている。すなわち、各フィルタブロック1〜nの
遅延量は、フィルタ特性を制御するフィルタ制御入力に
かかわらず一定の遅延量となるよう制御されている。
【0033】また、フィルタ部30内にはフィルタ組み
合わせ制御部41が設けられており、その出力SELが
セレクタ42に供給されることにより、セレクタ42は
入力されているバイパスラインのいずれかを選択して出
力している。この場合に、各フィルタブロック1〜nが
バイパスされているか否かを示すフラグPC1〜PCn
がフィルタ組み合わせ制御部41から出力され信号遅延
部20内の遅延制御部23に供給されている。フラグP
C1〜PCnは対応するフィルタブロック1〜nがバイ
パスされずフィルタ部30の一部を構成している場合
は”1”とされ、バイパスされるフィルタブロックに対
応するフラグは”0”とされる。これは、各フィルタブ
ロックがバイパスされているか否かに応じてフィルタ部
30の遅延量が変更されるため、各フィルタブロック1
〜nのフラグPC1〜PCnに応じて、遅延制御部23
で制御される遅延量を変更するためである。
【0034】この遅延制御部23の構成を図6に示す
が、遅延制御部23はピッチデータ補正演算部63と遅
延量発生部64とで構成され、ピッチデータ補正演算部
63には操作された演奏操作子8のピッチに相当する遅
延データ(DPITCH)と、フラグPC1〜PCnが入力さ
れており、フラグが”1”の場合は、対応するフィルタ
ブロック1〜nの一定値に制御されている遅延量Td1
〜Tdnが、遅延データ(DPITCH)から差し引かれるこ
とにより、信号遅延部20に設定される遅延量データDL
YTが演算により求められる。
【0035】この遅延量データDLYTはフィルタ組み合わ
せ制御部41に入力され、フィルタ部30における総遅
延量が遅延データ(DPITCH)を越えたとき(遅延量デー
タDLYTが負となる)に、フィルタ組み合わせ制御部41
がバイパスされるフィルタブロック1〜nを増加するよ
うにセレクタ42を制御して、フィルタ部30における
総遅延量が遅延データ(DPITCH)を越えないようにして
いる。これにより、ピッチの高い楽音も遅延ループ部に
より生成することができるようになる。なお、バイパス
されていないフィルタブロック1〜nのフラグPC1〜
PCnとして、”1”に替えて対応するフィルタブロッ
ク1〜nの一定値となるように制御されている遅延量T
d1〜Tdnを、フィルタ組み合わせ制御部41は出力
するようにしてもよい。
【0036】また、遅延量データDLYTを受けた遅延量発
生部64は、遅延量整数部DINTG と遅延量小数部DFRAC
を発生して、それぞれ整数段遅延部21及び小数段遅延
部22に供給している。次に、フィルタ組み合わせ制御
部41の構成を図7に示す。フィルタ組み合わせ制御部
41は FILTER COMBINATION 制御データ発生部65とラ
ッチ回路66により構成される。 FILTER COMBINATION
制御データ発生部65は、入力されるフィルタブロック
の組み合わせを指示する情報FCOMBIに応じてフィルタブ
ロックの縦続数に対応する出力SELと、フィルタブロ
ックの使用を示す(バイパスされるか否かを示す)フラ
グPC1〜PCnを発生してラッチ回路66に供給す
る。ラッチ回路66においては、キーオンKONの立ち
上がりタイミングで入力されている出力SELおよびフ
ラグPC1〜PCnをラッチして出力している。これに
より、発音中は出力SELおよびフラグPC1〜PCn
は変更されない。
【0037】ただし、ラッチ回路66は必ずしも必要な
ものではなく、発音中に音色を変化させる場合にはラッ
チ回路66を挿入せず、 FILTER COMBINATION 制御デー
タ発生部65から直接に出力SELおよびフラグPC1
〜PCnを出力するようにする。なお、出力SELおよ
びフラグPC1〜PCnは、テーブル、演算等の各種態
様で発生することができる。また、 FILTER COMBINATIO
N 制御データ発生部65に、タッチ、モジュレーション
等の各種演奏補助操作子の操作に対応して、各フィルタ
ブロック内のフィルタの周波数特性を制御するフィルタ
制御入力FCONT1〜 nを入力するようにしても良い。この
場合、図示されないがフィルタ制御入力FCONT1〜 nに応
じたフィルタ係数が各フィルタブロック内のフィルタに
供給される。
【0038】次に、フィルタ部30の変形例を図8に示
すが、縦続されたフィルタブロック70−1,70−
2,・・・70−n、71−1,71−2,・・・71
−nが並列に接続された直並列方式とされている。そし
て、縦続された各フィルタブロック間からはバイパスラ
インがそれぞれ引き出されて、混合・選択部(MIX&
SELECT)72に入力されている。混合・選択部7
2ではフィルタブロックの組み合わせを指示する情報FC
OMBIに応じてフィルタブロックの組み合わせ及び並列接
続間の混合態様が選択される。
【0039】本発明は以上説明したようにDSPがアル
ゴリズムを実行することにより遅延フィードバック音源
を実現しているが、DSPに替えてMPUを採用するよ
うにしても良い。また、本発明の遅延フィードバック音
源をハードウェアにより実現するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、各フィルタブロックの遅延時間を一定とすることが
でき、変化したフィルタブロックだけの演算をし直すだ
けでよく、遅延時間の補正演算が分散されて演算処理装
置の負担を軽減化することができる。また、フィルタブ
ロックの組み合わせを自由に行うことができるため、複
雑な音色の制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遅延フィードバック音源を備える電
子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の遅延フィードバック音源の第1実施
例の等価的な構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の遅延フィードバック音源の第1実施
例における遅延ループ部の構成を示す図である。
【図4】 本発明の遅延フィードバック音源の第2実施
例における遅延ループ部の構成を示す図である。
【図5】 本発明の遅延フィードバック音源の第2実施
例の変形例の等価的な構成を示す図である。
【図6】 本発明の遅延フィードバック音源の第2実施
例の変形例における遅延制御部の構成を示す図である。
【図7】 本発明の遅延フィードバック音源の第2実施
例の変形例におけるフィルタ組み合わせ制御部の構成を
示す図である。
【図8】 本発明の遅延フィードバック音源におけるフ
ィルタ部の他の構成例を示す図である。
【図9】 本発明の遅延フィードバック音源における小
数段遅延部の他の構成例を示す図である。
【図10】 遅延フィードバック音源の基本構成を示す
図である。
【図11】 従来の遅延ループ部の構成を示す図であ
る。
【図12】 従来の遅延ループ部の他の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 CPU、2 メモリ、3 表示部、4 DSP、5
DSP−RAM、6DAC、7 設定操作子、8 演
奏操作子、10 励振波形発生部、20 信号遅延部、
21 整数段遅延部、22 小数段遅延部、23 遅延
制御部、30フィルタ部、31,36 係数制御部、3
2,37 遅延補正テーブル、33,38 遅延制御
部、34,39 遅延補正部、35,40 フィルタ、
41 フィルタ組み合わせ制御部、42 セレクタ、5
0 加算器、61 係数制御部、62 遅延補正量発生
部、63 ピッチデータ補正演算部、64 遅延量発生
部、65 FILTER COMBINATION 制御データ発生部、6
6 ラッチ回路、70−1〜71−n フィルタブロッ
ク、72 混合・選択部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延部とフィルタ部とがループ状に接
    続されて形成されたループ部と、 該ループ部に励振波形を供給する励振波形供給手段と、 該ループ部を循環する楽音信号を取り出す出力手段とを
    備え、 前記フィルタ部は複数のフィルタブロックが縦続されて
    構成されており、該フィルタブロックは、内部に設けら
    れているフィルタに設定されるフィルタ係数によらず、
    各フィルタブロックの遅延時間が一定となるように制御
    する遅延制御部を備えており、 前記遅延部には発生すべきピッチに相当する総遅延時間
    から、前記フィルタブロックの遅延時間を総合した一定
    のフィルタ遅延時間を差し引いた遅延量が設定されてい
    ることを特徴とする遅延フィードバック音源。
  2. 【請求項2】 遅延部とフィルタ部とがループ状に接
    続されて形成されたループ部と、 該ループ部に励振波形を供給する励振波形供給手段と、 該ループ部を循環する楽音信号を取り出す出力手段とを
    備え、 前記フィルタ部は、複数のフィルタブロックが縦続され
    て構成されており、該フィルタブロックは、内部に設け
    られているフィルタに設定されるフィルタ係数によら
    ず、各フィルタブロックの遅延時間が一定となるように
    制御する遅延制御部を備えており、 指定された音色情報に応じて、複数の前記フィルタブロ
    ックの少なくとも1つを選択して、前記ループ部を構成
    する前記フィルタ部とする選択手段と、 発生すべきピッチに相当する総遅延時間から、前記選択
    手段で選択されたフィルタブロックの総フィルタ遅延時
    間を差し引いた遅延量を、前記遅延部に設定する遅延制
    御手段を、 さらに備えることを特徴とする遅延フィードバック音
    源。
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