JP3536328B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子

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JP3536328B2
JP3536328B2 JP31056093A JP31056093A JP3536328B2 JP 3536328 B2 JP3536328 B2 JP 3536328B2 JP 31056093 A JP31056093 A JP 31056093A JP 31056093 A JP31056093 A JP 31056093A JP 3536328 B2 JP3536328 B2 JP 3536328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示素子等に用いられ
る液晶表示素子に使用する液晶組成物およびこれら液晶
組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタなどを用いたアクティ
ブマトリックス駆動による液晶表示素子において、液晶
材料はフレーム周波数間の蓄積電荷を保持しなければな
らない。そのため液晶材料にはフレーム周波数間の蓄積
電荷の保持能力の高い、すなわち電圧保持率の高い材料
を用いることが必須となっている。
【0003】これらの液晶材料においては、従来のシア
ノ基を含む液晶材料の代りに、通常イオン性不純物を含
みにくい、フッ素原子、トリフルオロメチル基などのフ
ルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオ
ロメトキシ基等のフッ素原子を含む置換基をもつフッ素
系液晶材料を用いることが行なわれてきた。しかしなが
らこれらの液晶材料に二色性色素を添加すると、しばし
ばホスト液晶のもつ電圧保持特性を大きく損うという問
題があり、このことによりゲストホスト液晶組成物を用
いたアクティブマトリックス駆動液晶表示素子の実用化
は困難であった。
【0004】そしてこの二色性色素および二色性色素を
添加したゲストホスト液晶組成物については、電圧保持
特性を損う要因が、色素に含まれるイオン性不純物によ
る影響であるか、あるいは色素の分子構造に起因するも
のかの判別が困難であるなど、電圧保持率と他のパラメ
ータとの因果関係が明らかになっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題点を解決し得る電圧保持率の高いカラー液晶組成
物および液晶表示素子を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ゲストホ
スト液晶組成物において電圧保持率を損われるという前
記の問題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分子構
造を有する複数の二色性色素とフッ素系液晶材料との組
み合わせにより、ゲストホスト液晶組成物の電圧保持率
がホスト液晶材料のもつ電圧保持率の80%以上、好ま
しくは90%以上に保持することが可能であるというこ
とを見出し、本発明に至ったものである。
【0007】すなわち本発明はフッ素系液晶材料及び前
記請求項1に記載の(A)群、(B)群、(C)群及び
(D)群で示される二色性色素を各群から少なくとも1
種ずつ含むことを特徴とする液晶組成物およびこれら液
晶組成物を少なくとも一方が透明な電極基板間に挟持す
ることを特徴とした液晶表示素子に存する。以下、本発
明を更に詳細に説明する。
【0008】本発明の液晶組成物はブラック、ダークブ
ルー、ブラウン等の色相を有するものであり、本発明で
用いられる色素は上記のような各群で示されている二色
性色素の組合わせにより効果を奏するもので、各群の色
素はそれぞれ公知である。前記一般式[I]で示される
色素は例えば特開昭58−138767号公報に、一般
式[II]で示される色素は例えば特開昭59−2296
4号公報に、一般式[IV]で示される色素は例えば特開
昭59−4651号公報に各々記載されている。
【0009】また、一般式[III]で示されている色素に
ついても特開昭63−301850号公報等に記載され
ている他、日本感光色素(株)により市販されてもい
る。次に、このような本発明で用いられる色素について
詳細に説明する。すなわち、前記一般式[I]における
1 としては通常水素原子;アルキル基;アルコキシア
ルキル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子もしくはアルコキシアルキ
ル基で置換されていてもよいシクロヘキシル基もしくは
フェニル基、好ましくは水素原子;アルキル基;アルコ
キシアルキル基;アルコキシ基、更に好ましくは、C1
〜C12のアルキル基である。
【0010】R2 としては通常アルキル基;アルコキシ
アルキル基;アルキル基、アルコキシアルキル基、アル
コキシ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい
シクロヘキシルメチル基またはベンジル基、好ましくは
【0011】
【化5】
【0012】はシクロヘキシル基又はフェニル基を表
し、R16は水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル
基;アルコキシ基;ハロゲン原子を表し、更に好ましく
【0013】
【化6】
【0014】で示され、R17はC1 〜C12のアルコキシ
基である。R3 〜R5 としては通常水素原子、メチル
基、メトキシ基、ハロゲン原子を示し、更にR4 とR5
が隣接する炭素に置換している場合は互に連結して芳香
環を形成しても良く、R3 としては、好ましくは水素原
子、メチル基、更に好ましくは水素原子が挙げられ、R
4 とR5 は、好ましくは、共に水素原子を表すか、これ
らが隣接する炭素に置換し互いに連結して芳香族環を形
成しており、更に好ましくは隣接する炭素に置換し、互
いに連結して、これらが結合しているフェニレン基と共
に全体としてナフチレン基を形成していることが挙げら
れる。
【0015】一般式[II]においては、R6 とR7 とし
ては、通常水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル
基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、アルコ
キシ基、アルコキシアルキル基もしくはハロゲン原子で
置換されていてもよいシクロヘキシル基もしくはフェニ
ル基、好ましくは水素原子;アルキル基;アルコキシア
ルキル基;アルコキシ基;
【0016】
【化7】
【0017】はフェニル基又はシクロヘキシル基を示
し、R18は水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示
す。);ハロゲン原子、更に好ましくはR6 はC1 〜C
12のアルキル基、R7 はC1 〜C12のアルコキシ基が挙
げられる。一般式[III]においてはR8 〜R10として
は、通常水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル
基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、アルコ
キシ基、ハロゲン原子もしくはアルコキシアルキル基で
置換されていても良いシクロヘキシル基もしくはフェニ
ル基、好ましくはアルキル基;アルコキシアルキル基;
アルコキシ基、更に好ましくはC1 〜C12のアルキル基
であり、R11〜R13としては、通常水素原子、メチル
基、メトキシ基、ハロゲン原子を示すか、又はR12とR
13はそれぞれ隣接した炭素原子に置換している場合は、
互に連結して芳香環を形成しても良く、好ましくはR11
としては水素原子、R12とR13はそれぞれ隣接した炭素
原子に置換して、互に連結して芳香環を形成し、更に好
ましくはR11としては水素原子、R12とR13は互いに連
結して、これらが結合しているフェニレン基とともに全
体としてナフチレン基を形成する。
【0018】一般式[IV]においては通常、R14とR15
としては水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル
基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、アルコ
キシアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルコキシ基で
置換されていても良いシクロヘキシル基もしくはフェニ
ル基、好ましくは、R14としては、アルキル基;アルコ
キシ基;アルコキシアルキル基、R15としては、水素原
子;アルキル基;アルコキシ基;アルコキシアルキル
基、更に好ましくは、R14とR15としては、C1 〜C12
のアルキル基である。
【0019】これら前記一般式[I]、一般式[II]、
一般式[III]及び一般式[IV]においては、R1
2 ,R6 〜R10およびR14,R15におけるアルキル基
の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニ
ル基、ドデシル基などのC1 〜C12の直鎖状または分枝
状のアルキル基;アルコキシ基の具体例としては、これ
らのアルキル基に対応するC1 〜C12の直鎖状または分
枝状のアルコキシ基;アルコキシアルキル基の具体例と
しては、メトキシメチル基、ブトキシメチル基、エトキ
シエチル基、ブトキシエチル基等のC2 〜C8 の直鎖状
または分枝状のアルコキシアルキル基;ハロゲン原子の
具体例としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙
げられ、これらの基はR1 ,R2 ,R6 〜R10およびR
14,R15における置換シクロヘキシル基、置換シクロヘ
キシルメチル基、置換フェニル基または置換ベンジル基
の置換基の具体例としても挙げられる。
【0020】本発明においては、これら各群の色素を少
なくとも1種ずつ使用するが組み合わせる色素としては
各群で示される好ましい色素同士を選択するのが良く、
最も好ましい色素同士を組み合わせるのはより好まし
い。また、各群において用いられる色素は必らずしも一
種である必要はなく、2種以上用いても良い。これら、
本願発明で使用される各群の色素の具体例としては以下
に示す表−1のものが挙げられる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】本発明に用いる液晶材料としては、下記に
構造式で示されるような各種液晶化合物を混合したフッ
素原子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル
基、トリフルオロメトキシ基などのフルオロメトキシ基
等のフッ素原子を含む置換基をもつ液晶化合物を主成分
とする100℃の高温下においても、電圧保持率が95
%以上のフッ素系液晶材料組成物が挙げられる。
【0026】
【化8】
【0027】(式中R′,X′はそれぞれ単独してアル
キル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、アルキ
ルフェニル基、アルコキシアルキルフェニル基、アルコ
キシフェニル基、アルキルシクロヘキシル基、アルコキ
シアルキルシクロヘキシル基、アルキルシクロヘキシル
フェニル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基など
のフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフ
ルオロメトキシ基、アルキルフェニルアルキル基、アル
コキシアルキルフェニルアルキル基、アルキルシクロヘ
キシルアルキル基、アルコキシアルコキシシクロヘキシ
ルアルキル基、アルコキシフェニルアルキル基、アルキ
ルシクロヘキシルフェニルアルキル基を示し、さらに上
記各基のアルキル鎖、アルコキシ鎖中に光学活性中心を
有しても良い。又、R′,X′中のフェニル基又はフェ
ノキシ基は、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子
でさらに置換されていても良い。又各式中のフェニル基
は1個または2個のフッ素原子、塩素原子等のハロゲン
原子でさらに置換されていても良い。) 上記の液晶化合物は主として誘電異方性が正であるが、
誘電異方性が負の公知の液晶も、誘電異方性が正の液晶
と混合して、全体として正の液晶材料にして用いること
ができる。また、誘電異方性が負の液晶材料でも、適当
な素子構成および駆動方式を用いればそのまま使用でき
る。
【0028】更に上記の液晶化合物はコレステリルノナ
ノエートのような光学活性物質、紫外線吸収剤、酸化防
止剤などの添加物を含有しても良い。本発明の液晶組成
物は、前記(A)群、(B)群、(C)群および(D)
群の各々の群から選ばれる少なくとも一種ずつの色素を
上記の液晶化合物に公知の方法で溶解させることによ
り、容易に調整することができる。
【0029】色素の使用量は液晶材料に対して0.1〜
15重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。得ら
れたゲストホスト液晶組成物は、比電圧保持率、すなわ
ち、(ゲストホスト液晶組成物の電圧保持率)/(ゲス
ト液晶材料の電圧保持率)が通常0.8以上、好ましく
は0.9以上である。
【0030】このように調整された液晶組成物を、少な
くとも一方が透明な一対の電極基板間に挟持させること
により、例えば、「液晶デバイスハンドブック、日本学
術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社発行、第3
15頁から第329頁」等に記載されているHeilm
eierモードゲストホスト、相転移モードゲストホス
ト、ツイストネマチック(TN)モードゲストホストや
「液晶デバイスハンドブック、日本学術振興会第142
委員会編、日刊工業新聞社発行、第367頁から第37
0頁」等に記載されている高分子分散モードゲストホス
トなどのゲストホスト効果を応用した各種表示素子を構
成することができる。
【0031】このように、本発明では液晶表示素子のモ
ードは種々のものが使用可能であるが、ネマチック液晶
組成物中に光学活性物質を加えることにより得られる相
転移モードでは、通常用いられる偏光板が不用となるこ
とで、表示が明るくなるので好ましい。本発明の液晶表
示素子の一例として、図1及び図2にアクティブ駆動方
式の相転移モードゲストホスト型液晶表示素子の略示的
断面図を示す。図1は液晶表示素子の電圧無印加状態を
表わし、図2は電圧印加状態を表わす。図中、1は入射
光、2は透明ガラス板、3は透明電極、4はアクティブ
素子、5は配向膜、6は液晶化合物、7は二色性色素を
示す。
【0032】電圧無印加時(図1)では、液晶化合物
(6)はコレステリック相を示す。二色性色素(7)も
液晶化合物(6)と共にコレステリック構造を示すの
で、色素(7)は入射光(1)が自然光であっても、偏
光板を用いることなく吸収される。電圧を印加すると
(図2)、液晶化合物(6)と二色性色素(7)は電界
方向に配列するため、光は透過する。
【0033】このように、液晶表示素子では電界の有無
によって、光の透過、吸収を制御することができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、その要旨を越えない限り以下に限定されるもの
ではない。 〔実施例1〕下記の二色性色素を商品名ZLI−479
2(E.MERCK社製)として市販されているフッ素
系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させ
て液晶組成物−Iを調製した。
【0035】
【表5】 色素 [I−2] 0.75g [II−1] 0.20g [III −1] 0.50g [IV−1] 2.00g この液晶組成物−Iをポリイミド系樹脂を塗布硬化後、
ラビングしてホモジニアス配向処理された透明電極付き
ガラス板からなり、その配向処理面を対向させるように
構成されたギャップ9μmのセルに封入し液晶表示素子
を作成した。このセルを110℃の恒温下で1時間焼成
した後、25℃下でフレーム周波数30Hz、電圧5
V、ON時間60μsecのパルス信号を印加し電圧保
持率を測定した。比電圧保持率、すなわち、(ゲストホ
スト液晶組成物の電圧保持率)/(ホスト液晶材料の電
圧保持率)を算出した結果、0.93と良好な値を得
た。
【0036】〔実施例2〕下記の二色性色素を商品名Z
LI−5080(E.MERCK社製)として市販され
ているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100
gに溶解させて液晶組成物−IIを調製した。
【0037】
【表6】 色素 [I−2] 0.72g [II−1] 0.23g [III −1] 0.43g [IV−1] 2.02g
【0038】この液晶組成物−IIをポリイミド系樹脂を
塗布硬化後、ラビングしてホモジニアス配向処理された
透明電極付きガラス板からなり、その配向処理面を対向
させるように構成されたギャップ6μmのセルに封入し
液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下
で1時間焼成した後、70℃下でフレーム周波数30H
z、電圧5V、ON時間60μsecのパルス信号を印
加し電圧保持率を測定した。比電圧保持率、すなわち、
(ゲストホスト液晶組成物の電圧保持率)/(ゲスト液
晶材料の電圧保持率)を算出した結果、0.98と良好
な値を得た。
【0039】〔実施例3〕下記の二色性色素を商品名Z
LI−5091(E.MERCK社製)として市販され
ているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100
gに溶解させて液晶組成物−III を調製した。
【0040】
【表7】 色素 [I−2] 0.79g [II−1] 0.25g [III −1] 0.46g [IV−1] 1.98g この液晶組成物−III を用いて〔実施例2〕と同様な方
法により液晶表示素子を作製し、〔実施例2〕と同様な
方法により比電圧保持率を算出した結果、0.96と良
好な値を得た。
【0041】〔実施例4〕下記の二色性色素を商品名Z
LI−5092(E.MERCK社製)として市販され
ているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100
gに溶解させて液晶組成物−IVを調製した。
【0042】
【表8】 色素 [I−2] 0.75g [II−1] 0.24g [III −1] 0.54g [IV−1] 2.07g この液晶組成物−IVを用いて〔実施例2〕と同様な方法
により液晶表示素子を作製し、〔実施例2〕と同様な方
法により比電圧保持率を算出した結果、0.98と良好
な値を得た。
【0043】〔実施例5〕下記の二色性色素を商品名Z
LI−4792(E.MERCK社製)として市販され
ているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100
gに溶解させて液晶組成物−Vを調製した。
【0044】
【表9】 色素 [I−2] 0.41g [II−1] 0.11g [III −1] 0.31g [IV−1] 1.72g [IV−2] 1.07g この液晶組成物−Vを用いて〔実施例2〕と同様な方法
により液晶表示素子を作製し、〔実施例2〕と同様な方
法により比電圧保持率を算出した結果、0.98と良好
な値を得た。
【0045】〔実施例6〕下記の二色性色素を商品名Z
LI−4792(E.MERCK社製)として市販され
ているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100
gに溶解させて液晶組成物−VIを調製した。
【0046】
【表10】 色素 [I−1] 0.89g [II−2] 0.28g [III −1] 0.22g [IV−2] 2.09g この液晶組成物−VIを用いて〔実施例2〕と同様な方法
により液晶表示素子を作製し、〔実施例2〕と同様な方
法により比電圧保持率を算出した結果、0.98と良好
な値を得た。
【0047】〔実施例7〕商品名ZLI−4792
(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系
化合物を主成分とする液晶混合物100gに下記の二色
性色素を溶解させて液晶組成物−VII を調製した。
【0048】
【表11】 色素 [I−2] 1.24g [II−1] 0.36g [III −1] 0.23g [IV−1] 1.88g
【0049】この液晶組成物−VII を用いて〔実施例
1〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。この
セルを110℃の恒温下で1時間焼成した後、100℃
下でフレーム周波数30Hz、電圧5V、ON時間60
μsecのパルス信号を印加し電圧保持率を測定した。
この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−47
92の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧
保持率即ち、(ゲストホスト液晶組成物の電圧保持率)
/(ホスト液晶材料の電圧保持率)を算出した結果、
0.83と良好な値を得た。次に、比較例として液晶用
二色性色素として色素の組み合わせが公知のものをフッ
素系液晶に溶解させ、検討を行った。
【0050】〔比較例1〕商品名ZLI−4792
(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系
化合物を主成分とする液晶混合物100gに特開昭63
−165483号公報に含まれている下記の二色性色素
を溶解させて液晶組成物−VIIIを調製した。
【0051】
【表12】 色素 [I−2] 1.16g [II−1] 0.74g [IV−1] 2.48g 下記構造式[V]で示される色素 1.51g
【0052】
【化9】
【0053】この液晶組成物−VIIIを用いて〔実施例
7〕と同様な方法により液晶表示素子を作製し、〔実施
例7〕と同様な方法により比電圧保持率を算出した結
果、0.64と低い値を得た。
【0054】〔比較例2〕商品名ZLI−4792
(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系
化合物を主成分とする液晶混合物100gに下記の特開
平1−43596号公報に含まれている二色性色素を溶
解させて液晶組成物−IXを調製した。
【0055】
【表13】 色素 [I−2] 1.72g [IV−1] 1.88g [V] 1.73g 下記構造式[VI]で示される色素 1.87g
【0056】
【化10】 下記構造式[VII]で示される色素 1.41g
【0057】
【化11】
【0058】この液晶組成物−IXを用いて〔実施例7〕
と同様な方法により液晶表示素子を作製し、〔実施例
7〕と同様な方法により比電圧保持率を算出した結果、
0.65と低い値を得た。
【0059】〔比較例3〕商品名ZLI−4792
(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系
化合物を主成分とする液晶混合物100gに下記の特開
平3−154920号公報に含まれている二色性色素を
溶解させて液晶組成物−Xを調製した。
【0060】
【表14】 色素 [I−2] 1.24g [II−1] 0.36g [III −1] 0.23g [IV−1] 1.88g [V] 1.04g
【0061】この液晶組成物−Xを用いて〔実施例7〕
と同様な方法により液晶表示素子を作製し、〔実施例
7〕と同様な方法により比電圧保持率を算出した結果、
0.65と低い値を得た。このように液晶用二色性色素
として組み合わせが知られている色素でも、フッ素系液
晶に溶解すると、比電圧保持率を著しく低下させるの
で、アクティブマトリックス駆動液晶表示素子に用いる
ことは困難である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように本発明によって、ゲス
トホスト組成物によるアクティブマトリックス液晶表示
素子が可能となり、視野角および色調の再現性の改善さ
れた表示を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧
無印加状態の略示的断面図を表す。
【図2】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧
印加状態の略示的断面図を表す。
【符号の説明】
1 入射光 2 透明ガラス板 3 透明電極 4 アクティブ素子 5 配向膜 6 液晶化合物 7 二色性色素
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−320652(JP,A) 特開 昭63−165483(JP,A) 特開 昭64−66288(JP,A) 特開 昭63−165482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 19/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素系液晶材料並びに下記(A)群、
    (B)群、(C)群及び(D)群で示される二色性色素
    を各々の群から少なくとも一種ずつ含むことを特徴とす
    る液晶組成物。 (A)群 下記一般式[I]で表わされるアゾ系二色性色素。 【化1】 (式中、R1 は水素原子;アルキル基;アルコキシアル
    キル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、ア
    ルコキシ基、ハロゲン原子もしくはアルコキシアルキル
    基で置換されていてもよいシクロヘキシル基もしくはフ
    ェニル基を表わし、R2 はアルキル基;アルコキシアル
    キル基;アルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキ
    シ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいシク
    ロヘキシルメチル基またはベンジル基を表わし、R3
    5 は水素原子、メチル基、メトキシ基、ハロゲン原子
    を示し、更にR4 とR5 が隣接する炭素に置換している
    場合は互に連結して芳香環を形成しても良い。) (B)群 下記一般式[II]で表わされるアゾ系二色性色素。 【化2】 (式中、R6 ,R7 は水素原子;アルキル基;アルコキ
    シアルキル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル
    基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基もしくはハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいシクロヘキシル基もし
    くはフェニル基を示す。) (C)群 下記一般式[III]で表わされるアゾ系二色性色素。 【化3】 (式中、R8 は水素原子;アルキル基;アルコキシアル
    キル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル基、ア
    ルコキシ基、ハロゲン原子もしくはアルコキシアルキル
    基で置換されていても良いシクロヘキシル基もしくはフ
    ェニル基を表わし、R9 およびR10はアルキル基;アル
    コキシ基;アルコキシアルキル基;ハロゲン原子;アル
    キル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基もしくは
    ハロゲン原子で置換されていてもよいベンジル基もしく
    はシクロヘキシルメチル基を示し、R11〜R13は水素原
    子、メチル基、メトキシ基、ハロゲン原子を示すか、又
    はR 12とR13はそれぞれ隣接した炭素原子に置換してい
    る場合は、互に連結して芳香環を形成しても良い。) (D)群 下記一般式[IV]で表わされるアントラキノン系二色性
    色素。 【化4】 (式中、R14,R15は水素原子;アルキル基;アルコキ
    シアルキル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;アルキル
    基、アルコキシアルキル基、ハロゲン原子もしくはアル
    コキシ基で置換されていても良いシクロヘキシル基もし
    くはフェニル基を示す。)
  2. 【請求項2】 比電圧保持率が0.8以上であることを
    特徴とする請求項1に記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶組成物を少なくと
    も一方が透明な一対の電極基板間に挟持したことを特徴
    とする液晶表示素子。
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