JP3567474B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種表示素子等に用いられる液晶表示素子に使用する液晶組成物および該液晶組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜トランジスタなどを用いたアクティブマトリックス駆動による液晶表示素子において、液晶材料はフレーム周波数間の蓄積電荷を保持しなければならない。そのため液晶材料にはフレーム周波数間の蓄積電荷の保持能力の高い、すなわち電圧保持率の高い材料を用いることが必須となっている。
そのなかで車載用液晶表示素子のように厳しい環境下で使用されるアクティブマトリックス駆動用液晶表示素子は広い温度範囲での安定性が要求され、特に高温下での通電試験、放置試験等のエージング試験での電圧保持特性は重要となっている。
【0003】
これらの液晶材料においては、従来のシアノ基を含む液晶材料の代りに、通常イオン性不純物を含みにくい、フッ素原子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル基などのオルオロアルキル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオロアルコキシ基等のフッ素原子を含む置換基をもつ液晶化合物を主成分とするフッ素系液晶材料が用いられてきた。しかしながらこれらの液晶材料に二色性色素を添加すると、二色性色素の熱劣化等により、しばしばホスト液晶材料のもつ電圧保持率特性を大きく損うという問題があるので、ゲストホスト液晶組成物を用いたアクティブマトリックス駆動液晶表示素子の実用化は困難とされていた。
そしてこの二色性色素および二色性色素を添加したゲストホスト液晶組成物については、電圧保持の特性を損う要因が、色素に含まれるイオン性不純物による影響であるかあるいは色素の分子構造に起因するものかの判別が困難であり、電圧保持率と他のパラメータとの因果関係が明らかでない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の問題点を解決し得る電圧保持率の高いカラー液晶組成物および液晶表示素子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはエージング試験等により生じる二色性色素の熱劣化がゲストホスト液晶組成物の電圧保持率を損うという問題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分子構造を有する二色性色素とフッ素系液晶材料とを組み合わせることにより、ゲストホスト液晶組成物の電圧保持率が、110℃下、100時間の高温放置試験の前後においても、ホスト液晶材料のもつ電圧保持率の80ないし90%以上に保持することが可能であるということを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち本発明はフッ素系液晶材料及び前記請求項1に記載の(A)群、(B)群、及び(C)群で示される二色性色素を各群から少なくとも1種ずつ含むことを特徴とする液晶組成物並びにこれら液晶組成物を少なくとも一方が透明な一対の電極基板間に挟持することを特徴とした液晶表示素子に存する。
【0006】
本発明を更に詳細に説明すれば、前示一般式〔I〕におけるR〜Rとしては、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状もしくは分枝状C〜C12のアルキル基;プロピルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル基、ペンチルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシル基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜Cのアルキル基等の置換基を有していても良いシクロヘキシル基等のシクロアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメチル基、メトキシプロピル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜Cのアルコキシアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、オクトキシ基等の直鎖状又は分枝状のC〜C12のアルコキシ基が挙げられる。さらにR、Rは互いに連結して、ナフタレン環の一部等の芳香族環、あるいはテトラリン環の一部等の脂肪族環を形成しても良い。
【0007】
前示一般式〔II〕におけるRとしては、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜C12のアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメチル基、メトキシプロピル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基等のC〜Cのアルコキシアルキル基;プロポキシシクロヘキシル基、ブトキシシクロヘキシル基、プロピルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル基、ペンチルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシル基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜C12のアルコキシ基もしくはアルキル基を有していても良いシクロヘキシル基を示し、Xは水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、直鎖状もしくは分枝状のブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基等のC〜Cのアルコキシカルボニル基、ブチルフェノキシカルボニル基、オクチルフェノキシカルボニル基、ブトキシフェノキシカルボニル基等のC〜Cのアルキル基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシカルボニル基、トランス−4−ブチルシクロヘキシルオキシカルボニル基、トランス−4−オクチルシクロヘキシルオキシカルボニル基等のトランス−4−C〜Cアルキルシクロヘキシルオキシカルボニル基等のカルボン酸エステル基が挙げられる。
【0008】
前示一般式〔III 〕におけるR及びRとしては、それぞれ、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜C12のアルキル基;メトキシメチル基、ブトキシメチル基、メトキシプロピル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基等のC〜Cのアルコキシアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、オクトキシ基等の直鎖状もしくは分枝状のC〜C12のアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子が挙げられる。
本発明で使用できる色素の例を下記の表−1にまとめて示すが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0009】
【表1】
Figure 0003567474
【0010】
【表2】
Figure 0003567474
【0011】
【表3】
Figure 0003567474
【0012】
また本発明に用いる液晶材料としては、下記に構造式で示されるような各種液晶化合物を混合した、フッ素原子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオロメトキシ基等のフッ素原子を含む置換基をもつ液晶化合物を主成分とする100℃の高温下においても電圧保持率が95%以上のフッ素系液晶材料組成物が挙げられる。
【0013】
【化5】
Figure 0003567474
【0014】
(式中R′、X′はそれぞれ単独にアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、アルキルフェニル基、アルコキシアルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、アルキルシクロヘキシル基、アルコキシアルキルシクロヘキシル基、アルキルシクロヘキシルフェニル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオロメトキシ基、アルキルフェニルアルキル基、アルコキシアルキルフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシルアルキル基、アルコキシアルコキシシクロヘキシルアルキル基、アルコキシフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシルフェニルアルキル基を示し、さらに上記各基のアルキル鎖、アルコキシ鎖中に光学活性中心を有しても良い。又、R′、X′中のフェニル基は、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子でさらに置換されていても良い。又、各式中のフェニル基は1個または2個のフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子でさらに置換されていても良い。)
式中の液晶化合物は主として誘電異方性が正であるが、誘電異方性が負の公知の液晶も誘電異方性が正の液晶と混合して、全体として正の液晶材料にして用いることができる。また、誘電異方性が負の液晶材料でも、適当な素子構成および駆動方式を用いればそのまま使用できる。
【0015】
前記の液晶化合物はコレステリルノナノエートのような光学活性物質、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの添加物を含有しても良い。
本発明の液晶組成物は前記(A)群、(B)群、および(C)群の各々の群から選ばれる少なくとも一種ずつの色素を前記の液晶物質に溶解させることにより、容易に調製することができる。
色素の使用量は液晶材料に対して0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0016】
このように調製された液晶組成物を、少なくとも一方が透明な一対の電極基板間に挟持させることにより、例えば、「液晶デバイスハンドブック、日本学術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社発行、第315頁から第329頁」等に記載されているHeilmeier型ゲストホスト、相転移型ゲストホストや、「液晶デバイスハンドブック、日本学術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社発行、第367頁から第370頁」等に記載されている高分子分散型ゲストホストなどのゲストホスト効果を応用した各種表示素子を構成することができる。
【0017】
本発明の液晶表示素子の一例として、図1及び図2に相転移型ゲストホスト液晶を用いたアクティブ駆動液晶表示素子の略示的断面図を示す。図中、1は入射光、2は透明ガラス板、3はアクティブ素子、4は透明電極、5は配向膜、6は液晶化合物、7は二色性色素を示す。
【0018】
電圧無印加時(図1)では、液晶化合物6はコレステリック相を示す。二色性色素7も液晶化合物6と共にコレステリック構造を示すので、色素7は入射光1が自然光であっても、偏光板を用いることなく吸収される。電圧を印加すると(図2)、液晶化合物6と二色性色素7は電界方向に配列するため、光は透過する。
このように、液晶表示素子では電界の有無によって、光の透過、吸収を制御することができる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、その用紙を越えない限り以下に限定されるものではない。
【0020】
〔実施例1〕
【表4】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 2.50g
【0021】
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物をポリイミド系樹脂を塗布硬化後、ラビングしてホモジニアス配向処理された透明電極付きガラス板からなり、その配向処理面を対向させるように構成されたギャップ9μmのセルに封入し液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で1時間ベークした後、25℃下でフレーム周波数30Hz、電圧5V、ON時間60μsecのパルス信号を印加し電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率−Iを算出した結果、1.00と良好な値を得た。さらに、このセルを110℃の恒温下で100時間エージングした後同様な方法により比電圧保持率−IIを算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0022】
〔実施例2〕
【表5】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 1.25g
前記一般式〔III −2〕で示される二色性色素 1.38g
【0023】
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例1〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージングした後、100℃下でフレーム周波数30Hz、電圧5V、ON時間60μsecのパルス信号を印加し電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.85と良好な値を得た。
【0024】
〔比較例1〕
【表6】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.84g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 0.88g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 0.95g
下記構造式〔IV〕で示される色素 0.50g
【0025】
【化6】
Figure 0003567474
下記構造式〔V〕で示される色素 0.25g
【0026】
【化7】
Figure 0003567474
【0027】
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例2〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージングした後、〔実施例2〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.62であった。
【0028】
〔比較例2〕
次に、液晶用二色性色素として色素の組合せが公知であるものをフッ素系液晶に溶解させ検討を行った。特開昭63−165483号公報に記載の組成である、
下記構造式〔VI〕で示される二色性色素 0.70g
【0029】
【化8】
Figure 0003567474
下記構造式〔VII 〕で示される二色性色素 0.55g
【0030】
【化9】
Figure 0003567474
【0031】
【表7】
前記構造式〔IV〕で示される色素 1.10g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 1.71g
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例2〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージングした後、〔実施例2〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.37であった。公知の組合せの色素をフッ素系液晶組成物に用いると比電圧保持率を著しく低下させるので、アクティブマトリックス駆動液晶表示素子に用いることは困難である。
【0032】
〔実施例3〕
【表8】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.20g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.24g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 2.29g
【0033】
を商品名ZLI−5080(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物をポリイミド系樹脂を塗布硬化後、ラビングしてホモジニアス配向処理された透明電極付きガラス板からなり、その配向処理面を対向させるように構成されたギャップ6μmのセルに封入し液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージング処理した後、25℃下でフレーム周波数30Hz、電圧5V、ON時間60μsecのパルス信号を印加し電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−5080の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0034】
〔実施例4〕
【表9】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.58g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 1.95g
【0035】
を商品名ZLI−5091(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例3〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージング処理した後、〔実施例3〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−5091の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0036】
〔実施例5〕
【表10】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.50g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.87g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 2.50g
【0037】
を商品名ZLI−5092(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例3〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージング処理した後、〔実施例3〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−5092の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0038】
〔実施例6〕
【表11】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 1.55g
前記一般式〔I−2〕で示される二色性色素 0.75g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.48g
前記一般式〔III −2〕で示される二色性色素 1.63g
【0039】
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例3〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージング処理した後、〔実施例3〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0040】
〔実施例7〕
【表12】
前記一般式〔I−1〕で示される二色性色素 0.96g
前記一般式〔II−1〕で示される二色性色素 1.32g
前記一般式〔III −1〕で示される二色性色素 2.48g
前記一般式〔III −2〕で示される二色性色素 1.77g
【0041】
を商品名ZLI−4792(E.MERCK社製)として市販されているフッ素系化合物を主成分とする液晶混合物100gに溶解させて液晶組成物を調製した。この液晶組成物を用いて〔実施例3〕と同様な方法により液晶表示素子を作成した。このセルを110℃の恒温下で100時間エージング処理した後、〔実施例3〕と同様な方法により電圧保持率を測定した。この電圧保持率の値を、ホスト液晶であるZLI−4792の電圧保持率の値を1としたときの比として比電圧保持率を算出した結果、0.99と良好な値を得た。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によって、恒温下での安定性の優れたゲストホスト組成物によるアクティブマトリックス液晶表示素子が可能となり、耐熱性などの耐久性の改善された液晶表示素子を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧無印加状態の略示的断面図を表す。
【図2】本発明に係わるゲストホスト型液晶素子の電圧印加状態の略示的断面図を表す。
【符号の説明】
1 入射光
2 透明ガラス板
3 透明電極
4 アクティブ素子
5 配向膜
6 液晶化合物
7 二色性色素

Claims (4)

  1. フッ素系液晶材料並びに下記(A)群、(B)群及び(C)群で示される非アゾ系二色性色素少なくとも一種ずつから成ることを特徴とする液晶組成物。
    (A)群
    下記一般式[I]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R1〜R3はそれぞれ水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;置換基を有していても良いシクロアルキル基;アルコキシアルキル基又はアルコキシ基を示し、更にR2〜R3は互いに連結して芳香族環、脂肪族環を形成しても良い。又、Aは
    Figure 0003567474
    を示す。)
    (B)群
    下記一般式[II]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R4は水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;アルコキシアルキル基又はアルコキシ基もしくはアルキル基を有していても良いシクロヘキシル基を示し、X1は水素原子;ハロゲン原子又は置換基を有していても良いカルボン酸エステル基を示す。)
    (C)群
    下記一般式[III]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R5及びR6はそれぞれ水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル基;アルコキシ基又はハロゲン原子を示す。)
  2. フッ素系液晶材料並びに下記(A)群、(B)群及び(C)群で示される非アゾ系二色性色素を各々の群から少なくとも一種ずつ含み、かつ110℃下、100時間の高温放置試験の前後においてもホスト液晶材料のもつ電圧保持率の80%以上の電圧保持率を有することを特徴とする液晶組成物。
    (A)群
    下記一般式[I]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R 1 〜R 3 はそれぞれ水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;置換基を有していても良いシクロアルキル基;アルコキシアルキル基又はアルコキシ基を示し、更にR 2 〜R 3 は互いに連結して芳香族環、脂肪族環を形成しても良い。又、Aは
    Figure 0003567474
    を示す。)
    (B)群
    下記一般式[ II ]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R 4 は水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;アルコキシアルキル基又はアルコキシ基もしくはアルキル基を有していても良いシクロヘキシル基を示し、X 1 は水素原子;ハロゲン原子又は置換基を有していても良いカルボン酸エステル基を示す。)
    (C)群
    下記一般式[ III ]で表されるアントラキノン系二色性色素。
    Figure 0003567474
    (式中、R 5 及びR 6 はそれぞれ水素原子;アルキル基;アルコキシアルキル基;アルコキシ基又はハロゲン原子を示す。)
  3. フッ素系液晶材料が、下記No.1〜No.9の液晶化合物から選ばれたものの混合物であって、フッ素原子、フルオロメチル基及びフルオロメトキシ基から選ばれた置換基を有する液晶化合物を主成分とするものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶組成物。
    Figure 0003567474
    (式中R′、X′はそれぞれ単独にアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、アルキルフェニル基、アルコキシアルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、アルキルシクロヘキシル基、アルコキシアルキルシクロヘキシル基、アルキルシクロヘキシルフェニル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基などのフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などのフルオロメトキシ基、アルキルフェニルアルキル基、アルコキシアルキルフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシルアルキル基、アルコキシアルコキシシクロヘキシルアルキル基、アルコキシフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシルフェニルアルキル基を示し、さらに上記各基のアルキル鎖、アルコキシ鎖中に光学活性中心を有しても良い。又、R′、X′中のフェニル基は、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子でさらに置換されていても良い。又、各式中のフェニル基は1個または2個のフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子でさらに置換されていても良い。)
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液晶組成物を少なくとも一方が透明な一対の電極付基板間に挟持してなることを特徴とする液晶表示素子。
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