JP3222773B2 - 反射型液晶表示素子 - Google Patents

反射型液晶表示素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、明るい表示を実現
する反射型液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は外部光を変調する非発光
素子であるため低消費電力であり、また、薄型軽量であ
るという優れた特徴を有し、これまでに時計、電卓、コ
ンピュータ端末、ワードプロセッサ、テレビ受像機等の
情報表示装置等、広い分野にわたり利用されてきた。
【0003】一方、現代は高度情報化社会というキーワ
ードに代表されるように、情報の流通量が増大し、各個
人における情報の収集や選択に対する要求が増大してい
る。このような背景において、個人用の携帯用端末の必
要性が広く認識されると共にその実現が切望されてお
り、積極的に開発が進められている。
【0004】携帯用情報端末においては、マンマシーン
インターフェイスとしての情報表示装置が重要な役割を
担い、前記装置のキーデバイスとして位置付けられてい
る。携帯用情報端末の表示装置には、大容量の情報が表
示でき、軽量薄型で、視認性に優れ、低消費電力という
特性が要求される。液晶表示素子は、これら要求される
特性を満足する表示素子として期待され、その開発が積
極的に進められている。
【0005】特に、反射型液晶表示素子は外部光を効率
よく利用できるため、液晶が本来有する低消費電力とい
う特徴を十分に発揮できる表示素子であるといえる。
【0006】しかしながら、バックライトを用いない反
射型液晶表示素子において、現在主流であるTN方式や
STN方式を用いようとすると、偏光子を二枚必要とす
るため表示が暗くなる。これにより、白黒の反射型液晶
表示素子には適用できるが、偏光子の他にカラーフィル
タを具備しなければならないカラーの反射型液晶表示素
子は実用に耐え得る明るさが得られないため、未だ適用
されていない。
【0007】そこで従来では、カラー反射型液晶表示素
子の表示方式としては主にゲストホスト(以下、GHと
称する)方式が採用されている。この表示方式は二色性
色素を溶媒である液晶中へ溶解させ、二色性色素におけ
る吸光係数の異方性を利用して表示を行うものである。
液晶分子配向を電界で制御することで色素分子の配向方
向を同時に変化させることにより、偏光子およびカラー
フィルタを具備しなくてもカラー化を実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の反射型GH表示
素子においては、電圧無印加時や電圧印加時の配向を単
純化することによってコントラストや明るさについて議
論を行っていた。しかしながら、実際の液晶表示素子で
は電圧印加時の液晶分子の配向変化が複雑であり、従来
の理論では十分に特性が議論されているとはいえなかっ
た。本発明の目的とするところは、電圧無印加時および
電圧印加時の液晶分子配向の状態に関して詳細に検討す
ることによって、明るさとコントラストを両立するよう
にパラメータを最適化し、優れた表示品位を有する反射
型液晶表示素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
素子は、少なくとも一方が透明である一対の基板と、該
一対の基板間に挾持された液晶層とを備え、該液晶層
が、正の誘電率異方性を有する液晶からなり、該液晶
は、基板界面付近の液晶分子の長軸が前記基板に対して
略平行であり、前記液晶中に二色性色素が混入されてい
る反射型液晶表示素子において、前記液晶分子に略平行
な方向の直線偏光に対する吸光係数をk1、垂直な方向
の直線偏光に対する吸光係数k2とし、前記色素を混入
した液晶材料のオーダーパラメータをSとしたとき、 KM=3k1/(1+2S) または KM=3k2/(1−S) で表されるKMと、色素濃度c%および前記液晶層の厚
みdμmの積KMcdが、前記液晶層に印加される電圧
の実効値が0〜5Vの範囲内において、 3S2−7.3S+5.7≦KMcd≦14.7S2−1
5.1S+6.15 を満たすよう設定されていることを特徴とし、そのこと
により上記目的が達成される。
【0010】前記反射型液晶表示素子では、自発的にね
じれ構造を有するカイラル物質を前記液晶に添加し、前
記液晶層がねじれ構造を有することが望ましい。
【0011】以下、上記構成による作用について説明を
行う。
【0012】請求項1記載の発明によれば、明るくコン
トラストの高い反射型液晶表示素子を実現することがで
きる。また、反射型液晶表示素子において、最適な明る
さと高いコントラストを得るための物性値の範囲を明ら
かにしたことで、設計の自由度が増し、設計が簡便に行
うことができる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、電圧無印加
時の光の吸収が効率良く行われるため、さらにコントラ
ストの高い表示を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の原理について以下に説明
を行う。
【0015】反射型液晶表示素子において明るさとコン
トラストは一般にトレードオフの関係にあり、明るさを
重視すればコントラストが得られず、コントラストを重
視すれば表示が暗くなる。GH表示方式の場合も同様で
あり、この場合は色素濃度がコントラストと明るさを決
定する。すなわち、一般に色素濃度を高めればコントラ
ストが得られないことになる。
【0016】一般に、色素により光の吸収を生じる物質
において、透過率Tは色素の吸光係数α[/μm]、色
素濃度c[%]、媒質の厚みd[μm]の関数であり、
次式で表される。
【0017】T=e-αcd GH液晶表示方式の場合も基本的には上式と同様の原理
で光の吸収が行われるが、GH表示方式に用いる色素は
二色性を示し、さらに液晶中に溶解しているためその分
子配向も複雑になる。またGH表示方式の場合、吸光係
数αはオーダーパラメータSの関数であり、これが表示
に多大な影響を及ぼす。すなわち、透過率Tは色素が一
定の場合、色素濃度、セルの厚み、オーダーパラメータ
の関数となる。
【0018】他方、色素の遷移モーメントの大きさをK
M[/μm]、色素濃度をc[%]、液晶層の厚みをd
[μm]、色素を混入した液晶材料のオーダーパラメー
タをSとし、色素の遷移モーメントが色素分子の長軸方
向に平行なものと仮定すれば、色素分子に平行な方向の
吸光係数k1および垂直な方向の吸光係数k2は、 k1=KM(1+2S)/3 k2=KM(1−S)/3 となる。
【0019】厳密な理論によれば色素分子の遷移モーメ
ントは色素分子の長軸とある角度をなし、色素分子の長
軸に関して回転の自由度を有するため、その空間的な平
均値で議論する必要がある。しかしながら、実際の使用
に耐え得る二色性色素ではアゾ系およびアントラキノン
系共に、色素分子の長軸と遷移モーメントとのなす角は
小さく、また、実際には液晶のダイレクタに平行か垂直
な値で吸光係数を議論しているのが一般的であるため、
ここでも遷移モーメントは分子長軸に平行なものである
と仮定した。
【0020】図3は、遷移モーメントと色素分子の長軸
とがなす角度によってどれだけ吸光係数が変化するかを
計算した結果を示す。図3において、横軸は遷移モーメ
ントが色素分子の長軸となす角度βであり、縦軸は色素
分子の長軸に平行な方向の直線偏光における色素分子の
吸光係数である。ただし、色素の遷移モーメントが分子
長軸に平行な場合、すなわちβ=0の場合を1として、
βがある角度をなすときの値を規格化したものである。
尚、色素分子の吸光係数は次式により算出した。
【0021】f(β)=Ssin2β/2+(1−S)
/3+S(2−3sin2β)/2 この式において、パラメータは色素を混入したときのG
H液晶のオーダーパラメータSである。図3において、
ネマティック相液晶のようにオーダーパラメータが0.
9を越えず、見かけのオーダーパラメータが低すぎて実
用不可能とならないようにβを15°以下とした場合、
吸光係数の差は小さく、7%以下であることが分かる。
すなわち、色素の遷移モーメントが色素分子の長軸方向
に平行であると仮定しても実用上、問題は無いものと考
えられる。
【0022】また、二色性色素分子がある溶液中に全く
ランダムに配向しているものと仮定すれば、その吸光係
数αは、 α=(2k2+k1)/3 と表される。
【0023】液晶中においては、二色性色素分子は液晶
分子と同様に配向し、その結果、二色性を示す。一例と
して、平行配向したGH液晶表示素子の電圧無印加時の
自然光に対する反射率Rは、 R={ef(k1)+ef(k2)}/2 となる。ただし、 f(x)=−2xcd である。ここで、反射板は偏光状態を保存するものとし
た。実際には液晶の分子配向が異なれば液晶内部での光
の伝播状態も異なり、実効的な光の吸収も異なるので関
数f(x)も異なる。
【0024】上記原理を考慮すれば、反射型GH液晶表
示素子を実現する場合に、色素濃度cとセルの厚みdの
設定値がコントラストと明るさの点より非常に重要とな
る。すなわち、色素の遷移モーメントの大きさKM、色
素濃度c、およびセルの厚みdの積KMcdの値を大き
く設定すれば光の吸収が大きくなり、電圧無印加時に黒
表示を行った場合に十分反射が抑えられ、良好なコント
ラストが得られることになる。ただし、電圧印加時に白
表示を行った場合、表面層の影響で表示は暗くなる。こ
れは、理想的に十分に大きな電圧が印加されれば液晶分
子は基板に対して略垂直に配向し、それに伴って色素分
子も基板に対して略垂直になるため光の吸収は小さくで
きるが、実際のTFT等の能動素子による駆動では実効
値にして5V程度の電圧しか印加できないため、電圧印
加時にも配向膜の界面に近い部分の液晶分子は基板に対
して平行な分子配向を保ち、吸収が生じることになるか
らである。つまり、KMcdの下限は所望のコントラス
トが得られる最低の値、すなわちこれ以上色素濃度を薄
くするかセル厚を薄くすれば所望のコントラストが得ら
れない値に設定すればよいことになる。また、KMcd
の値を小さくすれば光の吸収が小さくなり、電圧印加時
に表面層が残っても、白表示時の明るさは十分得られる
が電圧無印加時の黒表示時に十分な吸収が行われないた
め、良好なコントラストは得られない。そこで、KM
dの上限は、所望の明るさが得られる最大の値、すなわ
ちこれ以上色素濃度を高くするかセルを厚くすれば所望
の明るさが得られなくなる値に設定すればよい。
【0025】また、反射型GH液晶表示素子において、
明るさとコントラストの値に関しても検討した結果、以
下に述べるような知見が得られた。すなわち、白黒およ
びカラー表示を実現するために、KMcdの上限を決定
する明るさに関しては、カラーフィルタ等を含まない液
晶セル単体で反射率40%以上、好ましくは45%以上
必要であり、同様にKMcdの下限を決定するコントラ
ストに関しては3.5以上、好ましくは4.0以上であ
ることが必要である。尚、ここでコントラストおよび明
るさに関して、それぞれ上記の値に規定したのは以下に
述べるような理由による。
【0026】例えば、反射型液晶表示素子におけるコン
トラストおよび明るさに関する心理物理的な主観評価を
行った研究例の報告(電気情報通信学会技術研究報告
Vol.95 No.526 p.p.113〜11
8)によれば、明るさとコントラストには強い相関があ
り、表示が明るいほどコントラストは低くても良く、逆
に、コントラストが良ければ明るさは多少暗くても良い
とされている。またこの報告において、コントラストと
明るさが主観評価にどのような影響を与えるかについ
て、例えば明るさを40%とした場合、コントラストが
3.5であれば観察者の我慢の限度領域の境界上にあ
り、統計的には95%の信頼区間上であるとされてい
る。
【0027】ここで、上記信頼区間上にある明るさ40
%かつコントラスト3.5の表示に対し、反射率を45
%以上とするか、またはコントラストを4.0以上とす
れば、ほぼ全ての人が我慢できる、さらに好ましい特性
が得られることになると言える。
【0028】またコントラストに関して言えば、上記の
ようにコントラストを4.0以上とすることにより、マ
イクロカラーフィルタを用いてカラー表示を行った場合
に混色の発生を抑えられ、色再現性の良い表示が実現で
きるという利点がある。
【0029】尚、上記のように、まず明るさを40%で
あると仮定したのは、本発明において明るさの基準を通
常の新聞と同程度またはそれ以上と考えたことによる。
すなわち、通常の新聞の明るさが40〜60%であるこ
とを考慮して、最低、必要な明るさを40%としたこと
によるものである。
【0030】以上のことを総合的に検討し、明るさが4
0%以上、好ましくは45%以上、コントラストが3.
5以上、好ましくは4.0以上であることを満足するよ
うな反射型液晶表示素子を設計することにした。尚、本
発明における“明るさ”とは、上記報告中の白表示時に
おける視感反射率“Yw”に対応するものである。
【0031】以上をグラフとして示したものが図1であ
る。ただし、印加電圧は実効値で0〜5Vの範囲である
ものとした。平行配向させたGH液晶表示素子の場合、
印加電圧を大きくするほど基板界面の液晶分子まで立ち
上がり、同時に色素分子も立ち上がるため、表示が明る
くなるが、印加電圧を大きくすればするほど消費電力が
大きくなり、低消費電力が特長であるはずの反射型液晶
表示素子の目的にそぐわないものとなってしまう。ま
た、大容量表示を行う場合、画素ごとにTFTやMIM
などの能動素子を形成し、これによって液晶を駆動する
必要があるが、実用上は液晶層に印加される実効値とし
て0〜5V駆動することが多いため、この範囲での駆動
に限定して検討を行った。図1にて斜線で示される範囲
が、反射型GH液晶表示素子においてコントラスト3.
5以上かつ明るさ40%以上の表示を可能とするKM
dとSの範囲であり、この範囲内で所望とする表示品位
を有するよう、各パラメータを設定すればよい。すなわ
ち、コントラストを重視する場合は用いるGH液晶のオ
ーダーパラメータSに応じて、明るさ40%を達成でき
る最大のKMcdの値をもとに、色素濃度cおよびセル
の厚みdを決定すればよい。
【0032】実際に、上記の範囲を実験式で指示すれ
ば、コントラスト3.5を満たす曲線は、 KMcd=3S2−7.3S+5.7 となる。同様にして、コントラスト4.0を満たす曲線
は、 KMcd=4.2S2−9.2S+6.7 となる。
【0033】また、明るさ40%を満たす曲線は、 KMcd=14.7S2−15.1S+6.15 となり、明るさ45%を満たす曲線は、 KMcd=12.8S2−13.5S+5.55 となる。図1中には上記の実験式による曲線も同時に示
してある。以上の結果より、明るさ40%以上かつコン
トラスト3.5以上の特性を満たすためには、 3S2−7.3S+5.7≦KMcd≦14.7S2−1
5.1S+6.15 の範囲で色素濃度cやセルの厚みdを設定すればよく、
明るさ45%でコントラスト4.0以上の特性を満たす
ためには、 4.2S2−9.2S+6.7≦KMcd≦12.8S2
−13.5S+5.55 の範囲で色素濃度cやセルの厚みdを設定すればよい。
【0034】(実施例)以下、本発明の一実施例につい
て説明を行う。
【0035】図2は、本発明の実施例における液晶表示
素子の構成を示す断面図である。
【0036】図2において、本実施例の液晶表示素子は
所定の間隔をもって対向する支持基板1aおよび透明基
板1bを有する。支持基板1aには表示電極を兼ねた反
射板2と、さらに液晶分子の配向膜4aが設けられてい
る。同様に、透明基板1b上には透明電極3と、配向膜
4bが設けられている。配向膜4a、4b間には二色性
色素とカイラル材を混入した液晶層5が設けられてい
る。液晶層5は二色性色素により光の吸収を有し、さら
にカイラル材が添加されているため自発的にねじれ構造
も有している。これにより、電圧無印加時に光の吸収が
効率良く行われ、黒表示時の反射率が十分低く抑えられ
るので、高コントラストの表示を実現することができ
る。
【0037】表示電極を兼ねた反射板2と透明電極3に
は液晶分子の配向形態を変化させるための変調制御手段
10が接続されており、印加される表示電圧による外場
である電界で液晶分子の配向形態を制御し、光強度を変
調制御する。以上のことにより、ねじれ配向させたGH
液晶表示素子と、変調制御手段10を組み合わせること
により、透過光強度を変調することのできる光学素子と
しての液晶表示素子101が構成されている。
【0038】ここで、上記構成を有する液晶表示素子の
製造方法の一例を説明する。支持基板1aおよび透明基
板1bとして厚みが1.1mmのガラス基板(商品名7
059、コーニンググラスワークス社製)を使用し、ガ
ラス基板1a上に反射電極としてのアルミをスパッタ法
によって形成した。ガラス基板1a上には微細な凹凸
(図示せず)が形成されている。凹凸は、例えばガラス
基板表面を研磨剤で荒らした後、フッ酸でエッチングす
ることで形成される。以上の工程によって散乱性を有す
る反射電極が作成された。さらに、透明基板1b上に透
明電極としてのITO膜3をスパッタ法により形成し電
極とした。
【0039】配向層4aおよび4bはポリイミド(商品
名:SE−150、日産化学社製)をスピンコートによ
り均一に形成し、焼成後、ラビングを施した。ラビング
方向は上下の基板間で240°ねじれた方向が実現でき
るような方向とした。
【0040】その後、液晶層5の厚みを一定に保つた
め、5μmのグラスファイバースペーサー(図示せず)
を散布し、液晶封止層(図示せず)として5.3μmの
グラスファイバースペーサーを混入した接着性シール材
をスクリーン印刷することによりシール部を形成し、二
枚の基板を張り合わせた。その後、二枚の基板間の真空
脱気により液晶を注入し、GH液晶表示素子を作成し
た。
【0041】液晶層5の厚みは本実施例の場合、5μm
としたが、特にこれに制限されるものではなく、十分な
光の吸収が得られ、実用的な応答速度が得られる厚さで
あればよく、通常は2〜15μm程度がよい。
【0042】また、電圧印加時に均一な液晶の分子配向
を得るために、液晶分子を基板表面からわずかに傾斜さ
せる必要があるが、この所謂プレチルト角はラビングの
条件によって制御できることはよく知られている。
【0043】GH液晶材料は以下のようにして調整し
た。ホスト液晶(商品名:ZL1−4792、メルク社
製)に数種類のアゾ系およびアントラキノン系の二色性
色素を数wt%添加し、白黒表示が可能となるように色
相を調整した。さらに、液晶に自発的なねじれを与える
ため、光学活性物質(商品名:S−811、メルク社
製)を数wt%添加し、ピッチpとセルの厚みdの比d
/pがほぼ0.5となるように調整した。
【0044】d/pの値は特に上記の値に限られるもの
ではなく、例えば本実施例の場合は0.42以上0.9
1以下であればよい。ただし、配向膜の種類や、液晶材
料によってはd/pの値が大きすぎるとストライプドメ
インが生じ、良好な表示が実現できないため、使用する
液晶材料や配向膜材料による臨界d/pマージンを予め
確認しておき、セルの厚みと液晶の自発ピッチの比を調
整する必要がある。
【0045】また、色素濃度は図1をもとに設定した。
すなわち、本実施例で用いたGH液晶材料のオーダーパ
ラメータは0.76であったので、明るさを重視してK
Mcdの値を2.7とした。この様にして作成した反射
型GH液晶表示素子は、電圧印加時の明るさが46%、
コントラストが4.0であり、非常に明るくコントラス
トの良い反射型液晶表示素子であった。ただし、明るさ
は、反射板単体に対しての反射率から算出した。
【0046】本実施例の場合、240°ねじれたGH表
示方式を用いたが、これは十分な明るさと十分に高いコ
ントラストを得ながらにして中間調を表示するためであ
り、特にこのねじれ角に規制されるものではない。
【0047】また、本実施例では能動素子を形成してい
ない基板を支持基板として用いたが、本実施例をTFT
やMIM等の能動素子と組み合わせることで大容量表示
が行えることは明らかである。
【0048】さらに、本実施例では白黒表示のみについ
て説明を行ったが、公知のマイクロカラーフィルタと組
み合わせることでカラー表示を実現することができるこ
とも明らかである。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1の反射型液晶表示
素子によれば、明るくコントラストの高い反射型液晶表
示素子を実現することができる。また、反射型液晶表示
素子において、最適な明るさと高いコントラストを得る
ための物性値の範囲を明らかにしたことで、設計の自由
度が増し、設計が簡便に行えるようになった。
【0050】請求項2の反射型液晶表示素子によれば、
電圧無印加時の光の吸収が効率良く行われるため、さら
にコントラストの高い表示を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による最適なKMcdとオーダーパラメ
ータSの範囲を示す図である。
【図2】本発明の実施例における液晶表示素子の構成を
示す図である。
【図3】色素分子の遷移モーメントが分子長軸とある角
度をなすときに、吸光係数が変化する割合を示した図で
ある。
【符号の説明】
1a 支持基板 1b 透明基板 2 反射板 3 透明電極 4a 配向膜 4b 配向膜 5 液晶層 10 変調制御手段 101 液晶表示素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−146124(JP,A) 特開 平7−104297(JP,A) 特開 昭56−41288(JP,A) 特開 昭49−127645(JP,A) 特開 昭56−38376(JP,A) 特開 昭59−22964(JP,A) 実開 平3−29825(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/137 500 G02F 1/1335 520

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明である一対の基板
    と、該一対の基板間に挾持された液晶層とを備え、該液
    晶層が、正の誘電率異方性を有する液晶からなり、該液
    晶は、基板界面付近の液晶分子の長軸が前記基板に対し
    て略平行であり、前記液晶中に二色性色素が混入されて
    いる反射型液晶表示素子において、 前記液晶分子に略平行な方向の直線偏光に対する吸光係
    数をk1、略垂直な方向の直線偏光に対する吸光係数k2
    とし、前記色素を混入した液晶材料のオーダーパラメー
    タをSとしたとき、 KM=3k1/(1+2S) または KM=3k2/(1−S) で表されるKMと、色素濃度c%および前記液晶層の厚
    みdμmの積KMcdが、前記液晶層に印加される電圧
    の実効値が0〜5Vの範囲内において、 3S2−7.3S+5.7≦KMcd≦14.7S2−1
    5.1S+6.15 を満たすよう設定されていることを特徴とする反射型液
    晶表示素子。
  2. 【請求項2】 自発的にねじれ構造を有するカイラル物
    質を前記液晶に添加し、前記液晶層がねじれ構造を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示素
    子。
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