JP3535982B2 - 液晶注入方法および装置 - Google Patents

液晶注入方法および装置

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JP3535982B2 JP02543799A JP2543799A JP3535982B2 JP 3535982 B2 JP3535982 B2 JP 3535982B2 JP 02543799 A JP02543799 A JP 02543799A JP 2543799 A JP2543799 A JP 2543799A JP 3535982 B2 JP3535982 B2 JP 3535982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に液
晶を注入する製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶を用いた表示装置は、高品質
化、大形化、低価格化が急激に進んでいる。
【0003】図6は本発明の実施の一形態の液晶セル1
の断面図であり、図7は図6に示される液晶セル1の水
平断面図である。この図6および図7に示される液晶セ
ル1は、先行技術を説明するためにもまた、用いられ
る。液晶表示装置である液晶セル1は、図6(縦断面
図)、図7(水平断面図)のように構成されており、2
枚の剛性の基板であるガラス2および配向膜3等を、シ
ール材4を塗布して貼り合わせた構造となっている。ま
た、2枚のガラス2の間には、スペーサである微小ビー
ズ5が散布されており、液晶パネルのギャップ(ガラス
2間の距離)が10μm以下の一定間隔になるように保
たれている。この内部空間6に液晶を充填したものが、
液晶表示装置となる。
【0004】液晶セル1に液晶を注入する1つの方法と
して、図7のように液晶パネルのシール材4に設けられ
た注入口7、排気口8を用いて液晶を注入する方法があ
る。図7の液晶パネル1は、液晶を注入する注入口7は
或る1辺の中央に1つ、セル内部の空間6を排気するた
めの排気口8は対辺の端に1つずつ有する構造をもつ。
これらの注入口7と排出口8との個数および位置は、セ
ル1により異なる。
【0005】図8は、従来の液晶注入装置の一例を示す
系統図である。液晶セル1に液晶を注入する注入口7と
内部の気体を排気する排気口8には、注入コネクタ1
9、排気コネクタ21がそれぞれ取付けられ、これを介
して各装置に接続されている。また、各種弁等は、制御
手段27によりコントロールされる。
【0006】注入弁18を閉じ、排気側排気弁23を開
き、排気手段である真空ポンプ25等を動作させること
で、液晶パネルの内部は、排気コネクタ21および、排
気口8から漏れた液晶が真空ポンプ25等に到達しない
ように設けられたトラップ22を介して、排気される。
この状態をしばらく続けることで、液晶パネル内部の空
間6はほぼ真空状態になる。このとき、排気系負圧調整
手段24は排気圧力が0気圧(0kPa)になるように設
定されている。
【0007】この状態で、圧縮気体源11からの圧縮気
体を圧力調整器12で調圧し、加圧弁13を開くと、液
晶タンク14内上部の気相である加圧空間16の圧力が
上昇する。注入弁18を開くと、液晶タンク14内の液
晶15は、液晶導出路17、注入コネクタ19を通して
液晶セル1へ注入される。
【0008】ところで、液晶セル1は、内外の気圧差が
ない場合、図9(A)のように、セル厚は均一である。
また、セルの内部にはビーズ5があり、セル厚を或る程
度小さくならないように保持するが、セル内にはポリイ
ミド等でできた配向膜および電極などの各種層が存在す
ること、ビーズ5はガラス2以外に合成樹脂製のものも
あることなどから、セル内外に圧力差が生まれると、わ
ずかながらセル厚が小さくなる。セル外周はシール材4
により強く保護されているので、ほとんど薄くなること
がない。結果として、セル内排気を行っている間は、セ
ル内部がセル外部より低圧なので、セル1は、図9
(B)、図9(C)のように凹形となる。図9におい
て、図9(A)は通常の状態を示し、図9(B)は排気
状態の液晶セルを示し、図9(C)は注入初期の液晶セ
ルを示し、図9(D)は液晶セルの端面まで液晶を充填
した注入途中の液晶セルを示し、図9(G)は注入完了
後に空気が逆流して入込んだ液晶セルを示す。
【0009】液晶が排気口8まで到達しても、排気系を
真空状態にしている以上、排気口8部は0気圧に近いた
め、セル内部もセル外部より気圧が低く、図10(D)
のようにセル中央部は薄く、注入済みの液晶の量は、本
来セル内に注入すべき量に達していない。
【0010】したがって、この状態でコネクタ19,2
1を外せば、セルは平行になろうとし、図9(G)のよ
うに排気口8および注入口7からセル周辺の気体(空気
等)が流入して、図10(G)の参照符9で示されるよ
うに空間が生じ、セルは不良となる。たとえ空気が流入
しなくても、セル厚は周辺より薄い状態となる。液晶セ
ルの厚みの管理は、±0.05μmの精度で調整する必
要があるので、このようなセルも不良となる可能性が高
い。
【0011】先行技術(特開平8−262462)で
は、セルの内部空間への液晶注入を図10(H)のよう
に、排気口8側近くは凹状態であるが、高圧の加圧注入
により注入口7側近くは凸状態にすることで、注入すべ
き量の液晶をセル内に注入した状態にした後に、液晶を
供給する注入弁18を閉じて液晶供給を停止し、その
後、セル内を真空に排気していた圧力を、排気通路に設
けられた排気系負圧調整手段24により、徐々に大気圧
に戻した後に、コネクタ19,21を外すことで、排気
口8および注入口7からの空気流入を防止している。図
10において、図10(A)は通常の状態を示し、図1
0(B)は排気状態の液晶セルを示し、図10(C)は
注入初期の液晶セルを示し、図10(H)は注入弁18
を閉じた状態における注入途中の液晶セルを示し、図1
0(I)は液晶注入完了後にビーズ5が不所望に移動し
た液晶セルを示す図である。
【0012】以下、この先行技術の動作を詳細に説明す
る。図11は先行技術による液晶注入を行う際のプロフ
ァイルを示し、前述の図10はこの場合の注入時のセル
形状変化を示している。図11は、セル1の排気口8付
近の空間の圧力である排気圧力55、液晶供給間帯56
(注入弁18が開いている期間)、セル注入口7付近の
圧力である注入圧力57、セル厚の範囲58、セル内の
液晶量59が時間の経過に従いどのように変化させる
か、または変化するかを示したものである。
【0013】セル厚の最適値は、本来セルが持つべき厚
さ(設計値)であり、セル外周のシール材4が貼り付け
られた部分の厚さとほぼ等しい。セル内液晶量の最適値
とは、セル厚が均一にある場合の液晶量である。
【0014】セルの排気をする前は、排気圧力55、注
入圧力57はセル外部の圧力と同じであり、セル内外の
圧力差がないので、図10(A)のように、セル厚も全
ての部位で最適値となっている。
【0015】セルの排気を図11の時刻t14で開始す
ると、セル内部は0[kPa]に、セル内部および注入口
7側の圧力57も排気口8側から排気されているので、
ほぼ0[kPa]になり、セルは、図10(B)のように
凹状になり、セル厚の範囲58は、シール材4で薄くな
ることのない周辺部の最適値から、負圧で凹んだセル中
央部分の厚さの範囲となる。
【0016】圧縮気体源11からの圧縮気体を圧力調整
器12で調圧し、加圧弁13を開くと、液晶タンク14
内上部の加圧空間16の圧力が上昇する。図11の時刻
t15で注入弁18を開くと、液晶タンク14内の液晶
15は液晶導出路17、注入コネクタ19を通して液晶
セルへ注入される。このとき、注入圧力57は上昇す
る。この注入コネクタ19を開いている期間t15〜t
17が液晶供給範囲56となる。この期間t15〜t1
7中、セル内液晶量59は増え続ける。
【0017】注入が進むにつれ、セル内部に液晶が充填
されていき、液晶は充分加圧されているので、内部、特
に注入口7に近い部分の圧力は上昇し、セル外部の圧力
を上回り、基板2が外方に膨らむ。したがってセル厚の
範囲58は、最適値より小さい部分から、最適値を上回
る部分までとなる。
【0018】注入液晶量59が最適値になった時点t1
7で、注入弁18を閉じて液晶の供給を停止する。実際
は、注入液晶量を直接測定するのは困難であるので、液
晶到達センサ26で液晶を時刻t16に検出して、一定
時間W16後の時刻t17に液晶の供給を停止する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図10(H)のように
注入口7付近の厚さが本来のセル厚より厚い状態になっ
ているということは、その部分においては、本来配向膜
等で挟まれて固定されているビーズ5が自由に移動しや
すくなっていることになる。実際、この例のように基板
2の膨らみを発生させるような供給圧力で液晶注入を行
うと、ほとんどの場合ビーズ5は移動する。この状態か
らセル厚が均一になったとしても図10(I)のように
ビーズ5の分布は均一でなくなっている。
【0020】このビーズ5の移動によって、ビーズ5の
分布が均一でなくなると、セル厚を部分的に維持できな
くなり、表示ムラのあるセルとなってしまう。そのほ
か、ビーズ5が一部に集まって、輝度の低い画素を発生
させたり、ビーズ5の移動時に配向膜3を傷つけ、表示
ムラ等を発生させることもある。
【0021】さらに、注入口7付近が凸状になるような
圧力で、加速した注入を行うと、液晶自体の流れによる
摩擦で、配向膜3等を傷つける可能性が高いので、特に
注入口7付近に表示ムラおよび流れ跡と呼ばれる表示ム
ラが現れ、不良セルになることが多い。
【0022】本発明の目的は、液晶セルの内部空間に空
気を逆流させずに、スペーサを移動させることなく、液
晶を充填することができるようにした液晶注入方法およ
び装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の基板間
に液晶を注入すべき内部空間が形成され、この内部空間
にスペーサが介在され、注入口と排気口とが相互に間隔
をあけて形成されるセルを準備するステップと、セルの
内部空間を予め定める設定圧力である負圧に排気する排
気ステップと、第1液晶注入ステップであって、セルの
排気口から、前記設定圧力でセルの内部空間を排気しな
がら、セルの内部空間に、液晶を基板が膨らみを発生し
ない範囲の圧力で、加圧供給し、その液晶の注入圧力
を、外気圧から徐々に上昇させ、予め定める圧力になっ
た後、徐々に外気圧に向かってかつ外気圧よりも高い値
まで下降させ、注入口から注入された液晶が排気口に到
達する時刻t6を経過した時刻t7まで、前記排気、前
記注入を継続し、排気口から押し出す第1液晶注入ステ
ップと、第2液晶注入ステップであって、セルの内部空
間に供給する液晶の圧力を、外気圧に向かって徐々にさ
らに下降させ、セルの排気口の圧力を、外気圧に向かっ
て徐々に上昇させ、液晶の注入圧力と、排気圧力とをい
ずれも、外気圧とする第2液晶注入ステップと、液晶の
注入圧力と排気圧力とを外気圧に保ったままとする第3
液晶注入ステップとを含むことを特徴とする液晶注入方
法である。また本発明は、液晶が排気口に到達する前記
時刻t6から、その時刻t6を経過した時刻t7まで、
排気圧力を前記設定圧力に保ち、かつ液晶の注入圧力を
外気圧よりも高い前記値に保つことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、注入圧力は、セルの基板
2を膨らませることがない範囲の圧力にし、液晶注入開
始時から、排気圧力をセル外部の圧力になるように徐々
に変化させ、セル内外の圧力差がなくなるまで、液晶供
給を継続する。これによって、セル膨らみを発生させな
い、液晶供給不足のない注入方法を実現する。このよう
にして、セルを膨らませることがない範囲でのみ液晶を
加圧注入し、液晶が排気口部分まで到達する前後から排
気圧力をセル外部の圧力になるまで徐々に変化させる。
注入開始から、最適な注入量になりセル全体の厚みが基
準の値になるまでの期間、液晶供給を継続することによ
り、セルの厚さ分布は、部分的に厚くなるようなことは
なく、徐々に最適な厚さになり、ビーズなどのスペーサ
の移動が少ない、良好な液晶注入を行うことができる。
【0025】
【0026】本発明に従えば、注入する液晶セルの圧力
をセルの外部の大気圧などである外気圧から徐々に上昇
させるので、注入初期の液晶移動速度が過度に大きくな
ることを防ぐことができる。これによってビーズなどの
スペーサが移動することが防がれる。したがってスペー
サの移動によって配向膜が破損し、これによって表示ム
ラが生じることがなく、またスペーサの移動による流れ
跡が発生することはない。
【0027】また本発明に従えば、液晶注入圧力を予め
定める圧力に上昇した後には、その圧力を用い、これに
よって液晶セルの内部空間に、適切な流量で液晶を注入
することができ、スペーサの移動を確実に防ぐことがで
きる。
【0028】本発明に従えば、液晶の注入圧力を、前述
の予め定める圧力に保った後、外気圧に向って徐々に下
降させる。したがって基板に生じる応力を時間経過に伴
って減少させ、セル厚が基準の値になるまで液晶を供給
し続けることができ、内部空間が液晶不足によって空気
が内部空間に入込んでしまう恐れをなくすことができ
る。
【0029】
【0030】
【0031】また本発明は、一対の基板間に液晶を注入
すべき内部空間が形成され、この内部空間にスペーサが
介在されるセルに、注入口と排気口とが相互に間隔をあ
けて形成され、排気口から内部空間を排気し、注入口か
ら液晶を注入する液晶注入装置において、排気側真空ポ
ンプ25と、注入側真空ポンプ31と、液晶を貯留する
タンク15と、圧縮気体をタンク15内の液晶よりも上
部の空間に供給する圧縮気体源11と、注入側真空ポン
プ31に接続される注入側排気弁34と、セルの注入口
に接続される注入口弁36と、排気側真空ポンプ25と
セルの排気口との間に接続される排気側排気弁23と、
タンク15の上部と圧縮気体源11との間に接続される
加圧弁13と、タンク15内の液晶を注入口弁36に導
く注入弁18と、圧縮気体源11からタンク15の上部
に供給される圧縮気体の圧力を調整する圧力調整手段1
2と、セルの排気口から排気する負圧を調整する負圧調
整手段24と、排気モード(t4〜t5)と第1〜第3
液晶注入モード(t5〜t9)とをこの順序で実行する
制御手段27であって、排気モード(t4〜t5)で
は、注入側排気弁34と注入口弁36と排気側排気弁2
3とを開き、加圧弁13と注入弁18とを閉じ、この排
気モードを脱泡モードの実行後、予め定める第1の時間
t4〜t5、実行し、第1〜第3液晶注入モードでは、
注入側排気弁34を閉じ、注入口弁36と排気側排気弁
23と加圧弁13と注入弁18とを開き、第1液晶注入
モード(t5〜t7)では、圧力調整手段12によって
液晶を基板が膨らみを発生しない範囲の圧力で加圧供給
し、その液晶の圧力を、外気圧から徐々に上昇させ、予
め定める圧力になった後、徐々に外気圧に向ってかつ外
気圧よりも高い値まで下降させ、この第1液晶注入モー
ドは、注入口への液晶の注入開始時刻t5から、その注
入口に注入された液晶が排気口に到達する時刻t6を経
過した時刻t7までの予め定める第2の時間t5〜t7
に定められ、第2液晶注入モード(t7〜t8)では、
圧力調整手段12によって、セルの内部空間に供給する
液晶の圧力を、外気圧に向って徐々にさらに下降させ、
負圧調整手段24によって排気口の圧力を、外気圧に向
って徐々に上昇させ、この第2液晶注入モードは、第1
液晶注入モードの実行後の時刻t7から、液晶の注入圧
力が大気圧となり、かつ排気圧が大気圧となる予め定め
る第3の時間t7〜t8に定められ、第3液晶注入モー
ド(t8〜t9)では、圧力調整手段12によって液晶
の圧力を外気圧に保ち、かつ負圧調整手段24によって
排気口を外気圧に保ち、この第3液晶注入モードは、第
2液晶注入モードの実行後の時刻t8から、予め定める
第4の時間に定められる制御手段27とを含むことを特
徴とする液晶注入装置である。また本発明は、注入側真
空ポンプ31とタンク15の上部との間に脱泡弁35が
接続され、前記制御手段は、排気モードに先立って、脱
泡モード(t2〜t3)を実行し、脱泡モード(t2〜
t3)では、注入側排気弁34を開き、注入口弁36と
加圧弁13とを閉じ、注入弁18と脱泡弁35とを開
き、この脱泡モードを予め定める時間t2〜t3、実行
し、排気モードと、第1〜第3液晶注入モードとでは、
脱泡弁35を閉じることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、脱泡モードt2〜t3で
は、液晶を貯留したタンク15内の液晶およびその上部
の空間が、注入弁18と注入側排気弁34とを介して、
また脱泡弁35を介して、注入側真空ポンプ31に接続
され、液晶に含まれる気体が除去される。
【0033】次の排気モードt4〜t5では、液晶セル
の内部空間が、注入口で注入口弁36と注入側排気弁3
4とを介して注入側真空ポンプ31に接続され、また排
気口が排気側排気弁23を介して排気側真空ポンプ25
に接続され、こうして短時間でセルの内部空間の排気が
行われ、作業時間を短縮することができる。液晶セルの
排気口と注入口との両者から排気することによって、内
部空間を高速度で排気することができ、作業時間を短縮
することができる。
【0034】セルの内部空間に液晶を注入する第1液晶
注入モードt5〜t7では、タンク15からの液晶は、
注入弁18から注入口弁36を経て注入口から液晶セル
の内部空間に供給され、排出口は排気側排気弁23を介
して排気側真空ポンプ25によって吸引され、タンク1
5の上部の空間には、圧縮気体源11から圧力調整手段
12によって圧力が調整された圧縮気体が供給され、こ
れによって注入口に供給する液晶の注入圧力を、大気圧
から上昇させ、予め定める圧力に保ち、その後、外気圧
に向って下降制御する。この第1液晶注入モードは、後
述の図2における時刻t5〜t7の期間である。
【0035】第2液晶注入モードt7〜t8では、液晶
の注入圧力を、外気圧に向ってさらに下降させてゆき、
このような注入圧力の調整は、圧力調整手段12によっ
て行われる。このとき、負圧調整手段24によって、排
気口の圧力を、負圧の絶対値が小さくなるように、すな
わち外気圧に向って上昇させ、負圧を緩和させる。第2
液晶注入モードは、後述の図2における時刻t7〜t8
において達成される。
【0036】その後、第3液晶注入モードt8〜t9で
は、液晶セルの注入口と排気口とを外気圧に保ったまま
とし、この状態は図2の時刻t8〜t9において達成さ
れ、こうして注入口および排気口から空気が逆流して入
込むことを確実に防ぎ、基板およびスペーサの応力をな
くして自然状態に戻す。
【0037】また本発明は、制御手段27は、タイマを
有し、このタイマの計測時間に従って、脱泡モードと排
気モードと第1〜第3液晶注入モードとを順次的に実行
することを特徴とする。
【0038】本発明に従えば、制御手段27は、タイマ
の時間制御によって行われ、したがって制御動作を簡略
化することができる。したがって図8に関連して前述し
た液晶到達センサ26が不要となり、構成の簡略化を図
ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の測定および調整装置を、
図示の実施の一形態に基づいて説明する。図1は、本発
明の液晶注入方法を実現する液晶注入装置の一例を示
す。セル1では、図6および図7に関連して前述したよ
うに、ガラスなどの剛性の一対の基板2間に形成された
内部空間に、スペーサであるビーズ5が均一な分布で散
布される。基板2の外周部分は、剛性のシール材4で固
定される。内部空間6に液晶が充填されて、液晶表示装
置が構成される。注入を実施する前には液晶は全て液晶
タンク14内にある。液晶導出路等に液晶があったとし
ても、図1のような構成であれば、後述の図4の時刻t
1で、セル1をコネクタ8に接続せず、注入側真空ポン
プ31をOFF、加圧弁13を閉じ、脱泡弁35、注入
口弁36、注入側排気弁34、注入弁18を開いた状態
とし、注入側配管系は全て外気圧(本実施の形態では大
気圧)になるので、液晶は自重によって、液晶タンク1
4に移動する。各弁等は制御手段27により制御されて
いる。トラップ22,33は、真空ポンプ25,31に
液晶などの液体が移動しないようにし、気体だけが移動
する働きをする。
【0040】図2は図1に示される実施の形態における
時間経過を示す図である。図3は図1および図2示され
る実施の形態における液晶セル1の縦断面図であり、図
3(A)は液晶セル1の通常の状態を示し、図3(B)
は排気状態の液晶セル1を示し、図3(C)は液晶注入
初期の液晶セル1を示し、図3(D)は液晶注入途中で
あってセル端面まで液晶を充填した液晶セルを示し、図
3(E)は液晶注入途中である排気圧調整中における液
晶セルを示す図であり、図3(F)は液晶注入完了後の
液晶セルを示す図である。さらに図4は図1〜図3に示
される実施の形態における各構成要素の動作の時間経過
を示す図である。図5は制御手段27の動作を説明する
ためのフローチャートである。制御手段27は、タイマ
によって各動作モードが順次的に設定される。これらの
図面を参照して、先ず、ステップn1〜ステップn2に
よって移った後、次のステップn3では、脱泡モード
を、時刻t2〜t3における予め定める時間、たとえば
30分以上の時間、実行する。時刻t2で注入弁18、
注入口側排気弁34、脱泡弁35を開き、加圧弁13、
注入口弁36を閉じた状態で、注入側真空ポンプ31を
動作させることによって、液晶タンク14内は真空状態
になり、液晶15内にとけ込んだ気体が発泡する、脱泡
と呼ばれる動作を行う。この状態を30分以上行い、完
全に液晶内にとけ込んだ気体を抜き出す。その後、時刻
t3で、注入弁18、脱泡弁35を閉じ、加圧弁13は
閉じたまま液晶が脱泡された状態を維持する。
【0041】次に、時刻t4で、セル1(本実施の形態
ではいわゆる13.3インチの大きさ)の液晶を注入す
る注入口7と内部の気体を排気する排気口8には、それ
ぞれ注入コネクタ19、排気コネクタ21を気密に接続
する。
【0042】図5のステップn4では排気モードを、図
4の時刻t4〜t5において実行する。注入口側排気弁
34、注入口36、排気側排気弁23を開き、加圧弁1
3、注入弁18、脱泡弁35は閉じたままとし、排気側
真空ポンプ25、注入側真空ポンプ31を動作させ、排
気系負圧調整手段24は排気圧力が0気圧(0kPa)に
なるように設定し、セル1の内部を排気する。
【0043】この状態を約15分続ける。液晶パネル内
部をほぼ真空状態に排気し続けることで、セル内部に付
着した水分等を確実に蒸発させる。このとき、注入口7
側からもセル内の排気を行うので、排気側からのみ排気
するより短時間で排気を完了することができる。
【0044】セルは、加熱装置28により加熱され、一
定温度に制御されている。液晶は一般的に温度が高いほ
ど粘性が低くなり、注入速度が早くなるが、高温になる
ほど液晶の成分のうち、低沸点成分が蒸発し、液晶が変
質するので、液晶変質が少ない35℃とする。
【0045】次に、図5のステップn5では第1液晶注
入モードを時刻t5〜t7において実行する。時刻t5
で、注入側排気弁34を閉じ、脱泡弁35は閉じたま
ま、注入口弁36は開いたまま、圧縮気体11を圧力調
整器12で調圧し、加圧弁13を開くと、液晶タンク1
4内上部の加圧空間16の圧力が上昇する。そして、注
入弁18を開くと、液晶タンク14内の液晶15は液晶
導出路17、注入弁18、注入口弁36、注入コネクタ
18、注入口7を通して液晶セル内へ注入される。
【0046】このように注入弁18、注入口弁36の両
方が開いている状態を、図2の液晶供給時間51とす
る。液晶を押し出す圧縮気体には、液晶を変質させない
不活性のガスが望ましく、本実施の形態では酸化防止の
ため窒素ガスを用いる。
【0047】注入される液晶20の界面の速度は注入初
期に最も高く、この速度が一定値を越えると、ビーズ移
動による流れ跡等の不良が発生しやすくなるので、注入
初期時刻t5以降の加圧力は、105[kPa]2分間→
110[kPa]2分間→115[kPa]2分間→120
[kPa]と徐々に上昇させる(図2の参照符52)。こ
れによって、液晶20の界面の速度が高すぎることを防
ぎ、不良のない高品位の液晶セルを生産できる。
【0048】この後、加圧力は120[kPa]14分→
115[kPa]10分→110[kPa]20分→105
[kPa]30分→100[kPa]5分と段階的に下げてい
く。これによって、セルの基板が膨らんで凸状になるこ
とがなくなり、ビーズ移動の問題を発生させなくなる。
これらの加圧力および時間は、本件発明者によって、実
際に注入実験を行い求められた値である。本実施の形態
ではセル外圧を大気圧としているので、100[kPa]
(大気圧)はセル外圧との圧力差がない値となる。
【0049】液晶の注入時間は、加圧力および温度等で
変化するが、圧力および温度を管理すれば、何度行って
もほぼ同じ時間で注入が完了する。たとえば、本実施の
形態では、13.3インチのセルへの液晶注入を例とし
て挙げているが、注入、排気圧力等を同じタイミングで
変化させ、温度が±2℃程度の範囲で管理すれば、注入
を開始してから液晶が排気口まで到達する時間は約40
分±2分とほぼ一定となる。したがって温度管理と注入
プロファイルの管理さえ行えば、毎回同じ速度で注入が
行えるので、液晶到達センサを省き、装置のコストダウ
ンが可能となる。
【0050】このように加圧力をセルが膨らまない範囲
で制御しているので、セル厚の範囲53は注入が完了す
るまで+ににはならず、すなわち膨張することはない。
排気口への液晶到達時間では、セルの排気を行っている
ので、最適値より薄い部分はあるが、セル厚の範囲53
のバラツキは小さくなっていき、セル内の液晶量54も
最適値に近づいていく。
【0051】図5のステップn6では、図2の時刻t7
〜t8において第2液晶注入モードを実行する。排気側
の圧力50は、本実施の形態においては、液晶が排気口
に到達する平均時間時刻t6から5分後の時刻t7(本
実施の形態では注入開始時刻t5から45分後)から、
排気系負圧調整手段24によって、徐々にセル外の圧力
(本実施の形態では大気圧、100[kPa])に上昇さ
せる。注入圧力が100[kPa]になる前後の時刻t8
(本実施の形態では注入開始後75分頃)にセル外の圧
力と同じ100[kPa]にする。このように徐々にセル
内外の圧力差を小さくしていき、かつこの間の液晶供給
を停止しないことによってセル圧は徐々に最適値に変化
していく。この動作における液晶セル1の断面は、図3
(D)→図3(E)→図3(F)に示される。
【0052】なお、図2に関連して述べた排気口への液
晶到達時間などは参考値であり、実際の制御上は判定等
に用いていない。また、本実施の形態では、液晶が排気
口に到達する平均的時間の経過時刻t6から5分後の時
刻t7から、排気系負圧調整手段24による排気調整を
行っているが、徐々に排気圧を外圧に向かって上昇させ
ている。
【0053】ところで、液晶注入を行う場合、液晶タン
ク14から進んだ液晶の先端部は、配管内の汚れ等を含
んでいる可能性が高い。この液晶の先端部は初めにセル
に注入され、排気口部へとセルの中を進む。これら初め
に注入される液晶は、液晶が排気口部へ到達した後も、
排気、注入を継続することで、排気口から押し出すこと
ができ、セルを高品質に保つことができる。本発明で
は、排気側の圧力を徐々に上昇させている間も、液晶の
供給を止めないので、少しずつ液晶は排気口かよら流れ
出している。したがって汚れた可能性のある液晶を排出
し、品質のよい注入が実現できる。
【0054】図5のステップn7では、第3液晶注入モ
ードが、図4の時刻t8〜t9において実行される。圧
力調整器12と負圧調整器24との働きによって、排気
圧力および液晶注入圧力をいずれも、大気圧に保ったま
まとし、この時刻t8〜t9の第3液晶注入モードは、
たとえば1〜2分程度であってもよい。
【0055】上述のようにして注入が完了した時刻t9
では、セル厚は一定の値になっており、セル内6、注入
口7、排気口8の圧力は全て一致している。またビーズ
の移動はない(図3(F)参照)。この状態で、注入コ
ネクタ19、排気コネクタ21を外しても、液晶が吹き
出したり、注入口7、排気口8から空気がセル内に引き
込まれることはない。したがって注入弁18および注入
口弁36を閉じて、液晶供給を停止させるのは、注入が
完了した後であれば、コネクタを外す前でも後でもよ
い。
【0056】以上によりビーズ移動等による表示品質の
低下、空気の逆流による不良、セル厚の不良等がない高
品質の液晶注入が実現できる。
【0057】上述の実施の形態では注入圧力52を段階
的に調整したが、連続した変化をさせてもよい。圧力値
はビーズの移動および流れ跡等の発生のない範囲で任意
値でよく、本実施の形態では圧力値は本発明を限定しな
い。実際、セル、液晶、温度等が変われば、これらの値
は多くの場合、異なる。加圧は、注入速度を上げるため
に行う。排気圧力53は、本実施の形態では、連続した
変化を行っているが、本実施の他の形態では、予め定め
る一定値、たとえば5[kPa]ずつ上昇させるような段
階的な制御でも可能である。また、各制御時間も条件が
違えば異なり、各数値は本発明を限定しない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、液晶セルの基板が膨ら
むことがないように、液晶の注入を行うことによって、
ビーズなどのスペーサが移動したり、セル厚が厚くなる
ような状態を発生させず、規定量の液晶を注入できるの
で、表示ムラのない高品質な液晶セルへの注入が可能に
なる。
【0059】加圧開始時に徐々に圧力を上げることによ
って、注入初期の液晶移動速度が過剰になることがない
ので、ビーズなどのスペーサの移動による配向膜の破
損、表示ムラおよび流れ跡が発生せず、良質な液晶注入
を行うことができる。セル厚が基準の値になるまで液晶
を供給し続けるので、セル内の液晶不足による排気口お
よび注入口からの空気逆流がない。液晶が、排気口に到
達してからも、液晶供給を継続するので、注入初期に入
った汚れている可能性のある液晶を排気口から押し出せ
るので、良質な液晶セルにすることができる。
【0060】排気口だけでなく注入口からもセル内部を
排気することで、セル内部の排気を高速化できる。した
がって、排気時間を短縮でき、タクトタイムを短縮でき
る。
【0061】液晶セルに液晶を注入する動作を自動化す
ることができ、また作業性が良好であり、さらに液晶の
注入時にスペーサが移動することがなくなり、良質な液
晶注入を行うことができる。
【0062】全て時間で管理することにより、液晶到達
センサ等を省略でき、装置のコストダウンが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶注入方法を実現する液晶注入装置
の一例を示す図である。
【図2】図1に示される実施の形態における時間経過を
示す図である。
【図3】図1および図2示される実施の形態における液
晶セル1の縦断面図である。
【図4】図1〜図3に示される実施の形態における各構
成要素の動作の時間経過を示す図である。
【図5】制御手段27の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】本発明の実施の一形態の液晶セル1の断面図で
ある。
【図7】図6に示される液晶セル1の水平断面図であ
る。
【図8】従来の液晶注入装置の一例を示す系統図であ
る。
【図9】先行技術による液晶注入時のセル形状変化を示
す図である。
【図10】他の先行技術による液晶注入時のセル形状変
化を示す図である。
【図11】図10の先行技術による液晶注入を行う際の
プロファイルを示す図である。
【符号の説明】
1 液晶セル 2 基板 4 シール材 5 スペーサ 6 内部空間 7 注入口 8 排気口 11 圧縮空気源 12 圧力調整器 13 加圧弁 14 液晶タンク 18 注入弁 19 注入コネクタ 21 排気コネクタ 23 排気弁 24 排気系負圧調整手段 25 排気側真空ポンプ 27 制御装置 28 加熱装置 31 注入側真空ポンプ 34 注入側排気弁 35 脱泡弁 36 注入口弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−142615(JP,A) 特開 平9−274193(JP,A) 特開 平8−262461(JP,A) 特開 昭64−37529(JP,A) 特開 平5−313110(JP,A) 特開 平8−262462(JP,A) 特開 平10−197886(JP,A) 特開 平10−197884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1341 G02F 1/13

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に液晶を注入すべき内部空
    間が形成され、この内部空間にスペーサが介在され、注
    入口と排気口とが相互に間隔をあけて形成されるセルを
    準備するステップと、 セルの内部空間を予め定める設定圧力である負圧に排気
    する排気ステップと、 第1液晶注入ステップであって、 セルの排気口から、前記設定圧力でセルの内部空間を排
    気しながら、 セルの内部空間に、液晶を基板が膨らみを発生しない範
    囲の圧力で、加圧供給し、 その液晶の注入圧力を、外気圧から徐々に上昇させ、予
    め定める圧力になった後、徐々に外気圧に向かってかつ
    外気圧よりも高い値まで下降させ、 注入口から注入された液晶が排気口に到達する時刻t6
    を経過した時刻t7まで、前記排気、前記注入を継続
    し、排気口から押し出す第1液晶注入ステップと、 第2液晶注入ステップであって、 セルの内部空間に供給する液晶の圧力を、外気圧に向か
    って徐々にさらに下降させ、 セルの排気口の圧力を、外気圧に向かって徐々に上昇さ
    せ、 液晶の注入圧力と、排気圧力とをいずれも、外気圧とす
    る第2液晶注入ステップと、 液晶の注入圧力と排気圧力とを外気圧に保ったままとす
    る第3液晶注入ステップとを含むことを特徴とする液晶
    注入方法。
  2. 【請求項2】 液晶が排気口に到達する前記時刻t6か
    ら、その時刻t6を経過した時刻t7まで、排気圧力を
    前記設定圧力に保ち、かつ液晶の注入圧力を外気圧より
    も高い前記値に保つことを特徴とする請求項1記載の液
    晶注入方法。
  3. 【請求項3】 一対の基板間に液晶を注入すべき内部空
    間が形成され、この内部空間にスペーサが介在されるセ
    ルに、注入口と排気口とが相互に間隔をあけて形成さ
    れ、排気口から内部空間を排気し、注入口から液晶を注
    入する液晶注入装置において、 排気側真空ポンプ25と、 注入側真空ポンプ31と、 液晶を貯留するタンク15と、 圧縮気体をタンク15内の液晶よりも上部の空間に供給
    する圧縮気体源11と、 注入側真空ポンプ31に接続される注入側排気弁34
    と、 セルの注入口に接続される注入口弁36と、 排気側真空ポンプ25とセルの排気口との間に接続され
    る排気側排気弁23と、 タンク15の上部と圧縮気体源11との間に接続される
    加圧弁13と、 タンク15内の液晶を注入口弁36に導く注入弁18
    と、 圧縮気体源11からタンク15の上部に供給される圧縮
    気体の圧力を調整する圧力調整手段12と、 セルの排気口から排気する負圧を調整する負圧調整手段
    24と、 排気モード(t4〜t5)と第1〜第3液晶注入モード
    (t5〜t9)とをこの順序で実行する制御手段27で
    あって、 排気モード(t4〜t5)では、注入側排気弁34と注
    入口弁36と排気側排気弁23とを開き、加圧弁13と
    注入弁18とを閉じ、この排気モードを脱泡モードの実
    行後、予め定める第1の時間t4〜t5、実行し、 第1〜第3液晶注入モードでは、注入側排気弁34を閉
    じ、注入口弁36と排気側排気弁23と加圧弁13と注
    入弁18とを開き、 第1液晶注入モード(t5〜t7)では、圧力調整手段
    12によって液晶を基板が膨らみを発生しない範囲の圧
    力で加圧供給し、その液晶の圧力を、外気圧から徐々に
    上昇させ、予め定める圧力になった後、徐々に外気圧に
    向ってかつ外気圧よりも高い値まで下降させ、 この第1液晶注入モードは、注入口への液晶の注入開始
    時刻t5から、その注入口に注入された液晶が排気口に
    到達する時刻t6を経過した時刻t7までの予め定める
    第2の時間t5〜t7に定められ、 第2液晶注入モード(t7〜t8)では、圧力調整手段
    12によって、セルの内部空間に供給する液晶の圧力
    を、外気圧に向って徐々にさらに下降させ、負圧調整手
    段24によって排気口の圧力を、外気圧に向って徐々に
    上昇させ、 この第2液晶注入モードは、第1液晶注入モードの実行
    後の時刻t7から、液晶の注入圧力が大気圧となり、か
    つ排気圧が大気圧となる予め定める第3の時間t7〜t
    8に定められ、 第3液晶注入モード(t8〜t9)では、圧力調整手段
    12によって液晶の圧力を外気圧に保ち、かつ負圧調整
    手段24によって排気口を外気圧に保ち、 この第3液晶注入モードは、第2液晶注入モードの実行
    後の時刻t8から、予め定める第4の時間に定められる
    制御手段27とを含むことを特徴とする液晶注入装置。
  4. 【請求項4】 注入側真空ポンプ31とタンク15の上
    部との間に脱泡弁35が接続され、 前記制御手段は、 排気モードに先立って、脱泡モード(t2〜t3)を実
    行し、 脱泡モード(t2〜t3)では、注入側排気弁34を開
    き、注入口弁36と加圧弁13とを閉じ、注入弁18と
    脱泡弁35とを開き、 この脱泡モードを予め定める時間t2〜t3、実行し、 排気モードと、第1〜第3液晶注入モードとでは、脱泡
    弁35を閉じることを特徴とする請求項3記載の液晶注
    入装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段27は、タイマを有し、こ
    のタイマの計測時間に従って、脱泡モードと排気モード
    と第1〜第3液晶注入モードとを順次的に実行すること
    を特徴とする請求項4記載の液晶注入装置。
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